Comments
Description
Transcript
SECOボード・コンピュータのBIOSアップデートをおこなう
アプリケーション ノート x86 SOM BIOSアップデート 本書の内容 SECO社は、同社のx86ベースのSOM(system-on module)製品に対し、BIOSを自社開発して製品に 搭載しています。BIOSは、製品の機能向上などのために、アップデートされる場合があります。 このようなケースに対し、SECO社では、アップデートBIOSを、当該製品ユーザ様に無償で配布して います。BIOSそのものに加えて、アップデート・ツールも併せて提供しています。 SECO社では、製品ユーザ様に対して、アップデートBIOSなどを、専用のプライベート・サイトを 通じて配布しています。このプライベート・サイトにアクセスいただくために、製品をご購入いただ いた際には、ユーザ登録をお願いいたします。 本資料では、 x86ベースのSOM(system-on module)製品の一例として、 QuadMo747-E6xxの BIOSアップデート方法について解説します。なお、本資料ではSECOCQ7-MXMキャリア・ボード を使っていますが、SECOCQ7-pITX/Xboardなど、他のキャリア・ボードを使う場合でも参考に していただけます。 それでははじめましょう Page 1 MS-DOS起動ディスクを用意する 1.市販のUSB FDドライブと、1.44Mバイト容量(2HD)のフロッピ・ディスクを1枚用意 します。 2.MS-DOSの起動ディスクを作成します。Windowsを利用すれば、容易に作成できます。 Page 2 SECOプライベート・サイトにログインする SECOプライベート・サイトにアクセスします。登録したユーザ名 / パスワードでログイン します。 Page 3 BIOSアーカイブをダウンロードする Quadmo747-E6xxセクションには、いくつかのカテゴリが用意されています。 『BIOS』を選択すると、ZIPファイルが一つ現れるので、こちらをダウンロードします。 ※ ファイル名(バージョン、内容物)は、本資料制作時点のものです。 Page 4 BIOSファイルとフラッシュ・ツールを FDにコピーする ZIPファイルを解凍します。以下のように3つのファイルが現れます。 1.08810000.105:BIOSファイル本体 2.APN - Quadmo747-E6xx BIOS Update_rel1.1.pdf:インストラクション・マニュアル 3.TncFlash.exe:フラッシュ・ツール BIOSファイルとフラッシュ・ツールを、作成したMS-DOS起動用FDにコピーします。作成 した起動ディスク内にはいくつかのファイルが作成されていますが、command.com以外の ファイルはすべて消去しておきます。 Page 5 必要な機器を接続する それでは、下図にしたがって、USBキーボード、USB FDドライブを接続します。E6xxは、 LVDSでの映像出力を装備しているので、対応する表示装置(液晶パネル等)も接続しておきます。 Page 6 Quadmo747-E6xxの起動ドライブを 変更する-1 Quadmo747-E6xxは、以下のメディアを起動ドライブとして認識できます。また、BIOSの 設定にて、起動順序を設定できます。 1.USB disk(USB FDドライブや、USBカードリーダに接続されたSDカードなど) 2.USB CD-R(USB接続の光ディスク・ドライブ(CD / DVDなど)) 3.SATA0(外付けのSATAドライブ) 4.SATA1(オンボードSSD) 5.内蔵LAN経由 それでは、ボードに電源を投入します。電源投入直後、DELキーを押下することでBIOSセット アップ・メニュ・モードに移行できることを示すメッセージが画面下部中央に表示されます。 表示を確認したら、キーボードのDEL(Delete)キーを押下します。 Page 7 Quadmo747-E6xxの起動ドライブを 変更する-2 BIOSが、ボードに接続されたドライブのチェックを 行った後、しばらくすると、パスワードを入力する 画面が表示されます。デフォルトでは、パスワードは 設定されていないので、リターン・キーを押下します。 この後、BIOSセットアップ画面が表示 されます。矢印キーを使い、上から2番 目のメニューをポイントし、リターン キーを押下します。 Page 8 Quadmo747-E6xxの起動ドライブを 変更する-3 ADVANCED CMOS CONFIGURATIONメニュを開きます。画面右側にブート・デバイスの種類や 優先順位を設定する項目があります。下図のように、USB-Diskをfirst deviceとして選択します。 矢印キーで項目をえらび、PageUp / PageDownキーで設定値を変更します。設定を変更したら ESCキーを押してトップ・メニュに戻ります。さいごに、WRITE TO CMOS AND EXITを選択 してリターンキーを押下します。設定がセーブされた後に、自動的にリブートされます。 Page 9 BIOSの書き換えを行う 再起動後、下図のようにUSB FDドライブからMS-DOSが起動されます。引き続き、BIOSのアップ デートを行います。フラッシュ・ツール TncFlash.exeの使い方(コマンドライン・オプション)などに ついては、付属のインストラクション・マニュアルにその詳細が解説されています。例えば、次のように タイプすれば、BIOSのアップデートが行えます。 tncflash -so -ab <BIOSファイル名> Page 10 BIOSバージョンの確認 BIOSの書き換えが終わり、MS-DOSプロンプトに戻ったことを確認後、再起動します。ふたたび BIOS設定画面を開きます。この際、画面上方にBIOSのバージョンが表示されます。アップデートを 行ったバージョン番号が表示されているか確認しましょう。また、BIOSの各設定項目の確認も再度 行いましょう。 Page 11 補足:市販USBカードリーダ経由で SDカードから起動する E6xx BIOSでは、市販のUSBカードリーダをUSB Diskと認識することができます。例えば、SD カードにMS-DOSをインストールできれば、USBカードリーダ経由でSDカードからMS-DOSを起動 できます。高速アクセス、大容量、コンパクトのため、FDにくらべ格段に取扱いが容易です。 下図は、64MバイトのSDカードからMS-DOSを起動した様子です。FDと異なり、ドライブレターは Cが割り当てられています。 Page 12 改 定 履 歴 日 付 改 2013年1月17日 定 内 容 初版作成 ご注意事項 1. 本ドキュメントに記載の内容は本資料発行時点の情報をもとにしており、随時変更する 場合があります。 2. 本ドキュメントに示される回路、ソフトウェア、および関連情報は、動作や応用一例を 説明するために掲示しております。これらの使用に起因する損害に関し、弊社はその 責任を負いません。 3. 本ドキュメントの内容について、正確を期すべく作成していますが、本ドキュメントの 記載内容のあやまりに起因する損害が生じた場合、弊社は一切その責任を負いません。 4. 本ドキュメントの内容について、転載または複製はご遠慮ください。 Page 13