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Page 1 Page 2 英国における英 ーEFL・ESL としての 英国におけるFEL

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Page 1 Page 2 英国における英 ーEFL・ESL としての 英国におけるFEL
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Title
Author(s)
Citation
英国における英語教育の現状 : EFL・ESLとしての英語学
習者の観点から
上條, 雅子; KAMIJO, Masako
神奈川大学心理・教育研究論集, 22: 29-39
Date
2003-03-31
Type
Departmental Bulletin Paper
Rights
publisher
KANAGAWA University Repository
英 国 にお け る英 語 教 育 の現 状
EFL・ESLと
して の 英 語 学 習 者 の 観 点 か ら
上條
英 国 に お け るFEL・FSL英
語 学 習 者 は,非 英
ス クー
一ル,英
雅子
語 学 校 な ど で 行 わ れ て い る 。 しか
語 圏 諸 国 か らの 外 国 人 と元 英 国 の 植 民 地 諸 国 か
し,移
らの 移 民 に 加 え て,ウ
エ ル ズ 語 話 者 と ケ ル ト語
め の コ ミ ュ ニ テ ィ ・ス ク ー ル に お け る 英 語 教 育
話 者 で あ る 。 近 年,こ
れ らの 英 語 学 習 者 数 が 急
の 場 合 は 通 常TESL,ス
民 で あ る マ イ ノ リ テ ィ(少
数 民 族)の
た
テ ー ト ・ス ク ー ル お よ
増 して い る 。 特 に,外 国 人 の 英 語 学 習 者 は か れ
び 独 立 学 校 に お け る 英 語 教 育 は 母 語 と して の 教
らの 年 令,学
育 で あ る が,マ
習 目 的,教 育 機 関,学
習 期 間,英
語 教 育 方 法 等 も 多様 で あ る 。 こ こで は 英 国 に お
る い はTEFLの
イ ノ リ テ ィ に 対 し て はTESLあ
場 合 もあ る 。
い て 英 語 を学 習 す る 外 国 人 の 英 語 教 育 に 焦 点 を
当 て なが ら,外 国 語 と して の 英 語(EFL)と
外 国 語 と して の英 語(ESL),海
第二
外 留 学 生,聴
生 に関 す る 定 義 を試 み,海 外 留 学 生,聴
講
講生 あ
2英
国 の 学 校 教 育 に お け るEFL
外 国 語 と して の 英 語 教 育 は 一 般 にEFL(English
asaForeignLanguage)「
るい はそ の他 の英語 学 習者 の英語 教 育機 関 及び
専 門 教 員 が,指
検 定 試 験 制 度 の現 状 に つ い て 考 察 す る。
法(DirectMethod)に
き,聞
IEFL(外
外 国 語 と して の 英 語 」
導 言語 に英語 を用 いて直接 教 授
き取 り,会
よ っ て,発
国 滞 在 の 子 供 の う ち英 語
能 力 不 足 の 子 供 に は,ク
1TEFL
ラ ス 担 任 あ る い はEFL
教 員助 手 が 英 語 を指 導 す る。 英 語 能 力 が 皆 無 に
英 語 圏 に 存 続 して 居 留 す る こ と を期 待 さ れ て
い な い 海 外 留 学 生,あ
る い は 英 語 が 母 語 で は な
い(non-nativespeakers)言
舌手 に 対 す る 外 国 語 と
aForeignLanguage)「
外 国 語 と して の 英 語 教 育 」
と い う(Abudarham,p.ll3)。
は広 範 囲 の 言 語
後 者 の 場 合,英
語
・文 化 の 背 景 を も つ 他 国 か ら の
に ウ エ ル ズ 人,ス
近 い 子 供 に は,学
校 で 授 業 を 受 け る 時 間 に,言
語 教 育 セ ン タ ー(LanguageCentre)でEFL教
EFL教
コ ッ ト ラ ン ド 人,ア
ク ー ル に お い て はESL(第
教 員 助 手,ス
ミ ュ ニ テ ィ ・ス
二 言 語 と し て の 英 語)
テ ー ト ・ス ク ー ル に お い て はEFL
教 員 助 手 あ る い はESL教
教 員 助 手 あ る い はESL教
員 助 手 が 行 う 。EFL
員 助 手 は,LEA(Loca】
イ ル ラ ン ド 人 のTESL(TeachingEnglishasa
EducationAuthority)「
SecondLanguage)「
さ れ た 巡 回 教 員(Peripateticstaff)で
で あ る 。TEFLは
第 二 言 語 と して の 英 語 教 育 」
ス テ ー ト ・ ス ク ー ル(公
校)お
よ び 独 立 学 校(私
ク(専
門 学 校),高
立 学 校),ポ
等 教 育 機 関,コ
立 学
リテ クニ ッ
ミュニ テ ィ ・
一29一
員 ・
員 助 手 が 英 語 の指 導 を す る。 移 民 で あ る
マ イ ノ リ テ ィの 英 語 教 育 は,コ
し て の 英 語 教 育 を,TEFL(TeachingEnglishas
移 民,更
み,書
話 を 指 導 す る 。 ス テ ー ト ・ス
ク ー ル に お い て は,英
国 語 と し て の 英 語)
音,読
英 国 に お け るTEFLは,多
地 方 教 育 当 局 」 か ら派 遣
あ る。
くは 英 国 の 元 植 民
地 か ら の 移 民 と 海 外 か ら の 留 学 生 の 増 加,言
学 的 発 展 に 伴 うEFL教
授 法 の 開 発,政
語
治 ・経 済
第22り
神 奈 川 大 学 心 理 ・教 育 研 究 論 集
一
の ニ ー ズ に伴 う国 際 語 と して の 英 語 の 拡 張 な ど
る 用 語 で あ り,第 二 言 語(L2)"secondlanguage"
に よ り発 展 した 。
(SL)の
用 語 も普 通 こ れ と 同 じ に 用 い ら れ る 。
し か し,言
3EFLの
言 語学 的背景
1)Foreignlanguage(外
授 方 法,達
国 語)
外の
二 言 語(sccondlanguage)と
区
別 し て 使 わ れ る こ と も あ る 。 そ の 場 合,日
成 の レ ベ ル に 関 す る 違 い を 認 め,区
常生
nativelanguage)で,そ
の 国 で 日常 の コ ミ ュ ニ
ケ ー シ ョ ンの 手 段 と して 用 い られ て い な い 言 語
で あ る 。SL(第
し,第
(anon-nativelanguage)で,教
二 言 語 は 日常 生 活 で 必 要 な 言 語 を指 す 。
二 言 語)は
ネ ス の 手 段 と し て,コ
ィ リ ッ ピ ン の 場 合 で あ る 。 母(国)語
国 語)
は 学 校 で 教 え ら れ る 自 国 語 で は な い 言 語(anon-
活 の コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ン に使 わ れ な い 場 合 を 指
例 え ば,フ
を 学 習 目 的,教
別 し て 用 い る 。 よ り厳 密 の 意 味 で,FL(外
外 国 語 は 母(国)語(nativelangUage)以
言 語 を 指 す が,第
語 学 者 は こ の2つ
自国語で は ない言語
育,政
治,ビ
ジ
ミュ ニ ケ ー シ ョ ンの 目 的
と外 国 語 の 区 別 が は っ き り しな い 場 合 も あ る 。
に 普 通 広 く用 い ら れ て い る 。 例 え ば,英
語は 日
例 え ば,米
本 で は 外 国 語 と して の 地 位 が あ る が,ナ
イ ジェ
国 で は メ キ シ コ か らの 移 民 は スペ イ
ン 語 を 日常 語 と し て い る 場 合 が あ る 。 彼 ら は ア
リア で は 第 二 言 語 と して の 地 位 が あ る。 後 者 は
メ リ カ 人 と い う 点 で は 英 語 が 母(国)語
更 に,Llが
が,実
である
際 に 使 う ス ペ イ ン語 が 母 語 で あ る 。 こ の
よ う な 場 合,ス
ペ イ ン 語 が 第 一 言 語,英
語 は第
マ イ ノ リテ ィ言 語 で あ る移 民 や 土
着 の 集 団 に 言 及 さ れ る 。 ア メ リ カ で は,例
英 語 は 広 範 囲 の 言 語 背 景 か ら の 移 民,更
えば
にアメ
二 言 語 と 呼 ぶ の が 適 切 で あ る 。 日 本 の 場 合,日
リ カ ・イ ン デ ィ ア ン の 言 語 話 者 の 第 二 言 語 で あ
本 語 以 外 の 言 語 は外 国 語 で あ る こ とが 普 通 で あ
る(Crystal,p.368)。
る 。 例 外 は,在EI韓
国 人 に と っ て の 韓 国 語,帰
国子女 の現 地 の言語 な どは第二 外 国語 といえ よ
う(田
EFL
中,1988,p.222)。
言 語 教 育 に は,母(国)語(nativelanguage)あ
る い は 第 一 言 語(firstlanguage)の
語(foreignlanguage)あ
language)の
3)EFLとESL
英 語 を 公 用 語(officiallanguage)と
教 育 と,外
国
る い は 第 二 言 語(second
教 育 と が あ る 。EFLは,一
圏 に お い て,英
す る英語
語 を母 語 と して 使 用 す る場 合 と
第 二 言 語 あ る い は 外 国 語 と し て の 英 語(EFL)と
般 に英
して 使 用 す る 場 合 が あ る。 英 語 を 母 語 と して 使
語 が 日常 の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン に 使 わ れ な い 場
用 す る 場 合 は,英
合,外
の 授 業 科 目 お よ び 教 科 外 活 動 を含 む教 育 全 般 に
国 語 と して の 英 語 を指 す 。
お い て,英
2)EFLの
一 般 的 定 義 と言 語 学 者 に よ る 厳 密 な
EFLは,一
と し て 使 用 さ れ る 。 英 語 を 第 二 言 語(second
あ る い は 第 一 言 語(firstlanguage,Ll)で
る い は 外 国 語 と し て の 英 語(EFL)
と し て 使 用 す る 場 合,英
般 的 に 英 語 が 母 語(mothertongue)
い 言 語,す
語 が 指 導 言 語(mediumofinstruction)
language)あ
定 義
は な
な わ ち 自 国 語(nativelanguage)で
は
TEFLは
て い な い 国,例
語(secondLanguage,L2),第
Language,L3)な
(foreignlanguage,FL)は,一
る
い は バ イ リ ン ガ ル 教 育 に よ っ て 英 語 を学 ぶ 。
な い 言 語 を指 して 用 い られ る 。 母 語 あ る い は 第
れ 以 上 の 言 語 を 学 習 す る 第 二 言
語 が 母 国語 で はない 英
語 学 習 者 は 英 語 を 外 国 語 科 目 と し てTEFLあ
一 言 語 は
,そ
語 圏の全 ての教 育段 階 で全 て
主 と して 英 語 が 公 用 語 と し て 使 用 さ れ
え ば 日本 で実 施 され て い る。
ESL
三 言 語(third
ど とは 区 別 され る 。 外 国 語
般 に一 国 に お け
る 一 つ の 自 国 語 で は な い 言 語 を指 して 用 い ら れ
一一一30一
ESL(EnglishasaSecondLanguage)はEFL
と 同 じ に 考 え ら れ る 場 合 と,異
な る も の と して
取 り 扱 わ れ る 場 合 が あ る 。 区 別 す る 立 場 で は,
英 国 に お け る 英 語 教 育 の現 状
ESLは,話
し手 の 母(国)語(nativelanguage)あ
る い は 公 用 語(officiallanguage)と
し,必
同 等 に使 わ
要 な らば 独 自の 教 授 法 を 考 案 す る。
EAPに
属 す るEST(EnglishforScienceand
れ る も の と す る 。 例 え ば,フ
ィリ ピンにお いて
Technology)「
は,タ
基 に した ピ リ ピー
た 英 語 」 はESPの
ガ ロ グ 語(Tagalog)を
ノ語(Pilipino)が
多 く使 わ れ る が,他
ま り の 言 語 が 話 さ れ て お り,英
に も90あ
はESLと
考 え ら れ る(田
中,1988,p
他 の 諸 分 野 に お け るESPの
語
役 立 っ て い る(田
.200)。
ESPはEFLの
第 一 言 語 と は 普 通 は 母(国)語(nativelanguage)
で,こ
の 次 に 習 得 す る 言 語,例
ま れ,日
え ば,日
学 校,英
様
の 分野 は
開 発 の モ デ ル と して
中,1988,p.200)。
指 導 方 法 と し て,大
学,専
門
語 学 校 に お い て顕 著 に 用 い られ て い る。
本で生
本 で 教 育 を 受 け て 育 っ た 人 に と っ て,日
本 語 は 第 一 言 語 で あ り,母
中 で 早 く か ら 注 目 さ れ,多
な 角 度 か ら 研 究 ・実 験 が 進 め ら れ,こ
語 と ス ペ イ ン語
も 公 用 語 と な っ て い る 。 こ の よ う な 場 合,英
科 学 ・テ ク ノ ロ ジ ー を 目 的 と し
II海 外留 学生
国語 で あ る 。 中 学 か
ら 大 学 に か け て 学 ぶ 英 語 は 外 国 語 で あ り,普
通
ブ リ テ ィ シ ュ ・カ ウ ン シ ル(BritishCouncil)
は 第 二 言 語 と は い わ な い 。 日常 的 に 英 語 を 使 わ
「英 国 文 化 庁 」 は,英
国 に 少 な く と も6ヶ
な い か ら で あ る 。 フ ィ リ ピ ン に お い て は,例
ル タ イ ム で 勉 学,研
究 あ る い は実 践 的 訓 練 を行
ば タ ガ ロ グ語(Tagalog)タ
で も,共
ガ ロ グ語 で 育 っ た 人 々
通 語(commonlanguage)と
(o伍ciallanguage)で
え
い,勉
して 公 用 語
活 に 使 っ て い る 場 合 に は,英
く 第 二 言 語 で あ る(田
学 あ る い は 研 究 が 終 了 した 時 に は 自国 に
帰 国 す る こ と に な っ て い る,本
あ る 英 語 を 習 得 し,日 常 生
18歳
語 は外 国 語 で は な
月間フ
籍 が外 国で あ る
以 上 の 者 を 海 外 留 学 生(overseasstudents)
と定 義 し て い る(Williams,P.23)。
中,1988,p.586)。
1海
4)ESP
外 留 学 生 の 教 育 機 関
英 国 に お け る 海 外 留 学 生 の 教 育 機 関 は 次 の3
ESP(EnglishforSpecificPurpose)「
の た め の 英 語 」 は,英
特 定 目的
種 に 区 分 さ れ る 。1)高
国 で 発 達 した 英 語 教 育 の
極 め て 現 実 的 ・実 際 的 な 方 向 で,学
き る だ け 限 定 す る こ と に よ り,比
2)継
習 目的 を で
続 教 育
等 教 育(highereducation),
・非 進 学 コ ー ス(furthereducation,
non-advancedcourses)及
較 的短 い期 間
び 継 続
・高 等 教 育 機
関(furtherandhighereducationIll$CltUt]OnS),
で 最 大 の 学 習 効 果 を上 げ よ う とす る の が 目的 で
3)公
あ る 。 こ れ は 目 的 に よ っ て,EOP(Englishfor
らの 教 育 機 関 にお け る外 国 人 国 籍 の留 学 生 総 数
OccupationalPurpose)「
は,毎
専 門 職 を 目的 と した英
的 教 育 援 助 を受 け な い 私 立 教 育 機 関 。 これ
年 急 増 して い る 。
語 」 とEAP(EnglishforAcademicPurpose)
2海
「学 問 を 目 的 と した 英 語 」 の 二 つ に 大 別 さ れ る 。
EOPは
特 定 の 職 業 に お け る英 語 の 運 用 能 力 の
習 得 を 目 指 す 。 例 え ば,銀
以 上3種
行 家 ・医 者 ・秘 書 ・
に 含 まれ て い な い 海 外 か ら教 育 ・訓
練 の 目的 で 英 国 に来 て い る外 国 人 総 数 に留 学 生
スチ ュワーデ スのため の英語 であ る。
EAPは
外 留 学 生 総 数 か ら除 外 され て い る外 国 人
も含 まれ て い る と思 わ れ,そ の 人 数 は 多 様 な理
特定 の学 問分野 にお ける英語 の習得 を
由 で 把 握 し に くい が毎 年 急 増 して い る 。 海 外 留
目 指 す 。 哲 学 ・数 学 ・コ ン ピ ュ ー タ 科 学 ・社 会
学 生 総 数 か ら 除 外 され て い る教 育 ・訓 練 の 目 的
学 な どの ための英 語。 大小 さま ざまな分野 にお
で 英 国 に来 て い る外 国 人 の 主 な 種 別 は,次 の4
け る 専 門 用 語,各
種 であ る。
formula)や,よ
分 野 独 自 の 定 式 表 現(speech
く使 わ れ る 文 型 ・抑 揚 な ど も,集
1)公 立 教 育 機 関 で 英 国 国 籍 の 学 生 と同 じ授 業
中 的 に そ れ ら を習 得 で き る カ リキ ュ ラ ム を作 成
一3
料 を 支 払 う特 典 の あ る,長 期 英 国 滞 在 の 外 国 人
.1一
舞菖221f/」
神 奈 川 大 学 心 理 ・教fffi/f究論 集
・
(permanenthomeoverseas)で
の 特 典 は10年
る 。2)6ヶ
に は34%,UniversityofLondonに
ほ ど前 か らす で に廃 止 さ れ て い
Leicesterunivers重tyに
月 よ り短 期 間 コ ー ス の 英 国 政 府 援 助
短 期 プ ロ グ ラ ム に,特
ofLondonの
に ヨー ロ ッパ か ら参 加 す
る 学 生 や 訓 練 受 講 者 で あ る 。3)公
学 校,継
ManchesterInstituteofScienceandTechnology
あ る 。 し か し,こ
立 教 育 機 関 に 就 学 し て い る 。4)ブ
異 な る 。University
う ち,ImperialCollege,lnstitute
SchoolofOrientalandAfricanStudiesな
つ か の 学 部 で は3分
の 多 くは 継 続 あ る い は 高 等 教
育 機 関 に 入 学 で き る 機 会 を 得 る た め に,特
は4%と
ofEducation,LondonSchoo]ofEconomics,
立 や私立 中等
続 教 育 機 関 カ レ ッジ な ど に 通 学 す る 外
国 人 で あ る が,そ
は19%,
の1が
ど,幾
海 外 留 学 生 で あ り,さ
ら にSchoolHygieneandTropicalMedicineで
に公
は4分
リテ ィ シュ ・
の3が
海 外 留 学 生 で あ っ た 。ポ リ テ ク ニ ッ
カ ウ ン シ ル で 関 与 し て い な い 通 信 教 育 カ レ ッ ジ,
ク ス と継 続 教 育 機 関 に お け る 海 外 留 学 生 数 も 多
秘 書 学 校,英
数 で,特
語 学 校 な どの 私 立 部 門 に お け る外
国 人 。 そ の 数 は,ブ
に ロ ン ド ン 周 辺 に 集 中 して い る 。
1978∼1979年
リ テ ィ シ ュ ・カ ウ ン シ ル の
に 大 学 在 籍 の 海 外 留 学 生 数 は,
統 計 よ り もっ と 多 い で あ ろ う。 主 に ヨー ロ ッパ
大 学 院 に在 籍 す る 海 外 留 学 生 数 を わず か に上 回
の 学 生 が 短 期 間 英 国 の 家 庭 に 滞 在 し な が ら,英
る 数 で あ っ た が,1年
語 学 校 な ど で 英 語 を 学 ぶ オ ー ペ ア(Aupair)と
数(37.0%)が
呼 ば れ る学 生 が い る。
5倍
海 外 留 学 生 が,英
テ ス ト(18才
で 受 け る 国 家 試 験)を
(Williams,P・23)。Aレ
国 でAレ
大 学 の 海 外 留 学 生 数(7.0%)の
以 上 に増 加 した 。
外 留 学 生 数 は,全
ベ ルの
受 けて いる
て の コ ー ス で 大 学 以 外 の 高 等
教 育 機 関 で は 約25.0%,大
学 レベ ル で は ほ とん
どの 学 生 が 海 外 留 学 生 で あ っ た 。
ベ ル の テ ス トは 就 職 あ る
い は高 等 教 育 入 学 申 請 条 件 と して 必 要 不 可 欠 で
海 外 留 学 生 は 全 世 界 か ら 来 て お り,彼
籍 は1980年
あ る。
現 在 で168ケ
1978∼1979年,海
30%,継
9力
育機 関 に お け る海 外 留 学 生 数 と その 増 加
か ら2,000,000人
外 留学 生の 大学 入学率 が
続 教 育 機 関 は40%,私
以 上)は,1960年
に は18力
国 に な り,ト
順 で あ る 。 オ ペ ッ ク
増 加 し た が,1960∼1980年
に海 外 留 学 生 数 は
{OPEC,OrganizationofPetroleumExporting
3倍
の8年
間におけ る
Countries)「
英 国 国 籍 の 学 生 数 の 増 加 率 が3.4%で
あったの
に 対 し て,同
ップ
以 上 の 海 外 留 学 生 の 国 籍 は,
Greece,Iraq,SriLankaの
そ れぞれ
と な っ た 。1972∼1980年
の
Malaysia,Iran,Nigeria,HongKong,USA,
立 教 育 機 関
(advanced&nonadvanced)は30%に
国 か ら1980年
らの 国
国 で あ っ た 。 公 費 海
外 留 学 生 国 籍 数(1000人
3教
約
ロ ン ドン地 域 に お け る 教 育 機 関 に 在 籍 す る 海
大 学 ・ポ リ テ ク ニ ッ ク に 在 籍 して い る 学 生 総
数 の 約2ユ%の
後 に は大 学 院 の 海 外 留 学 生
石 油 輸 出 国 機 構 」 と 中 東 諸 国 か ら
の 海 外 留 学 生 数 が 伸 び て お り,最
も貧 しい 発 展
途 上 国 か らの 留 学 生 数 が 急 激 に減 少 して い る。
年 間 の 海 外 留 学 生 の 増 加 率 は11.5
%と 驚 くべ き 増 加 で あ っ た 。 こ れ は 海 外 に お け
る 高 等 教 育 の 要 求 が 急 速 に 生 じ た た め に,海
4海 外 留 学 生 受 け 入 れ 政 策
外
英 国 にお け る海 外 留 学 生 数 は,1960年
の 学 生 が 外 国 に お け る学 習 に 流 れ た もの と考 え
ら れ る 。 個 々 の 大 学,学
ス,更
問 レ ベ ル,科
に 国 籍 に よ っ て も,海
目,コ
は1980年
ー
代 の 多 様 な 発 展 に伴 い,特
る(Williams,pp.24∼30)。
例 え ば,英
に発 展 途 上 国 か ら高
英 国経 済 の 危 機 と高 等 教 育 財 政 負 担 の 増 加 に よ
国 の 大 学 の 学 生 総 数 の11%
が 海 外 留 学 生 数 で あ り,そ
代 と1970年
等 教 育 機 関 へ の 英 国 海 外 留 学 生 数 が 急 増 した 。
個 々 の 大 学 に お け る 海 外 留 学 生 数 は,工979∼
1980に
よ り も少 な く,彼 ら の 学 費 は 英 国 国
籍 の 学 生 と同 じで あ っ た 。1960年
外留 学生 数 は異 な
頃 まで
り,移 民 に対 す る 態 度 と政 策 も変 化 した 。1975
の う ちUniversityof
32
英国における英語教育の現状
∼1976年
に 政 府 は高 等 教 育 の 学 費 を毎 年 値 上
げ した(Williams,p.35)。
か ら,】982年
(VisitingStudents),非
政 府 は1980年10月
DegreeStudents),短
まで に 海 外 留 学 生 に 対 す る 政 府 の
援 助 を 取 り 消 す 意 図 で,海
Students),大
外留 学 生 は英 国高等
教 育 の 学 費 を 全 額 負 担(full-COStfee)す
士 号,修
る,と
済 界,外
生 の 利 益,海
士 号 な どの学位 取 得や資 格取 得 を目的
に1年
月 か ら1年
間 大 学 で 聴 講 す る留 学
展 政 策 の た め の 海外 研
際 的 見 地 にお け る外 国 人学 生 の 流 動 と政
間 交 換 留 学 生(exchangestudents)あ
間 留 学 す る 学 生,
月 か ら1年
る 学 生 や 大 学 卒 業 後 に1年
間 聴 講 生 と して 留 学
さ れ て い る が,学
間,
英 国 内 務 省 海 外 局(OverseasDepartmentsof
じ よ う に 講 義(レ
State)で
チ ュ ー タ ー(指
任 の 権 限 を 主 と して ブ リ テ ィ
シ ュ ・カ ウ ン シ ル(BritishCouncil)に
るい
さ ら に 大 学 院 在 籍 中 に3か
OccasionalStudentsは
去30年
次 の間
間留学 す
す る ケ ー スが あ る。
策 な ど 多面 的 に 関 連 して い る 。
海 外 留 学 生 受 け 入 れ の 責 任 は,過
次 か ら4年
は 大 学 を 休 校 し て 自 費 で1年
国研 究施 設の た めの発 展途
あ り,責
呼 称 さ れ る よ う に,学
生 で あ る 。 大 学 在 学 生 が1年
外 留 学 生 と 英 国 の 商 業 的 利 害 関 係,
上 国 の ニ ー ズ と 要 望,発
究,国
以
交 の経 済 的 経 費 と海 外 留 学
外 交 政 策 の 含 蓄,外
学 ジ ュ ニ ア ー 留 学 生(JYA;Junior
と し な い3か
英 国 に お け る 海 外 留 学 生 の 問 題 は,1980年
期 研 修 学 生(Short-term
YearAbroadStudents)と
英 国 政 府 は 発 表 し た(Williams,p.47)。
降 政 府,経
学 士 号 取 得 学 生(Non-
委 任 し,
(個 人 指 導)を
日 本 語 で は 聴 講 生 と訳
士 号 コー スの 大 学 生 と全 く同
ク チ ャ ー),少
導 教 授)と
受 け,エ
人 数 の セ ミ ナ ー,
の チ ュ ー トリア ル
ッ セ イ(論
文 〉 を提 出
資 金 は 内 務 省 海 外 局 とそ の 支 流 部 に依 存 して い
す る 。 学 生 と し て の 待 遇 も学 位 取 得 す る 正 規 の
た 。 し か し,過
学 生(studentsindegreecourse)と
去15年
し て い た 政 策 は 内 務 省,費
間,海
学 省 と 移 民 局,海
外 留 学 生 に影 響
用 に関 して は 教 育 科
聴 講 生 に は 学 生 証 が 与 え ら れ,大
外 留 学 生 の 受 入 れ に 関 して は
内 省 部(HomeOffice)に
同 じで あ る 。
使 用,ク
よ っ て 組 織 化 さ れ,実
学 の図書 館 の
ラ ブ 活 動 へ の 参 加 な ど正 規 の 学 生 と の
差 は な い 。 英 語 力 は 大 学 へ 直 接 入 学 で き る レベ
ル の 英 語 力 が 要 求 され る 。 大 学 で 聴 講 生 と して
施 さ れ て い た(Williams,pp,33)。
海 外 留 学 生 に 関 す る 政 策 的 考 察 と し て,財
政
受 け 入 れ ら れ る に は,大
学 に国 際 英 語 テ ス ト
的 見 地 は 重 要 で あ る。 こ の 他 に 海 外 留 学 生 に対
(lnternationalEnglishLanguageTestingSystem,
す る 貿 易,政
治,文
化 の 影 響,海
外 発 展の援 助
IELTS)の
に 関 す る 見 地 が あ る 。 さ ら に,英
国の 大学 や カ
ス ト500以
成 績(5.0∼5.5)あ
る い はTOEFLテ
上 を要求す る大学 が多 い。
レ ッ ジ に お け る海 外 留 学 生 の 学 問 的 重 要 性 と移
大 学 院 で の 聴 講 方 法 は学 部 で の 聴 講 の 場 合 と
民 に伴 う海 外 留 学 生 政 策 との 関 係 が あ る 。 英 国
ほ ぼ 同 じで あ る 。 聴 講 生 を 受 け 入 れ て い な い 大
の 海 外 留 学 生 規 定 は 英 国 と留 学 生 を 送 る 諸 国 の
学 もあ る。
た め だ け で な く,英 国 に と っ て も 関 心 事 で あ る 。
こ の 分 野 に お け る 英 国 の 政 策 と 実 践 は,特
聴 講 に はJYAStudentsCourseが
に留
あ り,こ れ
ら は 大 学 在 学 生 を対 象 と した プ ロ グ ラ ム で あ る
学 生 を 受 け 入 れ て い る 英 語 圏 に も影 響 を 与 え る
が,す
の で,共
し て い る 。10月 か ら 始 ま る の が 一 般 的 で あ る が,
通 の 興 味 を分 け 合 う他 の 友 好 的 な諸 国
で に 短 大,大
学 を卒 業 し た 人 も 多 く参 加
と調 和 す る ア プ ロ ー チ をす る こ と が欲 せ ら れ る
大 学 に よ っ て は 日 本 の 大 学 生 向 け に4月
(Williams,p.2?3)0
月 ま で の1年
か ら3
間 のJYAStudentsProgrammeを
設 け て い る 大 学 もあ る。
III聴
JYAは
講生
ア メ リカ 人や ヨ ー ロ ッパ 人 の 大 学 生 を
対 象 と し た 聴 講 制 度 で あ っ た が,他
聴 講 生(OccasionalStudents)は
国 か らの留
学 生 も次 第 に 増 加 して 一 般 的 な プ ロ グ ラ ム と な
訪 問 学 生
33
第22号
神 奈 川 大学 心 理 ・教 育研 究1論集
っ て い る 。 英 国 の 大 学 で は,そ
テ ィ言 語 学 校(communitylanguageschools)が
の た め にJYA
プ ロ グ ラ ム の 学 生 に単 位 換 算 の 証 明 書 や 修 了 証
あ る 。 英 国 に お い て 語 学 学 校 は,一
書 を 発 行 し て い る 大 学 が 増 加 して い る 。JYAプ
学 校 お よ び 英 語 学 校 に 言 及 さ れ よ う。
ロ グ ラ ム に は,既
設 の 大 学 付 属 英 語 コ ー ス,ア
メ リ カ 入 や ヨー ロ ッパ 人 用 の コ ー ス を組 み 合 わ
せ た コ ー ス 並 び に 日本 人 用 の コ ー ス が あ る 。 日
本 人 用 の コ ー ス は,JYAプ
ロ グ ラ ム に参 加 す る
日本 人 の 増 加 に 伴 い,特
別 に 日本 人 を 対 象 と し
た4月
か ら3月
般 に現 代 語
ま で の1年
間の聴 講 プロ グラム
(YearAbroadProgramme)で,こ
の コ ー ス を設
1コ
ミ ュ ニ テ ィ 言 語 学 校(communitylanguage
schools)
コ ミ ュ ニ テ ィ 言 語 学 校(communitylanguage
schools)に
は,イ
ン グ ラ ン ドに お け る 移 民 の 母 語
を 維 持 す る た め に,移
民 の 子 供 の 親 た ちが 設 立 し
た 有 志 学 校(voluntaryschools),コ
ミュニ テ ィ ・
け る 大 学 が 増 加 して い る 。 英 語 力 不 足 の 日本 人
母 語 ク ラ ス(community-basedmothertongue
は ほ ぼ 日 本 入 だ け の 英 語 コ ー ス に 参 加 し た 後,
classes),学
1年 間 の 学 部 コ ー ス に1年
プ 母 語 ク ラ ス(partnershipmothertongueclasses)
JYAプ
間在 籍す る。
ロ グ ラ ム の 学 生 は10月
に よ っ て2∼4ク
ラ ス の 授 業(科
ラ ス(科
目)は
セ ミ ナ ー 週1回(1時
か ら,英
目 〉 を 学 習 す る 。1ク
講 議 週1回(1∼2時
間),指
ト リ ア ル(tutorial)週1回(時
か ら3月
課 せ ら れ な い 。1年
エ ッ セ イ(1つ
語)と
間),
リ ア 語,ポ
ー ラ ン ド語,ギ
ペ イ ン 語,ヘ
ブ ラ イ 語,南
リ シ ャ 語,中
間 は 不 定)に
が 教 え ら れ て い る(Abudarham,pp.145∼146)。
よっ
に実 施
ラ ビ ア 語)な
こ れ ら の 学 校 あ る い は ク ラ ス に,1977年
ど
か ら
ILEA(lnnerLondonEducationAuthority)「
ロ
ン ドン教 育 当 局 」 の バ イ リ ンガ ル教 育 プ ロ ジ ェ
目 に つ き2∼4の
の エ ッセ イ は 英 文2000∼3000
プ ロ ジ ェ ク ト ・ワ ー ク と し て1∼2回
国 語,ス
ア ジ ア 語(SouthAsian
Muslims'religiouslanguage,ア
ま で の 学 生 に テ ス トは
間 に1科
が あ る 。 これ ら の学 校 あ る い は ク ラ ス で は イ タ
導 教 員 との チ ュ ウ
て 構 成 さ れ て い る 。 テ ス トは 年1回6月
さ れ る が,4月
語力
校 の 施 設 を 借 用 し た パ ー トナ ー シ ッ
ク ト に よ り,言
の
プ レゼ ンテ ー シ ョ ンが 課 せ ら れ る。 学 生 に課 せ
語 助 手 あ る い は 母 語 援 助 教 師 と
呼 ば れ る 巡 回 教 師(peripateticteachers)が,LEA
か ら コ ミュ ニ テ ィ言 語 学 校 に 派 遣 され て い る。
ら れ た エ ッセ イ と プ レ ゼ ン テ ー シ ョ ン に 費 や す
時 間 数 は,授
業 時 間 数 を は る か に 超 す が,学
生
の 実 力 は 伸 び る よ うで あ る。
2現
代語学 校
学 校 教 育 の 現 代 語 教 科,英
国 にお いて必 要 と
され て い る現 代 外 国 語 な ら び に教 授 法 の 観 点 か
IV語
ら,英
学学校
ス 語,ド
語 学 学 校(Languageschools)は
て い る 現 代 語 を,外
語 以 外 の ヨ ー ロ ッ パ の 主 流 言 語(フ
現 在使 用 され
国語 あ るい は第二 言語 と し
イ ツ 語,ス
タ リ ア 語,ロ
ペ イ ン 語,ギ
シ ア 語 な ど)を
ラン
リ シ ャ 語,イ
外 国 語 と して 教 え
る 学 校 お よ び ヨ ー ロ ッパ の 主 流 言 語 ・英 語 以 外
て習 得 す る た め に設 け られ た 学 校 で あ る。 英 語
の 言 語(中
を 公 用 語 あ る い は 母(国)語
とす る 英 国 に お い
教 え る学 校 と に 分 け る こ と が で き よ う。 前 者 に
るい は 第二 言語
お い て は教 授 法 に よ るベ ル リ ッ ツベ ル リ ッ ツ ・
て は,英
語 を 外 国 語(EFL)あ
(ESL)と
し て 教 え る 英 語 学 校,ヨ
ー ロ ッパ の 主
国 語,日
本 語 な ど)を
外 国 語 と して
ス ク ー ル が 主 流 で あ る。 後 者 に お け る 教 授 法 は
異 な る。
流 現 代 語 お よ び そ の 他 の 現 代 語 を 外 国 語(FL)
と して教 え る現 代 語 学 校 お よ び英 国 の 旧植 民 地
独 立 学 校,特
に パ ブ リ ッ ク ・ス ク ー ル(私
や そ の 他 の 国 々 か ら の 移 民 の 母 語(mother
エ リ ー ト校,13才
tongues)を
ッ パ の 主 流 現 代 語(フ
維 持 す る た め に設 け られ た コ ミュ ニ
一34
∼ 工8才)に
お い て は,ヨ
ラ ン ス 語,ド
立
ーロ
イ ツ 語,ギ
英i鶴こお け る 英語 教 育 の現 状
リ シ ャ 語,ス
等)が
ペ イ ン語,イ
タ リ ア 語,ロ
シ ア語
教 科 科 目 と して 伝 統 的 に教 え られ い る 。
法 律,医
学,経
て,こ
済 等 の 専 門 職 に 必 要 な言 語 と し
れ らの 言 語 を学 校 の授 業 外 に 現 代 語 学 校
で 学 ぶ 独 立 学 校 の 学 生 が 多 い 。 ス テ ー ト ・ス ク
ー ル におい て も
,主
流 現 代 語(特
語,ド
イ ツ 語)は
1988年
の 教 育 令 に お い て,ス
に,フ
中等 学 校 で 教 え ら れ て い た 。
の 中 等 学 校 義 務 教 育(11才
テ ー ト ・ス ク ー ル
一16才)レ
ナ シ ョナ ル ・カ リ キ ュ ラ ム に,現
に 現 代 外 国 語 と な る)が
語(中
,ヨ
国 語,日
ベ ルの
代 語(1995年
治,経
済,国
際 的ニ
ー ロ ッパ の 主 流 現 代 語 以 外 の 現 代
本 語 な ど)を
教 える現代 語学 校
も 多少 増 加 して い る 。
他 方,旧
師,教
授 法,施
設,経
営 方 法 な ど)
を 持 っ て い る か ど う か を 監 査 し,基
準 を満 た す
学 校 を 認 定 校 と し て 指 定 し て い る 。1996年2月
現 在,英
語 学 校 の 認 定 校 は 約260校
中 の 約75%が
あ り,そ
イ ギ リ ス の 私 立 英 語 学 校 協 会,
ARELS(AssociationofRecognisedEnglish
LanguageServices)ま
た は 約8%がFIRSTと
い う 組 織 に 入 っ て い る(イ
ギ リ ス 留 学,p.26)。
コ ー ス に は 一 般 英 語 コ ー ス(GeneralCourse)
ExaminationCourse),専
教 師(TeachingEnglishtoSpeakersofOther
Languages,略
し てTESOL),医
師,秘
書(English
ー リ ズ ム(Tourism),
植民 地 やそ の他 の
そ の 他 サ マ ー コ ー ス,英
国 々 か ら の 移 民 に 加 え て,そ
の 他 の 国 々 か らの
令 別 に 対 処 し た ジ ュ ニ ア ・ コ ー ス,社
語+ス
ポ ー ツ コ ー ス,年
海 外 留 学 生 ・短 期 語 学 研 修 生 が 英 語 学 校 で 英 語
ス,シ
ル バ ー コ ー ス,フ
を学 ぶ 人 び との 数 は 近 年 増 加 して い る。
ス,プ
ラ イベ ー トコー ス な どが あ る。
語学校
2)公
立 の カ レッジ
,
門 コ ー ス と して 英 語
andSecretarialSkills),ッ
英 語 学 校 は 私 立 の 英 語 学 校,公
,
ケ ン ブ リ ッ ジ 英 語 検 定 コ ー ス(Cambridge
植 民 地 の 学 生,旧
3英
の
ビ ジ ネ ス 英 語 コ ー ス(BusinessEnglishCourse)
必 修 と して 導 入 され た。
こ れ と の 関 連 で 近 年,政
ー スか ら
ラ ンス
定 の 基 準(教
会 人 コ ー
ァ ミ リー ホ リ デ ー コ ー
立 の 英語 学 校
旧 植 民 地 や 紛 争 国 か ら の 移 民 に 対 し,安
価 な
付 属 外 国 人 用 英 語 コ ー ス を 開 設 して い る 公 立 の
学 費 で 英 語 を教 え た の が 公 立 英 語 教 育 の 始 ま り
英 語 学 校,大 学 付 属 の 英 語 コ ー スの3種
で あ る 。 地 方 教 育 当 局(LEA)管
に大 別
轄 の カ レ ッジ
され る 。 英 語 学 校 の 多 くは 私 立 の 英 語 学 校 で あ
(FurtherEducationCollege,HigherEducation
り,大 学 付 属 の 英 語 コ ー ス数 は最 も少 な い 。 英
College,AdultEducationCollege)が
語 学 校 は 日常 英 語 の み な らず,英
た め に 設 置 した 英 語 コ ー ス を公 立 の 英 語 学 校 と
試 験,ビ
ジ ネ ス 英 語,専
語 能 力 ・資 格
門 職 の 英 語,専
門学校
外 国 人の
呼 ぶ 。 こ れ ら 多 くの 学 校 が 組 織 す るBASCELT
や 大 学 へ の 進 学 準 備 の 英 語 な ど,多 様 な 目 的 の
(BritishAssociationofStateCollegesinEnglish
ため に英語 力 を身 につ ける学 校で あ る。英 語学
LanguageTeaching)に
校 は 学 校 の 種 類,規 模,質,設
さ れ て い る 。BASCELTの
置 の 目的 や コー
スの 内 容 ・レベ ル ・期 間,授 業 時 間,入 学 時 期,
在 約67校
入学 条 件,受
月,2学
講年 齢 な どそ れぞ れ違 いが あ る。
英 語 学 校 は な べ て 少 人 数 制 で,ク
ラス分 けテ ス
トに よ っ て 能 力 に 応 じた ク ラ ス に参 加 す る 。
よ り,一 定 の 水 準 が 維 持
加 盟 校 は1996年
で あ る 。 入 学 日 は 基 本 的 に1学
期 は]月,3学
在 約80%の
期 は4月
ジ ネ ス 英 語 コ ー ス,
英 語 教 師 コ ー ス が あ る 。 初 級 か ら 中 級 レベ ル の
イギ リ ス 国 内 に は現 在 数 百 とい う英 語 学 校 が
で は,英
で,現
る 。 私 立 英 語 学 校 と 同 様 の 一 般 英 語 コ ー ス,ケ
立英語学校
あ る 。 そ の た め,ブ
期 は9
学 校 で サ マ ー コ ー ス を 開 講 して い
ン ブ リ ッ ジ 試 験 コ ー ス,ビ
1)私
の 年3回
現
リ テ ィ ッ シ ュ ・カ ウ ン シ ル
語 学 校 に 対 して 英 語 研 修 機 関 と して 一
一35一
ク ラ ス の 人 数 は15人
程 度 で あ る。
神 奈 川 大学 心 理 ・教 育 研 究 論 集
第22.;
4大
生 レ ベ ル で ネ ー テ ィ ブ 以 上 の 語 学 力 で あ り,デ
学 の 英 語 コー ス
ィ プ ロ マ へ の 受 験 資 格 条 件 はCPEのAグ
大 学 の 学 位 取 得 コ ー ス へ の 入 学 と は 別 に,最
近 で は 数 校 の 大 学 に設 置 され て い る英 語 研 修 機
ドあ る い はBグ
レー
レ ー ドの 合 格 者 の み で あ る 。 大
関(EnglishLanguageCentre,EnglishLanguage
学 ・大 学 院 ・専 門 学 校 の 入 学 基 準 に 適 合 し て い
Institute)で は,年
る。
間 を通 じて 一 般 英 語 コ ー ス を
現 在,主
中 心 と し た 授 業 を 開 講 し て い る 。 入 学 時 期 は3
学 期 制 の 大 学 で は10月,1月,4月
10週
間,2学
で,1学
期に
期 制 の 大 学 で は10月,2月
学 期 に15週
で,1
と してCPE,CAE,FCEの
般 的 で あ る 。FCE以
上 の英 語 能 力 を 要 求 す る 企
業 が 多 い こ と か ら,FCEの
間 の授 業 が あ る。サ マ ー コー ス は通
は6月
と12月
受験 が一
受 験 者 が 多 い 。 試験
に実 施 さ れ る 。
年 の 英 語 コ ー ス を 行 わ な い 大 学 を 含 み7∼9月
に 開 講 さ れ る 。更 に,大
学 ・大 学 院 へ 進 学 す る 留
2オ
Examination)
学 生 を 対 象 と し た 英 語 強 化 コ ー ス(Pre-Sessional
EnglishCourse)を7∼9月
も あ る 。1年
に 開 講 して い る 大 学
オ ッ ク ス フ ォ ー ド大 学 英 語 検 定 セ ン タ ー が 主
催 す る 英 語 検 定 試 験 で,世
間 の 準 備 コ ー ス(BridgingCourse
/FoundationCourse)は
ッ ク ス フ ォ ー ド英 語 検 定 試 験(Oxford
学 部 レベ ル ・大 学 院 レ
ベ ル で 専 攻 した い科 目の 基 礎 や 学 修 技 術 を学 ぶ 。
界30力
国以上 で試験
が 行 わ れ て い る。 読 解 力 と文 章 力 を問 う試 験 と
して 実 績 が あ る 。 試 験 形 式 は 新 聞 記 事,広
告,手
紙 文 な ど,生 活 に 密 着 し た 内 容 か ら 出 題 さ れ,実
生 活 に即 した 英 語 力 をみ る 試 験 で あ る 。 試 験 に
V英 語検定試験
は英 英 辞 典 の 携 帯 が 義 務 づ け ら れ て い る。 試 験
海外留 学 生が 多様 の 目的で英 語 を学習 す るた
の 種 類 に は 初 級,中
級,上
級3つ
の レベ ル が あ
め の 教 育 機 関 の 入学 許 可 条 件 と して,下 記8種
る 。 試 験 結 果 と して,初
類 の 英 語 能 力 検 定 試 験 が あ る。(ICS国
め る の み で あ る 。 中 級 と上 級 レベ ル で は 合 格 成
際文 化セ
ン タ ー,1998)
績 が 合 格(Pass),良(Credit),優
の3段
1ケ
階 に 分 か れ て い る 。 中 級 の 優 良 以 上 が,
と判 断 さ れ て い る 。
Examinations)
ケ ン ブ リ ッ ジ大 学 地 方 試 験 特 別 評 議 委 員 会 が
際 レベ ル で 評 価 され て い る 。 英 語 を
母 国 語 と し な い 人 を 対 象 と し,英
語 の 運 用 能 力
を 総 合 的 に 判 定 す る 。 現 在 世 界60力
さ れ て お り,毎
良(Distinction)
海 外 で 生 活 に 支 障 が な い 英 語 能 力 を備 え て い る
ン ブ リ ッ ジ 英 語 検 定 試 験(Cambridge
実 施 し,国
級 レベ ル で は 合 否 を 決
年15万
国 で 実 施
人 以 上 の 受 験 者 が い る。
1992年
よ り上 級 レベ ル の 合 格 者 に 対 して,オ
ッ
ク ス フ ォ ー ド大 学 な ど 主 要 大 学 へ の 入 学 が 許 可
さ れ て い る 。 し か し,こ
の試 験 の結 果 は英語 力
の 点 だ け を 判 断 さ れ る も の で,大
績 証 明 書,推
薦 状,論
学 入学 には成
文 な ど の 審 査 を必 要 とす
る。
試 験 は 最 高 レ ベ ル の デ ィ プ ロ マ(Diploma),特
級(CPE,CertificateofProficiencyinEnglish),
3ロ
1級(CAE,CertificatelpAdvancedEnghsh),
ン ド ン 商 工 会p所
英 検(TheLondon
準1級(FCE,FirstCertificateinEnglish),2級
ChamberofCommerce&Industry
(PET,PreliminaryEnglishTest),3級(PRE-
Examinations)
PET,KeyEducationTest)の6段
験 結 果 は5段
Eが
階 で 表 示 さ れ,A∼Cが
階 が あ る 。 試
ビ ジ ネ ス 英 語 の 能 力 を 診 断 す る 試 験 で,語
学
学 校 の ビ ジ ネ ス コ ー ス や秘 書 英 語 コ ー ス な どで
合 格D,
受 験 指 導 を行 っ て い る 。3種
不 合 格 で あ る 、,
デ ィプ ロマ は イ ギ リ ス 人 の 英 語 な ど専 攻 大 学
一36一
類 の 試 験 が あ る が,
ど の 試 験 に も 中級 の 上 ∼ 上 級 レベ ル の 英 語 力 を
英 国 に お け る 英 語教 育 の 現 状
必 要 と す る 。 英 国 で は か な り権 威 の あ る 試 験 で,
必 要 な 英 語 力 をReading,Writing,listening,
大 学 ・大 学 院 ・ ビ ジ ネ ス ス ク ー ル の 中 に は 英 語
Speakingの4分
力 の 入学 基 準 と して 認 め て い る と こ ろ も多 い 。
EFC(EnglishforCommerce)は
験 で,3つ
頭 試 験)が
な ど,ビ
英 語 能 力 は ま ず,Reading,Writing,
商業英語 の試
の レ ベ ル が あ り,筆
Listening,Speakingの
記 と オ ー ラ ル(口
あ る 。 時 事 問 題,新
聞,商
れ,最
ジ ネ ス関 連 の 問 題 か ら出 題 され る。 試
英 語 に よ る コ ミュ ニ ケ ー シ ョン は不
全 に 理 解 し,生
主 体 で,筆
ビ ジ ネ ス英 語
り も,実
頭 試 験)の
活 か つ 適 切 に 英 語 を使 用 す る こ
6.0∼7.5以
テス ト
上(TOEFL550∼650点
高 評 価 はBAND6.0で
施 され る 。
さ れ るBANDが
SEFIC(SpokenEnglishforIndustryand
IELTS試
ビジ ネスに お ける交 渉術 をみ る
試 験 で,4レ
ベ ル あ り,す
べ て オ ー ラ ル(口
に 相 当)が
必 要 で あ る 。GeneralTrainingModuleで
が あ る 。 試 験 は 年3回(4月,6月,11月)実
Commerce)は
みの 英語
力 で あ る 。 大 学 ・大 学 院 へ の 入 学 に はBAND
務的 な内容 の問題 が
記 と オ ー ラ ル(口
英 語 を完
と が で き る 母 国 語(Firstlanguage)な
の レ ベ ル が あ り,EFC(English
forCommerce)よ
して 評 価 さ れ る。
可 能 で あ る レベ ル で あ り,BAND9は
る。
の 試 験 で,3つ
階 で評価 さ
終 的 に 総 合BANDと
BAND1は
施 され
EFB(EnghshforBusiness)は
各 分 野 の 能 力 がBAND
(評 価 数 値 帯)1∼BAM)9の9段
業 通信 文
験 は 年4回(3月,4月,6月,11月)実
野 を記 述 式 で 審 査 す る。
は最
あ る。 専 攻 に よ っ て 要 求
多 少 異 な る場 合 もあ る。
、
験 は 毎 月 実 施 さ れ て い る が,受
験後
3か 月 ま で 再 度 受 験 で き な い 。
頭)
で 行 わ れ る 。 試 験 日程 は 不 定 期 で あ る。
5TOEFL(TestofEnglishasaForeign
Language}
41ELTS(lnternationalEnglishLanguage
主 と し て,ア
TestingSystem)
英 国,オ
メ リ カ や カ ナ ダ の 大 学 ・大 学 院,
専 門 学 校 に 入学 して授 業 を受 け る だ け の 総 合 的
ー ス ト ラ リ ア,そ
留 学 を 希 望 す る 学 生 が,授
の 他 の 英 語 圏 へ の
な 英 語 力 が あ る か ど う か を 判 断 す る 試 験 で,入
業 につ い て い け る英
学 条 件 と し て 一 般 に500点
以 上 のTOEFLの
ス
語 力 が あ る か ど うか を判 定 す る 試 験 で あ る 。 現
コ ア が 要 求 さ れ る 。 最 近 で は 英 国 の 大 学 ・大 学
在,約105か
院 の 入 学 お よ び 大 学 ・大 学 院 へ の 入 学 準 備 の た
国 で 実 施 さ れ て い る,,
試 験 は ブ リ テ ィ ッ シ ュ ・ カ ウ ン シ ル,ケ
め の 英 語 コ ー ス(Pre-SessionalEnglishCourse)
ン ブ
リ ッ ジ 大 学 海 外 試 験 評 議 委 員 会(UCLES),
の 参 加 に,TOEFLの
InternationaldevelopmentProgramofAustralian
に あ る 。試 験 は す べ て マ ー ク シ ー ト方 式 で あ る 。
UniversitiesandColleges(IDP)が
し,運
大 学
共 同 で 作 成
営 はUCLESが
行 って い る。
・大 学 院
・カ レ ッ ジ に 加 え て 大 学
聴 取,構
6ア
ィ プ
彙 の英語 力 を審査
ラ ル ・ イ ン グ リ ッ シ ュ(口
ス コ ア の提
出 が 課 せ ら れ る 。 大 学 に よ っ て はTOEFLの
ル レ ス 英 語 検 定 試 験(ArelsExamination)
私 立 英 語 学 校 協 会(ARELS)が
講 コ ー スへ の 留 学 希 望 者 に対 し
教 育 機 関 が 要 求 す るIELTSの
解,語
・大 学
Course,Pre-SessionalEnglishCourse),デ
て,各
文,読
す る 。 試 験 結 果 は 点 数 で 評 価 きれ る 。
院 の 予 備 コ ー ス(BridgingCourse/Foundation
ロ マ コ ー ス,聴
文,作
ス コ ア が 要 求 され る 傾 向
る 。 試 験 は 聴 取(Listening)と
の み で,ラ
ス
主催 す る オー
頭英 語 〉の 検定 で あ
話 す{Speaking)
ン ゲ ー ジ ・ラ ボ(LL)で
実 施 され る。
コ ア の 提 出 を 認 め て い る と こ ろ も あ る 。TOEFL
テ ス ト形 式 は 次 の3パ
は 留 学 に 必 要 な 英 語 能 力 を マ ー ク シ ー ト方 式 で
テ ー プ か ら流 れ て くる 質 問 に答 え る 日常 会 話 の
判1析 す る が,IELTSは
テ ス ト,2)与
留 学 希 望 者 の 専 攻 内 容 で
37
タ ー ン が 中 心 で あ る 。1)
え ら れ た 文 章 を 声 に 出 して 読 む
神 奈 川 大学 心 理 ・教 育研 究論 集
第221ナ
発 音 の テ ス ト,3)テ
技 能 を 審 査 す る 。 試 験 の レ ベ ル は 初 級(Basic),
ーマ に沿 って ス ピー チ を
す る 総 合 的 な 会 話 の テ ス トで あ る 。 試 験 に は 初
中 級(lntermediate),上
級(Preliminary),上
に 分 か れ て い る 。 技 能 ご と に 異 な る レベ ル の 試
(Diploma)3種
級(Higher),最
上 級
類 の レベ ル が あ る 。1)初
学 学 校 の 中 級 の 下 の レ ベ ル で,年3回
る 。2)上
級(Advanced)の3段
験 を 受 け た り聴 取 の み を 受 け る な ど,受
級 は語
階
験方法
に柔 軟 性 が あ る 。
実 施 され
級 は 語 学 学 校 の 中級 の 上 ∼ 中級 レベ ル
で,年5回
実 施 さ れ る 。3)最
最 上 級 レ ベ ル で,年2回
上級 は語学学 校 の
VI言
語 指導方 法
実施 される。
19世 紀 後 半 に ヨ ー ロ ッ パ 諸 国 で 国 家 間 の 交 流
7ピ
が 盛 ん に な り,コ
ッ トマ ン 英 語 検 定(PitmanTest)
国語 を習得 す る必 要が 高 ま って きた。言 語学 校
英 国 の 秘 書 学 校 と し て 有 名 な ピ ッ トマ ン ス ク
ー ルが 実 施 して い る 英 語 検 定 試 験 で
,英
ミュ ニ ケ ー シ ョ ンの た め の 外
にお け る 言 語 指 導 は 言 語 を 実 践 に使 用 で き る 言
国の 国
内 の み な らず ヨー ロ ッパ で 評 判 の 高 い 試 験 で あ
語 運 用 能 力 を 目 的 と し て い る 。 ゆ え に,効
る 。 大 学 ・大 学 院 に 留 学 す る た め の 英 語 力 を 判
な 言 語 指 導 方 法 と し て,母
定 す る 基 準 と し て,中
に外 国 語 を 通 し て 外 国 語 を 教 え る 直 接 教 授 法
級(Higher-lntermediate)
果的
語 を 介 さないで直 接
以 上 の 英 語 力 が あ る と認 め ら れ て い る 。 試 験 内
(DirectMethod)と
して ベ ル リ ッッ ・メ ッ ソ ド
容 は 英 語 能 力 に 加 え て,政
(BerlitzMethod)が
依 然 と して 一 般 的 で あ る。
治 ・社 会 問 題,経
済 ・
国 際 情 勢 に 関 す る教 養 的 知 識 で あ る 。 試 験 に は
ビジ ネス等の 専 門言語 の習 得 を目的 とす る集 中
4レ
的 特 別 指 導 方 法(LanguageasSpecialPurpose,
ベ ル あ り,論
理 的 エ ッ セ イ(小
論 文)を
く問 題 が 課 せ ら れ て い る 。Listeningは
言 葉 で 要 約 し た り,空
書
略 し てLSP)は,戦
自分 の
れ て い る。
欄 に 言 葉 を書 き込 む もの
1970年
で 理 解 力 の 審 査 で あ る。
初 級(E】ementary)は
Dictation,時
オ ー デ ィ オ ・リ ン
ガ ル ・メ ッ ソ ド(Audio-LingualMethod),現
事 問 題 に 関 す る 自 由 作 文 と文 法 の
級(lntermediate)は
まで は有 効 視 され た パ ー マ ー の オ ー ラ
ル ・メ ッ ソ ド(OralMethod)と
高 校 生 レベ ル で,Listening,
問 題 が 出 題 さ れ る 。2)中
後 か ら言 語 学 校 で も用 い ら
在
主 流 と され て い る伝 達 能 力 を 強 調 す る コ ミュ ニ
短
大 英 文 科 の 学 生 レ ベ ル で,Listening,Dictation,時
カ テ ィ ブ ・ア プ ロ ー チ(communicativeapproach),
事 問 題 に 関 す る 自由 作 文 と文 法 の 問 題 が 出題 さ
そ の 他 の 指 導 方 法 は,必
れ る 。3).ヒ
用 い られてい る。
級(Higher-lntermediate)は
レベ ル で,Listening,Dictation,時
大学 生
事 問題 に関す
る 自 由 作 文 と 文 法 の 問 題 が 出 題 さ れ る 。4)最
上 級(Advanced)は
要 に 応 じて 臨 機 応 変 に
お わ りに
社 会 人 レベ ル で,Listening
(記 述 式),Dictation,時
英 国 に お い てEFL・ESL英
事 問 題 に 関 す る 自由 作
語 学 習 者 は,日 本
人 を含 む非 英 語 圏 諸 国 か らの 外 国 人 と元 英 国 の
文 と文 法 の 問 題 が 出 題 さ れ る 。
植 民 地 諸 国 か らの 移 民 に 加 え て,ウ エ ル ズ語 話
8RSA検
者 と ケ ル ト語 話 者 で あ る 。 こ れ ら3つ
定 試 験(RSAExamination)
幾 種 類 か の 試 験 が あ る が,外
プ の 英 語 学 習 者 の 大 きな 違 い と して,外 国 人 は
国 語 と して の 英
EFLと
語 に よ る 運 用 能 力(CommunicativeUseof
EnglishasaForeignLanguage)が
取(Listening),会
して 英 語 を学 習 し,移 民 の 多 くはESLと
代 表 的 な 試
して 英 語 を学 習 し,ウ エ ル ズ語 話 者 あ る い は ケ
文
ル ト語 話 者 は 母 語 と して の 英 語 を学 習 す る こ と
験 で あ る 。 試 験 で は 講 読(Reading),作
(Writing),聴
の グル ー
で あ る。 外 国 人 の た め のTEFLは
話(Oral)の4
38
学 習者 の増加
英 国 に お け る 英語 教 育 の 現 状
に 従 い,学
機 関,学
習 者 の 年 令 ・学 習 目 的 に 適 し た 教 育
習 期 間,英
Language,CambridgeUniversityPress,
Cambridge,1987.
語 教育 方法 及 び検定 試験制
Opper,Susanet.aled.,ImpactsofStudyAbroad
度 は か な り発 達 し て い る 。
ProgrammesonStudentsandGraduates,
他 方,TESLは
主 と して 義 務 教 育 年 令 の 移 民
HigherEducationPolicySeries11,Volume1,
の 児 童 と生 徒 お よ び 少 数 で あ る が 成 人 も含 まれ
る 。学 校 に お け る 移 民 の た め のTESLの
JessicaKingsley,London,1990.
EFLServicesLtd.inassociationwithTheBritish
実 践 は,
TESLを
必 要 と す る 子 供 数 とTESL教
よ り,か
な り困 難 の よ うで あ る。 ウ エ ル ズ に お
Council,EnglishCoursesinBritain,London,
師不足 に
2000.
け る ウ エ ル ズ 語 話 者 の 場 合,1988年
Higgins,Tonyed.,BritishUniversity&College
教育 令 に よ
Courses,Trotman,Surrey,1995.
ICS国
り母 語 と して の 英 語 を学 習 す る こ とが 義 務 付 け
際 文 化 教 育 セ ン タ ー 編,イ
修 社,1998年
ら れ て い る 。 ス コ ッ ト ラ ン ドあ る い は 北 ア イ ル
塩 沢 利 雄 他 著,新
ラ ン ド に お け る ケ ル ト語 話 者 の 場 合,英
語 と し て 学 習 す る が,ウ
語 は母
英 語 科 教 育 の 展 開,英
田 中 春 美 編,現
代 言 語 辞 典,成
田 中 春 美 他 著,言
て い る 。EFLの
Williams,Petered.,TheOverseasStudent
一 般 的 定 義 と言 語 学 者 に よ る厳
EducationalBooksLtd.,London,1981.
英 語 が母 語 で はない英 国 人で あ る移民 お よび
子 供 た ち に は,国
ア イ ル ラ ン ドの
の 政 策 と して 母 語 と して の 英
語 教 育 を学 校 で 実 施 して い る 。 外 国 語 と して の
英 語 教 育 は,学
校 教 育 の 外 に 位 置 して い る 。 い
ず れ の 場 合 に し ろ,非
母語話 者 のた めの 英語教
育 は,「 今 日 の 学 生 は 明 日 の 世 界 を 担 う遺 産 で あ
り,英
国 は 彼 ら に そ の 手 助 け を しよ う」 と い う
こ と は 意 義 深 い と 考 え る(Williams,p.238)。
参考文献
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Bilingual;AnInterdisciplinaryapproachto
PedagogicalacidRemedialIssues,Nfer‐
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intheUnitedKingdom,PergamonPress,
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Programmes,HigherEducationPolicySeries
l1,Volumel,JessicaKingsley,London,1990.
地 球 の 歩
ス
き 方 編 集 室,成
功 す る 留 学
・ ア イ ル ラ ン ド 留 学,ダ
社,平
『B』
イギ リ
イヤ モ ン ド ・ビ ッ グ
成8年
Crystal,David,TheCambridgeEncyclopediaof
3c)一
一
美 堂,1988年
語 学 の す す め,大
Question‐StudiesforAPolicy,Heinemann
密 な定義 は複雑 で ある。
コ ッ トラ ン ド,北
潮 社,
194年
エ ル ズお よび ス コ ッ ト
ラ ン ドに お い て は バ イ リ ン ガ ル教 育 が 実 施 され
ウ エ ル ス,ス
ギ リ ス 留 学,三
修 館,1994年
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