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地小委13-1-1 新潟県中越沖における海上音波探査について[1/5]

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地小委13-1-1 新潟県中越沖における海上音波探査について[1/5]
地小委13-1-1
新潟県中越沖における海上音波探査について
平成20年10月15日
原子力安全・保安院
0
目
次
1. 調査概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ p1
2. 調査仕様・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ p2
3. 海底地形及び音波探査位置図 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ p3
4. 音波探査測線図・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ p4
5. 音波探査範囲付近の層序対比 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ p5
6. 音波探査範囲付近の既存坑井における層相、P波速度・・ p6
7. 反射面解析・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ p7
8. 音波探査結果の立体表示例・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ p10
9. 反射面ごとの形状と周辺地質構造 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ p11
10. 主要反射面の3次元表示例 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ p19
11. 本調査と既往調査結果との比較・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ p22
12. まとめ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ p24
1. 調査概要
<目 的>
●柏崎刈羽原子力発電所の耐震安全性について、厳格に検
証を行うため、新潟県中越沖において海上音波探査を実
施し、柏崎刈羽原子力発電所周辺海域の地質構造を詳細
に調査。
凡例
二次元調査範囲
二次元調査測線
産業技術総合研究所
調査範囲
海洋研究開発機構
調査測線
<実施内容>
●関係機関で実施されている調査データに加え、震源付近
の地質構造を空間的に詳細に把握し、柏崎刈羽原子力発
電所の耐震安全性評価に役立つデータを拡充するため三
次元物理探査船「資源」による調査を実施。
●天候不良により三次元調査は実施できなかったが、その
調査範囲において、測線を密にした二次元の音波探査を
実施。
本震
<調査期間>
●平成20年2月16日~3月3日
★
調査船「資源」の概要
船名
資源
総トン数
全長
幅
航海速力
調査時速力
乗員数
約1万トン
86.2m
39.6m
13.5ノット
3~5ノット
約60名
柏崎刈羽
原子力発電所
調査実施範囲
1
2. 調査仕様
<データ取得>
・ 調査船「資源」(10,395トン)
データ量; 10,941ショット
ストリーマケーブル; ケーブル長4800m、チャンネル数384、
受振点間隔12.5m
震源; エアーガン、圧力2500psi、総容量3090ci
記録系仕様; 記録長10s、サンプリング間隔2ms
・ 音波探査測線(約371km(22測線))
16.5750km×18測線
17.3625km×2測線
19.2375km×1測線
18.8250km×1測線
<評価に用いる既存データ>
・昭和62年度 国内石油・天然ガス基礎調査 基礎試錐「柏崎沖」調査報告書、
石油公団(昭和63年3月)
・昭和62年度 国内石油・天然ガス基礎調査 基礎物理探査「西津軽~新潟沖」
調査報告書、石油公団(昭和63年3月)
・海底地形図「佐渡海峡付近(1/20万)」、海上保安庁(2002)
・ 既存の音波探査データ、坑井データ(柏崎沖IA-1)
2
3. 海底地形及び音波探査位置図
・調査海域の北側に佐渡海盆、
西側に上越海盆、その間に佐
渡堆と小木海脚の高まりがあ
る。南東側は幅約10kmの大
陸棚が存在する。
・佐渡海盆は起伏の少ない平
らな形状を示すが、南側には
最大50~60m程度盛り上がる
地形がある。
・調査海域はほぼ大陸棚~大
陸斜面海域に位置する。
・調査海域の大陸斜面の走向
は南部では「E-W」、北方に向
かって「ENE-WSW」~「NESW」に変化し湾曲する。
柏崎刈羽原子力発電所
音波探査測線
海上保安庁海底地形図「佐渡海峡付近(1/20万)」に調査測線と発電所を加筆
3
4. 音波探査測線図
約371km(22測線)
4
5.海域石油試掘井層序対比
音波探査範囲付近の層序対比
南西
基礎試錐
直江津沖北
海底
212
鮮
基礎試錐
柏崎沖
柏崎沖IA-1
海底
海底
西山層
127
482
西
椎
新
層
統
中
663
灰
椎
谷
層
1385
1659
椎
谷
層
椎
谷
層
2132
上部
寺泊層
部
寺
寺泊層
2465
2566
七
2984
七
谷
下部
寺泊層
泊
層
層
3817
3823.6
3774.5
3927
グタ
リフ
|層
ン
296
層
下
層
127
西山層
1971
1968
北東
爪
1351
1399
上部
寺泊層
谷
統
魚沼層
層
上部 2406
寺泊層
下部 2661
寺泊層 2902
新
灰
爪
層
海底
138
249
西
山
層
谷
山
魚沼層
寺泊沖IA-1
先七谷層
4038
七谷層 4219.5
4248.2
寺泊沖 IA-1
4509
調 査 海 域
基礎試錐柏崎沖
柏崎沖 IA-1
基礎試錐直江津沖北
出典:昭和 62年度 海上基礎物理探査「西津軽~新潟沖」調査報告書,
JOGMEC
国内石油・天然ガス基礎調査 基礎物理探査「西津軽~新潟沖」調査報告書、石油
中越沖調査海域を挟むように石油試掘井が4孔存在
公団(昭和63年3月)に加筆
5
6. 音波探査範囲付近の既存坑井に
おける層相、P波速度
時 代
更新世
~
鮮新世
鮮新世
地 層
深 度
138m
海底
魚沼層
249m
未固結な砂礫
灰爪層
663m
半固結粘土~泥岩、礫岩を挟む
2100
1351m
上部:礫質細粒砂岩(泥岩と互層)
下部:泥岩(細粒砂岩と互層)
基底部:礫質岩
全体に泥岩・砂岩互層
上部:砂質部(基底部に礫岩)
中部:泥岩部(砂岩、凝灰岩を挟む)
下部:細粒砂岩部(凝灰岩を挟む)
基底部:泥岩(砂岩・凝灰岩と互層)
2700
上部:泥岩部
中部:砂岩部(凝灰岩を挟む)
下部:泥岩部(基底は凝灰岩)
3700
上部:凝灰質砂岩部
中部:泥岩部
下部:泥質砂岩(凝灰岩を挟む)
基底部:凝灰質砂岩・泥岩互層
3800
西山層
椎谷層
2465m
中新世
P波速度
(m/s)
層 相
上部寺泊層
2984m
下部寺泊層
(孔底)
3774.5m
1700
「柏崎沖IA-1」データによる
P波速度は本調査において算出
6
7. 反射面解析 (1)1138D測線の例
3km
SW
NE
0m
1000m
・試錐データと反射面の比較
2sec
を行った
2000m
・反射面及びユニットを決定し、
反射面の対比を行った
5000m
柏崎沖IA-1
1138D
・A~F反射面、補助反射面、
5sec 断層(古い伏在逆断層)を認
定した
7500m
「柏崎沖IA-1」試錐
0m
1000m
3km
海底
A反射面
B反射面
補助反射面
C反射面
「柏崎沖IA-1」試錐
本調査
0m
138m
249m
2000m
D反射面
663m
1351m
5000m
E反射面
F反射面
2465m
2984m
古い伏在逆断層
3774.5m
隣接する測線には認められず連続しない古い断層
7500m
7
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