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烏賊(イカ) 写真:スルメイカ イカは日本人が大好きな食べ物の
烏賊(イカ) ▲写真:スルメイカ イカは日本人が大好きな食べ物の一つです。消費量は多い年で年間約 80 万トンにもなるそ うです。全国の学校給食で最も多く利用される水産物だともいわれています。それだけ子ども たちにも人気があるのでしょう。 スルメイカは沖合を回遊し、10 月ころ北海道南を横切り、翌年本州方面に達し産卵します。 春から夏にかけて市場の入荷量は増え、8 月、9 月にピークを迎えます。 愛知県のある神社では4月に初漁のイカを神前に供えるまで氏子はイカを食べないという 風習が残っているそうです。 このように日本ではモテモテのイカですが、スペイン、イタリア、ギリシャ以外のヨーロッパの 国々では、「悪魔の魚」「海のうじ虫」と呼ばれて、食用としな いということです。宗教上の理由 もあるようですが、何だか意外な気がしますね。 さて最近話題のイカ墨とタコ墨の感触の違いを知っていますか。イカ墨は「ざらざらねっと り」に対し、タコ墨は「さらさらしっとり」。イタリア料理ブームの影響なのか、食材にはもっぱらイ カ墨が使われていますね。 とれたてのイカは臭みがなく刺身が一番うまいといいます。丸ごとゆでて生姜醤油で食べた り、里芋と一緒に煮付けにもなりますし、姿焼きなどもありますね。 その他、イカを利用した料理はイカめし、イカそうめん、塩辛、イカリング、天ぷら、フライ、サ ラダ、焼きそばなどたくさんあります。和洋中どんな料理にも 合いますし、煮る、焼く、揚げる、 干すなど調理法も食べ方もさまざまです。まさに“万能”ですね。 長崎料理の中では、ちゃんぽんや皿うどんの新鮮な具としてイカは大活躍しています。 ●ちゃんぽん・皿うどん(イカの他にも筍やキャベツなどをふんだんに入れて) ●塩辛(イカは新鮮なものを使う)