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セルフ・アクセス・ラーニング・センター(SALC)との
セルフ・アクセス・ラーニング・センター (SALC)との連携による協同学習クラスの スピーチ・クラスの取り組み 多田恵実 弘前大学 教育推進機構 教養教育実践センター 2016年3月18日 第22回 大学教育研究フォーラム @京都大学 What is it? • An English learning center – self-study or guided-study • A space where you can come practice and improve your English skills • A place where you can make friends with Japanese and international students EVERYDAY MONDAY to FRIDAY 10:20 - 13:00 and 14:00 - 17:00 Who teaches there? Brian Birdsell Shari Berman Hiroaki Nakamura Roxana Sandu Megumi Tada What can you do there? Guided-study • Engage in English conversation with Japanese students • Ask our instructors questions regarding English learning or the English language • Attend 60 minute classes on various topics Self-study • Do your homework, study or use a computer • Read or borrow English books • Watch or borrow your favorite movies or American TV dramas • Practice online materials for Vocabulary, TOEIC, TOEFL Preparation. Conversation space Teacher guided conversation • Participate in natural conversations • Join and leave whenever you want • Become a better communicator Short Seminars Short Seminars • Choose a course that meets your goals • No homework and no preparation needed • Come whenever you have the time The English Lounge Schedule Self-study Study/ read a book Do homework Use a computer Watch a movie Events AUT – New Zealand Hungarian Cooking Welcome Party Christmas Karaoke - Sing Along Party College Festival Talking about Israel Part-time job opportunity Job Description Conversation Practice in English Writing Check Home Talks (Give advice to students wishing to participate in study abroad programs) 授業の実施方法 1. 対象学生 21世紀教育科目 技能系科目(1年次教養科目) a)中級英語A (入学時センター試験110点以下、GTELP(4)平均181.3 ) ・・・教育学部、理工学部学生数24名 b)上級英語A (受講時TOEIC 550以上目安、GTELP(3)平均188.5) ・・・人文学部学生数16名 (留学生も) 2. クラス形式・時間 スピーキング・クラス(パブリック・スピーチ、ディスカッション) 90分 x 16週 English Loungeの利用を推奨し、英文添削を受けてもらう 3.使用教科書 a) Steve Gershon Present Yourself 1 – Experiences (Cambridge University Press) b) Miles Craven et. Al Q:Skills for Success – Listening and Speaking (Oxford University Press) 協同学習 (Cooperative Learning) • 4人グループで毎回の授業の活 動を行う(ペアワーク、グループ ワーク等) • スピーチは1学期間に中級クラ スで計5回、上級クラスで計3回 (このほか、上級では毎回ディス カッション) • ムードル利用:毎回の授業内容 と予告を掲示 協同学習 (Cooperative Learning) • 教室での成績管理にグループ・フォルダーの 使用、各グループで管理 • リーダー、セクレタリー、マネージャー、タイム・ キーパーの役割分担 • スコア表を管理、リーダーが記入 (コース終了時には各人が成績計算に使用) とのコラボレーション スコア表と役割分担表 中級クラスのあらまし 1週目: 各ユニットに沿ったテーマで、必要な知識の獲得と練習 1.ムードルに授業内容をあらかじめアップ宿題 1) 復習クイズ 2) スコア表記入 (クイズ、宿題) 2. クラス内活動 1) 教材ビデオをムードルにアップしてあるので、学生は家で見て予習をする 2) 教室内では解答の確認、ペアまたはグループでアクティビティを行う 内容: ボキャブラリー、スピーチの英語表現、イントロ・ボディ・クロージングの3部 形式、効果的なイントロダクション、インパクトのある締めくくり、ノート・カードの作 り方、ジェスチャー、アイ・コンタクト等のスピーチ・テクニック、etc. 中級クラスのあらまし 2週目: プレゼンテーション 宿題として 1)スピーチ原稿を書く 2)ラウンジで添削 (発音指導も) 3)スピーチ練習 4)ノート・カード作成 5)視覚材料があるときは、その準備 →ムードルにアップする、実物を持ってくる 時間として 内容が一人当たり、1分から1分30秒をめどに。実技のときは、2週に分けてそれぞれ5分 ずつ *ポイント: 読まない、アイ・コンタクト、ジェスチャーを使う、視覚材料の効果的提示 上級クラスのあらまし 1~3週ごと: 各ユニットに沿ったテーマで、必要な知識の獲得と練習 1.ムードルに授業内容をあらかじめアップ宿題 1) ウェブ教材にある録音を使って教科書の内容を予習 2) 復習クイズ 3) スコア表記入 (クイズ、宿題) 2. クラス内活動 1) 解答の確認 (パワーポイントにまとめて表示) 2) ペア、またはグループでアクティビティを行う 内容: リスニング教材によるボキャブラリー、英語表現の獲得、テーマに沿ったグルー プ・ディスカッション、etc. 上級クラスのあらまし 3.プレゼンテーション 3週ごとに一回、各ユニットに沿ったテーマを設定し、その中から各人の好きなテーマ で3~5分のスピーチを行う 宿題として 1)スピーチ原稿を書く 2)ラウンジで添削 (発音指導も) 3)スピーチ練習 4)ノート・カード作成 5)視覚材料があるときは、その準備→ムードルにアップする *ポイント: 読まない、アイ・コンタクト、ジェスチャーを使う、視覚材料の効果的提示 添削の例 アンケート結果 ラウンジの添削での利用(よかった点) 中級 • 先生が優しく指導してくれる • いろいろな先生に英文を直してもらえ ることがよかった • まず、ちゃんとした表現に修正してく れるのがうれしい • 若干、意見の相違がありましたが、自 分で作ったものから見本を作ってもら えるのがよかったです • 趣味が同じで盛り上がりました • 留学生に添削してもらえた • たくさん絡んでくれてうれしい! 上級 • すごくわかりやすかった • 自分の英文でどこが間違っているか が具体的にわかるところがよい点だ と思う • 添削だけでなく、工夫したり追加した りしたほうがいいと思う点も教えてくだ さるので、助かりました • 留学生にインタビューして簡単にス ピーチをしたら、この単語を使うほう がいいなどたくさんアドバイスをもらえ て自分としてもかなり勉強になった アンケート結果 ラウンジの添削の利用(改善が必要な点) 中級 • 外国人が多くていきにくい 上級 • 先生を捕まえるのが難しい • なんとなく入りにくい • 9時ころ行きたい • 仲がいい人たちの輪に入っていくの に申し訳なさを感じる • やはり、あまり英語が話せなくあいさ つ程度の会話しかできない人は利用 しずらい雰囲気がある • 視覚教材、参考書、洋書を厳選して お勧めしてくれるとうれしい • 入り口部分が閉まっていて最初に利 用する人にとって気軽に入れないか ら扉を常に開けておいてほしい アンケート結果 この授業でよかったところは 中級 • グループワーク!楽しかったです。 • とても楽しみながら授業に参加できた。 眠くならなかった。 • 発表したことでほかの人たちの趣味が知 れた。 • 丁寧にやってくれること。 • 自分の英語力でも楽しく発表できたこと。 • プレゼンが多く、話し方を覚えられた。 • 実際に英語をしゃべることが多かった。 • 2週に一回スピーチはきつかったけど、お かげで英語との距離が縮まった気がしま す。 • グループ活動が多くて、英語をやって る!って感じがした。 上級 • 課題が毎週出ること。 • すべてが英語の点。 • 話す時間が多かったこと。 • 英語を使ってグループで話し合うこと、 発表の機会があること。 • 周りが友達などだったので英語でも 緊張せずに会話できたこと。 • ペアワークやグループでのディスカッ ション、スピーチ活動があることでたく さん自分の考えを英語で話せたこと。 スピーキングを苦手としていたのでこ れからの励みとなった。 アンケート結果 この授業で改善が必要と思われる点 中級 • プレゼンの頻度が多すぎるため3週 に1回などのほうが良いプレゼンを作 れると思う。 • 後半からグループ内の係を気にしな いでやるようになった。 • プレゼンの流れを円滑に。(PCの問 題) • 先生の言葉が時々聞き取れなくて英 語底辺の私にとっては非常に困りま す。 上級 • ディスカッションに時間をたくさん取っ てくれることはとてもいいことであると 思うが、時間の後半になると駆け足 な授業になってしまうこと。 • 文法表現をもう少し詳しく教えてほし い。 • パワーポイント(が苦手) • 授業時間が短く感じました。内容が盛 り込みすぎなのか、予習が十分でな かったのか? アンケート結果 グループ学習について、よかった点 中級 • メンバーと仲良くなれたこと。毎週 リーダーが違った人だったのも良かっ たと思います。 • グループ内で団結してリラックスして 英語に臨めた。 • スピーチの際の緊張感、孤立感など を緩和して、より積極的に取り組むこ とができる。 • わからないことを授業中、互いに解決 しあえる。 • 別な学科の学生との交流を図れる。 友達が増えました。 上級 • お互いに同じ取り組みについて一緒 に勉強でき仲良くなれたこと。 • 毎回、リーダーやセクレタリーなど役 割が事前に決まっていることで、進め 易かった点。 • 自分の意見を積極的に発する機会が 生まれたこと。 • 全部英語を使って話すため、どうにか して相手に伝えようとするのがよかっ た。 • まじめな人がグループにいるので、そ れに引っ張られてこちらもまじめにな ること。 アンケート結果 グループ学習について、改善すべき点、提案など 上級 中級 • ほかのグループともかかわりたかっ た • 面子によっては話が進まなくて困る • みんなが宿題をこなせば、問題ない • スピーチ以外は欠席する人は、毎回 出席したほうが楽しいと思った。 • メンバーで時間が合わないことがあ る。 • 学生同士だときちんとした英語を話 せているのか、あまり把握できないの で、あやふやなまま終わってしまう。 なので、言いたいことを日本語で書き だして、どうしても言い方が分からな い部分を先生に教えてもらう、という 形式がいいのかなと感じた。 • グループ対抗のゲームとか、他のグ ループと交流があってもよかったかも しれません。 • 途中でグループを変えてほしかった 考察 よかった点 1. 丁寧・優しい:指導が細やか にできる。 2. 自分の言いたいことを伝える。 添削という行為そのものがコ ミュニケーション活動になって いる。 3. 友達が増える。SALCに来るこ とで、日本人、留学生の新し い友達が。 4. 英語を使う機会が増える。 exposureの時間が長くなる。 要改善点 1. 人員の問題:足りない。 2. 動機づけ:来ない人は来ない。 3. タイムマネジメント:盛り込み すぎはご法度。長期・短期で のタイムマネジメントを考える。 4. グループ間対抗・交流などの 全体活動、グループ替え 5. 質問紙など、わからないまま にしておかない工夫 References ジョージ・ジェイコブス著、伏野久美子訳(2006)「先生のためのアイ ディアブック―協同学習の基本原則とテクニック」 日本協同教育学会 上智大学CLTプロジェクト編 (2014)「コミュニカティブな英語教育を考え る」 アルク選書 Zoltan, D. (ed.) (2001).Motivational Strategies in the Language Classroom. Cambridge University Press. Fillmore, C.J., Kempler, D., Wang, W.S-Y. (1979).Individual Differences in Language Ability and Language Behavior. Academic Press. 謝辞: イングリッシュ・ラウンジの先生方、留学生の皆さんに厚く御礼申し上 げます。 My sincere appreciation to all the professors at the English Lounge and the international students, who helped me to make it come true. Thank you for listening! ご清聴ありがとうございました