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CIP(Channel Interface Processor)
Data Sheet データシート CIP(Channel Interface Processor) メインフレームデータセンタとのマルチプロトコルインターネットワーキングを実現 「メインフレームデータセンタでマルチプロトコルインターネットワーキングの利点を活用したい。」 シスコシステムズの CIP(Channell Interface Processor)技術なら、このような企業ニーズに応えることができます。CIP は、カードとして 設計されており、Cisco 7000 シリーズルータに簡単に搭載できます。CIP を使って、IBM および IBM 互換メインフレーム コンピュータのチャネルにルータを直接接続すれば、 これらのコンピュータへのマルチプロトコルインターネットワーク アクセスが可能となります。CIP は、TCP/IP、SNA(Systems Network Architecture)および APPN(Advanced Peerto-Peer Networking)のトラフィックをメインフレームに直接転送できます。したがって、IBM 3172 インターコネクト コントローラや IBM 3745 フロントエンドプロセッサ(FEP)などの中間装置を使用する必要はありません。 拡張性と柔軟性に配慮した設計 シスコの CIP 技術を使用すれば、高パフォーマンスの管理しやす いインターネットワーキングソリューションを通じて、メインフ レームコンピュータをマルチプロトコルネットワーク環境に統合 できます。 各 CIP カードは、ルータの1 スロットに搭載できるように設計 されています。また、CIP カードには、IBM のチャネル接続技術 として多くのメインフレームに実装されているバス&タグ技術 と、E S / 9 0 0 0 システムで使用されている 1 7 - M B p s E S C O N (Enterprise Systems Connection)アーキテクチャの接続コネク タを任意の組み合わせて2つまで装備することができます。Cisco 7500 に CIPカードを 1 つ搭載すれば、FDDI接続× 10 またはトー クンリング接続× 40 をサポートできます。FEP をいくつも配備 する必要がないので、 パフォーマンスもコストも大幅に改善され ます。 マルチプロトコルネットワークの構築 CIP技術を使用すると、従来型フロントエンドデバイスの機能 をルータに代行させて、 メインフレームと直接データを送受信で きるので、コストパフォーマンスが大幅にアップします。しか 柔軟性に優れた Cisco ソリューションを活用すれば、フロント エンド処理とルーティングを同じネットワーク装置で実行できま も、チャネルの処理はすべて CIP カードが実行するので、Cisco す。さらに、その同じ装置に、ファーストイーサネットや ATM ルータプラットフォームの全能力を、他のインターネットワーク スイッチングやルーティングに集中させることができます。ま などの新技術を取り込むことも可能です。 優れたパフォーマンス と高いポート密度を備え、 多様なネットワークインタフェースを た、 IBMデータセンタのネットワークアーキテクチャにルーティ サポートするCisco 7500は、インターネットワークコントローラ ングやスイッチングの新たなLAN技術を採り入れたいと考える 企業にとっては、Cisco 7000シリーズルータの包括的な機能と高 として非常に効率的なプラットフォームです。CIPカードを搭載 できるだけでなく、SDLC(Synchronous Data Link Control)、 いスループットが大きな力となります。 トークンリング、イーサネット、ファーストイーサネット、T1/ E1、T3/E3、ISDN(統合デジタルサービス網) 、フレームリレー、 そして 155-Mbpsの高速ATM(非同期転送モード)など、必要に 応じて柔軟にプロトコルを選択できます。Cisco ルータの高速イ ンタフェースがもたらす業界最高レベルの帯域幅を使用して、 SNA ネットワークと TCP/IP ネットワークのいずれも IBM メイ ンフレームに接続できます。 -1- TCP/IP サイクルのオフロード 業界最高レベルのソリューション 様々な社内ネットワークと統合するため、 メインフレームデー LAN や WAN をメインフレームにリンクするネットワーク装 タセンタでは一般的にTCP/IPプロトコルスタックが使用されて 置は数多くありますが、Cisco 7000シリーズルータとCIPカード きました。今日のメインフレームコンピュータは、多くの場合、 データウェアハウスなどの戦略的なアプリケーションのホストと がもたらすような包括的な機能を提供できる製品は他にはありま せん。CIP は、広範なマルチプロトコルインターネットワーク環 して使用され、マルチプロトコルクライアント/サーバネット 境でメインフレーム資源を最適化したいという顧客の重要なニー ワークの基盤となっています。 これらのアプリケーションの多く は、ミッドレンジサーバ層との TCP/IP 接続を必要とします。こ ズを満たすことのできる製品です。 こでもシスコの CIP 技術が大いに役立ちます。CIP は、IBM と CIP の特長 Interlink Computer Sciences のメインフレーム TCP/IP ソフト ウェアを両方ともサポートしているので、メインフレームと ● TCP/IPネットワークを直接接続することにより、高いパフォー SNA ネットワークと TCP/IP ネットワークを IBM または IBM 互換メインフレームに接続し、高いパフォーマンスを提供しま マンスを実現できます。また、CIPカードのオフロード機能を使 用すれば、高いスループットを保ちながら、TCP/IP パケット処 ● 理にかかるメインフレームの負荷を30∼50パーセントも軽減で す。 メインフレームチャネル専用コントローラをいくつも管理する 必要がなくなります。 きます。さらに、TN3270サーバというCIPのオプションコンポー ネントを使用すれば、TCP/IP と TN3270 のサイクルをメインフ レームから100パーセント取り除き、これらの処理を信頼性の高 ● IBM のパラレルチャネル(バス&タグ)と ESCON 技術を両方 サポートしています。 ● SDLC、トークンリング、イーサネット、ファストイーサネッ い Cisco 7500 プラットフォームに実行させることができます。 ト、T1/E1、T3/E3、ISDN、フレームリレー、155-Mbps 高速 ATMなど、WANやLANのインタフェースを柔軟に組み合わ せることができます。 SNA サポートの改善 ● Cisco 7000シリーズの高可用性プラットフォームを使用するこ とにより、メインフレームアクセスの可用性が向上します。 ● SNMP(簡易ネットワーク管理プロトコル)、CiscoWorks、お フォーチュン社のトップ1000に名を連ねる企業の90パーセン ト以上が、 現在もミッションクリティカルなアプリケーションに よびCiscoWorks Blueによって、マルチプロトコルネットワー クの管理が簡易化され、全体の運用コストが削減されます。 SNA を使用しています。実際、現在のデータトラフィックの 60 パーセント以上は未だに SNA データです。残念なことに、多く の場合、こうした大規模な低速ネットワークは新しいTCP/IPや ● IPX/SPX のネットワークと隔絶されたままです。ネットワーク のタイプによって、通信モードも、ネットワーク装置も、管理 ● メインフレームソフトウェアを追加することなく、ルーティン グインターネットワークに直接メインフレームを接続できます。 EMIF(ESCON Multiple Image Facility)を使用したメイン フレームへの複数の LPAR(論理パーティション)接続に対応 ツールもそれぞれ異なります。こうした状況を打開し、SNAネッ トワークとマルチプロトコルネットワークを統合するため、 シス コは業界で最も包括的な機能を開発しました。 これらの機能を使 ● できます。 メインフレームのTCP/IP処理負荷が軽減されるので、より多 くのメインフレーム能力を他のトラフィック処理に利用でき 用すれば、IBM の VTAM(Virtual Telecommunications Access Method)を通じてルータからメインフレームに直接SNAフレー ムを転送できます。これは、装置にかける費用を削減しながら、 ● ます。 拡張性が高く管理しやすいネットワークアーキテクチャに、 SNA と TCP/IP のトラフィックを統合できます。 パフォーマンスを向上させる効果的な戦略といえます。 CIPは、ローカルブリッジングとリモートアクセスの両方に対 応し、APPN(Advanced Peer-to-Peer Networking)、DLUR (Dependent Logical Unit Requester)、DLSw+(Data Link Switching Plus)などのツールを使用してリモートサイトから データセンタへと効率よく SNA データを伝送します。 -2- Data Sheet CIP の仕様 ネットワーク管理 構成 SNMP、CIP MIB、CiscoWorks、CiscoWorks Blue、Native Service Point(NSP) ● ● パラレルチャネル× 1 パラレルチャネル× 2 物理仕様 ● ESCON チャネル× 1 ● ● ESCON チャネル× 2 ESCON チャネル× 1 およびパラレルチャネル× 1 任意のCisco 7000シリーズプラットフォームの1スロットに搭 載可能 ● 重量:2.25 kg(5 ポンド) ● メモリ ● 環境条件 32 MB(128 MB まで増設可能) メインフレームのサポート ● IBM メインフレームおよび IBM 互換メインフレーム 動作時の温度:0 ∼ 40℃(32 ∼ 104°F) ● 保管時の温度:− 20 ∼ 65℃(− 4 ∼ 149°F) ● 相対湿度:10 ∼ 90%(結露しないこと) 安全認定 プロセッサ ● ● ● UL 1950 ● CSA C22.2 No. 950-M29 IEC 950 100-MHz RISCプロセッサおよび512Kバイトの2次キャッシュ ● ● 25-MHz MIPS 3000 ● IBM ビットスライスエンジン ● 電磁波放射認定 ステータスインジケータ ● EN60950 ● FCC Class A ● EN55022A Class B ● CISPR-22 Class B VCCI Class 2 4 種類の LED を含む LED グループ× 2 およびグローバル LED ×1 ● ネットワークインタフェース フレームリレー、ATM、HSSI(High-Speed Serial Interface) 、 ISDN、トークンリング、FDDI、イーサネット ©2000 Cisco Systems, Inc. All rights reserved. Cisco と Cisco Systems は商標です。Cisco のロゴは Cisco Systems, Inc. の登録商標です。 この文書で説明した商品、サービスはすべて、それぞれの所有者の商標、サービスマーク、登録商標、登録サービスマークです。 本仕様は予告なしに変更される場合があります。 お問い合わせ先 シスコシステムズ株式会社 URL: http://www.cisco.com/jp/ E-mail: [email protected] -3- 〒100-0005 東京都千代田区丸の内 3-2-3 富士ビルヂング TEL.03-5645-8856 FAX.03-5641-3523 00.08