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呼吸器官・循環器官の発育・ 発達

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呼吸器官・循環器官の発育・ 発達
2 呼吸器官・循環器官の発育・
発達
今日の学習課題
じゅんかん き かん
呼吸器官や 循 環 器 官 はどのように発育するの
でしょうか。
呼吸器官や循環器官の機能をよりよく発達させる
には,中学生の時期にどのような生活をおくれば
よいのでしょうか。
考えよう
大人になると,体が大きくなり,より多くの酸素
しんぱくすう
が必要となるにもかかわらず,呼吸数や 心 拍 数 が
減るのはなぜでしょうか。
また,運動をすると心拍数や呼吸数が増えるのは
なぜでしょうか。
5551
14
A4 判 26P 保体
ねんれい
資料5 心拍数の 年 齢 による変化
(拍/分)
90
心拍数
80
70
60
0
女子
男子
さい
10 20 30 40 50 60 70(歳)
資料6 呼吸数の年齢による変化
(回/分)
30
呼吸数
25
20
15
0
女子
男子
10 20 30 40 50 60 70(歳)
首都大学東京
「新・日本人の体力標準値Ⅱ」5007年
5555
A4 判 26P 保体
15
呼吸器官・循環器官の発育
さいぼう
体の発育により 細 胞 の数が増え,より多
くの酸素や栄養素が必要になることで,呼
じゅんかん き かん
吸器官や 循 環 器 官 が発育します。
★1
呼吸器官の発育は,呼吸数や肺活量 に
よって知ることができます。呼吸器官が発
育すると,肺活量が増え,呼吸数が少なく
こうかん
はいほう
なります。これは,ガス 交 換 をする 肺 胞
の数が増えて肺全体が大きくなることで肺
に取りこめる空気の量が増え,1回の呼吸
で交換できる酸素と二酸化炭素の量が増え
るからです。
はくしゅつりょう★2しん
循環器官の発育には, 拍 出 量 や 心
ぱくすう
拍 数 が関連しています。循環器官が発育す
ると,心臓が大きくなって収縮する力が強
くなるため,1回の拍出量が増えるので,心
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16
A4 判 26P 保体
拍数は少なくなります。
★1 肺活量…空気をいっぱいに吸いこんだ後,で
は
きるだけ多く吐き出した空気の量。
★2 拍出量…心臓の収縮によって肺動脈や大動脈
へ送り出される血液の量。1回の量は
50 ~ 60mL。立っているときより横
になったときのほうが拍出量は多く
なる。
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A4 判 26P 保体
17
18
5555
A4 判 26P 保体
0
1,000
2,000
3,000
4,000
10
20
30
40
女子
男子
50
60
70(歳)
さい
首都大学東京「新・日本人の体力標準値Ⅱ」5007年
(mL)
5,000
ねんれい
資料7 肺活量の 年 齢 による変化
肺活量
こうかん
資料8 呼吸器官のしくみとガス 交 換
空気
吸気
肺動脈
心臓へ
呼気
肺静脈
気管
心臓から
毛細血管
はいほう
肺
肺胞
酸素
おうかくまく
横隔膜
二酸化炭素
肺胞
毛細血管
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A4 判 26P 保体
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身体機能の発達と運動
身体機能の発育・発達が盛んな中学生の
時期に,長時間行う運動を続けると,肺活
量が増え,心臓も発育・発達します。呼吸
じゅんかん き
器や 循 環 器をよりよく発達させるために
★3
は,中学生の時期に運動をす る ことがとて
も大切です。
★3 呼吸・循環器官のはたらきが向上すると,全
身に酸素が効率よく送られるため,運動を長
く続けられる体力(持久力)も向上する。呼吸・
循環器官の発達が盛んな中学生の時期に運動
を続けると,持久力を高めることができる。
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50
A4 判 26P 保体
リンク
運動やスポーツが体にあたえる効果
⇨⇨体育編 1451 〜 1558 ページ
すいみん
規則的な生活と, 睡 眠 の大切さ
⇨⇨保健編 1551 , 1555 ページ
ね
成長をうながすホルモンは,特に寝つい
ぶんぴつ
てからすぐの時間帯に多く 分 泌 されます。
ねむ
適度な運動をして,ぐっすり 眠 ることが
体の発育・発達にもよいということになり
ます。
そのために,水泳やジョギングなど,呼
吸をしながら長い時間続けることができる
持久的な運動を,1日に10 ~ 50分程度す
るとよいといわれています。
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A4 判 26P 保体
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ねんれい
資料9 心臓の重さの 年 齢 による変化
(g)
400
心臓重量
男子
300
女子
200
100
出生時
0
2
6 10 2
6 10 14 18 22
さい
月齢(か月) 年齢(歳)
髙石昌弘「からだの発達」
ミニ 静脈の血液は,静脈にある静脈弁と静脈
知識
周辺の筋肉が収縮する筋肉のポンプ作用
しょう
のはたらきで心臓にもどります。ロングフライト 症
こうぐん
候 群 は,飛行機の中で長時間きゅうくつな姿勢でい
ることで筋肉のポンプ作用がおさえられるために起
こります。
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A4 判 26P 保体
資料10
じゅんかん き かん
循 環 器 官 のしくみ
頭部
大静脈
大動脈
肺静脈
肺動脈
右肺
左肺
う しんぼう
左心房
う しんしつ
左心室
右心 房
右心 室
心臓
かんぞう
肝臓
胃
ひぞう
脾臓
腸
じんぞう
腎臓
身体下部
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A4 判 26P 保体
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学習を活かして
体力を高めるには,どのような生活のしかたが大
切でしょうか。グラフから考えてみましょう。
資料11 中学生の生活のしかたと新体力テスト
の合計点
1日の運動やスポーツをする時間
男子
34.3
30分未満
39.0
30分以上1時間未満
41.4
1時間以上2時間未満
43.9
(点)45
2時間以上
40
35
30
25
5555
54
A4 判 26P 保体
女子
41.6
42.8
49.9
52.6
35
40
45
50
55(点)
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A4 判 26P 保体
55
せっしゅ
朝食の 摂 取 状況
男子
42.8
毎日食べる
41.0
時々食べない
41.6
(点)45
毎日食べない
40
35
30
25
すいみん
1日の睡 眠時間
男子
45.6
6時間未満
43.3
6時間以上8時間未満
39.6
(点)45
40
8時間以上
35
30
25
5557
56
A4 判 26P 保体
女子
49.0
46.8
43.7
35
40
45
50
55(点)
女子
48.9
49.0
46.4
35
40
45
50
55(点)
文部科学省「体力・動能力調査報告書」5009年
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A4 判 26P 保体
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