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Ⅰ キャンプファイアについて

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Ⅰ キャンプファイアについて
Ⅰ
1
キャンプファイアについて
キャンプファイアを始める前に
キャンプファイアを実施団体の代表者は午後4:00~4:30の間に野営場『野
外活動センター』内において使用する道具や営火場の場所の場所、消火の仕方や後片
付けについて説明を受けてください。(午後8:30が完全消火となります)
2 キャンプファイアの役割分担と準備
(1)役割分担
① 点火の合図や、心に残る話をする営火長(ファイアチーフ)
② 司会・進行(エールマスター)
③ ゲームや歌などを指導するアトラクションリーダー
④ 火の勢いの調整をしたり安全確保をしたりする営火係(ファイアキーパー)
⑤ 薪を組んだり、翌朝に営火場の燃えかすや灰等を片付けたりする準備・後始末係
(2)準備物(自然の家で用意できます。)
○
薪
:太薪・ばた薪など(組み方は下図参照)
○ トーチ棒:火の神や火の守の分
○ 衣
装:火の神や火の守の分
○ そ の 他:消火用バケ・灯油(少々)・新聞紙・マッチ など
薪の組み方(代表例)
①
②
①
太くて安定感のある薪を土台として
口の字型に4本置く。1、2段目の薪
で八角形になるように薪を置く。
②
残りの薪は、八角形を保ったまま上
に組んでいく。(薪が崩れないように、
なるべく平行に置けるものを組にする
のがこつ)
ばた薪を組んだ薪の中に入れて完成。
(点火用に新聞紙を薪の間から4方向
より出しておく。また、トーチ棒に浸
た灯油の残りを、薪にかけておく。)
3 キャンプファイアの演出
(1)演出における基本的なことがら
○ 参加者・・・参加者全員が主役。全員が行動できるプログラムをつくる。
○ テーマ・・・ねらいに応じたファイアの検討をする。
○ リズム・・・山を作る。人間は感動するリズムを持っている。
○ 時 間…長すぎない。1時間前後で余韻を残す。
(2)キャンプファイアの流れ
○ 起( 導 入 )…参加者を引きつける。点火の儀式。静かに始めることが多い。
○ 承( 展 開 )…歌やゲーム、スタンツなど変化にとんだ動的流れとする。
○ 転(テーマにせまる)…クライマックス。参加者の気持ちをひとつにする。
○ 結(フ ィ ナ ー レ)…余韻を残し、静かに終わる。
4 キャンプファイアの配慮点
(1)雨天の場合を考えておきましょう。(例えばキャンドルファイアの準備とそれに即
した運営)
(2)後片付けや就寝までの時間なども考えて全体の時間や内容の設定をしましょう。
(3)水の入ったバケツを用意して、キャンプファイア終了後に消火を行い、火が消えた
ことをしっかり確かめてください。
5 火の話の例
(1)火の4つの教え
①『世に光を』
火は私たちに明るさを与えてくれます。暗闇から足もとを照らし進むべき道を
示してくれます。つどいでは仲間の顔や姿を照らし出してくれます。このように
火は私たちに、社会に一つの明るさをともす人になれ、世に光をなげかける人に
なれ、と教えてくれます。
②『世にあたたかさを』
火は寒さから私たちの身を守り、暖を与えてくれます。時には貴重な人命を大
自然から守ってくれることもあります。また、暖のおかげで、私たちは心のゆと
りやあたたかさを取り戻すことができます。このように火は私たちの周りにあた
たかさを投げかけ、あたたかい思いやりのある人であれと、人を愛することの貴
さ等を示唆しています。
③『友情の輪を』
一つの炎では暗く、そして弱いものです。少しの風、外圧によってさえも消え
てしまいます。しかしその弱い炎でも、数多くの炎が集まって互いに協力し合え
ば、より明るく、より強く、よりあたたかいものになります。このように火は私
たちに仲間の大切さ・友情の大切さ・手を取り合い力を合わせることの大切さを
示しています。
④『奉仕の心を』
火は自らの身を焼き尽くしながら、周りを明るくし、あたたかくします。時に
は自らを犠牲にしても、周りのことや社会のことを考えて取り組むことが必要で
あることを教えてくれます。またそのことは自らを生かすことでもあると示唆を
与えています。
6
キャンプファイアのプログラム例
第1部 ◇
火を迎える儀 (10分)
集 合 )
営火場に、サークル状に集まる。
司 会
「今日一日、私たちの活動を見守り、明るく照らし続けてくれた太
陽は、さきほど西の彼方へ沈んでいきました。その情景を思い浮
かべながら、今日一日の活動を振り返ってみましょう。」
( 入 場 )
(B.G.M.や歌などによる営火入場)
火の巫女(1名)を先頭に、火の神(1名)、火の守(4名)が
入場する。火の巫女だけトーチ棒に火をつけて両手をかざし、ゆっ
くりと歩き雰囲気を作り出す。ファイアの周りを一周し、営火場の
北側に火の巫女・火の神・火の守の順番に並ぶ。
司 会
「今、火の巫女・火の神・火の守によって運ばれてきた小さな火が
この集いの輪にほのかな明るさを与えてくれたことと思います。
火は遠い昔から私たちにとって、とても大切なものだと言われて
きました。では、ここで火の神様からお言葉をいただきましょう。」
火の巫女
(火の神の表情がよく見えるようにトーチを傾ける。)
火 の 神
※ 厳粛な雰囲気で火についての話などをする。
◇
(
司 会
火 の 神
火の巫女
火 の 守
火 の 神
火の守(東)
「では、分火の儀式に移ります。」
「ここに集う、みなのものに神聖な火を与える。」
火の巫女より(火の神にトーチ棒を手渡す。)
(火の神の言葉のあと、4人とも火の神の前へ移動)
「汝に『協力の火』を与える。」
「みんなで協力して、楽しい集いにすることを誓います。」
(東の点火口へ移動)
火 の 神
「汝に『友情の火』を与える。」
火の守(南) 「友情を大切にし、助けあっていくことを誓います。」
(南の点火口へ移動)
火 の 神
「汝に『努力の火』を与える。」
火の守(西) 「目標に向かって精一杯頑張ることを誓います。」
(西の点火口へ移動)
火 の 神
「汝に『健康の火』を与える。」
火の守(北) 「強い心とじょうぶな体を作ることを誓います。」
(北の点火口へ移動)
火 の 神
(トーチを持って、北の点火口へ移動)
火の巫女
(点火の際はその場でみつめる)
司 会
「では、神様より点火の合図をいただきます。」
火 の 神
「この偉大なる火を、みんなの心の中にともしましょう。点火!」
火の神・守
(火がともったら、火ばさみでトーチ芯を組まれた薪の中へ入れ
営火場北側へ戻る)
司 会
「今、みなさんの集いの火がともりました。楽しいキャンプファイ
アになるように『燃えろよ燃えろ』を歌いましょう。」
( 退 場 )
(火の守らの紹介後の退場でもよい)
◇
第2部
◇
アトラクション
リーダー
営 火 係
◇
第3部
司 会
司
会
司
会
◇
交流の儀 (40分)
「これから歌やゲームで楽しい時間を過ごしましょう。」
○ 簡単なゲーム
※ 交流の儀の進み方につれて火を小さくしていく。
火を送る儀 (10分)
「楽しかったゲームも終了です。もとのサークルに戻りましょう。
みんなで囲んだ火、あれほど燃えさかった明るく大きな火がこん
なに小さくなりました。まもなく消える時を迎えることでしょう。
しかし、この自然の家での様々な活動の思い出や仲間たちとの語
らいは決して消えることはないでしょう。この素晴らしい思い出
を、みなさんの心のアルバムに刻むために、しばらくの間じっく
りと炎を見つめてみてください。」
・・・ 間 ・・・
「みなさんにとって今日一日はどんな日でしたか。」
※ 今日一日の楽しかった出来事やよかったことを振り返ったり、
明日への意欲付けを図ったりする。
「みなさんの協力で、とどこおりなくキャンプファイアを進めるこ
とができました。ありがとうございました。今日いただいた4つ
の神聖な火を忘れることなくこれからも頑張っていきましょう。
これでキャンプファイアを終了します。」
Ⅱ
キャンドルファイアについて
1 キャンドルファイアの役割分担と準備
(1)役割分担についてはキャンプファイアを参照してください。
(2)準備物
燭台、ろうそく、衣装、マッチは自然の家で準備できます。(ろうそくは有料)
2
キャンドルファイアの演出・火の話の例
キャンプファイアを参照してください。
3 キャンドルファイアの配慮点
(1)後片付けや就寝までの時間なども考えて全体の時間や内容の設定をしましょう。
(2)点火の時は、火の燃え移りや火傷に注意しましょう。
※ 当施設では、活動場所の床やブルーシートにろうがつくことで他の活動の支障に
なることを避けるため、燭台上のろうそくへの点火以外、火の受け渡しは遠慮いた
だいています。
火の消し方
レクリエーションゲームの紹介
ゲームの流れ
まずは全体の雰囲気を和らげるようなゲームからはじめます。次に隣の人とふれ合う
ようなゲームを行います。徐々に全体が動き出すようなゲームを行い、盛り上がるゲー
ムを行います。クライマックスからは、徐々に動きが少ないゲームを行い、最後には輪
になって終わるようなゲームの構成をしていくと自然な流れでゲームが進行していきま
す。同じゲームを何回も繰り返すと飽きてしまいます。2~3回ぐらいで次のゲームに
移った方がよいでしょう。
(例)
「じゃんけんゲーム」 ①リーダーじゃんけん
リーダー対全員でじゃんけんし、勝った人だけ再度じゃん
けんができる。最後まで残った人がチャンピオンとなる。
②向きかえじゃんけん
リーダー対全員でじゃんけんし、勝った人が体の向きを変
える。正面→右向き→後ろ向き→左向き→正面など勝つごと
に向きを変え、早く一回転した人が勝ち。
「キャッチ」
メンバー全員でサークルになり内側を向く。全員左手で筒を
つくり、右手は人差し指を右隣のメンバーの左手の筒の中に入
れる。リーダーが「キャッ、キャッ・・・、キャッチ!」と言
ったら左手の筒を締めて隣の人の人差し指をキャッチする。ま
た、自分の人差し指はキャッチされないように抜く。
※ リーダーは「キャッ」のつく別な言葉を時々伝えエラーを
誘う 。「キャッ、キャッ、キャット 」「キャッ、キャッ、キ
ャップ」など
「もしもしかめよ」
参加者を4つのブロックにわけ、それぞれに動物(イヌ・ネ
コ・カラス・ブタなど)を決めておく 。「もしもしかめよ」の
フレーズをリーダーが指差したグループだけ動物の鳴き声で歌
う。
「インパルス」
メンバー全員でサークルになり手をつなぐ。最初の人を決め
その人が右隣の人の手を握る。握られた人は、さらに右隣の人
の手を握る。これを繰り返し最初の人まで合図を戻すゲーム。
最初の人に戻るまでの時間を縮める達成感を味わったり、全員
に合図が送られたことの一体感を味わったりする。
「せ~の!」
リーダーが「せ~の」と言ったら全員で拍手をする。次にリ
ーダーが「せ~の」と言ったら、次は2回拍手をする。このよ
うに、リーダーの「せ~の」の合図によって1回ずつ拍手を増
やしていく。途中でリーダーが「集まれ!」と言ったら、拍手
の回数と同じ人数だけ集まって手をつないで座る。
(最後は、次の「フルーツバスケット」につなげるために5人
組みをつくる。)
「フルーツバスケット」
全グループ共通で「イチゴ・ブドウ・メロン・ミカン・リン
ゴ」などの名前を決めておき、各グループの中でメンバーが一
人ずつ誰が何になるか決定しておく。リーダーが「イチゴ!」
と言ったら、各グループのイチゴたちは自分のいたグループか
ら離れて別のグループに入る。グループに入れなかったイチゴ
が次のオニになる。オニが「フルーツバスケット!」と言った
ら、グループ全員が解散する。自分の役割はそのままで、新し
く5種類全部がそろったグループをつくる。
「猛獣狩り」
リーダーの後を追って歌と踊りをまねていく。最後にリーダ
ーが猛獣の名前を言ったら、その文字数と同じ人数でグループ
をつくり座る。
例)ゴリラ → ゴ リ ラ
(3人で座る)
1 2 3
ト ラ → ト ラ
(2人で座る)
1 2
「ファイブじゃんけん」
じゃんけんをして5回勝ったらリーダーの横に並ぶ。1回ご
とに相手を変えて行う。
(次の「インパルス」につなげるために輪になるように並ばせ
る。)
「インパルス」
「はじめのタイムと比べ、どれだけ縮められるか」と投げかけ
て行うと盛り上がる。
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