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ダイレクトマーキング用の高性能な読取り装置3機種の開発とそれ
ダイレクトマーキング用の高性能な読取り装置3機種の開発とそれを活用したシステムの販売 ∼手術器械の履歴管理や自動車部品のトレーサビリティ・システムに威力を発揮∼ 丸紅株式会社 株式会社エムネクスト 2005年09月12日 丸紅株式会社は、2005年09月より、株式会社エムネクストと共同で、医療分野及び医療以外の分野で の、本読取り装置を活用したシステムの販売を開始致しました。 丸紅とエムネクストは、手術器械(鋼製小物)のトレーサビリティを実現させる為に、2004年09月より大阪 大学医学部附属病院(中田精三手術部長)と共同で、さまざまな金属や表面処理した手術器械に0.8mm □から5.0mm□の2次元シンボルをYAGレーザーで刻印を行い、その刻印された2次元シンボルを高速 で読み取る、高性能な2次元シンボル読取り装置の開発に成功し、約1年間の院内での実運用を踏まえ、 この読取り装置を活用した手術器械と手術コンテナの院内トレーシングソフト及び2次元シンボル読取り 装置の販売を開始しました。 読取り装置は用途別に以下の3タイプがございます。 ① 据置式読取り装置:HN-01-01 刻印サイズ0.8mm□から5.0mm□の2次元シンボルを瞬時(約0.3秒)に読取ることが可能な据置 式装置です。手術器械にその大きさに合った0.8mm□から5.0mm□2次元シンボルを刻印し、レン ズやソフトの変更なしに連続で読取ることが可能です。刻印の大きさや金属の材質や表面処理に 関係なく連続で2次元シンボルを読取り出来る装置を開発しました。 ② 簡易読取り装置:HN-01-02 刻印サイズ1.0mm□から5.0mm□の2次元シンボルを、ソフトを切替えることで読取りが可能です。 手術器械にその大きさに合った1.0mm□から5.0mm□2次元シンボルを刻印し、ソフトの変更により 各大きさの2次元シンボルを読取ることが可能です。金属の材質や表面処理に関係なく、2次元シ ンボルを読取り出来る装置を開発しました。 ③ ハンディ式2次元シンボル読取りPHS端末:HN-01-03 手術器械の容器である手術用コンテナのプレート板10色に対して、2次元シンボル(2.5mm□∼5.0 mm□)をYAGレーザーで刻印を行い、これを読取るハンディ式読取りPHS端末を開発しました。こ のハンディ式2次元シンボル読取りPHS端末は、金属に刻印された2次元シンボルを読取ることが 出来ることと、医薬品や機材に貼り付けられている、EAN128やJAN等の1次元のバーコードも同 時に読取ることが可能です。 大阪大学医学部附属病院での読取り 据置式読取り装置:HN-01-01にて読み取り 1.0mm□の刻印 2.5mm□の刻印 本装置を活用しての手術部での業務として、手術器械の患者さんとの紐付けや手術器械の使用履歴管 理・手術コンテナへの手術器械の再セット組と手術器械の個別シリアル管理・手術器械の修理や保全 管理・手術器械単位の滅菌保証管理・コンテナの保管管理や滅菌期限管理が可能となります。 大阪大学医学部附属病院手術部と共に、医療分野で学会発表を行ってきましたが、その完成度の高さ から医療分野以外からのお問い合わせを多く頂き、医療以外の分野にも丸紅とエムネクストが共同で 2005年09月より販売を開始することにしたものです。 丸紅とエムネクストは、上記3機種及びそのシステム販売で、今期医療分野では10システムとして3億 円程度を、今後3年間で15億円程度の売上を目指します。また医療以外の分野には、自動車業界、部 品業界含め今後3年間で20億円程度の売上を目指します。 【研究開発の背景】 医療現場の医療器械に対する洗浄・滅菌・保管の管理をデータベース化しメス・鉗子・ハサミ・鑷子などの鋼製小物 を1本ずつ管理しようとした試みが数年前より研究されてきたが、入力手段に難があり実現できずに課題として残さ れてきた。しかしながら、ヨーロッパ諸国では狂牛病の発生から手術器械のトレーサビリティを確実に行うよう国から 指導され、システムとして運用されはじめている。そこでメディカルネクストは大阪大学医学部附属病院手術部と共 同で管理に必要な情報量とそれに基づく刻印の大きさと種類(白焼き、黒焼き)について検討を行い、それに対応す る高速な読取り装置を開発した。その結果、産科婦人科用の手術用コンテナにセット組みされた手術器械88本に対 して、従来の読取り装置を活用したシステムでは15∼20分を費やしていたものが、現在では約5分程度で完了し威 力を発揮している。また、大阪大学医学部附属病院手術部では刻印後の手術器械の錆検査、刻印のマスターデー タの一元化など、運用に向けたガイドラインの作成に意欲的に取組む姿勢を見せている。 保管室、手術室、洗浄・滅菌室において手術器械をセット化した手術用コンテナをトレースする方法として、手術用 コンテナのプレート板に2次元シンボルを刻印して、パソコン接続型のタッチ式読み取り装置で対応してきた。しかし、 手術用コンテナのプレート板の取付け位置やその搬送形態から、読込みにはハンディタイプで無線式のものが必 要であると判断した。そこでダイレクト刻印された10色のコンテナのプレート板に対しすべて読取りが可能なPHS無 線通信しよるハンディターミナル「HN-01-03」を開発するに至った。 昨今、感染症、食の安全、自動車部品の欠陥などの問題が生じており、あらゆるマーケットにおいて固体識別の必 要性が問われている。個別に混在しないデータの持たせ方としてダイレクト刻印が最も有効であることはいうまでも ない。刻印は比較的安価に高精度で出来る技術が確立されている。しかしながら、それを正確に高速に読取る装 置に課題があり、実運用に至るまでの読取り装置が開発されなかったことから普及が伸び悩んでいた。今回、メディ カルネクストの技術はその懸念を払拭し、金属へのダイレクトマーキング手法とその読取りを確実かつ高速に実現 できる強力なツールとして注目されている。 【会社概要】 株式会社エムネクスト 設立 :2005年01月27日 代表者 :永井 元就 所在地 :東京都港区東新橋2−18−3 事業内容 :1次元・2次元シンボルの読取り装置の開発・販売 :1次元・2次元シンボルの読取り装置を活用したトレーシングシステムやPOPシステムの開発・販売 :レーザーマーキング装置の導入コンサル及び販売 :レーザー刻印代行 以 上