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留学報告書 金井 南美 国名:オーストラリア・ケアンズ 8 月 12 日から 25

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留学報告書 金井 南美 国名:オーストラリア・ケアンズ 8 月 12 日から 25
留学報告書
金井
南美
国名:オーストラリア・ケアンズ
8 月 12 日から 25 日までの 2 週間、私はオーストラリアのケアンズに留学した。日本で学
ぶ「教科書どおりの英語」ではなく、「生きた英語」に触れ、学び、本当に良い経験が出来
たと思う。2 週間という短い期間だったため、急激に英語がペラペラに話せるようなったわ
けでもないし、正直、相手の話す英語を完璧に理解することができたわけでもない。自分
の伝えたいことがなかなか伝わらなかったり、相手の言っていることがよくわからなくて
何度も聞き返したりと、とても苦労した。しかし、そんな毎日が勉強で、新鮮で、困った
こと、大変だったことも全部ひっくるめて「楽しい」留学だった。
私はホームステイで、平日は毎日 Cairns College of English(CCE)というケアンズの英
語学校に通った。実は、最初の数日間、英語をなかなか聞き取ることができず、また、自
分の思いも伝えられず、ホストファミリーと一緒にいることさえもが苦で、一人になりた
いと思っていた。2 週間がものすごく長く感じ、気が重かった。しかし、その気持ちを軽く
してくれた場所が CCE だった。CCE には、私のように 1 人でケアンズに留学してきた人
がたくさんいた。私のように、うまく英語を話すことができない人も結構いて、安心した。
日本人の割合も多く、新しくできた日本人の友達と自分たちのステイ先の話をしたり、こ
ういう時英語でどう言ったらいいのかなど、たくさん話した。英語漬けの日々の中での、
唯一の癒しだった。ケアンズにも、そして CCE にも少しずつ慣れ、韓国、ドイツ、イタリ
ア、チェコ、フランス、スイス、ブラジルなど、日本以外の様々な国の友達もできた。み
んな愉快で、本当に優しい人ばかりだった。それぞれ宗教も文化も、生活の仕方も、年齢
も異なる。そんな友達が日々増えていくことが新鮮で、わくわくした。中でも韓国の友達
は、本当に親しくしてくれて、一緒にランチを食べたり、BBQ をしたり、多くの友達を誘
って何度も遊びに出かけた。私は大学で第二外国語でハングルを学んでいるので、韓国語
を教えてもらったり、逆に日本語を教えたりし、日本での授業で学んだ知識を少しでも活
かせたことが嬉しかった。しかし、やはり共通言語は英語。英語が話せれば話せるだけコ
ミュニケーションがとれ、友達の輪も広がってゆく。もっと英語を学び、自由に話せるよ
うになれば、本当に視野が広がるのだろうと感じた。
私は英語力と同じくらい大切だと感じたのは、積極性である。私は最初、英語で話すこと
を躊躇していた。なぜなら、もし自分が話した後に相手がペラペラ話してきたら聞き取れ
ない、理解できないかもしれないと不安だったからである。しかし、それではいけないと
気づかされた。日本人の友達の一人が、ある外国の友達からこんなことを言われたという。
「日本人はシャイだから、あまり話をしてくれない。話しかけづらい。」まさに私だ、と思
った。その日から私は、不安もあったが、なるべく自分から話しかけるようにした。実際、
話してみて分かったことがある。日常的な会話でそこまで難しい返事は返ってこないとい
うこと。相手のことが色々と知れて、楽しいということ。徐々に英語を話すことに対する
抵抗がなくなり、2 週間目には、友達と目が合うと手を振って何かしら話しかけたり、初め
ての人にも気軽に話しかけたりできるようになった。帰国後には、母親におしゃべりにな
ったねと言われてしまうくらいで、自分でも驚いた。ホストファミリーとも、今日の出来
事や明日の予定、行きたい場所など、日に日にたくさん話せるようなっていった。相手の
話を聞き取り、理解し、自分も話をする。こうした言葉のキャッチボールが成功するたび
に、快感を覚えた。聞き取れなかった時はゆっくり言い直してくれる。理解できなかった
ときは、違う言葉に言い換えたり、ジェスチャーを交えて一生懸命説明してくれる。そん
なホストファミリー、友達、ケアンズの人々に囲まれていたおかげで、積極的に話をして
みようと思えたのではないかと思う。英語を話すことは楽しいことだと思えるようになっ
た。
留学中とても印象に残った思い出がある。それは私がオーストラリアに発つ前、韓国人の
友達と同じクラスのチェコ人の友達の家へ遊びに行ったことだ。ここではもう、日本語は
役に立たない。ホームステイ先にいるときと学校以外の英語オンリーは初めてだったため
とても緊張したが、日本の友達と遊ぶのと大して変わらず、楽しい時間を過ごすことがで
きた。とても貴重な経験ができたとともに、少し英語に自信がついた気がした。もっとも
っと大きな自信を持てるよう、一生懸命勉強しようと思った。
世界は広い。私たちの暮らす日本は、この広い世界のごくごく一部にすぎない。それは、
海外へでてみてすごく実感した。「広い視野が~」というフレーズをよく耳にするが、本当
に視野が、世界が広がった。自分とは違うものにたくさん触れたことで、少し成長したか
なとも思う。飛行機に乗るのも、外国での乗り換えも一人でやらなければならなかったり、
異国の地でわからないことばかりだったり、自分の英語力のなさを痛感したりと、大変だ
ったことの方が多かったかもしれない。しかし、それを上回る楽しさを経験できる。それ
が留学の醍醐味なのではないか。もちろん、楽しかったというだけでなく、得たものは計
り知れない。この 2 週間、なんとかやってこれて、もうなにもかも一人でできるのでない
かとさえ思う。留学経験をとおして精神的に自立できたと感じる。留学をして、本当によ
かった。
最後に、高崎経済大学の留学金助成制度がなければ、留学を考えることはなかったかもし
れない。留学の制度を整えてくれた高崎経済大学、また、留学させてくれた両親にこの場
を借りてお礼を述べたい。
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