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基礎植物学 - 山形大学農学部

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基礎植物学 - 山形大学農学部
山形大学農学部
授業科目名:農学入門 (Introduction
(IntroductionofofAgricultural
AgriculturalScience)
Science)
授業科目名:農学入門
21世紀に必要な広義の農学 安田弘法・角田
安田弘法・角田 毅・安藤
毅・安藤 豊
豊
21世紀に必要な広義の農学
1) 農学は食料生産をはじめ、人類の生存を保障する総合科学
2) 農学は環境調和型の生物機能開発科学
3) 農学は人類の生存を視野に入れたグローバルな資源環境科学
内容:
現代の私たちの生活における農学及び農業の
意義と役割を紹介し、新しい農学の広がり等を
総合的に理解することを目的としています。そ
して、このような広義の農学について学び、そ
れらの現状や問題点及び今後の方向について考
えます。さらに、広義の農学に含まれる諸分野
の有機的な結びつきや日本を含めた世界の農業
及び農学の特徴や課題について学びます。
所属;安全農産物生産学コース
専門;動物生態学(安田)
連絡先;0235-28-2851
e-mail [email protected],
所属;食農環境マネジメント学コース
専門;農業経営学,農業政策論(角田)
連絡先;0235-28-2885
e-mail [email protected]
4) 農学は生命科学を採り入れ、発展中の科学
5) 農学は豊かな人間性を醸成する科学
所属;安全農産物生産学コース
専門; 栽培土壌学(安藤)
連絡先;Tel 0235-28-2835 Fax 0235-28-2825
e-mail:[email protected]
山形大学農学部
授業科目名:基礎農学セミナー
授業科目名:基礎農学セミナー
(Seminarin
inBasic
BasicAgriculture)
Agriculture)
(Seminar
施設見学、農場演習林実習、コース概要
農学部教員
施設見学、農場演習林実習、コース概要
農学部教員
初日はバスで鶴岡に
移動します。
初日の移動の途中にいく
つかの施設を見学します。
初日の宿泊施設でコー
スの概要を聞きます。
二日目は附属施設で
の実習や研究室訪問
を行います。
三日目は教員や先輩
の講話を聞きます。
宿泊施設で在来作物を利用
した美味しい料理が出るか
も?
内容:夏期休暇期間を利用し,農学関係の施設
の見学,附属やまがたフィールドセンターの農
場・演習林での実習を行います.また,1年終
了時に決定するコース選択の参考にしてもらう
ために,コースの概要の説明,教員,学生の講
話などを聞いてもらうとともに各研究室訪問を
行い,コースの概要を理解してもらいます.農
学部の1年生が全員参加し,2泊3日で以下の
日程で行います.
日程(9月下旬)
1日目 施設見学,コース概要の説明
2日目 農場実習、演習林実習、研究室訪問
3日目 教員,先輩達の講話
基礎農学セミナーは全コースで必修科
目に指定されており,さらに1年次に
修得していないと2年生に進学出来ま
せん!!
山形大学農学部
授業科目名:農家体験実習
授業科目名:農家体験実習
(Practicalexperiments
experimentson
onfarmer)
farmer)
(Practical
∼汗だくで働くことで得るものは・・∼ 阿部利徳・堀口健一・花山奨
阿部利徳・堀口健一・花山奨
∼汗だくで働くことで得るものは・・∼
内容:農学の導入科目という位置づけで、夏休
みに鶴岡市内の篤農家に5泊6日の泊まりこみ
で農業体験をすることで、現代農業の現状と問
題点の理解および就業について考えます。この
実習では、鶴岡名産のダダチャマメの収穫、調
製、袋詰め、販売のほか、ラジコンヘリコプ
ターによる化学薬剤の撒布の補助や雑草取りな
ど、多様な作業を体験します。しかし、実習の
終了後は極めてさわやかな達成感を感じます。
農作業体験という形ですが、「汗だくになって
仕事」をするというすべての労働の原点を体験
することで、就労意識の醸成と忍耐力の鍛錬、
人間力の向上も目的としています。受け入れ農
家数の関係で、先着50名までの定員となりま
す。
上:ダダチャマメの収穫後の脱莢と調製
下:袋詰め作業
山形大学農学部
授業科目名:農学最前線 (Front
(Frontline
lineon
onagronomy)
agronomy)
授業科目名:農学最前線
∼今、食料・生命・環境の現場では∼
非常勤講師
∼今、食料・生命・環境の現場では∼
非常勤講師
山形の代表果樹
サクランボ
PCR法による
遺伝子解析
水田に水を引く
ための堰
内容:21世紀の私たち人類の生存に大きな影
響を及ぼすのは、世界的な食料不足、生命コン
トロール、環境破壊等の問題です。これらに関
連する現場で実際に活躍されている学外の方々
を招いて、食料、生命、環境に関する最近の動
向、課題と展望などについて各方面から解説し
ていただきますので、卒業後に目指す職業につ
いても参考にしてください。
講師は、栗田幸太郎氏(ワーコム農業研究
所)、五十嵐淳氏(山形県農業会議)、斉藤正
一氏(山形県森林研究研修センター)、庄司則
章氏(山形県畜産試験場)、佐藤栄子氏(山形
県最上総合支庁)、市橋理氏(アジア航測株式
会社)、阿曽千一氏(和農日向株式会社)、鈴
木洋氏(山形県西村山農業技術課)、及川 彰
(理研植物科学センター)、高品善氏(山形県
園芸試験場)、五十鈴川寛司氏(山形県農林水
産部)、梅津勘一氏(山形県庄内支庁)、石黒
清秀氏(やまがた安全農産物推進事務局)、高
橋信博氏(山形県農林水産部)の方々です。
山形大学農学部
授業科目名:雪山実習(FieldWorks
Worksin
inthe
theSnowy
SnowyForest)
Forest)
授業科目名:雪山実習(Field
積雪環境と森林・樹木の生理・生態的応答関係を理解する 小野寺弘道
小野寺弘道
積雪環境と森林・樹木の生理・生態的応答関係を理解する
内容:3月上旬に2泊3日の日程で上名川演習
林において以下の内容で実施します。
1)積雪の物理量、埋雪下の樹病の発生環境の
把握(積雪深、雪質、雪密度、積雪硬度、雪粒
度、雪温、積雪含水率の測定と埋雪木の観察)
2)冬季の樹木の生理・生態の実態把握(森林
内外の積雪状態の比較、埋雪下の土壌状態の観
察、雪圧に対する樹木の生理・生態的応答の観
測、埋雪木・雪上木の分布調査)
3)樹木の分類(冬芽による樹種の同定)
4)雪山サバイバル(カンジキ、クロスカント
リースキーによる雪上移動体験、雪洞およびイ
グルーの設営)
5)雪上森林保育および冬山造材(枝打ち作業
体験、伐採・搬出作業の見学)
所
属:やまがたフィールド科学センター流域保全部門
専
門:雪氷学、育林学、砂防学
自己紹介:学問研究の総合化をモットーに
フィールド中心の教育研究を行っています
連絡先:Tel.0235-28-2961、Fax.0235-28-2963
e-mail:[email protected]
山形大学農学部
授業科目名:国際理解 (summer
(summerschool)
school)
授業科目名:国際理解
アジアを中心とした国際交流協定校との交流
アジアを中心とした国際交流協定校との交流
サマースクールで農学部を訪問した
忠北大学(韓国)の大学生との交流会
国際交流協定を締結した国々から
受け入れた留学生と琉球大学を訪問
国際理解で訪問したモンゴル農業大学
内容:
山形大学農学部では,アジアを中心とする
各国の大学や研究機関との間で「国際交流協
定」を締結し,これらの国々から,多くの留
学生を受け入れています.国際理解(サマー
スクール)は,夏休みなどを利用して,協定
を締結している大学や研究機関を訪問し,
様々な交流イベントを行っています.
また,一部の国とは,相互交流として,1
年おきに相互訪問を行うなど,更に深い交流
を行っています.
異文化を知ることは自分の知識や見識を広
げ,目を外に向けるきっかけとなります.21
世紀はアジアの時代と言われています.この
授業では,皆さんにグローバルな視点を持っ
て貰い,将来世界で活躍できる人材を育成す
ることを目標としています.
山形大学農学部
授業科目名:国際フィールド協力論
授業科目名:国際フィールド協力論
(InternationalField
FieldCooperation)
Cooperation)
(International
農業分野における国際協力
金成
成㙾
㙾
農業分野における国際協力
金
内容:
発展途上国の多くは、未だに急速な人口増加
に農業・食糧生産が追いつかない状況が続いて
いる。そのため、発展途上国への農業協力は、
途上国農業のみならず経済全般に大きな影響を
与えるものである。
本授業では,世界の人口・食糧問題や発展途
上国の農業事情の紹介とともに国際農業協力の
具体的例を取り上げながら農業分野における国
際協力の問題点を把握する。さらに,そのあり
方について考えてみる。
授業内容は、地球規模で食糧・人口問題、国
際的な共同研究、発展途上国への技術協力、サ
マースク−ルによる学生交流、発展途上国から
の農業技術員の研修受入など多岐にわたる。講
義はこれら多様なフィールドで実践的な実績を
積んできた農学部内外の複数講師が担当する。
FAO資料
FAO資料
FAO資料
山形大学農学部
授業科目名:卒業論文 (graduation
(graduationthesis)
thesis)
授業科目名:卒業論文
1年間の研究成果を発表する
全教員
1年間の研究成果を発表する
全教員
先輩の発表を熱心に聞く在校生
立ち見も出る活発な口頭発表
優秀な研究内容を表彰
地域の視点からJA鶴岡賞を授与
留学生による研究発表
内容:
全ての学生は,4年次に1年間それぞれの専
門に沿った研究テーマについて研究し,結果
を卒業論文として発表します.卒業論文は大
きく二つに分かれており,一つは「論文」と
して印刷製本し,学内に保管します.もう一
つは卒業研究の内容を,「卒業論文発表会」
として発表するもので,公開で行われており,
2,3年次の学生の他,一般の方も聞きに来ま
す.また,一部の卒業論文発表会は,市民公
開シンポジウムと合同で開催し,市民会館な
どを使って行われています.
優秀な卒業研究に対しては,「優秀賞」を
選定し,表彰する制度も導入されています.
卒業論文発表会は,日本人学生の他,外国人
留学生なども参加する場合があり,一部の発
表は英語で行われることもあります.
卒業論文発表会は4年間の学習の集大成と
言えるものです.
山形大学農学部
授業科目名:安全農産物生産学概論
授業科目名:安全農産物生産学概論
(Introductiontotothe
theSafe
Safeand
andReliable
ReliableAgricultural
AgriculturalProduction)
Production)
(Introduction
安全・安心な農畜産物の生産について総合的な視点から考える
コース教員
安全・安心な農畜産物の生産について総合的な視点から考える
コース教員
「決定的写真を、カシャ!っと数枚」
(共通点は水田です)
生物多様性が高い
水田にて
稲わらを原料として
バイオ燃料の製造
(担当教員:佐藤)
(担当教員:片平)
内容:環境を保全しながらの持続的な農業を基
盤とした食料生産に取り組んでいくことは、今
後の私たちの生活にとって極めて重要なことで
す。豊かで安心できる食生活を成就していくた
めには、安全な農畜産物の安定的な生産が必要
です。農業の現状や農業に課せられた今日的課
題などについて,各農業分野の視点から安全農
畜産物の安定生産について考えます。
−本授業の目標−
○農業生産にかかわる各分野の現状や課題を知る。
○各分野での安全・安心な農畜産物生産への取り組み
に対する理解と興味を深める。
知の世界に入る楽しさを体感できる授業です!
水田を利用した飼料(飼料イネ)生産
(担当教員:吉田・堀口)
担当教員は、以下の10名です。
西澤・平・小笠原・安藤・藤井・長谷・片平・佐藤・吉田・堀口
所
属: 安全農産物生産学コース
専
門: 家畜管理学(堀口の専門分野)
自己紹介: 代表して堀口が自己紹介します。
ワラを食べるウシの研究と学生
の教育に情熱を掛けています。
電話番号: 0235-28-2882
e-mail: [email protected]
顔写真
山形大学農学部
授業科目名:安全農畜産物生産論(SafeAgricultural
Agriculturaland
andAnimal
AnimalProduction)
Production)
授業科目名:安全農畜産物生産論(Safe
安全な農産物の生産のために。
安全な農産物の生産のために。
生井恒雄・吉田宣夫・藤井弘志
生井恒雄・吉田宣夫・藤井弘志
内容:安全な農産物を生産する視点から、下記
のテーマで講義を行います。
水稲種子の消
毒を農薬を使
用しないでお
湯で行う装置
(山形大学農
学部開発)
「生井」農産物の生産には、病害虫の防除が欠かせま
せん。そこで、一般に十分に知られていない化学合成
農薬の法的規制、登録までの毒性、環境に対する試験
の内容、化学農薬の安全使用基準の設定、最近製造さ
れている生物源農薬等について解説します。
「吉田」畜産の視点から、飼料と畜産物の安全性、各
家畜の一般衛生管理マニュアルと農場HACCP(ハセッ
プ)を紹介します。
「藤井」環境保全型農業のタイプと現状について解説
するとともに、環境保全型農業を進めるための課題に
ついて、水稲を中心に紹介します。
美味しそうな
ハム(安全・
安心な畜産
物)
所
属: 安全農産物生産学コース
専
門: 植物病理学・畜産学・作物学
自己紹介: 生井恒雄(植物病理学)
吉田宣夫(畜産学)
藤井弘志(作物学)
電話番号: 0235-28-2932
e-mail: [email protected]
山形大学農学部
授業科目名:環境農学論(Environmentalagriculture)
agriculture)
授業科目名:環境農学論(Environmental
∼環境を守りながらの農業とは∼ 高橋、生井、角田(憲)
高橋、生井、角田(憲)
∼環境を守りながらの農業とは∼
耕して天に至る
フィリピンの
棚田の風景
農場廃棄物である
果樹剪定枝チップ
を食べる牛
畑地の強雑草
の代表である
メヒシバ
これからの農業は、化学肥料や化学合成農
薬への強い依存から脱却し、できうる限り
地域資源の有効利用と物質循環に基づいた
環境にやさしい産業でなければなりません。
そのような農業技術を構築するには、農業
生産の場の環境およびそれに影響を及ぼす
農業技術の両者を深く理解する必要があり
ます。この講義では、農業の原点である焼
畑などの伝統農法や土壌環境を極限まで利
用した棚田、食品残渣や農場廃棄物の飼料
への有効利用や家畜排泄物の有機肥料への
転用、さらには作物栽培における雑草の位
置づけや環境保存型の防除法などについて
わかりやすく解説します。
所
属: 安全農産物生産学コース
専
門:畜産学、栽培土壌学、植物病理学
自己紹介: 講義は高橋敏能(畜産学)、角田憲一(栽培土壌
学)、生井恒雄(植物病理学)の3名で5回ずつ担当
します。代表は生井です。
電話番号: 0235-28-2849(生井)
e-mail: [email protected]
山形大学農学部
授業科目名:畜産学(Animal
(AnimalScience)
Science)
授業科目名:畜産学
家畜の生産から畜産物の利用まで 吉田宣夫
吉田宣夫
家畜の生産から畜産物の利用まで
1
家畜の起源から生産技術と畜産業の現状
2
家畜の排せつ物は、資源循環型農業に不可欠
3
家畜飼料は、畜産物の安全性と経営安定の基本
4
畜産物の品質評価と加工技術が食文化を創る
内容; スーパーに並ぶ畜産物とその加工品は実に豊富
です.「どのような道をたどってここまで来たの?」と声を
かけてみたいものです.
ステップ1では,ウシ,ブタ,ニワトリなどの起源、品種か
ら繁殖,生産技術と日本の畜産業の現状と課題につい
て紹介します.ステップ2では,家畜の排せつ物の処理・
利用の新技術とともに水田作・園芸作との循環型農業と
の関連性なども紹介します.ステップ3では、経営の鍵と
なる自給飼料や食品残さの利活用技術を学習するととも
に,持続的な畜産経営を考えます.ステップ4では,安全
な畜産物生産と品質評価、加工技術を紹介します.
生産技術ばかりでなく,耕作放棄地の拡大と飼料生産,
人口減少と畜産物需要の動向などから,わが国の畜産
業のあり方,食生活との関連を考えながら畜産学につい
て学習します.
所
属; 農業生産学講座 畜産学分野
専
門; 飼料学・畜産学
自己紹介; 日本の畜産業は輸入飼料に
依存して急成長を遂げました。
飼料自給率を高め、足腰の強
い産業に転換するため、飼料
用稲の研究をしています.
連絡先; TEL 0235-24-9981, FAX 0235-24-2270
e-mail; [email protected]
山形大学農学部
環境保全型農業栽培学 (Environmental
(EnvironmentalConservation
ConservationCrop
CropProduction)
Production)
環境保全型農業栽培学
環境保全と収量増加の調和
藤井弘志・角田憲一
環境保全と収量増加の調和
藤井弘志・角田憲一
山間地の限られた
水資源の利用例。
世界的に淡水の不
足が予測される中、
農業生産において
どのように水を利
用すればよいので
しょうか。
人が農耕をはじめたのは今から約1万年前。
寒冷地域の高温障 一粒でも多く収穫するために、長い期間をかけ、
害に関する研究。 多くの人により様々な栽培技術が開発されてき
すでに環境変化が ました。その間、農業が環境に対して大きな負
生じ、新たな問題 のインパクトを与えることによって、私たちの
に対する解決策が
祖先は大変痛い目にもあっています。例えば古
求められています。
代文明の消滅には農業のための灌漑が土壌の塩
類化・砂漠化を招いたことも一因と考えられて
います。一方、現在の農業でも環境に対して大
きな負のインパクトを与え、その問題解決が急
務となっています。環境を保全しながらも増え
続ける人口に対してどのように食料を供給する
か、環境保全型農業栽培学では環境保全と収量
増加の調和に関連する技術や知見について概説
してゆきます。
所
属: 安全農産物生産学コース
専
門: 作物学・栽培土壌学
自己紹介: 藤井弘志(作物学)、角田憲一(栽培土壌学)
電話番号: 0235-28-2932
e-mail: [email protected]
山形大学農学部
授業科目名:基礎植物学 (Introduction
(Introductionto
toBotany)
Botany)
授業科目名:基礎植物学
植物の形態、生理、代謝、遺伝情報
西澤 隆・長谷
隆・長谷 修
修
植物の形態、生理、代謝、遺伝情報
西澤
細胞
発芽
呼吸
花の構造
光合成
二次代謝
遺伝子発現
植物ホルモン
ゲノム情報
シグナル伝達
窒素
遺伝子組換え
ストレス応答
内容:作物生産関連の諸専門科目を学ぶ上で,
特に必要と思われる植物学の基礎を習得するこ
とを目標としています.
・植物細胞の分類
・種子の構造と発芽
・茎の構造と成長
・葉の構造と葉序
・花の構造と花序および花芽分化
・発芽、休眠器官成長
・植物ホルモンと栄養
・光合成、呼吸、
・二次代謝
・遺伝子発現と情報伝達
・遺伝子組換え
・植物の環境応答
・植物と他の生物の相互作用
所
属: 安全農産物生産学コース
専
門: 野菜園芸学(西澤), 植物病理学(長谷)
自己紹介: これから栽培が増えそうな野菜や果物についての
研究もしています(西澤).
植物の感染生理に興味があります(長谷).
電話番号: 0235-28-2828(西澤),0235-28-2842(長谷)
e-mail : [email protected]
[email protected]
山形大学農学部
授業科目名:食農環境マネジメント学概論
授業科目名:食農環境マネジメント学概論
(Introduction
Introductionof
ofManagement
Managementon
onFood,
Food,Agriculture
Agricultureand
andEnvironment
Environment)
)
(
社会科学の視座から、変わりゆく地域と農業を考える
社会科学の視座から、変わりゆく地域と農業を考える
集落営農での話し合い
バングラ農村での話し合い
マネジメントはどこでもまず話し合いから
国内農業の縮小と海外依存の拡大
(10億円)
内容:日本の地域社会と農業を取り巻く環境は、
この10年ほどのあいだに、大きく変貌しました。
右肩上がりの経済成長は、もはや自明ではあり
ません。物品の需要や供給も、国内のみを前提
にできません。人々の価値観も、国内では行き
過ぎた近代化の弊害が問題視される一方で、近
隣のアジア諸国では、近代化に向けて必死で這
い上がろうとする熱気が渦巻いています。従来
の延長線上で物事を考えるのではなく、変化す
るさまざまな要因を組み合わせ、マネジメント
してゆかなければならない。本講では、新しい
農業経営や地域活性化の試み等を紹介しながら、
社会科学の視座からの現代農業・農村の分析に
皆さんを招待したいと思います。
所
属: 食農環境マネイジメント学コース
専
門: 食農環境経済学、食農環境社会学ほか
自己紹介: この授業は、食農環境マネジメント学コースの主
担当教員がリレー形式で開講します。
電話番号: 0235-28-2888(保木本)
e-mail:
[email protected]
山形大学農学部
授業科目名:食農環境経済学
授業科目名:食農環境経済学
(Economicsof
ofFood,
Food,Agriculture
Agricultureand
andEnvironment)
Environment)
(Economics
農業農村の出来事を経済学で解明 小
小沢
沢 亙
亙
農業農村の出来事を経済学で解明
放棄されたりんごの木
管理されたりんごの木
この違いを説明するには
供給熱量
この差はなんだろう?
内容;野菜の価格が急に高くなったり安くなっ
たりする。米が余り、生ゴミがいっぱい出るの
に食料自給率は低い。消費者は農薬を嫌うのに
生産者は農薬を使う。有機農業がすばらしいと
いわれるのにそんなに増えない。食、農、環境
が大事だといわれるのに、農業をやろうとする
人が少ない。少し山の方に行くと農地が荒れて
いるのに、去年まで作物が植えられていた市街
地近くの農地が住宅地や商業地になった。なぜ
こんなことになっているのか、その要因を経済
学は明らかにできます。講義では、農業農村で
起きているいろいろな現象を説明する経済学の手
法について学習し、その対処方法を考えます。
摂取熱量
所
属; 食農環境マネジメント学コース
専
門; 農業経済学,地域計画学
自己紹介; 地域の人たちが自ら地域をよくしようとす
る活動をお手伝いしたいと思っています。
連絡先; Tel & Fax 0235-28-2944
e-mail [email protected]
山形大学農学部
授業科目名:食農環境経営学
授業科目名:食農環境経営学
(Managementof
ofFood,
Food,Agriculture
Agricultureand
andEnvironment)
Environment)
(Management
(農業経営の行動と発展方策)
角 田
田
毅
(農業経営の行動と発展方策)
角
毅
**
経営全般に関わる問題
*
1.2
魅力
家族
個人に関わる問題
*
魅力
家族
50
*
*
0.8
*
40
**
*
*
*
30
20
**
0.4
***
10
註1)各項目に対する回答「非常に問題」に2点,「やや
問題」に1点を与え,得点化したもの。
註2)**p<.05, *<.10で有意差あり。
他 産 業 への 就 職
第2図 今後の経営方向
註1) ***P< .01 , *P<.10 で有意差あり。
註2) 複数回答。
民 宿 レ スト ラ ン
稲作縮小
加工部門強化
組 織 への 参 加
法人化
稲作規模拡大
新規作物導入
複合部門拡大
直接販売強化
役職過多
家庭内話合困難
地域内話合困難
研修機会不足
相談仲間不在
技術指導者不在
労働過重
定期的休日 な し
販売情報欠如
規模拡大困難
転作増大
借金負担
コス ト低 減
資金不足
第1図 現在抱えている問題点
有機栽培強化
0
米 価 によ る所 得 減
0.0
60
(%)
1.6
内容;
農業生産の発展のためには、生産技術等の進
歩に加えて、経営をいかにうまく行っていくか
(マネジメント)の役割が重要となります。この講
義では、
1.経営内部のマネジメント(作物の選択や経営
規模、働く人のモチベーション向上など)
2.経営外部とのマネジメント(他の経営との競
争・協調、農産物の販売など)
を中心に、現代の農業経営のマネジメントを学
習し、今後の発展方策を探求します。
就農動機によって異なる経営展開
農業の魅力を感じて就農した後継者は経営に積極的で
抱える問題点も少ない⇒就農のモチベーション向上が
非常に重要
所
属;食農環境マネジメント学コース
専
門;農業経営学
自己紹介; 島根県出身。最近はコーヒーに
凝っています。
連絡先;0235-28-2885
e-mail [email protected]
山形大学農学部
授業科目名:食農環境会計学 (Environmental
(EnvironmentalAccounting
Accounting
授業科目名:食農環境会計学
forFood
Foodand
andAgriculture)
Agriculture)
for
農業における環境経営戦略
家串哲生
農業における環境経営戦略
家串哲生
内容:地球温暖化対策の顕在化に伴い、農業に
おいても環境経営戦略への取組が模索されてい
ます。本講義では、従来の減農薬・減化学肥料
に基づく環境保全型農業といった視点ではなく、
農業経営における「エネルギー」の視点から環
境経営戦略を見ていきます。具体的には、再生
可能エネルギーの導入事例を紹介していきたい
と思います。
また、同時に環境経営や環境会計の理論につ
いても学んでいきます。環境会計とは、組織が
環境に関わる事象を認識して、可能なかぎり定
量的に測定・評価し、それを伝達する行為です。
所
属: 食農環境マネジメント学コース
専
門: 農業経営学・農業会計学
自己紹介: 農業における環境経営戦略について研究を行って
います。
電話番号: 0235-28-2934
e-mail: [email protected]
山形大学農学部
授業科目名:地域地理学(RegionalGeography)
Geography)
授業科目名:地域地理学(Regional
日韓の比較からの地域活性化 岩鼻
岩鼻 通明
通明
日韓の比較からの地域活性化
内容:
地理学の立場から、日本と韓国を比較しなが
らの地域活性化の方法論を講義しています。
世界遺産などの伝統文化を活用した地域活性
化から、映画祭・映画ロケ・映画上映といった
様々な試みを比較検討しながら、山形県内にお
ける、山形国際ドキュメンタリー映画祭・山形
フィルムコミッション・庄内映画村・鶴岡まち
なかキネマなどの具体的事例を調査対象として
います。
「映画で地域を元気にしよう!!」が、 キー
ワードです。
∼映画「蝉しぐれ」ロケセット∼
所
属: 食農環境マネジメント学コース 環境地理学分野
専
門: 文化地理学・歴史地理学・民俗学
自己紹介: 出羽三山信仰研究から、韓国町並み
研究、そして映画を通した地域活性
化研究へと転進中です。
電話番号: 0235-28-2941
e-mail: [email protected]
山形大学農学部
授業科目名:社会統計と農業の経済分析:
授業科目名:社会統計と農業の経済分析:
(Socialstatistics
statisticsand
andeconomical
economicalanalysis
analysisof
ofagriculture)
agriculture)
(Social
経済と社会の動きを“数字”を通して鳥瞰
保木本利行
経済と社会の動きを“数字”を通して鳥瞰
保木本利行
内容:経済と社会の動きを“数字”を通して鳥
瞰・分析できるようになったことで、20世紀
以降の社会科学的認識は大きく進展しました。
また、貨幣交換にもとづく社会関係が基軸にあ
る資本主義社会では、互いの交渉の経緯の記録
方法として、複式型の簿記記帳方法が古くから
用いられ、現在では、大企業から小経営まで経
営成果の記録として遍く利活用されています。
本講義では、ますます重要性を増すこれら社会
統計や決算資料の仕組みとその利活用法を学び、
数字を通して社会と経営をみる能力を養うこと
を目標としています。
所
属: 食農環境マネジメント学コース
専
門: 食農環境経済学・食農環境社会学
自己紹介: 農作物を育てたり、山を歩いたり
歴史を感じながら各地を旅するのが
好きです。
電話番号: 0235-28-2888
e-mail:
[email protected]
山形大学農学部
食品・応用生命科学概論
食品・応用生命科学概論
(Introductionto
toFood
Foodand
andApplied
AppliedLife
LifeSciences)
Sciences)
(Introduction
** 現代生命科学の先端的研究を覗いてみよう
現代生命科学の先端的研究を覗いてみよう **
** 食品・応用生命科学コース担当教員
食品・応用生命科学コース担当教員
**
食品栄養化学
内容:食を通じた健康維持や病気予防をテーマ
アミノ酸
とする食品栄養化学、植物の機能を分子生物学
ポリフェノール
動物機能調節学 的手法を用いて解明する分子細胞生化学、哺乳
酸化ストレス
生殖細胞
類生殖機構の解明と発生工学技術の開発を目指
発酵制御学
病気の予防
発生工学
す動物機能調節学、菌類が産生する種々の酵素
酵素タンパク質
環境ホルモン
や有用物質を食品や医薬品につなげることを目
二次代謝産物
老化現象
天然物探索
指す発酵制御学、細菌の基本的機能を解明し応
液体・固体発酵
用研究に生かす応用微生物学、地球規模の環境
生命科学
環境浄化
微生物燃料電池 問題を微生物の力で解決することを目指すバイ
有用微生物・遺伝子
細胞周期制御
オマス資源学。これらの分野を専門とする各教
メタン発酵
植物胚発生機構
員が、現代の生命科学の先端的研究や応用研究
植物ホルモン
バイオ燃料
応用微生物学 をわかりやすく解説します。
ジテルペン
リグノセルロース
分子細胞生化学
再生可能エネルギー
嫌気性細菌
バイオマス資源学
所
属: 食品・応用生命科学コース
専
門: 食品栄養化学、分子細胞生化学、動物機能調節学、
発酵制御学、応用微生物学、バイオマス資源学
自己紹介: 食品・応用生命科学コース担当教員が、各々の専
門分野について、自身の研究も交えてお話しします。
山形大学農学部
授業科目名:基礎分子生物学 (Introductory
(IntroductoryMolecular
MolecularBiology)
Biology)
授業科目名:基礎分子生物学
遺伝子とは何か?
豊増
増知
知伸
伸
遺伝子とは何か?
豊
細胞
核
遺伝子
DNA
転写
AAAAAAAAAAAA
RNA(写し)
タンパク
質合成
翻訳
AAAAAAAAAAAA
リボソーム
内容:生物はいろいろな生命現象を示しながら
日々生きています。そのような生命現象はどの
ような仕組みで起こっているのでしょうか?本
講義では、生物あるいは生命現象を分子レベル
で理解することを目的として、生物の中心原理
「セントラルドグマ」である遺伝子の転写
(DNAからのタンパク質の設計図のコピー)、
翻訳(設計図に基づくタンパク質の合成)の基
本的な内容、仕組みを紹介します。ここでいう
分子レベルとは、遺伝子・核酸、タンパク質と
いった生体高分子のことを指します。そのこと
を学ぶことにより、遺伝子とは何か、遺伝子は
どういう働きをしているのか、など生物の基本
的な仕組みがわかると思います。
所
属: 食品・応用生命科学コース
専
門: 分子細胞生化学
自己紹介:日々学生さんとともにテルペン
生合成酵素遺伝子の研究に励ん
でいます。
電話番号: 0235-28-2861
e-mail: [email protected]
QuickTimeý Dz
TIFFÅiLZWÅj êLí£ÉvÉçÉOÉâÉÄ
ǙDZ ÇÃÉsÉNÉ`ÉÉǾ å©ÇÈǞǽDžÇÕïKóvÇ-Ç•ÅB
山形大学農学部
授業科目名:食品微生物学(Food
(FoodMicrobiology)
Microbiology)
授業科目名:食品微生物学
食品の発酵と腐敗に関わる微生物
小関
関卓
卓也
也
食品の発酵と腐敗に関わる微生物
小
発酵に関わる微生物
麹菌(カビ)
酵母
細菌
それぞれが異なった役割を持つ
有用な微生物
内容;食品、とりわけ発酵食品はおいしさととも
に特異な機能を有することが見出されています。
本講義では食生活との関連から微生物をとら
え、応用微生物学的見地から、麹菌等の醸造
微生物の特性、微生物による物質変換やその
酵素による変換、また、従来の食品微生物学
的見地からの食品の保蔵・管理などを理解す
ることを目指しています。
腐敗に関わる微生物
カビ、酵母、細菌
食中毒などを引き起こす
有害微生物
所
属; 食品・応用生命科学コース 発酵制御学分野
専
門; 応用微生物学、酵素化学
自己紹介;
連絡先; TEL 0235-28-2949, FAX 0235-28-2820
e-mail; [email protected]
http://www.tr.yamagata-u.ac.jp/~shiono/
山形大学農学部
授業科目名:生命バイオ分析化学(Life
(LifeBioscience
BioscienceAnalytical
AnalyticalChemistry)
Chemistry)
授業科目名:生命バイオ分析化学
(食品の成分や香りに興味がありますか?)
(食品の成分や香りに興味がありますか?)
ガスクロマトグラフィー
質量分析計
微量化学物質を同定
核磁気共鳴装置
化学構造を決定
高速液体クロマトグラフィー
化学物質の種類や量を測定
塩野義人
義人
塩野
私達のくらしの中には、「化学物質」
があふれています。
果物や野菜、その他の食品、化粧品、
香水などにもたくさんの化学物質が含
まれています。
「生命バイオ分析化学」は、どのよう
な成分が、どれくらい、どこに入ってい
るのかを色々な分析機器を使用して調
べる方法を講義します。
所
属;生物資源利用化学講座 食品素材化学分野
専
門;天然物有機化学
自己紹介; 世の中に役立つ物質を探しています。
連絡先;e-mail : [email protected]
http://www.tr.yamagata-u.ac.jp/~yshiono
山形大学農学部
微生物機能調節学 (Engineering
(Engineeringof
ofMicrobial
MicrobialFunction)
Function)
微生物機能調節学
微生物の機能発現の基礎と微生物機能の改良・開発
微生物の機能発現の基礎と微生物機能の改良・開発
エネルギーとして利用可能なメタンをつくる古細菌の一種
土壌中でマメ科植物の根に共生する根粒菌の仲間
加来
来伸
伸夫
夫
加
内容; 微生物の生理機能は、食料・医薬品の生産や
環境の保全・修復、バイオエネルギーの生産など
様々な場面で活用されています。本講義では、微生
物の各種生理機能の発現に関わる諸機構について
の基礎的事項ならびに微生物機能の改良・開発のた
めの基本的方法について学んでもらいます。
講義の流れ(概要):
1.遺伝子の構造
2.遺伝子情報の複製
3.細胞周期と細胞分裂
4.遺伝情報発現の調節機構
5.突然変異
6.遺伝的組換え
7.微生物機能の改良と開発
所
専
属; 食品・応用生命科学コース
門; 微生物学、特に無酸素環境下に生息する微生物の生
理・生化学、生態学、分子生物学。
自己紹介; 微生物学の基礎から応用まで、幅
広く教育研究を行っています。肉眼
では見えない大きさだけどロマンが
たっぷりと詰まっている微生物につ
微生物の生理機能がどのように調節されている
いてあなたも勉強してみませんか。
かを理解することは、環境中に生息する多種多
連絡先; TEL & Fax 0235-28-2881
様な微生物を利用していく上でとても重要です。 e-mail; [email protected]
山形大学農学部
授業科目名:動物発生工学 (Animal
(AnimalBiotechnology)
Biotechnology)
授業科目名:動物発生工学
哺乳類生殖細胞の体外操作法∼基礎から最新のトピックスまで∼
哺乳類生殖細胞の体外操作法∼基礎から最新のトピックスまで∼
戸津川 清・木村
清・木村 直子
直子
戸津川
体外発生させたブタの受精卵
(左:2
左:2細胞期、右: 胚盤胞期)
胚盤胞期)
操作に使用するマイ
クロマニピュレーター
マイクロブレードによる受精卵の切断
講義内容:実験動物の発生学を基礎とし、哺乳類にお
ける発生工学的手法について、その歴史から最新ト
ピックスまでを概説する。
1.発生工学概論 :発生工学の歴史
2.各種方法について
1)動物初期胚の培養法(体外成熟・体外受精)
2)キメラの作出法
3)単為発生と倍数体の発生法
4)雌雄産み分け法
5)核移植法
6)細胞質置換法・顕微授精法
7)生殖細胞および胚の凍結 法
3.発生工学技術を応用した遺伝子改変動物の作製
4.高度生殖補助医療技術
5.動物バイオテクノロジーと倫理
所
属:食品・応用生命科学コース
専 門:生殖生物学、生殖工学
メッセージ: 哺乳類はわずか100ミクロンの卵子から
新たな生命が生み出されます。生殖細
胞の操作技術は、私達の生活とどのよ
うに関わっているのでしょうか?
連絡先:戸津川 : [email protected]
木村 :[email protected]
山形大学農学部
授業科目名:植物機能開発学概論
授業科目名:植物機能開発学概論
(Introductionto
toBioresource
BioresourceScience)
Science)
(Introduction
植物機能開発学とは何か?植物機能開発学コース全教員
植物機能開発学コース全教員
植物機能開発学とは何か?
内容:植物機能開発学コースの各教育分野とそ
の分野で最近話題となっている内容について
セイヨウナシの成熟制御
コムギの祖先タルホコムギ
分かりやすく紹介します。パワーポイント等を
使い,生物有機化学分野、植物遺伝・育種学分
野、農産物生理化学分野、植物遺伝資源学分野、
水田の光合成微生物
植物生長を調節する物質
植物栄養学・土壌学分野及び微生物資源利用学
分野の各教員毎に概要を解説します。
ダダチャマメの育種
地域を支える在来作物
菌根菌と植物の共生
イネと温室効果ガス
所
専
属: 植物機能開発学コース
門: 植物機能開発学
山形大学農学部
授業科目名:基礎植物栄養学(Introductory
IntroductoryPlant
PlantNutrition
Nutrition)
)
授業科目名:基礎植物栄養学(
植物の栄養を知る
俵 谷
谷 圭太郎
圭太郎
植物の栄養を知る
俵
内容:植物の根のまわりには根圏という微細な
空間が存在します。ここでは、植物が生育して
いくうえで、土壌および土壌生物と様々な相互
作用が起こっています。本授業では、植物の必
須元素、根による必須元素の吸収について紹介
します。
キーワード:必須元素、養分吸収、根
根の浸出物
菌根菌
所
属: 植物機能開発学コース
専
門: 植物栄養学・土壌学
自己紹介: 植物のリン栄養と菌根菌の利用
について取り組んでいます。
連絡先:Tel 0235-28-2870 Fax 0235-25-8578
e-mail: [email protected]
山形大学農学部
授業科目名:植物育種学(Plant
(PlantBreeding)
Breeding)
授業科目名:植物育種学
系統育種法による良食味エダマメの品種改良 阿
阿 部
部 利
利 徳
徳
系統育種法による良食味エダマメの品種改良
○ダイズ種子形質の
遺伝
問題
① F2での分離はどうなるか?
② この交雑後代から大粒・高糖度で良食味のエダマメを品種改良
することができるか?
○ダイズにはどんなタンパク質が含まれているか?
内容;
系統育種法による品種改良は突然変異育種法などとともに、
自家受精するイネ、ムギ、ダイズなどの作物の育種法として最も一般
的に用いられている。これは交雑により雑種(F1)を作り、その後代を
自家受精させてホモ接合体の割合を高めながら目的形質をもつ系統
を選抜していく方法である。
左のエダマメの例では、母親に種子が褐色で皺があり小粒であるが
高糖の品種と、父親に種子が黄色で丸く大粒であるが低糖の品種を
交雑して、種皮が褐色で皺があり、大粒で高糖のエダマメを育種する
ための交雑を示しています。問題①でF2での分離はどうなると予想さ
れるか?F1の形質を参考に考えてみてください。ちなみに、庄内特産
のダダチャマメは種皮が褐色で皺があり、全糖で4%以上含み、良食
味である。
次に、ダイズ(エダマメ)にはどんなタンパク質がどれくらい含まれて
いるだろうか。ダイズ種子には、グリシニンとβ-コングリシニンが主な
タンパク質として含まれ、完熟種子では乾物重の35∼40%に達する。
β-コングリシニンに対してグリシニンの割合を高める品種改良がなさ
れている。また、タンパク質含量を40%以上に高めつつ、青臭みをもた
らすタンパク質であるリポキシゲナーゼを低減させる改良が行われて
いる。最近では、品種改良にDNAマーカーを指標にして選抜育種する方
法が行われるようになった。
所
属; 生物機能調節学講座・植物遺伝・育種学分野
専
門; 植物遺伝・育種学
自己紹介; イネやエダマメを用いて遺伝・育種学的研究
1と2は普通ダイズ品種、3と4は
ダダチャマメ品種のタンパク質パターン
を行っています。特に、タンパク質、アミノ酸及
び糖などの種子の成分と関係する遺伝子に関
して研究しています。
連絡先; TEL:0235-28-2850, FAX:0235-28-2812
e-mail: [email protected]
山形大学農学部
授業科目名:微生物資源利用学(AppliedMicrobiology)
Microbiology)
授業科目名:微生物資源利用学(Applied
微生物の持つ多様な代謝能力を利用する
服部 聡
聡
微生物の持つ多様な代謝能力を利用する
服部
polysaccharides
oligosaccharides
materials
microbial diversity
monosaccharides
lactate
glycerol
pyruvate
keto acids
bioconversion
acetaldehyde
ethanol
TCA cycle
acetate
acetyl-CoA
fatty acids
products
aldehydes
higher alcohols
esters
metabolic
diversity
授業紹介:
微生物には様々な種があり、多様な代謝能
力を有しています。これらの微生物の中には
他の生物種には作り出すことの出来ない有用
物質を生産するものもいます。本講義では、
主に植物原料からの有用物質生産、例えば醸
造飲料や発酵食品、メタン発酵などに関与す
る微生物種や代謝反応、生産プロセスについ
て学習します。また、地球上に眠る未知の微
生物の有効利用化を目指した最新の研究事例
についても紹介します。
所
属; 植物機能開発学コース 微生物資源利用学分野
専
門; 微生物学・微生物生態学
自 己 紹 介 ; 地球上に眠る未知微生物の探索を
行っています。
電話番号;TEL 0235-28-2884
E-mail;hats#@#tds1.tr.yamagata-u.ac.jp
山形大学農学部
授業科目名:在来植物資源学(LocalPlant
PlantResources)
Resources)
授業科目名:在来植物資源学(Local
地域植物利用の現在・過去・未来 江
江 頭
頭 宏
宏 昌
昌
地域植物利用の現在・過去・未来
内容:地域にはその風土に適応し、伝統的な生
活に利用されてきたさまざまな野生または栽培植
物があります。それらの植物には地域の知的財
産とも言うべき、歴史や文化、地域で持続的に生
きていくための知恵を見出すことができます。
在来の植物にはどのような種類の、どんな用途
の植物があるのでしょうか。またその分布や由来、
多様性の生まれる要因は何でしょうか。
山形県で食に利用されてきた作物を中心に、在
来植物とその栽培・利用の文化を解説し、地域の
風土を生かしたこれからの暮らしのあり方につい
て考えたいと思います。
所
属; 植物機能開発学コース
専
門; 植物遺伝資源学、植物育種学
自己紹介; 農学部教員・技官有志で山形在来作
物研究会(http://zaisakuken.jp)を運営
しています。本「どこかの畑の片す
みで」と「おしゃべりな畑」(山形
大学出版会)を御覧下さい。
連絡先; Tel 0235-28-2852
e-mail [email protected]
山形大学農学部
授業科目名:植物生理学 (Plant
(PlantPhysiology)
Physiology)
授業科目名:植物生理学
植物の構造と生理機構
笹沼恒男(ささぬまつねお)
植物の構造と生理機構
笹沼恒男(ささぬまつねお)
コムギの発芽。発芽の
ためには、種子の段階
から様々な生理活動が
行われています。
ベニバナの花。1つの
花のように見えますが、
実際は花序という花の
集合体です。
コムギの穂。イネ科
の穂は、特殊な構造
をもった花序です。
開花後、様々な生理
活動を経て、種子中
に光合成産物が貯蔵
されます。
内容:皆さんは、植物がどのように生きている
かをどれくらい知っているでしょうか。この授
業では、植物の構造、代謝、成長を中心に、身
近な植物の事例を挙げながら、植物がどのよう
に生命活動を営んでいるのかという、植物生理
学の基礎をわかりやすく説明していきます。
例えば、私たちは毎日、米や小麦を食べて、
植物が作るデンプンやタンパク質を摂取して生
きています。この授業を学ぶことで、植物体内
でそれらがどのようにして作られるのかがわか
るようになり、さらに皆さんが身近な植物に興
味をもてるようになることを目指します。
所
属: 植物機能開発学コース
専
門: 植物遺伝育種学
自己紹介: コムギやベニバナを中心にDNAレベル
で見た植物の進化や多様性を研究しています。
電話番号: 0235-28-2889
e-mail: [email protected]
山形大学農学部
授業科目名:生物有機化学(Bioorganic
(BioorganicChemistry)
Chemistry)
授業科目名:生物有機化学
生体分子の構造と機能
貫名 学(ぬきな
学(ぬきな まなぶ)
まなぶ)
生体分子の構造と機能
貫名
内容;
緑色蛍光タンパク質の発色団の形成
2008年ノーベル化学賞を受賞した下村脩により見出さ
れた緑色蛍光タンパク質の発色団は、特異な構造をもつ。
その構造は、基本的なアミノ酸分子からなるグリシンー
チロシンーセリンの三つのアミノ酸で構成されたペプチ
ド鎖で、アミノ基(-NH-)とカルボニル基(-CO-)との間で、
縮合反応により簡単な分子である水(-H2O)分子が脱離し
て生成する。
この例のようにカルボニル基は生体分子の中心的な官能
基といえるもので、その他の重要な生体分子の反応におい
ても、極めて重要な役割を果たす。
有機化学の「有機」は、「機」能を「有」するの
意味と捉えることができる。英語では”organic”で“生物
的”の意味であるが、「有機」と訳した先人は卓見である。
有機化合物の機能は、分子構造の違いによる。生体内で
は、様々な機能を持った有機化合物が、それぞれの機能を
果たし、複雑な生命活動を担っている。有機化合物の中心
原子は炭素原子(C)であり、それにH、N、O、S、Pな
どの比較的少数の原子がついて、実に多様な化合物ができ
あがる。有機化合物は、いわば無限の構造が可能であり、
超不思議な世界といえる。ただ生命体に見られるのはその
中の一部である。生物が作る化合物の構造には特徴がある。
さまざまな生体由来の有機化合物(天然有機化合物)を紹
介する。さらに、生体に見られる分子の特徴を、その生合
成(生体内で作られるしくみ)を中心に解説する。
所
属;植物機能開発学コース
専
門;生物有機化学
自己紹介;有機化合物の不思議さは無限。
連絡先;Tel & Fax 0235-28-2867
e-mail: [email protected]
山形大学農学部
授業科目名:植物化学(PlantChemistry)
Chemistry)
授業科目名:植物化学(Plant
除草剤,殺菌剤,殺虫剤,抗生物質など医農薬の化学 村山哲也
村山哲也
除草剤,殺菌剤,殺虫剤,抗生物質など医農薬の化学
内容:第二次世界大戦後に使われ始め,現在でも 使わ
れている除草剤として2,4-ジクロロフェノキシ 酢酸
(2,4-D)が挙げられます.これは広葉(双子 葉類)植物を枯
ボルドー液
らしますが,イネ科植物にはあま り影響を与えないので
菌体内では銅イオン(Cu++)が菌体の
稲作に適しています.この 2,4-Dは植物ホルモンのひと
生命維持にとって必要な陽イオン(カル
つであるオーキシン (インドール酢酸など)と同じ作用
シウム等)と置換され病原菌中で栄養分
を持ちます. ワインの産地で有名なフランスのボルドー
が分解代謝してエネルギーに変化するプ
の名前 がついた無機銅系殺菌剤のボルドー液は,発明当
ロセスを妨害(エネルギー代謝阻害)し, 初は銅化合物の鮮やかな青色による着色剤であり, その
目的は盗難防止でした.その後,殺菌作用が あることが
抗菌作用を発現する.
分かり,ブドウやナシなどの果樹の病 気の予防に使われ
るようになりました.家庭にひ とつはある殺虫剤(殺虫
スプレー,蚊取線香,電子蚊取マットなど)には当然殺虫
成分が含まれて います.その殺虫成分のモデルになった
のは,除 虫菊と言うキク科の植物の中に存在しているピ
+
H
レスリンでした.本講義ではこのような医農薬類の 構造
Cu++
+
K
や作用について化学的に学習します.
細胞膜
Ca++
Mg++
核
原形質
所
属: 植物機能開発学コース
専
門: 天然物化学
自己紹介: 植物化学の他に生理活性物質化学も
担当します.
電話番号: 0235-28-2886
e-mail: [email protected]
山形大学農学部
授業科目名:土壌生物資源学 (Soil
(SoilBioresources
BioresourcesScience
Science)
)
授業科目名:土壌生物資源学
研究対象はマイクロからマクロまで
地球温暖化を防止する土壌生物資源利用技術の開発 程
程為国(
為国(テイ
テイ イコク)
イコク)
地球温暖化を防止する土壌生物資源利用技術の開発
内容:地球温暖化を引き起こしている温室効果
ガスは、石油・石炭を燃やして出した二酸化炭
素だけではありません。水田から放出されるメ
タンと化学肥料施用によって畑から放出される
亜酸化窒素も強力な温室効果ガスです。また、
森林伐採と農耕地における有機態炭素の減少も
二酸化炭素の放出源になっています。
土壌生物資源学では、植物・土壌生態系に行
なっている炭素・窒素・リンなどの生物的・化
学的な物質循環と地球環境と関わりについて学
習し、地球温暖化、酸性化、富栄養化などを防
止する土壌生物資源利用技術の開発の基本を理
論から応用まで講義します。
所
属: 植物機能開発学コース
専
門: 植物栄養学・土壌学
自己紹介: 中国長江のそばにある稲作農家に
生まれ、30才に来日、アメリカ
訪問研究の経験があり、文化土壌
学の研究もしています。
電話番号: 0235-28-2824
e-mail:[email protected]
URL:http://www.tr.yamagata-u.ac.jp/~cheng/
山形大学農学部
授業科目名:農産物生理学(Postharvest
(PostharvestPhysiology
Physiologyof
of
授業科目名:農産物生理学
Agriculturalproducts)
products)
Agricultural
(品質変化・収穫後生理・品質保持) 村
村 山
山 秀
秀 樹
樹
(品質変化・収穫後生理・品質保持)
山形特産ラ・フランス
四季成り性イチゴ
メロンの追熟
リンゴのみつ症状
バナナの追熟
品質
評価
品質保持
切り花の老化
スモモの追熟・老化
内容;
農産物(米,果物,野菜,花など)は,収穫後に
様々な変化が起こります。セイヨウナシやキウイフ
ルーツなどの追熟型の果実では,収穫後軟らかく
なったり,特有の香りが生じることによって,品質
が向上し,適食状態になります。他方,多くの農産
物では,収穫後美味しさにかかわる成分が分解し
たり,好ましくない匂いや味が生じたり,また,花
のように萎れたりすることによって,品質が著しく
低下します。この講義では,これらの品質変化が
どのようなメカニズムで起こるのか,最新の研究
成果をまじえて,生理・生化学的観点から説明し
ます。
所
属; 植物機能開発学コース
専
門; 農産物生理化学
自己紹介; 私たちの食を支える日本の農業が
もっと明るく,元気になることを目指しています。
連絡先;TEL 0235-28-2887, FAX 0235-28-2812
e-mail ;[email protected]
http://www.tr.yamagata-u.ac.jp/%7Epostharvest/
山形大学農学部
授業科目名:森林科学概論 (Introduction
(Introductionto
toForest
ForestScience)
Science)
授業科目名:森林科学概論
森の使命と課題をざっくりつかむ
森林科学コース教員
森の使命と課題をざっくりつかむ
森林科学コース教員
いまそこにある危機
温暖化
エネルギー
環境汚染
生物多様性
解決の鍵を握る5つの森の科学
森林生態 学
森林保全 学
森林計画 学
森林政策 学
森林利用 学
内容
地球温暖化などの環境問題の解消には、森林
の健全な管理が貢献するところが少なくありま
せん。
そのためには、人間社会の生産活動が生態系
としての自然の法則にしたがい、その摂理に反
することがないよう計画的に利用しながら保全
する必要があります。したがって、自然科学と
社会科学のどちらの知識も不可欠です。
この講義は、「森林科学」へ誘う導入として、
それぞれの専門領域の教員が多方面から森林に
アプローチしていきます。
講義の後で、森の見方が変わったなら、よく
学んだ証拠です。
所
属: 森林科学コース
コース教員が各領域から3回づつオムニバスで講義します。
森林政策領域:森林政策学分野+森林文化論分野
森林生態領域:森林生態学分野+地域生態学分野
森林計画領域:森林情報学分野+地域生態学分野
森林利用領域:森林利用学分野
森林保全領域:森林影響学分野+流域保全学分野
山形大学農学部
授業科目名:生物多様性保全学(Conservation
(Conservationof
ofBiodiversity)
Biodiversity)
授業科目名:生物多様性保全学
生物多様性のしくみと生態系管理 林
林 田
田 光
光 祐
祐
生物多様性のしくみと生態系管理
内容; 1.地球上では熱帯から寒帯まであらゆ
る場所で多くの生物が絶滅の危機に瀕していま
す。この地球規模での生物多様性の危機の現
状とその要因について、具体的に紹介していき
ます。
2.そもそも生物多様性を生み出している要因と
は何か? 究極的なエネルギー量の問題から
群集構造やその動態まで様々な要因について、
紹介していきます。
3.その生物多様性を保全するため、現在どの
ような考え方でどのような研究が行われている
のか、また、どのような政策や活動が実践され
ているのかを身近な例も加えながら説明します。
所
属; 森林科学コース
専
門; 森林生態保全学
自己紹介;研究室の学生さんと一緒に
フィールドを駆けずり回っています。
連絡先;TEL & FAX 0235-28-2928
e-mail;[email protected]
http://www.tr.yamagata-u.ac.jp/~hayasida/
山形大学農学部
授業科目名:森林政策学 (Forest
(ForestPolicy)
Policy)
授業科目名:森林政策学
非木材生産物の森林経営
菊間 満
満
非木材生産物の森林経営
菊間
ルーマニア・
マラムレシュ
地方の木造教
会群の一つ
ヨーロッパでもっ
とも高い75m。
「木の国日本」の
五重塔より高い。
同地方の林
野利用
秋、山の放牧
地から里に下
りる羊が道路
を占拠
内容:現在の森林・林業・地域問題解決のために、
どのような社会的な仕組み(制度、政策、法律
等)が必要かを歴史に学び、現状を科学的に分
析し、考察する講義です。私たちは木材生産と
ともに非木材生産物(Non Wood Forest Products)
の森林経営が地球規模での問題解決の鍵と考え、
1990年からシベリア(針広混交林)、ルーマニ
ア(同前)、インドネシア(熱帯雨林)で現地
調査等の比較研究を行ってきました。FAO等が
提唱してきたNWFPsは日本では「林野利用」と
呼ばれ、主に山村農民が継承してきた伝統的技
術です。この技術を今日に活かすことが日本の
人工造林・木材生産至上主義の弊害を是正し、
低炭素社会と生物多様性豊かな森林並びに農林
業の実現に貢献できる最も確実な道筋なのです。
所
属: 森林科学コース
専
門: 森林政策学、森林法律学、林業経済学
自己紹介: 講義関連の著書、『甦る住文化』、『大山林経営の
現段階と林野利用』、『ロシア極東の森林と日本』
、『どんぐりの雨』、『露・英・和森林辞典』
電話番号: 0235-28-2924
e-mail: [email protected]
山形大学農学部
授業科目名:森林情報学 (Forest
(Forestintelligence)
intelligence)
授業科目名:森林情報学
森林の4次元空間の把握 野堀嘉裕(のぼりよしひろ)
野堀嘉裕(のぼりよしひろ)
森林の4次元空間の把握
5月ごろ
肥大成長開始
直後で早材が
でき始める
8月ごろ
早材の形成が
終わり晩材の
形成が始まる
11月ごろ
晩材の形成が
終わり休眠期
に入る
針葉樹の肥大成長の例
内容:森林から得られる情報を解析することで
森林の動態を把握し、これをもとに環境保全や
森林計画のための考え方を理解していきます。
ねらい:講義は大きく分けると、年輪情報、森
林の構造、地理情報、森林計画のための情報の
4つの項目について順に論説していきます。こ
こに示された考え方だけで全ての森林情報につ
いて把握できるわけではありませんが、時間
的・空間的な情報をもとにした森林の把握とい
う本科目の趣旨は理解できるはずです。
目標:森林の時間的・空間的構造変化を理解す
ること,またこれらの情報に基づいて森林の取
り扱いについて各自の考えを提示できるように
なることを目標としています。
所
属: 森林科学コース
専
門: 森林情報学
自己紹介:東京葛飾生まれ。日本大学、山形大
学、北海道大学で造林学と森林経理
学を専攻。民間会社を経て現職へ。
電話番号: 0235-28-2946
e-mail: [email protected]
山形大学農学部
授業科目名:森林資源化学 (Chemistry,
(Chemistry,Biochemistry
Biochemistryand
and
授業科目名:森林資源化学
Biotechnologyof
ofForest
ForestResources
ResourcesUtilization)
Utilization)
Biotechnology
林産製造学・林産化学・木材化学
芦谷
谷竜
竜矢
矢
林産製造学・林産化学・木材化学
芦
樹木
伐採
原木丸太
製材
木材
各種加工
○物理的加工で得られる材料
・合板・単板積層材・集成材・削片板など
○化学加工で得られる材料
・難燃化木材・パルプ・ファインケミカルス
・高分子材料(ウレタン,フェノール樹脂な
ど)
・木炭など
内容:
森林資源の主体をなす木材を中心に,原料が
物理的,化学的にどのように加工され,利用さ
れているのか学び,材料化学的視点から森林に
ついて解析・利用するための基礎知識を得るこ
とを狙いとしている。
林産物製造技術・バイオマス利用技術の原理,
技術的課題と対応策について学習することで,
林産学分野における化学技術の開発・応用に関
する理解を深め,将来の森林資源利用のあり方
を考察する。
所
属: 森林科学コース
専
門: 森林資源利用学
自己紹介: 森林資源を化学的視点で解析・利用する研究を
行っています。
電話番号: 0235-28-2922
e-mail: [email protected]
山形大学農学部
授業科目名:海岸砂防学 (Coastal
(CoastalSand
SandDune
DuneStabilization)
Stabilization)
授業科目名:海岸砂防学
内陸の作物や人家を守る海岸林
内陸の作物や人家を守る海岸林
冬期間の塩害で梢端部が枯れた海岸クロマツ林
新葉がのび、青々とした海岸クロマツ林
柳 原
原
柳
敦
敦
内容:海岸砂丘地は昔から気象条件が厳しく、
飛砂、強風、潮風などに、悩まされてきました。
このため、先人たちは、私財をなげうって、海
岸に防災林をつくりあげてきました。
海岸砂防学は強風、飛砂、津波などの諸現象
と、それらのもたらす災害事例、そしてその防
止工法等について学びます。
防止工法としては、構造物についても述べま
すが、樹木や砂地に自生する草類を利用したも
のを中心に説明します。
所
属: 森林科学コース
専
門: 海岸砂防学
自己紹介: 庄内海岸を主なフィールドに
して、季節風が吹きすさぶ時
期も、海岸線を飛び回ってい
ます。
電話番号: 0235-28-2927
e-mail: [email protected]
山形大学農学部
授業科目名:水土環境科学概論
水土環境科学概論 (Introduction
(Introductionto
toWater
Waterand
andLand
Land
授業科目名:
EnvironmentScience)
Science)
Environment
水土(すいど)環境とその重要性
安中武幸・大久保博・奥山武彦
水土(すいど)環境とその重要性
安中武幸・大久保博・奥山武彦
14 0
700
日本の人口と農地面積の歴史的推移
600
人口増加は農地の拡大がもたらした
10 0
500
農地の拡大は利水・治水技術の進歩に
よってもたらされた
80
400
人口
農 地面 積
60
300
40
200
20
100
0
面積 (万 h a)
人口( 1 0 0万 人)
12 0
0
800
1000
1200
1400 1600
西暦年
1800
2000
内容:水土(すいど)とは、農村地域の構成要
素である、「土(農地)」「水(農業水利)」
「人(農村社会)」の統合体を指します。本概
論では、これらの要素ごとに歴史と現状を紹介
します。水田や畑など農地の開発・整備とその
利用、農業における利水開発と水利システムの
形成、農村社会の形成・変容と地域資源の利
用・管理などが主な内容です。この講義を通じ
て、「土」と「水」を水・物質・エネルギーの
循環原理に基づいて健全に維持する「人」の必
要性、および対象を全体的かつ歴史的に見る視
点を学んでもらいたいと思います。
海岸砂丘と農業農村
防砂林に守られた農地と集落
国土地理院撮影の空中写真
(2002年撮影)
広域水利システム
農地はこの要素となって生産が安定する
農業土木学会編
地域環境工学概論より
所
属: 水土環境科学コース
専
門: 農地環境学・水環境学・農村環境学
電話番号: 0235-28-2903 (安中)
e-mail: [email protected]
山形大学農学部
授業科目名:農業水利学(Methodsof
ofIrrigation
Irrigationand
and
授業科目名:農業水利学(Methods
Drainage)
Drainage)
水利用計画のための基礎知識と視点
大久保 博
博
水利用計画のための基礎知識と視点
大久保
頭首工と魚道(手前)
用水系模式図
頭首工
取水口
沈砂池
河川や水源(ダム・ため池)
水管橋や逆サイホン
(伏せ越し)
内容:農業は水がなくては成り立たない。また
排水不良の農地では高い生産性は望めない。農
業水利学とは適切な用水と適切な排水について、
学ぶ科目である。戦国時代が終わる頃より平野
部の水田開発が始まるが、農地の改良や農法の
進展とともに水をめぐる長い歴史の中から、水
利秩序が形成されてきた。これらの水利の歴史
や変容を通覧し、現在の水利計画の考え方と今
魚類の調査風景
(環境への配慮)
後の課題について、学んでもらいたいと思う。
また、将来、農業農村工学(農業土木)の分野
に技術者として就職することを想定して、現在、
幹線水路
(昔:通船堀)
行われている水田への灌漑水量の算定手法の要
点について講義する。
トンネル
分水工
チェック
ゲート
防火用水
営農用水
親水
公園
排水系
支線
水路
圃
場
河
川
所
属: 水土環境科学コース
専
門: 農業水利学・河川環境学
自己紹介:山形の豊富な自然と共存できる水利
施設・河川構造物の改善や管理につ
いて、調査・研究をしています。
山地渓流はとても美しいところです。
電話番号: 0235-28-2945
e-mail: [email protected]
山形大学農学部
授業科目名:クリーンエネルギー利用論
授業科目名:クリーンエネルギー利用論
(CleanEnergy
EnergyEngineering)
Engineering)
(Clean
低炭素社会の礎となるエネルギー問題
低炭素社会の礎となるエネルギー問題
農家の太陽光発電
農業用水を利用した水力発電所
(石川県)
風力,太陽光の実験実習
地熱を利用した温室(八丈島)
庄内町の風車群
奥山
山武
武彦
彦
奥
内容:人間の生活や社会の活動にエネルギーを
使うことは欠かせません。しかし、石油等の化
石エネルギーを使うと温室効果ガスである二酸
化炭素を放出します。低炭素社会をめざすため
に太陽光、風力、水力、地熱等のクリーンエネ
ルギーの利用が推進されていますが、クリーン
エネルギーはエネルギーとしては力が弱く、自
然条件に左右されるという短所があります。わ
が国のエネルギー事情、クリーンエネルギーの
種類と賦存量、エネルギー変換技術等の基礎的
事項と、実際の利用事例等についての講義を通
じてエネルギー問題を考えます。
所
属: 水土環境科学コース
専
門: 農村環境学(地盤環境工学)
自己紹介: 農業農村の現場で安全安心と快
適さに貢献できる技術開発をめ
ざしたいと考えています。
電話番号: 0235-28-2909
e-mail: [email protected]
顔写真
山形大学農学部
授業科目名:農地工学(LandResource
ResourceScience)
Science)
授業科目名:農地工学(Land
持続可能な農地・農村環境基盤の創造と接近 石石 川川 雅雅 也也
持続可能な農地・農村環境基盤の創造と接近
この写真は畑地下110㎝
の軟X線写真で、世界で
初めて土壌間隙の緻密な
造影化に成功した画像で
す。私の卒業研究でした。
黒い部分は植物の生根が
枯死して腐敗してできた
空洞の根穴です。この空
洞は、破損することなく、
何万年も存続し、植物の
世代交替により蓄積され、
濃密化されることがわ
かってきました。
北海道・清水町、馬鈴薯畑
農地・農村は、
『ものを生む生
体』といえます。
農道は神経系。
からだの働きの機
能を頭脳から命令
し、かつ受ける神
経のような働きを
します。
水田の用排水路は血管系に相当。
水源は心臓。用水路は動脈の働き。
役目を果たし終えた血液が静脈に向
かうように、水田で役目を果たすと、
静脈(排水路系)へ流れる。
内容:清らかな水と澄んだ空気、豊かな緑と健
康な土。農地工学は水と土に関する科学を基礎
として、本来あるべき貴重な自然環境の恵みを
農地からもたらす方法を追究しています。
本講義では、これまでに得られた大きな成果
とその過程で産み出された多くの失敗について
学習します。例えば、国土や風土に適合しなが
ら、食糧生産を効率的に行いうる生産環境創造
のための技術開発の方法。また、畑から水田、
水田から畑へと自由に農地転換ができる方法に
加え、さらに地球温暖化と水質汚染というマイ
ナス面を克服した、人や環境にやさしい農地へ
の整備方法とそのメカニズムなどです。
所
属: 水土環境科学コース
専
門: 農地環境工学・資源環境計画学
自己紹介: 農家が作りたい作物を、作りたい方法で、作りた
いだけ作ることができる農業。しかも、環境保全に貢献した上
で、住民全体が利益を受ける農業。国の根幹である農業の原点
に通じる道を、農家が自信を持って歩めるよう、関連分野の
方々や研究室の学生達と一緒に築くのが夢です。
電話番号: 0235-28-2902
e-mail:
[email protected]
山形大学農学部
授業科目名:生物環境物理学 (Environmental
(EnvironmentalBiophysics)
Biophysics)
授業科目名:生物環境物理学
植物と環境の相互作用
花 山
山 奨
奨
植物と環境の相互作用
花
C
r
FCO 2
Ca
ra
rb
Cc
rm
rs rc
rs rc
Ca:大気中のCO2濃度、Cc:クロロプラストのCO2濃度、
FCO2:正味光合成量、ra:大気拡散抵抗、rb:境界層抵抗、
rs:気孔抵抗、rc:表皮抵抗、rm:葉肉抵抗
大気から葉内へのCO2輸送モデル (矢吹,1985)
電気回路に模して葉のガス交換量を予測するモデルです。この講義
ではこのように生物と環境の間で起こる現象を単純化して考えたり
します。
内容:
生命の生存と進歩に関して、生物体と環境の
相互作用についての理解が必要となります。生
物と環境の相互作用は両者間のエネルギーと物
質の移動・交換をともないます。そして生物体
のエネルギー交換を考える場合、生物体に極め
て近い環境変化が大事になります。
この講義では、物理的環境変数としての温度、
湿度、風速、放射について説明し、これらの環
境変数と生物体との関わりを解説します。そし
て生物体と環境との間のエネルギーと物質の輸
送過程について解説し、具体的に作物群落や森
林などにおける熱や水蒸気交換に関する量的解
析を行います。
所
属: 水土環境科学コース
専
門: 農地物理学
自己紹介: 水田の生育環境についての自動計測をしています
が、最近水田のプランクトンに興味を持ち、プランクトンの生
態と物理的環境の関係についても研究しています。
電話番号: 0235-28-2841
e-mail: [email protected]
山形大学農学部
授業科目名:水文学(Hydrology)
授業科目名:水文学(Hydrology)
水の循環と物質の循環
梶原
原晶
晶彦
彦
水の循環と物質の循環
梶
水循環とさまざまな問題(出典:JICA)
月山
降雨
大蔵ヶ原の水の動き
井戸
地表面
浸透
地下水面
湧出
難透水層
「風の果て」に描かれている水問題
内容:水文学は「地球上の水循環のすべての歴
史を包括する一分野」であり、地球規模から地
域規模まで様々なスケールでの水循環そして水
と共に移動する物質の循環について取り扱いま
す。近年では「地球温暖化」によってこの循環
に大きな変化が生じていることが多くの地域で
報告されており、水を大量に使用する農業の分
野では非常に深刻な問題となっています。
本講義では、まず水循環の基礎となる、降水、
蒸発散、浸透、河川流出などの現象を学びます。
そして庄内平野を例として、地域の水循環・物
質循環と農業の水利用の問題について学びます。
その中では、鶴岡出身の作家である藤沢周平氏
の作品に描かれた庄内平野と水の風景について
も紹介していきたいと思います。
所
属: 水土環境科学コース
専
門: 水質水文学・環境水理学
自己紹介: 現在は、湖沼の富栄養化、酸性雨雪、湧水保全の
3つのテーマを中心に活動しています。庄内平野の
道は農道・林道含めてほぼ走り尽しました。
電話番号: 0235-28-2908
e-mail: [email protected]
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