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男女共同参画に関する現状と留意事項

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男女共同参画に関する現状と留意事項
男女共同参画に関する現状と留意事項
(女子加入に関する留意事項
2010年
改訂版)
5月
日本ボーイスカウト大阪連盟
目
次
はじめに
1
1.女性参加の変遷
2
2.基本方針
2
3.社会における取り組み
3
4.現状から見る注意点
4
(1)共通認識
4
(2)研修、訓練
4
(3)隊とその組織
6
(4)スカウト活動
6
(5)進
8
歩
(6)健康・安全
9
(7)カウンセリング
9
5.アンケートによる現状
10
資料
1.登録状況から見る暦年別男女比率
12
2.アンケート質問事項と回答状況
16
3.アンケート集約結果
17
はじめに
男女共同参画社会とは、「男女共同参画社会の形成男女が、社会の対等な構成員として、自らの意志
によって社会のあらゆる分野における活動に参画する機会が確保され、もって男女が均等に政治的、経
済的、社会的および文化的利益を享受することができ、かつ、共に責任を担うべき社会を形成すること
をいう」と、1999年(平成11年)に施行された男女共同参画社会基本法に定義されています。
日本連盟ではこれより前の1995年(平成7年)の全国会議において、すべての青少年に対しスカ
ウトプログラムを提供できるよう、全部門への女子加入が可決され、1997年(平成9年)シニアス
カウト部門への女子加入が承認されたことによって、全部門への女子加入が可能になりました。
大阪では同年に「女子加入についての留意点検討作業チーム」により、ボーイスカウト部門における
活動を念頭に置いて、女子加入後も充実した活動ができるよう留意事項が整理検討され、これを踏まえ
各団が現行のスカウトプログラムを前提として、今日まで試行錯誤を繰り返しながら活動を展開し、1
0余年を経た現在男女共同参画による活動は定着しその幅も広がりましたが、新たな課題も浮かびあが
ってきました。
そこで、大阪連盟ではコミッショナーの所轄の下に平成21年10月、「男女共同参画検討タスクチ
ーム」を発足させ、現状の把握と課題を整理、検討し、男女共同参画社会の中でスカウト運動が十分に
その特性を発揮し、期待に沿える活動が積極的に展開できるよう、改めて留意事項をまとめました。
スカウト活動における男女共同参画の指針として活用いただくことを願っています。
平成22年5月
ボーイスカウト大阪連盟
コミッショナー横山
-1-
稔
1.女性参加の変遷
青少年の教育に貢献することが目的である一つの運動として、スカウティングは元来「少年、青年期
の者、若者」
(男性たち)のニーズにのみに向けられてきた。
そうした中、1977年世界スカウト機構規約はスカウティングを性の区別のない「青少年」のため
の運動であると定義した。その時以来、スカウティングは運動の全てのレベルにおいて、男性と女性に
等しく向けられた。
その後1999年 第35回世界スカウト会議(南アフリカ・ダーバン)において「スカウト運動に
おける少年少女と男女に関する方針」(Policy on Girls and Boys,Women and Men within The Scout
Movement)が発表され、『スカウト運動は(ジェンダーにかかわりなく)すべての若者に開かれたもの
である』旨が追認された。
日本連盟においても、以下に示す経緯をたどり、女子スカウト/指導者の加盟が認められ、更に20
01年5月の全国会議において日本連盟呼称の英文表記が Boy Scout of Nippon から Scout Association
of Japan へ変更された。
以下日本における女子加入の経緯を以下に示す。
1962 S37 カブ部門の指導者に女子加入を認める。
1986 S61 ビーバー部門発足と同時に女子指導者の加入を認める。
1989 H01 コミッショナー、団委員、団委員長、ボーイ隊隊長/副長への女子加入の制限規定を
廃止。
1990 H02 ローバー部門に女子スカウト、女子指導者の加入を認める。
1995 H07 5月:全国会議に将来的な女子加入を提案、可決される。
1995 H07 ビーバー部門女子スカウトの加入を認める。
1996 H08 4 月:カブ部門女子スカウトの加入を認める。
9 月:ボーイ部門女子スカウトの加入を認める。
1997 H09 シニア部門への女子スカウトの加入を認める。
ベンチャースカウトへの移行に伴い同部門の女子指導者の加入を認める。
2.基本方針
(1)WOSM
スカウト運動における少年少女と男女に関する方針より抜粋
・スカウティングの教育目的を達成すること。すなわち男女を等しいものとして、個人それぞれの
ニーズと向上心を基に青少年の教育に貢献する。
・スカウティングと社会全体の両方の中で、男女間の機会均等と平等な協力関係の原則を守る。
・両性が混合した関係であることが典型的な行動様式である社会において、両性が同等であること
が青少年のプログラム、アダルトリソーシス、マネージメント、そして本運動の全てのレベルに
おけるその他の面に関しても現実となるような状況になるように努める。
(2)日本連盟
・教育規定(平成21年度版より抜粋)
1−3
参加の原則
本連盟の組織は、平等の原則に従い、すべての人々に開放される。
・スカウト運動の成人に関する方針
2.人材の獲得
本運動の使命を達成するために、連盟は有能かつ献身的な成人の人材を意識的に獲得する。こ
れにはボランティアと専従指導者を含むものとする。
また、この中に積極的に女性と若年の成人を責任ある立場で迎え入れる。
-2-
(3)大阪連盟における少年少女と男女に関する原則
・育成会・団委員会、団会議は共通理解のもと、男女間の機会均等と平等な関係の原則を守る。
・スカウト、保護者の協力を得て楽しい活動を展開する。
・男女のスカウトで構成される隊は、女子指導者を必ず選任する。
・指導者は、男女の心身の発達段階の相違を理解するとともに平等に扱い、すべてにおいて機会均
等とする。
・指導者に研修の機会を提供するとともに、自己研鑽を奨励する。
・生活面における倫理的常識は、堅持する。
−就寝のテントは区別する。
−トイレ、着替え等に配慮する。
3.一般社会における取り組み
(1) 行政の取り組み
1975
1985
1994
1996
1999
2001
S50
S60
H06
H08
H11
H13
国際婦人年を踏まえ、日本においては、婦人問題企画推進本部が設置。
女子差別撤廃条約を批准した。
男女共同参画室を設置。
男女共 同参画 2000 年プランが決定。
「男女共同参画社会基本法」が制定。
内閣府に「男女共同参画局」設置。
(2)一般的な考え方
男子、女子と区別をすることがあるとしても、活動の内容や色の区別をしてはいけない。
「男の子(女
の子)だから」「男子(女子)のくせに…」といった発言も、してはならない。これはすでに、一般社
会や教育現場では早くから取り入れられている考え方で、性差(性別による区別)ではなく個人差や個
性を尊重した教育がふさわしいと言うことである。学校等でも男女混合の名簿作成や、名前を呼ぶとき
に「○○さん」と統一しているところも多い。以前は別のデザインであった体操服も男女が同じものを
着る(女子のブルマ廃止)などすでに一般的なスタイルになってきている。
元来は、少年のための活動プログラムであったものを、女子の加入や女性の指導者に向けて内容を全
く変更するということではなく、活動内容を変えることなく、多角的な視点により配慮と工夫をし、よ
りきめ細やかな準備を行うという事に変えることが、この活動にふさわしいと考える。
現状をみると、個性を尊重している指導者が多いが、まだまだ古い考え方をもった活動(女子は調理
やソング担当、男子は荷物運び等)をしている隊もあった。是非この機会に、男女を区別した考え方で
はなく、個人を尊重した考え方へと変化させていただくことをお願いする。
控えた方がよい性差による男女の区別
− 男子は青、女子はピンクといった色での区別。
− 男子は肉体労働、女子は運動量の少ないもの。
− 男子は呼び捨て、女子は○○ちゃん。
− 男のくせに、女のくせに。
− 男だったらもっとがんばれ。
− 男子と女子の活動内容の区別。
− 男が先、女があと 等。
-3-
4.現状から見る留意事項
(1)共通認識
・社会は男女で構成されていること、男女の共生が大切だとういう観点に立って、男女共同参画
の理解とこの運動に携わる人の心構えを知る。そして認識を深める機会をもつ等、各人の最
良の道を切り拓くため努力する。
・常に名誉を重んじ、人の尊敬を集めるように努める。
①
一般社会
ア)社会は男女で構成され、男女の特性を生かした組織では一層充実した活動が期待される。
イ)社会で女性の活躍は目覚ましい状況であり、ボーイスカウト活動でも同様である。
ウ)加入希望者のニーズに答える必要がある。
②
保護者
ア)団組織の一員としての認識をもち、男女共同参加の理解を深めるとともに、必要に応じて、
積極的に協力を行う。
③
育成会
ア)男女共生が大切だという観点に立って考え、認識を深める。
イ)組織拡大のための女子加入では無いことを徹底する。
④
団委員会
ア)一般社会への理解を深め、保護者、育成会へも正しく働きかけると共に問題点があれば説明
し、理解を得られる体制を作る。
イ)保護者には、入隊の動機を確認し男女区別なく活動に参加できることを説明する。
⑤
指導者
ア)スカウトには男女区別なく活動することの大切さを日常的に指導する。
イ)年代に応じた指導の仕方を研究する。
ウ)スカウトの入隊の動機を確認し、励ますこと。
⑥
スカウト(指導者の指導)
ア)互いに偏見なく共に活動できる雰囲気を作る。
イ)男女とも年長者が年少者を労う気持ちを持つこと。
ウ)入隊の動機を明確にし、他人に甘えない精神を持つこと。
エ)自ら責任ある行動、役務を引き受ける積極性を養う。
(2)研修,訓練
男女の特性、環境等を知り、キャンプ生活、プログラム等を研究して、実際に生かせるエ夫を
した研修、訓練を行う。
(2−1)研修について
① 保護者
ア)プログラムを事前に提供し、理解と協力(支援)を求める。
イ)隊活動に関し、自分の子どもから、他から不穏な態度や言動、連絡(聞くこと)があれば隊
指導者に伝えるように協力を求める。
ウ)自分の子ども(スカウト)に対する保護者(家庭)の教育方針を隊指導者に常に伝える。
-4-
(教育は指導者のみが行うものでなく、指導者、団、保護者が一体となって行っていること
を知ってもらう。)
エ)隊活動中に知り得たスカウトの行動で必要なこと(特に善行など)を両親へ連絡する。
②
育成会
ア)男女共同参画のスカウト育成の援助体制を確立するため、他団体(PTA、子供会等)の現
状や方法を学び、内容を研究して構成員の理解と援助が得やすい研修を進める。
イ)人間形成のために必要な指導・援助を行うことについての理解を求める。
③ 団委員会
ア)保護者(育成会を含む)からの要請にすぐ対応できるシステムを確立し、トラブルが事前に
掌握できるような団委員会づくりをめざす。
イ)男女共同参画に伴う条件整備の内容を知る。
例 ・備品を用意する。
(テント、携帯用非常ベル等)
・必ず女子指導者の選任をする。(確保は、絶対条件である。)
・活動場所の点検整備をする。
(トイレ、着替え場所など)
・隊活動への支援体制を整える。
・募集の説明と事務処理を行う。(男女共同参加であることを説明する。)
ウ)スカウトに接するのは隊指導者のみであるが、スカウトの指導を隊指導者だけにまかせるこ
となく、進歩の状況、現在の動向、問題点等を団委員会や団会議などで常に話題にできる状
況作りを進める。
④ 指導者
ア)男女共同参画による影響を理解し、隊の活動が活発になるよう全体の向上につながる隊運営
を研究し、展開し結果を評価する。
イ)スカウトと同年代の女子、男子の特性を知る。
ウ)いろいろな方面から、男女共同参画の指導方法を教わる。(研究する。)
エ)女子(男子)だけに目をとらわれることなく、男女平等な動きをする。
オ)スカウトの不審な行動、目、に注意を払えるよう自己の能力を高める。
カ)男女共同参加を培う努力を惜しまない。
⑤ スカウト(指導者のスカウトに対する指導)
ア)男女共同参画に伴う活動のメリットを伝える。
イ)班活動の進め方を確認(チェック)する。
ウ)男女共同参加の社会と組織を理解させる。
エ)何でも相談するように指導する。
(2−2)訓練について
① 指導者
ア)ブログラムの配慮が出来ること。
例 −体力差を配慮するが、スカウトには平等に扱っているように見せる。
−班長会議で十分に話し合うように指導する。
−女子の(1 級)キャンプには指導者が同行する。
−トイレ休憩や着替え時間の与え方を配庫する。
−夜間ハイキングなど夜の活動面で安全を確認、配慮する。
イ)班の構成を見極めスカウトをよく観察する。
② スカウト
ア)男女共同参加の班運営ができるようスカウト(特に班長、次長)を訓練する。
イ)班内のコミュニケーションを大切にさせる。
ウ)個人の甘えの体質を排除する。
エ)集会記録(個人)をつける訓練をする。(日記でも良い。)
オ)集会(活動)の内容を保護者に伝えられる。(家庭での話題にできる。)
-5-
(3)隊とその組織(ボーイスカウトを中心に)
隊とは「青少年に対しスカウト訓育を実施する単位」であり、隊の組織とは「スカウト訓育
を実施するにあたり、運営が最良に行えるようにした単位」である。
隊の構成は、隊長、副長、副長補、上級班長、隊付、班長、次長、班員、インストラクター
などのメンバーによって構成され、このうち隊指導者とは、隊長、副長及び副長補(準指導者)
をいう。
ボーイスカウト隊については、班長及び次長を含む8人よりなる班4個をもって組織するこ
とが望ましいとされている。
① 女子スカウトが在籍する場合の女子指導者の必要性について
ア)女子指導者を必ず選任していることが必要。
イ)活動において女子指導者が不在の場合は、他隊の女指導者を随行させること。
ウ)スカウトが抱く諸問題に助言のできる女子指導者が望ましい。
② 男女の役務(役割)について
ア)役務(役割)については、男女にこだわる必要はなく教育規定等で定められた人材の配置を
することが望ましい。
③ 班の男女構成について
ア)上班、隊付、班長、次長等における女子スカウトの任命も班長会議で認められれば当然可で
ある。
イ)男女混成班、男女別班 いずれも許容できるが、男子の中に女子が一人、女子の中に男子が
一人という構成はさけたい。
ウ)スカウト自身が責任を持って運営できる体制を維持していることが必要である。
班制度
・少年が自然につくる形態(隊で決定すべきもの)・・・・班制度が確立できるもの
・スカウト運勤の目的達成の最良唯一の方法
・隊運営の最も効果的な方法
班構成はスカウトの希望を聞き(班長会議等)により受け入れを決定する。
(注)指導者の意志、スカウトの数で班員の異動を行うことのないようにする。
例
男女別々の班・・・男女共生の趣旨からずれる。
生活の単位から考えれば運営しやすい。
班対抗の結果(採点)が難しい。競争意識が生まれない。
男女混合の班・・・就寝等(最小限の生活)が区分される。
班対抗の単位が比較的平等となる。
備品(テント)等が増える。
いずれの場合であっても班制度がうまく機能できるように考慮することが肝心である。
(4)スカウト活動
活勤の中で特に注意が必要と思われる部分について示した。
① 班集会 安全に集散できる体制づくりをする。
ア)理想的・・・・班会議で話し合ってルールをつくり、隊長の許可を得る。
(場合によっては、成人の支援が必要な時もある。)
-6-
イ)容認出来る・・時間を定める。
(規制する。
)
(例えば午後6時以後の集会の場合は、午後9時までに帰宅できるように
制限する。
)
ウ)避けたい・・・放任したままで、その都度適当に班集会を実施する。
(事故が起きても分からないので対策が遅れてしまう。)
② 班ハイキング
ア)一定の基準(班ハイキングにおける隊長許可の条件)が満たされてから隊長が許可する。
イ)女子加入により基準が変わることはない。
ウ)安全対策、危険予知を、より高度に行うこと。
③ 班キャンプ
ア)一定の基準(指導者のためのスカウトキャンプ等を参考に)が満たされてから隊長が許可す
る。
イ)隊指導者はスカウトに気付かれることなく、班キャンプの近くでキャンプをするなどしてス
カウトを見守ることが重要と思われる。
ウ)女子スカウトが参加の時は、女性指導者の随行か女子スカウトを見守ることができる措置を
する。
エ)女性指導者が参加できない時は、活勤に応じて他隊の女性指導者に同行を求め協力を依頼す
る。
オ)男女の指導者が、軽率な行動を行うことのないよう、また、誤解の生ずることのないように
配慮する。
④ 単独キャンブ
ア)一定の基準(指導者のためのスカウトキャンプ等を参考に)が満たされてから隊長が許可す
る。
イ)女子スカウトが参加の時、女性指導者又は同性の上級者の同行が必要である。
⑤
隊集会
隊集会の目的
−班制を高揚する。
−技能を体得し、進歩を履修する。
−班対抗によって班精神を高揚する。
−リーダーシッブ実戦の機会を与える。
(BS隊長ハンドブックより)
ア)班対抗のゲームの種類等に配慮する。
イ)ハンディキヤップ等は、班長会議で決めておくとよい。
⑥ 現地視察(下見)
ア)現地視察は、綿密な下見が必要である。(指導者のためのスカウトキャンプ等を参考に)
イ)特にトイレの有無をチェックし、無い時の対応を考える。
(ハイキングの時は着替えの場所等も含めてチェックする。)
ウ)危険の予知と事故の対策をしておく。
⑦ 荒天時の対応
ア)女子を意識して、安易なプログラムにしない、(中止を含む)
イ)保護者や地域社会の人々に荒天特のブログラムについて理解を得ておく。
ウ)頭髪の乾燥や身体の保温、着替えに配慮する。
⑧ 着替えについて
ア)場所の確保をする。
イ)時間の確保をする。
(男子より長めの時間)
-7-
ウ)指導者は、スカウトの出入りを十分にチエックする。
着替えが必要だと考えられる時。
−荒天(雨天)時(健康上からも充分な配慮が必要)
−汗をかいた時
−水(海や川等)プログラムを展開する時
−衣服が汚れたり濡れた時
−就寝、起床時
−セレモニーの前後
⑨ 保護者
ア)指導者は保護者に対して具体的に活動予定、状況を説明する。
イ)保護者も指導者の依頼に対して積極的に協力する。
⑩
スカウト活動における連携
一人のスカウトを全員の手で育成できるよう、諸情報を密にして指導の糧とするとともに、
上進による各隊の受け入れが確立されていることが必要である。
ア)保護者・・・家庭での出来事や、状況を聞く。
イ)育成会・・・成長過程での援肋を惜しまない。
ウ)団委員会・・成長の障害を取り除き、適切なアドバイスを行う。
エ)団会議・・・相互の情報を密にし、適切な対応を行う。
オ)指導者・・・子どもの進歩扶況、性格を掌握し対応。
カ)スカウト・・仲間としてたがいにアドバイス。
自律する。進歩向上を心掛ける。(何かあれば相互に連絡をとる。)
キ)地域・・・・日常の生活、お付き合いを大切にする。
(地域ぐるみで育成する。)
ク)各種団体・・団委員会と打合せする。
(5)進
歩
進歩制度の狙い
・ 意欲的な自発活動により、目標に向かう計画性と最後までなしとげる実行力を身につける。
・ 楽しみながら進歩制度を進ませ、知的、身体的、社会的な領域で個人の成長をとげる。
・ 「ちかい」と「おきて」を日常生活の中で努力することによって、精神的発達を促す。
・ 自分の人生に自身と勇気を与えるという情緒的発達、健康と個人の能力、そして技能を社会
に役立たせることに気づく。
①
目標の設定
進歩課目、選択課目から活動の分野を知り、自分の興味と照らして、自分で目標を設定できる
ように指導する。(男子だから、女子だからと言った安易な目標設定は行わない)
②
考査
考査はスカウトの達成度で判断する。課目に示されている基準は目安で、スカウトの個性、環
境、努力状態などを考慮する。(性別を判定基準にしない)
③ 指導、助言
ア)スカウトの興味、個性を把握し、進歩課目に繋げるように指導、助言を行う。
イ)レポート作成は進級課目の最重要な要素ではなく、行うこと、行動で示すことを強調する。
ウ)各課目は継続性を持っている。修得したから終わりではなく、日常的に実践していくこと
(成長していくこと、向上していくこと)を指導、助言する。
エ)スカウト間で、章(バッジ)の数取りゲームにならないように指導する。
-8-
(6)健康・安全
・男子、女子の特性を知り、個々の健康状態を把握しておくこと。
健康状態把握の為に同性指導者を配置する。
・保護者から(健康上の)注意点を聞いておき、必要に応じて対応する。
(必要に応じて健康カードを作成し、常に持参する)
①理解、配慮
ア)成長期の精神と肉体のアンバランス、男女による発達の早さのちがいなどを理解しておく。
イ)精神的なことから事故(事件)につながるケースもあるので、保護者、他の指導者、班長な
どとの連絡を密にする。
ウ)スカウトから何でも言える(相談できる)指導者になるように心がける。
エ)着替え、トイレなどについて配慮する。
②衛生
ア)衛生管理をする。(食品、飲料水、食器、炊具、害虫など)
イ)石鹸、消毒液、殺虫剤、医薬品も携行する。
③安全
ア)休養を充分にとる。
(無理をしない)
イ)安全はすべてに優先する。
(7)カウンセリング
・男女差で作業や活動の区別をしない。
・身体の変化と成熟度を知り、家族、女性リーダーとの情報共有を積極的に行う。
・スカウトの取り巻く諸問題を学ぶ。
・スカウトとの多様なコミュニケーション方法を活用する。
①観察
ア)自己と他者を比較したり、仲間同士で同調したりすることが極端になる。
イ)身体の成長と精神的な成長がアンバランスになることがある。
ウ)身体的、家庭、友人、進路等、個々の環境に関する諸問題もおきる場合がある。
(登校拒否、暴力、飲酒、喫煙、いじめ、親の離婚等)
②カウンセリングの方法
スカウトとのコミュニケーションをとる多様な方法を活用する。
ア)男子だから、女子だからといった区別ではなく、個人としての個性を見つける
イ)スカウトとは、携帯電話を活用し電話やメールでコミュニケーションを密にとる。
ウ)同様に保護者ともコミュニケーションを密にとるよう心がける。
エ)反発した態度であっても、言葉がけを行い 受け入れられている という意識が芽生えるよ
うに目配りを行う。
オ)身体的な成長と精神的な成長がアンバランスなこともあるが、変化をしている時期であると
とらえ、一方的に性格を決めつけたりしない。
-9-
5.アンケートによる現状
(1)隊編成について
① 女子加入は殆どの隊(団)が女子加入を認めている。
認めていない理由としては、女性指導者の確保、活動の難しさ、ガールスカウトとの関係などが
上げられる。
② 各部門における男女指導者の比率はカブスカウト部門の女性比率がもっとも高く(約4割)ボ
ーイスカウト、ベンチャースカウト部門と低くなってきている。
③ 指導者の研修歴は男性指導者の場合は研修所修了者が6割を占めるが、女性は講習会修了者が
約8割と圧倒的に多い。また、実修所修了者は男性の8%に対して女性は4%と少ない
④ 班(組)の構成ではほとんどの隊が男女混成班(組)で構成されるが、ごく一部に男女別に構成し
ている隊が見られる
⑤ スカウトの役割別に見た女子の比率は各役割とも2∼3割程度で、男子/女子だけと言った大
きな偏りは見受けられない。
(2)進 歩
女子スカウト加入の当初、BS部門の特修章で運動能力の男女差を懸念していたが、アンケート
の結果、男女差が見られないという回答が多数を占めた。
進級における男女差が「無し」との回答は以下の通り。
① CS部門
クリア章:86%、 チャレンジ章:85%
② BS部門
進級章:71%、ターゲットバッジ:57%、マスターバッジ:71%、技能章:65%
③ VS部門
アワード:94%、技能章:100%
その反面、次のような回答もあった。
・女子スカウトが興味を持って積極的に取り組む為に進歩が早い。(特にCS、BS)
・女子が加入したことで男子へのよい刺激になっている。
(3)活 動
女子スカウトの加入で活動が広がったと言う団、隊が多い反面、受入をしていない団、隊からは
特に活動の中で女子に対する衛生面の配慮の必要がなく活動しやすいと言う意見も有った。
① 活動の変化、配慮
ア)女子加入になってからの活動の変化では7割が変化は無いと回答いただいた。
変化があると回答いただいた主なものは、トイレの確保、女性指導者の確保、宿泊場所、体
力差などが多い。
イ)活動への配慮についても、先ほどの変化と同様であるが、「親への連絡を密にする」などの
配慮も見られた。
ウ)女子スカウトへの配慮から活動が狭まったとの意見も少数ではあるが見受けられる。
エ)以前よりもプログラムを綿密に立てる、下見を十分にする、女性指導者を下見に同行させる
など、安全面の配慮も見受けられる。
②
安 全
女子スカウトへの配慮から活動が狭まったという少数意見も有るものの、プログラムがどこの
団、隊もまず「安全」が優先になった。
以前よりプログラムをしっかり立てる、下見を十分する、下見の時には必ず女性指導者を同行
させるなどの意見があり、女子スカウトへの配慮が活動全体の「安全」への配慮につながった。
③ 衛 生
野外での活動のまず第一歩が着替え場所、トイレの確保というのが殆どである。
ア)トイレが無い場所でキャンプが出来なくなった。
イ)トイレ、着替え場所の配慮が必要
- 10 -
今回のアンケートの回答は殆どこれらに集約された。しかし、言い換えれば衛生面に対し非常
に良くなったと考えられる反面、多少それが活動の消極的なところになっている要素でもあり、
それを嫌って女子の加入を認めていない団もある。
③
携行品
体調の変化などは男性指導者だけでは配慮が難しく、特にBS部門やVS部門では女性指導者
の配置することで対応をしているところが多い。
④ 宿 泊
ア)宿泊における男女別テント(部屋)については8割程度が男女別になっているが、残りは混成
となっている。
イ)着替えについてはほとんどの隊で配慮しているが、一部は個人任せになっているところも見
受けられる。
(4)保護者との関係
保護者には十分説明し、協力も頂いていると言う意見が多い、女子指導者が不参加の場合には
保護者に参加をお願いしている隊も見受けられる。また前述のように保護者とのコミュニケーシ
ョンを増やすと言った配慮も見られる。
(5)その他
ア)発達差、繊細差などにより活動に対しての取り組み方が異なり、進歩の一部過程に差が見受
けられるが、全体的に見て男女差は無いと感じている指導者が多い。
イ)「視野が広がった」、
「刺激になる」(相乗効果)などとプラス面の意見もある。
ウ)スカウト数の確保、女性指導者の確保、活動場所の確保などで指導者の苦労が見受けられる。
- 11 -
登録状況から見る暦年別男女比率
(1)ビーバースカウト部門
指導者
男
女
スカウト
男
女
BVS
1999年 2000年 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年
444
433
423
407
409
379
377
343
338
313
438
467
440
421
390
355
340
317
301
313
1999年 2000年 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年
1,855 1,648 1,462 1,435 1,284 1,241 1,150 1,062
957
975
362
392
427
409
368
387
397
408
435
348
BVS指導者
ビーバースカウト
500
2,000
400
1,500
300
1,000
200
0
0
指導者 男
19
99
20 年
00
20 年
01
20 年
02
20 年
03
20 年
04
20 年
05
20 年
06
20 年
07
20 年
08
年
500
19
99
20 年
00
20 年
01
20 年
02
20 年
03
20 年
04
20 年
05
20 年
06
20 年
07
20 年
08
年
100
指導者 女
スカウト 男
スカウト 女
(2)カブスカウト部門
指導者
男
女
スカウト
男
女
CS
1999年 2000年 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年
1,003
944
857
827
781
695
671
637
634
605
1,055 1,052
994
878
834
806
756
701
688
668
1999年 2000年 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年
3,819 3,419 3,039 2,717 2,519 2,331 2,226 2,066 2,021 1,844
470
535
605
685
686
684
664
605
647
611
カブスカウト
CS指導者
4,500
4,000
3,500
3,000
2,500
2,000
1,500
1,000
500
0
19
99
20 年
00
20 年
01
20 年
02
20 年
03
20 年
04
20 年
05
20 年
06
20 年
07
20 年
08
年
19
99
20 年
00
20 年
01
20 年
02
20 年
03
20 年
04
20 年
05
20 年
06
20 年
07
20 年
08
年
1,200
1,000
800
600
400
200
0
指導者 男
指導者 女
- 12 -
スカウト 男
スカウト 女
(3)ボーイスカウト部門
指導者
男
女
スカウト
男
女
BS
1999年 2000年 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年
1,072 1,037
951
919
845
739
728
705
693
695
88
113
133
142
142
169
171
159
153
158
1999年 2000年 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年
3,901 3,541 3,175 2,853 2,624 2,435 2,241 2,057 1,918 1,833
125
181
239
290
333
383
439
486
509
521
BS指導者
ボーイスカウト
1,200
1,000
800
600
400
200
0
指導者 男
19
99
20 年
00
20 年
01
20 年
02
20 年
03
20 年
04
20 年
05
20 年
06
20 年
07
20 年
08
年
19
99
20 年
00
20 年
01
20 年
02
20 年
03
20 年
04
20 年
05
20 年
06
20 年
07
20 年
08
年
4,500
4,000
3,500
3,000
2,500
2,000
1,500
1,000
500
0
指導者 女
スカウト 男
スカウト 女
(4)ベンチャースカウト部門
1999年 2000年 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年
男
629
630
608
600
578
492
492
488
458
464
指導者
女
15
15
18
20
24
21
24
36
40
46
VS
1999年 2000年 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年
男 2,289 2,175 2,044 1,854 1,752 1,598 1,532 1,429 1,284 1,182
スカウト
女
17
34
38
48
70
88
118
151
283
172
VS指導者
ベンチャースカウト
800
2,500
600
2,000
1,500
400
1,000
0
0
指導者 男
19
99
20 年
00
20 年
01
20 年
02
20 年
03
20 年
04
20 年
05
20 年
06
20 年
07
20 年
08
年
500
19
99
20 年
00
20 年
01
20 年
02
20 年
03
20 年
04
20 年
05
20 年
06
20 年
07
20 年
08
年
200
指導者 女
スカウト 男
- 13 -
スカウト 女
(5)ローバースカウト部門
指導者
男
女
スカウト
男
女
RS
1999年 2000年 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年
251
263
276
249
252
239
216
211
206
209
4
5
3
5
2
1
1
3
1
2
1999年 2000年 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年
1,187 1,055
968
857
826
910
880
934
852
799
21
14
17
13
14
22
31
53
37
44
RS指導者
ローバースカウト
300
250
200
150
100
50
0
1,250
1,000
750
500
250
指導者 男
19
99
20 年
00
20 年
01
20 年
02
20 年
03
20 年
04
20 年
05
20 年
06
20 年
07
20 年
08
年
19
99
20 年
00
20 年
01
20 年
02
20 年
03
20 年
04
20 年
05
20 年
06
20 年
07
20 年
08
年
0
指導者 女
スカウト 男
スカウト 女
(6)団委員
1999年 2000年 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年
2,305 2,280 2,241 2,167 2,091 2,040 1,971 1,887 1,863 1,777
909
902
908
904
873
869
866
855
855
844
団委員
2,500
2,000
1,500
1,000
500
0
19
99
年
20
00
年
20
01
年
20
02
年
20
03
年
20
04
年
20
05
年
20
06
年
20
07
年
20
08
年
団委員
男
女
団委員 男
- 14 -
団委員 女
(7)全部門合計
人数比
男女数の変遷
25,000
20,000
指導者 女
15,000
団委員 女
スカウト 女
10,000
スカウト 男
5,000
指導者 男
0
1999年2000年2001年2002年2003年2004年2005年2006年2007年2008年
団委員 男
割合(%)比
男女数の構成割合
100%
指導者 女
90%
80%
団委員 女
70%
60%
スカウト 女
50%
スカウト 男
40%
30%
指導者 男
20%
10%
団委員 男
0%
1999年2000年2001年2002年2003年2004年2005年2006年2007年2008年
- 15 -
アンケート質問事項
以下の項目についてCS、BS、VS部門の隊長へアンケートを実施した。
1.隊編成について
1) 女子スカウトの加入を認めているか?
・認めていない場合はその理由
2) 隊指導者の研修歴
男女別に講習会、WB研修所、WB実修所の終了人数
3) 組・班・グループ編成について、男女混成/男女別
4) スカウトの役割について
・CS隊:男女別に組長/次長/DCの人数
・BS隊:男女別に班長/次長・上級班長の人数
・VS隊:男女別に議場の人数
2.進歩について
1) 男女で進歩状況の取得に違いはありますか?
・CS隊:クリア章、チャレンジ章(文章にて回答)
・BS隊:進級章、ターゲットバッジ、マスターバッジ、技能章(文章にて回答)
・VS隊:アワード、技能章(文章にて回答)
3.活動について
1) 宿舎泊またはテント泊は男女別ですか? (男女別、混成)
2) 作業中の着替えについての配慮はされていますか?)ある、ない)
3) 女子が加入してから活動に変化はありますか?(ある、ない)
・ある場合その内容(文章にて回答)
4) その他、活動にて男女別で配慮されていることがあれば、記入してください。
4.保護者との関係について(男女共同参加について)
1) 保護者に活動の内容を説明していますか?(している、していない)
2) 活動に保護者の協力は得られますか?(得られる、得られない)
5.その他
1) 男女共同でスカウト活動する上でのメリット・デメリットを記入してください。(文章にて回答)
※1.−1)で女子スカウトの加入を 「認めている」 と答えた人のみ記入
2) 男子のみでスカウト活動する上でのメリット・デメリットを記入してください。(文章にて回答)
※1.−1)で女子スカウトの加入を 「認めていない」 と答えた人のみ記入
3) その他何でもご意見をお聞かせ下さい(文章回答)
回収状況
以下の団(隊)から回答を頂いた
CS
BS
VS
団
件数
90
95
77
105
%
41
43
35
48
団は1隊でも回答があれば提出とカウント
- 16 -
アンケート集計結果
1.隊編成
1−1 隊編成について
女子加入を
部門
認める 認めない
CS
67
4
BS
46
4
VS
44
7
全体
157
15
認めない理由
理由
団として認めていない
女性リーダーの確保が困難
プログラム展開が困難
活動地域にGSがある
女子がいない
CS
1−2 指導者の研修歴
2)指導者研修歴
部門
講男
講女
研男
研女
実男
実女
CS
68
110
108
17
19
BS
41
34
93
13
8
VS
26
12
61
3
11
全体
135
156
262
33
38
1−1 女子加入を認める
BS
6
2
0
8
3
2
1
100%
80%
80%
60%
男合計 女合計 合計
195
133
328
142
49
191
98
15
113
435
197
632
40%
実女
研女
講女
実男
研男
講男
60%
認めない
認める
40%
20%
20%
0%
0%
CS
BS
VS
1−3 組/班グループ構成
部門
混成
男女別
CS
61
BS
33
VS
31
全体
125
全体
CS
BS
VS
班・組編成
1
1
1
3
100%
80%
60%
40%
20%
0%
男女別
混成
CS
BS
VS
全体
1−4 スカウトの役割
CS
次長
組長
97
30
127
3
2
1
2
1
1−2 部門別指導者の研修歴別/男女別比率
100%
男子
女子
全体
VS
4
2
1
3
1
DC
98
33
131
BS
次長
班長
51
17
68
69
22
91
63
24
87
スカウト役割
100%
80%
60%
女子
男子
40%
20%
0%
組長 次長 DC 班長 次長 上班 議長
- 17 -
VS
議長
上班
9
7
16
35
10
45
全体
2.進 歩
CS:クリア章
事項
男女差はない
女子が早い
女子は家庭でしっかりとやってくる
女子の方が習得意欲がある
現在女子スカウトがいない
CS:チャレンジ章
事項
男女差無し
件数
43
4
1
1
1
BS:進級章
事項
男女差はない
男子が早い
女子が早い(計画的)
1級キャンプは女子だけでは心配
性差では無く個人差
BS:ターゲットバッジ
事項
男女差無し
男子が早い
女子が早い(意欲的)
性差では無く個人差
件数
40
2
3
1
1
男子の方が頑張る。女子はサインを求めてこない
女子の方が習得意欲がある
女子の方が活動以外でも習得する
性差より個人差が大きい
BS:技能章
事項
男女差無し
男子が早い(意欲的)
女子が早い
取得無し、取り組み無し
件数
55
2
7
1
2
性差で取り組み易さに差がある
55
2
6
2
BS:マスターバッジ
事項
男女差無し
男子が早い
女子が早い
性差では無く個人差
件数
VS:アワード
事項
件数
男女差無し
29
2
女子スカウトの方が何にでも興味を示す
女子の方がやる気がある
1
VS:技能章
事項
男女差無し
男子の方が早い
件数
52
3
4
3
2
件数
55
2
6
2
件数
30
1
集計
チャレンジ章 BS進級
クリア章
差無し
その他
43
7
40
7
55
12
BS:TB BS:MB BS:技能 アワード
VS:技能
55
55
52
29
30
10
10
12
3
1
進級における男女差
100%
80%
60%
40%
20%
0%
- 18 -
VS
:技
能
ド
アワ
ー
技
能
BS
:
MB
BS
:
TB
BS
:
BS
進
級
゙章
チャ
レン
シ
クリ
ア章
その他
差無し
3.活動
3−1 宿舎/テント男女別
部門
CS BS VS 分類無 全体
男女別
19
27
19
50 115
混成
12
3
1
13
29
3−2 着替えの配慮
部門
CS BS VS 分類無 全体
ある
29
27
18
57 131
ない
2
3
2
4
11
宿泊/テント
着替えの配慮
100%
80%
60%
40%
20%
0%
100%
80%
60%
40%
20%
0%
混成
男女別
CS
BS
VS
分類無
ない
ある
CS
全体
3−3 活動の変化
部門
CS BS VS 分類無全体
ある
5
9
7
19
40
ない
23
21
13
32
89
VS
分類無
全体
3−3 活動の変化がある場合の理由
分類
回答数
項目
トイレ
20
女性指導者
7
宿泊
3
体力差
2
活動
9
その他
10
活動の変化
100%
80%
60%
40%
20%
0%
BS
ない
ある
全
体
し
分
類
無
V
S
C
S
B
S
変化の理由
20%
38%
18%
3−4 活動への配慮
分類
回答数
項目
トイレ
17
着替え
3
女性指導者
12
宿泊
9
体力差
2
女性特有の事
4
活動
3
その他
7
4%
6%
14%
配慮すること
12%
30%
5%
7%
4%
5%
16%
21%
トイレ
着替え
女性指導者
宿泊
体力差
女性特有の事
活動
その他
4 保護者との関係
保護者との関係
4−1 説明責任
系列
1、している 2、していない
説明責 148
16
100%
している
得られる
25%
4−2 協力
協力
得られない
75%
50%
系列
していない
1、得られる 2、得られない
152
10
0%
説明責任
- 19 -
協力
トイレ
女性指導者
宿泊
体力差
活動
その他
5.その他
自由意見として記述していただいたものから意見の多かったもの、特筆すべきもの、を列記する
5−1−1 メリット
・ スカウトが増加した
・ 女子が活動を引っ張ってくれる
・ 活動視野、視点が拡がった
・ 思いやりを育てられる
・ お互いにない物を刺激・吸収しあえる
・ 雰囲気が明るく発展的向上心に期待できる
・ 活動が活発になった
・ 男女平等の中にも同質では無い事を自然と認識した
・ 異性を意識しないで、男女一緒に楽しく活動できる
・ 協調性があり協力して活動する
5−1−2 デメリット
・ 活動の制約(トイレ、着替え、別テントなど)
・ 大胆な活動ができない(体力面など)
・ 女性指導者の確保
・ 女子スカウトに気を配る事が多い
・ 女子スカウトがかたまりやすい
・ 班が違っても女子同士で固まってしまう
・ 女子の動きに男子が負けてている
・ プログラムによっては男子・女子で分かれる場合がある
5−2−1 男子のみで活動するメリット
・ 活動に配慮がいらない(トイレ、着替え、テントなど)
・ 女子リーダーを必要としない
・ 活動範囲が拡がる
・ 男女間のもめ事がない
5−2−2 男子のみで活動するデメリット
・ スカウト数の確保(兄弟姉妹で入れない)
・ 異性間での思いやりや考え方を学ぶチャンスが減る
・ 女子スカウトがいる方が活動が多様化する
5−3 その他自由記入欄
・ 女子加入10年を迎えて節目で検証が必要
・ 社会環境変化・世界機構で認められている
・ 現在女子スカウトがいないが将来的に準備が必要と考えている
・ ガールスカウトとの統合も必要ではないか
・ GSの活動が見てみたい(連盟企画出来ないか)
・ 当初の心配も今は気になりません。冷静に活動すれば良いと思う
・ 他団と合同プログラムの場合不安
・ 社会的には共同する必要はあるが、ボーイ年代は成長に差がある為に共同は考える必要あり
・ 男女の良さを生かすために男女別の班編成をしてみたい(分けている実例があれば聞きたい)
・ 制服をズボンとキュロットスカートにしてはどうか
・ 男女共同活動なのでボーイスカウトという名称も考慮すべき
- 20 -
おわりに
女子加入が全部門に認められて10年を経過するにあたり、平成9年に発刊された「女子加入に関す
る留意事項」を見直し、改訂いたしました。
作成するにあたり、アンケート等で各団、各隊の皆様には多くの方々の多大な協力を頂きました。こ
こに心からお礼申し上げます。
男女共同参画検討タスクチーム
主任
平成 9年12月
平成22年 5月
初版
改訂版
奥谷
森
小椋
古木
川瀬
吉村
寛一
巧
勇貴
千尋
政美
信雄
(大阪連盟)
(豊中地区)
(三島地区)
(淀川北地区)
(城北地区)
(泉州南地区)
「女子加入に関する留意事項」作成
「男女共同参画に関する留意事項」作成
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