...

多文化共生に関するアンケート調査結果

by user

on
Category: Documents
13

views

Report

Comments

Transcript

多文化共生に関するアンケート調査結果
多文化共生に関するアンケート調査結果
環境生活政策課
1 調査目的
県では、外国人住民を地域社会を構成する「外国籍の県民」として認識し、外国人住民が
安心して快適に暮らすことのできる地域社会の実現(多文化共生)をめざし、さまざまな取り
組みを実施しています。
今回、多文化共生に関する県民の皆さんの意識や意向を把握し、今後の施策運営の基
礎資料とさせていただくために調査を実施しました。
2 調査対象など
調査対象:県政モニター485人(うちインターネットモニター262人)
調査方法:郵送及びインターネット
調査期間:平成27年7月中旬~8月初旬
回収結果:383人(回答率79.0%)
構成比はパーセントで表し、小数点以下第2位を四捨五入して算出しています。
そのため、合計が100%にならない場合があります。
3 結果概要
○ 多文化共生社会の実現について
県内の外国人が定住化するなか、外国人と共生する社会の実現について、「どちらかと
いえば重要だと思う」38.9%、「重要だと思う」29.5%、「どちらともいえない」22.5%、
「あまり重要だとは思わない」5.7%、「重要だと思わない」2.9%の順となっている。
○ 外国人住民に期待することについて(複数回答)
誰もが暮らしやすい社会にするために、外国人住民に期待することについて、「日本の
法律、生活ルール、習慣を守る」が最も高く、「日本語や日本の文化を学ぶ」、「地域住民
との交流や地域の活動に参加する」、「外国の言葉や文化を教える」、「生活の中で
感じたことを提案、発言する」の順となっている。
○ 多文化共生社会の実現に向けた行政の施策について(複数回答)
多文化共生社会の実現に向けて特に必要な行政の施策について、「日本の生活ルー
ル、習慣、文化の違いなどの周知」が最も高く、「相談体制や外国語による情報提供の
充実」、「日本語学習の支援」の順となっている。
4 回答者属性
無回答
0.3%
(1)性別
男性
女性
無回答
計
人数
171
211
1
383
割合
44.6%
55.1%
0.3%
100.0%
(2)年代別
20歳代
30歳代
40歳代
50歳代
60歳代
70歳以上
無回答
計
人数
37
59
89
80
101
15
2
383
割合
9.7%
15.4%
23.2%
20.9%
26.4%
3.9%
0.5%
100.0%
(3)居住圏域別
岐阜圏域
西濃圏域
中濃圏域
東濃圏域
飛騨圏域
無回答
計
人数
192
53
62
58
16
2
383
割合
50.1%
13.8%
16.2%
15.1%
4.2%
0.5%
100.0%
男性
44.6%
女性
55.1%
無回答
0.5%
70歳以
上
3.9%
20歳代
9.7%
60歳代
26.4%
50歳代
20.9%
飛騨
圏域
4.2%
40歳代
23.2%
無回
答
0.5%
東濃
圏域
15.1%
中濃
圏域
16.2%
30歳代
15.4%
西濃
圏域
13.8%
岐阜
圏域
50.1%
5 調査結果
問1 あなたの周りで、外国人住民は以前に比べて増えたと思いますか。
次の中から、あてはまるものを1つあげてください。
増えたと思う
変わらないと思う
減ったと思う
計
人数
223
131
29
383
割合
58.2%
34.2%
7.6%
100.0%
減った
と思う
7.6%
変わら
ないと
思う
34.2%
増えた
と思う
58.2%
問2 あなたは日常生活で外国人住民との関わりがありますか。
次の中から、あてはまるものを1つあげてください。
とてもある
少しある
ほとんどない
全くない
計
人数
53
51
138
141
383
割合
13.8%
13.3%
36.0%
36.8%
100.0%
とてもあ
る
13.8%
少しあ
る
13.3%
全くない
36.8%
ほとん
どない
36.0%
問3 あなたは「多文化共生」という言葉を聞いたことがありますか。
「多文化共生」とは
国籍や民族などの異なる人々が、互いの文化的な違いを認め合い、対等な関係を築こうと
しながら、地域社会の構成員として共に生きていくことを意味します。
ある
ない
計
回答数
178
205
383
割合
46.5%
53.5%
100.0%
ない
53.5%
ある
46.5%
問4 現在、岐阜県内には多くの外国人が暮らし、定住化が進んでいます。あなたは、在住外国人
と共生する社会の実現についてどう思いますか。次の中から、あてはまるものを1つ選んで
ください。(現在、県内在住の外国人は約45,000人、県民全体の2.2%)
回答数
113
149
86
22
11
2
383
重要だと思う
どちらかといえば重要だと思う
どちらともいえない
あまり重要だとは思わない
重要だと思わない
無回答
計
0
20
40
60
80
100
重要だと思う
どちらかといえば重要だと思う
どちらかといえば重
要だと思う 38.9%
重要だと思う
29.5%
どちらともいえない
あまり重要だとは思わない
重要だと思わない
割合
29.5%
38.9%
22.5%
5.7%
2.9%
0.5%
100.0%
120
140
重要だと思わない
113 (29.5%)
2.9%
160
どちらともいえない
149
86 (38.9%)22.5%
(38.9%)
22 (5.7%)
あまり重要だとは思
わない 5.7%
11 (2.9%)
無回答 0.5%
問5 あなたは、日常生活において、外国人住民が困っている場面をどこで見かけた
ことがありますか。3つまであげてください。
383 人
回答者
スーパーやコンビニなどの商業施設
病院や診療所
市役所や社会保険事務所など公共機関
電車やバスなどの公共交通機関
その他
外国人が困っているところを見たことがない
無回答
計
0
50
スーパーやコンビニなどの商業施設
100
割合
13.1%
21.9%
15.9%
23.0%
4.7%
52.5%
1.8%
-
150
200
50
病院や診療所
84
市役所や社会保険事務所など公共機関
61
電車やバスなどの公共交通機関
その他
回答数
50
84
61
88
18
201
7
509
88
18
外国人が困っているところを見たことがない
※ その他のうち主なもの
・ 幼稚園や学校が発行する文書が読めない保護者
・ 学校のPTA役員決めのとき
・ 銀行
・ 運転免許試験
201
250
問6 あなたは外国人住民に対して、どの程度関わりたいですか。次の中から1つあげて
ください。
回答数
44
151
166
20
2
383
積極的に関わりたい
どちらかといえば関わりたい
どちらかといえば関わりたくない
関わりたくない
無回答
計
積極的に関わりたい
11.5%
関わりたくない
5%
積極的に関わりたい
11%
どちらかといえば関
どちらかといえば関
わりたい
わりたくない
39.4%
44%
割合
11.5%
39.4%
43.3%
5.2%
0.5%
100.0%
関わりたくない
5.2%
どちらかといえば関
わりたくない
どちらかといえば関
43.3%
わりたい
40%
無回答 0.5%
問7 (問6で「積極的に関わりたい」「どちらかといえば関わりたい」と答えた方)
あなたは外国人住民と、どのように関わりたいですか。次の中から3つまであげてくだ
さい。
195 人
回答者
回答数
114
54
80
64
19
59
390
外国人住民から外国語を学びたい
外国人住民に日本語を教えたい
外国人を支援する団体の活動、イベントに参加したい
外国人住民を地域の行事やイベントに招きたい
その他
関わり方がわからない
計
0
20
40
60
割合
58.5%
27.7%
41.0%
32.8%
9.7%
30.3%
80
100
外国人住民から外国語を学びたい
114
外国人住民に日本語を教えたい
54
外国人を支援する団体の活動、イベントに参加したい
80
外国人住民を地域の行事やイベントに招きたい
その他
関わり方がわからない
120
64
19
59
※ その他のうち主なもの
・ 日常生活の中で、自然に関わりたい。
・ 地域に外国人住民がいる場合、地域行事やイベントに誘い、同じ住民として共に活動したい。
・ 外国の文化や料理について学びたい。
問8 誰もが暮らしやすい、多文化共生社会にするために、あなたは外国人住民に
どのようなことを期待しますか。次の中から3つまであげてください。
383 人
回答者
回答数
344
228
225
77
82
2
1
959
日本の法律、生活ルール、習慣を守る
日本語や日本の文化を学ぶ
地域住民との交流や地域の活動に参加する
外国の言葉や文化を教える
生活の中で感じたことを提案、発言する
その他
無回答
計
0
50
100
150
200
250
割合
89.8%
59.5%
58.7%
20.1%
21.4%
0.5%
0.3%
300
日本の法律、生活ルール、習慣を守る
400
344
日本語や日本の文化を学ぶ
228
地域住民との交流や地域の活動に参加する
225
外国の言葉や文化を教える
77
生活の中で感じたことを提案、発言する
その他
350
82
2
※ その他のうち主なもの
・ お互いの国の文化を知る、理解すること。
問9 誰もが暮らしやすい、多文化共生社会にしていくために、あなたは行政の施策で特に必要と
思われることは何ですか。3つまであげてください。
回答者
外国人に対する日本の生活ルール、習慣、文化の違いなどの周知
外国人に対する相談体制や、外国語による情報提供の充実
外国人に対する日本語学習の支援
外国人の労働環境の改善
外国人の子どもに対する教育の充実
外国人に対する医療・保健・福祉の充実
外国人の地域社会への積極的参画の促進
日本人に対する地域の国際化に関する啓発や、理解の促進
その他
未回答
計
383 人
回答数
309
181
132
102
122
63
65
59
3
1
1037
割合
80.7%
47.3%
34.5%
26.6%
31.9%
16.4%
17.0%
15.4%
0.8%
0.3%
-
0
50
100
150
200
250
300
309
外国人に対する日本の生活ルール、習慣、文化の違いなど…
外国人に対する日本の生活ルール、習慣、文化の違いなどの周知
181
外国人に対する相談体制や、外国語による情報提供の充実
132
外国人に対する日本語学習の支援
102
外国人の労働環境の改善
122
外国人の子どもに対する教育の充実
外国人に対する医療・保健・福祉の充実
63
外国人の地域社会への積極的参画の促進
65
59
日本人に対する地域の国際化に関する啓発や、理解の促進
その他
350
3
※ その他のうち主なもの
・ 特別扱いしない。日本人と同じように平等に接する。
・ 外国人が自分で努力して、日本に合わせてもらうしかない。
問10 外国人を雇用している企業が、外国人従業員に対する支援のために、どのような役割を果た
すべきだと思いますか。次の中から3つまであげてください。
383 人
回答者
回答数
308
206
219
164
2
14
4
917
日本語や日本の文化、習慣などの習得支援
外国人従業員の生活上の相談に、母国語での対応
労働環境や勤務条件の改善
外国人の支援を行う機関との連携 その他
特に果たすべき役割はない
未回答
計
0
50
100
150
割合
80.4%
53.8%
57.2%
42.8%
0.5%
3.7%
1.0%
-
200
250
日本語や日本の文化、習慣などの習得支援
206
労働環境や勤務条件の改善
219
外国人の支援を行う機関との連携
特に果たすべき役割はない
350
308
外国人従業員の生活上の相談に、母国語での対応
その他
300
164
2
14
※ その他のうち主なもの
・ 高度な知識や技術を持つ外国人従業員を優遇する。
問11 その他、ご意見等がございましたらお聞かせください。(主な意見)
(多文化共生の促進やその方法について)
○ 多文化共生社会を実現するために、若者たちに共通語である英語を習得して欲しい。日本
に永住するために、日本語を覚えてもらうより、英語で生活出来る街を作るべきだと思う。
○ 外国人の相談窓口や、外国人が集まって意見が言える場があるといいと思う。
(外国人の生活マナー・ルールについて)
○ ゴミ捨てのマナーや交通ルール等、外国人受入れ企業の責務として、最低限のルールの周
知をしてほしい。また、公的機関でも必要な情報を資料や面接によって周知する必要がある
と思う。(意見多数)
(教育・日本語について)
○ 小・中学校での外国人子弟の日本語教育などの充実が必要。
○ 日本に暮らす外国人には、潜在的にポテンシャルが高い人もいるのにその能力がうまく活用
できていない。 どちらかというと、外国人に対して単純労働者としてしか見ていない風潮があ
り、また労働環境も必ずしも良いとは言えない。結果、子どもにも学習機会の喪失という負の
連鎖があるように思える。結果的に、中退する子どもも増え、外国人が多く住む地区では治安
の不安が生まれる。
○ 外国人の子どもたちが学ぶ環境が整ってないと思う。教育に関しては、地域でできることに限
界があるので、県全体としても支援をしていく必要があると思う。また、外国人からは外国語を
教えてもらうなどの相互支援・コミュニケーションが積極的に行われるとよい。
○ 今後、労働力などで外国人にも頼まなければいけない状況があるので、互いの考えを理解す
ることが必要だと感じる。
(就労について)
○ 外国人を雇用している企業で不当な扱いをしている企業がなくなるよう、厳しく指導してほし
い。生活の安定がなければ、労働者を追い詰めてしまう。
(その他)
○ 少子化の日本はいずれ外国人に頼らなければならない時代が来ると思う。
○ 本当に支援を望んでいる人を把握して、外国人だけでなく、誰もが暮らしやすい社会にしなく
ては。
○ 外国人住民増加(外国人従業員の増加)の陰には、日本の労働力不足があると思われます。
時勢といえばそれまで。今後の日本はどの道に進むのでしょうか。
○ 日本という同一民族の中においても差別があり、いじめがあります。多文化への理解もこの点
において全く同じこと。相手がだれであっても1人の人間として大切にできる道徳性を国民と
して身に付けたいものだと思う。
○ 外国人との共生は大切であるが、外国人による犯罪も気になる。在住する外国人に対する支
援、教育、指導が必要である。
Fly UP