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2013年8月12日発行 (No.246) [PDF:3.4MB]

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2013年8月12日発行 (No.246) [PDF:3.4MB]
No.246
2013 年 8 月 12日 発行
2014年
競技車両規則、選手権規定およびカレンダーの制定等について
JAFモータースポーツ審議会(8月1日開催)の審議結果に基づき、2014年に適用する
国内競技車両規則(4輪・カート)、日本選手権規定(4輪・カート)等を制定し、国際スポーツ
カレンダー登録および全日本選手権カレンダー(ジムカーナ/ダートトライアル)等を決定いたし
ましたので、下記の通りお知らせいたします。
記
(ページ)
1. 2014年 JAF国内競技車両規則の制定 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
1
2.2014年 日本レース選手権規定の制定 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 61
3.2014年 日本ラリー選手権規定の制定 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 68
4.JAF国内スピード行事競技コースの公認に関する規定の一部改正について ‥‥‥‥ 73
5.カート競技会参加に関する規定の一部改正について ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 75
6.カートライセンス発給規定の一部改正について ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 76
7.2014年 日本カート選手権規定の制定 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 77
8.2014年 国内カート競技車両規則の制定 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 88
9.2014年 FIA国際スポーツカレンダー登録申請一覧 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 96
10.2014年 全日本ジムカーナ選手権カレンダー ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 98
11.2014年 JAFカップオールジャパンジムカーナカレンダー ‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 98
12.2014年 全日本ダートトライアル選手権カレンダー ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 99
13.2014年 JAFカップオールジャパンダートトライアルカレンダー ‥‥‥‥‥‥ 99
お知らせ
2014年
全日本カート選手権カレンダー登録申請に係る説明会の開催について
‥ 100
2014年JAF国内競技車両規則の制定(改正概要)
* 年号の修正については省略
Ⅰ.第1編 レース車両規定:
第 1 章
車両の分類
改正なし
第 2 章
レース車両の排気音量規制
改正なし
第 3 章
公認車両および登録車両に関する一般規定
改正なし
第 4 章
公認車両および登録車両に関する安全規定
1.6.3.2.1.3 )ルーフの補強を下記の通り改める。
2006 年1月1日以降に公認または登録された車両についてのみ:
ロールケージの上部は、第4-17 図、第4-18 図および第4-19 図のいずれか1つ
に合致していなければならない。
この補強はルーフのカーブに沿って構わない。
第4-17 図の場合に限り、1本の部材のみを取り付けることが許されるが、その前
部の接続はドライバー側になければならない
(第4-17A 図および第4-17B 図参照)
。
この補強の端は、ロールバーと部材との連結部から 100mm 未満でなければならない
(第4-18 図と第4-19 図の補強におけるV字型の頂点には適用されない)
。
第4-17 図~第4-17B 図
第4-18 図
(略)
第4-19 図
1
2014 年1月1日以降に公認または登録された車両についてのみ:
V字型の頂点のパイプの交差部:
パイプ同士がお互いに接合していない場合、それらのパイプの間の距離は、ロー
ルバーあるいは横方向の部材との接合部において、100mm を超えてはならない。
2.6.3.2.2.3 )バックステーの斜行部材(第4-26 図)を下記の通り改める。
ルーフの補強が第4-19 図に合致したものであるならば、第4-26 図の構成を第4
-27 図に置き換えることができる。
2014 年 1 月 1 日以降に公認または登録された車両についてのみ:
第4-19 図に従ったルーフの補強が使用されている場合、第4-27 図の構成が義務
付けられる。
第 5 章
量産ツーリングカー(N1)
改正なし
第 6 章
特殊ツーリングカー(N2)
1.3.11 )燃料供給装置を下記の通り改める。
自由。ただし、インジェクターは各シリンダーにつき基本車両の数を最大とする。
第 7 章
グランドツーリングカー300(JAF-GT300)規定
1.2.1.2 )制御機能の制限を下記の通り改める。
1)基本車両に設置されている制御機能であっても、オートマチックまたは電子式
のシャシーコントロールシステムあるいは機能は、JAFに申請し承認されたア
ンチロックブレーキシステムおよびトラクションコントロールシステムを除き、
いずれも禁止される。これには本章別表1に列記したシステムが含まれる。
ただし、ドライバーが作動させ、システムに作用する単純なオープンループ電
動スイッチは電子式の制御とは見なされない。
2)
(略)
2.6.1.1 )燃料タンクの位置の1)「前部隔壁より前方に設置されている場合を除き、前
部座席の後端より後方に位置していなければならない。
」を削除し、2)以下を繰り上げ
る。
3.7.2.2.3 )レインライトを追加する。
車両後部には、競技会期間中を通し正常に作動する、以下に規定されるレインラ
2
イトのいずれかを装備しなければならない。
① ECE R38 公道規準に従い承認されている(あるいはその他の国の同等またはさ
らに厳しい規準に従い承認されている)レインライト
② FIAに承認された1つのレインライト(テクニカルリスト No.19)
③ ②と同等の輝度を持つ以下規定に従ったレインライト
-車両後方から見えるレンズ面の面積は最小 30cm2、最大 140cm2
-光度は 150cd 以上、300cd 以下
-発光色は赤色のみ
そのレインライトは、以下の条件を満たさなければならない。
-発光パターンは点灯のみ
-他の光源回路と独立した回路で確立されること
-車両の中心線に直角で、車両後方を向いていること
-後方からはっきりと見えるものであること
-車両中心線から10cm 以内の位置に取り付けられること
-フラットボトム底面から最低 35cm 上方にあること
-リアホイール中心線よりフラットボトム底面と平行に計測して、レンズの表面
が 45cm 以上後方にあること
-ドライバーが車両に正常に着座した時にスイッチを操作できること
上記の3つの計測はレンズ面の中心で計測される。
4.9.8 )ステアリングを下記の通り改める。
ステアリングホイールと操向装置(ステアリングギアボックス、リンク)と操向
車輪とは、唯一機械的に連結されていなければならない。
また、パワーステアリングは、プログラム可能な制御を備えていない単一のシス
テムである場合に限り使用することができる。
ステアリングホイールは、クイックリリースシステムを備えていなければならず、
その方式はステアリングコラム上に配置された同心円状のフランジを引く方法に
よるものでなければならない。
ステアリングホイールの形状は自由。
衝撃吸収装置付きステアリングコラムの設置を推奨する。
5.第 11 条ホイールおよびタイヤを下記の通り改める。
11.1)寸法
11.1.1)コンプリートホイール最大径、最大幅
最大径:28インチ
最大幅:14インチ
11.2 )ホイールの材質
材質はアルミニウムに限定され、1本の最低重量は 10kg とする。ただし、エア
3
バルブを含み、バランスウエイトは除くものとする。
ホイールの付属品は、コンプリートホイール最大幅を超えることなくボルト等で
固定される場合に限り認められる。
11.3 )~11.4 )(略)
6.別表1第2条 2.1.2)
「制御機能の制限」による禁止項目の具体的事例から「1 アン
チロックブレーキシステム」を削除する。
第8章 グランドツーリングカー500(JAF-GT500)
1.1.2 )基本車両としての資格に「④DMSBによってDTM基本車両として認められ
た車両。
」を追加する。
2.2.1.1.2 )チタニウム、セラミック、ベリリウムを下記の通り改める。
本章の規定にかかわらず、以下を遵守しなければならない。
ブレーキキャリパーのピストン、ハブベアリング、ヒートシールド、フロントデ
ィフューザー、フラットボトムの擦り板、および本章第5条「エンジン」5.1.16 )
「材料の規制」により明確に使用が許されている部位、または基本車両に使用され
ている当該部分にのみ使用が許される。
3.3.1)寸法を下記の通り改める。
3.1.1 )デザインライン(3.3.1)より上部
1)全長は 4,650mm とする。
2)フロントオーバーハングは 875mm とする。
3)前部車輪軸中心より後方の長さは 3,775mm とする。
これら寸法(リアウィングおよびリアウィング・サポートは含まない)は 3.3.2)
によりJAFに申請し承認された形状から+/-6mm の公差が許される。
3.1.2)デザインライン(3.3.1)より下部
1)全長は 4,725mm を超えてはならない。
2)フロントオーバーハングは 925mm を超えてはならない。
3)前部車輪軸中心より後方の長さは 3,800mm を超えてはならない。
(リアウィングおよびリアウィング・サポート、フロントスプリッターおよびリア
ディフィーザーは含まない)
3.1.3)フロントスプリッターを含む車両の全長は最大で 4,775mm とする。
(リアウィングおよびリアウィング・サポートは含まない)
3.1.4 )最大高さ
フラットボトム底面からルーフの最高点(ルーフ基準面とし、局部的突起形状や
ルーフレール、アンテナ等の付加部品は除く)までの寸法は、フラットボトム底面
4
に垂直に計測して 1,150mm 未満であってはならない。また、本規定に適合するため
に、サイドシル、床の削除が許され、サイドシルの下側方向への嵩上げおよび床位
置を移動することも認められる。
3.1.5 )最低地上高
3.3.9.2)「スキッドブロック」に従うこと。
3.1.6 )ホイールベース
ホイールベースは 2,750mm+/-10mm でなければならない。
4.3.2 )ウィンドウを下記の通り改める。
3.2.1 )フロントウィンドウ
フロントウインドシールドは第4章“公認車両および登録車両に関する安全規
定”第9条に適合しなければならない。ただし、
1)~2)
(略)
3)ウインドシールドを厚さ 5.8mm 以上のポリカーボネイトに変更することができ
る。
4)
(略)
3.2.2 )その他のウィンドウ
1)取り付け位置、形状に変更がなければ車室内を透視することができるポリカー
ボネイトに交換してもよい。
ただし、板厚はサイドウィンドウで 2.8mm 以上、リアウィンドウで 3.8mm 以上
の厚さを有しなければならない。
なお、リアクォーターウィンドウをポリカーボネイトへ交換した場合、クイッ
クリフューエルバルブ装着用ブラケットにより車室内を透視できなくてもよい。
2)ドアウィンドウガラス
ドアウィンドウガラスが維持される場合、その機能を保持するために作動方法、
方式を変更することが許される。
3)ドアウィンドウガラスを除いたウィンドウガラスは、ウェザーストリップ、モ
ール等の補助的付加物を取り外し、車体本体に直接取り付けることができる。
4)パーテーションウィンドウを防火壁に置き換えることができる。
5)サイドウィンドウおよびリアウィンドウに色付きガラスまたはウィンドウフィ
ルムを使用する場合、5m離れた位置から車室内のドライバーを目視できなけれ
ばならない。
6)リアウィンドウに以下条件で穴を開けることが許される。
i)車室内の換気を目的とした穴
リアウインドウ端部に沿って両側から 80mm 以内、上端部から 200mm 以上下
方の範囲で、穴の合計面積が 10,000mm²以上、30,000mm2 以下。穴の個数は
自由。
ii) エアコンシステムの放熱、冷却を目的とした穴
5
幅 1200mm 以下で面積 40,000mm2 以下の穴一箇所。この穴はエアコンシステ
ムを搭載する場合に限り認められる。
第8-1図
5.3.3 )車体を下記の通り改める。
3.3.1 )デザインライン
以下の第8-2図、第8-2a図および第8-2b図に示される太線をデザイン
ラインと定義する。
車両進行方向
フラットボトム底面
第8-2図:デザインライン - 側面図
第8-2a図:デザインライン - 後面図
フラットボトム底面
第8-2b図:デザインライン - 前面図
3.3.2 )デザインラインより上のボディ外形
空気の流れに晒され、ドアおよびウインドウが閉められた状態でデザインライン
より上に位置する競技車両の全ての範囲はJAFに申請し承認された形状を維持
していなければならない。
6
3.3.3 )車体の材質変更
車体の材質変更は認められる。
3.3.4 )ドア
1)ドア外面形状は、フラットボトム底面から 275mm までの範囲を削除することが出
来るが、それ以外の部分は当初の形状を維持しなければならない。
ドアの裏面形状を変更することが認められる。
2)ドアヒンジは、万一の事故の際にドライバーが速やかに脱出できるようにする
目的のためにのみ、交換が許される。1)項により切除される範囲にドアヒンジ
が含まれる場合は当該ドアヒンジの変更が認められる。
3)ドアミラーを移設した場合、当初のドアミラーベースの不透明な区域をドアウ
ィンドウと一体の透明部材として設計することができる。
3.3.5 )車体の開口部
3.3.5.1 )ボンネット(エンジンフードを含む)、リアハッチゲート、およびトランク
リッドの開口
1)外面形状を大幅に変更しない範囲で放熱、冷却を目的とした開口部の設置、閉
鎖が許されるが、開口部を塞ぐ場合、塞がれた範囲は当初の形状を保持、または
外包絡面を形成しなければならない。
2)リアハッチゲートおよびトランクリッドに外面形状を大幅に変更しない範囲で
放熱、冷却を目的とした開口部の設置が許される。
3.3.5.2 )フェンダーの開口
1)
(略)
2)後部フェンダーに 10.3 )
「ブレーキの冷却」で認められるダクトに接続する開
口がフラットボトム底面から 325mm 上方の平面より下に許されが、側面および上
面から見た場合に接続されるダクト以外の内部構造が見えてはならない。
3)ホイールアーチ上面に以下の範囲で開口を設けてよいが、上面視でコンプリー
トホイールが見えてはならない。
前車輪軸中心より200mm前方から150mm後方の間
車両の前後方向の中心線から850mm~965mmの間
3.3.5.3 )天井部分の開口
1)ドライバーの救出のためにヘルメットの上部に少なくとも 420×420 mm (公差
± 5 mm)の四角形の開口部がなければならない。開口部の角部は最大 R80 mm で
丸めることが許される。
2)その開口部はカバーによって閉鎖しなければならない。
そのカバーは解除ファスナーで車体外部から操作できるようにしなければな
らない。カバーにより生じる分離線は最大 2 mm のクリアランスを有し、その隙間
は装飾用ストリップで埋めてはならない。
3.3.5.4 )その他の開口
(略)
7
3.3.6 )ボンネット(エンジンフードを含む)、リアハッチゲート、トランクリッドの
ヒンジ
ヒンジ類は第4章“公認車両および登録車両に関する安全規定”第3条「ファス
ナーの追加」に規定されるファスナーにより、少なくとも2ヶ所が安全に固定され、
走行中に開かないようにすることを条件に取り外すことができる。
エンジンおよび燃料タンクが設置されている箇所においては、これらのファスナ
ーは工具を必要とすることなく取り外すことができなければならない。
ファスナーは、赤(もしくは対照的に目立つ色)の矢印で明示されていなければ
ならない。
3.3.7 )車体(モノコック構造体)と隔壁
3.3.7.1 )車体(モノコック構造体)
JAFの指定するモノコック構造体のみの使用が認められる。当該モノコックは使
用して初めて参加する競技会の2か月前までに申請しなければならない。申請は1シ
ーズンに1回に限られる。
3.3.7.2 )前部隔壁(カウルトップ部を含む):
1)当初の前部隔壁を削除し、車室を完全に隔離する新たな隔壁を設置することが
出来る。
ただし、カウルトップ部を削除した場合フロントウィンドウ下端部支持構造は
新たに構築しなければならない。
カウルトップカバーは、材質・形状自由。ただし、車両前面視におけるボンネ
ット後端外縁より上に突出してはならない。
2)室内換気のため 3.3.3.1 )の開口に接続する開口が車室の隔離機能を維持する
ことを条件に認められる。
車室の換気口とボンネット(エンジンフードを含む)裏面に設置されたダクト
を接合する場合、エンジンルームに火災が発生した場合に、車室に火炎が侵入す
るのを防止できる構造でなければならない。
3)前部隔壁(バルクヘッド)、3.3.5.1 )の開口部の接続構造、または当初から
存在する開口部を塞ぐ素材の形状と材質
形状:自由。
材質:堅固で防火性に富んだ材質により構成されていなければならない。
3.3.7.3 )後部隔壁
後部隔壁(バルクヘッド)、3.3.5.1 )2)の開口部の接続構造、または当初か
ら存在する開口部を塞ぐ素材の形状と材質
形状:自由。
材質:堅固で防火性に富んだ材質により構成されていなければならない。
3.3.8 )前部隔壁の前方、後部隔壁の後方の車体構造
JAFに申請し承認されたパイプフレーム構造のみの使用が認められる。
3.3.9 )フラットボトム、スキッドブロック
8
3.3.9.1 )フラットボトム
JAFの規定するフラットボトムの装着が義務付けられる。
3.3.9.2 )スキッドブロック
JAFの規定するスキッドブロックの装着が義務付けられる。
3.3.10 )最大外形
車両を真上から見た最大外形は下記の例外部位を除き第8-3図に示される範囲
を超えてはならない。
例外部位
1)リアウィングおよびリアウィングサポートの部品
2)外部ミラー
3)フロントスプリッターの部品
4)フリックボックス(カナード)
5)リアディフューザー
6)フラットボトム底面から 275mm より下のホイール
前車輪軸中心
第8-3図
3.3.10.1.1 )フロントバンパー
1)デザインラインより下の部分は最大外形の範囲内で改造が認められる。
2)バンパー内側の補強部材は自由。
3.3.10.1.2 )リアバンパー
1)デザインラインより下の部分は最大外形の範囲内で改造が認められる。
2)バンパー内側の補強部材は自由。
3.3.11 )フェンダー
デザインラインより下方のフェンダーを車両全幅寸法で最大 1,950mm-0/+6mm
まで拡幅させることができるが、フロントフェンダー前部およびリアフェンダー
後部は、車両を真上から見たときに、3.3.10 )
「最大外形」に規定された範囲内
に収まらなければならない。
フロントフェンダーの後縁はドア前端に存在する見切り線を超えて延長され
てはならない。
9
第8-4図
3.3.12 )タイヤハウス
3.3.12.1 )前/後コンプリートホイールを収納するため、基本車両の構造にかかわら
ず、ホイールアーチの内側に面構成による独立したタイヤハウスが存在していなけ
ればならず、材質は自由。
1)タイヤハウスの形状
タイヤハウスの形状は自由。
2)フロントフェンダーへのルーバーの設置が認められる。
3.3.13)オープンカーのハードトップ
オープンカーのハードトップは次の条件に従うことにより取り付けることが許
される。
1)形状:ソフトトップ、もしくはオプションにハードトップが設定されている場
合は、形状がそれに近似していなければならない。
2)材質:堅固で防火性に富んだ材質でなければならない。
3)最高点:当該車両カタログに記載されている3面図の最高点を当該車両の最高
点とする。
4)固定方法:車体への固定は自由。ただし、ロールケージへの固定は一切の加工
を伴ってはならない。
3.3.14 )車室の内部
荷物室を除き、車室内には当初から設置されている以外の機械構造部分が存在し
てはならない。
ダッシュボード(インストルメントパネル)の変更および交換は許されるが取り
外しは許されない。
補機類(電装品)の冷却およびドライバーの冷却のため、車室内に難燃性材質の
フレキシブルエアダクトを設置することが許されるが、ドライバーの視界を妨げて
はならない。
オイルタンクは車室内に設置されてはならない。
3.3.15 )補 強
車体(隔壁を含む)の補強は、運転席、助手席のための空間を含めた区域を侵害
しなければ自由。
3.3.16 )補助的付加物
車両の動きに何らの影響も及ぼさない補助的付加物の取り付け、もしくは取り外
10
しは、快適性を高める装備品、絶縁材、使用しない支持体、モール類等とともに、
その配線も含み許される。
6.3.4 )空力装置を下記の通り改める。
本章で許されていない場合、すべての空力装置は、車体に対して非可動であり堅
固に取り付けられていなければならない。
3.4.1 )前部空力装置(スプリッター)
1)JAFの規定するフロントスプリッターの装着が義務付けられる。
2)以下の範囲内においてフリックボックス(カナード)の装着が認められる。
側面視において、フロントディフューザーより上面で前車輪軸中心より
300mm 以上前方、かつ、デザインラインより下方の範囲。また、平面視におい
て、フロントディフューザー外形線より内側で、フロントスカート外形線より
外側、及び、ボディ外形線より外側の範囲。
3.4.2 )後部空力装置
後部空力装置は、次の条件に従うことにより、リアエアスポイラーおよびリアウ
イングを取り付けることができる。
3.4.2.1 )リアスポイラー
トランクリッド上面に車体前後方向中心線から左右それぞれ 575mm、前車輪軸中
心から 3,725mm、フラットボトム底面から 800mm の範囲に設置することができる。
3.4.2.2 )リアウイング
1)数は1構成であること。
2)翼の枚数は1枚であり、翼断面の何れの部分も長さ 380mm×高さ 200mm の長方
形に収まること(ガーニーフラップを含むが支持体と翼端板は除く)
。
3)高さは、フラットボトム底面から 1,160mm を限度とする。
4)幅は最大 1,390mm(支持体と翼端板を含む)
。
5)車両を横から見て車体輪郭およびリアフェンダーの見切り線より上部もしく
はトランクリッド(エンジンフード)面上に位置すること。
(リアフェンダー上
に空力装置を設置することは許されない。)
6)後車輪軸の中心線を通過するフラットボトム底面に垂直な面より後方に位置
すること。
7)翼端板を含み、前縁および側縁は半径4mm 以上のR形状を有していること。
8)形状および材質は自由。トランクリッドに取り付ける場合、支持体の取り付
け剛性を確保するためにトランクリッド内側に補強を施してもよい。
9)構造体を取り外すことなくトランクリッド、リアハッチゲートが開閉できる
こと。
10)翼端板の板厚は 10mm 以上であること。
11)JAFの指定するドラッグ抑制システム(DRS)を使用することができる。
3.4.3 )後部床下の空力装置
11
JAFの規定するリアディフューザーの装着が義務付けられる。
7.4.1 )最低重量を下記の通り改める。
最低重量は、1,000kg を保持しなければならない。
8.第5条エンジンを下記の通り改める。
以下の条項を除き自由。
5.1.1 )エンジンの型式および排気量
認められるエンジンはJAFに申請し承認を受けた過給器付き筒内直接噴射の直
列4気筒で、排気量 2,000cc を超える事の無いエンジンのみである。
当該エンジンを使用して初めて参加する競技会の2ヶ月前までに申請しなければ
ならない。申請は1シーズンに1回に限られる。
5.1.2 )エンジンの位置
搭載されるエンジンは、基本車両の搭載位置に車両前後方向で配置されなければ
ならない。
5.1.3 )クランク軸は車両前後方向に配され、シリンダーは直立に配置されなければな
らない。
5.1.4 )1シリンダーにつき1インジェクターとする。
5.1.5 )1シリンダーにつき吸気2バルブ、排気2バルブとする。
5.1.6 )バルブスプリングはコイル式とする。
5.1.7 )カムシャフトは最大2本とする。
5.1.8 )可変バルブタイミング機構は禁止される。
5.1.9 )可変圧縮比機構は禁止される。
5.1.10 )デッキハイトは制限しない。
5.1.11 )ボア径は 88±2.0mm とする。
5.1.12 )クランクシャフトのピン径およびメインジャーナル径は自由。
5.1.13 )クランクシャフトベアリングは、プレーンベアリングとする。
5.1.14 )クランク中心からサンプ底面までの距離は最小 100mm とする。
5.1.15 )エンジン全長(エンジン前後のマウンティング面間)は 500±0.5mm とする。
5.1.16 )エンジン重量は最低 85kg とする。ただし、下記部品は含まない。
オルタネーター、スターター、フライホイール及びスタッドボルト、オイル、水、
ECU、排気管及びそのガスケット(ヘッド-排気管間)
、エアフィルタ、クラ
ッチ一式、遮熱版
5.1.17 )材料の規制
各部品の材料規制は以下の通りとする。
a) アルミ合金または鉄合金に制限される部品
シリンダーヘッドカバー、シリンダーヘッド、シリンダーブロック・サンプ、フ
ロントカバー、リアカバー、シリンダーライナ(スリーブ)
12
b) チタン合金、鉄合金またはニッケル合金に制限される部品
バルブ、バルブスプリングリテーナ、バルブコッタ、ターボセンターハウジング
c) 鉄合金に制限される部品
カムシャフト、バルブスプリング、ピストンピン、クランクシャフト、コンロッ
ド、フライホイール
d) アルミ合金に制限される部品
ピストン
e) コバルト、鉄またはニッケルをベースとした合金に制限される部品
ボルト、ナット類
f) セラミックを使用して良い部品
点火プラグ、センサー類
g) 金属間化合物、マグネシウム合金
禁止(ターボコンプレッサーハウジングのみマグネシウム合金可)
h) ダイヤモンドライクカーボンコーティング(DLC)の禁止
ピストン、シリンダーライナ(スリーブ)
5.1.18 )過給装置
過給装置は、JAFに申請し承認された1仕様のみとする。
5.2)エンジンの改造
(略)
5.2.1 ) 燃料系統
1)燃料ポンプ
JAFに申請し承認された高圧燃料ポンプおよびポンプカムプロフィールの使
用が義務付けられる。
車室内、車体外部への設置を禁止される。
2)燃料流量制限機構
JAFに申請し承認された燃料流量制限機構を装着しなければならない。
3)燃圧
高圧側 200bar、低圧側 8bar を上限とする。
4)燃料インジェクター
JAFに申請し承認された燃料インジェクターの使用が義務付けられる。
1個/シリンダーとする。
5.2.2 )
(略)
5.2.3 )潤滑系統
オイルクーラーは上方から見て、車両の輪郭から突出するものであってはなら
ない。
5.3 )吸気系統
(略)
5.3.1 )インタークーラー
13
吸入空気冷却のためのインタークーラーは 1 個で、そのコア(フィンピッチ、厚
さ)は JAF に申請し承認された仕様とする。
インタークーラー以外のエンジンに供給される空気の温度を下げる目的または効
果を持ついかなる装置、システム、手続き、構造もしくは設計はすべて禁止される。
5.4 )冷却
5.4.1 )ウォーターラジエターのコアは、JAFに申請し承認を受けた仕様とする。
ウォーターラジエター、オイルクーラーおよびエンジン各部の冷却は、空気のみ
が認められ、空気以外のいかなる物質の噴射または噴霧による方法は禁止される。
5.4.2 )ヒートエクスチェンジャーの使用は認められる。
5.5 )排気系統
排気系統は自由。ただし、
1)すべての排気ガスが通過する、少なくとも1つの触媒装置が設置されなけれ
ばならない。触媒装置はJAFに申請し承認されなければならない。
2)いかなる可変排気装置も禁止される。
3)FAS(Fresh Air System)パス(アンチラグシステムの配管)は禁止される。
4)FR車両のエンジン排気は車両右側面の
前車輪軸中心から 1,350~1,600mm
フラットボトム底面から 150~400mm
の制限範囲に排出されなければならない。
5)MR車両のエンジン排気は車両右後面の
250~500mm
フラットボトム底面から 210~460mm
の制限範囲に排出されなければならない。
5.6 )エンジンコントロールコンピューター
JAFの指定するエンジンコントロールコンピューターを使用しなければならな
い。
9.6.1 )燃料タンクを下記の通り改める。
JAFの指定する安全燃料タンクの装着が義務付けられる。
安全燃料タンクと給油口の接合部は、多少の車体の変形を吸収して燃料漏れを発
生させないフレキシブルジョイント構造でなければならない。
10.6.1.1 )を下記の通り改める。
すべての安全燃料タンクは、JAFの指定するモノコック構造体の指定された位
置に設置されなければならない。
漏出した燃料は滞留してはならず、また車室に浸入しないよう十分配慮されてい
なければならない。
14
11.第7条電装品を下記の通り改める。
7.1 )~7.2 )
(略)
7.2.1 )前照灯
前照灯は当初の位置に基本車両の形状と機能を保持し、主光軸は前方向であり、
前方の車両およびコース周辺のオフィシャルから点灯を認識できる、少なくとも基
本車両と同等の照度を維持しなければならない。左右交互に点滅する前照灯は禁止
される。
照度(あるいは光度)向上のための光源の変更は認められる。
リトラクタブル構造の場合、リトラクター機能を削除し、透明な材料の使用によ
り前方を照射するよう改造することが許される。
7.2.2 )~7.2.2.1 )
(略)
7.2.2.2 )方向指示器
前後の車両およびコース周辺のオフィシャルから点滅が認識できなければなら
ない。
サイドマーカーは取り外しを含め自由。
7.2.2.3 )レインライト
車両後部には、競技会期間中を通し正常に作動する、以下に規定されるレインラ
イトのいずれかを装備しなければならない。
① ECE R38 公道規準に従い承認されている(あるいはその他の国の同等またはさ
らに厳しい規準に従い承認されている)レインライト
② FIAに承認された1つのレインライト(テクニカルリスト No.19)
③ ②と同等の輝度を持つ以下規定に従ったレインライト
-車両後方から見えるレンズ面の面積は最小 30cm2、最大 140cm2
-光度は 150cd 以上、300cd 以下
-発光色は赤色のみ
そのレインライトは、以下の条件を満たさなければならない。
-発光パターンは点灯のみ
-他の光源回路と独立した回路で確立されること
-車両の中心線に直角で、車両後方を向いていること
-後方からはっきりと見えるものであること
-車両中心線から10cm 以内の位置に取り付けられること
-フラットボトム底面から最低 35cm 上方にあること
-リアホイール中心線よりフラットボトム底面と平行に計測して、レンズの表面
が 45cm 以上後方にあること
-ドライバーが車両に正常に着座した時にスイッチを操作できること
上記の3つの計測はレンズ面の中心で計測される。
7.2.2.4 )その他の灯火
当初の灯火を取り外し、その結果生じた開口部にダクトを接続することが許され
15
る。
7.2.3 )
(略)
12.第 8 条駆動系を下記の通り改める。
8.1 )
(略)
8.2 )クラッチ
JAFの指定するクラッチを使用しなければならい。
なお、2.1.2 )
「制御機能の制限」の条件を満たすこと。
8.3 )トランスミッションおよびコントロールレバー
JAFの指定するギアボックスを使用しなければならい。
最大6速および後退ギアで構成されていなければならない。
パドルシフトシステムの使用は認められる。
8.4 )最終減速機と差動装置
JAFの指定するギアボックスの最終減速装置と差動装置を使用しなければな
らい。
また、45/65 のランプ角のみ使用してよい。ランプの差動方向は自由。
なお、2.1.2 )
「制御機能の制限」の条件を満たすこと。
8.5 )プロペラシャフトとドライブシャフト
JAFの指定するプロペラシャフトとドライブシャフトを使用しなければなら
い。
8.6 )
(略)
13.第 9 条サスペンションおよびステアリングを下記の通り改める。
9.1 )サスペンションの形式と取り付け
基本車両のサスペンション形式からの変更および改造は自由。
9.2 )スタビライザー
2.1.2 )「制御機能の制限」の条件を満たしていれば取り付けブラケットを含み
自由。
走行中にドライバーによってスタビライザーを調整することは禁止される。
9.3 )~9.4 )
(略)
9.5 )ショックアブソーバー
JAFの指定するショックアブソーバーを使用しなければならない。
2.1.2 )
「制御機能の制限」の条件を満たすこと。
9.6 )~9.7 )
(略)
9.8 )ステアリング
ステアリングホイールと操向装置(ステアリングギアボックス、リンク)と操向
車輪とは、唯一機械的に連結されていなければならない。
9.8.1 )パワーステアリングは、プログラム可能な制御を備えていない単一のシステム
16
である場合に限り使用することができる。また、パワーステアリングポンプはJA
Fの指定するものでなければならない。
9.8.2 )JAFの指定するクイックリリースシステムを備えていなければならない。ク
イックリリースシステムはステアリングコラム上に配置された同心円状のフラン
ジを引く方法によるものでなければならない。
9.8.3 )ステアリングホイールの形状は自由。
9.8.4 )衝撃吸収装置付きステアリングコラムの設置を推奨する。
14.第 10 条ブレーキを下記の通り改める。
10.1 )ブレーキシステム
JAFの指定するブレーキシステムを使用しなければならない。
2.1.2 )
「制御機能の制限」の条件を満たすこと。
ただし、マスターシリンダーからキャリパーの間の配管経路に、液圧センサー、
ブレーキランプスイッチ、プロポーショニングバルブ以外のセンサー、デバイス類
が存在しないこと。
駐車ブレーキの設置は任意とする。ただし、駐車ブレーキを装備する場合、第4
章“公認車両および登録車両に関する安全規定”第2条 2.2 )
「駐車ブレーキ」の
規定に従わなければならない。
10.2 )ブレーキキャリパー
JAFの指定するブレーキキャリパーを使用しなければならない。
10.3 )ブレーキの冷却
空気による冷却および水噴射による冷却以外、いかなる物質の噴射、噴霧による
方法も禁止される。
空力的効果をもたらす形状でない限り、冷却用にエアダクトを装着することがで
きる。
エアダクトは、3.2 )
「ウィンドウ」
、3.3.5 )「車体の開口部」、3.3.11 )
「フェン
ダー」、3.3.12 )「タイヤハウス」で許される開口部(天井部分の開口を除く)と
接続してもよいが、前部隔壁、後部隔壁を貫通してはならない。
1つのブレーキに設置されるエアダクトの数と寸法は自由。
ダクトの材質は自由。
10.4 )ブレーキディスク
各輪に最大1つのJAFの指定するブレーキディスクが許される。
15.第 11 条ホイールおよびタイヤを下記の通り改める。
11.1 )コンプリートホイールの最大寸法は以下のとおり。
フロント:最大幅 336mm、最大外径 685mm
リ
ア:最大幅 356mm、最大外径 712mm
11.2 )ホイール
17
11.2.1 )ホイールのサイズは、フトント:12J-18、リア:13J-18 とする。
11.2.2 )ホイールの最低重量は以下のとおり。
フロント: 9.5kg
リ
ア:10.0kg
11.2.3 )ホイールの材質
ホイールの材質はアルミニウム合金 5000 系および 6000 系のみとする。
ホイールの付属品は、コンプリートホイール最大幅を超えることなくボルト等で
固定される場合に限り認められる。
11.3 )
(略)
11.4 )エアジャッキ
JAFの指定するエアジャッキを使用しなければならい。
16.第 12 条 安全装備、装置を下記の通り改める。
12.1 )
(略)
12.2 )後方視界用ミラー
第4章“公認車両および登録車両に関する安全規定”第 17 条「火災に対する防
護」によりパーテーションウィンドウを隔壁化した場合、および 6.1.1 )により防
火壁を床から天井まで設置した場合、第4章“公認車両および登録車両に関する安
全規定”第7条「後方視界」に関わらず、室内ミラーを除去すること、同等の機能
を持つ他の機構へ変更することは認められる。ただし、後方視界を確保できなけれ
ばならず、また、車体外部両側面に基本車両に設置されているもの、または 100cm2
以上の面積の室外ミラーを設置しなければならない。
12.3 )座席、ヘッドレスト
JAFの指定するヘッドレストを使用しなければならい。ヘッドレストはヘルメ
ットをつけたドライバーの頭部が保持され、加速時に後方へ動くようなものではな
く、ロールオーバーバーとヘッドレストの間に挟まらないようになっていなければ
ならない。ヘッドレストの両側面の間隔は 400mm 以下で、最低 20mm のエネルギー
吸収材が両側面に取り付けられていることが推奨される。
12.4 )ドアと運転席間の構成物
ドアと運転席間にはロールケージのサイドバーおよびペダルスライダーのレバ
ーを除き機械構成部分が設置されていてはならない。
衝撃吸収装置、ニーパッド、給水用ボトル、ダクトは機械構成部品とみなさない。
12.5 )前/後面防護構造
車両の前面および後面にJAFの指定する衝撃吸収構造体を設置しなければな
らない。
12.6 )側面防護構造
JAFの指定する側面衝撃吸収構造体を設置しなければならい。
12.7 )消火装置
18
第4章“公認車両および登録車両に関する安全規定”第5条 5.2 )
「自動消火装
置」に定められた自動消火装置の装着が義務付けられる。
17.別表1第2条 2.1.2 )
「制御機能の制限」による禁止項目の具体的事例から「12 ス
ロットルペダルとエンジン間を機械的に直接連動させる方法以外のスロットルコント
ロールシステム」を削除する。
第 9 章
競技専用車両(ナショナルフォーミュラ)に関する定義
改正なし。
第 10 章
フォーミュラJ1600(FJ1600)
改正なし。
第 11 章
スーパーFJ(S-FJ)
1.2.8.4)を下記の通り改める。
車両の底部を保護するため、スキッドをフラットボトム区画の外に配置することがで
きるが、本規則第2条「車体と寸法」は遵守されなければならない。なお、スキッド
の端部は半径5mm以上の面を持つこととする。
第 12 章
フォーミュラ4(F4)
1.2.5.4 )および 2.5.5 )を下記の通り改める。
2.5.4 )車両の底部を防護するため、スキッドをフラットボトム区画の外に配置する
ことができるが、本規則第2条「車体と寸法」を遵守しなければならない。なお、
スキッドの端部は半径5mm以上の面を持つこととする。
2.5.5 )フロントホイール軸より前方と車両の縦方向軸の中心線から 200mm 以上離れ
たすべての車体構造は、“フラットボトム”により形成される平面より車両上
方になければならない。
2.4.6 )排気管を下記の通り改める。
排気管の出口は、後方に向けなければならず、水平面から60度以内の上方に向
けることが許容される。
排気管の高さは、地面から 600mm の水平面以下でなければならない。
走行中の可変装置は禁止される。また、1.8.1)で使用が禁止される材質を除
き、排気管の材質は、サイレンサーを含み自由とする。
19
触媒装置の装着を義務付ける。装着する触媒装置は、JAFに申請し、承認を受
けなければならない。
3.9.1.1 )を下記の通り改める。
ブレーキディスクは鉄製に限る。また、パッド摺動面に溝切り加工をされたディ
スクの使用は許される。ただし、パッド摺動面への穴あけは禁止する。
第 13 章
スーパーフォーミュラ(SF)
1.第 1 条規定を下記の通り改める。
1.1 )
(略)
1.2 )規定の改定
JAFは、毎年遅くとも 10 月にこれらの規定に関する改定内容を発表し、通常、
翌年の1月1日から施行する。
ただし、安全上の理由による改定は上記にかかわらず直ちに施行する。
1.3 )規則の遵守
すべてのSF車両は、競技期間中および公式テスト期間中のいかなる時でも、こ
れら規則に合致していなければならない。
1.4 )適合車両
1.4.1) 本規定の以下の条項に合致した車両で、JAFが認めたスーパーフォーミュラ
(SF)車両製造者から供給される車両。
1.4.2) 本規定で個別に認められた改造、および, スーパーフォーミュラ(SF)車両製造
者が指定した改造以外にいかなる改造も許されない。
1.4.3) シャシーの一部として取替えが可能な部品は、本規則で個別に認められている
ものを除き、すべてスーパーフォーミュラ(SF)車両製造者が供給するものに限られ
る。
1.5 )~1.6 )
(略)
1.7 )テクニカルパスポート
すべての競技参加者は、公式登録申請に基づき、JAFが競技参加者の個々の車
両に対して発行するテクニカルパスポートを所持し、常に車両に付帯しておかなけ
ればならない。
いかなる車両も、車両検査でテクニカルパスポートが有効でない場合、競技に出
場することは許されない。
2.第 2 条車体と寸法を下記の通り改める。
カメラ、カメラハウジング、エンジンおよびトランスミッションと走行装置の機
械的機能に限定して関連する部分を除き、外気にさらされている車両の全ての懸架
部分は車体と定義される。
20
エアボックス、ラジエターおよびエンジンの排気装置は車体の一部とみなされる。
2.1 )許されるオリジナル仕様の改造、取り付けおよび変更
2.1.1) 本規定の遵守、ならびに構成部品の正規の取り付け位置および寸法の確保を目
的とした各部品の切削、調整およびシムの追加。
2.1.2) オリジナルの車体に対して次の改造が認められる。
1) 車載カメラ、無線、ECU、データロガー、センサーアンテナ、通信コネクター、
および配線の取り付け。
2) ラジエター、オイルクーラーから放出される空気量を制御する開口部およびルー
バーの設置。
3) 接合部、留め具、または、任意の傷つきやすい部分の先端部に限り車体にテープ
を貼付。
4) 車体(衝撃吸収装置を含む)の塗装。
5) 車高センサー防護用カバーの設置。
(1) 平面視において、縦横断面比は 3.5:1以下。
(2) 側面視において、200mm×80mmの領域以内。
6) ガーニータイプのトリムタブの取り付けおよび取り外し。
2.2 )ホイールの中心線
(略)
2.3 )高さの測定
(略)
2.4 )全 幅
操舵される車輪を直進位置に向けた状態でのコンプリートホイールを含む車体
の全幅は 1900mm を超えてはならない。
車体の全幅は、
空気圧 1.4bar のタイヤを取り付けた状態で測定するものとする。
2.5 )リアホイールの中心線より前方の幅
2.5.1 )リアホイールの中心線とフロントホイールの中心線との間にある車体の幅は、
1,600mmを超えてはならない。
2.5.2 )フロントホイールの中心線から前方にある車体の幅は、1,900mm を超えてはな
らない。
2.5.3 )
(略)
2.6 )リアホイールの中心線より後方の幅
2.6.1 )リアホイールの中心線から後方の車体の幅は、1,000mm を超えてはならない。
2.6.2 )基準面から 650mm 以上の高さに位置する車体部分の幅は、リアホイール中心線
とその後方 600mm の間にあっては 895mm を超えてはならず、600mm 以上後方にあっ
ては、950mm を超えてはならない。
2.7 )全 高
車体のいかなる部分も、基準面から上方 950mm を超えて位置してはならない。
2.8 )フロント車体部分
21
フロントホイール中心線の後方330mmの地点より前方に位置し、車両の中心線と
中心線から725mmの間にある車体のすべての部分は基準面上方60mm以上でなければ
ならず、725mmを超える所にある部分は基準面上方60mm以上320mm以下でなければな
らない。
折り目から15mmを超えないガーニータイプのトリムタブは許される。
ガーニータイプのトリムタブの曲げ角度は任意だが、基準面から高さ320mmを超
えてはならない。
2.9 )リアホイール前方の車体
2.9.1 )13.4)で規定する後方視界用ミラーとその取り付け部を除き、フロントホイー
ル中心線より 330mm 以上後方、およびリアホイール中心線より 330mm 以上前方にあ
り、基準面から高さ 600mm 以上にある車体のいかなる部分も、車両の縦方向の中心
線から 310mm 以上離れてはならない。
2.9.2 )~2.9.3 )
(略)
2.10 )リアホイール間の車体
2.10.1 )リアホイールの中心線とリアホイールの中心線より 330mm 前方の地点との間
にある車体のいかなる部分も、
基準面から 805mm を超える高さにあってはならない。
2.10.2 )リアホイールの中心線とリアホイールの中心線より 120mm 後方の地点との間
にある車体のいかなる部分も、
基準面から 560mm を超える高さにあってはならない。
2.11 )リアホイールの中心線から後方の車体
2.11.1 )
リアホイールの中心線から 120mm 以上後方に位置する車体のいかなる部分も、
基準面から高さ 950mm 以上にあってはならない。
2.11.2 )リアホイールの中心線から 120mm 以上後方で、基準面から高さ 690mm と 950mm
の間にある車体で、車両の中心線から 115mm 離れた地点と 405mm 離れた地点との間
にあるいかなる部分も、車両を側面から見た場合、基準上方面 690mm と 950mm の間
で、リアホイール中心線後方 140mm と 540mm の間に位置する領域に収まっていなけ
ればならない。
この領域を側面から見たとき、その縦断面に2つを超えて閉鎖部分があってはな
らない。
2.11.3 )(略)
2.11.4 )折り目から 10mm を超えないガーニータイプのトリムタブは許される。
ガーニータイプのトリムタブの曲げ角度は任意だが、角度にかかわらず基準面か
ら高さ 950mm を超えてはならない。
2.12 )フロントホイール周囲の車体
10.5) で規定するエアダクトおよび 13.4)で規定する後方視界用のミラーとそれ
らの取り付け部を除き、平面に見て、車両の中心線から 350mm および 950mm の所に
ある2本の縦方向の線と、フロントコンプリートホイールの中心線から前方 400mm
および同ホイールの中心線から後方 800mm の所にある2本の横断線とによって形成
される領域には、いかなる車体の部分もあってはならない。
22
2.13 )地面に面した車体部分
2.13.1 )フロントホイールの中心線より 1000mm 以上後方、およびリアホイールの中心
線より 330mm 以上前方にある、車両の下から見える懸架部分はいずれも、基準面と
ステップ面のどちらかを形成するものとする。これは、見えている後方視界用ミラ
ーのいかなる部分ならびにサスペンションアーム・ブラケットにも適用されない。
2.13.2 )さらに、すべての部品によって基準面上に形成される面は次の条件を満たさな
ければならない。
‐フロントホイールの 330mm 後方の地点からリアホイールの中心線まで継続する。
‐その幅は最小 300mm、最大 475mm とする。
‐車両中心線を軸に左右対称とする。
2.13.3 )~2.13.4 )
(略)
2.13.5 )フロントホイールの中心線より 330mm 後方にある地点より後方にあり、車両
の下から見ることができ、車両の中心線から 250mm 以上離れた所にあるすべての懸
架部分は、基準面から高さ 35mm 以上になくてはならない。
2.14 )スキッドブロック
2.14.1 )基準面上のすべての部品で形成される面の下に、各前面角部に半径 50mm(±
2mm)の丸みをつけた状態で長方形のスキッドブロックを取り付けなければならな
い。スキッドブロックは複数でもよい。
ただし、
a)スキッドブロックはフロントホイール中心線の 330mm 後方から縦方向にリアホ
イールの中心線の前方 255mm に至るものであること。
b)~f)
(略)
g)第 13-1 図に示される位置に7つの穴をあけること。
使用後のスキッドブロックの適合性を確証するために、その厚さは直径 80mm
の3つの周囲のみを使って測定される。この3つの穴の各々の周囲の少なくとも
1箇所で最小 8 ㎜の厚さが遵守されていなければならない。
h)
(略)
2.14.2 )~2.14.3 )(略)
2.15 )オーバーハング
2.15.1 )車両のいかなる部分もリアホイール中心線の後方 870mm を超えてはならず、
またフロントホイール中心線の前方 1,240mm を超えてはならない。
2.15.2 )リアホイール中心線より後方 120mm 以上離れた位置にあり、基準面から高さ
650mm 以上に位置する車体部分は、リアホイール中心線の後方 725mm を超えてはな
らない。
2.15.3 )車両の縦方向の中心線から 200mm 以上離れた所にある車体のいかなる部分も、
フロントホイール中心線の前方 1,010mm を超えてはならない。
すべてのオーバーハングの測定は、すべて基準面に対して平行に行われる。
2.16 )空気力学的装置
23
9.5.5)に規定されるホイールテザーを保護する目的のみのため単独で使用され
ている非構造のシュラウド、および 10.5)に規定されるエアダクトを除き、車両の
空気力学的性能に影響するいかなる部分も、
‐車体に関するすべての規定に準拠していなければならない。
‐車両の懸架部分全体に堅固に固定して取り付けられていなければならない(一切
の遊びがなく固定されているものとする)。
‐ラバー等弾性のあるものを用いてはならず、剛体結合されていること。
‐懸架部分との連結において動きが一切ないものとする。
あらゆる状況においても、車両の懸架部分と地面との間に、何らかの装置あるい
は構造体を有することは一切禁止される。
2.14)に規定されるスキッドブロックを除き、空気力学的影響を持つ構造部分お
よび車体は、状況を問わず基準面より下に位置してはならない。
2.17 )車体上部
2.17.1 )車両を側面から見て、リアホイールの中心線より 1,200mm 前方の垂直線と、
基準面から高さ 540mm の位置の水平線と、基準面から高さ 760mm の地点でこの垂直
線と交わりリアホイール中心線の前方 270mm の地点でこの水平線と交わる斜線の3
本の線で形成される三角形の領域部分の領域全体には、2.17.2)に記述されている
開口部を除き、車体部分が存在しなければならない。
この三角形部分の車体は、車両の中心線に対して対称であり、最初の斜線よりも
200mm 下の平行なもう1本の斜線上のどの地点で測定しても必ず幅が 200mm 以上な
ければならない。
また、この2本の斜線に挟まれる部分の車体は、第2斜線上に幅 200mm の底辺を
持つ水平面に形成される垂直な二等辺三角形よりも広くなければならない。
2.17.2 )サーキット上で停止した車両の撤去を速やかに行うため、主要ロールオーバ
ー構造体には車両を持ち上げるためのストラップが通せるような、確認が容易で遮
るもののない断面 60mm×30mm の開口部を装備しなければならない。
開口部は、赤色または黄色の矢印でその所在が示されていなければならない。
吊り上げストラップあるいはテンプレートを通過させる際に、それらが落下しな
いような構造でなければならない。
2.18 )車体の柔軟性
(略)
3.3.1 )最低重量を下記の通り改める。
660kg 未満であってはならない。
4.第 4 条エンジンを下記の通り改める。
4.1.1 )エンジンの型式および排気量
認められるエンジンはJAFに申請し承認を受けた過給器付き筒内直接噴射の直
24
列4気筒で、排気量 2,000cc を超える事の無いエンジンのみである。
当該エンジンを使用して初めて参加する競技会の2ヶ月前までに申請しなければ
ならない。
申請は1シーズンに1回に限られる。
4.1.2)クランク軸は車両前後方向に配され、シリンダーは直立に配置されなければな
らない。
4.1.3 )1シリンダーにつき1インジェクターとする。
4.1.4 )1シリンダーにつき吸気2バルブ、排気2バルブとする。
4.1.5 )バルブスプリングはコイル式とする。
4.1.6 )カムシャフトは最大2本とする。
4.1.7 )可変バルブタイミング機構は禁止される。
4.1.8 )可変圧縮比機構は禁止される。
4.1.9 )デッキハイトは制限しない。
4.1.10 )ボア径は 88±2.0mm とする。
4.1.11 )クランクシャフトのピン径およびメインジャーナル径は自由。
4.1.12 )クランクシャフトベアリングは、プレーンベアリングとする。
4.1.13 )クランク中心からサンプ底面までの距離は最小 100mm とする。
4.1.14 )エンジン全長(エンジン前後のマウンティング面間)は 500±0.5mm とする。
4.1.15 )エンジン重量は最低 85kg とする。ただし、下記部品は含まない。
オルタネーター、フライホイール及びスタッドボルト、オイル、水、ECU、排
気管及びそのガスケット(ヘッド-排気管間)、エアフィルタ、クラッチ一式、
遮熱版
4.1.16 )材料の規制
各部品の材料規制は以下の通りとする。
a) アルミ合金または鉄合金に制限される部品
シリンダーヘッドカバー、シリンダーヘッド、シリンダーブロック・サンプ、フ
ロントカバー、リアカバー、シリンダーライナ(スリーブ)
b) チタン合金、鉄合金またはニッケル合金に制限される部品
バルブ、バルブスプリングリテーナ、バルブコッタ、ターボセンターハウジング
c) 鉄合金に制限される部品
カムシャフト、バルブスプリング、ピストンピン、クランクシャフト、コンロッ
ド、フライホイール
d) アルミ合金に制限される部品
ピストン
e) コバルト、鉄またはニッケルをベースとした合金に制限される部品
ボルト、ナット類
f) セラミックを使用して良い部品
点火プラグ、センサー類
25
g) 金属間化合物、マグネシウム合金
禁止(ターボコンプレッサーハウジングのみマグネシウム合金可)
h) ダイヤモンドライクカーボンコーティング(DLC)の禁止
ピストン、シリンダーライナ(スリーブ)
4.1.17 )過給装置
過給装置は、JAFに申請し承認された1仕様のみとする。
4.2)エンジンの改造
4.2.1 )燃料系統
1)燃料ポンプ
JAFに申請し承認された高圧燃料ポンプおよびポンプカムプロフィールの使
用が義務付けられる。
車室内、車体外部への設置を禁止される。
2)燃料流量制限機構
JAFに申請し承認された燃料流量制限機構を装着しなければならない。
3)燃圧
高圧側 200bar、低圧側 8bar を上限とする。
4)燃料インジェクター
JAFに申請し承認された燃料インジェクターの使用が義務付けられる。
1個/シリンダーとする。
4.2.2 )点火系統
点火プラグは1気筒当り1本とする。
4.2.3 )潤滑系統
オイルクーラーは上方から見て、車両の輪郭から突出するものであってはならな
い。
4.3 )吸気系統
可変インレットポート、調整式吸気装置、可変吸気トランペットは許されない。
4.3.1 )インタークーラー
吸入空気冷却のためのインタークーラは 1 個で、インタークーラー以外のエンジ
ンに供給される空気の温度を下げる目的または効果を持ついかなる装置、システ
ム、手続き、構造もしくは設計はすべて禁止される。
4.4 )冷却
4.4.1 )ウォーターラジエターのコアは1個で、ウォーターラジエター、オイルクー
ラーおよびエンジン各部の冷却は、空気のみが認められ、空気以外のいかなる物質
の噴射または噴霧による方法は禁止される。
4.5 )排気系統
排気系統は自由。ただし、
1)すべての排気ガスが通過する、少なくとも1つの触媒装置が設置されなけれ
ばならない。触媒装置はJAFに申請し承認されなければならない。
26
2)いかなる可変排気装置も禁止される。
3)FAS(Fresh Air System)パス(アンチラグシステムの配管)は禁止される。
4.6 )エンジンコントロールコンピューター
JAFの指定するエンジンコントロールコンピューターを使用しなければならな
い。
5.5.1 )許されるオリジナル仕様の改造、取り付けおよび変更を追加する。
配管および取り付け具はオリジナルと同等、あるいはそれ以上の最低破裂圧力を
有していなければならない。
1) オイル配管(オイルタワーを含む)
2) 燃料配管
3) 燃料タンク内部(燃料ブラダーを除く)
4) 水配管(ラジエターキャップを含む)
5) 燃料ポンプ
6.5.1.4 )を下記の通り改める。
5.2.4 )すべての燃料ブラダーはFIAに承認された製造者により製造されていな
くてはならない。FIAの承認を得るために、製造者はFIAより承認される仕
様に各自の製品が合致していることを証明しなければならない。これらの製造者
は承認された基準に合致しているタンクのみをその顧客に納品すること。承認さ
れた製造者の一覧はFIAテクニカルリスト No.1 に記載されている。
7.5.1.6 )を下記の通り改める。
5.2.6 )製造日から5年以上経過したラバーブラダーを使用してはならない。
8.5.3 )衝撃吸収構造体を 5.4 )とし下記の通り改める。
燃料タンクは、サバイバルセルの一部分を形成しており、17.2.1)および 17.3)
に規定する試験により要求される荷重に耐え得る衝撃吸収構造体で完全に覆われ
ていなければならない。
9.5.4.1 )を下記の通り改める。
5.5.1 )すべての車両は燃料タンク給油口と通気口を備えなければならない。これ
は結合されているか、シングルユニットでなければならず、車両の両側もしくは
片側に取り付けられていること(FIA 国際モータースポーツ競技規則付則J項第
252条第9項第252-6 図または、JAF国内競技車両規則第1編レース車両規定第3章
10.3.1)第3-1図、第3-1a図に準拠する)
。
10.5.5.1 )を下記の通り改める。
27
5.6.1 )レース中のすべての燃料補給は、FIA 国際モータースポーツ競技規則付則 J
項第 252 条第 9 項第 252-7 図または JAF 国内競技車両規則第 1 編レース車両規定
第3章 10.3.2)
「燃料補給タンク」に従った装置を使用しなければならない。
11.6.1 )許されるオリジナル仕様の改造、取り付けおよび変更を追加する。
配管および取り付け具はオリジナルと同等、あるいはそれ以上の最低破裂圧力を
有していなければならない。
1) 配管および取り付け具。
2) オイルまたはウォーターラジエターのインテーク開口部の部分的閉鎖。
3) オイルまたはウォーターラジエターの前部にストーンガードの設置。
12.6.3 )キャッチタンクを 6.4 )とし下記の通り改める。
オープン方式のサンプブリーザーを含む潤滑系統の車両では、このブリーザーは、
最少容積 2,000cc のキャッチタンク内に排出しなければならない。
13.7.1 )許されるオリジナル仕様の改造、取り付けおよび変更を追加する。
1) ドライバーの通信装置の取り付け。
2)
7.3)に規定する集計データのダウンロード用配線の取り付け。
14.7.2.2 )を下記の通り改める。
7.3.2 )7.3.1)の集計データをダウンロードできるようなコネクターを車体に設
けなければならない。
15.第 8 条を下記の通り改める。
8.1 )許されるオリジナル仕様の改造、取り付けおよび変更
1) 車輪回転センサーの取り付け。
2) CV ブーツ
3) クラッチ
エンジン供給者が指定したものでなければならない。
4) クラッチ周辺にカバーの取り付け。
5) マスターシリンダー
6) リザーバータンク
7) フルード
8) 配管
9) フィッティング
8.2 )ニュートラルスイッチ
8.2.1 )エンジンが停止し、車両が静止状態になった際にもトランスミッションのギア
位置をニュートラルにするための手段を備えていなければならない。
28
8.2.2 )そのスイッチ、あるいはボタンは外部から容易に操作できるように見易い位置
に設置され、明確に表示されていなければならない。
8.3 )四輪駆動~8.6 )車両速度リミッター (略)
16.9.1 )許されるオリジナル仕様の改造、取り付けおよび変更を追加する。
1) サスペンション構成部材への、センサー、歪ゲージの貼り付けおよび配線の取
り付け。
2) センサーの取り付け、接続を目的としたステー、ブラケット、サポートの取り
付け。
センサー、歪ゲージ、ステー、ブラケット、サポートがサスペンション構成部
材の強度/機能に影響を与えてはならず、オリジナルと同等、あるいはそれ以
上の強度信頼性が維持されていなければならない。
3) アクスルキャップの取り付け。
4) ダンパー
5) キャンバーシム
6) ホィールナット
7) ステアリングポジションセンサーおよび配線の取り付け。
8) ステアリングホイール位置の移動を目的としたスペーサーの追加。
9) ステアリングホイールの変更。
その代替品は、15.5)で規定する衝突試験に合格していなければならない。
17.9.4.2 )
「側部に衝撃を受けたときにサスペンション部分がサバイバルセルに侵入
するのを防ぐため、2つのインボードマウンティングの付いたすべてのフロントサス
ペンションコンポーネントの各部材が、1つのリンクによりサバイバルセルにできる
だけ近づけて接合されなければならない。このリンクは最小直径が 10mm の円形でな
ければならず、すべてのスリップジョイントが、ボルト締めまたはピン留めされ、そ
の径間の中心に位置しなければならない。」を削除する。
18.第 10 条制動装置を下記の通り改める。
10.1 )許されるオリジナル仕様の改造、取り付けおよび変更
配管、フィッティングは、オリジナルと同等、あるいはそれ以上の最低破裂圧力
を有していなければならない。
1) ブレーキ周辺のエアダクト
(1) エアダクト吸気口の一部閉鎖。
(2) エアダクト吸気口の前部にストーンガードの設置。
2) マスターシリンダー
3) リザーバータンク
4) フルード
29
5) 配管
6) フィッティング
7) ブレーキ圧力センサーおよび配線の取り付け。
10.2 )制動回路
すべての車両は、少なくとも2系統の同一ペダルによって操作される回路を有す
るブレーキを装備しなければならない。このブレーキは1つの回路に漏れ、もしく
は欠陥が生じた場合でもペダルは少なくとも2つのホイールを制御できなければ
ならない。システムは、ブレーキの1つの回路に欠陥が生じた場合でもペダルがも
う1つの回路でブレーキを制御できるよう設計されていなければならない。
ペダルによって操作されるブレーキ回路に、ブレーキペダル以外の操作で作用す
る機能、効果を設けることは、その手段(機械、電気、油圧、空気圧、およびその
複合)にかかわらず禁止される。
10.3 )ブレーキディスク
すべてのブレーキディスクは、最大厚さが 28mm で、最大外径は 278mm でなけれ
ばならない。
10.4.1 )~10.4.2 )
(略)
10.5 )エアダクト
フロントおよびリアのブレーキ周辺のエアダクトは、制動装置の一部分と見なさ
れ下記を超えてはならない。
‐ホイールの水平中心線より上方 155mm の位置にあって、地面と平行な面。
‐ホイールの水平中心線より下方 155mm の位置にあって、地面と平行な面。
‐ホイールリムの内側面に平行に車両の中心線に向かって 150mm 移動した面。
車両の側面から見た時、
‐フロントホイール中心線から前方 285mm とリアホイール中心線から前方 260mm の
位置にある基準面に直角な面。
-フロント、リア各々共、ホイールリム後方の円周外縁で基準面に直角な面。
‐すべての計測はホイールを水平面に対し垂直位置に保ったままで行われなけれ
ばならない。
10.6 )~10.7 )
(略)
19.11.5 )ホイールの付属品を下記の通り改める。
11.5 )ホイールアッセンブリー
タイヤに加えてホイールに物理的に取り付けることのできる部品は、ホイールの
表面処理および保護材、タイヤガス充填および排出のためのバルブ、ホイールナッ
ト、バランスウェイト、ドライブペグ、タイヤ圧力および温度監視装置、タイヤ圧
力調整装置、ホイールスペーサーおよびホイールと一体構造でないホイールカバー
に限定される。
ただし、11.2.1)に規定される最大幅を超えないことを条件とする。
30
20.第 12 条コクピットを下記の通り改める。
12.1 )許されるオリジナル仕様の改造、取り付けおよび変更
1) ペダル
2) ペダルブレース
3) ペダルマウントベース
4) スクリーン
5) フットレスト
上記については、改造、取り付けおよび変更後においても、オリジナル仕様と同
等、あるいはそれ以上の強度信頼性が維持されていなければならない。
6) ドリンク装置
12.2 )コクピット開口部
12.2.1 )コクピット開口部の寸法が適切であることを確認するため、第 13-2 図に示さ
れる型板が、サバイバルセルおよび車体に挿入されるものとする。
この試験を行うときは、ステアリングホイール、ステアリングコラム、シート、
および 13.7.1)~13.7.6)で必要とされるすべてのパッド(取り付け具を含む)は
外してもよいが、次の条件が満たされていなければならない。
‐型板の下端が基準面から高さ 525mm の位置になるまでは、車両上方から挿入され
た水平を保って垂直に下げられなければならず、
‐第 13-2 図に基づき、d-e 線上にある型板の縁端部は第 13-5 図に示される A-A 線
の後方 1,800mm 以上になければならない。
コクピット入口の型板による測定もすべて(12.2.3)
、14.2.1)
、14.4.4)
、14.5.4)
、
15.3)
、および 17.4)に示される場合)
、型板がこの位置に保持されている間に測定
されなければならない。
12.2.2 )
(略)
12.2.3 )ドライバーは、ステアリングホイール以外の部品を取り外さなくても乗降で
きなければならない。ドライバーは通常に着座すると進行方向に直面する様になっ
ていなければならない。また、ドライバーのヘルメットの後端部がコクピット入口
の型板の後端より 125mm 以内でなければならない。
12.2.4 )
(略)
12.3 )ステアリングホイール
ステアリングホイールはクイックリリースシステムを備えていなければならな
い。その操作方式は、ステアリングホイール後方のステアリングコラム上に設置さ
れた同心円上のフランジを引く方法によるものでなければならない。
12.4 )内部断面 (略)
12.5 )ドライバーの足の位置
12.5.1 )サバイバルセルは、前方向においては、燃料タンク後方からドライバーの足
の少なくとも前方 300mm の地点まで延びていなければならない。その際のドライバ
31
ーの足は操作されていないペダルの上に乗せられているものとする。
12.5.2 )ドライバーが通常に着座した状態で、操作されていない位置にあるペダルの
上に乗せられている足の裏は、フロントホィール中心線よりも前方に位置していて
はならない。
21.第 13 条安全装置を下記の通り改める。
13.1 )許されるオリジナル仕様の改造、取り付けおよび変更
1) 消火装置
2) 後方視界用ミラー
3) 後方視界用ミラーの位置
車体への当初の取り付け位置を維持しなければならない。
4) 安全ベルト
5) リムーバブルシート
改造、取り付けおよび変更後も 13.2) 、13.4) 、13.5)、および 13.8) を満足し
ていなければならない。
13.2 )消火装置
13.2.1 )~13.2.7 )(略)
13.2.8 )車両の主要電気回路に故障が生じた場合でも、すべての消火システムを作動
させることができるならば、システム自体に動力源を有する放出起動システムが許
される。
ドライバーが安全ベルトを装着し、ステアリングホイールをつけ運転席に通常に
着座した状態で、消火システムを手動により起動させることができなければならな
い。
さらに、外部起動システムは 13.3.2)に規定されるサーキットブレーカースイッ
チに組み込まれていなければならない。それらは、最低線幅 4mm で赤く縁取られた
最低直径 100mm の白色の円形内に、最低高さ 80mm で最低線幅 8mm の“E”の文字を
赤字で描いたマークで表示されなければならない。
13.2.9 )~13.2.10 )
(略)
13.3 )マスタースイッチ
13.3.1 )ドライバーが、安全ベルトを装着し、ステアリングホイールをつけ運転席に
着座した状態で放電防止つきサーキットブレーカーを操作することによって、イグ
ニッション、すべての燃料ポンプおよびリアライトへの電気回路を遮断できなけれ
ばならない。
このスイッチはダッシュボード上に設けなければならず、白い縁取りをした青の
三角形の中に赤のスパークを描いた標識で表示されていなければならない。
13.3.2 )離れた場所からフックにより操作されることができる2つの水平ハンドルを
持つ外部スイッチを設けなくてはならない。これらのハンドルは、車両両側の主要
ロールオーバー構造体の基部に設けられ、13.3.1)に記載のスイッチと同じ機能を
32
有していなければならない。
13.4 )後方視界用ミラー
13.4.1 )すべての車両には、ドライバーが後方および車両の両側を見ることができる
よう、車両の両側に各々1つ以上のミラーを装備しなければならない。
13.4.2 )各ミラーの反射面の最小幅は 150mm で、少なくともそれが縦 50mm にわたり維
持されていなくてはならず、各コーナーの半径は 10mm を超えてはならない。
各ミラーは、車両に装着した状態でそれらの全ての取り付け部も含み、平面およ
び前面に見て 16,000 ㎟、側面に見て 14,000 ㎟を超える面積を有してはならない
13.4.3 )~13.6 )
(略)
13.7 )コックピットパッド
13.7.1 )すべての車両には、以下の基準を満たす3つのドライバー頭部保護のパッド
エリアが装備されなければならない。
‐1つのパーツとして取り外せることが可能となっていること。
‐ドライバーの頭部後方では2つの水平ペグで、また前方各部分では2つの固定具
を用いて配置され、工具を使わなくても簡単に取り外しができること。
前面各部の2つの固定具は、黄色による識別、あるいは矢印によりその所在が明
確に表示されていること。
‐FIAが指定した材質 CONFOR form CF45(Blue)で造られていること。
‐ドライバーの頭部が接触する可能性のある全ての領域にわたり、重量で 50%(±
5%)の硬化樹脂含有量のある、60-240gsm の平織り構造の 2 積層アラミド繊維/
エポキシ樹脂複合基材プリプレグ材質により作られたカバーが付いていること。
‐事故による衝撃がドライバーの頭部に加わったときに、ドライバーのヘルメット
が最初に接触する場所であること。
13.7.2 )(略)
13.7.3 )その他 2 つのドライバー頭部保護パッド域が、通常に着座した状態でドライ
バーのヘルメット(車両中心線上)の前端、後端、下端を通る2本の垂直線と1本
の水平線とサバイバルセルの上部表面で画定される領域になければならない。
各保護パッド領域は、車両を横から見て少なくとも 30,000mm2 の領域にわたり厚
さが 95mm 以上でなければならない。
この最小肉厚はサバイバルセルの上端についてその全長にわたり維持される。最
小肉厚は車両中心線に垂直に評価されるが、それらの上部内側端に沿って最大 10mm
の湾曲を適用することができる。
ドライバーの快適性のみを目的として追加のパッドをこの側方ヘッドレストに
取り付けることが認められるが、13.7.1)で指定するパッドと同様の素材が使用さ
れ、表面の摩擦抵抗が低く、本体ヘッドレストと同様の素材でできており、救急オ
フィシャルが工具を使用することなく容易に取り外しが可能であること。
13.7.4 )側方保護パッドエリアの前方に、コクピットパッド接続部をコックピットリ
ムの両側に備えなければならない。これは、斜め前方の衝撃を受けた場合にもドラ
33
イバーの頭部を十分に保護できることを目的とするものである。したがって、この
パッドも他の3箇所の保護パッドエリアと同じ材質でできていなければならない。
この場合、次の条件を満たさなければならない。
‐車両の中心線に対して対称に、かつ両側のパッドに続けて取り付けること。
‐全長にわたりその上面が少なくともサバイバルセルと同じ高さになること。
‐上部内側の端部は半径 10mm 以内の丸みをおびていること。
‐この2つのパッド間の距離が 320mm 以上となるような位置にあること。
‐ドライバーの乗り心地の良さを損なわない範囲でできる限り実用的とすること。
13.7.5 )上記のパッドはいずれも、事故発生時にドライバーの頭部が押し付けられる
あらゆる方向を想定し、万一フォームが完全に圧縮される部分があっても、ヘルメ
ットが車両の構造部分に触れることがないように取り付けなければならない。
さらに、レスキュークルーのことを考え、上記のパッドはすべてFIA承認のシ
ステムにより取り付けなければならない。取り外し方法も明確に表示されていなけ
ればならない。
13.7.6 )保護パッドエリアの如何なる部分も、ドライバーが通常に着座した状態で車
両の上から直接見たときに、ドライバーのヘルメットからの視界を一切妨げてはな
らない。
13.7.7 )事故時の足のけがを最小限に抑えるため、ドライバーの足の両側や上にもパ
ッドを取り付けなければならない。
これらの場所に取り付けるパッドは、次の条件を満たしていなければならない。
‐FIAが指定した材質 CONFOR form CF45(Blue)で造られていること。
‐全領域にわたり厚さが 25mm 以上であること。
‐第2ロール構造体試験が実施された地点の中心から後方 50mm の地点と、第 13-4
図に示す作動していない状態のペダルの最後端から 100mm 後方の地点までの間に
位置する領域を覆っていなければならない。
‐第 13-3 図の A-A 線より上方の領域を覆っていなければならない。
13.8 )シートの固定および取り外し
13.8.1 )~13.8.2 )(略)
13.8.3 )シートは、シートベルトのどの部分をも切断したりすることなく、取り外せ
なければならない。
上述の工具、ベルトガイドおよびネックサポートに関する詳細は、FIA発行の
次の資料に記述されている。
「RECOMMENDED SPECIFICATION FOR EXTRACTABLE SEATS IN SINGLE SEATER AND SORTS
CARS Version 3 01-20-2005」
13.9 )頭部および頸部の保護装置
13.9.1 )~13.9.2 )(略)
22.第 14 条車両の構造を下記の通り改める。
34
14.1 )~14.1.4 )
(略)
14.2 )ロール構造体
14.2.1 )すべての車両は、車両が転倒した場合にドライバーを防護する2つのロール
構造体を備えなければならない。
主要ロール構造体は、コクピット入口の型板の後方 30mm の地点で、基準面の少
なくとも 940mm 上方に位置していなければならない。
第2ロール構造体は、ステアリングホイールの前方になければならないが、どの
位置にあってもステアリングホイールリムの周縁の頂点前方 250mm 以上にあっては
ならない。
2つのロール構造体は、ドライバーのヘルメットとステアリングホイールが主要
ロール構造体の頂点と第2ロール構造体の頂点とを結ぶ線からそれぞれ少なくと
も 70mm と 50mm 下方に常に位置するよう、十分な高さを有していなければならない。
14.2.2 )主要ロール構造体は、16.2)に説明されている静荷重試験に合格しなければ
ならない。
さらに、車両製造者は、縦の構成部品が前方方向に利用された場合にも同じ負荷
に耐え得ることを明確に示した計算詳細を提供しなければならない。
14.2.3 )第2ロール構造体は、16.3)に説明されている静荷重試験に合格しなければ
ならない。
14.2.4 )主要ロール構造体および第2ロール構造体共に、垂直投影面で、各ロール構
造体の最高点から 50mm 低いところを通過する水平面を交差して、最低面積 10,000
mm2 の構造的断面積を有していなければならない。
14.3 )ドライバーの後部の構造
ドライバーの直後にあり、コックピットを燃料タンクから離し、車両中心線から
150mm 未満の位置にあるサバイバルセルの部品は、第 13-2 図に示される a-b-c-d-e
線よりも前方に位置してはならない。
この構造体の一体性を確認するために、サバイバルセルは、車両中心線に対して
直角に配置された堅牢な垂直バリアに衝突させる試験に合格しなければならない。
試験手順の詳細は、第 15 条 2)に記載されている。
14.4 )サバイバルセルの仕様
14.4.1 )全てのサバイバルセルは、その識別を目的とする FIA が承認した3つのトラ
ンスポンダーを組み込まなければならない。
3つのトランスポンダーはサバイバルセルの恒久的部品とされ、第 13-6 図に従
い配置され、常に確認検査がしやすい状態でなければならない。
14.4.2 )サバイバルセルはドライバー用に少なくとも 12.2)に規定する開口部を有し
ていなければならない。サバイバルセルの他のすべての開口部は、機械構成要素に
接するための必要最小限の大きさでなければならない。
14.4.3 )サバイバルセルの前には1つの衝撃吸収構造体を備えなければならない。こ
の構造体はサバイバルセルの一体構造である必要はないが、サバイバルセルにしっ
35
かりと取り付けられていなければならない。
水平投影面上で、その最前端の後方 50mm の点で最低でも 9,000 mm2 の外部断面積
を有していなければならず、さらに、この点において取られた断面積のいかなる部
分も基準面の上方 500mm を越えることはできない。
14.4.4 )第 13-5 図について
B-B 線と C-C 線の間のサバイバルセル外側の幅は、
最小 450mm でなければならず、
側部は片側が少なくとも 60mm で、コックピットの開き口の内側に垂直に計測して
コックピット開口部より広くなければならない。これら最小寸法は少なくとも
350mm の高さに渡り維持されなければならない。
サバイバルセルの幅は B-B 線前方で逓減することができるが、その場合 A-A 線の
ところで最低 300mm の幅となるまで線形率で逓減する平面よりも車両中心線に近い
外側表面があってはならない。
最小幅は車両中心線に左右対称に配置され、B-B 線のところで最小高 400mm が、
A-A 線のところでは 275mm が維持されなければならない。
A-A 線と B-B 線の間のいかなる点の高さも、これら2つの断面の間で線形逓減に
よって決められる高さより下回ってはならない。
サバイバルセルの外側の最小断面積を評価する場合には、B-B 線のところで半径
50mm を有すること、および A-A 線の地点で 25mm となるまで線形率での逓減が容認
される。
許される半径の適用後、A-A 線と B-B 線の間のサバイバルセル外部断面は、それ
ぞれの最低幅に渡って、A-A 線の地点で 225mm の最低高となるまで線形率で逓減さ
れ、B-B 線の地点で最低 300mm の高さを有していなければならない。
A-A 線と B-B 線の間のサバイバルセルの最小高は、当該区間の水平中心線につい
て左右対称である必要はないが、その幅全体にわたって維持されなければならない。
B-B 線および C-C 線間のサバイバルセル最小幅は 550mm とする。
14.4.5 )12.2.1)で説明されている試験が実施され、型板をその下端が基準面の上方
に高さ 525mm の位置になるように設置したとき、サバイバルセルは、車両のどちら
側から見てもどの部分も見えないような形状でなければならない。
ドライバーのヘルメットの両側にそれぞれ位置するサバイバルセルの部品は、
550mm 以上離れていてはならない。
ドライバーの頭部が過度に突き出すことのないよう、また、横方向の視界を良好
に維持するために、ドライバーが通常に着座し、頭部を可能な限り後方にして真っ
直ぐ前を見た時、ドライバーの目は車両の横から見て見えなければならない。この
時、ドライバーの頭部の重心は、耳の中心を通る垂直線と目の中心を通る水平線の
交差する点と見なされる。
14.4.6 )側面からの衝撃を受けた際にドライバーを保護する性能を高めるために、サ
バイバルセルの側部を想定した均一構造の平らな試験パネルを設計および構築し、
これを強度試験に合格させなければならない。試験手順は 17.6)において説明され
36
る。
第 13-5 図に基づき、局部的な補強および/またはインサートを除き、サバイバ
ルセルの部品で、14.4.4)に示す最小幅と同じかそれより幅の広い部品はすべて(丸
みをおびている部分も含まれる)、17.6)において試験を実施されるパネルと同じ
仕様で造られなければならない。さらに、この試験を受けた仕様の部分は以下の領
域を覆っていなければならない。
‐A-A 線のところで、少なくとも 250mm の高さより開始され、
‐B-B 線のところで、少なくとも高さが 400mm となるまで線形率で逓減し、さらに
その高さでサバイバルセルの後部にまで維持され、
‐B-B 線とサバイバルセルの後部との間では基準面上 100mm 以上の領域。
14.4.7 )14.4.4)、14.4.6)、14.5.1)、14.5.2)、14.5.4)、14.5.5、15.1)、15.2)、
15.3)、16.1)、16.2)、16.3)、17.1)、17.2)、17.3)、17.4)、17.5)、17.6)および
17.8)の条件が一旦満たされたなら、厚みが 6.2mm 以上のパネルをサバイバルセル
側に恒久的に取り付けなくてはならない。
これらのパネルは
1) 前後方向については、コックピット入り口型板の前方 125mm に位置する垂直
面とその型板の後方 50mm に位置する垂直面の間の領域を覆うものでなければ
ならない。
両端に水平な 50mm 線形逓減部を含むことができる。
2) 垂直方向については、14.4.6)および 17.6)に従って構築された領域を覆って
いなければならない。
これは、14.4.4)により認められた半径が許可される最小シャシー幅について
は適用されない。
3) 16 層ザイロンと 2 層カーボンにより、レイアップ製法に従って製作されてい
なければならない。
詳細は、FIA 発行の「Specification for 2008 Secondary Side Intrusion Panel
(Final Version 1.0)」に記載されている。
4) パネル表面全体に適切な接着剤を用いてサバイバルセルに恒久的に貼り付け
なければならない。
側方衝撃吸収体周囲への取り付け、配線用の孔および必要な取り付け具のた
め、
片側で合計 25,000 ㎟の切抜き部をこれらのパネルに設けることができる。
14.5 )サバイバルセルの安全要件
14.5.1 )サバイバルセルおよび前部衝撃吸収構造体は、車両の中心線に対して垂直に
置かれた固定障壁への衝突試験に合格しなければならない。その試験手順は 15.2)
に定められている。
14.5.2 )前部ロール構造体と後部ロール構造体の間では、サバイバルセルの各側面に
衝撃吸収構造体が備わっていなければならず、しっかりと固定されていなければな
らない。
37
これらの構造体の目的は、側方からの衝撃に対しドライバーを保護すること、ま
たその保護を実際確実なものとするために、ドライバーの着席位置付近の側面強度
試験を成功させなければならない。試験手順は、17.2)に記載されている。
サバイバルセルならびに衝撃吸収構造体の1つは衝突試験に合格しなければな
らない。
その試験手順は、15.3)に定められている。これらの構造体が車両中心線に対し
左右対称になるように設計され、取り付けが為されていない場合は、そのそれぞれ
の構造体の試験を成功させなければならない。
14.5.3 )衝撃吸収構造体1つを、車両中心線について対称に、その最後端面領域の中
心が基準面上方 300mm(±5mm)となり、リアホイールの中心線から 575mm 以上にな
るよう、ギアボックス後方に装着しなければならない。
衝撃吸収構造体の最後端面は、
幅 100mm 以上の長方形でなければならない。
また、
この最小幅は少なくとも 130mm 以上の高さにわたって維持されなければならず、各
角部には 10mm 以上の丸みをつけることができる。
後面とリアホィール中心線の間では、このように定められた領域の寸法を減少さ
せることはできず、許可された丸みを除き、下から見える構造体あるいはギアボッ
クスのいかなる部分も後面の下端より高くすることはできない。構造体の範囲内で
最小サイズのポケットが、サスペンション部材の固定の目的だけのために認められ
る。
この構造体は衝突試験に合格しなければならず、使用中の温度に対して著しい影
響を受けない素材で製作されなければならない。試験手順は、15.4)に定められて
いる。
14.5.4 )サバイバルセルは、下記の5種類の静荷重試験をそれぞれ受けなければなら
ない。
1)燃料タンク部の中心を通過する垂直面に対する試験
2)内部の取り付け具を中心に旋回したときに、最前部のフロントホイールテザー
の外端がサバイバルセルと接触する最後部の地点を通過する垂直面に対する試
験
3)コクピット入口の型板の後端の前方 375mm の位置の垂直面に対する試験
4)燃料タンクの真下からの試験
5)コクピットの開口部の各側面に対する試験
各々の試験手順は 17.2)~17.4)において説明される。
14.5.5 )前部、側部および後部衝撃吸収構造体のサバイバルセルへの取り付け部に対
する試験として、静側面荷重試験が行われなければならない。試験手順は 17.5)
、
17.7)
、17.8)において説明される。
23.第 15 条衝突試験を下記の通り改める。
15.1 )~15.1.3 )
(略)
38
15.2 )前部試験-1
試験の結果に影響を及ぼす可能性のあるすべての部品は、エンジン取り付け点で
台車に確実に固定し試験構造体に取り付けられなければならない。
これにより衝撃強度が増すことがないように取り付けられる。
燃料タンクは水で満たされた上、取り付けられなければならない。
最低 75kg の重量のダミーが、13.5)で説明されている安全ベルトを締めた状態
で取り付けられなければならない。ただし、安全ベルトを外した状態では、ダミー
はコクピット内で前方向に自由に移動できるようにしておかなくてはならない。
13.2)に定められる消火装置も取り付けられていなければならない。
この試験の目的上、台車と試供構造体の総重量は 780kg(+1% /-0)とし、衝突速
度は 15.0m/s 以上とする。
試験構造体の抵抗力は、衝撃時に以下が達成できるものでなければならない。
1) 最初の 150mm の変形を起こす間の平均減速度は 10Gを超えないこと。
2) 最初の 60KJ エネルギー吸収を起こす減速度は 20G を超えない。
3) 台車の平均減速度は 40Gを超えないこと。
4) ダミーの胸部に与えられる減速ピークが累積3ms を超える間 60Gを超えない
こと。
5) さらに、サバイバルセル、安全ベルトまたは消火装置の取り付け部に、何ら
損傷があってはならない。
この試験は、17.2)~17.4)で説明されている試験を受けるサバイバルセルと、
17.5)に説明されている試験を受けるものと同一の前部衝撃吸収構造体に対して、
実行されなければならない。
15.3 )側方試験
試験の結果に影響を及ぼす可能性の大きい部品はすべて、地面にしっかりと固定
された試供構造体に取り付け、重量 780kg(+1%/-0)の固形物質を 10m/s 以上の速度
でそれに衝突させる。
試験に使用する物体は次の条件を満たさなければならない。
1) FIA指定のインパクターアセンブリをFIAの指示通りに取り付けること。
2) コクピット開口部の型板の後端の前方 500mm(±3mm)の地点および基準面から
高さ 300mm(±25mm)の位置で構造体に中心部分が当るような配置にすること。
試験中、衝突させる物体がいかなる軸においても回転することは許されない
が、試験対象となる部品の衝撃抵抗を強化することがなければ、サバイバル
セルを支えることは許される。衝撃の軸は車両の中心線に対して垂直、地面
に対して平行でなければならない。
試験構造体の抵抗力は、衝撃を受けている間は、以下の通りでなければならない。
3) 衝撃の方向で測定した物体の平均減速度は 20Gを超えないこと。
4) 4つのインパクターセグメントのいずれか1つに適用する力は累積3ms を超
える間 80kN を超えないこと。
39
5) 4つのインパクターセグメントそれぞれに吸収されるエネルギーは総エネル
ギー吸収の 15%~35%の範囲であること。
6) さらに、構造的な損傷はすべて衝撃吸収構造体内に収まらなくてはならない。
この試験は、17.2)~17.4)で説明される試験を受けるサバイバルセルで実施す
るものとする。また、17.8) で説明されている試験を受ける側方衝撃吸収構造体
(複数)に対して行われなければならない。
15.4 )後部試験
エンジンの後部面より後方に取り付けられ、試験結果に実質的影響を与える可能
性のある部品は全て、試験構造体に装着しなければならない。
サスペンションメンバーが構造体に搭載されることになっている場合は、試験時
にも取り付けられなければならない。
構造体とギアボックスは地面にしっかりと固定しなければならず、それに向けて
質量 780kg(+1%/-0)の固形物体を 11m/s 以上の速度でそれに衝突させる。
試験に使用する物体は、平らで、寸法が幅 450mm(±3mm)、高さ 550mm(±3mm)
でなければならない。すべての縁部は半径 10mm の丸みを帯びていてもよい。この
下端部は車両の基準面と同じ高さ(±3mm)になるように位置させ、車両の中心線
に対して垂直に 90°の角度で構造体に衝突するように配置しなければならない。
試験中、衝突させる物体がいかなる軸においても回転することは許されないが、
衝突構造体は試験対象部品の衝撃抵抗を高めない限り、どのような方法で固定して
もよい。
試験構造体の抵抗力は、衝突時に以下が達成できるものでなければならない。
1) 最初の 225mm の変形を起こす減速度は 20G を超えない。
2) 最大減速度は、累積 15ms を超える間 20Gを超えないこと。これは、衝撃方向
でのみ測定されること。
3) さらに、構造的な損傷はすべてリアホイール中心線の後方の領域に収まらな
くてはならない。
この試験は、17.7)で説明されている試験対象となった後部衝撃吸収構造体につ
いて実施されなければならない。
15.5 )ステアリングコラム試験
9.6.3)で触れられている部品、およびその他試験結果に実質的影響を与える可
能性のある部品は、全て試験構造体に装着しなければならない。試験結果に影響を
及ぼす可能性のある部品もまた、取り付けられていなければならない。試験構造体
は地面に固定されていなければならず、質量 8kg(+1%/-0)の固形物体を 7m/s 以上の
速度でそれに衝突させる。
この試験に使用される物体は直径 165mm(+/- 1mm)の半球形のものでなければなら
ない。
この試験では半球体の中心が、ステアリングコラムの主要部と同じ軸に沿ったス
テアリングホイールの中心で、構造体を打撃するように衝突させなければならない。
40
試験中、衝突させる物体がいかなる軸においても回転することは許されないが、
試験対象となる部品の衝撃抵抗を強化することがなければ、試供構造体を支えるこ
とは許される。
試供構造体の抵抗力は、衝突を与えられている間、物体の減速ピークが累積3ms
を超える間 80Gを超過しないような抵抗力を有していなければならない。これは衝
突方向でのみ測定されること。
試験後も、実変形はすべてステアリングコラム内に収まらなければならず、ステ
アリングホイールのクイックリリース機構が正常に機能していなければならない。
24.第 16 条ロール構造体の試験を下記の通り改める。
16.1 )~16.1.1 )
(略)
16.1.2 )両方の最高荷重の適用は3分未満としなければならず、10 秒間維持されなけ
ればならない。
16.1.3 )荷重が加わった際、その変形は荷重軸に沿って計測して 50mm 未満でなければ
ならず、構造的な破損は垂直に測定してロールオーバー構造体の頂点の下 100mm ま
でに制限される。
16.1.4 )
(略)
16.2 )主要ロール構造体試験
(略)
16.3 )第2ロール構造体試験
(略)
25.第 17 条静荷重試験を下記の通り改める。
17.1 )すべての静的試験に適用される条件
17.1.1 )15.2)に記載された衝突試験の対象となるサバイバルセルに、17.2)、17.3)、
17.4)、17.5) および 17.8.2) に記載された静荷重試験を行わなくてはならない。
17.1.2 )歪みと変形は、円形の負荷パッド域の中心および、方形のパッドの頂点で計
測されることとする。
17.1.3 )すべての最高荷重は3分未満、ボールジョイント継手を介して、パッド部の
中心に加えられ、それは最低 30 秒間持続しなければならない。
17.1.4 )17.2)
、17.3)および 17.4)に説明される試験の後では、荷重を除いて1分経
過してからの恒久的変形は、1.0mm(17.3)では 0.5mm)未満でなければならない。
17.1.5 )
(略)
17.1.6 )すべての荷重パッドの端部は最大半径3mm の丸みをもたせることができ、3
mm 厚のゴムを荷重パッドと試供構造体の間に置くことができる。
17.1.7 )~17.1.8 )
(略)
17.2 )サバイバルセル側方試験
17.2.1 )14.5.4)に記述されている試験1の試験荷重を加えるパッドは、長さ 100mm
41
高さ 300mm、で、サバイバルセルの形状に添うものとする。そのパッドはサバイバ
ルセルの最外側面で、パッドの下端をサバイバルセルの最下部に合わせた位置とし
なければならない。
水平横方向の 25.0kN の一定荷重が加えられるとき、サバイバルセルの内部また
は外部表面に構造的欠陥が生じてはならない。
17.2.2 )
(略)
17.2.3 )14.5.4)に記述されている試験3では、サバイバルセルの両側の最外側面に
対して、サバイバルセルの形状に沿う直径 200mm のパッドを設置しなければならな
い。パッドの中央は基準面の上方 350mm に位置し、14.5.4)に言及されている垂直
面上になければならない。
水平横方向の 30.0kN の一定荷重が加えられるとき、サバイバルセルの内部また
は外部表面に構造的欠陥が生じてはならず、歪みの総計が 15mm 以下でなければな
らない。
17.3 )燃料タンク床試験
直径 200mm のパッドが燃料タンク床域の中心に置かれ、垂直上方に 12.5kN の荷
重が加えられる。
この負荷が加えられた結果、サバイバルのセルの内部または外部に構造的欠陥が
生じてはならない。
17.4 )コクピットリム試験
直径 100mm の2つのパッドを、その上端をコクピット側面の最高点と同じ高さに
し、その中心をコクピット開口部の型板の後端より 250mm 前方に位置するように、
コクピットリムの両側に取り付けなければならない。
水平横方向の 15.0kN の一定荷重が 90°の角度で車両の中心線に加えられる間、
サバイバルセルの内部または外部表面に構造的欠陥が生じてはならず、歪みの総計
が 20mm を超えてはならない。
17.5 )
(略)
17.6 )側方貫通試験
17.6.1 )この試験は、FIA試験手順 02/00 に従って、FIAが承認した測定機器を
使って実行されなければならない。
試験の手順詳細は、2013FIA フォーミュラワン技術規則付則に記載されている。
17.6.2 )試験パネルの寸法は 500mm×500mm でなければならない。堅い円錐台を2mm(±
1mm)/秒の速度で、パネルの中心を通じ、変位が 150mm を超えるまで、この試験
パネルの中心に貫通させる。
最初の 100mm の変位が生じている間、試験荷重は 250kN を超えていなければなら
ず、エネルギー吸収性は 6,000Jを超えていなければならない。これらの要件が満
たされる前に、取り付け物に損傷を生じること、または境界部分に系統だった損傷
を生じることがあってはならない。
17.7 )~17.7.2 )
(略)
42
17.8 )側部衝撃吸収構造体プッシュオフ試験
17.8.1 )スーパーフォーミュラ(SF)車両製造者は、構造体(含む複数)が以下に耐
え得ることを明確に示す計算詳細を提供しなければならない。
- ボールジョイント・パッドにより前方および後方方向へ別々に負荷される 20KN
の水平荷重。
この場合のパッドは、構造体の形状に沿ったものとすることができ、高さ
550mm×幅100mmで、中心が車両中心線から600mm、基準面上方300mmところに位
置する。
-
ボールジョイント・パッドにより上方および下方方向へ別々に負荷される 10KN
の荷重。
この場合のパッドは、構造体の形状に沿ったものとすることができ、長さ
400mm×幅 100mm で、中心が車両中心線から 600mm、コックピット入り口型板の
後端の 500mm 前方に位置する。
いかなる場合にも、計算によって、部品に構造的損傷がないことが示されること。
また、ボールジョイント・パッドが使用され、ジョイント部がパッド領域の中心
にあると想定されること。
複合衝撃構造体が、車両に装着されている場合は、パッドに接触している部分の
みが構造体に負荷される荷重を受ける必要がある。
17.8.2 )プッシュオフ試験の間、サバイバルセルは平坦な板の上に置かれ、それにし
っかりと固定されていなければならないが、試験を受ける取り付け部の強度を増す
ような固定方法を用いてはならない。
その後 20kN の一定の後ろ向き水平荷重が、高さ 550mm×幅 100mm で、衝撃吸収構
造体の形状に沿ったものとすることができるボールジョイント・パッドを使用し、
構造体の車両中心線から 600mm の地点に加えられる。
パッド領域の中心は、基準面の 300mm 上方に位置し、構造体とサバイバルセルと
の間の一切の構造と取り付け部に全く損傷を生じてはならない。
複合衝撃構造体が車両に装着されている場合は、パッドに接触している部分のみ
が試験を受ける。
26.18.1 )燃料を下記の通り改める。
一般市販燃料に限定され、供給された燃料には何も加えてはならない。
27.19.2 )を追加する。
車載テレビカメラシステムを搭載しない車両は、その重量に相当するダミーウェイ
トを搭載しなければならない。
43
第 13-1図:スキッドブロックの寸法
第 13-2図:コクピット入口の型板
第 13-3図~第 13-5図(略)
第 13-6図:トランスポンダーの位置
44
第14章
リブレ(その他の車両)
(NE)
改正なし。
Ⅱ.第2編 ラリー車両規定:
第1章 一般規定
1.第2条車両の定義を下記の通り改める。
2.1)~2.2)(略)
2.3)ラリーRPN車両(RPN車両)
JAF登録車両(同一車両型式の最も古いJAF登録年が2006年の1月1日以
降の車両)で、道路運送車両の保安基準(昭和26年運輸省令第67号)に適合し、
かつメーカーラインオフ時の諸元が変更されていないもの(当該自動車の自動車検査
証の型式指定番号欄に型式指定番号が記載されているもの。ただし、本編第4章の規
定に基づく改造についてはこの限りではない。また、1997年以後のJAF国内競
技車両規則に基づき、ロールバーの装着に伴う乗車定員変更のための構造等変更検査
手続きを行った車両は除く。
)で、第4章RPN車両用改造規定に従った道路運送車両
法による自動車登録番号標(車両番号標)を有し、運行の用に供することができる(自
動車検査証の有効期間内)車両とする。
参加者は、車両の主要諸元を証明するための当該自動車製造者発行のカタログ、パ
ンフレット等(新型車解説書、整備解説書等を含む)を常に携帯することが義務付け
られる。
2.4)ラリーRF車両(RF車両)
道路運送車両の保安基準(昭和26年運輸省令第67号)に適合し、本編に従った
自動車登録番号標(車両番号標)を有する車両。
参加者は、車両の主要諸元を証明するための当該自動車製造者発行のカタログ、パ
ンフレット等(新型車解説書、整備解説書等を含む)を常に携帯することが義務付け
られる。
2.5)~2.7)(略)
2.第7条最低重量を下記の通り改める。
各車両の最低重量は下記の通りとし、競技中いかなる時でもこの値以上の重量を有し
ていなくてはならない。
7.1)~7.2)(略)
45
7.3)RPN車両、RF車両およびAE車両についてはカタログに記載された車両重量か
ら当該車両の燃料タンク容量に比重0.74を乗じた値(小数点以下切り捨て)を減
じ、これに安全装備(ロールケージ等)の重量として35kgを加えた値とする。た
だし、本章第5条に従い換算した後の気筒容積が2,000cc以下の車両について
は、上記35kgを加えない値とする。
同一車両型式に複数の車両重量が設定されている場合は、その最小値を当該車両の
車両重量として適用する。また、同一車両型式に過給器付と過給器なしの両仕様が存
在す場合は、各々に設定されている車両重量の最小値を適用する。
7.4)重量計測の条件は下記の通りである。
①~③(略)
④スペアホイール:
・RN車両については、最大1本までのスペアホイールを搭載する(スペアホイー
ルを2本搭載している場合は、計測前に1本を取り外す)。
・RJ車両、RPN車両、RF車両およびAE車両については、スペアホイールの
重量は含まない。
7.5)バラストの搭載は安全上の理由から原則として認められない。ただし、やむを得ず
バラストを積む場合は、第1編レース車両規定第3章3.3)に従うとともに、競技
会技術委員長の確認を受けなければならない。
なお、RPN車両およびAE車両は、バラストを搭載することができない。
第2章 安全規定
1.4.2)を下記の通り改める。
すべてのRPN車両、RF車両およびAE車両は、下記のロールケージを装着する
こと。ただし、第1種ラリーに出場するRPN車両およびAE車両についてはロール
ケージを装着することを推奨とする。
第3章 RN/RJ車両用改造規定
1.3.17)を下記の通り改める。
過給器付きエンジンについては下記の規定が適用される。
①(略)
②すべての過給器のコンプレッサーハウジングの吸気側にいかなる温度条件下にお
いても最大内径33mm(外径:39mm未満)のリストリクターを装着しなけ
ればならない。ただし、並列する2基のコンプレッサーを有するエンジンの場合、
各コンプレッサーの吸気内径は最大22.6mmに制限される。
③~⑧(略)
46
2.7.1.1)を下記の通り改める。
ブレーキライニング(パッド)については変更することが許される。またその取り
付け方式(リベット・接着等)を変更することも許される。
3.8.2)を下記の通り改める。
ステアリングホイールは、外径350mm以上のもので、舵取装置の衝撃吸収装置
に影響を与えないものであれば、ステアリングホイールハブを含み変更することがで
きる。ただし、クイックリリースタイプは認められない。
第4章 RPN車両用改造規定
を追加する。
第1条 一般改造規定
第1章一般規定、第2章の安全規定および本章の一般改造規定で課せられている以外、
すべての改造は禁止される。車両の構成要素は当初の機能を保持しなければならない。
本規定によって許可されていないすべての改造は、明確に禁止される。
改造の範囲や許可される取付けは下記(第2条~第8条)に規定される。
第2条 エンジン
2.1)エンジンおよび補機:エンジンルーム内に機械部品を隠すことを目的としたプラス
チック製エンジンシールドは、美観を保つこと以外に機能を有さないものであれば、
取外しても良い。
2.1.1)フライホイール:クラッチを変更する場合に限り、他のものに変更および交換す
ることができる。ただし、数の変更ならびにカーボン製の使用は許されない。
2.1.2)エンジンマウント:エンジンおよびギアボックスの取付けマウントのラバー部材
は同一材質で形状・硬度を変更することは自由。
2.2)点火装置
2.2.1)スパークプラグ、ハイテンションコードの銘柄、型式は自由。
2.3)吸気装置
2.3.1)フィルター:フィルターカートリッジの変更は、当初のものと同一の方式のもの
であれば認められる。
2.4)冷却装置
2.4.1)サーモスタットおよび冷却ファンの作動開始時の温度は制御方式を含み自由。
2.4.2)ラジエターキャップの変更が許される。
第3条 シャシー
3.1)最低地上高:9cm(アンダーガードを含む)とする。また、車両の1つの側面の
すべてのタイヤの空気が抜けた場合であっても、車両のいかなる部分も地表に接して
はならない。このテストは出走状態で(ドライバーが搭乗し)平坦な面上で行われる。
3.2)ラバーマウントおよびブッシュ:ラバーブッシュは材質の変更が無いことを条件に
硬度の変更が許される。ただし、マフラーマウント(取付具)を除き、取付軸は変更
47
しないこと。
第4条 駆動装置
4.1)クラッチ:クラッチディスクおよびクラッチカバーは、数および直径を除き変更す
ることができる。ただし、カーボン製(カーボン含有率がすべてを占めるもの)の使
用は認められない。
4.2)シフトレバー:シフトノブの変更は許される。
4.3)ディファレンシャル:フロント・センター・リアディファレンシャルは、数を変更
しなければボルトオンで取付けられるリミテッドスリップデフ(ビスカスカップリン
グを含む)を取付けることができる。ただし、元のケースを使用すること。また、こ
れに関連するドライブシャフトは、同一車両型式内に使用されているものであれば変
更することができる。
4.4)最終減速比:ギア比の変更は、ボルトオンを条件に許される。
第5条 サスペンション
材料の追加によるサスペンションおよびその取付け部の補強を認める。サスペンショ
ンの補強部が、中空体を作ることになってはならない。部分的であっても、全体的であ
っても複合素材(カーボンコンポジット)から成るサスペンション部材は禁止される。
5.1)スプリング:数は、スプリングを連続して取付けることを条件として自由。
長さ、コイルの巻数、ワイヤーの直径、外径、スプリングの種類も自由。ただし、
下記に従うこと。
スプリングの形状は、調整できる構造部分がスプリングシートの一部で、当初のサ
スペンション部分または車体部分から分離している(取外せる)場合、スプリングシ
ートは調節できるものであっても良い。
①ばねに損傷があり、左右のばねのたわみに著しい不同がないこと。
②溶接、肉盛または加熱加工を行わないこと。
③ばねの端部がブラケットから離脱しない(遊びがない)こと。
④切断等によりばねの一部または全部を除去しないこと。
⑤ばねの機能を損なうおそれのある締付具を有さないこと。
⑥ばねの取付け方法はその機能を損なうおそれのないこと。
5.2)ショックアブソーバー:材質を含み自由。ただし、カーボン材は使用できない。車
高調整機構(ネジ式、Cリング等)を伴うものに変更(使用)することができる。別
タンク式(別タンクの車体への取付けは許されない)のものに変更(使用)すること、
アッパーマウントをピロボール(キャンバー調整機構のみ付加されたものを含む)に
変更することができる。ただし、それらの数、形式、作動原理は変更してはならない。
遠隔操作による減衰力調整機構への変更は許されない。
5.3)スタビライザー:ブッシュ・ブラケット(リンクを含む)を含み変更することがで
きるが、取付けはボルトオンによるものとし、車室内から調整可能であってはならな
い。新規取付および取外すことは許されない。
第6条 制動装置
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6.1)ブレーキパッド:ブレーキシュー、ライニングパッドの材質変更を含み交換、変更
は許される。ただし、カーボン材(カーボン含有率がすべてを占めるもの)は使用で
きない。
6.2)バックプレート:保護用プレートは取外したり曲げても良い。
6.3)その他:ブレーキディスクやホイールに集積した泥をかき出す装置を追加しても良
い。ブレーキキャリパー内のピストンの背後にノックバック防止を目的としたスプリ
ングの追加が許される。また、マスターシリンダーストッパーを追加することができ
る。
第7条 タイヤおよびホイール
7.1)ホイール
下記条件を満たしたホイールの使用が許される。
①RPN車両に装着するホイールは、車両の総排気量に従って定められる下記の最大
直径および最大幅を超えていないこと。ただし、同一車両型式のカタログに記載さ
れているホイールの直径および幅が下記の数値を超えている場合は、カタログに記
載されている数値を最大値とすることができる。
-総排気量が1,400cc以下の車両:最大直径14インチ、最大幅6インチ
-総排気量が1,400ccを超え2,000cc以下の車両:最大直径16イン
チ、最大幅7インチ
-総排気量が2,000ccを超える車両:最大直径17インチ、最大幅7.5イン
チ
②部分的であっても複合素材から成るホイールの使用は禁止する。
③ホイールの材質はスチール製またはJWLマークのある軽合金製(アルミ合金製、
マグネシウム合金製など)とする。
④ホイールナットの材質および形状の変更は許されるが、ホイールスペーサーの使用
は認められない。
ホイールに間隔保持のための部材を溶接することはホイールスペーサーの使用とみ
なされる。また、アクスルハブに間隔保持のための部材を取り付けることは、その
取り付け方法の如何にかかわらずホイールスペーサーの使用とみなされる。
⑤ホイールの寸法を小さくすることは許される。
⑥いかなる場合にも、車両のトレッドを拡大することは認められない。ただし、ホイ
ールの変更に伴う最小限のトレッドの変化は許される。
⑦ホイールに追加される排風装置の装着は認められない。
7.2)タイヤ
前項規定に合致したホイールを適用リムとし、これに装着できるタイヤとしてJA
TMA YEAR BOOKに記載されているもの、またはこれと同等なものであり、
かつ下記の条件を満たしていなければならない。
①公道走行が認められている一般市販タイヤに限られ、競技専用タイヤの使用はいか
なる場合でも認められない。
49
②タイヤおよびホイールは、いかなる場合も他の部分と接触しないこと(ステアリン
グを左右に最大に操作した場合等に、タイヤおよびホイールが他の部分と接触しな
いこと)。
③タイヤおよびホイールは、フェンダーからはみ出さないこと。
④タイヤの溝は常に1.6mm以上あること。
⑤いかなる場合であっても、タイヤに対する加工は許されない。
⑥タイヤのウォームアップ、溶剤塗布などは認められない。
⑦スパイクタイヤの使用は認められない。
⑧タイヤ内部に空気以外のものを充填することは禁止される。
7.3)スペアホイール
車両には1本または複数のスペアホイールを搭載しなければならない(ただし、当
初の車両に搭載されていない場合はこの限りではない)。スペアホイールは必ずしっ
かりと固定されていなければならない。
第8条 車体
車体まわりおよび車室内に追加・変更等する蓋然性が高く、安全の確保および公害の
防止上支障がない第4編付則に定める「アクセサリー等の自動車部品」の取付け、取外
し、変更が許される。
8.1)車体外部
8.1.1)空力装置
第4編付則「アクセサリー等の自動車部品」に示された空気流を調整するための前
後スポイラーを新たに装着、交換することができる。ただし、何れの場合でも下記事
項に留意すること。
①堅ろう(亀裂がない)で運行に十分耐えるものであること。
②装着部位の車幅を越えてはならず、当該車両の車体最高部位を越えないこと。
③新たに装着、交換する前のオーバーハングを越えてはならない。
④鋭い突起を有していないこと。
⑤振動、衝撃等により緩みを生じないこと。
⑥第4編付則に定める「エア・スポイラの構造基準」を参照すること。
また、内部構造が剥き出しにならないことを条件にフロント・リアスポイラー、サ
イドスカート(フロントフェンダーアーチ後端からリアフェンダーアーチ前端まで
のサイドステップ部分)およびリアスカートの部品を取外すことができる。
8.1.2)フロントスポイラー:装着・変更が許される。ただし、一体型を含みバンパーの
変更は許されない。
8.1.3)リアスポイラー:装着・変更が許される。ただし、トランクおよびリアゲートと
の一体型は許されない。
8.1.4)サイドスカート:装着・変更が許される。(フロントフェンダーアーチ後端から
リアフェンダーアーチ前端までのサイドステップ部分)
8.1.5)マッドフラップ
50
マッドフラップは以下の条件の下で装着することができる。
-柔軟な材質で作られていなくてはならない。
-排気管等に干渉してはならず、車体外側表面部位は外側に向けて尖っていたり、鋭
い部分がないこと。
-それらは各ホイールの少なくとも全幅を覆っていなくてはならないが、前輪、後輪
の後方ではマッドフラップに覆われていない部分が車両の幅の1/3以上あること
(第4-1図を参照)。
第4-1図(略)
-リアホイールの前方のマッドフラップの左右の間には、少なくとも20cmの隙間
がなくてはならない。
-これらのマッドフラップの底部は、車両に誰も乗車せず、停止した状態で、地表か
ら10cm以上の所にあってはならない。
-垂直投影面にあって、これらのマッドフラップは車体から突出していてはならない。
前方へのはねを防ぐためのマッドフラップは、柔軟な材質で作られ、競技の特別規
則書がそれらを認めるか、要請する時に車両の前部へ取付けることができる。それら
は、車両の全幅より突出していてはならず、また当初の全長より10cm以上長いも
のであってはならない。また、フロントホイールの前方ではマッドフラップに覆われ
ていない部分が車両の幅の少なくとも1/3以上なければならない。
8.1.6)アンダーガード
車体下部を保護することを目的とした空力効果を生じない取り外し可能な保護体を
取付けることが許される。
8.2)車体内部
8.2.1)コクピット:次の付属品のみ取付けが許される。スペアコンプリートホイール、
工具、安全装置、通信装置。
コクピット内に位置するヘルメットと工具の収納容器は、非可燃性の材質で作られ
ていなければならない。それは火災の場合に有毒ガスを発生してはならない。
8.2.2)換気装置:オリジナルの換気装置(デフロスター、ヒーター)を保持しなければ
ならない。
8.2.3)エアコン:全車標準装備とされているエアコンについては、取り外しは認められ
ない。
8.2.4)内装:車室内の見える範囲のすべての部品は削除することができない。ただし、
下記に記載されたものを除く。
①フロアマット類およびアンダーコート
②ネジ等のカバー類
③元の座席位置に隔壁(8.2.11)を設置することにより運転席と空気の流入が
遮断された車室外となる内装。
④ロールバーの装着に伴う最小限の内装切除。
⑤2ボックス車の着脱式リアシェルフは取外しても良い。
51
8.2.5)ステアリングホイール:外径(最大径)350mm以上のもので、下記の条件を
満たしたものと交換することができる。
①スポーク部とボス部は堅固な取付け構造とし、衝撃を受けた場合に容易に脱落する
恐れのないこと。
②計器盤の視認性を阻害しない形状をしていること。
③光の反射による運転の妨げとなるような部分がないこと。
④ステアリングホイールの変更により、かじ取装置の衝撃吸収装置に影響を与えるも
のでないこと。
⑤クイックリリースタイプでないこと。
8.2.6)フットレスト・ペダルカバーおよびヒールプレート等:装着することができる。
ただし、確実に取付けること。
8.2.7)追加アクセサリー:車両の美観または居住性に関する付属品(照明、暖房、ラジ
オ等)といった、車両の動きにいかなる影響も及ぼさないものはすべて、制限なく認
められる。ただし、これらの付属品が、例え間接的であっても、エンジン、ステアリ
ング、強度、トランスミッション、ブレーキ、ロードホールディングの効率に影響を
及ぼすことがないという条件の下に限る。
グローブボックスに追加区画を設けたり、ドアにポケットを追加することができる。
ただし、オリジナルのパネルを使用すること。
8.2.8)一般消耗品:次の消耗品は、変更(同等品)が許される。
12Vバッテリー、オイルフィルター、エアフィルター、ワイパーブレード、バル
ブ等。
8.2.9)障害者用操作装置:障害者用操作装置を装着することができる。ただし、健常者
は使用しないこと。
8.2.10)座席:変更することが許される。変更する場合は下記の規定を満たすこと。変更
の有無に拘わらず乗車定員分の座席を有すること。
①座席の幅×奥行は400mm×400mm以上確保すること。
②座席面上で座席前端より200mmの点から背もたれに平行な天井までの距離は
800mm以上確保すること。
③座席および当該座席の取付け装置は衝突時等に乗員から受ける衝撃力、慣性力等の
荷重に耐えるものでなければならない。
④座席の後面部分(ヘッドレストを含む)は、衝突等で当該座席の後席乗員の頭部等
が当たった場合に衝撃を吸収することができる構造でなければならない。
⑤追突等の衝撃を受けた場合に乗員の頭部が過度に後傾するのを抑止することができ
る装置(ヘッドレスト)を備えるかまたは座席自体が同等の効果を有する構造でな
ければならない。
なお、変更する座席および座席取り付け装置は、上記のほかにFIA国際モーター
スポーツ競技規則付則J項第253条を満たしたものであることが望ましい。
8.2.11)隔壁:ロールバーの装着による乗車定員変更に伴い後部座席を除去した場合、難
52
燃性の隔壁板を溶接、リベットおよびビスにより取付けることができる。ただし、隔
壁板は後方視界に支障が出ない範囲に設置され、ロールバーやタワーバーと連結され
てはならない。
8.3)補強
8.3.1)車体(排気系を含み)
、ならびにサイドシル・各メンバー等の空洞部を補強するこ
とができる。ただし、使用される材料が当初の形状に沿い、またそれと接触しており、
補強によって標準部品の取付けに影響があってはならない。
懸架部分(バネ上)の補強は、使用される材質が当初の形状に沿い、それに接触し
ているならば許される。
8.3.2)タワーバー:メーカーラインオフ時に当初から装着されているタワーバーについ
ては、取付点を変更しなければ他のものに変更することができる。また、サスペンシ
ョンのアッパーマウント取付けボルトのみを使用して取付けられているものであれば、
サスペンション形式を問わず取付けおよび変更は許される。マスターシリンダースト
ッパーの装着が許される。ただし、その取付けに当り内張りを改造する場合は最小限
にとどめること。
第9条 電気系統
9.1)灯火
9.1.1)前部霧灯(フォグランプ)
追加、変更は認められるが、取り付けのためやむを得ずバンパー等を切除する場合
は、必要最小限の範囲にとどめること。また前部霧灯の取り付け、取り外しに伴う全
長の変化は、自動車検査証の長さ欄に記載されている数値から±3cmの範囲でなけ
ればならない。また、いかなる場合も下記の基準を満たしていなければならない。
①同時に3個以上点灯する構造のものでないこと。
②照射光線は他の交通を妨げないものであること。
③照明部の上縁の高さが地上0.8m以下であって、すれ違い用前照灯の照明部の上
縁を含む水平面以下、下縁の高さが地上0.25m以上となるように取り付けられ
ていること。
④照明部の最外縁は、自動車の最外側から400mm以内となるように取り付けられ
ていること。
⑤灯火の色は白色または淡黄色であり、そのすべてが同一であること。
⑥前部霧灯は左右同数であり(前部霧灯を1個備える場合を除く)、かつ前面が左右
対称である自動車に備えるものにあっては、車両中心面に対して対称の位置に取り
付けられたものであること。
⑦取り付け部は、照射光線の方向が振動、衝撃等により容易にくるわない構造である
こと。
53
第5章
RF車両用改造規定
改正なし
第6章
AE車両用改造規定
1.第9条電気系統を追加する。
9.1)灯火
9.1.1)前部霧灯(フォグランプ)
追加、変更は認められるが、取り付けのためやむを得ずバンパー等を切除する場合
は、必要最小限の範囲にとどめること。また前部霧灯の取り付け、取り外しに伴う全
長の変化は、自動車検査証の長さ欄に記載されている数値から±3cmの範囲でなけ
ればならない。また、いかなる場合も下記の基準を満たしていなければならない。
①同時に3個以上点灯する構造のものでないこと。
②照射光線は他の交通を妨げないものであること。
③照明部の上縁の高さが地上0.8m以下であって、すれ違い用前照灯の照明部の上
縁を含む水平面以下、下縁の高さが地上0.25m以上となるように取り付けられ
ていること。
④照明部の最外縁は、自動車の最外側から400mm以内となるように取り付けられ
ていること。
⑤灯火の色は白色または淡黄色であり、そのすべてが同一であること。
⑥前部霧灯は左右同数であり(前部霧灯を1個備える場合を除く)、かつ前面が左右
対称である自動車に備えるものにあっては、車両中心面に対して対称の位置に取り
付けられたものであること。
⑦取り付け部は、照射光線の方向が振動、衝撃等により容易にくるわない構造である
こと。
Ⅲ.第3編 スピード車両規定:
第1章 一般規定
改正なし
第2章 スピードP車両規定
1.1.5 )けん引用穴あきブラケットを下記の通り改める。
54
すべての車両は、前後にけん引用穴あきブラケットを備えなければならない。こ
のけん引用穴あきブラケットは、車両をけん引して移動するのに取付け部分も含め
十分な強度を有していなければならない。車両が砂地に停車したときでも使用が可
能な位置に取付けられていなければならない。
新たに金属製のけん引用穴あきブラケットを装着する場合は下記の要件を満た
すこと。
①材質は、スチール製でなければならない。
②最小内径:50mm(車両に装着した状態で直径 50 ㎜および長さ 50 ㎜の丸棒が通る
こと)
。
③内径の角部はRを付けて滑らかにすること。
④板製の場合、最小断面積(取付け部分も含む)
:100mm2
⑤丸棒の場合、最小直径:10mm
⑥黄色、オレンジ色、あるいは赤色に塗装されていること。
なお、可倒式、および上記②を満たすケーブルフープ式(ダートトライアル競技
を除く)も許される。
第3章 スピードPN車両規定
1.1.5 )けん引用穴あきブラケットを下記の通り改める。
すべての車両は、前後にけん引用穴あきブラケットを備えなければならない。こ
のけん引用穴あきブラケットは、車両をけん引して移動するのに取付け部分も含め
十分な強度を有していなければならない。車両が砂地に停車したときでも使用が可
能な位置に取付けられていなければならない。
新たに金属製のけん引用穴あきブラケットを装着する場合は下記の要件を満た
すこと。
①材質は、スチール製でなければならない。
②最小内径:50mm(車両に装着した状態で直径 50 ㎜および長さ 50 ㎜の丸棒が通る
こと)
。
③内径の角部はRを付けて滑らかにすること。
④板製の場合、最小断面積(取付け部分も含む)
:100mm2
⑤丸棒の場合、最小直径:10mm
⑥黄色、オレンジ色、あるいは赤色に塗装されていること。
なお、可倒式、および上記②を満たすケーブルフープ式(ダートトライアル競技
を除く)も許される。
2.4.2)を下記の通り改める。
最低重量:当該自動車製造者発行のカタログ等に記載された主要諸元一覧表の同
一車両型式に設定されている車両重量の内、最小値とする。ただし、同一車両型式
55
に過給器付(ターボチャージャー、スーパーチャージャー等)と過給器無の両仕様
が存在する場合は、各々に設定されている車両重量の最小値とする。
バラストは搭載することができない。
第4章 スピードN車両規定
1.1.6 )けん引用穴あきブラケットを下記の通り改める。
すべての車両は、前後にけん引用穴あきブラケットを備えなければならない。こ
のけん引用穴あきブラケットは、車両をけん引して移動するのに取付け部分も含め
十分な強度を有していなければならない。車両が砂地に停車したときでも使用が可
能な位置に取付けられていなければならない。
新たに金属製のけん引用穴あきブラケットを装着する場合は下記の要件を満た
すこと。
①材質は、スチール製でなければならない。
②最小内径:50mm(車両に装着した状態で直径 50 ㎜および長さ 50 ㎜の丸棒が通る
こと)
。
③内径の角部はRを付けて滑らかにすること。
④板製の場合、最小断面積(取付け部分も含む)
:100mm2
⑤丸棒の場合、最小直径:10mm
⑥黄色、オレンジ色、あるいは赤色に塗装されていること。
なお、可倒式、および上記②を満たすケーブルフープ式(ダートトライアル競技
を除く)も許される。
2.4.2)を下記の通り改める。
最低重量:当該自動車製造者発行のカタログ等に記載された主要諸元一覧表の同
一車両型式に設定されている車両重量の内、最小値とする。ただし、同一車両型式
に過給器付(ターボチャージャー、スーパーチャージャー等)と過給器無の両仕様
が存在する場合は、各々に設定されている車両重量の最小値とする。なお、ダート
トライアル競技に参加する車両は、当該自動車製造者発行のカタログ等の主要諸元
一覧表の車両重量(同一車両型式)に設定されている車両重量の内、最小値とする。
ただし、
、同一車両型式に過給器付(ターボチャージャー、スーパーチャージャー等)
と過給器無の両仕様が存在する場合は、各々に設定されている車両重量の最小値と
し、その車両重量から 50 ㎏増量された値とする。
バラストは搭載することができない。
第5章 スピードSA車両規定
1.1.6 )けん引用穴あきブラケットを下記の通り改める。
56
すべての車両は、前後にけん引用穴あきブラケットを備えなければならない。こ
のけん引用穴あきブラケットは、車両をけん引して移動するのに取付け部分も含め
十分な強度を有していなければならない。車両が砂地に停車したときでも使用が可
能な位置に取付けられていなければならない。
新たに金属製のけん引用穴あきブラケットを装着する場合は下記の要件を満た
すこと。
①材質は、スチール製でなければならない。
②最小内径:50mm(車両に装着した状態で直径 50 ㎜および長さ 50 ㎜の丸棒が通る
こと)
。
③内径の角部はRを付けて滑らかにすること。
④板製の場合、最小断面積(取付け部分も含む)
:100mm2
⑤丸棒の場合、最小直径:10mm
⑥黄色、オレンジ色、あるいは赤色に塗装されていること。
なお、可倒式、および上記②を満たすケーブルフープ式(ダートトライアル競技
を除く)も許される。
2.4.3.1)および 4.3.2)を下記の通り改める。
4.3.1)ジムカーナ競技(舗装路面で行うその他の種目を含む)
に参加する車両は、当該自動車製造者発行のカタログに記載された主要諸元一覧表の
同一車両型式に設定されている車両重量の内、最小値とする。ただし、同一車両型式
に過給器付(ターボチャージャー、スーパーチャージャー等)と過給器無の両仕様が
存在する場合は、各々に設定されている車両重量の最小値とし、その車両重量から 50kg
減量された値とする。
4.3.2)ダートトライアル競技(非舗装路面で行うその他の種目を含む)に参加する車両
は、当該自動車製造者発行のカタログに記載された主要諸元一覧表の同一車両型式
に設定されている車両重量の内、最小値とする。ただし、同一車両型式に過給器付
(ターボチャージャー、スーパーチャージャー等)と過給器無の両仕様が存在する
場合は、各々に設定されている車両重量の最小値とする。
第6章スピードB車両規定
1.1.7 )けん引用穴あきブラケットを下記の通り改める。
すべての車両は、前後にけん引用穴あきブラケットを備えなければならない。こ
のけん引用穴あきブラケットは、車両をけん引して移動するのに取付け部分も含め
十分な強度を有していなければならない。車両が砂地に停車したときでも使用が可
能な位置に取付けられていなければならない。
新たに金属製のけん引用穴あきブラケットを装着する場合は下記の要件を満た
すこと。
57
①材質は、スチール製でなければならない。
②最小内径:50mm(車両に装着した状態で直径 50 ㎜および長さ 50 ㎜の丸棒が通る
こと)
。
③内径の角部はRを付けて滑らかにすること。
④板製の場合、最小断面積(取付け部分も含む)
:100mm2
⑤丸棒の場合、最小直径:10mm
⑥黄色、オレンジ色、あるいは赤色に塗装されていること。
なお、可倒式、および上記②を満たすケーブルフープ式(ダートトライアル競技
を除く)も許される。
第7章スピードSC車両規定
1.1.5 )けん引装置を下記の通り改める。
すべての車両は競技に際して前後にけん引装置を備えること。新たに取付ける場
合の金属製のけん引用穴あきブラケットは下記の要件を満たすこと。
①材質は、スチール製でなければならない。
②最小内径:50mm(車両に装着した状態で直径 50 ㎜および長さ 50 ㎜の丸棒が通る
こと)
。
③内径の角部はRを付けて滑らかにすること。
④板製の場合、最小断面積(取付け部分も含む)
:100mm2
⑤丸棒の場合、最小直径:10mm
⑥黄色、オレンジ色、あるいは赤色に塗装されていること。
なお、可倒式、および上記②を満たすケーブルフープ式(ダートトライアル競技
を除く)も許される。
2.6.1 )ブレーキシステムを下記の通り改める。
自由。駐車ブレーキも自由とするが、左右同時且つ確実に作動しなくてはならな
い。
3.第8条タイヤおよびホイールを下記の通り改める。
ホイールスペーサーを含み自由。ただし、タイヤは地表以外の他の部分と接触しては
ならない。
なお、タイヤのウォームアップ、クールダウン、溶剤塗布等は行わないこと。
第8章スピードD車両規定
1.1.1 )けん引用穴あきブラケットを下記の通り改める。
車両は前後にけん引用穴あきブラケットを備えること。このけん引用穴あきブラ
58
ケットは車両をけん引して移動するのに取り付け部分も含め十分な強度を有する
こと。車両が砂地に停車した場合でも使用可能な位置に取り付けられていなければ
ならない。けん引用穴あきブラケットは下記の要件を満たすこと。
なお、単座席、2座席レーシングカーについては、牽引して移動する際に十分な
強度を有する牽引可能な位置(前後各1個所または前後とも同一であれば1個所)
を黄色、オレンジ色あるいは赤色の塗装で明示することにより、下記要件を免除す
る。
新たに金属製のけん引用穴あきブラケットを装着する場合は下記の要件を満た
すこと。
①材質は、スチール製でなければならない。
②最小内径:50mm(車両に装着した状態で直径 50 ㎜およ
び長さ 50 ㎜の丸棒が通ること)
。
③内径の角部はRを付けて滑らかにすること。
④金属板製の場合、最小断面積(取付け部分も含む):
100mm2
⑤鋼鉄製丸棒の場合、最小直径:10mm
⑥黄色、オレンジ色、あるいは赤色に塗装されていること。
なお、可倒式、および上記②を満たすケーブルフープ式(ダートトライアル競技
を除く)も許される。
2.1.10 )タイヤを下記の通り改める。
自由。タイヤはいかなる状態のときにも他の部分と接触してはならない。
なお、タイヤのウォームアップ、クールダウン、溶剤塗布等は行わないこと。
第9章スピードAE車両規定
1.1.5 )けん引用穴あきブラケットを下記の通り改める。
すべての車両は、前後にけん引用穴あきブラケットを備えなければならない。こ
のけん引用穴あきブラケットは、車両をけん引して移動するのに取付け部分も含め
十分な強度を有していなければならない。車両が砂地に停車したときでも使用が可
能な位置に取付けられていなければならない。
新たに金属製のけん引用穴あきブラケットを装着する場合は下記の要件を満た
すこと。
①材質は、スチール製でなければならない。
②最小内径:50mm(車両に装着した状態で直径 50 ㎜および長さ 50 ㎜の丸棒が通る
こと)
。
③内径の角部はRを付けて滑らかにすること。
④板製の場合、最小断面積(取付け部分も含む)
:100mm2
59
⑤丸棒の場合、最小直径:10mm
⑥黄色、オレンジ色、あるいは赤色に塗装されていること。
なお、可倒式、および上記②を満たすケーブルフープ式(ダートトライアル競技
を除く)も許される。
2.4.2 )を下記の通り改める。
最低重量:当該自動車製造者発行のカタログ等に記載された主要諸元一覧表の同一
車両型式に設定されている車両重量の内、最小値とする。ただし、同一車両型式に過
給器付(ターボチャージャー、スーパーチャージャー等)と過給器無の両仕様が存在
する場合は、各々に設定されている車両重量の最小値とする。
Ⅳ.第4編 付則:
レース競技に参加するドライバーの装備品に関する付則
1.
「2.適用」を下記の通り改める。
1)下表に従い装備品を着用すること。
◎:着用義務
○:着用推奨(国際競技では義務付け)
競技
種別
競技用
ヘルメット
耐火炎
レーシング
スーツ
耐火炎
アンダー
ウェア
耐火炎
バラクラバス
耐火炎
ソックス
耐火炎
シューズ
耐火炎
グローブ
レース
競技
◎
◎
○
◎
○
◎
◎
頭部およ
び頸部の
保護装置
(FHR システム)
○
下記2)参照
2)頭部および頸部の保護装置の着用義務
(1) 排気量 2,000cc 未満の自動車登録番号標付車両を除くレース競技において、2
015年1月1日から着用が義務付けられる。
(2) すべてのレース競技において、2017年1月1日から着用が義務付けられる。
レース競技における安全ベルトに関する付則
1.
「3.装備、装着」を下記の通り改める。
1)フルハーネス式の4点式以上を装備し、競技中は常に装着すること。
(図1、図3参
照)
2015年1月1日以降に公認または登録された車両については、フルハーネス式
の5点式以上を装備することが義務付けられる。
2)~4)
(略)
以上
60
2014年
日本レース選手権規定
第1章 総 則
第1条 目的
一般社団法人日本自動車連盟(以下「JAF」という。)は、2014年(以下「当
該年」という。
)のレース競技会において優秀な成績を収めた者の栄誉をたたえるため、
これを認定する日本レース選手権規定を制定する。
第2条 選手権の区分
日本レース選手権は次の通り区分する。
1.全日本選手権
2.地 方 選 手 権
地方選手権の呼称は、1サーキットで1シリーズを構成するものについては、開
催されるサーキット名を付し、また、複数のサーキットで1シリーズを構成するも
のについては当該地方名を付する。
第3条 選手権の構成
1.全日本選手権
全日本選手権は、次の2部門で構成される。
1)全日本選手権スーパーフォーミュラ(以下「SF」いう。)
ドライバーおよびチームに選手権を与える。
2)全日本フォーミュラ3選手権(以下「F3」という。
)
ドライバー、チームおよびエンジンチューナーに選手権を与える。
2.地方選手権
地方選手権は、国内スポーツカレンダー登録規定の別表による各地方で、次の3
部門で構成され、地方および部門毎にドライバーに選手権を与える。
1)フォーミュラ4地方選手権(以下「F4」という。)
2)スーパーFJ地方選手権(以下「S-FJ」という。)
3)ツーリングカー地方選手権(以下「ツーリングカー」という。
)
ツーリングカーは、各オーガナイザーによりJAF国内競技車両規則第3章
公認車両および登録車両に関する一般規定第1条1.9)気筒容積別クラス(1
6クラス)から任意に最大5クラスの設定を行うことができる。
ただし、設定されたクラス区分は当該年中に変更することは許されない。
61
第4条 レースの走行距離
1.選手権レースの最長走行距離および最短走行距離は次の通りとし、レース毎に競
技会特別規則書でレース距離(以下「当初のレース距離」という。
)を定める。
区
分
全日本
選手権
地 方
選手権
部
門
SF
F3
F4
S-FJ
ツーリングカー
1ヒートの競技
最 短
110 ㎞
65 ㎞
50 ㎞
30 ㎞
30 ㎞
最 長
300 ㎞
100 ㎞
100 ㎞
100 ㎞
100 ㎞
2ヒート以上の競技
1ヒートの距離
合 計
最 短
最 長 最 長
75 ㎞
180 ㎞
300 ㎞
65 ㎞
75 ㎞
150 ㎞
45 ㎞
75 ㎞
150 ㎞
25 ㎞
75 ㎞
150 ㎞
-
-
-
2.競技会審査委員会は、保安もしくは不可抗力のため、レースがスタートする前迄に
当初のレース距離を短縮することができる。
短縮された距離が前項に定める最短走行距離に満たない場合でも、選手権レース
として認定される。
第5条 選手権レースの成立
1.各部門の選手権は、部門毎のレースが当該年度でそれぞれ3回以上開催されなけ
れば成立しない。
2.各部門のレースは、5台以上の車両がスタートしなければ成立せず、選手権得点
は与えられない。
ツーリングカー地方選手権は、当該クラスが5台以上の車両がスタートしなけれ
ば成立せず、選手権得点は与えられない。
3.不可抗力によりレースが中止された場合の取り扱いは次の通りとする。
1)先頭車両が2周回を完了する前にレースが中止された場合、レースは成立せず、
選手権得点は与えられない。
2)先頭車両が2周回を完了し、かつ走行した距離が当初のレース距離の75%未
満でレースが中止された場合、レースは成立し選手権得点の半分が与えられる。
3)先頭車両が当初のレース距離の75%以上を走行した後でレースが中止された
場合、レースは成立し選手権得点はすべて与えられる。
4.前条2項により当初のレース距離が短縮された場合、前項の2)および3)の
75%の計算は短縮された距離に基づく。
第6条 適用規則
1.全日本選手権および地方選手権のレースには、次の規則、規定が適用される。
1)国際モータースポーツ競技規則およびその付則
2)国内競技規則およびその付則
62
3)本選手権規定
4)競技会特別規則
2.全日本選手権のレースには、前項の規則、規定のほか、各部門毎に別に定める次
の統一規則が適用される。
1)全日本選手権スーパーフォーミュラ統一規則
2)全日本フォーミュラ3選手権統一規則
第7条 競技の格式および認定
1.全日本選手権および地方選手権は、自動車競技の組織に関する規定第3条「競技
会」に従った格式の競技とする。
2.全日本選手権または地方選手権のレースとして申請されたものの中からJAFが
認定したレースのみが、選手権タイトルの使用を許される。
3.JAFは、レース終了後、選手権レースとしての要件を満たさなかったと判断し
たレースを選手権から除外し、そのレースからタイトルを取り消すことがある。
第8条 選手権の登録申請
日本レース選手権の登録申請を行うオーガナイザーは、国内スポーツカレンダー登録
規定に従い、所定の書式により次の事項を記載しJAFに申請書を提出すること。
1.選手権レースの開催月日、区分、部門
2.開催場所、1周の距離
3.レースの走行距離(周回数)
4.その他、必要記載事項
第9条 組織許可
日本レース選手権として認定されカレンダー登録が認められたレースのオーガナイ
ザーは、下記の期日までに所定の書式により当該レースの組織許可申請書をJAFに提
出しなければならない。
1)全日本選手権(国際格式)
:開催日の4ヶ月前
2)
:開催日の3ヶ月前
〃
(国内格式)
3)地方選手権
第 10 条
:開催日の2ヶ月前
日本レース選手権の公示
JAFは、各年度の初めまでに日本レース選手権として認定したレースを公示する。
第 11 条
日本レース選手権の延期、中止、非開催
1.日本レース選手権として認定されたレースの開催を延期し、または開催が不能と
63
なった場合、当該レースのオーガナイザーは、その開催予定日の2ヶ月前までに、
その理由を付してJAFに届け出を行い承認を得た上、必要な公示を行わなければ
ならない。
2.日本レース選手権として認定されたレースを、正当な理由なく、中止または開催
しなかったオーガナイザーは、次年度の選手権レースの開催を認められない。
第 12 条
賞の授与
JAFは、第17条および第21条に定める得点基準に基づき、選手権の各部門の最
高得点者をその部門の日本レース選手権保持者として認定し、「JAFモータースポー
ツ賞典規定」による賞典を与える。
第 13 条
規則違反
1.JAFは、日本レース選手権に適用される規則または規定に重大な違反を犯した
者を選手権から除外することがある。
2.JAFは、競技会審査委員会により国内競技車両規則違反に起因する失格を宣告
された者が当該年度に獲得した選手権得点を遡及して無効とすることがある。
第 14 条
本規定の特例
やむを得ない事情により本選手権規定を適用できない場合、JAFがその処置を決定
する。
第2章
第 15 条
全日本選手権
参加車両
選手権に参加できる車両は、部門毎の選手権統一規則にこれを定める。
第 16 条
ドライバーの参加資格
1.SF
1)国際ドライバーライセンスB以上の所持者が参加できる。
2)上記1)以外の参加資格は、当該選手権統一規則に従うこと。
2.F3
国内競技運転者許可証A以上の所持者または、限定国内競技運転者許可証A所持
者の内、JAFスポーツ資格登録規定第2条2.8)に該当する者が参加できる。
国際格式競技の場合は、国際競技運転者許可証B以上の所持者とする。
ただし、次のいずれかに該当する者は参加できない。
1)当該選手権統一規則に定める当連盟への公式登録申請時にFIAスーパーラ
64
イセンスを所持している者。
2)2012年~2013年のGP2、SF、F・ニッポンまたは Formula Renault
3.5 Series において、シリーズランキング上位8位までの者。
第 17 条
得点基準
1.全日本選手権の得点は、所定の書式によりあらかじめJAFに登録されたドライ
バー、チームおよびエンジンチューナーを対象とする。
2.得点の基準および複数の者が同一の得点を得た場合の上位者の決定方法は、各部
門の選手権統一規則でこれを定める。
第3章
第 18 条
地方選手権
参加できる車両
1.F4:
当該年のJAF国内競技車両規則に定めるフォーミュラ4(F4)とし、本選手
権に使用するタイヤは、JAFの承認のもとでオーガナイザーによって指定された
ものを使用しなければならない。
2.S-FJ:
当該年のJAF国内競技車両規則に定めるスーパーFJ(S-FJ)とし、本選
手権に使用するタイヤは、JAFの承認のもとでオーガナイザーによって指定され
たものを使用しなければならない。
3.ツーリングカー:
オーガナイザーからの申請に基づきJAFが承認した技術規則に定める車両とす
る。
第 19 条
ドライバーの参加資格
1.F4
限定国内競技運転者許可証Aを含み、国内競技運転者許可証A以上国際ドライバ
ーライセンスB以下のライセンス所持者で、次のいずれかの条件を満たす者が参加
できる。
1)過去のレース出場実績が3回以上。
2)過去のレース出場実績が2回以上で、かつJAF公認レーシングコースにお
けるスポーツ走行の経験時間が4時間以上あってその証明を有すること。
3)過去にレースの出場実績が1回で、かつJAF公認レーシングコースにおけ
るスポーツ走行の経験時間が6時間以上あり、その証明を有すること。
4)JAF公認レーシングコースにおけるスポーツ走行の経験時間が9時間以上
65
あり、その証明を有すること。
2.S-FJ
限定国内競技運転者許可証Aを含み、国内競技運転者許可証A以上国際ドライバ
ーライセンスB以下のライセンス所持者で、上記1.1)~4)に定めるいずれか
の条件を満たす者が参加できる。
ただし、2011年~2013年にGP2、SF、F・ニッポン、F3のいずれ
かのレースにおいて3位以内に入賞した経験を有する者は、参加できない。
3.ツーリングカー
国内競技運転者許可証A以上の所持者が参加できる。
第 20 条
公式予選
1.公式予選は、最少15分(赤旗による中断時間は除く)とする。
2.公式予選は、少なくとも決勝レーススタートの2時間前までに終了していなけれ
ばならない。
3.ただし、競技会審査委員会がやむを得ない状況であると判断した場合は、この限
りではない。
4.公式予選通過基準タイムは、公式予選で達成されたタイムの上位3位までのタイ
ムを平均し、その130%以内とする。
第 21 条
得点基準
1.次の得点基準表に基づき、各選手権レースにおける上位10位までのドライバー
に得点を与える。ただし、得点を得る車両は、当該レースにおける同一部門の優勝
車両が走行した周回数の90%(小数点以下切捨て)以上の周回数を走行していな
ければならない。
● 得点基準表
順位
1位
2位
得点 20 点 15 点
3位
12 点
4位
10 点
5位
8点
6位
6点
7位
4点
8位
3点
9位
2点
10 位
1点
2.ドライバーは、選手権レースによって異なった車両で参加しても、その車が当該
部門の参加車両の規則に合致していれば、年間を通してその部門の得点は加算され
る。
3.ドライバーは、複数の選手権レースに出場して得た得点のうちから、高得点順に
次項に定めるレース数の得点を合計して選手権得点とすることができる。
4.選手権得点の対象となるレース数は、以下の通りとする。
1)F4およびS-FJ:
選手権レースとして成立した当該部門のレースの合計数の80%(小数点以
下四捨五入)とする。
66
2)ツーリングカー:
選手権レースとして成立した当該部門のレースの合計数の70%(小数点以
下四捨五入)とする。
ただし、開催された当該部門のレースの合計数が5回に満たない場合、開催され
た当該部門のレースのすべてが選手権得点の対象となる。
5.同一部門で、複数のドライバーが同一の選手権得点を得た場合、次の基準に基づ
き上位者を決定する。
1)有効得点(上記4.による選手権得点の対象レースで得た得点)の範囲内で
高得点を得た回数の多い順に順位を決定する。
2)上記1)の回数も同一の場合、当該競技者が獲得した全ての得点の内、高得
点を得た回数の多い順に順位を決定する。
3)上記1)および2)の方法によっても順位が決定できない場合は、最終戦に
おける得点をもって決定する。
最終戦の得点によっても順位が決定できない場合は、最終戦の前の競技会に
おける得点というように遡って順位が決まるまで続ける。
第 22 条
本規則の施行
本規則は、2014年1月1日より施行する。
以上
67
2014年 日本ラリー選手権規定
第1章 総則
第1条 目的
一般社団法人日本自動車連盟(以下「JAF」という。
)は、2014年(以下「当該年」という。
)のラリー
競技会において優秀な成績を収めたドライバーおよびナビゲーター(ラリー競技開催規定に定めるスペシャルス
テージラリーにおいてはコ・ドライバー。以下総称して「ナビゲーター」という。
)の栄誉をたたえるため、これ
を認定する日本ラリー選手権規定を制定する。
第2条 日本ラリー選手権の区分
本選手権は次の通り区分し、それぞれにドライバー部門およびナビゲーター部門を設ける。
・全日本ラリー選手権(以下「全日本選手権」という。なお、英語表記はJapanese Rally Championshipとす
る。)
・地方ラリー選手権(以下「地方選手権」という。)
第3条 タイトル
JAFは、国内競技規則とその付則、ラリー競技開催規定および本規定に基づいて組織し、開催されるラリー
競技会のうちから、第2条に基づき次の2タイトルを付す。
ただし、競技会終了後、選手権競技としての要件を満たさなかったと判断した場合、JAFは当該競技会のタ
イトルを取り消す場合がある。
1.全日本選手権として申請された国内格式以上の競技会のうちから、3戦以上10戦以内を「全日本ラリー
選手権競技会」として認定する。
2.各地域から地方選手権として申請された準国内格式以上の競技会のうちから3戦以上10戦以内を当該地
域の「地方ラリー選手権競技会」として認定する。
第4条 選手権競技および選手権シリーズの成立
1.選手権クラスの成立
全日本選手権は、各クラス5台以上のレッキ受付台数を以て、選手権クラスとして成立する。
地方選手権は、各クラス3台以上の参加出走台数を以て、選手権クラスとして成立する。
2.選手権競技会の成立
全日本選手権は選手権対象全クラス合計10台以上のレッキ受付台数を以て、地方選手権は選手権対象全
クラス合計10台以上の参加出走台数を以て、選手権競技会として成立する。
なお、全日本選手権と地方選手権が併催される場合は、全日本選手権は選手権対象全クラス合計10台以
上のレッキ受付台数を以て、地方選手権は選手権対象全クラス合計10台以上の参加出走台数を以て、それ
ぞれ選手権競技会として成立する。
3.選手権シリーズの成立
全日本選手権、地方選手権の何れも選手権として成立した競技会数3戦以上を以て、選手権シリーズとし
て成立する。
第5条 適用規則
1.全日本選手権および地方選手権のラリーには、次の規則、規定が適用される。
1)国際モータースポーツ競技規則およびその付則
2)国内競技規則およびその付則
3)本選手権規定
4)競技会特別規則
2.全日本選手権のラリーには、前項の規則、規定のほか、別に定める「全日本ラリー選手権統一規則」が適
68
用される。
第2章 全日本選手権
第6条 競技形式および走行距離
1.競技形式はラリー競技開催規定に定めるスペシャルステージラリーとする。ただし、JAFが特に認めた
場合はこの限りではない。
2.スペシャルステージの総走行距離は50km以上設定されていること。
3.やむを得ない理由により競技が短縮された場合において、それまでに終了したスペシャルステージの総距
離が30kmを超えており、かつ競技会審査委員会が適当と認めた場合、当該競技会は選手権として成立し
たものとする。
第7条 参加車両
1.クラス1(JN-1)およびクラス3(JN-3)に参加する車両:
1)当該年のJAF国内競技車両規則第2編ラリー車両規定に定めるラリーRN車両(RN車両)
、ラリー
RJ車両(RJ車両)
、ラリーRF車両(RF車両)またはラリーAE車両(AE車両)に適合した車両
とする。
2)参加車両は、自動車製造者が当該車両(同一車両型式)の生産を中止(終了)した10年後の当該年末
まで参加車両の資格を有する。
3)ラリーRF車両(RF車両)で参加する場合、ホイールおよびタイヤについては、当該年のJAF国内
競技車両規則第2編ラリー車両規定第3章第6条RJ車両規定に従うこと。
2.クラス2(JN-2)およびクラス4(JN-4)に参加する車両:
1)当該年のJAF国内競技車両規則第2編ラリー車両規定に定めるラリーRPN車両(RPN車両)に適
合した車両とする。
3.クラス5(JN-5)およびクラス6(JN-6)に参加する車両:
1)当該年のJAF国内競技車両規則第2編ラリー車両規定に定めるラリーRN車両(RN車両)またはラ
リーRJ車両(RJ車両)に適合した車両とする。
4.全ての参加車両は、4点式以上のFIA公認安全ベルトを装備しなければならない。
ラリーRF車両(RF車両)の全日本選手権参加車両資格は、2014年12月末日までとする。
第8条 クラス区分
参加車両は気筒容積に基づき下記の通りクラス区分される。
クラス1(JN-1)
:気筒容積が1400cc以下の車両、およびAE車両(気筒容積別区分なし)
クラス2(JN-2)
:気筒容積が1600cc以下の2輪駆動車両
クラス3(JN-3)
:気筒容積が1400ccを超え1500cc以下の2輪駆動車両
クラス4(JN-4)
:気筒容積が1600ccを超え2000cc以下の2輪駆動車両
クラス5(JN-5)
:気筒容積が1500ccを超え3000cc以下の車両
クラス6(JN-6)
:気筒容積が3000ccを超える車両
第9条 参加資格
全日本選手権競技に出場するものは、参加申し込み締め切り時点において、参加車両を運転するのに有効なる
運転免許を取得後1年以上経過していなければならない。
第10条 得点基準および選手権順位の決定
1.得点基準
1)クラス別得点
選手権として成立した各競技で完走したドライバーおよびナビゲーターに対し、
競技結果成績に基づき、
第8条に定めるクラス別の順位に従って下記の表による得点を与える。
69
ただし、不成立となったクラスの車両が参加出走した場合において、隣接する上位クラスが成立してい
るときは、そのクラスは当該車両を含んだ順位に基づいて得点が与えられるものとする。
順位
1位
2位
3位
4位
5位
6位
7位
8位
得点
10点
8点
6点
5点
4点
3点
2点
1点
2)得点係数
クラス別得点には、実際に行われたスペシャルステージの総距離および路面に従って以下の係数を乗じ
る。なお、小数点以下の得点も全て有効とする。
スペシャルステージの距離
ターマック
グラベル
50km~100km未満
1.0
1.2
100km~150km未満
1.2
1.5
150km以上
1.5
2.0
なお、第6条3.により選手権として成立した場合には、いずれも係数は0.8とする。
3)デイ別得点
選手権として成立した各競技の各デイにおける第8条に定めるクラス別の順位に従って上位3位のドラ
イバーおよびナビゲーターに対し、デイ毎に下記の表による得点を与える。
なお、当該得点には、上記2)の得点係数は乗じない。
順位
1位
2位
3位
得点
3点
2点
1点
2.選手権順位の決定
1)選手権として成立した競技会数が8戦以上の場合は高得点順に7戦を、7戦以下の場合は全戦を得点合
計の対象とする。
2)上記1)に従って各競技者のクラス別得点を合計し、その合計得点が多い順にクラス別選手権順位を決
定する。JAFは、このクラス別選手権順位において第1位となったものを、クラス選手権者として認定
する。
3)上記2)において、クラス別得点の合計が複数の競技者について同一となった場合は、上位得点の獲得
回数が多い順に順位を決定する。
4)上記3)によっても順位が決まらない場合は、当該競技者が得たすべての得点のうち、上位得点の獲得
回数が多い順に順位を決定する。
5)上記4)によっても順位が決まらない場合は、下記の通りとする。
(1)1位が複数存在する場合は、上位得点を獲得した競技会の総出走台数または各クラスにおける出走
台数の多い順、次に当該年に全日本選手権競技に出場した回数の多い順に順位を決定する。
(2)上記(1)以外の場合は、同順位として認定する。ただし、下位の者の順位は繰り上げない。
第11条 競技会事務局の設置
全日本選手権競技会を開催するオーガナイザーは、競技会特別規則書に記載された参加受付日から競技会終了
までの間事務局を設置し、かつ担当の事務局員1名以上を常駐させなければならない。
第3章 地方選手権
第12条 参加車両
参加できる車両は、当該年のJAF国内競技車両規則第2編ラリー車両規定に定めるRN車両、RJ車両、
RPN車両、RF車両またはAE車両とする。
ただし、RF車両のホイールおよびタイヤについては、当該年のJAF国内競技車両規則第2編ラリー車両
規定第3章第6条RJ車両規定に従うこと。
なお、過給器付車両のエアリストリクターについては、開催地域毎に当該地域の地方選手権を構成するオー
ガナイザーのすべての同意を得たうえで、当該年の前年の11月15日までにJAFに申請し承認を得ること
を条件に下記の措置を講ずることが出来る。
1.クラス毎にエアリストリクターの装着を義務付けること、または任意とすること。
2.エアリストリクターの装着を義務付ける場合、そのサイズは、クラス毎に最大内径33mm(外径:39
70
mm未満)を設定すること。
第13条 クラス区分
参加車両は気筒容積に基づき下記1.または2.のいずれかの方法によりクラス区分される。
1.全日本選手権と同クラス区分
2.開催地域別に任意に設定されるクラス区分:
次の1)〜3)の要件すべてを満たすことにより、クラス区分を任意に設定することができる。ただし、
1)~3)の要件のいずれかでも満たすことができない場合は、上記1.の全日本選手権と同一クラス区
分とする。
1)
クラス区分は、
当該年のJAF国内競技車両規則第2編ラリー車両規定第1章一般規定第5条に基づき、
最大6区分以内とすること。
2)当該地域の地方選手権を構成するオーガナイザーすべての同意を得ること。
3)上記1)および2)について、当該年の前年の11月15日までにJAFに申請すること。
第14条 参加資格
1.地方選手権に出場するものは、参加申し込み締め切り時点において、参加車両を運転するのに有効なる運
転免許を取得後1年以上経過していなければならない。
2.地方選手権の地域区分は、下記の5地区に分割する。
JAF北海道ラリー選手権
: 北海道
JAF東日本ラリー選手権
: 青森、秋田、岩手、山形、宮城、福島、新潟、長野、山梨、群馬、
栃木、茨城、埼玉、東京、神奈川、千葉
JAF中部・近畿ラリー選手権 : 静岡、富山、石川、福井、岐阜、愛知、三重、大阪、兵庫、滋賀、
京都、奈良、和歌山
JAF中四国ラリー選手権
: 岡山、鳥取、島根、広島、山口、香川、徳島、高知、愛媛
JAF九州ラリー選手権
: 福岡、大分、佐賀、長崎、熊本、宮崎、鹿児島、沖縄
3.各地方選手権は原則として、上記に区分された当該地区内にすべての行程が設定されなければならない。
第15条 得点基準および選手権順位の決定
1.得点基準
選手権として成立した各競技会で完走したドライバーおよびナビゲーターに対し、競技結果成績により、
第13条に従って設定されたクラスごとに、下記の表による得点を与える。
ただし、不成立となったクラスの車両が参加出走した場合において、隣接する上位クラスが成立している
ときは、そのクラスは当該車両を含んだ順位に基づいて得点が与えられるものとする。
順位
1位
2位
3位
4位
5位
6位
7位
8位
得点
10点
8点
6点
5点
4点
3点
2点
1点
2.選手権順位の決定
1)選手権として成立した競技会が7戦以上の場合は高得点順に6戦を、6戦以下の場合は全戦を得点合計
の対象とする。
2)上記1)に従って各競技者の得点を合計し、その合計得点が多い順にクラス別の選手権順位を決定する。
JAFは、この選手権順位において第1位となったものを、当該地区における各クラスの選手権者として
認定する。
3)上記2)において、得点の合計が複数の競技者について同一となった場合は、上位得点の獲得回数が多
い順に順位を決定する。
4)上記3)によっても順位が決まらない場合は、当該競技者が得たすべての得点のうち、上位得点の獲得
回数が多い順に順位を決定する。
5)上記4)によっても順位が決まらない場合は、下記の通りとする。
(1)1位が複数存在する場合は、上位得点を獲得した競技会の各クラスにおける出走台数の多い順、次
に当該年に当該クラスの地方選手権競技会に出場した回数の多い順に順位を決定する。
(2)上記(1)以外の場合は、同順位として認定する。ただし、下位の者の順位は繰り上げない。
71
第4章 一般規定
第16条 ブリーフィング
すべてのクルーおよび競技参加者は、必ずブリーフィングに出席し、かつ出席表に署名しなければならない。
ただし、ブリーフィングを実施しない場合、オーガナイザーはすべてのクルーおよび競技参加者に対する指示
事項を公式通知にて発行し、参加確認時に書面にて配付するものとする。なお、当該指示事項に追加/変更を生
じた場合には、当該競技会審査委員会の承認のもと再度、公式通知にて発表する。
第17条 保険
1.オーガナイザーは保険に関し、ラリー競技開催規定第6条に定める措置を講じること。
2.オーガナイザーは上記1.の保険に加え、当該競技会の参加者に対して傷害保険を付保すること。ただし、
参加者自身が傷害保険(または共済等)に加入しており、かつその事実が書面等の確実な手段によって証明
される場合はこの限りではない。
第18条 参加申し込み者に対する参加拒否
オーガナイザーは国内競技規則により、参加者に対して理由を示すことなく参加を拒否することが出来るが、
この場合3日以内に当該理由を付してJAFに報告しなければならない。
第19条 選手権競技の延期、中止、非開催
1.オーガナイザーは、選手権競技会の延期、または開催不能の場合、その開催予定日の2ヵ月前までに、J
AFにその理由を付して届け出を行い承認を受けたうえ、必要な公示を行わなければならない。
2.正当な理由なく、認定された選手権競技会を延期もしくは中止した場合、または当該競技会を開催しなか
った場合、そのオーガナイザーに対しては、翌年の選手権競技の開催を認めない。
またJAFは、組織許可申請以前の開催中止であっても、規則違反とみなし、罰則を適用することがある。
第20条 競技規則違反
1.道路運送車両の保安基準(昭和26年運輸省令第67号)または国内競技車両規則に起因する失格を決定
された競技者は、当該年の全得点が無効となる場合がある。
2.オーガナイザーに規則違反または著しい競技運営の不備があったとJAFが判断した場合、そのオーガナ
イザーに対しては、翌年の選手権競技の開催を認めない。
第21条 オブザーバーの派遣
1.JAFは、選手権競技会の運営状況を確認するため、必要に応じてオブザーバーを派遣し、その報告に基
づき必要な措置を講じることができる。
2.翌年に新たな全日本選手権競技会(申請時点で当該年の全日本選手権カレンダーに登録されていない競技
会)の開催を計画しているオーガナイザーは、カレンダー申請前に候補競技会(原則として地方選手権競技
会であること)の運営状況についてオブザーバーによる確認を受けていなければならない。
3.過去3年以内(3年前の年の1月1日から本選手権カレンダー登録申請締切日までの間)に全日本選手権
競技会を開催した実績のあるオーガナイザーは、上記2.は適用されない。
第5章 規則の施行
第22条 本規定の特例
やむを得ない事情により、本選手権規定を適用できない場合は、JAFにおいて、その処置を決定する。
第23条 本規定の施行
本規定は、2013年9月1日から施行する。
以上
72
JAF国内スピード行事競技コースの公認に関する規定の一部改正について
第1条
(略)
第2条
公認および競技の開催
公認スピード行事競技に使用されるコースは、JAFの公認を必要とする。
ただし、ジムカーナとダートトライアルのクローズド競技については、公認コースの使用を推奨する。
JAFはスピード行事競技コースを公認する際、1級から3級までの格式を付与する。各級の開催できる競技会の内容および具備すべき
要件は次の表2-1の通りである。
ただし、臨時コースについては、開催できる競技会の内容および具備すべき要件について個別に審査が行われる。
表2-1:コース格式と開催できる競技会の内容および具備すべき要件
開催できる競技会の格式
コース格式
1級
準1級
2級
3級
国内競技以下
国内競技以下
準国内競技以下
地方競技以下
P,PN,N,
P,PN,N,
P,PN,N,
P,PN,N,
SA,B,AE,SC,D
SA,B,AE,SC
SA,B,AE,SC
SA,B,AE
P,PN,N,SA,B,AE
P,PN,N,
SC,D
SA,B,AE
ジムカーナ
と開催でき
出走可能車両クラス
る競技会の
P,PN,N,SA,B,AE,
ダートトライアル
内容
安
-
SC,D
観衆導入
○
○
○
×
防護設備
第 9 条安全基準に合致した防護設備
○
○
○
○
消火体制
第 9 条安全基準に従った消火体制
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
×
参加台数を収容できるパドックの設置
○
○
○
○
参加者用掲示板の設置
○
○
○
○
充分な台数を収容できる駐車場の設置
○
○
○
×
施設案内板の設置
○
○
○
×
隔離された車検場の設置
○
○
×
×
競技会の運営、管理を行うための建物の設置
○
○
×
×
審査委員会室の設置
○
○
×
×
放送設備
放送設備の設置
○
○
×
×
施設管理
コース施設管理責任者の選任
○
○
×
×
全
第 9 条安全基準に従った救急施設(救護室およ
体
救急施設
び救急活動専用車両)
制
観衆に対する安全基準を満たした観衆エリアの
観衆
仕切り設備
パドック
参加者用
掲示板
駐車場
施設案内板
車検場
施
本部建物
設
審査委員会
設
室
備
73
第3条~第4条(略)
第5条
公認の手続き
公認申請手続きは、以下の通りとする。
1.~2.2)(略)
3)競技コース全体図:
競技コース全体図には次の施設を明記すること。
⑴防護設備
⑵救急施設
⑶パドック
⑷参加者用掲示板
⑸観衆導入エリア(通路を含む)
(2級以上)
⑹施設案内板
(2級以上)
⑺一般駐車場
(2級以上)
⑻再車検場
(1級及び準1級)
⑼本部建物
(1級及び準1級)
⑽審査委員会室
(1級及び準1級)
⑾放送設備(スピーカー設置箇所)(1級及び準1級)
4)~5)(略)
第6条~第10条(略)
第11条
施行年月日
本規定は、2014年1月1日より施行する。
以上
74
カート競技会参加に関する規定の一部改正について
第1条~第7条 (略)
第8条 参加制限
1.(略)
2.以下のクラスに参加しようとするドライバーは、カートドライバーライセンス国内B以上の所持者とする。
1)第2種カートコースにおけるFC-2
2)KZ2
3)KZ1
4)Superkart
第9条~第20条 (略)
以上
75
カートライセンス発給規定の一部改正について
第1条~第4条(略)
第5条 カート競技ライセンスの分類および有効な競技会
JAF発給のカート競技ライセンスはドライバーとエントラントに対するライセンスに分けられる。
上位のライセンスは下位のライセンスのすべてに有効である。
カート国際ライセンス:CIK-FIA国際ドライバーライセンス
CIK-FIA国際エントラントライセンス
カート国内ライセンス:JAF国内カートドライバーライセンス
JAF国内カートエントラントライセンス
1.CIK-FIA国際ドライバーライセンス:
国際、準国際およびJAFの公認するすべての競技会に有効であるが、所持するライセンスの等級により参
加できる車両および競技会は表1が適用される。
2.JAF国内カートドライバーライセンス:
JAFの公認するすべての競技会に有効であるが、所持者の年令および所持するライセンスの等級により参
加できる車両および競技会は表1が適用される。
表1
ライセンス種別
有効な車両のクラス、競技会
ジュニア B
FP-Jr Cadets 車両によるジュニアの準国内以下の競技会
(10~11 歳まで)
ジュニア B
ジュニア準国内以下の競技会、およびすべての制限付以下の競技会。ただし、第2種コー
(12~14 歳まで)
スにおける FC-2、KZ2、KZ1、Superkart を除く。
※日本カート選手権競技会については、別途定める日本カート選手権規定が適用される。
ジュニア A
ジュニアの国内以下の競技会、およびすべての準国内以下の競技会。ただし、第2種コー
スにおける FC-2、KZ2、KZ1、Superkart を除く。
※日本カート選手権競技会については、別途定める日本カート選手権規定が適用される。
ジュニア国際
CIK-FIA 公認のジュニア国際競技、および第2種コースにおける FC-2、KZ2、KZ1、
Superkart を除く JAF 公認のすべての国内以下の競技会。ただし、JAF により特別に認め
られた者は、国際競技会に参加できるが、国際競技会の世界選手権・カップ等に出場した
者は、その後のジュニアの競技会に参加することはできない。
※日本カート選手権競技会については、別途定める日本カート選手権規定が適用される。
国内 B
準国内以下の競技会。
国内 A
すべての国内以下の競技会。
国際 C
グループ2の国際競技(KF4、KF3,KF2、KZ2)およびすべての国内以下の競技会。
および国際 B
国際 A
グループ1の国際競技(Super Kart、KF1、KZ1)およびすべての国内以下の競技会。
※グループ1の CIK-FIA 選手権・カップ等に参加する場合、国際 A が必要。
※ 別途定める日本カート選手権規定第 22 条に合致したジュニアAおよびジュニア国際ドライバーライセン
ス所持者については、国内格式で開催される全日本選手権に参加することができる。
3.~4.(略)
第6条~第25条(略)
以上
76
2014年日本カート選手権規定
第1章 総則
第1条 目的
一般社団法人日本自動車連盟(以下「JAF」という。)は2014年(以下「当該年」という。)のカート
競技会において優秀な成績を収めた者の栄誉をたたえるため、これを認定する日本カート選手権規定を制定する。
第2条 日本カート選手権の区分
日本カート選手権は次の通り区分される。
1.全日本選手権
2.地方選手権
3.ジュニア選手権
※全日本選手権およびジュニア選手権については夫々の地域シリーズ終了後、最終競技会として東西統一
競技会を開催する。
第3条 日本カート選手権の部門
日本カート選手権は以下の選手権別に制定する。
1.全日本選手権
全日本選手権は以下の2部門に区分する。
1)KF部門
2)フォーミュラスーパー125(FS-125)部門
2.地方選手権地方選手権は以下の5部門に区分する。第1種コースで開催される1つのシリーズ(第38条
の2「競技の構成」参照)は3部門以内、第2種コースで開催される1つのシリーズ(第38条の2「競技
の構成」参照)は1部門で構成される。
1)フォーミュラピストン2(FP-2)部門
2)フォーミュラピストン3(FP-3)部門
3)フォーミュラスーパー4(FS-4)部門
4)フォーミュラスーパー125(FS-125)部門
5)フォーミュラC-2(FC-2)部門
3.ジュニア選手権
ジュニア選手権は以下の2部門に区分する。
1)フォーミュラピストンジュニア(FP-Jr)部門
2)フォーミュラピストンジュニアカデット(FP-Jr Cadets)部門
第4条 日本選手権競技の走行距離または時間
区分
全日本選手権
地方選手権
ジュニア選手権
部門
KF
FS-125
FP-2
FP-3
FS-4
FS-125
FC-2
FP-Jr
走行距離または時間(各ヒートの合計)
最短
最長
30kmまたは30分
90kmまたは90分
〃
〃
30kmまたは30分
50kmまたは50分
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
30kmまたは30分
50kmまたは50分
77
FP-Jr Cadets
20kmまたは20分
40kmまたは40分
第5条 選手権競技の成立要件
第3条に規定する部門毎にそれぞれ5台以上の車両の出走をもって成立とする。5台に満たない場合は、第6
条に定める選手権得点は与えられない。
第6条 得点基準
日本カート選手権として認定された各競技会において、第3条に規定する部門毎に第2章全日本選手権、第3
章地方選手権または第4章ジュニア選手権で定める基準により得点が与えられる。
第7条 選手権保持者の認定
JAFは第6条に基づき各選手権の各部門で最高得点を得た者を当該部門の選手権保持者として認定する。
複数のドライバーが同一の得点を得た場合は、下記に従い順位を決定する。
1.有効得点の中で高得点を得た回数の多い順に順位を決定する。
2.上記1の回数も同一の場合、当該部門の最終戦(全日本選手権FS-125部門およびジュニア選手権(F
P-Jr Cadets部門コースシリーズを除く)においては東西統一競技会をいう。)で上位順位を得た者を上
位とする。
なお、当該部門の最終戦に参加しなかった場合は、有効得点のうち最終戦により近い競技会において高得
点を得た者を上位とする。
3.上記1および2の方法によっても結果が出ない場合は、同順位とする、ただし、下位の者の順位は繰り上
げない。
例)2位が複数の場合:1位、2位、2位、4位
第8条 賞の授与
日本カート選手権保持者として認定された者に対して、JAFが別に定めた「JAFモータースポーツ賞典規
定」による賞典を与える。
第9条 選手権の認定
全日本選手権は国内格式以上、地方選手権は準国内格式以上、ジュニア選手権競技会は準国内格式以上とし、
夫々の選手権として申請された競技会の中からJAFが認定したものに対してのみタイトルの使用が許可される。
JAFは競技会終了後、選手権競技会としての要件を満たさなかったと判断した場合には、当該競技会を選手
権から除外する場合がある。
第10条 カレンダー登録
日本カート選手権競技会のカレンダー登録は、別に定める「JAFカートカレンダー登録規定」による。
第11条 組織許可
JAFは、オーガナイザーが本規定およびJAFによる付帯条件等を遵守することを条件として、日本カート
選手権競技の組織許可を与える。
第12条 組織許可申請の手続き
日本カート選手権競技会のカレンダー登録が認められた者は、開催日の2ヵ月前までに所定の書式により当該
競技会の組織許可申請書類をJAFに提出すること。
第13条 参加者名簿のJAFへの提出
オーガナイザーは、国内競技規則4-28に基づき競技会開催日の7日前までに参加者名簿の写しをJAFに
提出すること。
78
第14条 JAFオブザーバーの派遣
日本カート選手権競技会にはJAFからオブザーバーを派遣する場合がある。
第15条 参加台数の制限
日本カート選手権競技会の参加台数は、当該競技開催場所のパドック、駐車場の面積によりJAFが参加台数
を制限する場合がある。
第16条 参加申込の拒否
オーガナイザーは、国内競技規則4-19に基づき、参加申込の拒否を行った場合は、速やかにその理由を付
してJAFに報告すること。
第17条 日本選手権競技の延期、中止、非開催
オーガナイザーは、日本カート選手権競技会を延期または中止とする場合、開催予定日の2ヵ月前(天災地変
またはこれに準ずる理由があるときを除く)までに、JAFに理由を付して届出を行い、承認を受けたうえ、必
要な公示を行うこと。
正当な理由がなく、認定された日本選手権競技を中止または開催を行わなかったオーガナイザーに対しては、
次年度の日本選手権競技の開催を認めない。
第18条 規則違反
1.日本カート選手権競技に適用される規則に違反した者に対し、JAFは罰則を課する場合がある。
2.年齢、ライセンス等、出場資格に制限のある日本カート選手権競技で、その資格に違反してエントリーし
たことが競技会開始後に判明したドライバーについて、JAFは当該年度の選手権の全得点を無効とする場
合がある。
第19条 本規定の特例
やむを得ない事情により、本規定を適用できない場合はJAFがその処置を決定する。
第2章 全日本選手権
第20条 適用規則
全日本選手権競技は、JAF国内カート競技規則とその付則、本規定、全日本カート選手権統一規則および競
技会特別規則が適用される。
第21条 競技車両
全日本選手権に参加が認められるカート競技車両は、「JAF国内カート競技車両規則」の第2条に定める第
1種競技車両に限定し、各部門により以下の通りとする。
1.KF部門:
JAF国内カート競技車両規則第45条に定めるKF1車両とする。
2.FS-125部門:
JAF国内カート競技車両規則第41条に定めるFS-125車両とする。
第22条 ドライバーの出場資格
全日本選手権競技に出場するドライバーは、各部門毎に以下の条件を満たしていること。
ドライバーが出場できる地域および参加部門は何れかの地域ならびに部門に限定され、シリーズの途中で変更
することはできない。
1.KF部門:
1)国際Bドライバーライセンス以上の所持者。
2)国際Cおよび国内Aドライバーライセンス所持者については、下記の何れかの実績を満たす者。
(1)当該年の前年の全日本選手権のKF1部門またはKF2部門に出場した実績のある者。
79
(2)過去の全日本選手権SuperKF部門あるいはKF1部門で、年間総合順位が10位以内であっ
た者。
(3)当該年の前年の全日本選手権FS-125部門で、年間総合順位が10位以内の者。
(4)JAFによって特に認められた者(海外での実績等)。
2.FS-125部門:
1)国内Aドライバーライセンス以上の所持者
2)ジュニアAまたはジュニア国際ドライバーライセンス所持者(満14歳以上または当該年に満14歳と
なる者)で、下記の何れかの実績を満たし、かつJAFによって特に認められた者。
(1)当該年の前年の地方選手権シリーズ(地域・コース)のFS-125部門で5位以内となった者。
(2)当該年の前年のジュニアカート選手権シリーズのFP-Jr部門で1位となった者。
3.東西統一競技会(東西統一競技会の構成については、第27条2「競技の構成」参照)FS-125部門:
1)当該年の東地域、西地域(第27条1「地域区分」参照)夫々で開催された全日本選手権の地域シリー
ズ競技会の何れかの部門に出場した実績を有する者。
2)出場できる部門は、ドライバーが当該年に出場した部門に限定する。
第23条 開催資格
全日本選手権を開催するオーガナイザーは、以下の条件を満たしていること。
1.カレンダー登録申請締切日前にJAFによって開催される「全日本カート選手権カレンダー登録申請に係
る説明会」に出席すること。
※開催日時、開催場所等の詳細は別途公示される。
2.カレンダー登録申請時点で過去に単独で準国内格式以上の公認競技会を5回以上(内1回以上の国内格式
競技会を含む)
開催した実績を有する加盟または公認カートクラブ、
若しくは公認カートコース団体とする。
第24条 開催場所
全日本選手権の開催場所は、カレンダー登録申請時点で同選手権開催に有効なコース許可証を所持している公
認カートコースであること。KF部門の開催場所については、以下のいずれかの条件を満たした公認カートコー
スとする。
1.現行(または過去に)国際格式を取得しているカートコース。
2.全日本選手権東西統一競技会を開催した実績を有するカートコース。
3.JAFが特に認めたカートコース。
※2015年から第24条は下記の通り改正する。
全日本選手権の開催場所は、カレンダー登録申請時点で同選手権開催に有効なコース許可証を所持している
公認カートコースであること。KF部門の開催場所については、以下の基準の内2項目以上の条件を満たした
公認カートコースとする。
1.全長:1,200m以上(2009年4月1日以前に公認されたコースは1,000m)
2.スタート/フィニッシュラインが設定される直線路:150m以上
3.スタートラインから第1コーナーまでの直線路:70m以上
第25条 申請と認定
1.全日本選手権は、原則として1コース1競技会開催とする。
2.JAFは、全日本選手権KF部門としてオーガナイザーから申請された競技会の中から、3競技会以上5
競技会以内の競技会を選手権競技会として認定する。
3.JAFは、全日本選手権FS-125部門としてオーガナイザーから申請された競技会の中から、東地域、
西地域夫々3競技会以上5競技会以内の競技会を選手権競技会として認定する。
4.KF部門最終競技会およびFS-125部門東西統一競技会は、同日開催とし、オーガナイザーからの申
請に基づき、JAFが指定し、認定する。
80
第26条 審査委員会の認定
全日本選手権競技会における審査委員会は3名で構成し、審査委員長および審査委員1名はJAF派遣とする。
第27条 開催地域区分と競技の構成
1.KF部門
1)地域区分:設けない。
2)競技の構成:KF部門は1競技会2レース制とする。
2.FS-125部門
1)地域区分:東地域および西地域の2つの地域シリーズとして区分する。
東西統一競技会は、2つの地域シリーズ終了後、開催される。
東地域: 北海道、青森、秋田、岩手、山形、宮城、福島、新潟、長野、山梨、群馬、栃木、茨城、埼玉、
東京、神奈川、千葉
西地域: 静岡、富山、石川、福井、岐阜、愛知、三重、大阪、兵庫、滋賀、京都、奈良、和歌山、岡山、
鳥取、島根、広島、山口、香川、徳島、高知、愛媛、福岡、大分、佐賀、長崎、熊本、宮崎、
鹿児島、沖縄
2)競技の構成:1競技会1レース制とする。
第28条 得点基準
各部門毎に以下の通り得点が与えられる。ただし、競技会出場台数に応じて下表aの通り得点の対象となる順
位が制限される。
ドライバーは、年間の各競技会を通じ、第21条の規定に合致する同一部門の車両であれば異なる車両で参加
しても得点が加算される。
表a(得点対象)
出場台数
40台以上
38~39台
36~37台
34~35台
32~33台
30~31台
28~29台
26~27台
24~25台
得点対象順位
20位まで
19位まで
18位まで
17位まで
16位まで
15位まで
14位まで
13位まで
12位まで
出場台数
22~23台
20~21台
18~19台
16~17台
14~15台
12~13台
10~11台
8~9台
5~7台
得点対象順位
11位まで
10位まで
9位まで
8位まで
7位まで
6位まで
5位まで
4位まで
3位まで
1.KF部門、FS-125部門得点基準表は表b①と②による。
2.FS-125部門東西統一競技会の得点は得点基準表b①の1.5倍とする。
3.KF部門シリーズの順位は各競技会で獲得した得点のうち、高い得点の順に選手権として成立したレース
数の75%(小数点以下四捨五入)を集計し、その得点合計により決定する。
得点対象となるレースがKF部門においては6回に満たない場合は、全得点を合算する。
4.FS-125部門のシリーズの順位は各地域での競技会および東西統一競技会で獲得した得点のうち高い
得点の順に選手権として成立したレース数の75%(小数点以下四捨五入)を集計し、その得点合計により
決定する。
得点対象となる競技会が4回に満たない場合は、全得点を合算する。
表b(KF/FS−125部門)
①決勝結果成績に付す得点
順位
1位
2位
3位
4位
5位
6位
7位
8位
9位
10位
得点
25点
22点
20点
18点
16点
15点
14点
13点
12点
11点
81
順位
11位
12位
13位
14位
15位
16位
17位
18位
19位
20位
得点
10点
9点
8点
7点
6点
5点
4点
3点
2点
1点
②予選結果成績に付す得点(10位まで)
順位
1位
2位
3位
4位
5位
6位
7位
8位
9位
10位
得点
10点
9点
8点
7点
6点
5点
4点
3点
2点
1点
第29条 競技番号の指定
前年の全日本選手権の各部門1位から10位の者に対して、順位と同一の競技番号を与える。これを適用でき
ない場合、ドライバーの実績を勘案し、オーガナイザーが競技番号を指定する。
なお、前年の全日本選手権の各部門で1位から10位となった者以外はこの競技番号を使用することはできず、
この者が不出場の場合、当該競技番号は空番号となる。
第30条 全日本選手権の成立
1.KF部門については、当該年に3回以上のレースが開催されなければ、全日本選手権は成立しない。
2.FS-125部門については、第27条に定める東・西何れかの地域で当該年に夫々3回以上の競技会が
開催されなければ、全日本選手権は成立しない。
第3章 地方選手権
第31条 適用規則
地方選手権競技は、JAF国内カート競技規則とその付則、本規定、地方カート選手権統一規則および競技会
特別規則が適用される。
第32条 競技車両
地方選手権に参加が認められるカート競技車両は、「JAF国内カート競技車両規則」の第1条に定める第1
種競技車両に限定し、各部門により以下の通りとする。
1.フォーミュラピストン2(FP-2)部門:
JAF国内カート競技車両規則第36条に定めるフォーミュラピストン2(FP-2)車両とする。
2.フォーミュラピストン3(FP-3)部門:
JAF国内カート競技車両規則第37条に定めるフォーミュラピストン3(FP-3)車両とする。
3.フォーミュラスーパー4(FS-4)部門:
JAF国内カート競技車両規則第40条に定めるフォーミュラスーパー4(FS-4)車両とする。
4.フォーミュラスーパー125(FS-125)部門:
JAF国内カート競技車両規則第41条に定めるフォーミュラスーパー125(FS-125)車両とす
る。
5.フォーミュラC-2(FC-2)部門:
JAF国内カート競技車両規則第39条に定めるフォーミュラC-2(FC-2)車両とする。
第33条 ドライバーの出場資格
地方選手権競技に出場するドライバーは、各部門毎に以下の条件を満たしていること。
なお、一つの競技会における同一ドライバーの参加できる部門は一部門のみとする。
1.FP-2/FP-3/FS-4/FS-125部門
1)国内Bドライバーライセンス以上の所持者。
2)ジュニアAまたはジュニア国際ドライバーライセンス所持者(満13歳以上または当該年13歳になる
者)で、下記の何れかの条件を満たす者。
(1)当該年の前年ジュニア選手権競技会に出場した実績のある者。
(2)参加申込時点において過去12ヵ月以内にクローズド格式以上の競技会に3回以上出場した実績
(ライセンス取得後の実績)のある者。
82
3)第38条2.1)に定める地域シリーズとして開催されるFP-3部門は、満18歳以上の国内Bドラ
イバーライセンス以上の所持者とする。
2.FC-2部門
国内Bドライバーライセンス以上の所持者。
第34条 開催資格
地方選手権を開催するオーガナイザーは、下記の何れかの条件を満たした加盟または公認カートクラブ、若し
くは加盟または公認カートコース団体とする。
1.カレンダー登録申請時点で過去に単独で制限付格式以上の公認競技会を5回以上開催した実績を有する者。
2.上記1を満たしていない場合は、過去に全日本選手権競技会を3回以上開催した実績のあるクラブ若しく
は団体との共催により開催することをJAFが認めた場合。
第35条 開催場所
地方選手権の開催場所は、カレンダー登録申請時点で同選手権開催に有効なコース許可証を所持している公認
カートコースであること。
FC-2部門の開催場所については、第2種カートコース(準国内)に限定する。
第36条 申請と認定
1.FP-2/FP-3/FS-4/FS-125部門
1)地方選手権(FP-2/FP-3/FS-4/FS-125部門)は、第38条2に定めるシリーズ毎
に第3条2で規定する4部門から、何れか3部門以内をオーガナイザーが選択し、JAFに申請する。
2)JAFは、地方選手権(FP-2/FP-3/FS-4/FS-125部門)として申請された競技会
の中から、東地域、西地域(第38条1「地域区分」参照)および各カートコース毎に夫々3競技会以上
6競技会以内の競技会を選手権競技会として認定する。
2.FC-2部門
1)地方選手権(FC-2部門)は、第38条2.2)に定めるシリーズ毎にオーガナイザーが選択し、J
AFに申請する。
2)JAFは、地方選手権(FC-2部門)として申請された競技会の中から、各カートコース毎にそれぞ
れ3競技会以上6競技会以内の競技会を選手権競技会として認定する。
第37条 審査委員会の認定
地方選手権競技会における審査委員長は、オーガナイザーが「1級」のオフィシャルライセンス所持者または
エキスパートライセンス所持者の中から選出しJAFの承認を受けた者とする。なお、JAFが特に指名する場
合もある。
他の審査委員はオーガナイザーが指名した者をJAFが承認する。
第38条 開催地域区分と競技の構成
1.地域区分:
1)東地域: 北海道、青森、秋田、岩手、山形、宮城、福島、新潟、長野、山梨、群馬、栃木、茨城、埼玉、
東京、神奈川、千葉
2)西地域: 静岡、富山、石川、福井、岐阜、愛知、三重、大阪、兵庫、滋賀、京都、奈良、和歌山、岡山、
鳥取、島根、広島、山口、香川、徳島、高知、愛媛、福岡、大分、佐賀、長崎、熊本、宮崎、
鹿児島、沖縄
2.競技の構成:
地方選手権は、次の2つのシリーズから構成される。
1)地域シリーズ:
地域シリーズは、全日本選手権競技会との併催により、前項1の東地域および西地域の2つの地域シリ
ーズとして構成する。この場合の呼称は、当該地域名(東地域、西地域)を付す。
83
2)コースシリーズ:
コースシリーズは、1つまたは複数のカートコースにおいて1つのシリーズを構成する。この場合の呼
称は、開催されるカートコース名を付す。
第39条 得点基準
1.各シリーズの各部門毎に以下の通り得点が与えられる。ただし、出場台数に応じて下表aの通り得点の対
象となる順位が制限される。
2.ドライバーは、年間を通じて第38条の異なるシリーズに出場することができる。出場するシリーズ毎に
第3条の2に規定する部門を任意に選択することができる。
3.ドライバーは、年間の各競技会を通じ、第32条の規定に合致する車両であれば異なる車両で参加しても
得点が加算される。
表a(得点対象)
出場台数
得点対象順位
出場台数
得点対象順位
40台以上
20位まで
22~23台
11位まで
38~39台
19位まで
20~21台
10位まで
36~37台
18位まで
18~19台
9位まで
34~35台
17位まで
16~17台
8位まで
32~33台
16位まで
14~15台
7位まで
30~31台
15位まで
12~13台
6位まで
28~29台
14位まで
10~11台
5位まで
26~27台
13位まで
8~9台
4位まで
24~25台
12位まで
5~7台
3位まで
FP-2/FP-3/FS-4/FS-125/FC-2部門:
得点基準は表bによる。
得点合計の対象となる競技会は、選手権競技会として開催されたシリーズ毎の当該部門競技会の合計数の
80%(小数点以下四捨五入)とし、その得点合計によりシリーズ順位を決定する。
ただし、開催された競技会の合計数が5競技会に満たない場合は、開催されたシリーズ毎の当該部門競技
会のレースのすべてが得点合計の対象となる。
表b(FP−2/FP−3/FS−4/FS−125/FC−2部門)
順位
1位
2位
3位
4位
5位
6位
7位
8位
9位
10位
得点
25点
22点
20点
18点
16点
15点
14点
13点
12点
11点
順位
11位
12位
13位
14位
15位
16位
17位
18位
19位
20位
得点
10点
9点
8点
7点
6点
5点
4点
3点
2点
1点
第40条 競技番号の指定
前年の当該地域の地方選手権の各部門1位の者に対して、順位と同一の競技番号を与える。これを適用できな
い場合、ドライバーの実績を勘案し、オーガナイザーが競技番号を指定する。同競技番号は、シリーズ1位を得
た地域ならびに当該部門でのみ使用が認められ、他地域ならびに他部門での使用は認められない。
なお、前年1位となった者以外はこの競技番号を使用することはできず、この者が不出場の場合、当該競技番
号は空番号とする。
第41条 地方選手権の成立
第38条に定める何れかのシリーズで、第32条に定められた各部門の競技会が当該年度で夫々3回以上開催
されなければ、当該シリーズは成立しない。
84
第4章 ジュニア選手権
第42条 適用規則
ジュニア選手権競技は、JAF国内カート競技規則とその付則、本規定、ジュニアカート選手権統一規則およ
び競技会特別規則が適用される。
第43条 競技車両
ジュニア選手権に参加が認められるカート競技車両は、「JAF国内カート競技車両規則」の第1条に定める
第1種競技車両に限定し、各部門により以下の通りとする。
1.フォーミュラピストンジュニア(FP-Jr)部門:
第34条に定めるフォーミュラピストンジュニア(FP-Jr)車両とする。
2.フォーミュラピストンジュニアカデット(FP-Jr Cadets)部門:
第35条に定めるフォーミュラピストンジュニアカデット(FP-JrCadets)車両とする。
第44条 ドライバーの出場資格
ジュニア選手権競技に出場するドライバーは、以下の条件を満たしていること。
ドライバーが出場できる地域は東地域または西地域(第49条1「地域区分」参照)何れかに限定され、シリ
ーズの途中で変更することはできない。
1.フォーミュラピストンジュニア(FP-Jr)部門
1)ライセンス
ジュニアドライバーライセンス所持者とする。
ただし、ジュニアBカートドライバーライセンス所持者は、参加申込時点において、ライセンス取得後
クローズド格式以上の競技会に3回以上出場した実績を有すること。
2)年齢制限
12歳(12歳の誕生日を迎える当該年)以上15歳未満の者。
なお、当該年に満15歳に達しても、一般ライセンスを取得しなければ、その年のフォーミュラピスト
ンジュニア(FP-Jr)部門に出場することが認められる。
3)東西統一競技会:
(1)当該年の東地域、西地域(第49条の1「地域区分」参照)夫々で開催されたジュニア選手権の地
域シリーズ競技会の何れかの部門に出場した実績を有する者。
(2)出場できる部門は、ドライバーが当該年に出場した部門に限定する。
2.フォーミュラピストンジュニアカデット(FP-Jr Cadets)部門
1)ライセンス
ジュニアドライバーライセンス所持者とする。
ただし、ジュニアBカートドライバーライセンス所持者は、参加申込時点において、ライセンス取得後
クローズド格式以上の競技会に3回以上出場した実績を有するか、JAF公認カートコースにおけるスポ
ーツ走行の経験時間が20時間以上あり、その証明を有すること。
2)年齢制限
10歳(10歳の誕生日を迎える当該年)以上13歳未満の者。
なお、当該年に13歳に達しても、その年のジュニア選手権競技に出場することが認められる。
3)出場できる地域シリーズは、東地域または西地域(第49条の1「地域区分」参照)の何れかに限定さ
れ、シリーズの途中で変更することはできない。ただし、地域シリーズとコースシリーズに重複して出場
することは認められる。
4)東西統一競技会:
(1)当該年の東地域、西地域(第49条の1「地域区分」参照)夫々で開催されたジュニア選手権の地
域シリーズ競技会、またはコースシリーズ競技会に出場した実績を有する者。
(2)出場できる部門は、ドライバーが当該年に出場した部門に限定する。
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第45条 開催資格
ジュニア選手権を開催するオーガナイザーは、カレンダー登録申請時点で過去に単独で準国内格式以上の公認
競技会を5回以上(内1回以上の国内格式競技会を含む)開催した実績を有する加盟または公認カートクラブ、
若しくは加盟または公認カートコース団体とする。
第46条 開催場所
ジュニア選手権の開催場所は、カレンダー登録申請時点で同選手権開催に有効なコース許可証を所持している
公認カートコースであること。
第47条 申請と認定
1.ジュニア選手権は、コースシリーズとして開催されるフォーミュラピストンジュニアカデット(FP-J
r Cadets)部門を除き、原則として1コース1競技会開催とする。
2.JAFはジュニア選手権としてオーガナイザーから申請された競技会の中から、東地域、西地域および各
カートコース毎に夫々3競技会以上5競技会以内の競技会を選手権競技会として認定する。
3.ジュニア選手権東西統一競技会の開催は、原則として、全日本選手権東西統一競技会との併催とし、オー
ガナイザーからの申請に基づき、JAFが指定し、認定する。
第48条 審査委員会の認定
コースシリーズを除くジュニアカート選手権競技会における審査委員会は3名で構成し、審査委員長および審
査委員1名はJAF派遣とする。
ただし、コースシリーズにおける審査委員長は、オーガナイザーが「1級」のオフィシャルライセンス所持者
またはエキスパートライセンス所持者の中から選出しJAFの承認を受けた者とする。なお、JAFが特に指名
する場合もある。他の審査委員はオーガナイザーが指名した者をJAFが承認する。
第49条 開催地域区分と競技の構成
1.地域区分:
1)東地域: 北海道、青森、秋田、岩手、山形、宮城、福島、新潟、長野、山梨、群馬、栃木、茨城、埼玉、
東京、神奈川、千葉
2)西地域: 静岡、富山、石川、福井、岐阜、愛知、三重、大阪、兵庫、滋賀、京都、奈良、和歌山、岡山、
鳥取、島根、広島、山口、香川、徳島、高知、愛媛、福岡、大分、佐賀、長崎、熊本、宮崎、
鹿児島、沖縄
2.競技の構成:
ジュニア選手権は、次の2つから構成される。
1)地域シリーズ:
地域シリーズは、前項1.の東地域および西地域の2つの地域シリーズとして構成する。
東西統一競技会は、上記の選手権競技会終了後、開催される。
2)コースシリーズ:(FP-Jr Cadets部門のみ)
コースシリーズ、1つまたは複数のカートコースにおいて1つのシリーズを構成する。この場合の呼称
は、開催されるカートコース名を付す。
第50条 得点基準
1.選手権競技会として認定された各競技会において、出場台数に応じて下表aの通り得点の対象となる順位
が制限され、下表bの通り得点が与えられる。
2.ドライバーは、年間の各競技会を通じ、第43条の規定に合致する車両であれば異なる車両で参加しても
得点が加算される。
3.東西統一競技会の得点は得点基準表bの1.5倍とする。
4.地域シリーズの順位は東・西夫々の地域における得点および東西統一競技会で獲得した得点のうち、高い
得点の順に選手権として成立した競技会数の75%(小数点以下四捨五入)を集計し、その得点合計により
決定する。得点対象となる競技会が4回に満たない場合は、全得点を合算する。
86
5.コースシリーズの順位は各競技会で獲得した得点のうち、高い得点の順に選手権として成立した競技会数
の75%(小数点以下四捨五入)を集計し、その得点合計により決定する。得点対象となる競技会が4回に
満たない場合は、全得点を合算する。
表a(得点対象)
出場台数
40台以上
38~39台
36~37台
34~35台
32~33台
30~31台
28~29台
26~27台
24~25台
得点対象順位
20位まで
19位まで
18位まで
17位まで
16位まで
15位まで
14位まで
13位まで
12位まで
出場台数
22~23台
20~21台
18~19台
16~17台
14~15台
12~13台
10~11台
8~9台
5~7台
得点対象順位
11位まで
10位まで
9位まで
8位まで
7位まで
6位まで
5位まで
4位まで
3位まで
表b
順位
1位
2位
3位
4位
5位
6位
7位
8位
9位
10位
得点
25点
22点
20点
18点
16点
15点
14点
13点
12点
11点
順位
11位
12位
13位
14位
15位
16位
17位
18位
19位
20位
得点
10点
9点
8点
7点
6点
5点
4点
3点
2点
1点
第51条 競技番号の指定
本年度のジュニア選手権各部門各シリーズ1位から10位の者に対して、翌年も本ジュニア選手権の同一部門
同一シリーズに出場する場合には、順位と同一の競技番号を与える。
第52条 ジュニア選手権の成立
1.地域シリーズについては、第49条1に定める東・西何れかの地域で、第3条3に定めるフォーミュラピ
ストンジュニア(FP-Jr)部門、フォーミュラピストンジュニアカデット(FP-Jr Cadets)
部門毎に、競技会が当該年度に夫々3回以上開催されなければ、その部門のジュニア選手権は成立しない。
2.コースシリーズについては、競技会が当該年度に3回以上開催されなければ、その部門の当該ジュニア選
手権は成立しない。
第53条 本規定の施行
本規定は、2014年1月1日より施行する。
以上
87
2014年国内カート競技車両規則(改正概要)
第1条
カート競技車両の分類
(略)
1.カート競技車両のクラス区分
カートは、使用されるエンジンによって、次の7つのカテゴリーに区分される。
ク ラ ス KF1、 KZ1、 KZ2 は 格 式 準 国 内 以 上 の 競 技 と し て 、 ク ラ ス KF2 は 格 式 制
限付以上の競技として行われなければならない。
変 速 機 な し の エ ン ジ ン に つ い て は 、い か な る 可 変 点 火 装 置 (徐 々 に 早 め た り 遅 ら せ
た り す る 装 置 )も 禁 止 さ れ る 。 変 速 機 付 き の エ ン ジ ン に つ い て は 、 可 変 点 火 装 置 は
JAF お よ び CIK-FIA に 承 認 さ れ る も の と す る 。
カテゴリー
クラス
排気量
FP
FP-Jr
100cc
FP Jr Cadets
100cc
FP-2
100cc
FP-3
100cc
FC
125cc
FC-2
125cc
1
2
FC
3
FS-4
FS-4
280cc
4
FS-125
FS-125
125cc
5
KF
KF4
125cc
KF3
125cc
KF2
125cc
KF1
125cc
KZ2
125cc
KZ1
125cc
Superkart
250cc
6
7
第2条~第5条
第6条
KZ
Superkart
(略)
寸法と重量
1 .( 略 )
2.重量
1)車両最低重量制限
①~④
(略)
⑤ カ テ ゴ リ ー KF
: KF4
:別途定める
: KF3
: 145kg
: KF2
: 158kg
: KF1
: 158kg
88
⑥ カ テ ゴ リ ー KZ
⑦ カ テ ゴ リ ー Superkart
: KZ2
: 175kg
: KZ1
: 175kg
: Superkart
: 205kg / 215kg
2)~4)(略)
第7条~第19条
第20条
(略)
エンジン
1.概要
エンジンとは、シリンダーブロック、クランクケース、該当する場合はギヤボッ
クス、点火システム、1つまたは複数のキャブレターおよび排気マフラーを含め、
走行可能状態の車両の推進装置一式と理解される。
全てのインジェクション・システムを禁止する。燃料以外の物質の噴霧は禁止と
する。
エンジンは、コンプレッサー他、いかなるシステムの過給装置も装備されていて
はならない。
Superkart、 お よ び FP に つ い て は 、 空 冷 ま た は 液 冷 方 式 に よ る 冷 却 装 置 (100cc
の シ リ ン ダ ー お よ び シ リ ン ダ ー ヘ ッ ド の み )が 許 可 さ れ る 。液 冷 方 式 の 場 合 、水 (H 2 0)
のみが許可される。
KF4、 KF3、 KF2、 KF1、 KZ2、 KZ1 の エ ン ジ ン は 、 製 造 者 の カ タ ロ グ に 記 載 さ
れ 、CIK-FIA に よ っ て 設 定 さ れ た 書 式 に 基 づ く「 公 認 書 式 」に 記 載 さ れ る 対 象 と な
ら な け れ ば な ら な い 。 こ の 公 認 書 式 は 、 ASN お よ び CIK-FIA に よ っ て 証 印 が 押 さ
れ 、 署 名 さ れ る も の と す る (公 認 規 則 参 照 )。
Superkart の エ ン ジ ン は 、 製 造 者 の 正 規 ス ペ ア パ ー ツ ・ カ タ ロ グ と と も に 、
CIK-FIA に 承 認 さ れ て い な け れ ば な ら な い (CIK-FIA の 承 認 規 則 参 照 )。
2 .( 略 )
3.水冷
液 冷 方 式 の 場 合 、 水 ( H 2 O) の み が 許 可 さ れ る 。 水 冷 方 式 を 用 い る す べ て の カ テ
ゴリーについて、ラジエターはシャシー/フレームの上方で、地面からの高さ最大
5 0 cm、 リ ア ホ イ ー ル の 中 心 線 の 前 方 ( Superkartに つ い て は フ ロ ン ト ホ イ ー ル の
中 心 線 の 後 方 )最 大 5 5 cmま で に 位 置 し な け れ ば な ら ず 、シ ー ト と 干 渉 し て は な ら
な い 。 Superkartに お い て 、 後 方 に 設 置 さ れ る ラ ジ エ タ ー は カ ー ト の 両 側 端 か ら 1
5 0 mm以 内 に 配 置 さ れ て は な ら な い 。 す べ て の 配 管 は 熱 ( 1 5 0 ℃ ) と 圧 力 ( 1
0バール)に耐えるよう設計された材質のものでなければならない。 温度を調整す
るため、ラジエターの前面または後面への遮蔽システムの取り付けに限り許可され
る。この装置は可動式(調整可能)でも良いが、カートの走行中に取り外すことが
できてはならず、危険な要素が含まれていてはならない。 メカニカルバイパスシス
テム(サーモスタットタイプ)は、バイパスラインを含め認められる。
4 . ~ 5 .( 略 )
6.イグニッション
FP、 FC、 FS-4、 FS125 お よ び Superkart を 除 く す べ て の カ テ ゴ リ ー に お い て 、
使 用 さ れ る 点 火 装 置 は CIK-FIA の 公 認 を 得 て い な け れ ば な ら な い 。
FP、 FS125、 KZ1 お よ び KZ2 に つ い て 、 使 用 さ れ る 点 火 装 置 は ア ナ ロ グ 方 式 で
89
な け れ ば な ら ず 、 す べ て の 可 変 点 火 装 置 (漸 進 的 に 早 め 、 ま た は 遅 ら せ る 装 置 )は 禁
止とする。
KF4、 KF3、 KF2 お よ び KF1 に つ い て 、 使 用 さ れ る 点 火 装 置 は イ ン テ グ レ ー テ
ッド・レブリミッターを備えたデジタル方式でなければならない。
ローターが外側にあり、突出し、露出している点火装置については、回転部分を
覆う防護装置が備えられていなければならない。カートの走行中に、エンジン機能
のパラメーターを自動制御することを可能とするすべての電子装置は禁止とする。
審 査 委 員 の 決 定 に よ り 、 エ ン ト ラ ン ト の 点 火 装 置 を 、 CIK-FIA ま た は JAF に よ
り 供 給 さ れ た 点 火 装 置 と 交 換 す る こ と が で き る (公 認 を 得 た 同 じ モ デ ル )。
いかなるときも配線が交換できるようにコネクターが同じであれば、スターター
キー・ユニットに替えて、ひとつまたはふたつのスタート/ストップ押しボタンを
用いることが許可される。
第21条
吸気消音器
JAF が 特 に 認 め た 場 合 を 除 き 、 吸 気 音 量 を 効 果 的 に 低 下 さ せ る た め に CIK-FIA 公
認 (登 録 )の 消 音 器 の 装 着 が 義 務 付 け ら れ る 。
耐ガス構造の吸気消音器に対する技術的なデータ
1)~5)(略)
6 ) KF4、 KF3、 KF2、 KF1: ダ ク ト 最 大 23mm
KZ1、 KZ2: ダ ク ト 最 大 30mm
Superkart で は 容 量 の 変 化 す る エ ア ボ ッ ク ス の 使 用 は 禁 止 と す る 。
第22条
排気
すべてのカテゴリーで、磁気反応鋼材製でなければならない。
KF4、KF2、KF1、KZ2 お よ び KZ1 に お い て は 、排 気 装 置 は 公 認 を 得 て い な け れ ば
な ら な い 。 全 カ テ ゴ リ ー と も (Superkart を 除 く )、 排 気 は ド ラ イ バ ー の 後 方 で 行 わ れ
な け れ ば な ら ず 、 ま た 地 面 か ら 45cm 以 上 の 高 さ で 行 わ れ て は な ら な い 。
排 気 サ イ レ ン サ ー の 出 口 は 、 そ の 外 径 が 3 cm 以 上 で な け れ ば な ら ず 、 第 6 条 と 第
7 条 に 規 定 す る 限 度 を 超 え て は な ら な い (Superkart を 除 く )。
排気装置を、どのような方法であれ、正常な運転位置に着座したドライバーの前方
を 、ま た 位 置 す る 面 を 通 過 さ せ る こ と は 禁 止 す る 。KF4、KF2、KF1 お よ び Superkart
Division1 を 除 き 、 い か な る 「 パ ワ ー バ ル ブ 」 も 禁 止 さ れ る 。
第23条~第25条
第26条
(略)
ホイールおよびタイヤ
1.ホイールおよびタイヤ
1)~3)(略)
4)タイヤが制限される特定の車両クラスは別途定める付則「指定カートタイヤに
ついて」によって指定されたタイヤを使用しなければならない。
① KF3、 KF2、 Superkart: CIK-FIA公 認 タ イ ヤ の 使 用 が 義 務 付 け ら れ る 。
② JAF指 定 タ イ ヤ の 使 用 が 義 務 付 け ら れ る ク ラ ス :
FP-Jr、 FP-JrCadets、 FP-2、 FP-3
90
CIK-FIA公 認 タ イ ヤ 以 外 の JAF指 定 タ イ ヤ に つ い て は フ ロ ン ト タ イ ヤ に 関 す る
寸法規定は適用されない。
≪統一解釈≫
※ た だ し 、 こ の 場 合 フ ロ ン ト ホ イ ー ル の リ ム 幅 は 1 3 0 mm(公 差 +1 mm)ま で
とする。
注:フロントタイヤに関する上記措置は2014年12月末日 までとする。
5)~6)(略)
2 .( 略 )
第27条
(略)
第28条
ナンバープレート
1.~6.(略)
7.競技ナンバーは、下記寸法および字体、またはJAFが指定したものとする。
また、その下地は単色で競技ナンバーを明瞭に識別できる色を使用しなければな
らない。
1)~3)(略)
第29条
公認
1.公認
1)シャシーの公認
本 条 4 . に 従 っ て 、 KF3、 KF2 お よ び KZ2 の シ ャ シ ー は 公 認 を 得 な け れ ば な
らない。
こ れ ら は 製 造 会 社 の カ タ ロ グ に 記 載 さ れ 、CIK-FIA に よ り 制 定 さ れ た 形 式 に 従
っ て “公 認 書 式 ”と い う 書 類 に 記 載 さ れ る 対 象 と な ら な け れ ば な ら な い 。
シャシーは3年間の有効期間で公認されることとする。公認の延長は可能とさ
れ る 。公 認 期 間 が 満 了 し た 後 、さ ら に 2 年 間 JAF 公 認 競 技 会 で 使 用 す る こ と が 認
められる。
それぞれの公認に対する最低台数:タイヤを除き、50台のシャシーが組み立
てられていなければならない。
2)エンジンの公認
カ テ ゴ リ ー FC、 FS-4 お よ び FS-125 を 除 く 全 て の カ テ ゴ リ ー の エ ン ジ ン は 、
CIK-FIA ま た は JAF の 公 認 を 得 な け れ ば な ら な い 。
エンジンの公認有効期間は9年間とする。なお、公認の延長は可能とされる。
公 認 期 間 が 満 了 し た 後 、さ ら に 2 年 間 JAF 公 認 の 国 内 格 式 以 下 の 競 技 会 で 使 用 す
ることが認められる。
公認される以前に競技に使用してはならず、かつ、次の条件を満たさなければ
ならない。
①~④(略)
2.~7.(略)
91
第30条
テレメトリー
1 .( 略 )
2 . デ ー タ ロ ガ ー (デ ー タ 蓄 積 装 置 )
データロガーの仕様は自由であるが、エンジンの通常の作動に影響や変更を及ぼ
してはならない。
KF4、 KF3、 KF2、 KZ2 に お い て 、 排 気 温 度 セ ン サ ー を 使 用 す る こ と は 自 由 で あ
るが、公認されたエキゾーストまたは寸法が規制されたマニホールドを改造するこ
とはできない。
3 .( 略 )
第31条~第41条(略)
第42条
KF4
1.(略)
2.公認書に示される当初の部品の外観、寸法、図面または写真を変更するような改
造は禁止される。ただし、それらが本車両規則の条項に、または安全上の理由
( CIK-FIAに よ っ て 発 表 さ れ る ) で 明 確 に 認 め ら れ て い る 場 合 を 除 く 。
3.~21.(略)
22.スパーク・プラグ:銘柄は自由(量産品で厳密に当初のままとする)。シリン
ダ ー ヘ ッ ド 上 に 締 め 込 ま れ た ス パ ー ク ・ プ ラ グ の バ レ ル (電 極 は 含 ま な い )は 、 燃 焼
室ドームの上部を超えてはならない。
23.~24.(略)
25.公認可変デジタル点火システムはエンジン速度のみについて許可する。取り付
け 、 付 属 品 、 機 能 方 式 と マ ー キ ン グ は CIK-FIAに よ る 公 認 規 則 で 定 義 さ れ た 必 須 事
項に基づくものとする。
26.~30.(略)
3 1 . ク ラ ッ チ は 図 No.15と No.16に 従 う こ と 。
- 最 低 重 量 (ス タ ー タ ー リ ン グ と エ ン ジ ン ス プ ロ ケ ッ ト を 備 え た 完 全 な ク ラ ッ
チ )は エ ン ジ ン 公 認 書 に 従 う が 、い か な る 状 況 下 で も 8 0 0 g を 下 回 っ て は な
らない。
32.~33.(略)
3 4 . 排 気 装 置 は 最 大 6 つ の 一 定 直 径 の 層 (離 室 )で 構 成 さ れ 、 分 岐 か 集 合 の ど ち ら か
で、排気サイレンサー はエンジンと共に公認される。マフラーの鉄板の厚さは最少
0 .9 mmと す る 。
35.~39.(略)
第43条
KF3
公 認 エ ン ジ ン へ の 改 造 は す べ て 認 め ら れ る 。た だ し 、KF3 公 認 書 に 記 載 さ れ て い る
オリジナル部品の当初の外観、寸法、図面または写真から変更されるような改造は、
本 規 則 の 条 項 で 明 確 に 許 可 さ れ て い る 場 合 、 ま た は 安 全 上 の 理 由 (CIK-FIA に よ っ て
発 表 さ れ る )が あ る 場 合 を 除 き 、 禁 止 さ れ る 。
第 42条 で 規 定 さ れ た 特 徴 を 維 持 し 以 下 の 仕 様 に よ る KF4で 公 認 し た エ ン ジ ン 。
1.パワーバルブは許可せず:代わりに機械加工を伴わないシリンダー内部の公認さ
92
れ固定されたブランキングカバーまたはシリンダー内部のハウジング。
2.(略)
3 . エ ン ジ ン の 回 転 数 は 1 4 , 0 0 0 rpm ま で と す る 。
4.~7.(略)
8 . 最 大 直 径 2 0 mmの 2 本 の 調 整 用 ス ク リ ュ ー を 備 え る KF3公 認 バ タ フ ラ イ タ イ プ
キャブレターで、厳密にオリジナルのままでなければならない。また、当該公認書
および吸気ダクトの形状を検査するために製造者によって預託された工具に適合
していなければならない。
9.~13.(略)
第44条
KF2
公 認 エ ン ジ ン へ の 改 造 は す べ て 認 め ら れ る 。た だ し 、KF2 公 認 書 に 記 載 さ れ て い る
オリジナル部品の当初の外観、寸法、図面または写真から変更されるような改造は、
本 規 則 の 条 項 で 明 確 に 許 可 さ れ て い る 場 合 、 ま た は 安 全 上 の 理 由 (CIK-FIA に よ っ て
発 表 さ れ る )が あ る 場 合 を 除 き 、 禁 止 さ れ る 。
第 42条 で 規 定 さ れ た 特 徴 を 維 持 し 以 下 の 仕 様 に よ る KF4で 公 認 し た エ ン ジ ン 。
1.~3.(略)
4 .排 気 角 度 は 排 気 ポ ー ト で 最 大 1 9 4 °と し 、そ の 測 定 は 技 術 規 定 2.25.3.2 に 記 載
されている方法に従い、ライナーのレベルで行われる。
5.~12.(略)
第45条
KF1
公認エンジンへの改造はすべて認められる。ただし、KF 2公認書に記載されてい
る オ リ ジ ナ ル 部 品 の 当 初 の 外 観 、寸 法 、図 面 ま た は 写 真 か ら 変 更 さ れ る よ う な 改 造 は 、
本規則の条項で明確に許可されている場合、または安全上の理由(CIK-FIAに
よって発表される)がある場合を除き、禁止される。
第 44条 K F 2 特 別 規 定 で 規 定 さ れ た 特 徴 を 維 持 す る K F 4 で 公 認 し た エ ン ジ ン 。
1.~4.(略)
第9章
KZ特別規定
第46条
KZ2およびKZ1
リードバルブインテークのみが認められる。
公認エンジンの当初の部品は、常に公認書に記載される写真、図面、物理的寸法と
合致し、同一でなければならない。
許される改造:以下を除き公認エンジンへのすべての改造が認められる。
a)エンジン内部:
-
ストローク
-
ボア(最大限度を超えて)
-
コネクティングロッド中心線
-
シリンダーおよびクランクケースのトランスファーダクトおよび吸気ポート
の数
-
排気ポートおよびダクトの数
93
新たに排気ダクトあるいはポートを造ることは禁止される。
-
ダクト内への挿入物の付加
b)エンジン外部:
-
キャブレターの数およびチョークの径
-
搭 載 エ ン ジ ン の 外 部 特 徴 。た だ し 、バ ー コ ー ド ス テ ッ カ ー 貼 付 の た め に 必 要 な
機械加工は除く
エンジン外観への改造には、キャブレター、イグニッション、排気装置、クラッ
チ、あるいはエンジンそれ自身の固定は含まれない。ただし、それらの公認された
位置が変更されないこと。
1 .パ ワ ー ユ ニ ッ ト:エ ン ジ ン を ギ ア ボ ッ ク ス か ら 分 離 す る こ と が で き て は な ら な い 。
エ ン ジ ン ケ ー ス は 2 つ の み の 部 分 で 構 成 さ れ な け れ ば な ら な い( 垂 直 あ る い は 水 平
方 向 )。 ク ラ ン ク シ ャ フ ト ベ ア リ ン グ の た め の 挿 入 物 お よ び 固 定 要 素 ( ド リ ル で 開
けられた穴、合い釘)のみ認められる。
2 . CIK-FIAに よ っ て 公 認 さ れ た 、 1 回 路 の み の 、 リ ー ド バ ル ブ 吸 気 方 式 の 水 冷 単 気
筒エンジン。
3 . 最 大 気 筒 容 積 : 125cc
4.公認書式(寸法および図面)に従うリードバルブボックス。リードバルブボック
スカバー:自由。
5 . 最 大 直 径 30mm円 形 の ベ ン チ ュ リ タ イ プ デ ィ フ ュ ー ザ ー の 付 い た ア ル ミ ニ ウ ム 製
キ ャ ブ レ タ ー 。 CIK-FIA選 手 権 、 カ ッ プ お よ び ト ロ フ ィ ー に つ い て は 、 単 一 の キ ャ
ブレター供給業者が、入札により指名される。
6 . ギ ア ボ ッ ク ス : CIK-FIAに よ っ て 公 認 さ れ る ( プ ラ イ マ リ ト ル ク を 含 め )。 レ シ オ
最 少 3 速 、最 大 6 速 。最 小 直 径 200mmの 目 盛 り 付 き デ ィ ス ク 、あ る い は デ ジ タ ル コ
ー ダ ー を 使 用 し て レ シ オ が 検 査 さ れ る 。公 認 書 式 に 記 載 さ れ る 十 進 角 は 、1 0 分 の
1 の 角 度 で 記 載 さ れ 、分 の 単 位 で 記 載 さ れ て は な ら な い 。ギ ア ボ ッ ク ス の 公 認 の た
め 、製 造 者( 含 複 数 )お よ び モ デ ル 、型 式 が 公 認 書 式 に 記 載 さ れ て い な け れ ば な ら
ない。
7 .KZ2に お い て:サ ー ボ シ ス テ ム の 無 い 、手 動 で 完 全 に 機 械 式 の ギ ア ボ ッ ク ス 制 御 。
点火カットを行う一切のシステムは禁止される。
8 . KZ1に お い て : 手 動 あ る い は 電 子 機 械 式 ギ ア ボ ッ ク ス 制 御 。
9 . 排 気 の 総 開 口 角 度 は 、 公 認 書 式 に 記 載 さ れ た 値 に か か わ ら ず 、 最 大 199°( 最 小
直 径 200mmの 目 盛 り 付 き 円 板 、 あ る い は デ ジ タ ル 装 置 を 使 用 し て 読 み 取 ら れ る )。
1 0 . 燃 焼 室 の 容 積 : 最 小 11cc。 燃 焼 室 の 容 積 は 、 1 0 分 の 1 立 方 セ ン チ メ ー ト ル ま
で 精 密 な 目 盛 り 付 の A ク ラ ス 実 験 用 ビ ュ レ ッ ト を 使 用 し て 計 測 さ れ る 。こ の 検 査 に
使 用 さ れ る 混 合 物 は 、無 鉛 ガ ソ リ ン と 2 ス ト ロ ー ク オ イ ル を 1 対 1 の 割 合 で 混 合 し
たもの。
燃 焼 室 は 、 付 則 No.1aに 記 載 さ れ て い る 方 法 で 満 た さ れ る 。
1 1 . ス パ ー ク プ ラ グ : 銘 柄 は 自 由 ( 大 量 生 産 品 で 、 厳 密 に オ リ ジ ナ ル で あ る こ と )。
シリンダーヘッド上に締め込まれたスパークプラグ(電極は含まない)の本体は、
燃焼室ドームの上部を越えて伸張してはならない。
1 2 .ス パ ー ク プ ラ グ ハ ウ ジ ン グ の ね じ 山 の 寸 法 は:長 さ 18.5mm;ピ ッ チ M14×1.25。
1 3 .識 別:30mm×20mmの 機 械 加 工 さ れ た 平 ら な 場 所 に 、特 定 す る 識 別 ス テ ッ カ ー
を取り付ける。
94
-
シリンダーの前
-
ハーフサンプ用のリードボックスハウジングの上部。
14.点火ローターに重りを追加することが認められる。追加には少なくとも2本の
スクリューを使用し、公認されたローターに一切の変更がないこと。
1 5 .排 気:公 認 さ れ 、最 低 0.75mmの 金 属 肉 厚 の あ る 磁 気 反 応 性 鋼 材 製 で あ る こ と 。
16.タイヤ:5インチ
-
KZ1: 公 認 さ れ た ソ フ ト あ る い は ミ デ ィ ア ム タ イ ヤ
-
KZ2: 公 認 さ れ た ミ デ ィ ア ム タ イ ヤ
17.最小重量:
-
KZ1 お よ び KZ2、 第 1 種 お よ び 第 2 種 サ ー キ ッ ト : 175kg。
18.第2種サーキット用車体:車体の仕様はスーパーカートと部 分的にあるいは完
全に同一であることができる。
第47条~第50条
第51条
(略)
本規則の施行
本 規 則 は 、 2014 年 1 月 1 日 よ り 施 行 す る 。
以上
95
2014年FIA国際スポーツカレンダー登録申請一覧
2013年8月1日現在
№
開 催 日
競 技 会 の 名 称
オーガナイザー
格式
開催場所
2014 SUPER GT Series
OKAYAMA GT300KM RACE
(岡山 GT 300KM レース)
(JAF-GT)
㈱岡山国際サーキット
AC
国際
岡山国際
2014 全日本選手権スーパーフォーミュラ
鈴鹿サーキット
(SF)
GSS
SMSC
㈱モビリティランド
国際
鈴
鹿
2014 SUPER GT Series
富士 GT500km レース
(JAF-GT, FIA-GT3)
富士スピードウェイ㈱
FMC
国際
富
士
1
4/5~6
2
4/11~13
3
5/3~4
4
5/9~11
2014 スーパーもてぎチャンピオンカップレース
(FIA-GT)
M.O.S.C.
㈱モビリティランド
国際
ツインリンク
もてぎ
5/22~25
2014 年 CIK-FIA 世界カート選手権
2014 CIK-FIA
WORLD KARTING CHAMPIONSHIP
KART RACE IN JAPAN
(KF,KF Junior)
SMSC
国際
鈴鹿
国際南
2014 SUPER GT Series
SUPER GT in KYUSHU 300km
(JAF-GT)
APC
㈱オートポリス
国際
オートポリス
富
5
*1
6
5/31~6/1
7
7/11~13
2014 全日本選手権スーパーフォーミュラ
富士スピードウェイ
(SF, FIA-GT)
富士スピードウェイ㈱
FMC
国際
8
7/19~20
2014 SUPER GT Series
SUGO GT 300KM レース
(JAF-GT)
㈱菅生
S.S.C
国際
9
8/1~2
FIA ALTERNATIVE ENERGIES CUP
ソーラーカーレース鈴鹿 2014
(ソーラーカー)
JAF
㈱モビリティランド
国際
鈴
10
8/1~3
2014 全日本選手権スーパーフォーミュラ
ツインリンクもてぎ もてぎ 2&4 レース
(SF)
M.O.S.C.
㈱モビリティランド
国際
ツインリンク
もてぎ
富士スピードウェイ㈱
FMC
国際
富
士
KSCC
SMSC
㈱モビリティランド
国際
鈴
鹿
APC
㈱オートポリス
国際
オートポリス
11
8/8~10
2014 SUPER GT Series
富士 GT300km レース
(JAF-GT, FIA-GT3, LMP2, LMGTE,
LMPC, GTC)
12
8/30~31
2014 SUPER GT Series
第 43 回インターナショナル SUZUKA 1000km
(JAF-GT)
13
9/12~14
2014 全日本選手権スーパーフォーミュラ
(SF)
14
*2
15
士
スポーツランド
SUGO
鹿
9/26~28
2014 FIAアジアパシフィックラリー選手権
RALLY HOKKAIDO
(グループ A,N)
AG.MSC 北海道
国際
北海道
9/26~28
2014 全日本選手権スーパーフォーミュラ
スポーツランド SUGO
(SF)
㈱菅生
S.S.C
国際
スポーツランド
SUGO
96
10/10-12
2014FIAフォーミュラ1
世界選手権シリーズ日本グランプリ
(F1)
SMSC
国際
鈴
鹿
10/17~19
2014FIA世界耐久選手権シリーズ
6 hours of FUJI
(LMP-1, LMP-2, GT Endurance)
富士スピードウェイ㈱
FMC
国際
富
士
10/24~26
2014FIA世界ツーリングカー選手権
(FIA-S2000)
SMSC
国際
鈴 鹿
(東)
19
11/7~9
2014 全日本選手権スーパーフォーミュラ
鈴鹿サーキット
(SF)
NRC
SMSC
㈱モビリティランド
国際
鈴
20
11/15~16
2014 SUPER GT Series
もてぎ GT250km レース
(JAF-GT)
M.O.S.C.
㈱モビリティランド
国際
ツインリンク
もてぎ
16
*3
17
*4
18
*5
「競技会名称」欄に記載されている(
*1~*5
)内の記号は、競技車両を指します。
は、FIA世界モータースポーツ評議会にて最終決定となります。
97
鹿
2014年全日本ジムカーナ選手権カレンダー
開催日
競技会名称
オーガナイザー
開催場所
地区
1
3月8日
~3月9日
ヒノデクラブ
2014年JAF全日本ジムカーナ選手権第1戦
チームオレンジオブ岡山
全日本ジムカーナ in 岡山
㈱岡山国際サーキット
岡山国際サーキット
F
2
4月26日
~4月27日
2014年JAF全日本ジムカーナ選手権第2戦
「ともに、前へ仙台」
奥州ビクトリーサークルクラブ
オールジャパンジムカーナ イン 仙台ハイランド
仙台ハイランドレースウェイ
レーシングコース
B
3
5月17日
~5月18日
2014年JAF全日本ジムカーナ選手権第3戦
モータリストクラブレィジィーダブリュエ 名阪スポーツランド
ALL JAPAN GYMKHANA in 名阪
Cコース
ス
まほろば決戦
E
4
6月22日
~6月22日
2014年JAF全日本ジムカーナ選手権第4戦 カースポーツクラブコクピット
オートスポーツランドスナガワ
AG.メンバーズスポーツクラブ北海道
オールジャパンジムカーナ
A
5
7月19日
~7月20日
2014年JAF全日本ジムカーナ選手権第5戦
エースナビゲーター&ドライバーズ
SUPER GYMKHANA IN IOX-AROSA
イオックスアローザスポーツランド
D
6
8月9日
~8月10日
2014年JAF全日本ジムカーナ選手権第6戦
ツインリンクもてぎ
北ショートコース
C
7
9月13日
~9月14日
エーアールシーとびうめ
2014年JAF全日本ジムカーナ選手権第7戦
ラリークラブオオイタ
とびうめジムカーナフェスティバル in 九州
ラリーチームクロスロード
スピードパーク恋の浦
H
8
10月11日
2014年JAF全日本ジムカーナ選手権第8戦
ロードランナーレーシングクラブ群馬 本庄サーキット
~10月12日 RRC群馬スペシャリストジムカーナ IN 本庄
チームシェイクダウン
㈱モビリティランド
C
以上
2014年JAFカップオールジャパンジムカーナカレンダー
開催日
1
11月8日
~11月9日
競技会名称
オーガナイザー
2014年JAFカップオールジャパンジムカーナ
奥州ビクトリーサークルクラブ
2014年JMRC全国オールスタージムカーナ
チームケーオーエス
イン 仙台ハイランド
開催場所
仙台ハイランドレースウェイ
レーシングコース
地区
B
以上
98
2014年全日本ダートトライアル選手権カレンダー
開催日
1 3月23日
2
競技会名称
オーガナイザー
2014年JAF全日本ダートトライアル選手権第1戦 フォレストスポーツクラブ
DIRT-TRIAL in NASU
モータースポーツクラブうめぐみ
開催場所
地区
丸和オートランド那須
C
4月19日 2014年JAF全日本ダートトライアル選手権第2戦 モータースポーティングクラブラスカル
スピードパーク恋の浦
福岡モータースポーツクラブ
~4月20日 RASCAL SPRING TRIAL IN KYUSHU
H
3 5月25日
2014年JAF全日本ダートトライアル選手権第3戦
AG.メンバーズスポーツクラブ北海道 オートスポーツランドスナガワ
北海道ダートスペシャル in スナガワ
A
4 6月15日
2014年JAF全日本ダートトライアル選手権第4戦
スリーアール
ダートスプリント in 門前
D
5 7月13日
2014年JAF全日本ダートトライアル選手権第5戦 モータースポーツクラブあきた
サーキットパーク切谷内
2014年東北ダートトライアル IN KIRIYANAI
モータースポーツクラブはちのへ
B
輪島市
門前モータースポーツ公園
6
8月2日
~8月3日
2014年JAF全日本ダートトライアル選手権第6戦
ラリーチーム.ロードナイト
NOZAWA ダートトライアル
モーターランド野沢
C
7
9月6日
~9月7日
チームシャレット
2014年JAF全日本ダートトライアル選手権第7戦
エフオートスポーツクラブ
スーパートライアル in 今庄
東濃カースポーツクラブ
オートパーク今庄
D
8
10月4日
2014年JAF全日本ダートトライアル選手権第8戦 カークラブ錦
~10月5日 ダートトライアル in タカタ
チームテスタスポーツ
テクニックステージタカタ
F
以上
2014年JAFカップオールジャパンダートトライアルカレンダー
開催日
1
競技会名称
オーガナイザー
開催場所
11月1日 2014年JAFカップオールジャパンダートトライアル モータースポーツクラブはちのへ
サーキットパーク切谷内
~11月2日 JMRC全国オールスターダートトライアル IN 東北 モータースポーツクラブあきた
地区
B
以上
99
お知らせ
2014年全日本カート選手権カレンダー
登録申請に係る説明会の開催について
2 0 1 4 年 日 本 カ ー ト 選 手 権 規 定 第 2 3 条 に 基 づ き 、2 0 1 4 年 全 日 本 カ ー
ト 選 手 権 の 開 催 を 希 望 す る オ ー ガ ナ イ ザ ー は 、下 記 要 領 に て 開 催 さ れ る 説 明 会
に出席して下さい。
な お 、本 会 議 に 出 席 し な い オ ー ガ ナ イ ザ ー は 、2 0 1 4 年 全 日 本 カ ー ト 選 手
権を開催することは認められませんので、ご注意下さい。
記
1
日
時:2013年9月11日(水)午後1時30分から
2
場
所:日本自動車会館14階
JAF・AB会議室
(東京都港区芝大門1-1-30)
3
出 席 者:2 0 1 4 年 日 本 カ ー ト 選 手 権 規 定 第 2 3 条 2 .の 開 催 実 績 を 有 し 、
2014年全日本カート選手権の開催を希望する加盟または
公認カートクラブ、もしくは公認カートコース団体の代表者
(または代理人)1名。
以上
100
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