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日本農業新聞 特集号(JA大会決議・TPP特大号)

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日本農業新聞 特集号(JA大会決議・TPP特大号)
特集号(JA大会決議・TPP特大号)
平成28年の営農に向けて
サポーター550万人と共に創る
J Aグループ北海道は、平成 年6 月に﹃規制改革実施計画﹄で自己
改革を求められたことを受け、同 月に﹁組合員の所得向上や地域の活
性化﹂に向けた﹁改革プラン﹂を策定し、収益向上・担い手確保・組合
員の経営サポート・農業の魅力発信などの取り組みを掲げました。この
改革プランを加速・具体化させるため、昨年 月の第 回J A北海道大
会 で、﹃ 北 海 道5 5 0 万 人 と 共 に 創 る﹁ 力 強 い 農 業 ﹂ と﹁ 豊 か な 魅 力 あ
る 農 村 づ く り ﹂﹄ に 組 織 を 挙 げ て 取 り 組 む こ と と し ま し た。 全 道 民5 5
0 万 人 を 対 象 に、﹁ 食 と 農 で つ な が る 仲 間︵ サ ポ ー タ ー︶ づ く り ﹂ 運 動
を展開し、農業やJ Aを理解し、利用し、一緒に考え、行動してもらえ
るサポーターづくりを目指します。
26
団体が連携しながら、PR活
動や相談から研修、就農・定
着まで一貫した支援体制づく
りに取り組みます。
全道民を対象とした取り組
みは、かつてない大きな挑戦
志を結集し、着実に実践して
す。J A組合員・役職員が意
り組みが始まろうとしていま
に、生産から販売までの全体
有利販売を推進するととも
を目指します。ブランド化や
て、J Aグループがその一翼
目標実現に向けては、人づ
生活基盤の維持・発展に向け
くりを重視し﹁J Aグループ
域住民が暮らすために必要な
動を展開します。組合員や地
役職員がそれぞれの立場で活
員、J A・中央会・連合会の
ジ ョ ン を 設 定 し、J A 組 合
魅力を生かせる地域づくりビ
ことにしています。
やJ Aへの理解を広げていく
まる仕組みも取り入れ、農業
施設を訪れるとポイントがた
を発信していきます。J Aの
A、地域に関する多彩な情報
﹁ 力強い農業 ﹂
﹁ 豊かで魅力
な っ て い ま す。 こ の た め、
実態を踏まえ見直すことに
す。准組合員の利用規制も、
法の見直しが予定されていま
﹁サポーターづくり﹂で
は、①道産農畜産物を食べる
環境変化に対応するため、協
ニーズや農業をめぐる激しい
策﹂を策定しました。組合員
人 づ く り ビ ジ ョ ン・ 実 践 方
守り発展させ、北海道550
とこそが、食料基地北海道を
なって着実に実践していくこ
A組合員と役職員が一体に
ポーターづくり運動などをJ
で、食料基地北海道の将来を
次回
JA大会
切り拓くためにも、農業やJ
経済的豊かさ
心の豊かさ・誇り
P P ︶ が 大 筋 合 意 さ れ、 農
②J A を 利 用 す る ③J A グ
万 人 か ら 信 頼 さ れ るJ A グ
食料供給基地を
担うにふさわしい
所得の確保
す。
﹁新規担い手倍増﹂では、
に、①農業所得 %増大②新
後継者や新規参入を含めた新
同の理念を理解し、自主性や
550万人とのつながり
大会決議事項の﹁力強い農
業﹂では平成 年度を目標
規担い手倍増︱︱の実現を掲
ループの活動や交流に参加す
(経営体数の維持)
業・ 農 協 改 革 が 迫 ら れ る 中
Aへの理解の輪を広げていく
規就農者を年間600人程度
食と農を通じて
地域住民・消費者
%増
食と農でつながる
550万人サポーターづくり・・・・・・・・・・・ 12面
げました。
﹁ 農業所得
大会決議実践へ
「経営基盤強化と女性参画」・・・・・・・・・ 11面
ことが求められています。各
大会決議実践へ
「JAグループの人づくり」・・・・・・・・・・・・ 10面
ループ北海道を構築する礎と
TPP「運動の総括と今後の対応」・・・・・・・・ 9面
リーダーシップを発揮できる
TPP関連対策大綱の決定内容 ・・・・・・・・・・・ 8面
る④共に行動する︱︱という
TPP大筋合意内容と国民の懸念 ・・・・・・・・・ 7面
から1200人程度へと増や
作物別対策「酪農・畜産」・・・・・・・・・・・・・・・・ 6面
大﹂では、もうかる農業の実
作物別対策「畑作農業」・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5面
J Aでは事業計画などに具体
作物別対策「水田農業」・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4面
なります。
力強い農業の実現「新規担い手倍増」・・・・・ 3面
人材を育成していく方針で
力強い農業の実現「農業所得20%増大」・・ 2面
す。
もくじ
つ な が り を 想 定。 ス マ ー ト
第28回
JA大会
次回
JA大会
フォン︵スマホ︶の独自アプ
(目標見直し) 実践期間
し、定着を目指します。地域
協同の力で
新規担い手倍増
20 31
北海道550万人と共に創る
20
豊かな
魅力ある農村
力強い農業
目標年度
改革プランに基づく
自己改革期間
改革プラン
(指針策定)
メインテーマ
持続可能な
(将来ビジョン)
持続可能な
大会の実践期間
ごとに担い手の確保目標を設
平成26年度 平成27年度 平成28年度 平成29年度 平成30年度 平成31年度
現に向けて、消費者・実需者
【改革プランに基づく自己改革期間とJA北海道大会の期間対応】
ニーズに対応した産地の確立
協同の力で
的な取り組みを盛り込み、地
農業所得20%増大
域の実態に合わせた多様な取
ある農村﹂
、550万人サ
です。環太平洋連携協定︵T
のコスト低減や、商品開発や
﹁ 豊かな魅力ある農村づく
り﹂では、J A段階で農業の
全道から2300人が参加し、
『北海道550万人と共
に創る
「力強い農業」
と
「豊かな魅力ある農村」
』
を決
議した第28回JA北海道大会
(平成27年11月11日
開催)
。
農業所得20%増大や新規担い手倍増ととも
に、
「食と農でつながる550万人サポーターづくり
運動」が、JAグループ北海道を挙げた取り組みと
してスタートします。
平成 年4月には改正農協
リを開発・活用し、農業やJ
法が施行され、5年後には同
28
いくことが重要になります。
28
を担っていく方針です。
11
販売力強化にも取り組みま
11
定し、地域内で農業者や関係
﹁改 革 プラン﹂を加 速・具 体 化
大 会 決 議 実 践へ意 志 結 集
「力強い農業」
と
「豊かな魅力」
ある農村実現へ
特集号・平成28年の営農に向けて
(2)
収益向上の取組事例
−JAによる農業振興の取組事例集 第2集・第3集より−
農業所得20%増
販売戦略を強化
また、農畜産物の集荷・販
売に対して、共計・共販の強
マーケットイン追求
新たな価値の創出も
ズを的確にとらえ、情報共有
み を 生 か し な が ら、 組 合 員
収益向上を図ります。
に基づく産地体制の確立によ
ニーズに応える販売手法の対
J Aグループ北海道は、多
様化する消費者・実需者ニー
り、 買 っ て も ら え る も の を
効率的活用︵共同化︶
、経 営
応をより強化します。
管理︵分析︶による経営改善
作って売る戦略へと転換し、
営農基本技術︵適正施肥・
防 除、 輪 作・ 適 地 適 作 の 実
営農基本技術を励行
生産∼販売コストを低減
施、飼養・家畜衛生管理、草
︵ 高度化 ︶
、と り ま と め 購 買
の確実な実践、機械・施設の
地管理、生産履歴の記帳等︶
J Aグループ北海道は、消費者が求める幅広い
ニーズに応え、安全・安心な農畜産物の生産と安
定供給を通じて、国民・道民の豊かな食生活に貢
献するとともに、地域社会・経済を支える基幹産
業としての役割を発揮し、食料供給基地を担うに
ふさわしい所得を確保する農業を目指します。
ニーズに即した
産地形成
需要動向の的確な把握
高品質・安全安心な
農畜産物の生産支援
JA施設による仕分調製の
徹底と基準品の出荷
需要動向をふまえた
生産目標等の提示
商品開発と市場投入
プロモーションの強化
ブランド確立と有利販売
品種・技術開発
※マーケットインとは…消費者・実需者ニーズの声を重視し、よりニーズのある農畜産物を生産していく考え方
⑵組合員の努力が適切に反映される販売手法の構築
の導入等によって、生産から
産地化に向けた結集
連合会・
中央会の実践
サポート・
一体的運営
高品質・安全安心な
農畜産物の生産
サポート・
一体的運営
ニーズをふまえた
計画生産
JAの実践
︵事業量結集︶による安価供
【マーケットインの追求に向けた実践例】
販売までのトータルコスト低
⑴マーケットインのさらなる追求と新たな価値の創出
給、省力・低コスト生産技術
1.儲かる農業の実現に向けた収益向上の取り組み
組合員の実践
共計・共販の必要性や
精算内容の
組合員への説明
JA共計ルールの見直し
多様な販売手法の強化
サポート・
一体的運営
サポート・
一体的運営
共計・共販や多様な
販売手法に向けた
理解と参画
連合会・
中央会の実践
JAの実践
全道共計ルールの見直し
契約取引(買取、
播種前契約等)の強化
減等を実現します。
【販売手法の実践例】
組合員の実践
JA名
取り組み内容
JA今金町
「今金男しやく」は、
でん粉質をたっぷり含
んだ高品質を保ってお
り、常に最高価格での
取引を実現。
JAにいかっぷ
ピ ー マ ン「 み お ぎ 」
は、 果 実 が 大 き く 育
ち、果肉が薄く苦みが
少ない特徴を持つ。北
海道産の40%のシェア
を占めるまで成長。
JA夕張市
「夕張メロン」は、昭
和35年から生産者とJA
が、一元出荷全量体制
を確立。世界一厳しい
とされる品質基準で日
本の高級メロンの代名
詞的存在。
JA北はるか
「フルーツトマト」生
産振興において、木質
バイオマスの活用によ
る共同育苗施設の導入
で育苗経費を削減。
JA斜里町
「にんじん」生産にお
い て、 収 穫・ 洗 浄・ 箱
詰 め・ 予 冷 ま で を2時
間以内で実現。用途に
合った多元販売で、生
食にんじん価格の変動
緩和も実現。
JA十勝清水町
「十勝若牛Ⓡ」はホル
スタイン牛を約14ヵ月
の肥育期間で出荷。『牛
肉 サ ミ ッ ト2012』 に
「十勝若牛のロースト
ビーフにぎり」で初参
加し最優秀賞を獲得。
JAひだか東
「夏いちご」生産を
徐 々 に 拡 大。 平 成26
年は生産量134t、販売
額284百 万 円 と な り、
夏いちご生産量全国
No.1。
JAピンネ
品位別仕分け集荷によるオーダーメイドの米
づくりや物流改善で組合員の意識を高め、産
地指定率の向上や播種前契約を増加。
JA道北なよろ
もち米品質の高さで伊勢名物「赤福餅」の原
料指定、福岡県「もち吉のあられ」にも使
用。雪冷熱により貯蔵中の玄米の品質を保
持。
多様な販売手法の強化
2.営農基本技術の励行と生産から販売までのトータルコスト低減 トータルコスト低減の取組事例
−JAによる農業振興の取組事例集 第3集より−
【コスト削減に向けた実践例】
JAの実践
組合員の実践
生産資材のコスト低減と
安価供給
施設の集約・整備や
相互利用
経営分析による経営改善
組勘データ活用による
経営改善支援
省力・低コスト
生産技術の導入
省力・低コスト生産技術の普及
取り組み内容
JAようてい
作物毎に販売データ・生産履歴データ・土壌分析デー
タに基づく施肥設計、気象状況等を一元化して組合員
へ配布。組合員の営農意欲向上を実現。
JAとまこまい
広域
JAの土壌分析センターで化学
性診断を行い、組合員の適正
施肥を実現。JAが事業主体
となることで、対策診断から
計画診断まで統括的に実施。
JA苫前町
てん菜共同育苗・共同移植の取り組みにより、作業効
率の向上・省力化を実現し、栽培戸数の増加・作付面
積の拡大を実現。
JAきたみらい
営農支援システムを導入、組合員の生産情報等の一元
化を実現。更にタブレット端末を利用して組合員への
経営サポート体制を強化。
予約購買推進
サポート・
一体的運営
機械・施設の効率的利用
予約購買推進
サポート・
一体的運営
営農基本技術の励行
(適正施肥・防除、
飼養・草地管理等)
JA名
連合会・
中央会の実践
生産資材のコスト低減と
安価供給
施設の集約・整備や
相互利用の支援
組勘データ活用による
経営改善支援
省力・低コスト生産技術の
普及支援
( 3 ) 特集号・平成28年の営農に向けて
担い手の確保・育成の取組事例
−JAによる農業振興の取組事例集 第2集・第3集より−
JA名
取り組み内容
持続可能な農業へ
担い手を確保育成
﹁地域から人を減らさな
い﹂という強い認識のもと、
業就業への道筋づくりなど担
域で連携・協同した取り組み
援・相談体制の充実など、地
少に歯止めを掛けます。
の加速によって、担い手の減
道産の魅力世界へ
6次産業化 を推進
組合員の所得向上や地域社
会の活性化、地場産農畜産物
の付加価値向上に向けて、大
い手確保の取り組み、研修農
場・施設の整備や指導者等の 和食の無形文化遺産登録や
海外における日本食ブームを
規模かつ専業的な経営体を主
確保など担い手の受け皿づく
地域の担い手は地域で育成す
踏まえ、北海道の農畜産物が
実態に即した農政
実現へ意志を結集
3.力強く持続可能な農業を支える担い手の確保・育成
【担い手確保・育成に向けた実践例】
組合員の実践
JAの実践
連合会・
中央会の実践
担い手確保目標の設定
担い手確保目標の
設定支援
親子間(法人内)の
農業技術・生産基盤の継承
経営継承支援
農業の魅力発信活動
農業魅力発信活動/
担い手募集活動/
高校・大学等との連携
パートナー・仲間づくり
地域内連携による
研修・就農システム等の策定
就農時の金銭的負担・不安の
軽減支援
パートナー・
仲間づくり支援
農業魅力発信活動/
担い手募集活動/
学生向け就学資金支援
サポート・
一体的運営
新規就農者への技術支援/
新規就農者の受入れ協力
サポート・
一体的運営
JAびほろ
「春よ恋」と「ゆめちか
ら」をブレンドした業務
用「生めんタイプ美幌小
麦中太ちぢれ麺」
、美幌
町産の黒毛和牛、たまね
ぎ、にんじん、じゃがい
もを使用した「美幌和牛
ほろほろ煮込みカレー」
を販売。組合員の生産意
欲向上やJAの知名度
アップを実現。
報提供と意見積み上げを徹
JA稚内
「稚内牛乳」は、低温殺
菌法とノンホモジナイズ
ドによる製造で、美味し
さを追求。日本最北のま
ち稚内の魅力を伝える
「稚内ブランド」にも認
定され、地域特産物の付
加価値向上に繋げた。
20
底 し、 組 織 を 挙 げ た 運 動 展
6
9
農 業 所 得 % 増 大、 新 規
担 い 手 倍 増 に 向 け て、 組 合
JA中札内村
・経営継承対策
など
4
冷凍枝豆のほか、枝豆に
関する多種多様な加工品
を開発・販売。「えだ豆
餃子」「黒えだ豆コロッ
ケ」は地元企業に製造委
託し農商工連携を実現。
「えだ豆らーめん」と
「えだ豆うどん」は海外
に輸出。
体とする本道農業の特徴を踏
など
持つ美味しさなどの魅力を世
・相談員等の確保
・研 修・育 成 カ リ
キュラムの策定
まえ、J A組織を主体とした
・指導者等の確保
界の食卓に発信し、道産農畜
・定住・生活面での
支援
北海道型の6次産業化や農商
・研修生・従業員等
向け居住施設の
整備
工連携に取り組みます。
・就農時の施設・機
械等の取得支援
開を図ります。
JAゆうべつ町
・研修農場・施設の
整備
員 やJ A・ 連 合 会、 関 係 機
7
た ま ね ぎ、 に ん じ ん、
キャベツ、だいこんなど
農 産 物16品 目 程 度 を サ
ハリンに輸出。湧別町産
農産物の新たな販路拡大
の可能性を確認。
●地 域 と の 調 和・
定着に向けた支
援・相 談 機 能 の
充実
●担い手を技術・経営・生活面でサポートする体制づくり
●組織活動を通じた担い手の仲間づくりやパートナー対策をサ
ポートする体制づくり
作目別の農業政策は
∼ ペ ー ジ、 T P P 対
策、 今 後 の 取 り 組 み は
∼ ページに詳細を
掲載しております。
取り組み内容
●地域における新
たな担い手とな
る人材の受け皿
づくり
など
−JAによる農業振興の取組事例集 第3集より−
JA名
担い手の定着へ
産物の需要喚起と北海道ブラ
・奨学金等による
農業就業への道
筋づくり
関・ 団 体 は 自 ら の 取 り 組 み
道産農畜産物の海外発信・北海道型6次産業化の取組事例
・高校・大学等と連
携した人材育成
を 行 い つ つ、 生 産 現 場 の 実
『( 有 ) 標 茶 営 農 サ ポ ー ト セ ン タ ー』 を 設
立。酪農ヘルパー事業、コントラクター事業
を実施し、組合員の労働負担軽減に貢献。
・人材募集活動・P
R活動(農の魅力
発信)
態 に 即 し た 必 要 な 政 策・ 支
JAしべちゃ
・親子間継承が促
進される環境整
備
援策を国などへ求めて行き
JAふ ら の ア グ リ パ ー ト ナ ー 対 策 本 部 を 設
置。JA事業として毎年4,5回の交流会を実施
し、成婚実績は56組(平成17∼26年度)
。
●地域一体となっ
た確保戦略
ま す。 ま た、 組 合 員 へ の 情
JAふらの
担い手の研修・育成
ンドを構築します。
JA中春別
茨城県内の農業栄養専門
学校と就農就業支援連携
協定を締結。学生進路の
選択肢が広がるととも
に、労働力確保に向けた
受入体制を確立。
担い手の確保
ることを基本に、地域におけ
JAところ
女性を中心とした体験
型・交流型・滞在型施設
『ファーマーズハウスう
える』を設立。作物の植
付・管理・収穫作業、搾
乳作業を中心に研修。
地域における担い手確保・育成システム
り、担い手の定着に向けた支
JA北宗谷
北 宗 谷 農 業 学 園Gree"N"Grass を開講。就農
後間もない経営者や新規
就農を目指す研修生に基
礎的知識や地域活動の取
り組みなどの講義を実
施。
新規担い手倍増
支援・相談を拡充
る担い手確保目標の設定、農
JAむかわ
「むかわ町新規就農等受入協議会」は長期・
短期農業体験などを実施。
「同町地域担い手
育成センター」は新規就農者・実践研修者の
募集、長期農業体験後の独立就農希望者向け
に「むかわ就農研修農場」を運営。
研修・就農システム等の策定支援
経営管理の高度化
経営管理支援
経営管理支援
営農基本技術の励行/
省力化技術等の導入
労働負担軽減支援/
農地・機械等有効活用支援/
金融支援
労働負担軽減支援/
農地・機械等有効活用支援/
金融支援
農業法人(JA出資型
含む)の設立・運営
農業法人(JA出資型
含む)の設立・運営支援
農業法人(JA出資型
含む)の設立・運営支援
参入企業との連携
参入企業との連携支援
年度の助成措置
す。
立金で補てんする仕組みで
付金と農業者が積み立てた積
を生産する農業者に対して、
大豆・飼料用米等の戦略作物
保される見通しです。都道府
同額︵804億円︶程度が確
化・低コスト化生産の取り組
積の維持・確保や稲作の省力
また、全道統一メニューで
に分けて行われ、最終的には
ある道枠として、水稲作付面
県への配分は、 年度は2回
みを支援するため、備蓄米・
に活用されます。
域振興作物の生産などの支援
の戦略作物の生産性向上、地
決めました。
実績面積の確保を図る方針を
向けて、 年産は 年産作付
北海道米の安定需要の確保に
される 年産以降を見据え、
善に取り組む必要はあるもの
会では、引き続き米の需給改
の北海道農協米対策本部委員
集落営農・認定就農者が対象
から 万5000円が支払わ
会で活用計画を設定し、地域
されます。今後、各地域協議
調整の取り組みに応じて配分
や目標数量の深掘りと地域間
す。これに﹁ソバ・ナタネ﹂
付金の道枠支援の表の通り︶
。
をします︵交付単価は産地交
手取りを確保できるよう支援
行った場合、主食用米並みの
稲作生産に向けた取り組みを
としました。また、水田機能
の達成に向けて取り組むこと
る 万290㌶に設定し、そ
年産の自主的取組参考値であ
秋頃に配分されます。
30
加工用米や飼料用・米粉用米
作柄は作況指数104の﹁や
の維持と北海道米総体の需要
を確保するため、非主食用米
の生産による水稲作付面積の
万464㌶となるとともに、
機関・団体が連携して対応す
らの目標達成に向けて、関係
維持・確保に取り組み、これ
自主的取組参考値は9万93
や良﹂となり、7月上旬まで
する評価が着実に高まってい
などによって、北海道米に対
めて重要となります。
に継続して取り組むことが極
海道米の需要拡大と有利販売
これを受け、昨年 月開催
年産米の生産数量目標
は、 毎 年 の 需 要 減 少 を 反 映
の低温で作柄への影響が心配
ますが、府県産米も新品種が
ることとしています。
されましたが、品質・収量と
グループへの結集を図り、北
米のブランド力の向上やJ A
に取り組むとともに、北海道
とも高品質・良食味米の生産
確保﹂を図るためには、今後
﹁生産者の経営安定と所得の
米どころ北海道﹂の実現と
競争に打ち勝ち、
﹁ 日本一の
販売環境は続きます。産地間
2%︶減少し、配分面積は
北海道は、生産数量目標が
5 8 3 0 ㌧︵ 前 年 比 1・
れました。
︵前年比4万㌧減︶と設定さ
設 定 さ れ、 全 国 7 3 5 万 ㌧
続き﹁自主的取組参考値﹂が
ました。また、前年産に引き
削減の743万㌧と設定され
82㌶と設定されました。
年産米の推進
の実情に即して、麦・大豆等
15,000
(生産性向上)
に資する取り組みへの助成
2、省力化・低コスト化
28
し、全国では前年から8万㌧
※国からの配分額や、国との協議等により変更があり得ます。
の、一方で米生産調整が見直
交付金が交付される制度は維
の当初配分実績に対して8割
地域協議会に対する配分
て ㌃当たり5万5000円
は、国の配分と同様、前年度
持されます。飼料用米と米粉
を配分し、残りは国からの配
7,500
27
用米への支援は、収量に応じ
れます。数量払いの助成を受
④備蓄米の取り組みに対する助成
︻米に対する助成︼
けるためには、農産物検査機
となります。
7,500
28
ナラシ対策の対象者要件に
②収入減少影響緩和対策
ついては、 年産から規模要
米価変動補てん交付金が
年 産 か ら 廃 止 さ れ た た め、 件が廃止され、認定農業者・
米・畑作物の収入減少に対す
る所得補てんは、収入減少影
響緩和対策︵ナラシ︶だけと
15,000
回る作付面積となりました。
販売面では、これまでの生
産者や関係機関・団体の努力
③酒造好適米の取り組みに対する助成
①米の直接支払交付金
米の直接支払交付金は、
年産と同様に ㌃当たり75
分を受けて追加配分されま
②飼料用米・米粉用米・WCS用稲の生産に対する助成
00円が交付されます。米の
関による数量確認が必要とな
30,000
27
○水田機能の維持と北海道米総体の需要を確保する観点から、非主食用米の
生産による水稲作付面積の維持・確保に向けて取り組む。
︻転作への助成︼
①加工用米の取り組みに対する助成
とができました。
1、水稲作付面積の維持・確保
28
○28年産主食用米の作付にあたっては、27年産米の自主的取組参考値である
100,290haに設定し、その達成に向けて取り組む。
計画単価
(円/10a)
配分要素
次々と出てくるなど、厳しい
≪28年産米の取組目標≫
なります。ナラシ対策は、当
産地交付金の道枠支援
生産数量目標︵面積換算値︶
の作付け、省力化・低コスト
具体的には、 年産主食用
米の作付けにあたっては、
※
「そば、なたね」
については、産地交付金から交付
に従って生産を行った販売農
20,
000円
家に対して、全国一律に交付
加工用米
もに平年作以上を確保するこ
≪生産数量目標・自主的取組参考値の配分比較≫
80,
000円
主的取組参考値を190㌶下
WCS用稲(ホールクロップサイレージ)
年産の販売収入の合計が標準
①水田活用の直接支払交付 ります。
的収入を下回った場合に、そ
②産地交付金
金
水田を有効活用して、麦・ 全国の予算枠は、前年度と
格は 年産米を若干上回る水
準で推移しています。
北海道では、主食用米の需
35,
000円
27
28
10
10
27
麦、大豆、飼料作物
高 ま る 北 海 道 米の評 価
﹁ 日 本一の米 どこ ろ ﹂め ざ す
給改善に向けて、 年産は自
主的取組参考値︵ 万290
㌶︶の達成に向けて主食用米
の削減に取り組んだ結果、自
28
26
○戦略作物助成
水田での戦略作物の作付面積に応じ、全国統一単価で交付
の差額の9割を、国からの交
大豆の
面積
されます。
年産米の全国の主食用米
作 付 面 積 は 1 4 0・ 6 万 ㌶
と、生産数量目標141・9
万㌶を下回り、生産数量目標
の配分を開始して以来、初め
て超過作付けが解消されまし
た。これは、 年産米価格が
全国的に大幅下落したことを
受け、飼料用米が前年比6・
2万㌶増えたことが大きな要
因です。一方、米消費量の減
×
10
99,382
547,330 101,920 538,580 100,290 541,500 100,464 535,669
北海道
高品質、良食味でブランド化
需要拡大と有利販売を推進
水田
少は止まらず、米の需給は一
定程度改善されたものの、価
10
12
7,510,000 1,420,000 7,390,000 1,400,000 7,430,000 1,400,000 7,350,000 1,390,000
全 国
面積
【ha】
数量
【トン】
面積
【ha】
数量
【トン】
面積
【ha】
数量
【トン】
面積
【ha】
数量
【トン】
自主的取組参考値
生産数量目標
自主的取組参考値
生産数量目標
水田活用の直接支払交付金
10 27
28年産
27年産
大豆の
差額
22
収量に応じ
55,000∼105,000円
飼料用米、米粉用米
加入者
【1】
麦の
面積
当年産
収入
×
標準的
収入
(5中3)
交付単価(10a当たり)
対象作物
国
【3】
麦の
差額
品目ごと
補填金
の収入
差額を
(収入減
合算
の9割)
×
米の
面積
28
10
①米の直接支払交付金
米の生産数量目標に従って販売目的で生産する販売農家に対し、
7,500円/10a交付。29年産までの時限措置として実施
②収入減少影響緩和対策(ナラシ)
当年産の販売収入の合計が、標準的収入を下回った場合に、その
差額の9割を、国からの交付金と農業者が積み立てた積立金で
補てん
26
米の
差額
米情勢
米に対する助成
27
(4)
特集号・平成28年の営農に向けて
費数量を上回る繰越数量とな
また、現状では、輪作体系
上必要な面積は、地域輪作体
調となったことから、年間消
が、反収が4年連続で豊作基
を行うことが必要です。
面積を抑制しながら需給調整
した。その結果、作付面積が
に、増反に向けて取り進めま
の安定供給数量確保を目的
て い ま す。 金 時 類 は、 小 袋
大幅に増加する見通しになっ
豆・煮豆用途向け上位等級品
系や意向面積等を勘案すると
増加し、反収も大幅増加した
り、 年産では一定程度作付
2万㌶程度であることを踏ま
ことから、次期繰越数量は増
27
26
25
24
23
22
年
度
年
度
年
度
年
度
年
度
年
度
年
度
年
度
により裾野の広がりが見られ
え、今後3カ年の作付面積の
21
るものの、輸入小豆・加糖餡
方向性を設定しました。
年
度
しかし、今後さらなる需要
安全・安心で高品質な畑作物
確保・拡大を図るためには、
を含めた市場全体の消費は前
20
4.豆類
安定供給体制を維持しつつ、
年を下回る等、本格的な需要
年
度
が確保できるよう計画的な販
の安定生産を図る﹂ことを第
多様なユーザーの要望に対応
19
ました。
一義とし、各地域農業再生協
していくことが重要で、その
に上回ったこと、輸入競合品
大手亡は、作付面積が増え
たことや、反収も平年を大幅
けた取り進めが必要です。
面積に基づく需給適正化に向
られます。よって、作付指標
定の目的は達成されたと考え
加し、需給安定化に向けた一
の増加に伴う道産消費数量の
め、 年産からの3カ年を需
中、 作 付 面 積 が 急 増 し た た
分な需要確保ができていない
2550円︶などもあり、十
減少により、次期繰越数量が
5.麦類
J Aグループ北海道は、
年5月に用途別の需給ギャッ
プ解消や小麦の過作傾向の是
正などを目的に、 年産に向
けた﹁北海道の小麦生産が目
指す方向﹂を決めました。
向、さらには高甘味度甘味料
要の拡大と定着を図る年産と
位置づけ、 年産の作付面積
を維持し、これに見合った需
要の拡大を目指してきまし
価が高まり、 年産民間流通
する形で北海道産小麦への評
組んできた結果、これに呼応
着を図るべく産地として取り
目指す方向の到達に向けて た。
北海道契約目標面積・契約
パン・中華めん用小麦の作付
目標数量の設定等、需要の定
を推進してきましたが、新品
㌔
種の登場や 年度の新制度導
入 と 併 せ て 品 質 加 算︵
した。今後も引き続き対策を
の台頭を背景に砂糖需要量は
や適時圃場防除等の対策を徹
国内では、加糖調製品の輸
入増加や消費者の低甘味志
底した結果、被害は減少しま
23
需要の拡大を図っていくこと
が必要です。また、てん菜は
合理的な輪作体系の確立や畑
地のフル活用、食料自給率の
向上に寄与する作物であり、
今後も作付指標面積である6
万6 0 0 0 ㌶ の 目 標 に 向 け
て、作付面積の拡大を図って
いくことが必要です。
麦の入札では、ホクレン分の
上場銘柄は全量落札となって
います。価格は主要銘柄では
基準価格を上回る結果となり
ました。
進していきます。
要定着に向けた取り組みを推
に、北海道産麦のさらなる需
供給体制の構築を図るととも
にしっかりと応えられる安定
ます。今後は、実需のニーズ
期全量契約となるよう推進し
き合いが強い状況であり、早
パン・中華めん用ともに、引
するなどの取り組みにより、
現在、相対契約の締結に取
り組んでおり、日本めん用・
が、砂糖の持つ機能性を周知
減少傾向で推移しています
徹底することで、被害を抑え
ることが可能です。
成
18
1. 年産畑作物作付指標面積
大きな環境変化にさらされて
議会が自ら策定した﹁地域輪
万1 9 0 0 ㌶ と な り ま し た
いくことが必要です。
28
売を進めた結果、需要は回復
いますが、今後も日本の食料
作計画﹂
﹁水田フル活用ビ
回復には至っていません。
傾向にあります。
生産・自給率向上に寄与し、
ためにも安定供給体制の基盤
年産畑作物作付指標面積
は、
﹁ 輪作体系の確立により
消費者や実需者に支持される
ジョン﹂を基礎に、各作目の
小豆類の消費状況はコンビ
ニ各社の和スイーツの展開等
安全・安心な畑作物を安定供
需給情勢や各種農業諸制度を
年産作付面積は、前年実
となる作付面積の拡大を図っ
績面積を4300㌶下回る2
北海道畑作農業は、TPP
交渉が大筋合意に達するなど
給する責任があります。よっ
踏まえ設定しています。
526㌶となり、馬鈴しょで
ていくことが必要です。
て、北海道畑作農業の使命を
.でん粉原料用馬鈴しょ
ん粉の生産量は前年産を63
184,700
確実に果たしていくために
は、畑作物作付指標面積に基
づく計画生産を着実に推進し
年産でん粉原料用馬鈴
しょ︵専用品種︶の作付面積
そのため、土地利用型作物
による輪作を基本に、持続的
00㌧程度下回る 万760
27
き、作付面積の拡大を図って
238,000
期間中のハウスクリーニング
26
ていくことが必要です。
に発展していくことを共通認
害があったものの、全道的に
生 育 は 概 ね 順 調 に 進 み、 単
収・糖分ともに平年を大きく
上回る出来秋となりました。
そ の 結 果、 産 糖 量 は、 て ん
菜・てん菜糖の交付金の対象
上限数量である 万㌧を超え
る見込みとなりました。
しかし、平年並みの単収、
糖分だった場合、指標面積の
6万6000㌶の作付で産糖
32
193,900
173,600
27
年度
(推算)
26
年度
25
年度
は、前年産を割り込む1万5
識 と し て、 基 本 理 念 で あ る
0㌧が見込まれています。
210,000
量が 万㌧となることから、
60
﹁持続可能な畑作農業の確
230,000
年産の生育状況は、一部 一方、 年産に大きな被害
地域で干ばつと大雨による被 をもたらした西部萎黄病は冬
3.てん菜
販売量
畑作物作付指標面積に基づ
26
28
23
年産馬鈴しょでん粉生産量が
馬鈴しょ
産糖量
作付面積
生産量
250,000
在庫量
生産量
反収
品目
立﹂に向けた計画生産を着実
豆
類
菜豆
0
50,000
国内産馬鈴しょでん粉の生産量と販売量の推移
4.8ヶ月
14.9ヶ月
14.0ヶ月
16.8ヶ月
4.8ヶ月
12.1ヶ月
1.8ヶ月
12.7ヶ月
3.91
54.5
4.67
958.0
4.62 1,012.5
5.23
142.2
3.89
3.7
3.94
246.7
3.98
18.9
4.31
411.5
大 納 言
小
豆
小 豆 類
大 手 亡
27
中
長
金 時 類
高級菜豆他
いんげん類計
60,419
200
59,235
58,682
58,188
57,234
(19∼27 でん粉年度、単位:トン)
次 期
繰越量
33.8
1,000.5
1,034.3
125.5
2.0
171.1
3.2
301.8
商品化 前年産 供給量 年 間
数 量 繰越量
計
消費量
50.9
67.3
118.2
84.4
900.8
903.6 1,804.4
803.9
951.7
970.9 1,922.6
888.3
134.1
81.3
215.4
89.9
3.5
3.5
7.0
5.0
232.5
107.6
340.1
169.0
17.5
7.0
24.5
21.3
387.6
199.4
587.0
285.2
62,559
187,600
189,200
163,400
24
年度
23
年度
22
年度
21
年度
20
年度
19
年度
466
万3900㌧となったこと
小豆
606
年産
67,364
66,566
65,970
64,442
196,100
26
作付
面積
1,394
20,506
21,900
2,720
95
6,260
475
9,550
55,000
290,869
150,000
600
551
556
565
65,000
291,111
畑作4品合計
669
640
636
60,138
223,000
(単位:ha、千トン)
に推進するため、平成 年産
麦
類
小麦
732
709
58,682
てん菜
26
*きたほなみ・ゆめちから・春よ恋・はるきらりの指標面積欄は、27年5月に設定した北海道契約目標面積値。
18
58,949
17,437
13,649
15,985
5,357
52,428
170,000
800
70,000
26,497
190,000
てん菜作付面積の推移と産糖量の推移
19
8,390
425
金時
手亡
うずら
高級菜豆
小計
えん豆
大豆
黒大豆
合 計
生 食
加 工
でん原
種 子
合 計
64
8,390
117,699
1,655
119,354
28雑豆年度における需給見込み(作付面積=ha、反収=俵/10a、その他=千俵)
400
60,000
28
2
27
を受け、一定水準の繰り越し
27年産
27
64
28
23,637
118,901
1,636
120,537
1,100
21,059
6,078
2,405
62
464
9,009
427
30,201
2,138
62,834
15,124
13,191
15,526
5,217
49,058
10,433
11,100
1,368
118,148
1,687
119,835
1,600
22,000
6,500
2,500
140
730
9,870
500
27,330
2,000
61,700
17,437
13,649
22,200
5,357
58,643
66,000
(実践)
60,288
306,178
(きたほなみ)
(ゆめちから)
(春よ恋)
(はるきらり)
小計
大 麦
合 計
(内、大納言)
地域輪作計画
28年産
指標面積
意向面積
90,427
88,427
11,822
11,471
12,668
11,723
1,414
1,197
120,029
118,977
1,625
1,625
121,654
120,602
1,498
2,500
19,158
19,000
5,895
6,000
2,005
1,800
67
130
457
700
8,424
8,630
471
540
32,211
32,300
2,223
2,700
62,487
63,170
14,966
17,437
13,511
13,649
15,694
22,200
5,184
5,357
49,355
58,643
66,000
59,295
(実践)
60,138
308,415
292,791
(水田フル活用ビジョン)
実績面積
指標面積
区分
※ホクレン雑穀課調べ
※28雑豆年度:27年10月∼28年9月
平
指標面積に基づき計画生産
輪作体系の確立で安定供給
28
畑作物作付指標面積を設定し
平成28年産畑作物作付指標面積(単位:ha)
畑作
( 5 ) 特集号・平成28年の営農に向けて
産意向数量﹂とします。この
数量︶と生産実績の進捗管理
の生産目標数量︵=生産意向
た。
基づく安定供給販売とよ
﹁生乳受託販売方針﹂に
生産見通しを踏まえた安定供給
生産意向数量は、各JAで地
域農業振興計画や中期目標な
どに基づき、酪農家の方々の
各JAの生産目標数量の積み上
合意形成を図った数量としま
げを全道の生産見通し︵=全道の
す。
より正確な生産意向数量を積み上げることを全道の共通認識として取り組みます
道酪畜対において、各JAの生産目標数量と生産実績の進捗管理を実施
※秋以降、生乳需給の環境変化が想定される場合には、
需給調整対策の必要性について検討します
北 海 道 農 協 酪 農 畜 産 対 策 本 部 は 平 成 年 月 を踏まえ、生乳取引に関係す 施することで、翌年度の生乳 を行います。
拠出事業の継続実施
に 開 い た 委 員 会 で、 年 度 か ら 年 度 の 年 間 る交渉など安定的に供給販売 生産に影響させず、生産基盤 これまでの対策で、全道的
北海道酪農の生産基盤の維 継続実施します。
を最大限確保することを目的 な視点で設定していた規模拡
を 実 施 期 間 と し た 生 乳 生 産 安 定 対 策﹁ 北 海 道 生 を進めます。
乳 生 産 基 盤・ 安 定 供 給 強 化 対 策 ﹂ を 決 定 し ま し 生乳需給の環境変化が生じ に減産対応しない仕組みを確 大支援枠と新規就農者支援枠 持・拡大と生乳の安定供給を より効率的・効果的な事業
は、考え方については従来通 図るため、生乳受託数量当た 展開とともに、拠出金は年度
た際には、需給調整対策を実 立します。
た。 本 対 策 は、 国 が 策 定 し た﹁ 酪 農 及 び 肉 用 牛
りとした中で、上限数量を設 りの拠出金により、牛乳・乳 ごとの拠出・精算︵残余金の
生 産 の 近 代 化 を 図 る た め の 基 本 方 針 ﹂ で、 年
生産目標数量の設定・管理
けずに各JAの生産目標数量 製品需要拡大対策、需給調整 返戻︶とし、単価は毎年度設
度の北海道の生乳生産目標数量は380∼
各JAの生産目標数量は、 量は、JAが調整機能を持っ の内数に位置づけ、対象数量 対策を主体とした拠出事業を 定します。
420万㌧と示されていることから、
﹁増産型の ﹁ 前 年 度 生 産 実 績 × て設定・管理し、北海道農協 分を北海道農協酪農畜産対策
計画生産﹂としました。
103%﹂を基本とした﹁生 酪農畜産対策本部で、各JA 本部に報告することとしまし
対策の目的
計画生産を進め、JAが調整
生乳共販体制の重要性を再
安定的な生産の構築を図る
認識し、生産見通しを販売と ため、生産目標数量に基づく
密接に結びつけ、安定的に供
機能を担い、全道段階では生
北海道生乳生産基盤・安定供給強化対策における目的
り密接に結びつけること
※乳業メーカーへの供給責任の観点から、より正確な
生産見通しをたてることが重要です。
28
●「生乳の生産と販売の計画性の在り方・概念の再構築」ならびに「短期的な需給緩和時に
減産対応しない仕組みの確立を図る」ことを基本認識に、経営の安定と適切な需給調整の
実現を目指します。
給・販売していくことで経営
●北海道生乳生産基盤・安定供給強化対策においては、3年間(平成28年度∼30年度)を
基本に、引き続き増産型の計画生産とします。
生産目標数量︶とし、ホクレンの
また、酪農家ごとの目標数
で計画生産を推進しま
す。
仮に、生乳需給の環境
変化が想定される場合
は、北海道農協酪農畜産
対策本部委員会やホクレ
ン生乳受託販売委員会な
どで、需要見通し︵Jミ
ルク需給見通しを参考と
した全道の販売見通し
等︶と生産見通しを比較
するなど、生産・販売環
生産見通しを販売とより
密接に結びつける。
※生産目標数量の設定以降、
調整は行いません。
境を踏まえ、乳製品市場
に影響を及ぼさないよ
う、需給調整対策の実施
の必要性について協議し
ます。
み上げが最重要事項であ
るとの全道の共通認識の
もと、その対応策︵※生
産実績が生産目標数量を
下回った際の未達対策な
らびに上回った場合の公
平性を確保する仕組み︶
について、 年度は実施
北海道生乳生産基盤・安定供給強化対策における需給管理の流れ
11
37
産見通し︵=生産目標数量︶
全道段階においては、生産見通しを踏まえ、
「生乳受託販売方針」に基づ
き、生乳取引に係る交渉等安定的に供給販売を進めます。
の安定を図ります。
より正確な生産意向数量を積み上げることを
全道の共通認識として取り組みます
各JA 生 産 意向 数
量を 積み上げ 2 9
年度全道生産目
標数量を設定
29 年度 各JA
生産意向数量
の取りまとめ
増産型の計画生産に向け、
「前年度実績×103%」を基本に
各JAの生産意向数量を生産目標数量として位置付けます。
29年度各JA生産
意向数量の確認
各JA 生 産 意向 数
量を 積み上げ 2 8
年度全道生産目
標数量を設定
全道の生 産見通しに基
づき生乳 取引に係る交
渉等安定的に供給販売
を進める。
28年度各JA
生産意向数量の
確認
27
経営の安定と適切な需給調整の実現を目指す
※生乳需給の環境変化が生じた際には、需給調整対策を実施することで、翌年
度の生乳生産に影響させず、生乳基盤の毀損を最大限避けることを目的に減
産対応しない仕組みを確立する。
6月
秋頃
28年度各JA生産意向数
量の取りまとめ
(併せて29年度、30年
度の見通しを確認)
この考え方から、より
正確な生産意向数量の積
具体的には平時における乳業者の乳製品在庫水準の嵩上げや、国の
主導による万全な需給調整対策を求めた上で、短期的な需給緩和時
には、乳製品市場に影響を及ぼさないよう、当面は拠出事業の活用
を基本に北海道全体で委託加工等への取り組みを検討します。
3
※安定的な生産体制の構築を図るため、JA段階において生乳出荷者の合意形
成を図り、生産目標数量に基づく計画生産を進め、調整機能を担い(JA段階
における調整機能の発揮)、全道段階においては生産見通し(生産目標数
量)を踏まえ、生乳取引に係る交渉等安定的に供給販売を進める。
5月
6月
12月∼1月
11月末
29年度
28年度
27年度
5月
対策の
決定
生乳需給の環境変化が想定される場合においては、
需要見通しと生産見通しを比較するなど、生産・販売環境を踏まえ、
需給調整対策の実施の必要性について協議します。
30
※生乳共販体制の重要性を再認識し、生産見通しを販売と密接に結びつけ、安
定的に供給・販売していくことで経営の安定を図る。
(所得の確保)
生産目標数量の設定︵安定的な生産販売体制の確立︶
しないこととします。
28
生乳生産基盤強化と安定供給を推進
計画生産は「増産型」に設定
酪畜
北海道生乳生産基盤・安定供給強化対策に係る全体像
(6)
特集号・平成28年の営農に向けて
( 7 ) 特集号・平成28年の営農に向けて
TPPにおける農林水産物関税の取り扱い
総 関税を
撤廃率
ライン 残す
(%)
数 ライン
全品目
9,018
443
95.1
うち農林水産物 2,328
443
81.0
TPP対策
備 考
834
439
47.4
うち重要
5品目
586
412
29.7
うち重要
5品目以外
248
27
89.1
雑豆、こんにゃく、
しいたけ、海藻等
うち関税撤廃
したことが
1,494
あるもの
4
99.7
ひじき、わかめ
に、①関税撤廃時期の繰り上
への影響は未知数です。さら
る国産農畜物価格や国産需要
月5日に公表された﹁TPP
しています。しかし、 年
いことが確認されている﹂と
を採用することが妨げられな
公共目的等に基づく規制措置
果汁
◇現行関税「19.1%」∼「34%または1㎏23円のうち高い方」を、
8 ∼ 11年目に撤廃
◇現行関税8.5%を6年目に撤廃
ブドウ
◇3月∼ 10月の現行関税17%、11月∼ 2月の現行関税7.8%を
即時撤廃
殻付き卵
◇現行関税17 ∼ 21.3%を冷蔵・冷凍は13年目に撤廃。
その他の
ものは11年目に撤廃
全卵、卵黄
◇現行関税18.8 ∼ 21.3%または1㎏48 ∼ 51円を、
全卵粉は
13年目に撤廃。その他のものは6年目に撤廃
卵白
◇現行関税8%を即時撤廃
◇現行関税8.5%、11.9%を11年目に撤廃。冷蔵丸鶏と冷凍鶏肉
(丸鶏と骨付きモモ肉以外)
は6年目に撤廃
項の手続きに関して︶正当な
◇現行関税17%を11年目に撤廃
かつてない市場開放に
生果
27
の食品の安全が脅かされるよ
げ協議②協定発効後の関税再
◇現行関税17% ∼ 29.8%を段階的に削減。6 ∼ 11年目に撤廃
10
うなことはない﹂
﹁
︵ISD条
れたこと、品目によって一定
協議への対応③TPP参加国
ケチャップ、
ジュース等
27
農林水産物の合意内容
の猶予期間やセーフガード
2
日、交渉参加 カ国による
2
TPP交渉は平成 年 月
トマトピューレ、 ◇現行枠内は無税。現行枠外税率16%を段階的に削減。6年目に
ペースト
撤廃
サクランボ
鶏肉
協定の全章概要 ﹂
﹁TPP 交
たまねぎ
◇現行関税8.5%(1㎏73.7円を超えるものは無税)を段階的に
削減。6年目に撤廃
鶏卵
のさらなる拡大④他のEPA
◇現行枠内税率10%は即時関税撤廃
◇現行枠外税率1㎏354円は維持
リンゴ
28
5
12
11
合意内容
小豆、インゲン
トマト
加工品
︵緊急輸入制限措置︶などを
品目
米国アトランタ閣僚会合で、
重要品目以外の合意内容
ど、新たな課題が生じる可能
また、 年 月 日に政府
がTPP協定の英文と仮訳文
甘味資 ◇加糖調製品(ココア調製品など)に輸入枠を新設
源作物 ◇でん粉に既存の低関税輸入枠の範囲内でTPP枠(7,500t)新設
T
P
P
を公表しており、さらなる内
◇脱脂粉乳・バターに低関税輸入枠を新設
・発効初年度生乳換算で6万t→6年目7万t
乳製品
◇ホエイ(乳清)の関税を21年目以降に撤廃とともにセーフガードを措置
◇チーズの一部の関税を撤廃
9
容の精査が求めらます。
豚肉
◇低価格帯の従量税(1㎏482円)を段階的に引き下げ
・発効初年度125円→10年目50円
◇高価格帯の従価税(4.3%)も段階的に引き下げ
・発効初年度2.2%→10年目撤廃
◇セーフガードは12年目に廃止
◇差額関税制度と分岐点価格(1㎏524円)
は維持
非関税障壁に募る不安
牛肉
◇現行関税38.5%を大幅引き下げ
・発効初年度27.5%→16年目9%
◇セーフガード発動基準は毎年2%ずつ拡大
・発効初年度59万t→16年目73.8万t
◇セーフガード発動時の関税を段階的に引き下げ
・発効初年度38.5%→15年目18%、16年目以降は毎年1%引き下げ
・16年目以降は4年間発動なしならセーフガード廃止
懸念事項に関し、政府は﹁日
麦
◇政府が輸入する際に徴収する差益「マークアップ」
(事実上の関税)を9年目までに
45%削減
◇特別輸入枠(SBS方式)
を新設
小麦25.3万t ・米国 :発効初年度11.4万t→7年目15万t
・カナダ:発効初年度4万t→7年目5.3万t
・豪州 :発効初年度3.8万t→7年目5万t
合意に
面 に﹁
係る国民の懸念事項﹂
の表
米
◇特別輸入枠(SBS方式)
を新設
・米国:発効初年度5万t→13年目7万t
・豪州:発効初年度0.6万t→13年目0.84万t
◇米調製品は関税削減もしくは撤廃
渉参加国との交換文書﹂で
合意内容
︵経済連携協定︶への波及⑤
品目
国民の懸念事項
重要5品目の合意内容
措置したことから、
﹁ 影響は
3
大筋合意しました。農業分野
29.7
は、懸念が払拭されるような
174
関税収入の減少による国内経
586
最小限にとどめた﹂と説明し
合計
では、米の特別輸入枠や乳製
24.4
内容となっていません。
32
営 安 定 対 策 へ の 影 響 ︱︱ な
131
ています。
砂糖・でん粉
5
品 低 関 税 輸 入 枠 の 設 定、 麦
16.5
性もあります。
31
しかし、農畜産物本体や加
マークアップ︵政府が徴収す
工品・調整品の輸入拡大によ
188
る輸入差益︶の削減、牛肉・
乳製品
豚肉の大幅関税引き下げに加
67.3
え、これまで全く報道されな
33
8
かった野菜・果樹の関税が全
49
本の制度変更が必要となる規
豚肉
廃となるなど、農林水産物全 食の安全・安心確保やIS
D︵投資家・国家訴訟︶条項
72.5
体の 割が即時もしくは段階
37
定は設けられておらず、日本
51
など、TPPに関する国民の
牛肉
的関税撤廃となりました。聖
23.9
域とされた重要 品目も 割
26
が関税撤廃となり、わが国は
109
小麦・大麦
かつてない農畜産物市場の開
25.9
放に踏み出すことになりまし
15
た。
58
撤廃率(%)
を維持できたこと、多くの品
米
撤廃
ライン数
目で関税撤廃の例外が確保さ
タリフ
ライン数
政府からは、TPP大筋合
意内容について、制度の大枠
重要5品目
不安・懸念払拭する
十分な説明が必要
合意内容と国民の懸念事項
うち関税撤廃
したことが
ないもの
※国際経済紛争処理に係る体制整備
∼TPP 関連政策大綱参考資料より
概要・目的
●TPP協定においては、外国企業が我が国政府を相手取って国際仲裁を提起し、
勝訴した場合には賠償を得ることができる制度
(投資仲裁)が規定されている。
本制度は我が国の投資家保護において重要な規定。だが、同時に我が国政府が
訴えられること自体にも備える必要がある。
●投資仲裁自体は既存の投資協定等においても既定されており、
近年、
これを活用し
た仲裁提起の件数が増加している。
仮に、
既存の投資協定等に基づいて訴訟が提起
され我が国が敗訴した場合には、TPP協定発効後には訴訟経験の豊富な外国企業
等による更なる訴訟を招く可能性もあり、
これを防止する必要がある。
逆に、
勝訴
を重ねれば、
更なる訴訟を抑止することができる。
●TPP協定の大筋合意を踏まえ、国民の不安を払拭するために応訴体制の整備は
急務であり、その体制整備を行う。
内容・具体例
●ISDS応訴に関する情報・ノウハウの収集 ●応訴に対応できる職員の育成
●最新の判例動向の調査・研究 ●資料・データベースの整備
︵プロセスを速めるため、上院と
下院で同時並行の審議が可能︶
諸外国との地理的表示の相互認証の推進
年度予算案
消費者との連携強化
引き続き、
経営所得安定対策を着実に実施する
牛肉・豚肉
肉用牛肥育経営安定特別対策事業
(牛マルキン)
及び養豚経営安定
対策事業
(豚マルキン)
を法制化する
牛・豚マルキンの補填率を引き上げるとともに
(8割→9割)
、
豚マル
キンの国庫負担水準を引き上げる
(国1:生産者1→国3:生産者1)
肉用子牛保証基準価格を現在の経営の実情に即したものに見直す
乳製品
生クリーム等の液状乳製品を加工原料乳生産者補給金制度の対
象に追加し、補給金単価を一本化した上で、当該単価を将来的な
経済状況の変化を踏まえ適切に見直す
甘味資源作物
国産甘味資源作物の安定供給を図るため、
加糖調製品を新たに糖
価調整法に基づく調整金の対象とする
連 ︶ ︱︱ の 二 つ の 柱 を 中 心
水産関係では畜産クラスター
が閣議決定されました。農林
います︵2月末現在︶
。
審議を行いたいとする意向を
国会批准の時期は、政府が
署名後速やかに批准に向けた
アップ事業の創設など400
示す一方、米国での審議状況
7月に想定される参議院選挙
議会批准までの紆余曲折が想
が厳しい反応を示しており、
各国議会などでの批准が行わ
までの慣例に従えば、米国国
際貿易委員会︵ITC︶の影
響評価︵現時点では5月 日
を予定と発表︶が提出され次
第、議会での審議の準備が整
うことになります。
あります。
の動向も注視していく必要が
も強まりつつあり、米国議会
の議会審議は選挙後との見方
日が例年より少なく、TPP
16年は選挙のため議会開会
否定的なことに加えて、20
有力な大統領候補がTPPに
協議・協力が不可欠ですが、
実施法案の提出をはじめ、
進められるとの見方もあり、
署名後の手続きには議会との
を踏まえて、わが国の審議が
8億円が措置されました。
した。
を見据えて、国会批准がどの
タイミングになるのかは不透
明な状況です。
米国では、農業や製造業の
業界団体がTPP支持を表明
では対応できない分野の環境
れる予定です。
TPP参加 カ国は2月4
を整えるとしています。
日本では1月4日から通常
日、ニュージーランドでTP
国会が始まり、TPP関連対
したものの、製薬、金融、タ
策を含めた平成 年度補正予
定されます。
米国で最終的な協定テキス
とともに、TPPの合意内容
トの写しやTPP実施法案が
バコの各業界や労働組合など
算が成立。 年度予算案審議
P協定に署名しました。今後
対策の財源
議会に提出された場合、これ
麦
関する国会論戦も本格化して
国別枠の輸入量の増加が国産の主食用米の需給及び価格に与え
る影響を遮断するため、毎年の政府備蓄米の運営を見直し
(原則
5年の保管期間を3年程度に短縮)
、国別枠の輸入量に相当する
国産米を政府が備蓄米として買い入れる
また、 月 日には 年度
月 日に 年度補正予算案
政府予算案が閣議決定されま
に、夢と希望の持てる﹁農政
国会審議の動向注視
今後のスケジュール
関連事業の拡充や産地パワー
われる農林水産業を実現する
米・牛肉・青果物・水産物などの重点品目毎の輸出促進対策、戦略
的な動植物検疫協議
大綱の具体化を促進
年度補正・
攻めの農林水産業への転換
(体質強化対策)
新時代﹂を創造し、努力が報
た め の 備 え︵ 重 要 5 品 目 関
策︶②経営安定・安定供給の
としています。
げるため万全な施策を講ずる
の力強い農林水産業を作り上
となるよう、成長産業として
とから、引き続き再生産可能
不安の声が寄せられているこ
団体、関係団体等から懸念・
体質強化と経営安定を柱に
政府は 月 日にTPP総
合対策本部を開催し、農業分
野を含む﹁総合的なTPP関
連政策大綱﹂を決めました。
また、安倍晋三首相は会合の
中で、
﹁ 攻めの農林水産業に
転換するための対策が盛り込
大 統 領 が協 定を宣 言に
より施行(期限なし)
法案署名、
公法として成立
(期限なし)
総合的なTPP関連政策大綱の決定
上 院による
法案の採決
ために、未来の農林水産業・
輸出対策
や国会決議との整合性などに
TPP協定が発効し関税削減プロセスが実施されていく中で将来
的に麦のマークアップ削減や牛肉の関税が減少することにも鑑
み、既存の農林水産予算に支障を来さないよう政府全体で責任
を持って毎年の予算編成過程で確保する
機動的・効率的に対策が実施されることにより生産現場で安心
して営農ができるよう、基金など弾力的な執行が可能となる仕
組みを構築する
対策の財源
30日
食料政策のイメージを明確に
米
28
下 院 による
法案の採決
するとともに、生産者の努力
畜産クラスター事業の拡充
12
60日
具体的には、①攻めの農林
まれた ﹂
﹁ 農業者が将来にわ
﹁ 総 合 的 なT P P 関 連 政 策
たって安心して経営を営める 水産業への転換︵体質強化対
大綱﹂の決定を踏まえ、 年
実施していく﹂などと発言し
ました。
﹁ 総 合 的 なT P P 関 連 政 策
大 綱 ﹂ で は、 T P P を ア ジ
ア・太平洋の国々と共に大き
な経済圏をつくり上げる﹁国
家百年の計﹂であるととも
に、アベノミクスの﹁成長戦
略の切り札﹂であると強調し
経営安定・安定供給のための備え
(重要5品目関連)
24
27
ています。
18
大統領は、署名の意図を
90日前までに議会に
通知
11月5日済
大統領は、署名の90日
前までに国際貿易委員
会(ITC)に協定の詳細
を提供
11月5日済
協定の60日前までに米
通商代表部のウェブサイ
トで交渉テキストを公表
2月4日済
﹁総合的なTPP関連政策大綱﹂の決定
その一方で、農林水産関係
については、国民、地方公共
畜産酪農対策
28
12か国による署名
(協定調印)
ITCは署名後105日以内
に 経 済 的な 影 響 評 価を
議会に提出(※)
よう、経営安定対策を確実に
総合的なTPP関連政策大綱
12
18
水田・畑作・野菜・果樹対策 産地パワーアップ事業の創設による地域の営農戦略に基づく農
業者等が行う高性能な機械・施設の導入や改植などによる高収益
作物・栽培体系への転換、
水田の畑地化、
畑地・樹園地の高機能化
28
27
内 容
主な項目
27
下院・上院へ
最 終 テ キスト、
実施法案の提出
実施法案提出の30日前
までに協定テキストの写
しを議会に提出
25
11月5日済
攻めの農業に転換
成長産業化を推進
5月18日
(前倒しの可能性は
排除されていない)
11
意欲ある農業者の経営発展を促進する機械・施設の導入、無利子
化等の金融支援措置の充実、
中山間地域等における担い手の収益
力向上
担い手・農地対策
27
12
TPA法に規定されている手続き
10月5日済
TPP閣僚会合による
大筋合意
TPP対策
(8)
特集号・平成28年の営農に向けて
( 9 ) 特集号・平成28年の営農に向けて
〈TPP 合意を踏まえたJAグループ北海道の対応方針
(抜粋)
〉
TPP対策
=基本的な考え方=
〇合意内容に関し、
現時点における懸念事項及び懸念払拭のため必要と
する対策を整理し
「大綱」
への意見反映をはかる。
〇食の安全・安心など国民のTPPに関する懸念事項についても、
「TPP問
題を考える道民会議」と連携の下、懸念払拭までの運動を展開すると
ともに、食料安全保障や農業・農村の果たす機能などに関しての理解
促進をはかり、
国民の国産農畜産物に対する支持と信頼を高めていく。
〇政府より納得ある説明とその裏付けがなされない場合は、
国会批准な
どを視野に入れた対応を検討する。
JAグループ北海道の運動と今後の対応
〇政府・国会議員に対し、
合意内容の全容と影響、
国会決議との関連につ
いての説明責任を求めていくとともに、TPP大筋合意に伴う農業者
の不安を払拭し、
将来にわたり安心して農業を継続できる環境を全力
で作り上げていく。
食・農・命・暮らし
地域守る運動展開
〈TPP 大筋合意に伴い力強い北海道農業を次世代に引き継ぐための政
策提案〉
○北海道内すべての農業者が、将来にわたり希望を持って農業に取り
組み、
確実に
「再生産」
可能となる政策の再構築と万全な予算の確保
グループ北海道の主張が反映
この結果、
﹁ 総 合 的 なT P
P関連政策大綱﹂では、J A
な要請活動を実施しました。
進めるための戦略・政策確立
る農林水産業の成長産業化を
うとともに、今秋に予定され
効活用に向けた地元対応を行
を考える道民会議﹂とともに
が必要であり、
﹁TPP 問題
も、さらなる協定内容の精査
ど国民の懸念事項に関して
経営安定対策の充実③国産農
されるとともに、成立した
必要な対応を行っていきま
年度補正予算と現在審議中の
き、情勢を踏まえて判断して
国会批准などへの対応に関
TPPによる農林水産業へ
の影響に関しては慎重な分析 し て は、 当 初 の 方 針 に 基 づ
いくとともに、昨年 月に開
に関しても、必要な政策提案
畜産物の安定供給対策の構築
年度予算案︵2月末現在︶
JAグループ北海道の取り組み
︱︱の三つを柱とし、担い手
の中で、農業経営の体質強化
が必要であり、TPPにおけ
いた第 回J A北海道大会の
11
す。
対策や作目別の具体的対策
る関税再協議や参加国の増
決議に即し、TPPから北海
28
28
を行っていきます。
や、その裏付けとなる予算措
に向けた一定の道筋がつけら
万全な対策を要請
まとめる動きとなったことか
置を強く求めました。
大、日EUなど他のEPA交
道農業・地域社会、国民の命
医薬品及び医療機器 ・国の保健医療当局による国の保健医療制度の実 ・医薬品・医療機器価格設定方法が見直される可
に関する透明性及び 施における透明性及び手続の公正な実施の重要 能性
手続の公正な実施に 性も認める
・混合診療制度の導入を求められる可能性
係る付属書
・日本国及び合衆国は附属書第5条に規定する協
(日米平行交渉書簡) 議制度の枠組みの下で、附属書に関するあらゆ
る事項(関連する将来の保健医療制度を含む)に
ついて協議する用意がある
んでいきます。
衛生植物検疫
・収穫前及び収穫後に使用される防かび剤につい ・ポストハーベストの使用承認手続きが合理化
(日米平行交渉書簡) て合理化された承認過程を実施
・厚労省が安全性を認めていない「カルミン」
(着
・我が国において未指定の国際汎用添加物につい 色剤)や「酸性リン酸アルミニウムナトリウム」
て2012年の閣議決定を誠実に実施
(膨張剤)等4品目の食品添加物について迅速な
許可を求められる可能性
渉への影響など不透明な課題
保険
・日本政府は、民間の保険サービス提供者よりも、・米国保険会社の参入機会が拡大する可能性
(日米平行交渉書簡) かんぽ生命による保険サービスの提供について
有利となるような競争条件を生じさせるいかな
る措置も採用又は維持しない
もあることから、国会での丁
・投資家と国との間の紛争解決(ISDS)のための ・進出先の国の制度・政策変更などで損害を受け
手続きを規定
たと主張する外国企業が、当該国の政府を相手
に損害賠償を起こす可能性
・日本政府は、
「 正当な公共目的などに基づく規
制措置を採用することは妨げられない」として
いるが、なにが
「正当」かは、国際仲裁法廷の判
断
・不当な提訴だと異議申し立てができるが、国際
法廷が妥当と判断しなければなにもならない
※政府も訴えられた場合の対応を整理
(別記)
30
と暮らしを守る運動に取り組
ISDS
手続きの採用
(概要第9章)
12
寧な審議を求めていきます。
・強制規格、任意規格及び適合性評価手続きの導 ・新たな食品表示基準を決める場合は、アメリカ
入に際し、他の締結国の利害関係者の参加及び などの「利害関係者」を検討会に参加させなけ
意見提出の機会を与えることを規定
ればならない
・遺伝子組換え表示をEU並みに厳しくするこ
とができなくなる可能性
また、食の安全・安心やI
SD条項、医療・保険制度な
貿易の
技術的障害
(概要第8章)
設計に関する国との協議や有
衛生植物検疫
・衛生植物検疫措置が貿易に対する不当な障害を ・WTO・SPS 協定の厳格な順守を逆手にとり、
(SPS)
措置
もたらすことがないようにすること
科学的根拠を求められ、最終的にはISDS で提
( 暫 定 仮 訳 第7章2 ・各締結国は、特定の衛生植物検疫措置を決定す 訴される可能性
条、7条、9条)
るにあたり、WTOの衛生植物検疫委員会の関 (例)遺伝子組換食品が安全でないとの証明
連する指針並びに国際的基準、指針及び勧告を
考慮する
・輸入締結国は輸出締結国の要請に応じ、自国の
衛生植物検疫措置の目的及び理由を説明し、当
該衛生植物検疫措置が対処しようとする危険性
を明確に示す
・自国の衛生植物検疫措置が国際的な基準、指針
もしくは勧告に適合していない場合には、当該
衛生植物検疫措置に合理的に関連する記録され
た客観的で科学的な証拠に基づいていることを
確保する
今後の対応
・貿易を円滑にするため、簡素化された税関手続 ・我が国の動植物検疫や食品検疫時間は現行平
きを採用し又は維持する
均92.5時間となっており、検査が不十分なまま
・必要な期間内
(可能な限り物品の到着後48時間 輸入食品が食卓に上がる可能性
以内)
に引取を許可することについて定めること
必要な政策の確立をめざす
税関当局及び
貿易円滑化
(暫定仮訳
第5章10条)
今後は、これら事業の制度
・遺伝子組換え作物に関する承認の透明性、情報 ・遺伝子組換え作物の輸入拡大を迫る米国企業
交換などを規定
が関与する可能性
・締結国からの要請に基づき関税撤廃時期の繰り ・関税撤廃の前倒し実施や新たな品目で関税徹
上げを協議できる
廃を求められる可能性
・発効後7年経過後は、締結国
(豪州・カナダ・チ
リ・ニュージーランド・米国)からの要請に基づ
き、関税・関税割当・SGの適用に関し協議を行う
・自動車については、特別な経過的SGを適用でき
る(複数回発動可能、発動期間の延長)
物品の市場
アクセス
(概要第2章)
ら、 月 日に、J Aグルー
問題点
TPP交渉の守秘義務を盾
に、交渉情報の開示や国民的
記述内容
れました。
項目
プ北海道としての対応方針を
各地区段階でも、地元選
出国会議員などに対し、強力
TPP 合意に係る国民の懸念事項
議論が一切なされないまま、
○農業を犠牲にしない確固たる貿易交渉姿勢の貫徹
決めました。
そ の 後、 対 応 方 針 に 基 づ
き、J Aグループ北海道とし
11
国会決議との整合性が厳しく
に対し、本道農業者は大きな
て、政府・与党との意見交換
27
・原料原産地表示の拡充など、消費者が一目で国産農畜産物と認識し、
適正な選択に資する制度の構築と、食の安全・安心に係る現行制度の
堅持ならびに、
実効性のある需要拡大対策の創設
問われる内容で決着したこと
不安と政府に対する強い不信
○消費者が、安全・安心な国産農畜産物を選べるような環境整備と実効
性のある需要拡大対策
や要請活動を断続的に展開
○自立可能な国際競争に耐えうる農業経営の体質強化
・競争力強化に向けた生産性向上やコスト低減、
品質向上対策等の加速化
を抱くことになりました。
・活力ある農山漁村作りに向けた政策の構築
し、①農業経営の体質強化②
・長期的に
「再生産」
可能な所得を確保するための、
法整備を含めた恒久
的な経営所得安定対策の再構築と、
セーフティネット対策の構築
一方、政府は 年 月下旬
にも、TPP政策大綱を取り
・食料・農業・農村基本法の理念に基づく施策の構築と、
食料・農業・農村
基本計画における食料自給目標及び生産努力目標の確実な達成
27
特集号・平成28年の営農に向けて
図2
大会決議の実践へ
・協同の理念を理解し、
JA運営に積極的に参画・提言できる人
・自主性と自立心のある人
・協同活動を通じて営農技術、農家経済、生活及び地域の発展向上
を目指す人
・問題解決能力、創造性、実践力を有する人
・組合員の役割を誠実に実行できる人
(2)目指す役員像
・協同の理念、人づくりの重要性を理解し、将来ビジョンを提示し、
それに導く強いリーダーシップのある人
・役員の職責を自覚し、率先垂範して自己練磨できる人
・的確な意思決定力と大局観のある判断力、周囲の巻き込み力、コ
ミュニケーション力のある人
特に常勤役員は、
・事業部門の競争力確保と組合員・消費者・地域住民のニーズの
多様化・高度化に対応し得るマネジメント能力を有する人
∼自ら学び、気づき、成長∼
図1 経験による学習と気づきを促進する研修による人材育成の考え方
目指す人材像
(3)目指す職員像
一段高い目標にチャレンジ
・JAの経営理念を理解し、
トップの思いを実践しようと努力する人
・協同の理念にもとづき、組合員と共に協同活動の実践ができる人
・組合員に信頼され、常に組合員の立場・目線に立って考え、行動できる人
・現状に満足せず課題認識を持ち、
JAの改革・改善に向けチャレン
ジ、実践ができる人
・現場に出向き、組合員と親密かつ人間味ある誠実な対応ができる人
・組合員に必要な情報提供や助言が的確にできる専門性の高い人
・農村の活性化と魅力発信、地域づくりに貢献できる人
特に管理職は、
・経営目標の達成に強い意欲を持ち、情報収集能力と的確な判
断力を有し、業務遂行能力に優れている人
・信念と愛情を持って部下の育成に努めることができる人
・風通しの良い活力ある職場づくりに努めることができる人
=成長する=
=自ら学び=
(仕事と組織活動を通じた経験)
=気づき=
=内省=
(教 訓)
(振り返り)
=気づきを促進する研修=
(研修による知識・スキルの修得)
J A北海道中央会は平成
年 1 月 に 開 い た 理 事 会 で、
図3 目指す組合員像
組合員学習・研修体系
学習・研修環境
協同活動の実践
○新規就農者・農業経営継承者への協同組合学習
○組合員学習講座 等
組織・事業面
○ JA組織・事業の理解(広報誌、農業新聞、家の光等)
○JA職員との交流の場
○事業の各種説明会・相談会
○准組合員対象のJAセミナー 等
組合員
組織活動
○生産者部会、青年部、農村女性リーダー育成
○組合員の成長段階に応じた学習活動
○視察研修・市場視察 等
○組合員による食と農の魅力発信活動
○協同の仲間づくりを通じた学習
(集落、農事組合) ○地域貢献活動(環境、福祉、文化)等
地域活動
目指す職員像
成長を促進する学習・研修環境
気づきを
促進する
研修
自ら学ぶ
︵仮称︶
﹂の設置を検討し、
組合員、役職員が一体的に連
自己啓発
仕事を
通じた経験
【階層別研修】新人研修、一般職、初級管理者、中級管理者、上級管理者
⃝JA内研修
⃝JA外研修(JAカレッジ、各連合会、中央会)、JAグループ外研修
⃝対人能力向上(チームビルディング・ファシリテーション・コーチング等)
⃝業務遂行能力(セルフマネジメント・プレゼンテーション等)
⃝人間力向上(協同組合理念、道徳心、倫理観、ホスピタリティ、地域貢献等)
⃝通信教育、eラーニング推進
⃝参考図書紹介(読書)
⃝免許・資格取得推進(奨励金、一時金制度)
⃝ボランティア、地域交流
⃝公開(自己啓発)セミナー案内
⃝日常的な仕事経験…OJTによる業務拡大・職務充実、適切なフィードバック
一皮剥ける経験
現場経験を通じ成長を実感できる職場環境
Off-JT
領域
自己啓発
領域
仕事を
通じた成長
基幹能力
【部門別研修】
⃝JA内研修
⃝JA外研修(JAカレッジ、各連合会、中央会)、JAグループ外研修
自発的成長
習環境づくり﹂を促進しま
⃝協同活動を活性化するための支援
(JA) 事務局機能の強化→生産・販売活動及び各種生活・文化活動等の精力的な展開
(中央会)協同活動推進の職員リーダーの育成、学習教材の斡旋、講師の派遣
(連合会)組合員組織主催の研修会への情報提供、講師派遣
計画的成長
会は、人事労務基本方針の策
す。
携して、研修企画、学習する
職場と組織環境づくりに努め
ます。
央会・連合会職員自らの専門
は、
﹁組合員学習﹂
﹁役員の自
習﹂及び﹁職員人材育成﹂の
性を高めることはもとより、
己練磨 ﹂
﹁ 職 員 人 材 育 成 ﹂の
J Aの各事業のスペシャリ
スト育成を支援するため、中
学 習・ 研 修 体 系 の イ メ ー ジ
人事交流、J A職員が高度な
3 項目とします。
﹁ 組合員学
︵図3︶に基づき実践します。
定・見直し、中期経営計画へ
北海道が一体となって、人づ
協同組合理念
意識と行動の改革
現場経験
の反映を図り、J Aグループ
人づくりビジョンを実現す
るための具体的な実践方策
る組合員・役職員像を描き、
す。
くりの着実な実践を図りま
今後、J A、中央会・連合
協同活動の理解促進
28
取りまとめたものです。
2︶
﹂を設定し、
﹁人が育つ学
知識・ノウハウを習得できる
な情報の提供等を検討しま
研修の企画、研修会への講師
部署︵担当者︶を明確化しま
す。
派遣、専門化した業務に必要
す。
﹁J A 人 づ く り 審 議 会
学習・研修の体制を強化
人が育つ環境づくりを促進
JAグループ一体で実践
﹁J Aグループ北海道人づく
りビジョン・実践方策﹂を設
定しました。このビジョン・
実践方針は、J Aグループ人
換﹂
、スローガンは﹁自ら学
び、気づき、成長することが
できる人づくり﹂
︵図 ︶
、目
J Aは学習・研修の実践体
制を強化し、人づくりの担当
標として﹁目指す人材像︵図
基本方針は﹁教育重視から
づくり検討委員会︵委員長=
学習重視の人づくりへの転
遠藤浩一J Aいわみざわ常務
理事︶が道中央会会長からの
諮問に基づいて検討してきた
もので、 年先の農村社会や
J Aを見据え、今後求められ
1
JAグループ北海道が目指す人材像
(1)目指す組合員像
人づくりを推進
10
( 10 )
OJT
領域
JA及び中央会・JAカレッジ・各連合会が一体となり、
現場経験を通して成長を図ることができる「学習・研修環境」と「職場環境」を提供する。
( 11 ) 特集号・平成28年の営農に向けて
大会決議の実践へ
経営基盤を強化
∼女性の視点、活躍が重要に∼
図1 経営基盤の強化
多様なニーズに対応するための「経営基盤の強化」
【経営統制】
健全で活力ある組織を築くための統制環境やリスク管理態勢などの整備。
【財務基盤】
農業振興・営農支援に係る投資、リスク耐性強化に向けた財務基盤確保。
【体制整備】
組合員ニーズにワンストップで対応できる機能(例:総合相談窓口部署)、現場を専門的
にサポートする機能
(例:本所専門部署)
、新たな事業・商品を企画・開発する機能
(例:企画部
署)
、
これらを発揮する体制整備。
【人材育成】
【取り組み事例】
JA名
JAようてい
取り組み内容
営農支援機能の強化に向け、従来の「支所」の概念を
払拭しブロックごとに広域的な「営農サポートセン
ター(仮称)
」を設置することで、営農・生産資材、
販売、選果施設が連携した体制を確立する。営農相談
については、同センターから営農推進職員が情報・課
題を持って組合員へ出向き(複合渉外体制)
、組合員
との密着化を図りつつ、集中による効率化を図る。
に向けた活動に積極的に参
かな魅力ある農村﹂の実現
者 が﹁ 力 強 い 農 業 ﹂ や﹁ 豊
するための環境整備を図り
Aはこれらのことを後押し
さ れ る 見 識 を 持 つ こ と、J
と、J A の 役 員 と し て 期 待
多様なニーズに対応
体制整備や人材育成推進
画 す る こ と、 さ ら に こ れ ら
・女性リーダー研修の開催
・女性農業者を対象とした懇談会・
学習会の開催
・正組合員加入の推進
・総代就任の推進
・参与制の導入
経営を健全に保つため、
﹁財
・女性リーダー研修への参加
・女性農業者を対象とした懇談会・
学習会への参加
・正組合員への加入
・総代への就任
・JAの参与・役員への就任
JA
ます。
女性農業者
の活動を通じて地域でリー
地域におけるリーダーシップ発揮に向けた取り組み(例)
務基盤﹂の強化にも努めてき
JA役員と
しての期待
地域におけるリーダーシップの発揮
﹁力強い農業﹂や﹁豊かな
魅力ある農村﹂を実現するた
生活・文化・観光・健康福祉・子育て・
食農教育・環境保全などを通じた地
域づくりへ
サポーターづくりへ
ダーシップを発揮するこ
農業経営の役割を担う
消費者ニーズを捉える商品開発や
プロモーション活動へ
「豊かな魅力ある農村」
づくりへの参画
ました。
これらに加えて組合員等の
ニーズに総合的かつ創造的に
「力強い農業」づくりへの参画
め に も、J A を 健 全 に 経 営
盤﹂を築く必要があります。
︵=J Aの組織機構の整備・
図2 女性農業者のJA運営への参画
し、しっかりとした﹁経営基
北海道のJ Aは、これまで
も規律の確保や組織の活性
変更など︶を図るとともに、
対応するため、
﹁ 体制整備 ﹂
化、リスクのコントロールな
保﹂
、
﹁情報管理﹂のあり方に
﹁ 人 材 育 成 ﹂ や﹁ 品 質 確
ついても同時に改革・改善し
どを目指して﹁経営統制﹂の
また、地域農業の振興や組合
ていくことにより、万全の組
整備に取り組んできました。
員の所得向上などに必要な投
生 活 や 文 化、 観 光、 健 康 福
織体制を確立します。
祉、 子 育 て、 食 農 教 育、 環
資を行うため、あるいはJ A
営における重要な役割を担
境 保 全、 サ ポ ー タ ー づ く り
女性参画の加速化を
JA運営に反映目指す
う と と も に、 消 費 者 ニ ー ズ
また、﹁豊かな魅力ある農
﹁ 力 強 い 農 業 ﹂の 実 現 に あ
た り、 女 性 農 業 者 は 農 業 経 村 ﹂ の 実 現 に あ た っ て は、
を 捉 え る 商 品 開 発、 プ ロ
などの活動に女性の活躍が
JA中標津
JA管内を7つの地区に分け、それぞれに地区担当者
(=営農部経営相談課の職員)を配置。日常的に組合
員の牛の個体管理から乳検データ分析、営農計画書と
の差異分析、飼養管理・圃場の状況確認などを行うと
ともに、地区の行事や家族の慶弔対応まで「JAが対応
できることはすべて地区担当者が窓口になって対応す
る」ことを基本に密接な対応を行っている。
モーション活動を展開する
組合員のあらゆる相談に対応する部署として「組合員
ふれあい室」を設置。それまでは3つの地域ふれあい
相談グループと全地域担当のふれあい相談畜産グルー
プで対応していたが平成26年度に技術開発グループ
JAきたみらい
を加え現在は5グループで対応。経営資源(人や情報
など)を集約することで出向く体制を確保するととも
に、経営から生活に至るトータルサポート集団=オー
ルラウンドプレーヤーを育成。
組合員の声、営農・地域農業の情報などの収集・蓄積・共有・活用。
不可欠です 。
50の「営農集団(農業生産及び生活に密着した農協事業
への協力と推進を図る地域一体の中で意思疎通を図る組
織として約10戸前後の組合員で組織)
」体系により事業を
JAオホーツク 展開し、地域毎に分けられた構成員に対し、担当する職
員も地域毎に配置されている。
網走
技術指導部門などと連携しながら、経営相談や各種制
度・事業に関する相談はもとより、後継者育成、健康管
理・生活改善など組合員の様々な相談に対応している。
【情報管理】
た め に は、 女 性 の 視 点 が 必
JAめむろ
町とJAが共同で運営する「農業振興センター」を設
置。組合員の生産技術や経営管理への支援、担い手育成
などに向け、個々の組合員に対する訪問・相談対応や、
各組織における講習会の開催など幅広い活動を展開して
いる。
やチーム活動の強化。
こ の こ と か ら、 女 性 農 業
JA北ひびき
巡回員(営農販売担当職員など)が定期的にテーマを
持って組合員を訪問し、そこで得た情報(巡回日報)
を基に関係職員間でミーティングを実施。これらの活
動を通じて関係部門間や役職員間で情報を共有すると
ともに、ニーズに基づく事業提案につなげている。
担当者の交代などにかかわらず、常に高い水準(品質)
による対応のための、業務の標準化
JAびばい
管理部・信用部・農業振興部・営農販売部・経済部の
職員でチームを組み、それぞれの担当地区に随時出向
いていく体制を構築。組合員の生産性向上・生産コス
ト低減に向けた支援を行うとともに、地域に密着した
事業展開を図るため、女性部との交流や地域行事への
参加などを通じて「絆づくり」
「人づくり」を図って
いる。
【品質確保】
要です 。
従来の農業振興部・米穀部・青果部・資材部・支所生
産課を統合し、5部門に再編。これらの部門を1つの
グループと見立て、各職員がそれぞれの業務の繁閑に
JAいわみざわ 応じ、他部門の業務に従事する態勢(=業務連携)を
構築。また地区ごとに32名の営農相談員を配置し、経
営・技術・地域活動・生活その他あらゆる相談に対応
する「出向く営農」態勢を確立した。
総合相談窓口機能を担う職員、専門性を持った職員(スペシャリスト)の育成、
企画力やコーディネイト力など必要な能力の向上。
食べる・利用する・参加する・
行動する情報
拡散
いいね!
目的と位置づけ
サポーターづくりの評価方法
3項目︵実数把握、サポー
サポーターづくりをJ Aグ
ループ全体の﹁協同活動の再 タ ー 進 捗 度 把 握、 理 解 度 把
践することを推奨します。
情報発信等によりサポーター
サービス ︶
、ス マ ホ の ア プ リ
づくりを推進します。
を積極的に活用した魅力ある
全道段階、地区段階、J A
段 階、 組 合 員 段 階 で サ ポ ー
ターづくりプロジェクトを設
援し、都市と農村の交流人口
を構築し、ネットワーク効果
︵w in ︲w in ︶
﹂の 関 係
あり良好な﹁ウイン・ウイン
握︶の定点観測調査によりま
を増加させ、農村に人を呼び
構築の好機﹂と捉え、スマー
J Aグループ以外の協力・
置し、実践を推進します。全
連携団体と双方にメリットが
込 む 活 動︵J A グ ル ー プ ラ
を発揮し、オール北海道での
道段階では都市住民対策を支
リー︶を展開します。J A段
サポーターづくりを目指しま
す。
階では、直売所等の拠点の活
す。
トフォン︵スマホ︶アプリ等
性化と地域に呼び込んだ都市
サポーターづくりの方針
住民を一生涯のサポーターと
の 活 用 を 含 め、 広 報 を は じ
︵人、もの、資金等︶を勘案
J Aの地域性、サポーター
開することで、
﹁ 農業所得の
づくりに割ける経営資源
め、さまざまな協同活動を展
し、
﹁ 草の根活動から始めて
するための総合事業推進戦略
向上 ﹂
﹁ 地 域 の 活 性 化 ﹂に 結
び付ける全道運動として展開
オール北海道へつなげる﹂と
DL
・第 回JA北海道大会決議とし
ての実践
・5年後を見据えた准組合員問題
への防波堤
・TPP﹁大筋合意﹂による恒久的
農 業 支 援への国民 的 理 解 と合 意
形成
・地方創生と農業振興・農村活性
化への貢献
・ 協同組合、協同活動への理解促進
します。
いう考え方で、取り組み活動
目指すサポーターの姿
当面の実践内容
と達成目標を独自に設定し、
今後、スマホ・アプリの機
を検討し、地域農業やJ A事
能構築、キャラクターの決定
を進め、平成 年6月中旬の
業基盤の維持・拡大につなげ
ます。組合員段階では、特に
スタートを目指して、サポー
スタートさせます。
青年部、女性部による食農教
道産農畜産物を愛食し、J
Aの事業・活動を率先して利
J A全体の意志統一により
用、さまざまな参加ルートを
実 践 を 図 る た め、
﹁サポー
ターづくりプロジェクトを推
通じてJ Aと共に行動してく
進します。
アプリ
都市
育 等 の 活 動 や S N S︵ ソ ー
農村
シャル・ネットワーキング・
ネットワーク
効果
ターづくり活動の基本方針﹂
独自開発
28
◆アプリのダウンロード
(スタート)
・JA職員
12,500人
・連合会職員 7,500人
・青年部盟友 7,500人
・女性部員 14,000人
・農家組合員 67,000人
☞家族、親戚、友人等への
口コミ運動
テレビ、
ラジオ、新聞、
広報誌、
HP等
役職員
わくわく!
楽しみ!
〇JA
〇直売所
〇レストラン
〇SS
〇イベント会場
・・・・・・・
を設定し、具体的な活動を実
組合員
JAグループラリー
更に・・
・
「JA〇〇のサポーター化」
へ向けた囲い込みへ
農村に出
かけよう!
ポイントを貯
めよう!
◆チェックイン
ポイント
口コミ
北海道の食︵道産農畜産物やその加
工品︶や農︵農業、農村、農家︶を応
援し、J Aの事業利用や組織活動に関
わりを持って、共に参加・行動してい
た だ け る 仲 間 を﹃ サ ポ ー タ ー﹄ と 呼
び、サポーター550万人づくりを全
道運動として展開し、国民的合意・期
待のもと、日本の食料基地﹁北海道﹂
としての役割を果たしていきます。
ホームページ等
【札幌段階】
・北海道
・学校(教員、学生)
・マスコミ
・北海道経済連合会
・北海道観光振興機構
・北海道フットボール
クラブ
・各連合会取引先
・食と農に関するNPO
・オピニオンリーダー
(政治家、有名人・
・
・)
・TPP問題を考える
道民会議
・・・・・・・
【地区段階】
・行政(首長等)
・学校(教員、学生)
・商工会
・JA/農業関連企業
・食と農に関するNPO
・TPP連携団体
・・・・・・・・
・食農教育
・学校給食
・農村ファームスティ
・グリーンツーリズム
・地産地消
・緑提灯飲食店
・市民農園
・農家料理レシピ紹介
・料理教室
・カルチャー教室
・直売所
・婚活
・高齢者生活支援
・農業祭、 収穫祭
・准組合員加入
・JA事業紹介
・広報誌配布
・環境美化・保全
・防犯対策
・まちおこし
・ボランティア
・・・・・・・・
28
都市と農村の交流人口を拡大
農村
れる地域住民です。
草の根活動から
道民550万人サポーターづくりへのイメージ
取り組む背景
スマホアプリ活用
ポスターやチラシ配布
☞地域を訪れた家族等をJAの倶楽部会員に登録(JA独自の会員登録WE
Bサイトを開設しておいてメールアドレス+ニックネームを取得)すること
で、サポーターづくりの様々な情報の告知ができます。魅力ある情報を発
信することで、JAの倶楽部会員の組織化や准組合員加入、各種事業の拡
大も期待されます。
JA
倶楽部
会員大募集!
〇 各JAが独自に会員登録WEB
サイトを開設することも可能です。
スマート
フォン
JAグループ・アプリ
都市
多様な情報を発信
農村と都市との交流人口を増やし、
道民550万人サポーターづくりのイメージ
( 12 )
特集号・平成28年の営農に向けて
サポーター550万人づくり展開
食と農通じて
「全道民とつながり」
実現
Fly UP