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PADI オープンウォーター・ダイバー・コース習得スキル紹介
PADIオープン・ウォーター・ダイバーコースで習得するスキルは、簡単な事から始まり、一つずつマ
スターする事で、ダイビングに不可欠な基本スキルの全てを、マスターできるようデザインされてい
ます。
これから紹介するスキルとその達成条件、そのスキルを活用する場面の紹介は、あなたのダイビ
ング活動をより安全に、より楽しくする上でとても重要なものとなります。
特に達成条件は、どの程度マスターすれば良いのかを測定可能にしており、達成条件で設定され
ている時間や距離はオープン・ウォーター・ダイバーの活動域を想定して設定されたものです。
従って、達成条件をしっかりマスターする事が、オープン・ウォーター・ダイバー認定の絶対条件と
なりますので、是非積極的にチャレンジをして下さい。
貴方を担当するインストラクターは、貴方がしっかりスキルをマスターできるようデモンストレーショ
ンを見せ、スキルをマスターする為の重要ポイントをアドバイス致します。
どうしたら良いか分からない時は必ず担当インストラクターにご確認下さい。
1
プールダイブ1
1. 器材の調整と装着
◆達成条件
バディ、インストラクター、または認定アシスタントの助けを借りて、マスク、フィン、スノーケル、BCD、
スクーバ、及びウエイトを装着して調節する。
◆活用する場面
ダイビング開始時に貴方に合った器材を選ぶ時や、レンタル器材を装着する時に、貴方の体のサ
イズにフィットするよう調整する為に必要なスキルです。
◆手順
【マスクの調整と装着】
① 調整
• マスクストラップをかけずに、息を止めた状態でマスクを顔に押し付け、吸着するかどうかをチ
ェックしましょう。吸着すればサイズ、形、共に、貴方にフィットしている事が確認できます。
• ストラップの調整バックルはメーカーによってタイプが異なりますので、担当するインストラクタ
ーに調整の方法を確かめましょう。
② 装着
z マスクの中に髪の毛やフード等がはさまらないように注意する。
z ストラップが耳の上部に位置するようかける。
z ストラップが耳に重ならないように注意する。
2
【フィンの調整と装着】
①調整
• 貴方に合った、ブレード(水かきの部分)の硬さを担当インストラクターにご確認ください。
• ストラップの調整バックルはメーカーによってタイプが異なりますの
で、担当するインストラクターに調整の方法を確かめましょう。
②装着
『ストラップタイプ』
• ストラップタイプの場合は、ストラップを緩めるか、またはバックル
を外してから足をフットポケットに入れる。
• 足がフットポケットに納まった後、ストラップをかかとにかける、ま
たはバックルをはめる。
• ストラップの両サイドを均等に引き、足が抜けないよう締める。
『フルフットタイプ』
• フットポケットのかかとを裏返す。
• 足をフットポケットに入れる。
• 裏返したかかと部分を戻す。
※フィンを履く時は、バランスを崩しやすいので、座って履くか、バディ
同士支えあって履くと転倒を防げます。
3
【スノーケルの調整と装着】
①調整
• 貴方に合った筒の長さ、太さを担当インストラクターにご確認くださ
い。
• 顔の左側、耳より前の位置で、マウスピースを咥えた時に、違和感
がない高さにスノーケルホルダーの位置を調整する。
• 筒の部分が、顔の輪郭に沿った向きになるようねじって調整する。
②装着
• スノーケルホルダーをマスクストラップの左側にかける。
4
【ウエイトベルトの調整と装着】
①調整
おもり
• 必要な 錘 の量は、個人の体型や使用スーツなどで異なる為、担当
するインストラクターにご確認下さい。
おもり
おもり
• 錘 をウエイトベルトに通す方法は、 錘 のタイプによって異なる為、
担当するインストラクターにご確認下さい。
②装着
おもり
• 右手でウエイトベルトのバックルと反対側の 錘 の外側の脇をつか
み、左手はバックルの直ぐ脇をつかむ。
• ベルトの裏表を確認しながら、両手でつかんだウエイトベルトをまた
ぎ、自分の背中側に回し、やや前傾姿勢になると同時に、ウエイト
ベルトを腰に乗せる。
• 右手のベルトの先を左手のバックルの穴に通し、バックルを締め
る。
③ 脱装
• 外す時は、落とさないよう左手でベルト左側を押さえた状態で、右手でベルトを引き上げてバ
ックルを開き、直ぐに、バックルの外側に右手を持ち替え、ベルトをバックルから外す。
【安全ルール】
錘の脱落を防ぎ、怪我、紛失を避ける為、外したウエイトベルトは直ぐにベルトをバックルに通
し、輪の状態にしてください。
5
【BCD】
①調整
• 装着した状態で、BCDが体に完全にフィットするまで、ショルダーベルト(該当する場合)、ウエ
ストベルト等を締める。
• パワーインフレーターのボタン操作がメーカーによって異なります。
指の操作位置を担当するインストラクターに確かめましょう。
②装着
• BCDを着る時は、右手から腕を通し、先に通した右手で、左襟首を
つかみながら、左腕の肘を左アームホールに通す(左手首より先に
左肘を通すとスムーズに装着できます)。
• ショルダータイプの場合は、ショルダーベルトを引き胸部をフィットさ
せる。
• ウエストベルトはベルクロがある場合は、腹囲いっぱいでベルクロ
を留める。
• リリースタイプのウエストベルトは、ベルトの先を引き、腹囲にフィットさせる。
③脱装
• BCDを脱ぐ時は、右手で、左襟首をつかみ左アームホールを開きながら、左手首指先を左ア
ームホールに差込み、右手を離すと同時に左腕を伸ばすと、間単に左腕が抜けます。
• ショルダーベルトを緩め、ウエストベルトを外す。
• 左手で右肩口をつかみ、右手でBCD背中下側をつかみタンクの重みを支えながら、そっと腰
を低くする事で、タンクを立てると同時に、BCDを脱ぐ事が出来ます。
6
【BCDとタンクのセッティング】
①立てたタンクにBCDのタンクベルトを通す。
z この時、装着した時に自分の後頭部が、タンクバルブにぶ
つからない高さになるよう調整する。
z また、BCDの背中面とタンクバルブの空気口が平行になる
よう調整する。
z メーカーによってベルトの通し方が異なる為、担当するイン
ストラクターに通す方法をご確認下さい。
②BCDタンクベルトのバックルを締める。メーカーによってベル
トの締め方が異なる為、担当するインストラクターに締める方
法をご確認下さい。
③BCDをタンクごと持ち上げ、上下に揺さぶり、ベルトにゆがみ
が出ないかチェックしてください。
7
【レギュレーターとタンクのセッティング】
①タンクを自分の前に置き、タンクのバルブが自分の右側に向く
よう調整する。
②ヨークスクリューが手前、自分が使うレギュレーターが右側に来
るようレギュレーターを持つ。
③ヨークスクリューをねじ回し緩め、ダストカバーを外す。
④そのままの向きで、レギュレーターのファーストステージをタン
クバルブにかぶせ、タンクバルブとファーストステージの空気口
をかみ合わせる。
⑤ヨークスクリューを閉めるが、最後は指三本程度の力で軽く閉
める(閉め過ぎると、ダイビング終了後外せなくなる可能性があ
るので注意)。
⑥ファーストステージ左側に出ている中圧ホースのカプラー手前
にスライドしながら、パワーインフレーターに繋げ、カプラーを戻
す。ホースが外れない事を確認する。
⑦タンクバルブを反時計回りに少し開く。
⑧シューという音と共にレギュレーターホースに空気が充満する
状態を確かめる。この時、トラブルの要望の為、顔をレギュレー
ターから遠ざける。
⑨レギュレーターホースに空気が充満した事を確かめたら、タンクバルブを全開にし、全開後、タン
クバルブの破損を防止する為半回転だけ戻す。
8
【タンクからレギュレーターを外す】
①残圧を確かめる。
②タンクバルブを時計回りに回して、最後まで閉める。
③レギュレーターのパージボタンを押して、ホースの残気を全て抜く。
④ファーストステージのヨークスクリューを緩め、タンクバルブから外す。
⑤ダストカバーの水滴を乾いたタオルでしっかり拭き取る。
⑥ダストカバーでファーストステージの空気口をふさいでから、ヨークスクリューを閉めて留める。
⑦パワーインフレーターホースのカプラーを手前にスライドさせながら、ホースを外す。
【タンクからBCDを外す】
①BCDのタンクベルトのバックルを外す。
②BCDを上に引き上げるようにタンクから外す。
【マナー】
取り外した器材は、直ぐにひとまとめにするか、メッシュバックにしまい、他のダイバーに迷惑がか
からぬよう注意しましょう(特にボートダイビングでは必須のマナーです)。
9
【器材装着の順番】
①陸上では、スーツ、ウエイトベルト、スクーバユニット、マスク、フィ
ンの順で装着。
※ この順番で装着するいと、ホース類がウエイトベルトにはさま
る事を防げます。
②水面では、スーツ、マスク、フィンを先に装着してから水に入り、ス
クーバユニット装着後、ウエイトを装着する。
※ BCDをウエイトより先に装着する事で、プラス浮力を確保で
きます。
【器材装着している状態で、水中で立つ方法】
①タンクを背負った状態で浅場での立ち上るときは、まず姿勢を仰
向けにし、腰を引きながら、かかとを水底に下ろす。
②足の裏を水底に完全に付けて、安定した事を確認してから、上半
身を立ち上げる。
10
2. パワー・インフレーターの操作
◆達成条件
パワー・インフレーターを使って水面でBCDに空気を出し入れする。
◆活用する場面
潜降時、浮上時、水中活動時ダイビング中は常にパワー・インフレータ
ーの操作を行い、浮力を調整する必要性があります。
◆注意
以下の練習は、レギュレーターを咥えた状態で練習してください。
◆手順
① ダイビング終了時や、水面で疲れた時
z 左手でパワー・インフレーターのインフレーション・ボタンを押し続け、一気に浮力を確保する。
(パワー・インフレーター使用)
② 潜降する時
z 左肩を上げ、更にインフレーターのデ・フレーション部分を高く上げ、
空気が抜けやすいポジションを整える。
z 墜落しないように、デ・フレーションボタンを小刻みに押し、少しず
つ空気を抜く。こうする事で、潜降スピードを調整する。(パワー・イ
ンフレーター使用)
11
③ 浮上中に過度となった浮力を調整する時
z デ・フレーションボタンを小刻みに押し少しずつ空気を抜く。
④ 浮上速度が速くなりすぎた時
z ダンプバルブのひも、またはホースを強く引き、一気に空気を抜く。
⑤ タンクの空気が残り少ない時
z パワー・インフレーターのマウスピースに口を当て、デ・フレーションボタンを押すと同時に、肺
の空気を吹き込み、口を離すと同時にデ・フレーションボタンを離す。
12
3. レギュレター呼吸
◆達成条件
浅い場所で、自然に呼吸し、息を止めないという正しい圧縮空気の呼吸方法をデモンストレーション
する。
◆活用する場面
安定した呼吸を意識的に継続する事で、全ての水中活動が落ち着いて
できるようになります。
◆手順
① まず、肺の空気全てを吐き出すつもりで、ゆっくり息を吐く。
② 空気で肺が充分満たされるまで、ゆっくり吸い込む。
③ この動作を繰り返す。
※ うまくいかない時は、手の親指を水面に向け、「上がりたい !!」とインストラクターに合図を送る
13
4. レギュレーターリカバリーとクリア
◆達成条件
水中の浅い場所で、肩越しにレギュレーターを探して拾い上げ、息を吐く方法でレギュレーターをク
リアする。また、吐く息が無い場合の練習としてパージ・ボタンを使う方法のレギュレーターをクリア
するし、呼吸を再開する。
◆活用する場面
• アームスイープ法は、レギュレーターホースを間違えてわきの下から通してしまった時など、水中
で再度くわえ直ししたい時等に行なうスキルです。
• リーチ法は、アームスイープ法を試したけど、レギュレーターホースが
タンクバルブ等に絡まり、すくい上げられなかった時に有効です。
◆手順
【アームスイープ法】
① まず、空気を充分吸い込む。
② ゆっくりレギュレーターを右手で口から外すし、そっと離す。
③ レギュレーターが外れている時は、少しずつ息を吐く。
④ 右肩を右斜め前に下げる⇒こうする事で、レギュレーターホースが右
肩越しに垂れ下がる。
⑤ 右腕を、右もも、お尻にそって回しながら、レギュレーターホースをすく
い上げる。
⑥ この間、息を吐き続ける。
14
⑦ 右肩にかかったレギュレーターホースを手探りで探し、レギュレーター
を口に戻す。
⑧ レギュレーターのマウスピースをしっかりくわえたら、思いっきり息を吐
き出し、レギュレーター内部の水を吹飛ばす。
⑨ 最初の呼吸はゆっくりと注意深く吸い込む。
【リーチ法】
① まず、空気を充分吸い込む。
② ゆっくりレギュレターを右手で口から外すし、そっと離す。
③ レギュレーターが外れている時は、少しずつ息を吐く。
④ 右肩を右斜め前に下げる⇒こうする事で、レギュレーターホースが右肩越しに垂れ下がる。
⑤ 右腕を、右もも、お尻にそって回しながら、レギュレーターホースをすくい上げる。
⑥ レギュレーターホースが、右肩にかからないと感じたら、直ぐに左手でタンクの底面を上に押し上
げる。
⑦ 左手でタンクの底面を上に押し上げたまま、耳手でレギュレータ
ーのファーストステージのホース付け根を探す。
⑧ レギュレーターホースの根元から、ホース伝いにレギュレーターを
確保し、口に戻す。
⑨ 口内で、舌の先を上あごに付け、しぶきの進入を防ぎながら、パ
ージボタンを瞬間的に強く押す。
⑩ 最初の呼吸はゆっくりと注意深く吸い込む。
15
5. マスククリア
◆達成条件
浅い場所で、マスクの下半分にだけ水を入れて水中でクリアする。
◆活用する場面
マスク内に水を入れて中を洗浄したり、不意に浸水した時に有
効です。
◆手順
① 顔を少し下に向ける。
② マスクのフレームに両手を添える。
③ マスクの上の部分を少し開き、水をマスク内に入れる。
④ レギュレターから、息を吸い込む。
⑤ マスクのスカートの下の部分を少しだけ開きながら鼻から息を
吐く。
⑥ 顔を少し上に向ける。
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6. 水中移動と耳抜き、マスクスクイズの対処
◆達成条件
方向と深度の両方を維持し、深度変化に合わせて体内空間とマスクの圧平衡を行ないながら、スク
ーバ器材を装着した状態で水中を泳ぐ。
◆活用する場面
水中移動のバランスと圧力の変化への対応を行なうタイミングと方法を身に付けられます。
◆手順
① 深場に移動する前に、鼻をつまんで、口から息が漏れないよう少しあごを引いて、肺の空気を耳
に送り込む。
② マスクが張り付く感じがしたら、マスク内に鼻から空気を送り込む。
③ 水中を泳ぐ時は、膝が曲がり過ぎないよう心がけ、太モモの力でフィンを左右交互に振り下ろ
す。
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7. 残圧チェックの習慣付け
◆達成条件
水中で、残圧計を手にとって目盛りを読み、ゲージのレッド・ゾーンに基づいて残圧が十分か少ない
かをシグナルする。
◆活用する場面
エアー切れは、残圧確認の習慣を身に着けることで防げます。
◆手順
① メモリを読み、レッド・ゾーンに入っていない
事を確認する。
② 残量を具体的にハンドシグナルで回答す
る。
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8. バックアップ空気源からの呼吸
◆達成条件
浅い場所で、別のダイバーのバックアップ空気源から30秒間以上水中で呼吸する。
◆活用する場面
万が一のエアー切れにも、安心して対処できるようになります。
◆手順
① バディのオクトパスを探す。
② バディのオクトパスを取る。
③ 自分のレギュレーターを外し、バディのオクトパスにく
わえ直す。
④ レギュレータークリアをしてから呼吸をする。
⑤ バディにつかまり、オクトパスを使っていることをハン
ドシグナルで知らせる。
⑥ バディにつかまった状態を維持する。
⑦ バディにつかまったまま、浮上の合図を送る。
※オクトパスのホースの長さに限界がある為、バディと
離れないようしっかりつかまり支え合いましょう。
19
9. 標準ハンド・シグナル
◆達成条件
水中で標準ハンド・シグナルを認識しデモンストレーションする。
◆活用する場面
ハンドシグナルが使えると瞬時に自分の意思をバディに伝えられ
ます。
◆手順
① 以下のハンドシグナルをバディに送る。
z OK、OKですか?
z 潜降しましょう
z 浮上しましょう
z 止まってください
z おちついて
z 耳が抜けない
z 異常あり(何か変だ)
z 危険です
z 空気が少ない
z 空気が無い
z 残圧を教えてください
20
10. 浮上のステップ
◆達成条件
正しい浮上のテクニックをデモンストレーションする。
◆活用する場面
正しいステップを身に付ければ、安全に浮上できます。
◆手順
① バディに浮上の合図を出して、意思の確認をする。
② 潜降してからどのくらい時間が経過したかを確認する。
③ 浮上スピードをコントロールできるようデフレーションボタンを準備する。
④ バディ同士互いの安全を確認しながら、浮上を開始する。
⑤ 水面に出た時点で、プラス浮力を確保する。
11.
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
遊びとスキル練習のためのフリータイム
パワー・インフレーターを使って水面でBCDに空気を出し入れする。
肩越しにレギュレーターを探して拾い上げ、クリアする。
マスクの下半分にだけ水を入れて水中でクリア。
深度変化に合わせて体内空間とマスクの圧平衡を行ないながら、水中を泳ぐ。
水中で、残圧計を手にとって目盛りを読む。
別のダイバーのバックアップ空気源から30秒間以上水中で呼吸する。
水中で標準ハンド・シグナルを認識しデモンストレーションする。
浮上のテクニックをデモンストレーションする。
21
プールダイブ2
1. プレダイブ・セーフティ・チェック
◆達成条件
プレダイブ・セーフティ・チェックを行なう。
◆活用する場面
プレダイブ・セーフティ・チェックで器材のトラブルを未然に防げます。
◆手順
① B・W・R・A・Fの順番でバディの器材の作動状況確認する。
z B(BCD)の空気の出し入れがしっかりできるか?
z W(ウエイト)の位置、ねじれ、ホースのからみはないか?
z R(リリース類)はしっかり装着ているか?はずし方は?
z A(エアー関連)で、バルブが開いているか?レギュレターとオク
トパスの作動状況は?残圧は充分か?
z F(ファイナル)全体の確認。
② バディのセーフティ・チェックと同時に、バディのオクトパスのタイ
プを確認し、いつでも利用できるよう準備を整える。
22
2. ディープ・ウォーター・エントリー
◆達成条件
適切なディープ・ウォーター・エントリーをデモンストレーションする
◆活用する場面
このエントリー方法を身に付ければ、足の立たない深さの水面に安全にエントリーできます。
◆手順
① プールサイドに座った状態で器材を装着し、左手を軸に体を反転させながらエントリーする。
② 器材の装着時は、体力のある人から先に装着し、一方のバディは自分が装着する前に相手の
装着を手伝う。
③ 先に一名がエントリーした後、次のバディがプールサイドに座った時点で水面から装着をアシス
トする。
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3. レギュレーターからスノーケルに交換
◆達成条件
水から顔を上げずにレギュレーターからスノーケルに交換し、ブラスト法でスノーケルクリアをし、そ
のまま呼吸を再び始める。この動作を何度か繰り返す。
◆活用する場面
レギュレーター、スノーケルそれぞれ違うタイプの呼吸器材をスムーズに使い分けられれば、安定
した呼吸が出来るようになります。
◆手順
① 左手でレギュレーター持ち、右手でスノーケルのマウスピース付近
を持つ。
② レギュレターから充分空気を吸い込んで、口から離す。
③ 少しずつ息を吐きながら、スノーケルを咥える。
④ スノケールの中にある、水をクリアする為に、思いっきり強く息を吐く
⑤ 最初の呼吸は注意深く吸い込む。
⑥ もし、スノーケルに水が残っているようであれば、もう一度同じ動作
を繰り返す。
⑦ スノーケルから、充分空気を吸い込んで、口から離す。
⑧ 少しずつ息を吐きながら、レギュレターを咥える。
⑨ レギュレーターの中にある、水をクリアする為に、思いっきり強く息
を吐く。
⑩ 繰り返し、レギュレーターとスノーケルを交換し、クリアをした上で呼吸をする練習をする。
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4. スノーケル移動
◆達成条件
スクーバ器材を装着し、スノーケルを使って呼吸しながら50メートル以上の距離を水面移動する。
◆活用する場面
ビーチエントリーのポイントの平均的な移動距離を楽にスノーケル移動できるようになります。
◆手順
① レギュレーターとスノーケル交換ができたら、スノーケルを
咥えた状態で、BCDに空気を入れ、プラス浮力を確保し
た状態で、水面を泳ぐ。
※プラス浮力が強すぎると、バランスが取れない場合があり
ます。
※大きくゆっくり動かす事が、フィンキックの基本ですが、バ
ランスが取れない時は、動作を少し小さくすると良い場合
があります。
【マナー】
泳ぐスピードが遅いバディに、移動スピードを合わせて移動する事がマナーです
25
5. 潜降のステップ
◆達成条件
適切なファイブ・ステップを使って潜降をデモンストレーションする。
◆活用する場面
正しいステップを身に付ければ、安全に潜降できます。
◆手順
① バディに潜降の合図を出して、意思の確認をする。
② レギュレーターをリカバリーし、スノーケルと交換する。
③ 潜降を開始する位置の確認をする。
④ 潜降開始の時間をチェックする。
⑤ バディ同士互いの安全を確認しながら、潜降を開始する。
⑥ 全身が沈んだら直ぐに耳抜きを始める。
⑦ 潜降中は、BCDの空気を少しずつ吸気し、潜降スピードをコントロールする。
⑧ 水底に到着した時点で、バディ同士ハンドシグナルで安全の確認をする。
26
6. マスク脱着とマスクなし呼吸
◆達成条件
水中でマスクを顔から完全に外し、水中で1分間以上呼吸し、その後元どおりにマスクをつけて、ク
リアする。
◆活用する場面
万一水中でマスクが外れても落ち着いて浮上できるようになります。
① 最初にマスクを外した状態で、レギュレーターを咥え水面に顔を浸け
て、鼻から水を吸い込まずに呼吸する練習をする。
② マスクを装着後、レギュレーターを咥えて潜降する。
③ 自分自身が、落ち着いてゆっくり呼吸できているか、確認をする。
④ 落ち着いているという認識ができたら、マスク内に少しずつ水を入れる。
⑤ マスク内に完全に水が入ったら、マスクストラップを外す。
⑥ 鼻から水を吸い込まないよう神経を集中させて、マスクをそっと顔から
話す。
⑦ そのまま、1分間マスクなしで呼吸を続ける。
⑧ 1分後、髪の毛がマスクにはさまらないよう、顔をマスクに近づけ、そっ
とマスクを正しい位置にフィットさせる。
⑨ ストラップをかける前に、マスククリアをする。
⑩ マスククリアができたら、マスクストラップを正しい位置にかける。
※オープン・ウォーター・ダイバーの最大深度の18mから、浮上する際は浮上時間が1分以上必要
となる為、1分間のマスクなし呼吸が出来るようになる必要性があります。
27
7. インフレーターのトラブル対処
◆達成条件
インフレーターのトラブルで空気が止まらなくなった事態に対し、中圧ホースを外して対処する方法
を浅い場所でデモンストレーションする。(水中または水面)
◆活用する場面
インフレーターのトラブルで空気が止まらなくなった事態になっても、落ち着いて対処できるようにな
ります。
① 左手でパワー・インフレーターをつかみ、右手でホースのつなぎ目のカプラーを手前にスライドさ
せる。
② 右手のカプラーを手前にスライドさせたまま、ホースをパワー・インフレーターから引抜く。
28
8. 適切な浮上ステップ
◆達成条件
適切なファイブ・ステップを使って浮上をデモンストレーションする。
◆活用する場面
正しいステップで安全に浮上できます。
◆手順
① ハンドシグナルでバディと浮上意思を確認する。
② ダイビング終了時の経過時間を確認する。
③ 頭部の安全の為に右手を頭上に伸ばし、浮上速度を調整する為に左手
でパワー・インフレーターを持つ。
④ バディと向かい合い、同時に軽く水底を蹴って、水面に向かって泳ぐ。
⑤ 浮上中、バディ同士向かい合い、互いに後方の安全を確認する。
⑥ 浮上中、BCD内の過剰な空気を少しずつ抜き、浮上スピードはフィンワークで調整する。
⑦ 水面にたどり着いたら直ちに、BCDに空気を入れ、プラス浮力を確保
する。
⑧ バディ同士、または船上のクルー、ビーチの安全管理者等に対し、OK
サインを出し、安全に浮上が完了した事を伝える。
⑨ レギュレーターをスノーケルに咥え直し、エキジットポイントに向かって、
バディと共に水面移動を開始する。
29
9. BCDをオーラル・インフレーション
◆達成条件
足がつかない深さの水面で、BCDをオーラルで半分以上膨らませ、次に完全に空気を抜く
◆活用する場面
残圧が残り少ない時でも、浮力を確保できるようになります。
◆手順
① パワー・インフレーターが使えない時に浮力を調整する為には、空気を口で直接BCDに送り込
む。
② 左手でパワー・インフレーターをつかみ、右手で咥えているレギュレターをつかむ。
③ 大きく空気を吸い込み、肺に充分な空気を貯めたらレギュレターを口から外す。
④ 左手でつかんだパワー・インフレーターのオーラル・インフレーション用のマウスピース(または吹
き込み口)を、自分の唇を当てる。
⑤ 左手のパワー・インフレーターのデ・フレーションボタンを押すと同時に、肺の空気を少しだけ吹
き込む。
⑥ 右手のレギュレーターを口に戻すと同時に、左手のデ・フレーションボタンも離す。
⑦ 必要な浮力に調整できるまで、同じ動作を繰り返す。
30
10. ウエイト量の調節
◆ 達成条件
ウエイト量を調節する。BCDに空気を入れないで普通に呼吸し、目の位置で浮いている状態が適
正ウエイトである。
◆ 活用する場面
適正のウエイト量の測りかたが身に着けば、水中活動がより楽になります。
① ウエイトベルトを外す。
② レギュレーターを咥える。
③ 外したウエイトベルトを右手で持つ。
④ 左手でパワー・インフレーターのデ・フレーションのボタンを小刻みに押し、少しずつBCDの空気
を抜く。
⑤ 体が沈みかけて、水面の位置がマスクの中心まできたら、BCDのデ・フレーションを止める。
おもり
⑥ この時点で、BCDに空気が残っている状態なら、ウエイトベルトの 錘 を一つ外す。
⑦ ②~⑥の作業を繰り返し、BCDの空気が完全に抜けた状態で、水面の位置がマスクの中心線に
あるレベルが、適正ウエイト量となる。
31
11. エア切れの対処
◆ 達成条件
足がつかない深さの水中で、エア切れのサインを出して、エアがなくなった時の対応をする。
※不安な場合は、浅いところで練習してから、深場で行なう事も出来ます。
◆ 活用する場面
エア切れを模擬経験しておけば、万一の時でも落ち着いて対処できる様になります。
◆手順
① マイナス浮力で水底に体を安定させる。
② ゲージの残圧計を視認する。
③ インストラクターがタンクバルブを閉める。
④ 残圧計の針が、呼吸と同時に下がり始める。
⑤ 残圧計の針がゼロを示し、空気が吸い難くなったと感じたら、エア切れの合図をバディに送る。
⑥ インストラクターがタンクバルブを開く。
⑦ 呼吸が再度出来たら終了。
32
12. 遊びとスキル練習のためのフリータイム
◆手順
① バディと一緒に水面をスノーケル移動してみましょう。
② 水面移動の後、バディに潜降の合図を送り、正しい潜降のステップをとってみましょう。
③ バディと共に潜降が完了したら、バディのどちらかがマスクを外し、一方がサポートをしながら、
少し水中を移動してみましょう。
④ マスクが無くても、落ち着いて水中移動が出来たと感じたら、マスクを水中で装着しましょう。
⑤ 同じ作業を交替して、試してください。
⑥ 次に、自分のパワーインフレーターの空気がBCDに流れっぱなしになった時に、どうしたら良い
か思い出し、バディ同士交替しながら、対処法を試してください。
⑦ 次に、バディに浮上の意思を伝えて、適切なステップを踏みながら、浮上を開始してください。
⑧ 水面に着いたら、オーラル(口で吹き込む)でプラス浮力を確保しましょう。
33
13. 水面ウエイト脱装
◆達成条件
水面で、ウエイト・システムのクイック・リリース機能を使って、最小限のアシストでウエイトを取り外
す。
◆活用する場面
足が着かない場所で、エキジット前にウエイトを外し、楽にエキジットできるようになります。
◆手順
① ウエイトベルトを外す際、ベルトを落とさないように、腰に巻
いたウエイトベルトの左側を左手でつかむ。
② 右手でベルトの先をつかみ、つかんだベルトを右開きに開く
⇒バックルが外れる。
③ 右手を素早く、バックルの右側のベルトに添え直す。
④ 右手のベルトをバックルから引き抜く。
⑤ 左手をゆっくりベルトから離す。
⑥ 外したベルトをプールサイドの静かに置く。
34
14. 水面器材脱装
◆達成条件
足がつかない深さで、スクーバ・ユニット、フィン(必要であれば)を取り外し、最も適切な方法を使っ
てエキジットする(バディが手助けしてもよい)。
◆活用する場面
足が着かない場所で、エキジット前にスクーバ・ユニット、フィンを外し、楽にエキジットできるように
なります。
◆手順
① レギュレーターを咥えた状態で、BCDのバックルを一つずつ外す。
② 必要に応じて、BCDのショルダーベルトを緩める。
③ 右手で、左アームホールを開く。
④ 左手の指先から、左アームホールに差し込む。
⑤ 手首と肘の間まで左手を左アームホールに差し込んだら、右手を離す。
⑥ 右手を離すと同時に、左手を左開きに開きながら、伸ばす。
⑦ 左手が左アームホールから完全に抜けたら、左手で右アームホ
ールのショルダーベルトをつかむ。
⑧ 左手で右アームホールのショルダーベルトをつかめたら、そのま
ま右アームホールを右手から引き抜く。
⑨ レギュレーターを口から外す。
⑩ BCDが流されないように、残圧計、オクトパス、レギュレーターを
プールサイドに引っ掛ける。
35
⑪ 片手で、オクトパス等のホース類をつかんだまま、プールサイドに向かった姿勢で両手をプール
サイドにかける。
⑫ 勢いをつけて上半身をプールサイドに引き上げながら、反転させお尻をプールサイドに載せる
⑬ プールサイドに座った姿勢で、フィンを外す。
⑭ 自分がプールサイドに上がったら、器材を引き上げる。
36
プールダイブ3
1. フィンピポット
◆達成条件
フィンの先端(または別の接触ポイント)を軸にしてピボットし、中性浮力をとる(オーラルとパワー・
インフレーターの両方)。
◆活用する場面
水中活動を楽にする為に、呼吸と中性浮力の関係を経験しましょう。
通常の状態での中性浮力と残圧が少ない場合やインフレーター故障の場合の対処ができるように
なります。
◆手順
【パワー・インフレーターの中性浮力】
① BCDの空気を全て抜く。
② 水底に腹ばいになる。
③ 左手でパワー・インフレーターをつかむ。
④ インフレーションボタンを小刻みに押し、BCDに少しだけ
空気を送り込む。
⑤ ゆっくり大きく呼吸をする。
⑥ 空気を吸い込んだ時、上半身を浮き上り、息を吐いた時
に上半身が沈む状態か否かを確認する。
37
⑦ ゆっくり大きく呼吸しても、上半身に反応が無い場合は、再度インフレーションボタンを小刻みに
押し、BCDに少しだけ空気を送り込む。
⑧ ④~⑥を繰り返し、中性浮力を調整する
【オーラル・インフレートの中性浮力】
① BCDの空気を全て抜く。
② 水底に腹ばいになる。
③ 左手でパワー・インフレーターをつかむ。
④ 右手でレギュレーターをつかむ。
⑤ 大きく空気を吸い込んだ後、レギュレーターを口から外す。
⑥ デ・フレーションボタンを押すと同時に、インフレーターのマウスピースに、口で肺の空気を送り込
む。
⑦ レギュレーターを咥え、クリアする。
⑧ ゆっくり大きく呼吸をする。
⑨ 空気を吸い込んだ時、上半身を浮き上り、息を吐いた時に上半身が沈む状態か否かを確認す
る。
⑩ ゆっくり大きく呼吸しても、上半身に反応が無い場合は、再度インフレーターのマウスピースに、
口で肺の空気を送り込む。
⑪ ④~⑧を繰り返し、中性浮力を調整する。
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2. 水中移動(中性浮力)
◆達成条件
中性浮力を維持しながら水中を10メートル以上泳ぐ。
◆活用する場面
移動中の深度コントロールや、楽に移動する姿勢が身に付きます。
◆手順
① 推進力でプラス浮力が強まる為、水中移動を開始する直前に、
軽くBCDの空気を抜く。
② ハンドシグナルで、バディに移動する方向を知らせる。
③ 水底に体が接触しないよう水底との距離を保って、移動する。
④ また、水面にも体が出ないよう、水面との距離も測りながら移動
する。
⑤ 移動スピードは遅いバディにあわせる。
39
3. こむらがえりの対処
◆達成条件
足がつったときの治し方をデモンストレーションする
◆活用する場面
足がつっても落ち着いて対処できるようになります。
◆手順
【水面で自分の足のつりを直す】
① プラス浮力を確保する。
② レギュレーターを咥える。
③ つった足のフィンの真ん中あたりを両手でつかむ。
④ つかんだ手を徐々にフィンの先へ移動させる。
⑤ フィンの先をしっかりつかんだら手前に引き寄せ、同時につった足の膝を伸ばす。
⑥ つった部分を、マッサージする。
【水面でバディの足のつりを直す】
① 自分のプラス浮力を確保する。
② バディのプラス浮力を確保させる。
③ バディと自分と両方とも、レギュレターを咥える。
④ バディの足元に移動する。
⑤ 片手の平に、バディのつった足のかかとを置きつかむ。
⑥ 空いた手で、バディのフィンのまん中よりやや先端よりを押し、つった部分をマッサージする。
40
4. 疲労ダイバー曳行
◆達成条件
足がつかない深さの水面で、25メートルの疲労ダイバー曳行を行なう
◆活用する場面
トラブルを起こしたバディをフォローし、エキジットできるようになります。
【方法1】
① バディを仰向けにする。
② タンクバルブを片手でつかむ。
③ 進行方向に自分の顔を向け、うつ伏せの姿勢でバディを引っ張りながら泳ぐ。
④ 3キックから5キック毎に(頻繁に)進行方向とバディの状態を確認する。
【方法2】
① バディを仰向けにする。
② タンクバルブを両手でつかむ。
③ タンクバルブを両手でつかみながら後ろ向きにバディを引っ張
りながら泳ぐ。
④ 3キックから5キック毎に(頻繁に)進行方向とバディの状態を確
認する。
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【方法3】
① バディを仰向けにする。
② バディの足元に移動する。
③ バディのフィンの裏側を自分の両肩にかける。
④ 両肩でフィンの裏を押しながら、うつ伏せに泳ぐ。
⑤ 3キックから5キック毎に(頻繁に)進行方向とバディの状態を確認する。
※どの方法が一番扱いやすいか考え、いざという時に自分の得意な方法で対応しましょう。
42
5. バックアップ空気源からの呼吸
◆達成条件
エア切れの合図を出し、バディのバックアップ空気源を手にとり、水中で泳ぎながら1分間以上呼吸
をするというやり方でエア切れ状態に対処する。
◆活用する場面
自分の残圧が残り少ない時でも落ち着いて対処できるようになります。
◆手順
① バディのオクトパスの位置とタイプを確認する。
② バディのオクトパスを自分から手に取る。
③ 咥えているレギュレーターから、充分空気を吸い込み口から外す。
④ レギュレーターが口から外れたら、少しずつ息を吐き続ける。
⑤ バディのオクトパスに咥えなおす。
⑥ オクトパス内の水をクリアし、その後注意深く空気を吸い込む。
⑦ 呼吸が確保できたらバディの方をたたいて、オクトパスをもらった事を伝える。
⑧ バディと離れないよう、互いにつかみ支え合う。
⑨ 18mの深度から浮上する事を想定して水中をバディと共に水平移動する。
※オクトパスのホースの長さに限界がある為、バディと離れないようしっかりつかまり支え合ってく
ださい。
43
6. バックアップ空気源をバディに与える
◆達成条件
バックアップ空気源を使用して他のダイバーに空気を与える。
注意: エア切れの練習や限定水域ダイブ1のバックアップ空気源の使い方のスキルで、バックアッ
プ空気源の与える役を済ませている方は、この達成条件はすでに満たしています。
◆手順
① バディのエア切れの合図を確認する。
② バディをつかみ離れないように引き付ける。
③ 自分のオクトパスをバディのマスクの前に差し出す。
④ バディが差し出したオクトパスを自分で咥えるのを助ける。
⑤ バディの呼吸が落ち着いたか、OKサインで確認する。
⑥ バディにつかまったまま、浮上の合図を送る。
※オクトパスのホースの長さに限界がある為、バディと離れないよ
うしっかりつかまり支え合ってください。
44
7. フリーフローしているレギュレーターからの呼吸
◆達成条件
フリーフローしているレギュレーターから30秒間以上呼吸する。
◆活用する場面
レギュレターの故障に落ち着いて対処できるようになります。
◆手順
①左手でマスクを押さえ、顔を右に少し傾ける。
②空気を吸い込んでから、右手でレギュレーターのマウスピースの片端を唇から少し離す。
③右手の指でパージボタンを押し、レギュレーターをフリーフローさせる。
④注意深く呼吸を試す。
⑤落ち着いて呼吸が出来るようになるまで、少なくとも30秒以上は呼吸を試す。
⑥水面に上がりバディにバルブを閉めてもらいフリーフロー状態を止める。
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8. 緊急スイミングアセント
◆達成条件
アーという声を出して息を吐き続けながら水中を水平に9メートル以上泳ぐというやり方で、コントロ
ールされた緊急スイミング・アセントをシミュレーションする。
◆活用する場面
万一水中でエア切れが発生し、バディとの距離よりも水面の方が近い場合の対処方を身に付けま
しょう。
◆手順
①右手を頭上に伸ばし、左手でパワー・インフレータ
ーをつかむ。
②レギュレーターを咥えたまま、充分空気を肺に貯
める。
③息を少しずつ吐き始めると同時に、インストラクタ
ーが定めた方向(水平方向)に、移動を開始する。
④浮上速度を意識しながら、息を吐き続けゆっくりと
移動する。
⑤最低9m以上の距離を水平移動する。
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9. 遊びとスキル練習のためのフリータイム。
◆手順
①海洋実習で実際に水面移動する距離をバディ同士移動スピードを意識しながら水面移動をする。
②フロートに到着したら、バディ同士5ステップを使って潜降を開始する。
③潜降途中、バディの耳抜きの状況を互いにハンドシグナルで確認しながら潜降を続け、水底に到
着したら互いの状況確認を再度ハンドシグナルで行う。
④水底に着いた時点で、マスクを外しバディにマスクストラップを状調整してもらう(交代して行な
う)。
⑤深場のまま浮力調整をバディと交互に行い、プールの側面に沿って水中移動する。
⑥レギュレーターの故障を想定し、フリーフロー呼吸を実施。この時一方のバディは自分のオクトパ
スをフリーフロー呼吸をしているバディのマスクの前に差し出す。
⑦しばらくフリーフロー呼吸を行ったら、バディのオクトパスを取り呼吸を始める。
⑧少し水平移動したら、自分のレギュレーターに戻し、役割を交代する。
⑨残圧を確認し、その場から斜め方向に緊急スイミングアセントで浮上。
⑩水面のダイバー曳行を交代で行いながら水面移動。
⑪器材を水面で外してディープウォーターエキジットを行う。
47
プールダイブ4
1. マスクなし移動
◆達成条件
マスクなしで水中を15メートル以上泳ぎ、元どおりにマスクをつけてクリアする。
◆活用する場面
マスクを深場に落としてしまった時にも落ち着いて拾い、再度装着できるようになります。
◆手順
①マスクを外して、バディに渡す。
②受け取ったバディは誘導約となり、バディを支えながら移動開始する。
③15m以上移動したら、マスクを返す。
④マスクを外したバディはマスクを受け取り、その場で再度装着する。
⑤交替する。
48
2. ホバリング
◆達成条件
浮力コントロールだけで、キックしたり手を使ったりしないで30秒間以上ホバリングする
◆活用する場面
中層で生物観察が楽に出来るようになります。
◆手順
①空気を吸い込んだら浮き上がり、吐いたら沈む程度でBCの浮力を調整する。
②プールの中層に動かない目印を見つける(プールの壁の模様やはしごの段など)。
③目印を見たまま、軽く水底を蹴り、中層に出る。
④手足は使わずに目印を見つめ、目印が下がる状態になったら息を吐き、目印が上がる状態にな
ったら息を吸い込み目印から、離れないようにする。
⑤この状態を30秒以上続ける。
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3. バディ・ブリージング
◆達成条件
与える役ともらう役の両方で、水中で1本のレギュレーターを共有してバディ・ブリージングしながら
15メートル以上の距離を移動する(オプション)。
◆活用する場面
オクトパスが無い場合でもエア切れ対処ができるようになります。
◆手順
【もらい手】
①バディにエア切れの合図を示す。
②右手でバディをつかむ。
③充分空気を吸い込んだ後、左手で咥えているレギュレーターを口から外す。
④パージボタンをふさがない様注意し、バディが差し出したレギュレーターを左手で受け取る。
⑤バディのレギュレーターを左手でつかんだまま、差し出されたレギュレーターを咥え、レギュレータ
ークリアをする。
⑥呼吸は2回目の呼吸で充分吸い込み、2回目の呼吸後必ずバディにレギ
ュレーターを返す。
⑦レギュレターをバディに返した時も、レギュレーターをつかんだ左手は離
さずにおく。
⑧レギュレーターをバディに返し、口から外れている時は、息を吐き続ける
⑨バディの移動合図が確認できたら、2呼吸ずつの呼吸を継続しながら1
5m以上水平移動する
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【与え手】
①バディのエア切れの合図を確認する。
②左手でバディをつかむ。
③充分空気を吸い込んでから、右手で咥えているレギュレーターを口から外す。
④バディに外したレギュレーターを差し出すが、この時パージボタンをふさがない様注意する。
⑤レギュレーターをつかんだまま、バディが2呼吸するまで待つ。
⑥2呼吸後、バディが差し出されたレギュレーターを咥え、レギュレータークリアをする。
⑦呼吸は2回目の呼吸で充分吸い込み、その後バディにレギュレターを繰り返し差し出す。
⑧バディにレギュレーターを再度差し出した時も、レギュレーターをつかんだ右手は離さずにおく。
⑨レギュレーターをバディに差し出し、口から外れている時は、息を吐き続ける。
⑩バディが落ち着いているかOKサインで確認する。
⑪バディがOKのサインを返したら、次は移動合図を出す。
⑫2呼吸ずつの呼吸を継続しながら15m以上水平移動する。
4. 遊びとスキル練習のためのフリータイム。
◆手順
① マスクなしで水中を15メートル以上泳ぎ、元どおりにマスクをつけてクリアする。
② 浮力コントロールだけで、キックしたり手を使ったりしないで30秒間以上ホバリングする。
③ 与える役ともらう役の両方で、水中で1本のレギュレーターを共有してバディ・ブリージングしなが
ら15メートル以上の距離を移動する(オプション)。
51
プールダイブ5
1. 水面スクーバユニット脱着
◆達成条件
足がつかない深さの水面で、最小限の手助けを借りて、スクーバ・ユニットとウエイトを外し、もう一
度装着し、調整して確認する。
◆活用する場面
器材の脱着が水面で出来ると、ボートダイブなどで、エントリー、エキジットが楽になります。
◆手順
【水面でスクーバ・ユニットを脱ぐ】
①プラス浮力を確保する。
②バディに背後からタンクが直立するよう支えてもらう。
②レギュレーターを咥えた状態で、BCDのバックルを一つずつ外す。
③必要に応じて、BCDのショルダーベルトを緩める。
④右手で、左アームホールを開く。
⑤左手の指先から、左アームホールに差し込む。
⑥手首と肘の間まで左手を左アームホールに差し込んだら、右手を離す。
⑦右手を離すと同時に、左手を左開きに開きながら、伸ばす。
⑧左手がアームホールから完全に抜けたら、左手で右アームホールのショルダーベルトをつかむ。
⑨左手で右アームホールのショルダーベルトをつかめたら、そのまま右アームホールを右手から引
き抜く。
52
【水面でスクーバ・ユニットを着る】
①プラス浮力を確保する。
②バディに背後からタンクが直立するよう支えてもらう。
②レギュレターを咥えた状態で、左手で右アームホール肩部分をつかむ。
③右手を右アームホールに突っ込み、左手で右アームホールを肩まで引き上げる。
④右アームホールを肩まで引き上げた時点で、右手でBCDの背中部分の裾をつかみ強く下に引き、
右アームホールが抜けない様固定する。
⑤左肘を左アームホールに突っ込む。
⑥左肘が左アームホールに入った時点で、右手で左アームホールを開き、左手を通し易くする。
⑦左手が完全に通ったら、両手でバックルを一つずつ留める。
⑧ホース類が絡まっていないかバディと共に確認する。
【水面でウエイトベルトを外す】
①プラス浮力を確保する。
②ウエイトベルトを外す際、ベルトを落とさないように、腰に巻いたウ
エイトベルトの左側を左手でつかむ。
③右手でベルトの先をつかみ、つかんだベルトを右開きに開く⇒バッ
クルが外れる。
④右手を素早く、バックルの右側のベルトに添え直す。
⑤右手のベルトをバックルから引き抜く。
⑥左手をゆっくりベルトから離す。
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【水面でウエイトベルトを装着する】
①プラス浮力を確保する。
②最右端の錘の直ぐ脇に右手を移しつかみ直す。
おもり
③ベルトを二つ折りにし、右手でバックルとベルトの 錘 の直ぐ脇の両方をつかむ。
④二つ折りにして、右手で持ったベルトを背中に回す。
⑤背中に回したベルトのバックル側を左手でつかみ、腰に当てながら右手のベルトの先をバックル
に通す。
⑥ホース類が絡まっていない事をバディと共に確認する。
2. 水中でのスクーバユニット脱着
◆達成条件
足がつかない深さの水底で、最小限の手助けを借りて、スクーバ・
ユニットを外し、もう一度装着し、調整して確認する。
◆活用する場面
水中で、タンクベルトの調整のし直しや、緊急事態に落ち着いて対
応できるようになります。
◆手順
※水面の脱着と手順は同じです。
※浮力は水底が近い場合はマイナス浮力で行ないましょう。
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3. 水中でのウエイト脱着
◆達成条件
足がつかない深さの水底で、ウエイト・ベルトまたはウエイト・シス
テムを外し、もう一度装着し、調整して確認する。取り外して組立て
る必要のあるウエイト一体型のBCDまたはウエイト・ハーネス・シス
テムを使っている生徒の場合は、浅い場所の水中でウエイトを外
す。
◆活用する場面
水中で、ベルトの調整のし直しや、緊急事態落ち着いて対応できる
ようになります。
◆手順
※水面の脱着と手順は同じです。
※浮力は水底が近い場合はマイナス浮力で行ないましょう。
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4. 遊びとスキル練習のためのフリータイム
◆ 手順
① 足がつかない深さの水面で、最小限の手助けを借りて、スクーバ・ユニットとウエイトを外し、もう
一度装着し、調整して確認する。
② 足がつかない深さの水面で、最小限の手助けを借りて、スクーバ・ユニットとウエイトを外し、もう
一度装着し、調整して確認する。
③ 足がつかない深さの水底で、ウエイト・ベルトまたはウエイト・システムを外し、もう一度装着し、
調整して確認する。
スキン・ダイビング・スキル
限定水域ダイブ2、3、4、5のどの部分かで、貴方は次のことができるようになります:
1. スキンダイビングをするときの適切なハイパーベンチレーショ
ンのやり方をデモンストレーションする。
2. 足がつかない深さで、水面からヘッド・ファーストで垂直に潜る
(過剰に水をバシャバシャさせたり、手を使ったりせずに)。
3. 浮上してスノーケルをクリアして呼吸をする。
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写真協力:清水 淳
資料作成:PADIジャパントレーニング&クオリティ・マネージメント部
2008年4月25日
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