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プレスリリース全文 (PDF:138KB)
プレスリリース 2014 年 10 月 24 日 独立行政法人情報処理推進機構 コンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況および相談状況 [2014 年第 3 四半期(7 月~9 月)] 不正なウェブサイトに移動させる“Redirect” (リダイレクト)の検出数が前期比約 67%増 IPA(独立行政法人情報処理推進機構、理事長:藤江 一正)は、2014 年第 3 四半期(7 月~9 月) のコンピュータウイルス・不正アクセスの届出(*1)状況および相談状況をまとめました。 https://www.ipa.go.jp/security/txt/2014/q3outline.html 1. コンピュータウイルスおよび不正プログラムの検出数 2014 年第 3 四半期のウイルス検出数は 19,648 個(前期比 112%) 、不正プログラムは 98,345 個(前期 比 133%)でした。 検出された不正プログラムの第 1 位は不正なウェブサイトに移動(リダイレクト)させる不正プログラ ムの総称である“Redirect”で 11,997 個(7 月:2,334 個、8 月:2,270 個、9 月:7,393 個)でした。2014 年 9 月だけで前四半期の検出数を上回り、前四半期の 7,196 個から約 67%も増加しました。増加の理由は 不明ですが、 “Redirect”を使って不正なウェブサイトに誘導し、さらに別のウイルスに感染させることが 目的と考えられます。 2. コンピュータ不正アクセス届出状況 2014 年第 3 四半期の届出件数は合計 27 件でした。そのうち『なりすまし』が 7 件で最も多いものの、 前四半期(12 件)と比べ減少しました。他には『DoS』が 6 件、 『侵入』が 3 件、 『不正プログラム埋込』 が 1 件などでした。 その届出の中にはオンラインゲームへの不正なログインが 2 件あり、そのうち 1 件ではゲーム内の課金 アイテムを不正購入されていました。前四半期に届出があった被害と同様、金銭被害を伴う不正ログイン が発生しています。このオンラインゲームへの不正ログイン被害の原因は、パスワードの使いまわしと考 えられます。 3. 相談状況 2014 年第 3 四半期のウイルス・不正アクセス関連の相談総件数は 4,044 件でした。相談員による対応 は全体の 4 割で、その中で最も多かったのが『ワンクリック請求』 (903 件)でした。そのほか主だったも のは『ソフトウェア購入を促し、クレジットカード番号等を入力させる手口』 (122 件) 、 『スマートフォン』 (272 件)でした。 『インターネットバンキング』に関する相談は 15 件と、前四半期の 67 件から大幅に減少しました。 そのうち暗証番号や乱数表の入力を求める不正画面を表示するウイルス感染に関する相談は 9 件で、前四 半期の 44 件から約 80%減少しました。 ■ 本件に関するお問い合わせ先 IPA 技術本部 セキュリティセンター 加賀谷/小川 Tel: 03-5978-7591 Fax: 03-5978-7518 E-mail: [email protected] ■ 報道関係からのお問い合わせ先 IPA 戦略企画部 広報グループ 横山/白石 Tel: 03-5978-7503 Fax: 03-5978-7510 E-mail: [email protected] (*1) コンピュータウイルスの届出は、通商産業省(現・経済産業省)のコンピュータウイルス対策基準に基づき 1990 年 4 月にスタートした制度です。その後、不正アクセスの届出が 1996 年 8 月に同省のコンピュータ不正アクセス対策基準 によりスタートしました。両制度の届出機関は、いずれも IPA が指定されています。 コンピュータウイルス対策基準 : http://www.meti.go.jp/policy/netsecurity/CvirusCMG.htm コンピュータ不正アクセス対策基準 : http://www.meti.go.jp/policy/netsecurity/UAaccessCMG.htm -1-