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NetBackup による VMware Horizon View 環境の保護
NetBackup による VMware Horizon View 環境の保護 【リンククローン構成 フローティング割り当てプール編】 1 目次 はじめに .......................................................................................................................... 3 本書について ................................................................................................................. 3 対象読者 ....................................................................................................................... 3 免責事項 ....................................................................................................................... 3 Symantec NetBackup の概要 .............................................................................................. 4 NetBackup について ....................................................................................................... 4 VMware Horizon View の概要 ............................................................................................. 6 VMware Horizon View について ....................................................................................... 6 VMware Horizon View 環境のバックアップとリストア ............................................................. 8 VMware Horizon View 環境のバックアップ方法 ................................................................... 8 VMware Horizon View 環境のリストア方法 ....................................................................... 10 NetBackup によるバックアップ手順 .................................................................................... 11 VMware Horizon View 構成 ........................................................................................... 11 View Connection Server と View Composer のデータベースのバックアップ ........................... 12 vCenter Server と View Connection のデータベースのバックアップ ...................................... 14 vCenter Single Sign-On 構成情報のバックアップ ............................................................... 16 vCenter インベントリサービスデータベースのバックアップ .................................................. 19 Active Directory のバックアップ ..................................................................................... 20 Windows ファイルサーバー上のデータのバックアップ ......................................................... 22 親仮想マシンのバックアップ ........................................................................................... 23 NetBackup による復旧手順 ............................................................................................... 27 View Connection Server、View Composer または vCenter Server の復旧 ............................. 27 vCenter Single Sign-On 構成情報の復旧 ........................................................................... 33 vCenter インベントリサービスデータベースの復旧 .............................................................. 35 Active Directory の復旧 ................................................................................................. 36 Windows ファイルサーバー上のデータの復旧 ..................................................................... 38 親仮想マシンの復旧 ...................................................................................................... 41 2 はじめに 本書について 本書では VMware Horizon View のリンククローンによって作成されたフローティング割り当てプール構 成の VDI 環境を、Symantec NetBackup によってバックアップおよびリストアを行う場合の概要につい て記載しています。そのためバックアップやリストアを行う手順が主な内容となり、製品のそれぞれの機 能や仕様については記載しておりませんので、必要に応じて Symantec NetBackup の関連ドキュメント をご参照ください。 対象読者 本書の内容は Symantec のパートナー各社様のエンジニアを対象としています。 また、Symantec NetBackup および VMware Horizon View によるリンククローン VDI 環境の概念およ び運用についての基礎的な知識を有し、基本的な操作についての説明を要しないことを前提としておりま す。 免責事項 本書に記載している情報については、将来予告なしに変更されることがあります。また、本書で記載して いる構成内容については、バックアップおよびリストアの手順を説明するために便宜上構成されたもので あり、実環境での運用にそのまま適用できるものではないことをあらかじめご承知おきください。なお、 本ドキュメントについてのご質問は承っておりません。従って、本書の内容はあくまで参考資料として、 読者の責任において管理・配布されるようお願いいたします。 2014 年 4 月 初版作成 Japan Development Center 3 Symantec NetBackup の概要 この章では、Symantec NetBackup(以下 NetBackup と略記)の概要について記述しています。 NetBackup について 概要 Symantec NetBackup Platform は仮想化環境を可視化する V-Ray テクノロジを実装し、アプリケーショ ンからプラットフォーム、仮想環境、物理環境まであらゆる保護を高度なテクノロジによって運用をシン プルに一体化します。特許取得済みのテクノロジである V-Ray により、物理サーバーと仮想サーバーのア プリケーションを可視化し、重複排除のデータストリームを最適化することによって、高速で効率的なバ ックアップとリカバリを実現します。これにより、企業はさまざまなオペレーティングシステムの混在環 境や、ディスクとテープを含むストレージハードウェアに対し、完全な保護、効率的な保管、場所を問わ ないリカバリ、集中管理を実行できます。 V-Ray を 実 装 し た NetBackup は企業全体のデ ータを一元的に保護し、物 理環境か仮想環境かを問わ ず、1 つの製品の 1 つのコ ンソールから完全な保護、 効率的な保管、場所を問わ ないリカバリ、集中管理を 実現します。 完全かつシンプルな仮想マシン保護 仮想化は、バックアップとリカバリの所要時間の増加やストレージの消費量増大だけでなく、新しいテク ノロジの習得と管理という新たな課題をデータセンターにもたらしました。 V-Ray を 実 装 し た NetBackup は、物理マシン と仮想マシンが混在する環 境で統合的なバックアップ とリカバリを提供します。 V-Ray テクノロジを実装した NetBackup は、仮想環境と物理環境の垣根を取り払い、シンプルで包括的 なバックアップとリカバリを実現します。この統合的なビューによって標準化が促進され、重複が少なく なり、冗長なストレージプール、ライセンス数、トレーニングの手間、運用コストが削減されます。また、 4 V-Ray Granular Recovery テクノロジによって、仮想マシンイメージを 1 度バックアップして保存する だけで、ディザスタリカバリ用のフルイメージまたは個々のファイルという 2 種類のリストアが可能にな ります。 NetBackup for VMware NetBackup は、vStorage API を使用してクライアントおよび仮想マシンレベルの保護を実現します。こ の統合により、VMware イメージの唯一のバックアップで詳細なファイルレベルまたはイメージレベルの フルリカバリが可能になり、VMware データ保護にかかる時間が短縮されると同時にコストが削減されま す。 NetBackupアクセラレータ機能 差分・増分バックアップ (変更部分のみのディスク読み込み) から、ワンポリシーでフルバックアップを 自動作成する機能です。従来のフルバックアップにかかった時間が、差分・増分バックアップと同程度に 短縮されるため、バックアップを高速化し、処理時間を大幅に短縮することができます。 また NetBackup Accelerator は管理者の運用も簡素化します。従来は、初回のフルバックアップと、日々 の 差 分 ・ 増 分 バ ッ ク ア ッ プ、 さ ら に 定 期 的 な フ ル バ ック ア ッ プ の 実 行 が 必 要 で した 。 NetBackup Accelerator を使用すると、初回のフルバックアップ以降は、日々の差分・増分バックアップだけでフル バックアップイメージが自動作成されるため、定期的なフルバックアップが不要になります。このため、 管理者によるバックアップポリシーのスケジューリングを簡素化すると共に、復旧時にも管理者の負担を 大きく削減します。 NetBackup重複排除機能 バックアップクライアントとメディアサーバーの両方に重複排除機能を持たせ、物理環境、仮想環境を問 わず企業の全体的なストレージ消費を抑える機能です。クライアントの情報源により近いところで重複排 除を行なうため、リモートオフィス、データセンター、仮想環境におけるバックアップのスピードと効率 を高め、ネットワークトラフィックを最大 90 パーセント迄減らすことができます。バックアップクライ アントに重複排除機能を持たせたことで、専用ハードウェアの追加や特別な設定を行う必要がなくなりま した。 NetBackup for Microsoft SQL Server NetBackup for Microsoft SQL Server は、SQL Server のシステム全体と SQL Server データベースの 総合的なデータ保護を提供します。 NetBackup Snapshot Client NetBackup Snapshot Client は、データベースおよびアプリケーションに対する影響を最低限に抑えたバ ックアップおよびリカバリを可能にします。ソフトウェアまたはハードウェアのスナップショット機能を 利用可能にすることで、バックアップおよびリカバリの実行中に転送されるデータの量を大幅に削減でき ます。また、ミッションクリティカルなデータベースおよびアプリケーションに対するバックアップパフ ォーマンスを向上し、リカバリ時間を短縮します。 5 VMware Horizon View の概要 この章では、VMware Horizon View の概要について記述しています。 ※ 本章の内容は VMware 社の「VMware Horizon View アーキテクチャの計画」、「VMware Horizon View 管理」および「VMware View Backup Best Practices」を参考にして記述しています。 VMware Horizon View について 概要 VMware Horizon View を使用すると、IT 部門はデータセンター内で仮想デスクトップを実行し、デスク トップを管理対象サービスとして従業員に提供できます。エンドユーザーは、社内のあらゆる場所にある 任意の数のデバイスから、パーソナライズされたなじみのある環境を手にすることができます。管理者は デスクトップデータをデータセンター内に保持できるため、制御の集中化や効率性、セキュリティを確保 できます。 以下に VMware Horizon View による VDI 環境の一例を示します。 本書では、上図の VMware Horizon View コンポーネントより構成される VMware Horizon View Infrastructure の環境をモデルとして、NetBackup によるそれぞれのコンポーネントのデータ保護の手法 について記述しています。 VMware Horizon Viewのコンポーネント間の連携 エンドユーザーは、View Client を起動して View Connection Server にログインします。Windows Active Directory と統合されるこのサーバーは、VMware vSphere 環境、ブレード PC、物理 PC、または Windows Terminal Services サーバー上でホストされている仮想デスクトップへのアクセスを提供します。 上図の VMware Horizon View コンポーネントのそれぞれの役割は以下の通りです。 クライアント端末(View Client) ハイパーバイザー上で実行されている仮想マシンを使用するためのユーザーアクセスのエンド ポイントです。 6 Active Directory VMware Horizon View Infrastructure を構成するコンピューターやユーザー情報、運用ポリシ ーなどを管理します。 View Connection Server クライアント接続のブローカーとして機能します。View Connection Server は Windows Active Directory を介してユーザーを認証し、適切な仮想マシン、物理サーバーまたは Windows Terminal Services サーバーに要求を送ります。 View Composer 指定された親仮想マシンからリンククローンのプールを作成します。この機能によってストレー ジコストが最大 90%削減できます。各リンククローンは一意のホスト名および IP アドレスを 持ち、独立したデスクトップのように動作しますが、リンククローンは基本イメージを親と共有 するため、ストレージの必要量がはるかに少なくなります。 vCenter Server ネットワークに接続されている VMware ESXi サーバーに対して中央からの管理者の役割を果 たします。また、データセンターの仮想マシンの構成、プロビジョニングおよび管理のための中 央ポイントを提供します。仮想マシンを View デスクトッププールのソースとして使用するだけ でなく、vCenter サーバーインスタンス、Active Directory サーバー、View Connection Server インスタンスなどの Horizon View のサーバーコンポーネントをホストすることもできます。 vCenter Single Sign-On vCenter とそのほかの運用管理ツールを一括で認証することによって運用を統合します。また、 Active Directory ドメインだけでなく Open LDAP などの認証基盤にも対応し、より多くのプラ ットフォームで運用管理ツールを利用可能になります。 vCenter Inventory Service vCenter Web クライアントで使用可能なインベントリオブジェクトのカスタムタグを管理しま す。また、同クライアントから vCenter サービス(VPXD)への要求により発生する負荷を軽減し ます。 SQL Server vCenter Server および View Composer の構成情報、ならびに View Connection Server のイ ベント情報などを格納する SQL サーバーです。 Windows ファイルサーバー 仮想デスクトップ上でユーザーが作業をする際の、それぞれのユーザー固有のファイルやアプリ ケーションデータの保存先となります。 ハイパーバイザー VMware ESXi サーバーです。このサーバー上で仮想マシンが動作します。 親仮想マシン View Composer がデスクトップイメージを展開するための基本イメージになります。 7 VMware Horizon View 環境のバックアップとリストア この章では、VMware Horizon View 環境のバックアップとリストアについて記述しています。 VMware Horizon View 環境のバックアップ方法 バックアップ対象データ 前述の VMware Horizon View Infrastructure のモデルを構成するコンポーネントの中で、今回のバック アップ対象とするデータは以下の通りです。 View Connection Server AD-LDS データベース(LDF ファイル) View Composer データベース(SVI ファイル) ※ View Administrator の初期設定では、View Manager によって View AD-LDS データベ ースと View Composer データベースが自動的にバックアップされます。これらのファイ ルは View Connection Server 上のフォルダに保存されます。 vCenter Server Single Sign-On 構成情報 インベントリサービス SQL Server vCenter Server データベース View Connection イベントデータベース Active Directory 親仮想マシン Active Directory データベースを含むローカルディスク上の全データ 仮想マシン全体 Windows ファイルサーバー ThinApp アプリケーションデータ 8 Persona ユーザーデータ リンククローンによって作成されたフローティング割り当てプール構成の VDI 環境では、仮想デスクトッ プはバックアップからの復旧を実施するよりも、プールの再作成または新規追加などによる復旧をしたほ うが効率的に運用できます。このため、今回は仮想デスクトップをバックアップ対象から除外しています。 ただし、仮想デスクトップを再作成するために必要となる親仮想マシンや仮想マシンテンプレートについ ては必ずバックアップを行う必要があります。 バックアップの順序 VMware Horizon View 環 境のバ ック アッ プの 順序 に ついて は、 View Connection Server 、 View Composer および vCenter Server の 3 つのコンポーネントが連動しながら仮想デスクトップ環境を維持 しているため、それぞれを同一タイミングでバックアップすることが推奨されています。それぞれのコン ポーネントのバックアップ対象は以下の通りです。 View Connection Server の AD-LDS データベース View Composer データベース vCenter Server データベース vCenter データベースは更新頻度が高いため、サービスを停止してオフラインバックアップを取得するこ とが推奨されています。それぞれのバックアップ対象データのバックアップ頻度などについては VMware 社の「VMware View Backup Best Practices」をご参照ください。 また、vCenter Single Sign-On 構成情報については、vCenter SSO のインストール直後および更新時、 ならびに vCenter Server のリストア前のタイミングでバックアップを実施することが推奨されています。 vCenter SSO のバックアップおよびリストアの詳細については、VMware 社の Knowledge Base「Backing up and restoring the VMware vCenter Single Sign-On 5.5 configuration (2057353)」をご参照くだ さい。 NetBackupによるバックアップポリシー構成例 上述のバックアップ対象データを NetBackup によってバックアップする場合のポリシーの構成例を以下 に示します。 9 上記のポリシーの構成例に基づいて、NetBackup 上でポリシーを作成し、バックアップを実施する手順に ついては「NetBackup によるバックアップ手順」の章で詳しく説明します。 VMware Horizon View 環境のリストア方法 リストアの順序 VMware Horizon View 環境のリストアの順序については、View Connection Server、View Composer および vCenter Server の 3 つのコンポーネントが連動しながら仮想デスクトップ環境を維持しているた め、それぞれを同一タイミングでリストアすることが推奨されています。 以下がその具体的な手順になります。 1. VMware Horizon View 上で、仮想マシンの作成、再構築および削除などの操作が行われていないこ とを確認します。 2. View Connection Server のサービスを停止します。 3. View Composer のサービスを停止します。 4. vCenter Server のサービスを停止します。 5. Single Sign-On 構成情報をバックアップします。 6. vCenter データベースをリストアします。 7. View Composer データベースをリストアします。 8. View Connection Server の AD-LDS データベースとイベントデータベースをリストアします。 上記以外のコンポーネントについては運用に依存するため、事前に障害復旧シナリオについてよく検討し ておく必要があります。NetBackup からそれぞれのバックアップデータをリストアする手順については 「NetBackup による復旧手順」の章で詳しく説明します。 10 NetBackup によるバックアップ手順 この章では、前章のバックアップポリシー構成例に基づいて実際にポリシーを作成し、バックアップを実 施する手順について記述しています。 VMware Horizon View 構成 本章のポリシー作成手順は、以下の OS およびソフトウェアによって構成された環境に基づいています。 コンポーネント名 Active Directory 主なソフトウェア Microsoft Windows Server 2008 R2 Enterprise SP1 Symantec NetBackup 7.6.0.2 Agent View Connection Server Microsoft Windows Server 2008 R2 Enterprise SP1 VMware Horizon View Connection Server 5.3 Symantec NetBackup 7.6.0.2 Agent vCenter Server Microsoft Windows Server 2008 R2 Enterprise SP1 View Composer VMware vCenter Server 5.5 VMware View Composer 5.3 Symantec NetBackup 7.6.0.2 Agent SQL Server Microsoft Windows Server 2008 R2 Enterprise SP1 Microsoft SQL Server 2012 (VMware vCenter 用) Microsoft SQL Server 2008 R2 (VMware Horizon View 用) Symantec NetBackup 7.6.0.2 Agent Windows ファイルサーバー Microsoft Windows Server 2012 R2 Standard Symantec NetBackup 7.6.0.2 Agent ハイパーバイザー VMware ESXi 5.5 NetBackup Server Microsoft Windows Server 2008 R2 Enterprise SP1 Symantec NetBackup 7.6.0.2 NetBackup の VMware vSphere 5.5 製品のサポートは NetBackup 7.6.0.2 以降になります。 NetBackup 7 がサポートしているバックアップ対象の最新情報につきましては、以下のドキュメントをご 参照ください。 Support for NetBackup 7.x in virtual environment Symantec NetBackup Enterprise Server and Server 7.x OS Software Compatibility List Symantec NetBackup Enterprise Server and Server 7.x Hardware Compatibility List Symantec NetBackup 7.x Database and Application Agent Compatibility List Symantec NetBackup 7.x Snapshot Client Compatibility List 11 View Connection Server と View Composer のデータベースのバックアップ View Connection Server の AD-LDS データベースと View Composer データベースファイルの保護につ いて以下に示します。これらのデータベースは View Manager によって Windows ファイルとして保存さ れるため、ここでは「Symantec NetBackup Windows Client(ポリシー形式: MS-Windows)」によって これらのファイルをバックアップします。 バックアップ対象サーバー ポリシー形式 バックアップ対象 View Connection Server MS-Windows View AD-LDS DB(LDF ファイル) View Composer DB(SVI ファイル) バックアップポリシーの作成 View Connection Server の AD-LDS データベースファイルと View Composer データベースファイルを バックアップするためのポリシーを作成します。 1. 「NetBackup Administration Console」上で[NetBackup Management]>[Policies]を右クリック し、[New Policy…]をクリックします。 2. 作成するポリシー名を入力します。 3. [MS-Windows]ポリシーを作成します。 [Attributes]タブの設定 ① [Policy type]を[MS-Windows]に設定します。 ② [Policy storage]を設定します。 ③ NetBackup アクセラレータ機能を使用する場合、[Use Accelerator]のチェックボックス をチェックします。「NetBackup アクセラレータ機能」の機能内容や使用要件については 本書の「Symantec NetBackup の概要」の章および「Symantec NetBackup 管理者ガイ ド Vol.1 Windows」ドキュメントをご参照ください。 [Schedules]タブの設定 ① バックアップ形式を設定します。 ② バックアップスケジュールなどを設定します。 ※ View Connection Server の AD-LDS データベースファイルと View Composer デ ータベースファイルのバックアップは日毎に完全バックアップを行うことが推奨さ れています。詳細については VMware 社の「VMware View Backup Best Practices」 ドキュメントをご参照ください。 12 [Clients]タブの設定 ① [Clients]タブからバックアップ対象の View Connection Server 名を入力します。 [Backup Selections]タブの設定 ① AD-LDS データベースファイルと View Composer データベースファイルが保存されてい るフォルダを指定します。 ※ 初期設定では View Manager によって 「C:\ProgramData\VMware\VDM\backups」 に AD-LDS データベースファイルと View Composer データベースファイルのバッ クアップが作成されます。設定を変更している場合はそれぞれのファイルが保存され ている場所を指定します。 ※ 初期設定では View Manager によって「毎日」「午前 0 時」に自動的に AD-LDS デ ータベースファイルと View Composer データベースファイルのバックアップが作成 されます。バックアップ運用に応じて、これらの設定を変更する必要があります。 以上でバックアップポリシーの作成が完了します。 バックアップポリシーの動作確認 設定したバックアップポリシーが正常に動作することを確認します。 1. 「NetBackup Administration Console」上で[NetBackup Management]>[Policies]をダブルクリ ックし、作成したポリシーを右クリック後[Manual Backup…]を選択します。 2. 「NetBackup Administration Console」上の[Activity Monitor]でバックアップジョブが正常終了し たことを確認します。 以上で NetBackup による View Connection Server の AD-LDS データベースと View Composer データ ベースファイルのバックアップが完了します。 13 vCenter Server と View Connection のデータベースのバックアップ vCenter Server データベースと View Connection イベントデータベースの保護について以下に示しま す。今回の構成ではこれらの SQL データベースとして「Microsoft SQL Server 2012」と「Microsoft SQL Server 2008 R2」を使用しているため、バックアップには「NetBackup for Microsoft SQL Server(ポリシー形式: MS-SQL-Server)」を使用します。「NetBackup for Microsoft SQL Server」に ついては本書の「Symantec NetBackup の概要」の章および「Symantec NetBackup for Microsoft SQL Server 管理者ガイド」ドキュメントをご参照ください。 ※ 2014 年 4 月現在、VMware vCenter Server のデータベースとしてサポートされ、かつ VMware Horizon View のデータベースとしてサポートされているデータベースが存在しないため、ここでは 別々のバージョンのデータベースを使用しています。 バックアップ対象サーバー ポリシー形式 SQL Server MS-SQL-Server バックアップ対象 vCenter Server データベース View Connection イベントデータベース バックアップポリシーの作成 Microsoft SQL Server 上の vCenter Server データベースと View Connection イベントデータベースを バックアップするためのポリシーを作成します。今回はそれぞれのデータベース名をそれぞれ「vcenter」 と「vevent」として作成しています。 vCenter Server データベース View Connection イベントデータベース (SQL Server 2012: デフォルトインスタンス) (SQL Server 2008 R2: SQL08R2 インスタンス) ※ SQL サーバー上には View Composer のデータベースもありますが、View Composer データベース は View Manager によって SVI ファイルとしてバックアップされるため、ここではバックアップの 対象外としています。 ※ 実際の運用では「システムデータベース」などもバックアップ対象となりますが、今回は VMware View 環境に関連のあるデータベースのみに限定しています。 1. データベースのバックアップを実行するバッチファイルを SQL Server 上に作成し、バックアップ操 作を記述します。 「NetBackup for SQL Microsoft Server」ではスクリプトはバッチファイルと呼ばれ、bch 拡 張子によって識別されます。 以下はバッチファイルの一例(完全バックアップ)です。 ※ SQL Server 上の「C:\Program Files\Veritas\NetBackup\DbExt\MsSql」以下にバッチファ イルのテンプレートがあります。 GROUPSIZE 2 OPERATION BACKUP DATABASE "vcenter" バックアップ対象となる vCenter Server のデータベース名 14 SQLHOST "db" SQL サーバーのホスト名 NBSERVER "NETBACKUP.VIEW.SYMANTEC.COM" NetBackup マスターサーバー名 MAXTRANSFERSIZE 6 BLOCKSIZE 7 NUMBUFS 2 VERIFYOPTION STOPONERROR ベリフィケーションの実施、バックアップ失敗時にリトライ無し ENDOPER TRUE OPERATION BACKUP DATABASE "vevent" バックアップ対象となる View Connection のデータベース名 SQLHOST "db" SQL サーバーのホスト名 SQLINSTANCE “SQL08R2” SQL サーバーのインスタンス名 NBSERVER "NETBACKUP.VIEW.SYMANTEC.COM" NetBackup マスターサーバー名 MAXTRANSFERSIZE 6 BLOCKSIZE 7 NUMBUFS 2 VERIFYOPTION STOPONERROR ベリフィケーションの実施、バックアップ失敗時にリトライ無し ENDOPER TRUE 2. 「NetBackup Administration Console」上で[NetBackup Management]>[Policies]を右クリック し、[New Policy…]をクリックします。 3. 作成するポリシー名を入力します。 4. [MS-SQL-Server]ポリシーを作成します。 [Attributes]タブの設定 ① [Policy type]を[MS-SQL-Server]に設定します。 ② [Policy storage]を設定します。 [Schedules]タブの設定 ① [Application Backup]形式が初期状態で設定されていることを確認します。 ※ vCenter Server データベースのバックアップは、日毎に差分バックアップを、週ご とに完全バックアップを行うことが推奨されています。詳細については VMware 社 の「VMware View Backup Best Practices」ドキュメントをご参照ください。 ※ View Composer イベントデータベースのバックアップは、日毎に完全バックアップ を行うことが推奨されていますが、ここでは便宜上 vCenter Server データベースの バックアップと同一のポリシーに設定しています。詳細については VMware 社の 「VMware View Backup Best Practices」ドキュメントをご参照ください。 ② 自動バックアップのスケジュールを追加します。 15 [Clients]タブの設定 ① [Clients]タブからバックアップ対象の SQL Server 名を入力します。 [Backup Selections]タブの設定 ① データベースのバックアップを実行するバッチファイルを指定します。 以上でバックアップポリシーの作成が完了します。 バックアップポリシーの動作確認 設定したバックアップポリシーが正常に動作することを確認します。 1. vCenter のサービスを停止します。vCenter のサービスの停止についての詳細は VMware 社の Knowledge Base「Stopping, starting, or restarting vCenter services (1003895)」をご参照くだ さい。 2. 「NetBackup Administration Console」上で[NetBackup Management]>[Policies]をダブルクリ ックし、作成したポリシーを右クリック後[Manual Backup…]を選択します。 3. 「NetBackup Administration Console」上の[Activity Monitor]でバックアップジョブが正常終了し たことを確認します。 ※ 「NetBackup Client Service」のアカウントの権限を適切に設定していない場合、データベー スへのアクセスができないためにジョブが失敗することがあります。 4. vCenter のサービスを開始します。vCenter のサービスの開始についての詳細は VMware 社の Knowledge Base「Stopping, starting, or restarting vCenter services (1003895)」をご参照くだ さい。 ※ ポリシー形式「MS-SQL-Server」では bpstart_notify および bpend_notify は使用できません。詳 細については、「Symantec Article: TECH34976」をご参照ください。 以上で NetBackup による Microsoft SQL Server 上の vCenter Server データベースと View Connection イベントデータベースのバックアップが完了します。 vCenter Single Sign-On 構成情報のバックアップ vCenter Single Sign-On 構成情報の保護について以下に示します。ここでは vCenter SSO のバックア ップ対象となるデータを任意のフォルダに保存後、「Symantec NetBackup Windows Client(ポリシー 形式: MS-Windows)」によってバックアップを実施します。vCenter SSO のバックアップおよびリスト 16 アの詳細については、VMware 社の Knowledge Base「Backing up and restoring the VMware vCenter Single Sign-On 5.5 configuration (2057353)」をご参照ください。 バックアップ対象サーバー vCenter Server ポリシー形式 MS-Windows バックアップ対象 Single Sign-On 構成情報 vCenter SSOの構成情報の保存 vCenter SSO の構成情報を任意のフォルダに 保存します。ここではバックアップ対象ファイルを 「C:\backup」以下に保存します。 1. vCenter SSO ログバンドルファイルの保存 以下のコマンドを実行します。 cscript "C:\Program Files\VMware\Infrastructure\VMware\CIS\vmware-sso\vm- support\sso-support.wsf" /s:C:\backup 2. vCenter SSO に関連する Windows レジストリの保存 以下のコマンドを実行します。 regedit /e C:\backup\backup.reg HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\services\VMwareDirectoryService 3. VMware Directory Service(VMdir)データの保存 以下のコマンドを実行します。 "C:\Program Files\VMware\Infrastructure\VMware\CIS\vmdird\vdcbackup" C:\ProgramData\VMware\CIS\data\vmdird C:\backup なお、上記の手順は bpstart_notify にバッチ処理として登録することによって、NetBackup のジョブの 実行時に自動的に実行することが可能です。 ※ bpstart_nofiry を管理者権限で実行する場合は、「NetBackup Client Service」のログオンアカウン トを管理者に設定しておく必要があります バックアップポリシーの作成 上記の vCenter SSO の構成情報に加え、vCenter SSO で使用する SSL 証明書や KDC データをバックア ップするためのポリシーを作成します。 1. 「NetBackup Administration Console」上で[NetBackup Management]>[Policies]を右クリック し、[New Policy…]をクリックします。 2. 作成するポリシー名を入力します。 3. [MS-Windows]ポリシーを作成します。 [Attributes]タブの設定 ① [Policy type]を[MS-Windows]に設定します。 ② [Policy storage]を設定します。 ③ NetBackup アクセラレータ機能を使用する場合、[Use Accelerator]のチェックボックス をチェックします。「NetBackup アクセラレータ機能」の機能内容や使用要件については 本書の「Symantec NetBackup の概要」の章および「Symantec NetBackup 管理者ガイ ド Vol.1 Windows」ドキュメントをご参照ください。 17 [Schedules]タブの設定 ① バックアップ形式を設定します。 ② バックアップスケジュールなどを設定します。 [Clients]タブの設定 ① [Clients]タブからバックアップ対象の vCenter Server 名を入力します。 [Backup Selections]タブの設定 ① 上述の vCenter SSO の構成情報を保存したフォルダ(ここでは「C:\backup」)を指定しま す。 ② vCenter SSO で使用する SSL 証明書や KDC データが保存されているフォルダを指定しま す。ここでは以下のフォルダを指定しています。詳細については VMware 社の Knowledge Base 「 Backing up and restoring the VMware vCenter Single Sign-On 5.5 configuration (2057353)」をご参照ください。 C:\ProgramData\VMware\CIS\runtime\VMwareSTS\conf C:\ProgramData\VMware\CIS\data\vmca C:\ProgramData\VMware\CIS\cfg\vmkdcd C:\ProgramData\MIT\Kerberos5 以上でバックアップポリシーの作成が完了します。 バックアップポリシーの動作確認 設定したバックアップポリシーが正常に動作することを確認します。 1. 「NetBackup Administration Console」上で[NetBackup Management]>[Policies]をダブルクリ ックし、作成したポリシーを右クリック後[Manual Backup…]を選択します。 2. 「NetBackup Administration Console」上の[Activity Monitor]でバックアップジョブが正常終了し たことを確認します。 18 以上で NetBackup による vCenter Server 上に格納されている vCenter Single Sign-On 構成情報のバッ クアップが完了します。 vCenter インベントリサービスデータベースのバックアップ vCenter インベントリサービスデータベースの保護について以下に示します。ここでは vCenter インベ ントリサービスデータベースを任意のフォルダに保存後、「Symantec NetBackup Windows Client(ポ リシー形式: MS-Windows)」によってバックアップを実施します。 バックアップ対象サーバー ポリシー形式 バックアップ対象 vCenter Server MS-Windows インベントリサービスデータベース vCenterインベントリサービスデータベースの保存 ここでは以下のコマンドによって「VMware vCenter Inventory Service」サービスを停止し、vCenter イ ンベントリサービスデータベースを「C:\backup」以下に保存後、 「VMware vCenter Inventory Service」 サービスを再起動します。 ※ vCenter インベントリサービスデータベースをファイルに出力する際には、「VMware vCenter Inventory Service」サービスを停止する必要があります。 net stop vimQueryService call "C:\Program Files\VMware\Infrastructure\Inventory Service\scripts\backup.bat" -file C:\backup\inventorydb net start vimQueryService なお、上記の手順は bpstart_notify にバッチ処理として登録することによって、NetBackup のジョブの 実行時に自動的に実行することが可能です。 ※ bpstart_nofiry を管理者権限で実行する場合は、「NetBackup Client Service」のログオンアカウン トを管理者に設定しておく必要があります。 バックアップポリシーの作成 上記の vCenter インベントリサービスデータベースをバックアップするためのポリシーを作成します。 1. 「NetBackup Administration Console」上で[NetBackup Management]>[Policies]を右クリック し、[New Policy…]をクリックします。 2. 作成するポリシー名を入力します。 3. [MS-Windows]ポリシーを作成します。 [Attributes]タブの設定 ① [Policy type]を[MS-Windows]に設定します。 ② [Policy storage]を設定します。 ③ NetBackup アクセラレータ機能を使用する場合、[Use Accelerator]のチェックボックス をチェックします。「NetBackup アクセラレータ機能」の機能内容や使用要件については 本書の「Symantec NetBackup の概要」の章および「Symantec NetBackup 管理者ガイ ド Vol.1 Windows」ドキュメントをご参照ください。 19 [Schedules]タブの設定 ① バックアップ形式を設定します。 ② バックアップスケジュールなどを設定します。 [Clients]タブの設定 ① [Clients]タブからバックアップ対象の vCenter Server 名を入力します。 [Backup Selections]タブの設定 ① 上述の vCenter インベント リサービスデータベース を保存したフォルダ(ここでは 「C:\backup」)を指定します。 以上でバックアップポリシーの作成が完了します。 バックアップポリシーの動作確認 設定したバックアップポリシーが正常に動作することを確認します。 1. 「NetBackup Administration Console」上で[NetBackup Management]>[Policies]をダブルクリ ックし、作成したポリシーを右クリック後[Manual Backup…]を選択します。 2. 「NetBackup Administration Console」上の[Activity Monitor]でバックアップジョブが正常終了し たことを確認します。 以上で NetBackup による vCenter Server 上に格納されている vCenter インベントリサービスデータベ ースのバックアップが完了します。 Active Directory のバックアップ Active Directory データベースを含むローカルディスク上の全データの保護について以下に示します。こ こ で は 「 Symantec NetBackup Windows Client( ポ リ シ ー 形 式 : MS-Windows) 」 の [ALL_LOCAL_DRIVES]指示句によってローカルディスク上の全データをバックアップします。 バックアップ対象サーバー ポリシー形式 バックアップ対象 Active Directory MS-Windows ローカルディスク上の全データ 20 バックアップポリシーの作成 Active Directory 上に格納されている Active Directory データベースを含むローカルディスク上の全デー タをバックアップするためのポリシーを作成します。 1. 「NetBackup Administration Console」上で[NetBackup Management]>[Policies]を右クリック し、[New Policy…]をクリックします。 2. 作成するポリシー名を入力します。 3. [MS-Windows]ポリシーを作成します。 [Attributes]タブの設定 ① [Policy type]を[MS-Windows]に設定します。 ② [Policy storage]を設定します。 ③ NetBackup アクセラレータ機能を使用する場合、[Use Accelerator]のチェックボックス をチェックします。「NetBackup アクセラレータ機能」の機能内容や使用要件については 本書の「Symantec NetBackup の概要」の章および「Symantec NetBackup 管理者ガイ ド Vol.1 Windows」ドキュメントをご参照ください。 [Schedules]タブの設定 ① バックアップ形式を設定します。 ② バックアップスケジュールなどを設定します。 [Clients]タブの設定 ① [Clients]タブからバックアップ対象の Active Directory 名を入力します。 [Backup Selections]タブの設定 ① [ALL_LOCAL_DRIVES]指示句を指定します。 ※ [ALL_LOCAL_DRIVES]指示句は、Active Directory データベースを含むシステム状 態のバックアップも作成します。 以上でバックアップポリシーの作成が完了します。 バックアップポリシーの動作確認 設定したバックアップポリシーが正常に動作することを確認します。 21 1. 「NetBackup Administration Console」上で[NetBackup Management]>[Policies]をダブルクリ ックし、作成したポリシーを右クリック後[Manual Backup…]を選択します。 2. 「NetBackup Administration Console」上の[Activity Monitor]でバックアップジョブが正常終了し たことを確認します。 以上で NetBackup による Active Directory 上に格納されている Active Directory データベースを含むロ ーカルディスク上の全データのバックアップが完了します。 Windows ファイルサーバー上のデータのバックアップ Windows ファイルサーバー上の Persona ユーザーデータや ThinApp アプリケーションデータなどの Windows ファイルの保護について以下に示します。Windows ファイルサーバー上にはユーザーデータや アプリケーションデータなどのファイルが大量に保存されることが予測されるため、ここでは「NetBackup Snapshot Client(ポリシー形式: FlashBackup-Windows)」を使用して Persona ユーザーデータや ThinApp アプリケーションデータが保存されているドライブ(今回は Z ドライブ)のバックアップを実施し ます。「NetBackup Snapshot Client」の機能内容や使用要件については本書の「Symantec NetBackup の概要」の章および「Symantec NetBackup Snapshot Client 管理者ガイド UNIX、Windows および Linux」ドキュメントをご参照ください。 バックアップ対象サーバー ポリシー形式 バックアップ対象 Windows ファイルサーバー FlashBackup-Windows ThinApp アプリケーションデータ(Z ドライブ上) Persona ユーザーデータ(Z ドライブ上) バックアップポリシーの作成 Windows ファイルサーバーの Z ドライブ上に保存されている Persona ユーザーデータや ThinApp アプ リケーションデータなどの Windows ファイルをバックアップするためのポリシーを作成します。 1. 「NetBackup Administration Console」上で[NetBackup Management]>[Policies]を右クリック し、[New Policy…]をクリックします。 2. 作成するポリシー名を入力します。 3. [FlashBackup-Windows]ポリシーを作成します。 [Attributes]タブの設定 ① [Policy type]を[FlashBackup-Windows]に設定します。 ② [Policy storage]を設定します。 [Schedules]タブの設定 ① バックアップ形式を設定します。 22 ② [Clients]タブの設定 ① バックアップスケジュールなどを設定します。 [Clients]タブからバックアップ対象の Windows ファイルサーバー名を入力します。 [Backup Selections]タブの設定 ① Persona ユーザーデータや ThinApp アプリケーションデータを保存しているボリューム のドライブ文字を指定します。 以上でバックアップポリシーの作成が完了します。 バックアップポリシーの動作確認 設定したバックアップポリシーが正常に動作することを確認します。 1. 「NetBackup Administration Console」上で[NetBackup Management]>[Policies]をダブルクリ ックし、作成したポリシーを右クリック後[Manual Backup…]を選択します。 2. 「NetBackup Administration Console」上の[Activity Monitor]でバックアップジョブが正常終了し たことを確認します。 以上で NetBackup による Windows ファイルサーバーの Z ドライブ上に保存されている Persona ユーザ ーデータや ThinApp アプリケーションデータなどの Windows ファイルのバックアップが完了します。 親仮想マシンのバックアップ View Composer がデスクトップイメージを展開するための基本イメージとして使用される親仮想マシン の保護について以下に示します。バックアップ対象は親仮想マシン全体のイメージとなるため、バックア ップには「NetBackup for VMware」 (ポリシー形式: VMware)」を使用します。 「NetBackup for VMware」 については本書の「Symantec NetBackup の概要」の章および「Symantec NetBackup for VMware 管 理者ガイド」ドキュメントをご参照ください。 注意: リンククローン方式によって仮想マシンイメージを展開する場合、View Composer は 親仮想マシンの OS ベースイメージとスナップショットによってレプリカを作成後、そのレ プリカをそれぞれの仮想マシンの読み取り専用の共有ディスクとして展開します。しかしな がら、NetBackup の vStorage API for Data Protection(VADP)によるバックアップでは親 仮想マシンにスナップショットイメージが含まれている場合でも、スナップショットイメー ジはバックアップ対象に含まれません(バックアップジョブが実行された時点の親仮想マシ ンのスナップショットを作成し、そのイメージのみをバックアップします)。このため、親仮 想マシンイメージをリストアしても、スナップショットイメージは復元されず、スナップシ ョットイメージによるレプリカの作成はできなくなります。 バックアップ対象サーバー ポリシー形式 ハイパーバイザー VMware 23 バックアップ対象 親仮想マシン全体 VMwareのNetBackupクレデンシャルの追加 仮想マシンのバックアップまたはリストアでは、NetBackup サーバーは VMware ESX サーバーまたは VMware vCenter サーバーにアクセスするためにログオンクレデンシャルを要求します。このクレデンシ ャルの追加のために次の手順を実行します。 1. 「 NetBackup Administration Console 」 上 で [Media and Device Management]>[Credentials]>[Virtual Machine Servers]を右クリックし、[New…]をクリックし ます。 2. [Add Virtual Machine Server]ダイアログボックスが表示されるので、vCenter Server の名前を入 力します。 3. [Add Virtual Machine Server]ダイアログボックスの[Credentials]ペインで、[Virtual machine server type]、[Username]および[Password]を入力します。 以上で VMware の NetBackup クレデンシャルの追加が完了します。 バックアップポリシーの作成 親仮想マシン全体のイメージをバックアップするためのポリシーを作成します。 1. 「NetBackup Administration Console」上で[NetBackup Management]>[Policies]を右クリック し、[New Policy…]をクリックします。 2. 作成するポリシー名を入力します。 3. [VMware]ポリシーを作成します。 [Attributes]タブの設定 ① [Policy type]を[VMware]に設定します。 ② [Policy storage]を設定します。 24 ③ NetBackup 7.6 の新機能の 1 つとして、VMware ポリシー形式によるバックアップにお いても NetBackup アクセラレータ機能が使用可能になりました。NetBackup アクセラレ ータ機能を使用する場合、[Use Accelerator]のチェックボックスをチェックします。 VMware ポリシー形式における「NetBackup アクセラレータ機能」の機能内容や使用要件 については本書の「Symantec NetBackup の概要」の章および「Symantec NetBackup for VMware 管理者ガイド」ドキュメントをご参照ください。 [Schedules]タブの設定 ① バックアップ形式を設定します。 ② バックアップスケジュールなどを設定します。 [VMware]タブの設定 ① 必要に応じて VMware のバックアップオプションを変更します。ここでは[Primary VM identifier]を[VM display name]に変更しています。これにより vCenter Server で設定 した仮想マシン名をバックアップ対象の名前として指定できるようになります。 [Clients]タブの設定 ① [Virtual machine selection]ラベルの下にある[Select automatically through query]の ラジオボタンをチェックし、クエリーを作成します。例えば仮想マシン名が「win7sp1x64parent」である親仮想マシンをバックアップする場合は、以下の Query になります。 Displayname Equal “win7sp1x64-parent” 25 [Backup Selections]タブの確認 ① [Backup Selections]に以下のエントリが登録されていることを確認します。 このエントリは[Clients]タブでのクエリー作成時に自動的に登録されます。 以上でバックアップポリシーの作成が完了します。 バックアップポリシーの動作確認 設定したバックアップポリシーが正常に動作することを確認します。 1. 「NetBackup Administration Console」上で[NetBackup Management]>[Policies]をダブルクリ ックし、作成したポリシーを右クリック後[Manual Backup…]を選択します。 2. 「NetBackup Administration Console」上の[Activity Monitor]でバックアップジョブが正常終了し たことを確認します。 以上で親仮想マシン全体のバックアップが完了します。繰り返しになりますが、仮想マシンのスナップシ ョットイメージは復元できないため、実際の運用では親仮想マシンでスナップショットを作成した時点で バックアップを実行するなどの対応が必要となります。 26 NetBackup による復旧手順 この章では、前章の「NetBackup によるバックアップ」によって作成されたバックアップイメージから、 障害の発生したコンポーネントを復旧する手順について記述しています。 View Connection Server、View Composer または vCenter Server の復旧 「VMware Horizon View 環境のリストア方法」の節でも記述した通り、View Connection Server、View Composer または vCenter Server に障害が発生した場合、同一タイミングでリストアすることが推奨さ れています。これら 3 つのコンポーネントを復旧する手順は以下の通りです。 1. サービスの停止 それぞれのコンポーネントのサービスを停止します。 1. VMware Horizon View 上で、仮想マシンの作成、再構築および削除などの操作が行われていな いことを確認します。 2. View Connection Server のサービス(VMware View 接続サーバ)を停止します。 3. View Composer のサービス(VMware View Composer)を停止します。 27 4. 2. vCenter Server のサービス(VMware VirtualCenter Server)を停止します。 vCenter Serverデータベースの復旧 vCenter Server データベースをリストアする手順は以下の通りです。 1. SQL Server が動作しているサーバー上で「NetBackup MS SQL Client」を起動します。 2. アクセスするホスト名とインスタンス名を入力します。 3. [File]メニューから[Restore SQL Server objects]を選択し、[Restore Microsoft SQL Server Objects]ウィンドウで、データベースインスタンスを展開します。 4. データベースを展開し、リストア対象の日付を指定します。 5. [Restore options]を設定します。リストア終了後にすぐに使用できるようにデータベースをリ カバリモードにするには[Recovery]リストから[Recovered]を選択します。ただし、データベ ースがリカバリモードになると、差分バックアップまたはトランザクションログのバックアップ を使用してデータベースを更新できないことに注意してください。 28 6. [Restore script]を[Launch immediately]に設定し、[Restore]ボタンをクリックしてデータベ ースのリストアを開始します。 7. 「NetBackup Administration Console」上の[Activity Monitor]でリストアジョブが正常に実 行されたことを確認します。 ※ データベースが他のユーザーなどによって使用中の場合、排他アクセスを獲得できず リストアが失敗します。 以上で vCenter Server データベースのリストアが完了します。 3. View Composerデータベースの復旧 View Composer データベースをリストアする手順は以下の通りです。 ※ View Composer のデータベース自体が SQL Server 上に存在しない場合は、View Composer の再インストールまたはデータベース自体のバックアップからのリストアが必要です。 ※ 今回は「SviConfig」コマンドを使用して View Composer の復旧を行いますが、「SviConfig」 ユーティリティは経験豊富な View Composer 管理者のみが使用してください。このユーティリ ティは View Composer サービスに関する問題を解決することを目的としています。 1. View Composer データベースファイルを、View Composer サービスがインストールされてい るコンピューター(ここでは vCenter Server)にリストアします。 ① 「Backup, Archive, and Restore」を起動します。 ② [File]メニューから、[Specify NetBackup Machines and Policy Type…]をクリックしま す。 I. [Source client for restores (or virtual client for backups)]に View Connection Server のホスト名を指定します。 II. [Destination client for restores]に View Composer サービスがインストールされ ているコンピューター(ここでは vCenter Server)のホスト名を指定します。 III. [Policy type for restores]に[MS-Windows]を指定し、[OK]ボタンをクリックしま す。 29 ③ リストア対象の View Composer データベースファイル(SVI ファイル)を選択します。 ④ [Actions]メニューから[Restore…]をクリックします。 ⑤ 必要に応じてリストア先を変更後、[Start Restore]ボタンをクリックします。 ⑥ 「NetBackup Administration Console」上の[Activity Monitor]でリストアジョブが正常 に実行されたことを確認します。 以上で View Composer データベースファイルが vCenter Server 上にリストアされます。 2. vCenter Server 上で Windows コマンドプロンプトを開き、「SviConfig」実行可能ファイルが 保存されているフォルダ(C:\Program Files (x86)\VMware\VMware View Composer)に移 動します。 3. 「SviConfig」コマンドを実行します。 SviConfig –operation=restoredata -DsnName=<target_database_source_name(DSN)> -Username=<database_administrator_username> -Password=<database_administrator_password> -BackupFilePath=<path_to_view_composer_backup_file> 4. リストアが正常に実行された場合、 「Restoring data finished successfully.」と表示されます。 以上で View Composer データベースのリストアが完了します。 4. View Connection Serverの復旧 – AD-LDSデータベースの復旧 View Connection Server の AD-LDS データベースをリストアする手順は以下の通りです。 1. View Connection Server の AD-LDS データベースファイルをリストアします。 30 ① 「Backup, Archive, and Restore」を起動します。 ② [File]メニューから、[Specify NetBackup Machines and Policy Type…]をクリックしま す。 I. [Source client for restores (or virtual client for backups)]に View Connection Server のホスト名を指定します。 II. [Destination client for restores]も同様に View Connection Server のホスト名を 指定します。 III. [Policy type for restores]に[MS-Windows]を指定し、[OK]ボタンをクリックしま す。 ③ リストア対象の View Connection Server の AD-LDS データベースファイル(LDF ファイ ル)を選択します。 ④ [Actions]メニューから[Restore…]をクリックします。 ⑤ 必要に応じてリストア先を変更後、[Start Restore]ボタンをクリックします。 以上で View Connection Server の AD-LDS データベースファイルがリストアされます。 2. Administrator(管理者)ロールのユーザーとして View Connection Server にログイン後、 Windows コマンドプロンプトを開き、「vdmimport」実行可能ファイルが保存されているフォ ルダ(C:\Program Files\VMware\VMware View\Server\tools\bin)に移動します。 3. コマンドプロンプト上で「vdmimport」コマンドを入力し、-f パラメーターの引数としてリス トアした AD-LDS データベースファイル(LDF ファイル)を指定します。LDF ファイルが暗号化 されている場合は、「vdmimport」コマンドで復号化しておく必要があります。 以下が暗号化された LDF ファイルを復号後、View Connection Server 内の AD-LDS データベ ースを更新するコマンドとなります。 31 vdmimport –d –f <filename> -p <password> > <decrypted_filename> vdmimport –f <decrypted_filename> 「vdmimport」コ マンド の 詳細に ついて は、 VMware 社の「VMware View Integration (VMware View 統合)」ドキュメントを参照してください。 4. リストアが正常に実行された場合、「コマンドが正しく完了しました」と表示されます。 以上で View Connection Server の AD-LDS データベースのリストアが完了します。 5. View Connection Serverの復旧 – イベントデータベースの復旧 View Connection イベントデータベースをリストアする手順は以下の通りです。 1. SQL Server が動作しているサーバー上で「NetBackup MS SQL Client」を起動します。 2. アクセスするホスト名とインスタンス名を入力します。 3. [File]メニューから[Restore SQL Server objects]を選択し、[Restore Microsoft SQL Server Objects]ウィンドウで、データベースインスタンスを展開します。 4. データベースを展開し、リストア対象の日付を指定します。 5. [Restore options]を設定します。リストア終了後にすぐに使用できるようにデータベースをリ カバリモードにするには[Recovery]リストから[Recovered]を選択します。ただし、データベ ースがリカバリモードになると、差分バックアップまたはトランザクションログのバックアップ を使用してデータベースを更新できないことに注意してください。 32 6. [Restore script]を[Launch immediately]に設定し、[Restore]ボタンをクリックしてデータベ ースのリストアを開始します。「NetBackup Administration Console」上の[Activity Monitor] でリストアジョブが正常に実行されたことを確認します。 ※ データベースが他のユーザーなどによって使用中の場合、排他アクセスを獲得できず リストアが失敗します。 以上で View Connection イベントデータベースのリストアが完了します。 6. サービスの起動 それぞれのコンポーネントのサービスを起動します。 1. vCenter Server のサービス(VMware VirtualCenter Server)を起動します。 2. View Composer のサービス(VMware View Composer)を起動します。 3. View Connection Server のサービス(VMware View 接続サーバ)を起動します。 以上で View Connection Server、View Composer および vCenter Server の復旧が完了します。 vCenter Single Sign-On 構成情報の復旧 vCenter Single Sign-On 構成情報をリストアする手順について以下に示します。 ※ ここでは VMware Directory Service(VMdir)データのリストアのみについて記述しています。 vCenter SSO のバックアップおよびリストアの詳細については、VMware 社の Knowledge Base 「Backing up and restoring the VMware vCenter Single Sign-On 5.5 configuration (2057353)」 をご参照ください。 1. サービスの停止 vCenter SSO 関連の全サービスを以下の順番で停止します。 2. 1. VMware Secure Token Service 2. VMware Identity Management Service 3. VMware Certificate Service 4. VMware Kdc Service 5. VMware Directory Service データベースファイルのリストア VMware Directory Service デ ー タ ベ ー ス フ ァ イ ル (data.mdb と lock.mdb) を 「C:\ProgramData\VMware\cis\data\vmdird」にリストアします。 1. 「Backup, Archive, and Restore」を起動します。 2. [File]メニューから、[Specify NetBackup Machines and Policy Type…]をクリックします。 ① [Source client for restores (or virtual client for backups)]に vCenter Server のホスト 名を指定します。 ② [Destination client for restores]も同様に vCenter Server のホスト名を指定します。 ③ [Policy type for restores]に[MS-Windows]を指定し、[OK]ボタンをクリックします。 33 3. リストア対象のデータベースファイルを選択します。 4. [Actions]メニューから[Restore…]をクリックします。 5. [Restore Destination Choices]の[Restore everything to different location (maintaining existing structure)] を 選 択 し 、 [Destination] に 「C:\ProgramData\VMware\cis\data\vmdird 」を指定し、[Restore Options] の [If the destination file already exists]リスト内から[Overwrite existing files]を選択し、[Start Restore]のボタンをクリックしてリストア処理を開始します。 3. サービスの起動 vCenter SSO 関連の全サービスを以下の順番で起動します。 1. VMware Directory Service 2. VMware Kdc Service 3. VMware Certificate Service 4. VMware Identity Management Service 34 5. VMware Secure Token Service 以上で vCenter Single Sign-On 構成情報のリストアが完了します。 vCenter インベントリサービスデータベースの復旧 vCenter インベントリサービスデータベースをリストアする手順について以下に示します。 1. サービスの停止 「VMware vCenter Inventory Service」サービスを停止します。 2. データベースファイルのリストア vCenter インベントリサービスデータベースをリストアします。ここでは、バックアップ時と同じフ ォルダ「C:\backup」にリストアします。 1. 「Backup, Archive, and Restore」を起動します。 2. [File]メニューから、[Specify NetBackup Machines and Policy Type…]をクリックします。 ① [Source client for restores (or virtual client for backups)]に vCenter Server のホスト 名を指定します。 3. ② [Destination client for restores]も同様に vCenter Server のホスト名を指定します。 ③ [Policy type for restores]に[MS-Windows]を指定し、[OK]ボタンをクリックします。 リストア対象のデータベースファイルを選択します。 35 4. 5. [Actions]メニューから[Restore…]をクリックします。 [Start Restore]のボタンをクリックしてリストア処理を開始します。 以上で vCenter インベントリサービスデータベースファイルがリストアされます。 3. vCenterインベントリサービスデータベースのリストア 以下のコマンドを実行して、vCenter インベントリサービスデータベースのリストアを実施します。 "C:\Program Files\VMware\Infrastructure\Inventory Service\scripts\restore.bat" -backup C:\backup\inventorydb リストアが正常に実行された場合、「Restore completed successfully」と表示されます。 4. サービスの起動 「VMware vCenter Inventory Service」サービスを起動します。 以上で vCenter インベントリサービスデータベースのリストアが完了します。 Active Directory の復旧 Active Directory サーバー上に格納されている Active Directory データベースをリストアする手順につい て以下に示します。 ※ ここでは Active Directory データベースのリストアのみについて記述しています。 1. Active Directory サーバーで「Active Directory 修復」のセーフブートを設定し再起動します。 36 2. 「Backup, Archive, and Restore」を起動します。 3. [File]メニューから、[Specify NetBackup Machines and Policy Type…]をクリックします。 ① [Source client for restores (or virtual client for backups)]に Active Directory のホスト名 を指定します。 4. ② [Destination client for restores]も同様に Active Directory のホスト名を指定します。 ③ [Policy type for restores]に[MS-Windows]を指定し、[OK]ボタンをクリックします。 リストア対象の[System State]を選択します。 ※ 「System State」によるバックアップでは、Active Directory のコンポーネントの個別リカバ リはできません。Active Directory のコンポーネントを個別リカバリするためには、個別バック アップを実行する必要があります。詳細な手順について「Symantec NetBackup 管理者ガイド Vol.1 Windows」をご参照ください。 5. [Actions]メニューから[Restore…]をクリックします。 37 6. [Restore Options]の[If the destination file already exists]リスト内から[Overwrite existing files]を選択し、[Start Restore]のボタンをクリックしてストア処理を開始します。 7. Active Directory サーバーを再起動します。 以上で Active Directory データベースのリストアが完了します。 Windows ファイルサーバー上のデータの復旧 Windows ファイルサーバー上の Persona ユーザーデータや ThinApp アプリケーションデータをリスト アする手順について以下に示します。今回は「NetBackup Snapshot Client(ポリシー形式: FlashBackupWindows)」を使用したバックアップからのリストアのため、個々のファイルのリストアとバックアップ対 象ドライブ(Z ドライブ)全体のリストアの 2 種類のリストア手順について記述します。 個々のファイルのリストア 「FlashBackup-Windows」ポリシーのバックアップイメージから個々のファイルをリストアする手順に ついて以下に示します。ここでは例として「user01」ユーザーの Persona ユーザーデータをリストアしま す。 1. リストア対象のデータにアクセスが無いこと(user01 がログアウトしていること)を確認します。 2. 「Backup, Archive, and Restore」を起動します。 3. [File]メニューから、[Specify NetBackup Machines and Policy Type…]をクリックします。 ① [Source client for restores (or virtual client for backups)]に Windows ファイルサーバーの ホスト名を指定します。 ② [Destination client for restores]も同様に Windows ファイルサーバーのホスト名を指定しま す。 ③ [Policy type for restores]に[FlashBackup-Windows]を指定し、[OK]ボタンをクリックしま す。 38 ④ [Select for Restore]ドロップダウンメニューから[Restore from Normal Backup…]を選択し ます。 4. リストア対象の Persona ユーザーデータを選択します。 5. [Actions]メニューから[Restore…]をクリックします。 6. 必要に応じて上書きオプションを変更後、[Start Restore]ボタンをクリックします。 7. 「NetBackup Administration Console」上の[Activity Monitor]でリストアジョブが正常に実行され たことを確認します。 39 以上で Windows ファイルサーバー上の個々のファイルのリストアが完了します。 バックアップ対象ドライブ(RAWパーティション全体)のリストア 「FlashBackup-Windows」ポリシーのバックアップイメージからバックアップ対象ドライブ(RAW パー ティション全体)をリストアする手順について以下に示します。この操作により、ドライブ上の全データが バックアップ時に復元されます。 ※ この機能は完全バックアップの時のみ使用可能です。増分バックアップによるバックアップからのリ ストアは個々のファイルのリストアだけがサポートされます。 1. リストア対象のデータにアクセスが無いこと(Windows ファイルサーバーを利用している全ユーザ ーがログアウトしていること)を確認します。 2. 「Backup, Archive, and Restore」を起動します。 3. [File]メニューから、[Specify NetBackup Machines and Policy Type…]をクリックします。 ① [Source client for restores (or virtual client for backups)]に Windows ファイルサーバーの ホスト名を指定します。 ② [Destination client for restores]も同様に Windows ファイルサーバーのホスト名を指定しま す。 ③ [Policy type for restores]に[FlashBackup-Windows]を指定し、[OK]ボタンをクリックしま す。 ④ [Select for Restore]ドロップダウンメニューから[Restore from Raw Partition Backup…]を 選択します。 4. リストア対象のドライブを選択します。 40 5. [Actions]メニューから[Restore…]をクリックします。 6. [Restore Options]の[If the destination file already exists]リスト内から[Overwrite existing files]を選択し、[Start Restore]のボタンをクリックしてリストア処理を開始します。 7. 「NetBackup Administration Console」上の[Activity Monitor]でリストアジョブが正常に実行され たことを確認します。 以上で Windows ファイルサーバー上のバックアップ対象ドライブ(RAW パーティション全体)のリストア が完了します。 親仮想マシンの復旧 親仮想マシン全体のイメージをリストアする手順について以下に示します。 1. 「Backup, Archive, and Restore」を起動します。 2. [File]メニューから、[Specify NetBackup Machines and Policy Type…]をクリックします。 ① [Policy type for restores]に[VMware]を指定します。 ② [Search VM Clients]ボタンをクリックします。 ③ [Browse and Search Virtual Machines for Restore]ウィンドウが表示されるので、同ウィン ドウ上の[Browse virtual machines]のラジオボタンをチェック後、[vSphere view]のラジオ ボタンをチェックし、[Next]ボタンをクリックします。 41 ④ [vSphere View]のドリルダウンメニューが表示されるので、リストア対象の仮想マシンが存在 している ESXi Server をクリック後、リストア対象の仮想マシンを選択し、[Select]ボタンをク リックします。 ⑤ [Specify NetBackup Machines and Policy Type]ウィンドウ上の[Source client for restores (or virtual client for backups)]と[Destination client for restores]のドロップダウンメニュ ーに親仮想マシン名が設定されていることを確認後、[OK]ボタンをクリックします。 ⑥ [Select for Restore]ドロップダウンメニューから[Restore from Virtual Machine Backup]を 選択します。 3. リストア対象の親仮想マシンイメージを選択します。 42 4. [Actions]メニューから[Restore…]をクリックします。 5. [Virtual Machine Recovery]ウィンドウが表示されるので、[Recover virtual machine to]内の [Original location]のラジオボタンにチェックをし、[次へ]ボタンをクリックします。 6. リカバリホスト、転送方式およびその他のオプションの選択画面が表示されるので、必要に応じて適 切な値を設定します。 43 7. 仮想マシンとディスクプロビジョニングのオプションの設定画面が表示されるので、必要に応じて適 切な値を設定します。 8. リカバリ設定の確認画面が表示されます。設定を確認後、[Run Pre-Recovery Check]ボタンをクリ ックし、リカバリ設定に問題が無いことを確認します。 9. [Start Recovery]ボタンをクリックするとリカバリ処理が開始されます。 10. 「NetBackup Administration Console」上の[Activity Monitor]でリストアジョブが正常に実行され たことを確認します。 以上で親仮想マシン全体のイメージのリストアが完了します。 44