Comments
Description
Transcript
よみがえりの愛を見る - 子羊の群れキリスト教会
よみがえりの愛を見る 2015年4月5日 イースター 鈴木 康志 すなわち、キリストとその復活の力とを知り、その苦難にあずかって、その死のさまとひとしく なり、なんとかして死人のうちからの復活に達したいのである。 (ピリピ 3:10-11) 「なんとかして復活に達したい」 不思議な表現です。 復活は、すでにキリストの十字架で完成されている。私たち人間が自らなんとかすることによって 到達できるものではありません。しかし、復活を見る目を持つか、持たないかは、私たちひとりひと りにかかっているのです。 私たちは、今、毎日のように悲惨な現実を見聞きします。若者たちはまるでゲーム感覚のように 命を傷つけ殺め、大人たちも命への尊厳が麻痺し、国家や政治もゆがんだ正義のもとに争いを起 こし、多くの罪なき人々の命が平然と奪われています。凄惨な事件、出来事が絶えない。今の時 代にはびこる暴虐は、まさに私たち人間の中にある罪の力の結晶です。この恐ろしく怪物化した 罪の力に対して、私たち人は何もできないでいます。そして痛みと無念さだけが宙を舞う。それで も、私たちはキリストの復活とそのよろこびがひたひたと注がれるいのちの世界を見るか、それとも 虚無の中に沈んでしまうのか、私たち一人一人の信仰が今、問われているのです。 なんとかして復活に達したいとは、たとえどんな現実をたたきつけられようと、私はキリストの十 字架ゆえに復活を見る、というパウロの決断のあらわれだと思います。 実は、ダビデが詠んだ詩篇65篇の中にとても意味深いことばがあります。 われらのとががわれらに打ち勝つとき、あなたはこれをゆるされる。 (詩篇 65:3) 「われらのとががわれらに打ち勝つとき、あなたはこれをゆるされる」 ここを表面的に読むなら、 「私たちの罪の力が私たち自身をもてあそび、支配してしまうことを、主はゆるされる」というように 理解できます。しかし英語で読むとさらに違って迫ってきます。 “Iniquities prevail against me; As for our transgressions, You will provide atonement for them.” (NKJV) となっています。つまり、「悪 (罪の力)は私に勝る。しかし主は、私たちのとがのために、あがないを備えてくださる」という意味 なのです。 主は、凄惨きわまる暴虐に対して決して黙している方ではありません。この怪物化した罪ととが の力に対して、主は atonement (あがない)をもって報いてくださるというのです。 3月の第一礼拝でピーター先生は、あがないを意味する atonement ということばの深さ、広さを 説明されました。先ほど読んだ詩篇のこの箇所に使われている atonement を意味するヘブライ語 のことばには、「制圧する」という意味も含まれています。 「制圧する」という言葉はやわらかなひびきではありませんが、でもよく考えてみてください。今の 時代で平然と行われる恐ろしい暴虐に対して、私たちの魂が最も願っていることは、暴虐が神の 平和によって制圧されることではないですか。人の中の憎しみ、悲しみ、痛みが、キリストの根こそ ぎのいやしによって制圧されることではないですか。 命を奪われた者の悲しみ、そして自分の愛する者が暴虐によってこの地からむしり取られたこ とへの悲しみを本当に制圧できるのは、キリストのよみがえりの愛でしかないのです。 人はたとえ死んでも生き続ける。死んでもいやされ続ける。そして生きている者と死んだ者とが 同じ命にひとつとされ、神をよろこぶ。このよみがえりの愛こそが、この地の暴虐を、また暴虐によ って生まれた悲しみを、本当の意味で制圧できるのです。 まさに復活とは、あがないなのです。 わたしはよみがえりであり、命である。わたしを信じる者は、たとい死んでも生きる。また、 生きていて、わたしを信じる者は、いつまでも死なない。あなたはこれを信じるか。 (ヨハネ 11:25-26) 今、私たちは落胆している時ではない。「なぜ?」と嘆いている時ではない。見るのです。よみ がえりの愛を。信じるのです。死者の復活を。私たちの信仰を通して多くの魂が復活にあずかるか らです。だから、むしろよろこぼうではないか。今の時のあがないを、よみがえりの愛を。 (2015/3/23 本部スタッフ) 4月5日~4月18日 風の教会の予定 (★印は同時配信です) 日曜礼拝(10:30~) 金曜夕拝(19:00~) 土曜賛美練習(13:30~) 5日★ イースターいやし礼拝 10日 夕拝 11日 賛美練習 12日★ 礼拝 17日 夕拝 18日 賛美練習 平和の祈りとさんび 4月9日(木)~11日(土) 第1日目 1. H-960 Livore Ejus 2. H-130 釘の音 3. H-36 強盗の祈り Remember Me 4. H-45 Today in Paradise 今日、天の御国に 5. H-61 すべてが終った(1) H-62 すべてが終った(2) 6. H-124 平安あれ Peace Be with You 7. H-70 イザヤ53章(前半) 第2日目 1. H-30 2. H-327 3. H-331 H-332 4. H-51 春のアレルヤ 見よ、世の罪を取り除く神の小羊 アグヌスデイ(2) アグヌスデイ(3) よみがえりのアレルヤ 5. H-86 6. H-88 7. 仮46 仮47 8. H-299 わが主よ、わが神よ(1) 見ないで信じる者は Manete Abide in My Love (2-2) ダビデの子にホサナ ★第3日目 (同時配信) 1. H-129 2. H-859 3. 仮50 4. H-154 さくらの花散る 相響歌 Resurrexit Dominus 神のよろこび(3) なぐさめのアレルヤ 5. H-121 インマヌエル(2-1) インマヌエル(2-2) 6. 仮43 神のよろこび(2) 7. H-118 知れ主こそ神 ハワイ伝道のお知らせ(礼拝担当:ピーター&美津子) 4月18日(土) 午前10時 英語礼拝&ミニ賛美コンサート 会場:アラモアナ・ホテル 4月19日(日) 午前10時 合同礼拝&ミニ賛美コンサート 会場:アラモアナ・ホテル 子羊の群れ本部事務局 TEL:0797-21-6000 FAX:0797-21-6002 緊急の場合は事務局長携帯(090-9699-9651)までご連絡下さい。 ホームページアドレス http://www/kohitsuji.com