Comments
Description
Transcript
EV-5000シリーズ - 商品データダウンロード
取扱説明書 音声ファイル装置 EV-5000 シリーズ このたびは、TOA 音声ファイル装置 EV-5000 シリーズをお買い上げいただき、まことにありがとうございます。 正しくご使用いただくために、必ずこの取扱説明書をお読みになり、末長くご愛用くださいますようお願い申し上 げます。 目 次 安全上のご注意 …………………………………………………………………………………………………… 概 要 ……………………………………………………………………………………………………………………… 特 長 ……………………………………………………………………………………………………………………… 使用上のご注意 …………………………………………………………………………………………………… システムの構成 …………………………………………………………………………………………………… 各部の名称とはたらき ……………………………………………………………………………………… 各ユニットの組み込みかた 3 6 6 7 7 8 ライン出力/ネットワークユニットの組み込みかた ………………………………………………… 10 メモリカードの抜き差し ………………………………………………………………………………………… 10 AC/DC 電源の接続 …………………………………………………………………………………………………… 11 ラック取り付け時の作業 ………………………………………………………………………………………… 11 据え置き設置時の作業 ……………………………………………………………………………………………… 11 制御ホスト装置との接続 制御ホスト装置の RS-232C の設定 …………………………………………………………………………… 12 EV-5000 システムの RS-232C の設定 ……………………………………………………………………… 12 制御ホスト装置との通信インタフェースケーブルの接続 …………………………………………… 12 ライン出力およびラインビジーの接続 オレンジ色コネクタ(放送出力/制御入力/起動入力端子)への結線 …………………………… 13 放送出力コネクタ端子のライン出力とラインビジー ………………………………………………… 14 ライン出力の接続 …………………………………………………………………………………………………… 14 ラインビジーの接続 ………………………………………………………………………………………………… 15 起動入力端子・制御端子の接続 入力端子の動作 ……………………………………………………………………………………………………… 16 内部電源を使用するときの接続例 …………………………………………………………………………… 17 外部電源を使用するときの接続例 …………………………………………………………………………… 17 フレームグランド端子について ………………………………………………………………… 17 接点起動モードの優先順位の設定 起動モードと設定スイッチ1の割当て ……………………………………………………………………… 18 各起動モードでの動作 ……………………………………………………………………………………………… 18 動作チェック 電源の投入 ……………………………………………………………………………………………………………… 21 セルフテスト …………………………………………………………………………………………………………… 21 各種音量および放送遅延時間の設定 各種音量の設定 ……………………………………………………………………………………………………… 24 放送遅延時間の設定 ………………………………………………………………………………………………… 25 放送出力入切スイッチ ……………………………………………………………………………………………… 26 放送モニタ機能について ……………………………………………………………………………… 26 仕 様 …………………………………………………………………………………………………………………… 27 付属品 …………………………………………………………………………………………………………………… 27 [付録] 設定スイッチ1・2機能一覧 設定スイッチ1機能割付表 設定スイッチ2機能割付表 2 ……………………………………………………………………………………… ……………………………………………………………………………………… 28 28 安全上のご注意 ご使用の前に、この欄を必ずお読みになり正しくお使いください。 ここに示した注意事項は、安全に関する重大な内容を記載していますので、必ず守ってください。 ● お読みになったあとは、いつでも見られる所に必ず保存してください。 ● ● 表示について ここでは、製品を安全に正しくお使いいただき、あなたや他の人々への危害や財産への損害を未然に防止す るために、いろいろな表示をしています。内容をよく理解してから本文をお読みください。 図記号について 行為を禁止する記号 分解禁止 禁 止 行為を強制する記号 接触禁止 強 制 警告 電源プラグ を抜け 誤った取り扱いをすると、人が死亡または重傷を負う可能性が想定 される内容を示しています。 設置・据付をするとき 水にぬらさない 本機に水が入ったりしないよう、また、ぬらさないようにご注意ください。 火災・感電の原因となります。 禁 止 指定外の電源電圧で使用しない 表示された電源電圧を超えた電圧で使用しないでください。 火災・感電の原因となります。 禁 止 電源コードを傷つけない 電源コードを傷つけたり、加工したり、熱器具に近づけたりしないでください。 また、コードの上に重いものをのせないでください。 火災・感電の原因となります。 禁 止 使用するとき 万一、異常が起きたら 次の場合、電源スイッチを切り、電源プラグを抜いて販売店にご連絡ください。 そのまま使用すると、火災・感電の原因となります。 ● 煙が出ている、変なにおいがするとき ● 内部に水や異物が入ったとき ● 落としたり、ケースを破損したとき ● 電源コードが傷んだとき(心線の露出、断線など) ● 音が出ないとき 電源プラグ を抜け 内部を開けない、改造しない 内部には電圧の高い部分があり、ケースを開けたり、改造したりすると、火 災・感電の原因となります。 内部の点検・調整・修理は販売店にご依頼ください。 分解禁止 3 警告 誤った取り扱いをすると、人が死亡または重傷を負う可能性が想定 される内容を示しています。 使用するとき 液体の入った容器や小さな金属物を上に置かない こぼれたり、中に入った場合、火災・感電の原因となります。 禁 止 内部に異物を入れない 本機の通風口などから内部に金属類や燃えやすいものなど、異物を差し込んだ り、落とし込んだりしないでください。 火災・感電の原因となります。 禁 止 雷が鳴ったらさわらない 雷が鳴り出したら、電源プラグにはさわらないでください。 感電の原因となります。 接触禁止 医療機器の近くで使用しない 電磁波で医療機器に影響を与えることがあります。 本機の電源を必ず切ってください。 注意 禁 止 誤った取り扱いをすると、人が傷害を負う可能性が想定される内容 および物的損害のみの発生が想定される内容を示しています。 設置・据付をするとき ぬれた手で電源プラグをさわらない ぬれた手で電源プラグを抜き差ししないでください。 感電の原因となることがあります。 禁 止 電源コ−ドを引っ張らない 電源プラグを抜くときは、電源コ−ドを引っ張らないでください。 コ−ドが傷つき、火災・感電の原因となることがあります。 必ずプラグを持って抜いてください。 禁 止 移動させるときは電源プラグを抜く 差し込んだまま移動させるとコードが傷つき、火災・感電の原因となることが あります。 電源プラグ を抜け 通風口をふさがない 通風口をふさぐと内部に熱がこもり、火災の原因となることがあります。 禁 止 湿気やほこりの多い場所などに置かない 湿気やほこりの多い場所、直射日光のあたる場所や熱器具の近く、油煙や湯気 のあたるような場所に置かないでください。 火災・感電の原因となることがあります。 4 禁 止 注意 誤った取り扱いをすると、人が傷害を負う可能性が想定される内容 および物的損害のみの発生が想定される内容を示しています。 使用するとき 上に重いものを置かない 本機のバランスがくずれて倒れたり、落下したりして、けがの原因となること があります。 禁 止 定期的に内部の掃除をする 内部の掃除については、販売店にご相談ください。 内部にほこりがたまったまま長い間掃除をしないと、火災の原因となることが あります。 強 制 電源プラグやコンセント部の掃除をする 電源プラグを差してあるコンセント部にほこりがたまると、火災の原因となる ことがあります。定期的にコンセント部の掃除をしてください。 また、電源プラグは根元まで差し込んでください。 強 制 お手入れの際、長期間使用しない場合の注意 お手入れのときや長期間本機をご使用にならないときは、安全のため電源スイ ッチを切り、電源プラグをコンセントから抜いてください。 守らないと、感電・火災の原因となることがあります。 電源プラグ を抜け 5 概 要 本装置は、空港・駅・バスターミナルでの旅客案内放送、鉄道車両・バスでの車内案内放送、工場・プラン トでの音声アナウンスなどにおける自動音声メッセージ再生の用途に適した、音声ファイル装置(全電子化 音声再生装置)です。音源方式に MPEG オーディオを採用していますので、高品質の音声および音楽の再生 を行うことができます。 特 長 ● 音声データは半導体メモリに記憶され、電子回路で再生処理が行なわれるため、機械的な可動部分がなく、 音質の経年劣化を起こすことなく半永久的に使用でき、保守の必要がほとんどありません。 ● アナウンサの肉声をオリジナル音源としてデジタル化し、編集・記憶していますので、再生音は自然性に 優れたものとなっています。 ● 音源記憶メディアに ATA-PC カードを採用していますので、音源データの入れ換え、管理テーブルデータ の入れ換えがカードの交換で簡単にできます。 ● 動作履歴機能を内蔵していますので、障害発生時の対応が迅速に行えます。 ● 前面部にモニタスピーカを配置していますので、放送のモニタが簡単にできます。 ● 最大 16 多重出力ができます。 ● 電源は AC100 V および DC24 V の両電源に対応しています。 ● 制御ホストとの通信インタフェースには RS-232C を採用し、文字列によるわかりやすいコマンドとデータ を用いた制御手順としていますので、パソコンなどによる制御が容易に行えます。 また、あらかじめ一連のコマンドデータをテーブル ROM に書き込んでおくことによって、接点入力による 再生の起動を行うことができます。 ● 本装置は、音声データの記憶・再生処理だけではなく、これらの音声データを文章および文節という 2 つの タイプの集合体としてメッセージ管理を行っています。制御ホストとの間では、これらの文章および文節 の番号と制御コードを含む一連の文字列の通信によって、文章合成と出力指定を行うことができ、制御ホ ストの負荷を大幅に減少することができます。 ● 音源データ、管理テーブルデータを RS-232C 経由でリモートローディングすることができます。 また、別売のネットワークユニット EV-5000NU を組み込むことにより、既設の LAN に接続すればイーサ ネット経由で高速にリモートローディングすることができます。 6 使用上のご注意 ● 付属の電源コードは、EV-5000MFN 専用品です。これ以外の機器に使用しないでください。 ● 電源電圧が AC100 V ± 10 V の規格を満足しない場合には、正常に作動しません。 ● ライン出力ユニット EV-5000LU およびネットワークユニット EV-5000NU をメインフレーム(EV5000MFN)に挿入したり、抜き出したりする場合は、必ず電源を切ってください。電源が入ったまま組み 込むと、部品を破壊することがあります。 ● ライン出力ユニット EV-5000LU およびネットワークユニット EV-5000NU を挿入したり、抜き出したりす る場合、ユニットの部品・コネクタ部には直接手で触れないようにしてください。CMOS-IC を使用してい ますので、静電気破壊をおこすことがあります。 ● 実際に音声の再生をするためには、EV-5000 シリーズ用のデータを記憶させたメモリカード(別売品)が 必要です。メモリカードの作成については、当社営業所にご相談ください。 ● 本機には、録音機能はありません。 システムの構成 EV-5000 システムは 4 種類のユニットで構成されており、各ユニットの組み合わせにより規模・用途にあわ せた合理的なシステムが構築できます。 ● ユニットの構成 メインフレーム EV-5000MFN 最大 4 枚のライン出力ユニット EV-5000LU を組み込むことができるフレームです。EV-5000MFN には、出荷 時、ライン出力ユニット EV-5000LU が 1 枚実装されています。AC100 V 電源部を内蔵しています。 ライン出力ユニット EV-5000LU 圧縮されたデータを伸長および D/A 変換し、フィルタ、ラインアンプを通してライン出力します。 本ユニットは 1 枚で 4 回線の出力ができます。出力回線数に応じて EV-5000MFN に最大 4 枚まで組み込むこ とができます。 フラッシュメモリカード EV-F64M(別売品) このカードには、EV-5000 シリーズ用に処理された音声データが記憶されています。このカードに音声デー タを記憶させるには特別な処理装置が必要です。お客様ご自身では書き込めません。音声データの書き込み については、当社営業所にご相談ください。 ネットワークユニット EV-5000NU(別売品) EV-5000 システムを LAN に接続するときに使用します。 外部の PC からフラッシュメモリカードの内容を更新するときに必要です。 7 各部の名称とはたらき [前面] フロントパネルを取り付けた外観 4 5 6 2 1 3 7 8 9 1 1 0 フロントパネルを外した外観(EV-5000LU 4 枚実装時*) 1 2 1 3 1 4 1 5 1 6 24292830 9 20 1 7 1 81 * 25 26 22 23 21 1 1 27 31 ユニット 1 枚は標準実装済み、3 枚は別売です。 [後面] 32 8 33 34 35 36 37 38 39 [前面] ① フロントパネル取付ねじ(4 本) このねじをゆるめて、フロントパネルを取り外せます。 ② モニタスピーカ 放送内容のモニタ音が出力されます。 ③ フロントカバー ④ 減音量表示灯 減音量放送中に点灯します。 ⑤ CPU ラン表示灯 本機が正常に動作しているとき点滅します。異常時は 点灯または消灯します。 ⑥ 電源表示灯 電源が入ると点灯します。 ⑦ 放送禁止中表示灯 通信制御により放送禁止コマンドを受信し、放送禁止 状態になると点灯します。 ⑧ カード異常表示灯 本機で使用できないメモリカードが実装されていると き、点灯します。 ⑨ CPU 異常表示灯 21 AC 側ヒューズホルダ ○ 22 DC 側ヒューズホルダ ○ 23 設定スイッチ 2 ○ 各種音量および放送遅延時間の設定をします。 24 設定内容表示 LED ○ 内部設定内容を表示します。 25 設定キー〔△ ▽〕 ○ 内部設定値を変更するときに使用します。 26 項目選択キー ○ どの内部設定値を設定するかを選択するときに使用します。 27 設定項目表示灯 ○ どの内部設定値を設定しているかを点灯により表示します。 28 モニタ回線表示 LED ○ モニタ中の回線を表示します。 29 モニタ音量調節器 ○ モニタの音量を調節します。 30 モニタ回線選択キー〔▽ △〕 ○ 放送内容のモニタをする回線を選択します。 31 電源スイッチ ○ 本機が正常に動作していないとき、点灯または点滅します。 [後面] ⑩ モニタ部カバー ⑪ EV-5000LU ライン出力ユニット このユニット 1 枚で 4 回線の出力ができます。1 枚は実 装済みです。さらに 3 枚(12 回線)までのユニットを 追加できます。 ⑫ 放送出力入切スイッチ 放送出力を回線ごとに入切することができます。 切(OFF)にすると、放送出力が切断されます。 ⑬ カード選択表示灯 A/B どちらのカードで運用中かを表示灯の点灯で示し ます。 ⑭ アクセス表示灯 カードのデータを読み出しているとき、点滅します。 ご注意 アクセス表示灯が点灯/点滅しているときは、 カードを抜き差ししないでください。カード の内容が破壊されることがあります。 ⑮ メモリカードスロット メモリカードを挿入します。 ⑯ イジェクトキー〔A、B、予備〕 メモリカードを取り出すとき、取り出すスロットのキー を押します。 ⑰ 設定スイッチ 1 各接点起動モードでの動作、通信速度、優先順位の設 定をします。 ⑱ 通信データ送信中表示灯〔TXD〕 本機より通信データを送信すると、点滅または点灯します。 ⑲ 通信データ受信中表示灯〔RXD〕 通信データを受信すると、点滅または点灯します。 ⑳ PC コネクタ(前面) 外部コンピュータと接続します。PC コネクタ(後面) と、同時には使用できません。 32 DC24 V 入力端子 ○ DC24 V 電源を接続します。 ご注意 AC100 V 電源と DC24 V 電源は同時に接続で きますが、いずれか一方からの電源供給とな ります。( P. 11) 33 AC インレット ○ 付属の AC コードをしっかりと差し込んでください。 34 フレームグランド端子〔FG〕 ○ 35 PC コネクタ(後面) 〔CN20〕 ○ 外部コンピュータと接続します。PC コネクタ(前面) と同時には使用できません。 36 制御端子〔CN19〕 ○ +⃝ - 間をワンショットパルスで短絡する 音 量 切 替: ⃝ ごとに通常音量 * 1 /減音量の 2 状態が反 転します。* 2 +⃝ - 間をワンショットパルスで短絡する カード切替: ⃝ ごとに A スロット* 1/B スロットの 2 状態 が反転します。* 2 +⃝ - 間を短絡すると機器の動作がリセッ リ セ ッ ト: ⃝ トされます。 *1 *2 100ms以上 100ms以上 100ms以上 工場出荷時の設定 パルスで設定された 状態は、電源の切断、 リセットの後も保持 されます。 37 起動電源切換スイッチ ○ 入力端子のフォトカプラの電源に、内部電源を使用す るか、外部電源を使用するかを選択します。 38 起動入力端子〔CN17、CN18〕 ○ 簡易接近放送の起動用の端子です。 39 放送出力コネクタ〔CN1 ∼ 16〕 ○ 再生信号およびビジーの出力端子です。 9 各ユニットの組み込みかた ■ ライン出力/ネットワークユニットの組み込みかた 固定ねじ ※ 固定ねじは、この金具に取り付けます。 ライン出力ユニット スロット番号 ボード固定金具 ライン出力/ネットワークユニット実装図 1. ボード固定金具を取り外します。 2. ライン出力ユニットをスロット番号 1 ∼ 4 の順に組み込み、ロックするまで確実に押し込みます。 ※ 電子部品の多くが実装されている面を上側にしてください。 ネットワークユニットは、スロット番号 4(最上段)に組み込んでください。 このとき、ライン出力ユニットは最大 3 枚となります。 3. 組み込んだユニットの固定ねじ(左右 2 本)を反時計方向に回し、取り外します。 ※ 工場出荷時、固定ねじは各ユニットに取り付け済みです。 4. ボード固定金具を元どおりに取り付けます。 5. 手順 3.で取り外した固定ねじで、ボード固定金具に各ユニットを固定します。 ご注意 各ユニットの部品、コネクタ部には、直接手で触れないようにしてください。CMOS-IC を使用しています ので、静電気破壊をおこすことがあります。 ● ユニットを組み込むときは、必ず電源を切ってから行ってください。 電源が入ったまま組み込むと、部品を破壊することがあります。また、組み込んだユニットを抜き取ると きも、電源を切ってから行ってください。 ● 組み込んだユニットを取り出すときは、ボード固定金具を取り外します。次に、固定ねじを取り外したい 各ユニットに直接取り付け、固定ねじを持って引き抜いてください。 ● ■ メモリカードの抜き差し ● 抜き差しのしかた 1.「MEMORY CARD」と書かれた面を上にして、メモリカードスロットに差し込みます。 2. メモリカードを抜くときは、カードの横のイジェクトボタンを押してください。 ご注意 アクセス表示灯が点灯、点滅しているときは、カードの抜き差しはしないでください。 カードのデータが失われることがあります。 10 ● メモリカードの取り扱い 表面をアルコール類で拭かないでください。 直射日光に当てないでください。 ● 水にぬらさないでください。 ● カードの保管は専用のソフトケースをご使用ください。 (端子への異物の付着を防ぎ、静電気からメモリカードを保護します。) ● ● ■ AC/DC 電源の接続 AC100 V 電源と DC24 V 電源は両方同時に接続できます。ただし、この場合は、いずれか一方からの電源供 給となります。(内部回路への供給電圧が高い方の電源が使われます。) EV-5000MFN AC入力 DC24 V入力 + AC100 V − DC24 V電源 AC100 V ■ ラック取り付け時の作業 底面の 4 個のプラスチック製の足を取り外した後、付属のラック取付ねじとラック取付ワッシャを用いて、 しっかりとラックに取り付けてください。 ■ 据え置き設置時の作業 卓上に設置するときなどラックマウント金具を取り外したいときは、金具の側面の 4 個のねじを取り外して ください。 ラックマウント金具取付ねじ 11 制御ホスト装置との接続 ■ 制御ホスト装置の RS-232C の設定 制御ホスト装置の RS-232C の仕様を下記のように設定してください。 通信方式:半二重・非同期・無手順 伝送符号:スタートビット長 1 ビット データビット長 8 ビット パリティビット長 1 ビット(偶数パリティ) ストップビット長 1 ビット 通信速度: 2400/4800/9600/19200 bps のいずれか ■ EV-5000 システムの RS-232C の設定 制御ホスト装置で設定した RS-232C の通信速度と使用する PC コネクタの設定を設定スイッチ 1 により設定 します。 設定スイッチ 1 ON 1 2 3 4 5 6 7 8 OFF 1 BR0 2 8 CPS BR1 RS-232C 通信速度 BR0 OFF OFF ON ON BR1 OFF ON OFF ON PCコネクタ 前 / 後 RS-232C 通信速度 19200 9600 ※ 4800 2400 CPS OFF ON 有効となるPCコネクタ 後※ 前 ※工場出荷時の設定値 ご注意 ● 前面・後面の PC コネクタの両方にケーブルを接続しても問題はありませんが、どちらか一方しか使用でき ません。 ● 設定スイッチ 1 の操作によって通信速度の変更を行った場合、EV-5000 本体の電源を入れ直してください。 ■ 制御ホスト装置との通信インタフェースケーブルの接続 制御ホスト装置と EV-5000MFN の前面または後面の PC コネクタを RS-232C ケーブルで接続します。 RS-232C ケーブルは次の RS-232C ケーブル端子接続表に従って接続してください。 ※ RS-232C ケーブルは付属していません。 ● ● RS-232C ケーブル端子接続表 ● 制御ホスト機器が D-sub 25P メス端子のとき 制御ホスト側 (25P・オス) 信号名 ピン番号 1 FG SD (TXD) 2 RD (RXD) 3 RS (RTS) 4 CS (CTS) 5 DR (DSR) 6 SG (GND) 7 CD (DCD) 8※ 20 ER (DTR) ※結線しない端子です。 12 EV-5000MFN側 (9P・メス) ピン番号 1※ 2 3 4 5 6 7 8 信号名 DCD RXD TXD DTR GND DSR RTS CTS EV-5000MFNのフレームGND ● 制御ホスト機器が D-sub 9P オス端子のとき 制御ホスト側 (9P・メス) 信号名 ピン番号 1※ CD (DCD) RD (RXD) 2 SD (TXD) 3 ER (DTR) 4 SG (GND) 5 DR (DSR) 6 RS (RTS) 7 8 CS (CTS) ホストPCのフレームGND EV-5000MFN側 (9P・メス) ピン番号 1※ 2 3 4 5 6 7 8 信号名 DCD RXD TXD DTR GND DSR RTS CTS EV-5000MFNのフレームGND ライン出力およびラインビジーの接続 ■ オレンジ色コネクタ(放送出力/制御入力/起動入力端子) への結線 ご注意 ● オレンジ色のコネクタに結線するときは、本機に付属の ○ ー ドライバを使用してください。 ● オレンジ色のコネクタは本機の後部にあります。 ● 精密ドライバ、時計ドライバは使用しないでください。ねじ締め付けのとき、トルクが十分にかからず接 触不良になる可能性があります。 ● より線、シールド線を使用するときに、むきしろ部分に半田メッキをすることは避けてください。 ● 接続電線サイズ 単線(H05(07)V-U) 細より線(H05(07)V-K) スリーブ付細より線(H05(7)V-K) AWG 0.5 ∼ 1.5 mm2 0.5 ∼ 1.5 mm2 0.5 ∼ 1.5 mm2 AWG28 ∼ 16 ● 線材のむきしろ 単線、より線 シールド線 7 mm 7 mm 15 mm ● 配線手順 付属ドライバ 1. 端子ねじをゆるめて、線材を差し込みます。 端子ねじをしっかりと締め付けてください。 線材を引っ張って抜けないことを確認してください。 抜けたら → 端子ねじをゆるめて、やり直してください。 締め付ける ゆるむ 端子ねじ 2. 該当する端子に差し込みます。 3. 固定ねじを締め付けます。 ご注意 1、2 の手順を逆にしないでください。端子ねじを 締め付けるときに、接続部のコネクタピンに力が 加わり、接触不良になる恐れがあります。 固定ねじ ● 付属ドライバのビット形状 コネクタ(オレンジ色)の結線用です。 ビット形状 2.5 mm φ2.5 mm 13 ■ 放送出力コネクタ端子のライン出力とラインビジー ライン出力およびラインビジー A、B の各信号は、メインフレーム後面の放送出力コネクタ CN1 ∼ 16 から出 力されます。 放送出力コネクタ端子詳細 ライン出力 ビジー A ビジー B E C H ■ ライン出力の接続 H ライン出力は図のように 600 Ω平衡です。 600Ω C E 平衡接続例 H H C C E E EV5000LU アンプ側 不平衡接続例 H C E EV5000LU 14 アンプ側 ■ ラインビジーの接続 ラインビジー出力は、図のようにフォトカプラで 絶縁されたオープンコレクタ出力で出ています。 CN1∼CN16のラインビジー端子 ラインビジー中(放送中)はトランジスタが導通 状態(ON)になり、ラインオフ時(放送停止中) はトランジスタが非導通状態(OFF)になります。 ビジー A と B は電気的には絶縁されていますが、 動作のタイミングは同じです。 ビジーB ビジーA ご注意 トランジスタには DC30 V、50 mA 以上の電圧、電流を加えないでください。 ラインビジー出力の接続例 TLLとの接続 フォトカプラとの接続 15 起動入力端子・制御端子の接続 ■ 入力端子の動作 ● 起動入力端子(CN17、CN18)と制御端子(CN19) CN19 外部起動電源 COM カード切替 音量切替 リセット 起動電源 外部 1 2 3 4 5 6 7 8 CN18 起動入力 9 10 1112 13 14 1516 内部 起動電源切換スイッチ 制御端子 放送出力 CN17 起動入力 異常 起動入力端子(1∼16) 36 制御端子」をご覧ください。 ※制御端子の動作は、P. 9 「○ ● 入力端子の内部回路 EV-5000MFN 内部DC24 V 内部 起動電源切換スイッチ 外部 外部制御電源COM 音量切替 カード切替 リセット + 6.2Vツェナー − + − + − (CN19) 16 起動 入力端子 (CN17,18) 6.2Vツェナー 15 1 ● 内部電源と外部電源の選択 フォトカプラの電源として、本機内部の DC24 V を使用するか、外部より供給するかを後面の起動電源切換 スイッチにより選択します。外部側を選択するときは、別途直流電源をご用意ください。 機器が使われる環境条件により、内部電源、外部電源を選択してお使いください。 ● 内部電源を使用する場合、制御側と本機間との絶縁は十分ではありません。 ● 外部電源を使用すると、制御側と本機間はフォトカプラで完全に絶縁されます。 16 ■ 内部電源を使用するときの接続例 EV-5000MFN 内部DC24 V - 端子の間にスイッチ 起動入力端子 1 ∼ 16 と⃝ 類を接続してください。 その他の制御入力端子には、+−間にスイッチ 類を接続してください。 スイッチを閉じると、簡易接近放送などの起動 や各種の制御ができます。 起動するのに必要なメーク時間は、100 ms 以 上です。 接点入力タイミング 内部 起動電源 切換えスイッチ (後面パネル) 外部 外部制御電源COM (CN19) 音声切替 カード切替 リセット (CN19) + − 6.2Vツェナー 16 100 ms以上 メーク 起動 入力端子 (CN17,18) ブレーク 15 1 ■ 外部電源を使用するときの接続例 EV-5000MFN 内部DC24 V - 端子の間にスイッチ 起動入力端子 1 ∼ 16 と⃝ 類を接続してください。 その他の各制御入力端子(音声切替、カード切 替、リセット)の+端子と外部制御電源 COM との間には、各スイッチ類と DC24 V 電源を図 のように接続してください。 スイッチを閉じると、簡易接近放送などを起動 できます。 起動するのに必要なメーク時間は 100 ms 以上 です。 接点入力タイミング 100 ms以上 内部 起動電源 切換えスイッチ (後面パネル) 外部 外部制御電源COM (CN19) 外部電源DC24V 音声切替 カード切替 リセット (CN19) + 6.2Vツェナー − 16 起動入力端子 (CN17,18) 15 メーク ブレーク 1 フレームグランド端子について 後面のフレームグランド端子は、内部の信号グランドとは接続されていません。この端子は、ライン出力を アンプにつないだときの雑音の低減をはかるためのものです。安全アースではありません。 17 接点起動モードの優先順位の設定 ■ 起動モードと設定スイッチ 1 の割当て EV-5000MFN 前面部の設定スイッチ 1 により、起動接点入力による通信制御と接点起動の優先関係の設定をします。 設定スイッチ 1 ON OFF 1 2 3 4 5 6 7 8 TM0 OFF OFF OFF OFF ON ON ON ON TM1 OFF OFF ON ON OFF OFF ON ON TM2 OFF ON OFF ON OFF ON OFF ON 接点起動モード 起動モード 1 ワンショット起動、後入力禁止 起動モード 2 ワンショット起動、順次記憶再生 起動モード 3 ワンショット起動、後入力優先割り込み 起動モード 4 レベル起動、後入力禁止 起動モード 5 レベル起動、後入力優先割り込み ご注意 設定スイッチ 1 の操作によって起動モードの変更を行った場合は、EV-5000 本体の電源を入れ直し てください。 ■ 各起動モードでの動作 5 種類の起動モードでの放送内容(文章出力)の優先順位について説明します。 各起動入力による文章出力が次のように設定されているとします。 設定例 起動入力 1 :出力 1 と出力 2 に文章 1 を出力します。 起動入力 2 :出力 2 と出力 3 に文章 2 を出力します。 起動入力 3 :出力 3 に文章 3 を出力します。 放送中の回線に対し、別の文章の放送の起動があったとき、各起動モードごとの動作は、次のようになります。 ● 起動モード 1(ワンショット起動、後入力禁止) ① 起動入力1 ② 起動入力2 ③ 起動入力3 出力1 文章1 出力2 文章1 出力3 文章2 ① 放送しようとする出力先のすべてが放送可能なので、放送を開始します。 ② 出力 2 に対する文章 2 の放送要求は、後入力禁止なので受け付けられません。 出力 3 は放送可能なので、文章 2 の放送を開始します。 ③ 出力 3 に対する文章 3 の放送要求は、後入力禁止なので受け付けられません。 18 ● 起動モード 2(ワンショット起動、順次記憶再生) ① 起動入力1 ② 起動入力2 ③ 起動入力3 出力1 文章1 出力2 文章1 文章2 文章2 出力3 文章3 ① 放送しようとする出力先のすべてが放送可能なので、放送を開始します。 ② 出力 2 に対する文章 2 の放送要求は、出力 2 が放送中なので、その時点では放送を開始しません。 出力 2 に対する起動は記憶され、出力 2 の文章 1 の放送が終了した後、放送を開始します。 出力 3 は放送可能なので、文章 2 の放送を開始します。 ③ 出力 3 に対する文章 3 の放送要求は、出力 3 が放送中なので、その時点では放送を開始しません。 出力 3 に対する起動は記憶され、出力 3 の文章 2 の放送が終了した後、放送を開始します。 ● 起動モード 3(ワンショット起動、後入力優先割り込み) ① 起動入力1 ② 起動入力2 ③ 起動入力3 出力1 文章1 出力2 文章1 出力3 文章2 文章2 文章3 ① 放送しようとする出力先のすべてが放送可能なので、放送を開始します。 ② 出力 2 に対する文章 2 の放送要求は、後入力優先割り込みなので文章 1 を中断し、文章 2 の放送を開始し ます。出力 3 は放送可能なので、文章 2 の放送を開始します。 ③ 放送しようとする出力先のすべて(出力 3)が放送中であるが、後入力優先割り込みなので放送を開始し ます。 19 ● 起動モード 4(レベル起動、後入力禁止) ① 起動入力1 ② 起動入力2 ③ 起動入力3 出力1 文章1 出力2 文章1 文章2 出力3 文章2 ① 放送しようとする出力先のすべてが放送可能なので、起動入力がメークしている間、放送をします。 ② 放送しようとする出力先の一部(出力 2)が放送中なので放送可能な出力 3 にのみ、起動入力がメークし ている間、放送をします。 放送できなかった出力 2 については、先の放送が終了し放送可能になった時点で起動入力がメークしてい れば、その時点から起動入力がブレークするまで、文章 2 の放送をします。 ③ 起動入力 3 がメークしている間、放送しようとする出力先が、ずっと他の放送で使用されているとき、そ の起動による放送はされません。 ● 起動モード 5(レベル起動、後入力優先割り込み) ① 起動入力1 ② 起動入力2 ③ 起動入力3 出力1 文章1 出力2 文章1 出力3 文章2 文章2 文章3 文章2 ① 放送しようとする出力先のすべてが放送可能なので、起動入力がメークしている間、放送をします。 ② 放送しようとする出力先の一部(出力 2)が放送中ですが、後入力優先割り込みなので放送を開始します。 ③ 放送しようとする出力先のすべて(出力 3)が放送中ですが、後入力優先割り込みなので放送を開始しま す。 文章 3 の放送が終了した時点で起動入力 2 がメークしていれば、その時点から起動入力がブレークするま で、文章 2 の放送をします。 20 動作チェック ■ 電源の投入 メインフレームの前面の電源スイッチを入にします。 電源表示灯 →点灯 CPU 異常表示灯 →消灯 カード異常表示灯→消灯 CPU ラン表示灯 →点滅 となっていることを確認してください。 ■ セルフテスト ● セルフテストのモード設定 設定スイッチ 2 の 3 を ON にすることによりセルフテストを行うことができます。テストの内容は設定スイッ チ 2 の 4 ∼ 6 の ON/OFF の組み合わせで切り換えます。 セルフテストを解除する場合は、設定スイッチ 2 の 3 を OFF にしてください。 設定スイッチ 2 ON OFF 1 2 3 4 5 6 7 8 3 ST0 5 4 ST1 ST2 6 ST3 セルフテスト ST0 ON ON ON ON ON ON ON ON ST1 OFF OFF OFF OFF ON ON ON ON ST2 OFF OFF ON ON OFF OFF ON ON ST3 OFF ON OFF ON OFF ON OFF ON セルフテストモード テストモード 0 テストモード 1 テストモード 2 テストモード 3 テストモード 4 テストモード 5 (使用しないでください) ソフトバージョン表示 工場出荷時の設定:すべてOFF 21 ● 各セルフテストの動作 ● テストモード 0 3 4 5 6 設定スイッチ 2 ON OFF OFF OFF 3 桁の LED 表示部、および 2 桁の LED 表示部で表示される文節を、ライン番号 0 に連続で出力します。 文節番号の変更は、変更したい数字へ項目選択キーでドット(小数点)を移動し、設定キー〔▽〕、〔△〕で 値を変更します。 回線選択スイッチの〔△〕キーを押すと再生を開始します。 回線選択スイッチの〔▽〕キーを押すと停止します。 モニタ回線表示 LED (2 桁の LED 表示部) 設定内容表示 LED (3 桁の LED 表示部) 文節番号の千の位を表示 (0xxx∼8xxx) ● 文節番号の下3桁を表示 (x000∼x999) テストモード 1 3 設定スイッチ 2 ON 4 OFF 5 OFF 6 ON 3 桁の LED 表示部の右 1 桁に表示される文節を、3 桁の LED 表示部の左側 2 桁に表示されるラインに連続し て出力します。 ライン番号および文節番号の変更は、変更したい数字へ項目選択キーでドット(小数点)を移動し、設定キ ー〔▽〕、〔△〕で値を変更します。 回線選択スイッチの〔△〕キーを押すと再生を開始します。 回線選択スイッチの〔▽〕キーを押すと停止します。 設定内容表示 LED 文節番号を表示(0∼9) ライン番号を表示(1∼16) ● テストモード 2 3 設定スイッチ 2 ON 4 OFF 5 ON 6 OFF 3 桁の LED 表示部で表示される文章を、ライン番号 0 に連続で出力します。 文章に可変文節があるとき、可変文節番号は 0 として出力されます。 文章番号の変更は、変更したい数字へ項目選択キーでドットを移動し、設定キー〔▽〕、〔△〕で値を変更し ます。 回線選択スイッチの〔△〕キーを押すと再生を開始します。 回線選択スイッチの〔▽〕キーを押すと停止します。 設定内容表示 LED 文章番号を表示(0∼511) 22 ● テストモード 3 3 設定スイッチ 2 ON 4 OFF 5 ON 6 ON 3 桁の LED 表示部の右側 1 桁に表示される文章を、3 桁の LED 表示部の左側 2 桁に表示されるラインに連続 して出力します。 文章に可変文節があるとき、可変文節番号は 0 として出力されます。 ライン番号および文節番号の変更は、変更したい数字へ項目選択キーでドットを移動し、設定キー〔▽〕、 〔△〕で値を変更します。 回線選択スイッチの〔△〕キーを押すと再生を開始します。 回線選択スイッチの〔▽〕キーを押すと停止します。 設定内容表示 LED 文章番号を表示(0∼9) ライン番号を表示(1∼16) ● テストモード 4 3 設定スイッチ 2 ON 4 ON 5 OFF 6 OFF 3 桁の LED 表示部の左側 2 桁に表示されるラインにファイルチェックを連続して出力します。 ファイルチェックとは、テーブル ROM に登録されている文節を文節 0 から最後の文節まで、登録されている 順に連続して出力することです。 ライン番号の変更は、変更したい数字へ項目選択キーでドット(小数点)を移動し、設定キー〔▽〕、〔△〕 で値を変更します。 回線選択スイッチの〔△〕キーを押すと再生を開始します。 回線選択スイッチの〔▽〕キーを押すと停止します。 設定内容表示 LED ライン番号を表示(1∼16) ● テストモード 5 3 設定スイッチ 2 ON 4 ON 5 OFF 6 ON 文節をライン番号 0 に出力します。 3 桁の LED 表示部、および 2 桁の LED 表示部で表示される文節から、最後の文節まで連続して出力します。 開始文節番号の変更は、変更したい数字へ項目選択キーでドット(小数点)を移動し、設定キー〔▽〕、〔△〕 で値を変更します。 回線選択スイッチの〔△〕キーを押すと再生を開始します。 回線選択スイッチの〔▽〕キーを押すと停止します。 モニタ回線表示 LED (2 桁の LED 表示部) 設定内容表示 LED (3 桁の LED 表示部) 文節番号の千の位を表示 (0xxx∼8xxx) ● 文節番号の下3桁を表示 (x000∼x999) ソフトバージョン表示 3 設定スイッチ 2 ON 4 ON 5 ON 6 ON 3 桁の LED 表示部に EV-5000MFN のプログラムのバージョンを表示します。 設定内容表示 LED ソフトバージョンを表示 23 各種音量および放送遅延時間の設定 ■ 各種音量の設定 EV-5000 システムでは、通常放送時の音量、減音放送時の音量、予備スロットのメッセージの放送の通常放 送時/減音放送時の音量が出力回線ごとに設定できます。 ● 設定操作部と表示部(前面部) 設定スイッチ2 設定キー 項目選択キー 設定項目表示灯 設定スイッチ 2 ON OFF 1 2 3 4 5 6 7 8 VDS 音量 遅延時間設定 VDS ON 音量・遅延時間設定 OFF 通常 設定 設定内容表示 LED 1の位 設定内容表示 LED モニタ回線 選択キー モニタ回線表示 LED 10の位 0以下の時、ー表示 ● 設定方法 1. 設定スイッチ 2 の 7 を ON にします。 2. 項目選択キーで、設定する項目を選択します。 →キー右側の選択された項目の表示灯が次のように点灯します。 設 定 項 目 通常放送の音量 減音放送の音量 予備スロットの通常放送の音量 予備スロットの減音放送の音量 点灯する設定項目表示灯 通常音量 減音量 予備音量と通常音量 予備音量と減音量 3. 設定する出力回線を、モニタ回線選択キーで選択します。 →選択中の回線番号が、モニタ回線表示 LED に表示されます。 →現在の設定値が、設定内容表示 LED に表示されます。 (選択中の回線が「ALL」または「oF」のときは、表示は消えます。 ) 4. 設定キーで値を変更します。 標準出力レベル(0 dBV)に対し、2 dB 単位で設定を変更することができます。 設定範囲は -60 ∼ +10 dBV です。(工場出荷時の設定 通常音量: 0 dBV、減音量:-6 dBV) ※ 項目選択キー、設定キー、回線選択キーはいつでも操作できます。設定が必要な項目を必要に応じて設 定してください。 5. すべての設定が終了したら、設定スイッチ 2 の 7 を OFF にしてください。 ご注意 このスイッチを必ず OFF にしてください。項目選択キー、設定キーの操作を受け付けなくなり、設定内 容が書き変えられることを防ぎます。 ● 放送中に音量の設定変更を行った場合、新たな音量値は次回放送から有効となります。 ● 24 ■ 放送遅延時間の設定 EV-5000 システムは、起動端子から起動をかけたとき、起動開始から放送開始までの時間(放送遅延時間) を起動端子ごとに設定できます。 設定方法は、次のとおりです。 1. 設定スイッチ 2 の 7 を ON にします。 2. 項目選択キーで放送遅延を選択します。キー右側の放送遅延の 表示灯が点灯します。 3. 設定する起動端子を、モニタ回線選択キーで選択します。 選択中の端子番号が、モニタ回線表示 LED に表示されます。 4. 現在の設定値が設定内容表示 LED にあらわれます。 0.5 秒単位で設定できます。設定範囲は、0 ∼ 99.5 秒です。 5. 設定キーで値を変更します。 設定内容表示LED 0または5(0.5秒) 1の位(小数点付き) 10の位 工場出荷時の設定:0秒 6. すべての設定が終了しましたら、設定スイッチ 2 の 7 を OFF に してください。 ご注意 このスイッチを必ず OFF にしてください。項目選択キー、設定キーの操作を受け付けなくなり、 設定内容が書き変えられることを防ぎます。 ● 放送前置固定ポーズの設定 文章の登録内容とは別に、起動命令から放送出力までにポーズ時間(放送前置固定ポーズ)を設定すること ができます。 設定内容表示LED 設定方法は次のとおりです。 (3桁のLED表示部) 1. 設定スイッチ 2 の 7 を ON にします。 2. 設定スイッチ 2 の 6 を ON にします。 3. 現在の設定値が設定内容表示 LED に表示されます。 4. 設定キー[▽]、[△]でポーズ時間を変更します。設定範囲は 0 ∼ 99.5 秒で 0.5 秒単位の変更を行うことができます。 5. 設定終了後は、設定スイッチ 2 の 6 および設定スイッチ 2 の 7 を OFF にしてください。 0または5(0.5秒) 1の位(小数点付き) 10の位 工場出荷時の設定:0秒 ご注意 放送前置固定ポーズを設定すると、すべてのラインについて文章の先頭にポーズが挿入されます。 ● 放送前置固定ポーズ動作中は、機器は無音放送状態となりますが、該当ラインのビジー出力は ON になります。 ● 放送前置固定ポーズは、RS-232C 経由の放送コマンドによる起動の場合も、起動端子からの放送起動の場 合も同様に挿入されます。 ● 起動端子からの放送起動で、放送遅延時間が設定されている場合は、放送遅延後に放送前置固定ポーズが 挿入され、その後に実際の文章放送を開始します。 ● 25 ■ 放送出力入切スイッチ EV-5000LU のライン出力ユニットの左側にある放送出力入切スイッチにより、放送出力を切断することがで きます。 放送出力入切スイッチ ON OFF 工場出荷時の状態(ON:出力許可)を示します。 1 2 3 4 実装されているボードの回線のNo.1の出力をON/OFFします。 実装されているボードの回線のNo.2の出力をON/OFFします。 実装されているボードの回線のNo.3の出力をON/OFFします。 実装されているボードの回線のNo.4の出力をON/OFFします。 ON:出力許可 OFF:出力禁止 ご注意 スイッチが OFF の状態では放送出力から音声は出力されませんが、モニタ出力からは出力されます。モニ タ出力の回線選択については、次項の「放送モニタ機能について」を参照してください。 ● スイッチが OFF で放送状態になった場合も、該当ラインのビジー出力は ON となります。 ● 放送モニタ機能について EV-5000 システムには、放送内容をモニタする機能があります。モニタ機能の使い方は以下のとおりです。 ● モニタ部カバーを開けます。 ● モニタしたい回線を、モニタ回線選択スイッチ[▽ △]で選択します。現在選択中の回線は、モニタ回線 表示 LED に表示されます。LED の表示内容とモニタ回線の関係は以下のとおりです。 LED の表示内容 1 ∼ 16 AL oF ● モニタする回線 回線の 1 ∼ 16 に対応 全回線のミキシング 非選択状態(音出ず) モニタ音量調節器で、音量を調節します。 26 仕 様 電 源 消費電力/電流 制 御 方 式 音源記憶方式 周 波 数 特 性 再生出力レベル 再生可能録音グレード 音源記憶メディア 音源記憶容量 簡易現場録音 同時多重出力数 再生出力回線数 多重出力/回線の増設 ライン出力ユニット実装数 放送文指定方式 文章・文節容量 通信制御入力 制 御 入 力 異常接点出力端子 モ ニ タ 機 能 モ ニ タ 出 力 ビ ジ ー 出 力 動 作 表 示 接近放送遅延タイマ ホスト通信プロトコル 通信コマンド メモリカードスロット 音 量 設 定 動作履歴記憶数 停電補償機能 使用温度範囲 仕 上 げ 寸 法 質 量 AC 100 V、50/60 Hz または DC 24 V 40 W(AC 動作時)、1.6 A(DC 動作時) マイクロコンピュータ方式 MPEG オーディオ 50 ∼ 14,000 Hz ± 3 dB(32 kHz サンプリング時、1 kHz 基準) 50 ∼ 20,000 Hz ± 3 dB(44.1 kHz サンプリング時、1 kHz 基準) 0 dBV(最大 +10 dBV)、600 Ω、平衡 ロング :アナウンス録音用(64 kbps) ノーマル : BGM、チャイム音、サイン音録音用(96 kbps) ハイ 1 :音楽録音用(128 kbps) ATA フラッシュメモリカード(最大容量 160 MB、当社推奨品) ロングモードで再生時 :最大約 5 時間 38 分* ノーマルモードで再生時 :最大約 3 時間 45 分* ハイ 1 モードで再生時 :最大約 2 時間 48 分* EV-350R で録音したカード(ATA フラッシュ、ハイ 2 以外の録音グレード)を 1 枚実装可 最大 16 多重まで(EV-5000LU が 1 枚あたり 4 多重で、最大 4 枚まで増設可) 最大 16 回線まで(EV-5000LU が 1 枚あたり 4 回線で、最大 4 枚まで増設可) ライン出力ユニット EV-5000LU の増設による 最大 4 枚実装可(EV-5000MFN には EV-5000LU が 1 枚実装済み。3 枚の追加が可) 完成文指定方式、文型指定方式 文型数 :最大 8,512 可変部数 :最大 8,128 可変文節数 :最大 8,512 総文節数 :最大 8,192 RS-232C(D-sub コネクタ(9P)、オス)、2,400 ∼ 19,200 bps 起動入力 1 ∼ 16、音量切換、カード切換、リセット 開放電圧: DC 24 V、短絡電流: 7 mA 1 接点出力(異常時メーク、ブレークの C 接点出力) 耐電圧: DC 30 V、制御電流: 0.5 A 放送音声モニタスピーカ内蔵、入力選択機能(回線ごと/全回線/OFF)、音量調節器付き 最大 1 W 1 回線あたり 2 出力、オープンコレクタ出力、耐電圧: DC 30 V、制御電流: 50 mA 出力回線ビジー LED(1 回線あたり 1 出力) 、放送禁止中、カードアクセス中、減音、電源表示、 CPU ラン表示、CPU 異常表示、カード異常表示、RS-232C 送受信モニタ 0 ∼ 99.5 秒(0.5 秒単位) 無手順(EV-2000 上位コンパチブル) 放送起動、ダイヤ切換、音量変更、内蔵時計時刻設定、音源テスト、動作履歴アップロード、 音源データダウンロード、管理データ(テーブルデータ)ダウンロード、放送禁止など EV-5000 フォーマット対応: 2 スロット(A/B) 予備スロット: 1 スロット(EV-350、EV-5000 フォーマット対応) 通常/減音の 2 種類プリセット可、各 -60 ∼ +10 dB(2 dB 単位) 最大約 10,000 イベント 動作履歴、内蔵時計、設定内容を約 100 時間バックアップ 0 ∼ +50 ℃ パネル:プレコート鋼板、黒(マンセル N1.0 近似色) 、3 分艶 482(幅)× 188.2(高さ)× 350.5(奥行)mm 9.4 kg ※ 本機の仕様および外観は、改良のため予告なく変更することがあります。 * 160 MB カード実装時 ● 付属品 電源コード(5 m) ……………………………… 1 ラック取付ねじ …………………………………… 4 ラック取付座金 …………………………………… 4 ヒューズ(1.5 A) ………………………………… 1 ヒューズ(4 A) …………………………………… 1 コネクタ結線用ドライバ ……………………… 1 27 [付録]設定スイッチ 1 ・ 2 機能一覧 ■ 設定スイッチ 1 機能割付表 1 BR0 2 3 - BR1 - RS-232C ボーレート選択 BR0 OFF OFF ON ON BR1 OFF ON OFF ON TM0 OFF OFF OFF OFF ON ON ON ON TM1 OFF OFF ON ON OFF OFF ON ON CPS OFF ON 4 5 TM0 常時 OFF 6 TM1 7 TM2 接点入力モード設定 8 CPS PC コネクタ 前/後 RS-232C ボーレート 19200 9600 * 4800 2400 TM2 OFF ON OFF ON OFF ON OFF ON 起動モード 1 * 起動モード 2 接点起動モード ワンショット起動、後入力禁止 ワンショット起動、順次記憶再生 起動モード 3 ワンショット起動、後入力割り込み 起動モード 4 レベル起動、後入力禁止 起動モード 5 レベル起動、後入力優先割り込み 有効となる PC コネクタ 後* 前* * 工場出荷時の設定 ■ 設定スイッチ 2 機能割付表 1 - 2 - 常時 OFF ST0 ON ON ON ON ON ON ON ON VDS ON OFF 3 ST0 4 ST1 常時 OFF ST1 OFF OFF OFF OFF ON ON ON ON 5 ST2 セルフテスト ST2 OFF OFF ON ON OFF OFF ON ON ST3 OFF ON OFF ON OFF ON OFF ON 6 ST3 7 8 VDS 音 量 常時 遅延時間 OFF 工場出荷時の設定:すべて OFF 設 定 セルフテストモード テストモード 0 テストモード 1 テストモード 2 テストモード 3 テストモード 4 テストモード 5 (使用しないでください) ソフトバージョン表示 音量遅延時間設定 設定中 通 常 商品の価格、在庫、修理およびカタログの ご請求については、取扱い店または最寄り の営業所へお申し付けください。 TOA インフォメーションセンター フリーダイヤル(無料電話 ) TEL. 0 1 2 0 - 1 0 8 - 1 1 7 商品や技術など、 お問い合わせにお応えします。 〒 665-0043 宝塚市高松町 2 番 1 号 TEL.(0797)72-7567 受付時間 9:00 ∼ 17:00(日曜・祝日除く) FAX.(0797)72-1090 133-12-619-6D