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29 アメリカンフットボール
Ⅱ 事故防止のガイドライン 29 アメリカンフットボール 事故防止のための4か条 1 危険なプレーの禁止(クリッピング、チョップブロックなど)。 2 正しいブロック、タックルの徹底。 3 正しい基本的な身体操作を身につける。 4 防具(ヘルメット、プロテクター、ニー・サイ・ヒップパッド、マウスピ ース)の点検。 日頃の練習や競技会に潜む危険因子 1 選手の接触等による ○ 頭部 ・頭部をめがけた危険なタックルやブロック ・頭を下げ、脳天から突き刺さるように飛び込む危険なタックル ○ 頸部 タックルの際、ヒット時に頭が下がっていたり、 首が曲がっていたりする場合 ○ 下肢 ・コンタクト時による打撲 ・カット、ストップ、ジャンプ、着地などの動作によ る膝の障害 2 体力的要素による ・不適切な体の操作、ブロック・タックルの姿勢 ・筋力不足(頸部、下肢等) 3 その他 ・防具の不備 事故防止のための安全対策について 1 事前に正しいブロックの仕方、タックルの仕方を理解させ、正しい技術を獲得させ ることで、頭部、頸部への外力を軽減する。 2 ヘルメットを凶器にするようなタックルやハイブロックとローブロックを同時に行 うようなブロック、フェイスマスクをつかむ行為。また、プレーが終了してからのヒ ットなど、危険なプレーへの注意は、日ごろから繰り返し指導し、安全への意識を高 める。 3 日頃からのトレーニングにより筋力を高め、コンタクト時の衝撃を軽減する。 また、身体能力を高めることにより、危険回避能力を向上する。 4 新入部員に関しては、体力がつき、正しい技術が身につくまでは、決して試合には 出場させない。 5 防具を装着したときの体温調節が難しいため、夏季の練習は、時間帯を考慮し、環 境状態に応じた運動強度、休憩や水分補給を適宜行わせるなど、常に選手の安全管理 に配慮するとともに、練習の前後には健康チェックによる選手の状況を把握する。 6 練習前には、防具の劣化、老朽化などの確認をさせる。 51