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「家庭の避難計画をつくる~防災ガイドブックの活用~」(PDF

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「家庭の避難計画をつくる~防災ガイドブックの活用~」(PDF
家庭の避難計画をつくる
~防災ガイドブックの活用~
平成27年度広域避難所運営連絡会
掛川市役所危機管理課
防災ガイドブック作成の目的
自分の住んでいる地域の
災害危険箇所を理解し、
「家庭の避難計画」の
作成を進め、
災害による死亡者ゼロの
実現を目指す。
2
防災ガイドブックの特徴
① 「家庭の避難計画」を作成する様式を入れた。
② 自主防災会が選定した「地域の避難場所」を
「指定緊急避難場所」として指定し、ハザードマップへ
掲載した(394箇所)。
③ 津波、震度分布、液状化、土砂災害、洪水の
ハザードマップを1冊に集約した。
④ 災害種別ごとに注意する情報、避難のタイミング、
避難行動、平常時の備えをまとめた。
3
「家庭の避難計画」をつくる
災害ごとの避難行動をあらかじめ決めておく。
= 慌てることなく避難行動がとれるように避難のタイミングと避難場所を決める。
避難の
タイミング
ステップ1
避難場所
ステップ2
避難所
ステップ2
マイ防災マップ
ステップ3
4
(防災ガイドブック3,4ページ)
避難行動の考え方
「避難行動」とは、
数分から数時間後に起こるかもしれない自然災害から「命を守るための行動」。
避難勧告等による避難行動については、これまでの避難所への移動のみでなく、
次の全ての行動を避難行動とする。
① 指定緊急避難場所への移動
② 安全な場所への移動
「立ち退き避難」
(自宅から移動しての公園、親戚や友人の家など)
③ 近隣の高い建築物への移動
④ 建物内の安全な場所での待避
「屋内安全確保」
5
(避難勧告等の判断・伝達マニュアル作成ガイドラインH26.4 内閣府より抜粋)
避難行動の原則
自然災害に対しては、自らの判断で避難行動をとることが原則
◎災害種別ごとに自宅は、立ち退き避難が必要な場所なのか?あるいは、
建物の上階への移動等で命の危険を脅かされる可能性がないのか?
について、 あらかじめ、確認・認識する必要がある。
⇒避難場所の確認
◎気象庁から気象注意報が発表された段階で避難が必要となるレベルに発達
する可能性があるかどうか注意をはらう必要がある。
⇒情報の収集、避難のタイミングの確認
◎立ち退き避難が難しくなることも想定されることから、早めの避難行動をとる
心構えが必要。
(避難勧告等の判断・伝達マニュアル作成ガイドラインH26.4 内閣府より抜粋)
「家庭の避難計画」をつくる
6
「家庭の避難計画」の作成手順
ステップ1 災害の危険性を知る
知識編5ページ~
ハザードマップ22ページ~
地震、津波、洪水、土砂災害のハザードマップを参照して、自宅周辺にどのような災害の危険性が
あるか確認する。
ステップ2 「避難場所」、「避難所」を知る
ハザードマップ22ページ~
災害種別ごとに安全確保する「避難場所」を確認する。
災害発生時には、まず、「避難場所」へ避難し、身体の安全を確保する。
その後、自宅に住めなくなった場合は「地域の避難所」や「広域避難所」で避難生活をすることになる。
ステップ3 避難経路を知る
ハザードマップ22ページ~
自宅から「避難場所」までの避難経路を考える。ハザードマップを参照し、災害の危険性の少ない
安全な避難経路を選択する。
ステップ4 家庭の避難計画を作る
家庭の避難計画3-4ページ
ステップ1からステップ3までの確認したことを整理し、「家庭の避難計画」や「マイ防災マップ」、
「家族の情報」を作成する。
(防災ガイドブック2ページ)
7
ステップ1 災害の危険性を知る
ハザードマップ、凡例を見て、自宅周辺や避難場所までのルートにどのよう
な災害の可能性があるか確認する。
災害種別や自宅の立地条件により、避難のタイミングが異なるので、確認す
る。
(タイミング)
川が近いから早めの
避難が必要では?
(災害の可能性)
浸水想定区域、
土砂災害の危険箇
所ではないか?
土砂、洪水はP23~、震度分布図はP5、津波浸水域図は
P7,8、液状化可能性分布図はP9を参照
8
(防災ガイドブック22ページ)
避難のタイミング
1 地震
・ 緊急地震速報
・ 強い揺れが収まったら。
2 津波
・ 緊急地震速報、津波・大津波警報等
・ 強い揺れや弱くても長い揺れを感じたら。
3 土砂災害
・ 土砂災害警戒情報の発表。
・ 避難準備情報や避難勧告の発令。
体が不自由な人、お年寄りなど、
ひとりで避難ができない人や避
難に時間がかかる人は、早めに
避難してください。
4 洪水
・ 浸水の恐れがある低地では、大雨警報・洪水警報の発令。
・ 河川の水位が、氾濫危険水位を超えたら。
・ 避難準備情報や避難勧告の発令。
自宅の立地条件、家族構成等により、各家庭で避難のタイミングが異なります。
避難勧告が全ての世帯にとって最適なタイミングであるとは限りません。
早めの避難を心がけましょう。
避難するタイミングを知る
土砂災害時の発令基準
(防災ガイドブック14ページ)
屋内安全確保はせず、早めに立ち退き避難を行う。
避難勧告が発令された時点で、既に大雨となっていて立ち退き避難が困難だと
判断される場合は、屋内でも上階の谷側に待避する。
(静岡県統合基盤情報システム)
10
避難するタイミングを知る
水害時の発令基準
災害が発生している時に屋
外に移動することが、かえっ
て危険な場合は、2階への
移動など、屋内での安全確
保も避難行動になります。
(防災ガイドブック12ページ)
11
避難するタイミングを知る
インターネットによる雨量・水位・気象情報の提供
気象庁HP
静岡県
サイポスレーダー
12
避難するタイミングを知る
(防災ガイドブック15ページ)
13
ステップ2 「避難場所」「避難所」を知る
災害種別ごとの「避難場所」と、避難生活を送る「避難所」を確認する。
災害によって避難場所が異なる場合があるため、凡例で確認する。
(防災ガイドブック22ページ)
14
避難場所と避難所
避難場所:命を守るために避難する場所
避難所 :避難生活をする所
(防災ガイドブック2ページ)
15
避難場所(命を守るために避難する場所)
・指定緊急避難場所
(自主防災会が選定した
「地域の避難場所」を市が指定)
・公園、広場、親戚や知人の家
・近隣の高い建築物
「立ち退き避難」
・建物内の安全な場所「屋内安全確保」
ex.自宅の2階
16
自宅の立地条件により避難行動が異なる。
立ち退き避難が必要な場所なのか、2階への移動でよいのか
17
(避難勧告等の判断・伝達マニュアル作成ガイドラインH26.4 内閣府より抜粋)
避難所(避難生活をする所)
地域の避難所
自宅で生活できない場合は、
自主防災会の地域の避難所で生活する。
市の広域避難所
(42ヶ所うち初動時救護所5ヶ所)
地域の避難所で生活できない場合は、
広域避難所へ。
18
(防災ガイドブック21ページ)
ステップ3 「避難経路」を知る
自宅から「避難場所」までの避難経路を考えます。実際に歩いてみて、
何分かかるのか、危険箇所はどこかを確認します。
・避難に要する時間は?
・避難手段は原則徒歩。
避難に要する時間
が長ければ、避難の
タイミングを見直す。
19
ステップ4 家庭の避難計画を作る
ステップ1からステップ3で確認したことを整理し、「家庭の避難計画」、
「マイ防災マップ」を作成します。「家庭の情報」も記入します。
20
(防災ガイドブック3,4ページ)
ステップ4 家庭の避難計画記入例
揺れが収まったら
○△公園
1分 徒歩
○△公会堂
■■小学校
揺れが収まったら
家の裏の高台
1分 徒歩
○△公会堂
■■小学校
土砂災害警戒情報が
発表されたら
○△公会堂
3分 徒歩
○△公会堂
■■小学校
避難準備情報が発
令されたら
親戚○○宅
10分 徒歩
○△公会堂
■■小学校
お年寄りや、体が不自由
な人は、早めに避難。
家族構成によって異なり
ます。
氾濫しやすい川の側に
住んでいる場合は、早め
に避難。自宅の立地条件
により異なります。
21
(防災ガイドブック3,4ページ)
ステップ4 家庭の避難計画記入例
掛川太郎
減災株式会社
0537-21-1111
糖尿病
A型 ○○薬、△△薬
○△医院
災害株式会社
掛川花子
0537-21-2222
B型
持病、普段飲んでいる薬、
かかりつけ医を書いておく。
■■小学校
家族の集合場所を家族で
話し合っておく。
22
(防災ガイドブック47ページ)
家庭の避難計画作成スケジュール
5月
広域避難所運営連絡会(42箇所)で
各地域の代表者へ説明
5月~
地域の代表者が地域へ説明
5月~6月
各家庭で「家庭の避難計画」作成
5月1日~31日
水防月間
6月1日~30日
土砂災害防止月間(土砂災害の避難場所を検証)
8月30日
防災訓練で避難行動の実践、
避難場所の検証、見直し、作成状況報告
(水害の避難場所を検証)
自主防災会の防災計画
来年度
地区防災計画(32地区)(今年度モデル地区3地区予定)
23
勧告が出なくても 早めに避難する心構えを
災害発生のおそれが高まったとき、
市は空振りをおそれずに避難勧告を発令します。
しかし、浸水状況などは地域によって様々で、
避難勧告がその地域にある全ての世帯にとって最適
な避難のタイミングであるとは限りません。
災害から身を守る最も確実な方法は、災害に
遭わないようにする「早めの対応、早めの避難」です。
そのために、「家庭の避難計画」作成を進めましょう。
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