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読む - HEAD acoustics

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読む - HEAD acoustics
Summer 2016
Telecom
HEADlines
ACQUA 3.4.100
日々の測定をシンプルにする
新機能
ページ 2 & 3
EVS とネットワーク障害
測定フロントエンド MFE VIII.1 の
2つの新オプション
ページ 4
HIB I
新しい
ヘッドセット・インターフェイスボックス
ページ 5
HIB I
ヘッドセットとヘッドホンを評価するための
完璧なソリューション
HEAD acoustics の 30 年
ヴィジョンから
グローバル・プレイヤーとなるまで
ページ 6
標準規格
3PASS: ETSI 標準が 3GPP 標準の推奨シミュレーション方法として定義されま
した
3PASS のサクセスストーリーは続きます: HEAD acoustics の
3PASS システムに基づく ETSI 標準 TS 103 224 が、 3GPP 標
準 TS 26.132(version 13.2.0、Release 13) に定められたバッ
Hans W. Gierlich は
言います。
「 3PASS
はスペクトルと空間音
クグラウンド・ノイズ下でのハンズフリー測定のための推奨シミュ
場特性を正確に再現
レーション方法として承認されました。この 3GPP 標準で規定さ
することができます。
れている試験方法を用いて、音声・映像電話通信端末の音響特性
これは 3GPP による
に関する最小要求事項を評価することができます。
昨年のラウンド・ロビ
「 2005 年、初めて現実に近いかたちで音を再現するバックグ
ン・テストによって見
ラウンド・ノイズ・シミュレーションシステムが HEAD acoustics
事に実証されました。このシステムはハンズフリー・モードにおけ
により開発され、標準化されました。現在、 ETSI 標準 ES 202
るモバイルホンのテストにも推奨されています。」
396-1 は世界中のすべてのラボで活用されています。しかしそれ
早くも 2014 年に、革新的なバックグラウンド・ノイズ・シミュレ
は昨今のテクノロジーの進化を踏まえるともはやニーズを満たす
ーションシステムが HEAD acoustics により ETSI 標準 TS 103
ものではありません」と HEAD acoustics テレコム部門長の Dr.
224 として発表されました。
製品
ACQUA 3.4.100
日々の測定をシンプルにする新機能
ACQUA の新しいバージョンが利用可能になりました。ACQUA は、HEAD acoustics の強力で汎用性の高い通信品質
分析システムです。2 つの新しい機能が、MFE VIII.1 フロントエンドを用いた測定のためのオプションを強化します。MFE
VIII.1 に関する詳細は本号の 4 ページに紹介されています。ACQUA 3.4.100 のハイライトは次のとおりです。
Windows® 10
新しい ACQUA は Windows® 10 をサポートしており、 HEAD
acoustics は最新の Windows® オペレーティングシステムを導入
されたお客さまのニーズをすでに満たしています。 ACQUA は
以前の Windows® バージョン (Windows® 7 またはそれ以降)を今なおサポートします。 Windows® 10 上で ACQUA
を動作させるには、最新の SQL-Server(SQL 2014) が必要です。
Database Administrator
2 つの新しい機能(Batch Backup all Databases と Batch Restore Backups) が、新しい SQL server への移行をより簡
単にします。サーバーをアップデートする際は、すべてのデータをバックアップすることをお勧めします。
ACOPT 02 と ACOPT 25 に新しい分析が追加
豊富なオプションが、 ACQUA とその性能を特定の応用分野
に合わせることを可能にします。 ACOPT 02 (信号分析オプ
ション)と ACOPT 25 (心理音響 SMD オプション)はさま
ざまな分析を提供しており、以下の分析手法が追加され
ました。
ACOPT
02:
Degree
of
Modulation
vs.
Time、Modulation Frequency vs. Time、Modulation
Spectrum、Modulation
Spectrum
vs.
Time、Modulation Spectrum vs. Band
ACOPT
25:
Prominence
Strength、Articulation
Ratio、Fluctuation
Index、Tonality、Tone
to
Noise、Cepstrum。 Tone to Noise と Cepstrum を除
くすべての分析が、心理音響用の Single Measurement Descriptor(SMD) で自動的に利用できます。
HIB I のサポート
ACQUA は新しいヘッドセット・インターフェイス・ボックス HIB I をサポートしています。 HIB I とその活用事例についての詳
細は、 5 ページの別項目で説明しています。
個々の設定のインポート/エクスポート
ハードウェア設定(フロントエンド、 HHP IV)、そして測定やレポート、グラフ、キャリブレーションに割り当てた設定は、対応
する “Organize Settings” ウィンドウのコンテキストメニューからそれぞれ選択してインポートやエクスポートを行うことがで
きます。選択した設定はすべて XML ファイルにエクスポートされます。インポートするには、個々の設定を XML ファイルから
選択します。このように、特定の設定を異なる ACQUA システム間で簡単にやりとりすることができます。
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Telecom HEADlines - Summer 2016
HHP IV: 新しい Drive Speed モードを用いた、より速い測定
HHP IV MotoMount の動作スピードが新たに選択可能になりました。 Fast Mode を
選択すると測定位置間の移動速度が向上し、より速い測定プロセスを可能にします。こ
れにより測定時間が大幅に減少します。
HHP IV: Bluetooth® を使った音量設定
BT-Vol HHP IV は、測定中に Bluetooth® を使って HHP
IV に固定されたハンドセットの音量を設定するオプショ
ンです。ペアリング後、 DUT の音量は ACQUA からリ
モートで設定できます。このように、完全自動の測定が
HHP IV MotoMount で実現可能です。
ACQUA 3.4.100 の詳しい情報は、ウェブサイトの “What´s
Drive Speed は HHP IV
Options で設定可能です
New” を参照ください。
More Information
イベント
第 2 回 ITU テスト・イベント
「車載ハンズフリー・システムのゲートウェイとしてのモバイル
ホンの性能評価」
HEAD acoustics が再びテスト・ラボに選ばれました
2014 年 5 月に行われた第 1 回テスト・イベントはメディアで大反響を呼びました。有名メーカーのモバイルホンは Bluetooth® テストをパスしなかったため、イベントの主催者である ITU-T のホワイトリストに載らなかったのです。2016 年 6
月、第 2 回テスト・イベントがジェノバで開催されました。再び、モバイルホンが車載ハンズフリー電話システムと組み合わせ
て音声品質についてテストされました。
このイベントは、特に自動車メーカー、ハンズフリー端末サ
させず、車のハンズフリー性能を悪くしていることが明ら
プライヤー、モバイルネットワーク・オペレーターとモバイ
かになりました。第2回テスト・イベントでは、 ITU-T 勧告
ルホン・ベンダーにとって興味深いものです。2 年前のよう
P.1100 (“自動車における狭帯域ハンズフリー通信”)およ
に、 HEAD acoustics は必要な試験装置である測定フロ
び P.1110 (“自動車における広帯域ハンズフリー通信”)の
ントエンド MFE XI (ユニバーサル Bluetooth® アクセス・
Chapter 12 に準拠して再び測定が行われました。車両の
ポイント)ならびに必要な標準規格データベースを搭載した
ハンズフリー電話システムで正しく動作するモバイルホン
通信品質分析システム ACQUA を提供する正式なテスト・
は、その後更新されたITUのホワイトリスト上で公表されま
ラボとして再び選ばれました。
した。
いまではハンズフリー通信は車両の不可欠な部分です。最
このテスト・イベントについての詳しい情報やホワイトリス
適な通信にハンズフリー・アルゴリズムとモバイルホンは
トは、 ITU 公式ウェブサイトをご覧ください。
等しく関与しています。それにもかかわらず、特に 2014 年
に行われたテストでは多くの場合モバイルホンが(現在の
標準で要求されているとおり)内部の信号処理をバイパス
More Information
Telecom HEADlines - Summer 2016
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製品
EVS とネットワーク障害: MFE VIII.1 の 2 つの新オプション
どちらのオプションもバージョン 3.4.100 以降の ACQUA と MFE VIII.1 の組み合わせで使用可能
VoIP デバイスの音声品質の評価と最適化のために、 MFE VIII.1 は世界中の多くの試験室で使用されています。 HEAD
acoustics は継続して VoIP レファレンス・ゲートウェイの開発を進めており、この度音声コーデック EVS とネットワーク障害シ
ミュレーションの 2 つの新オプションを提供します。
中に手動でバンド幅とビットレートを切り替えることができ
ます。設定画面でドロップダウンリストからすべてのバンド
幅、ビットレート/モードが選択できます」、テレコム部門セー
EVS
ルス・マネージャーである Christian Schüring は Cod-EVS
EVS – 現在この 3 文字はモバイルテレコミュニケーショ
のもう1つの利点を強調します。
「市場に出ている他のソリュ
ン分野で高い重要性を持っています。 EVS は Enhanced
ーションと比較して、 Cod-EVS は EVS 対応モバイルホンの
Voice Services の略で、フルバンド使用可能な音声コーデ
テストのための非常に詳細なインプリメンテーションです。
ックです。このコーデックは VoLTE サービスのために考案さ
Cod-EVS により、近い将来業界
れ、モバイルホンを介した音声・オーディオ通信の品質を著
標準となるであろう必要条件を
しく向上させました。 2 月のモバイル・ワールド・コングレス
テストすることができます。」
で、メーカーはすでに EVS 通話ができる最初のスマートフォ
ンを導入していました。したがって、それに応じて機器をテス
ネットワーク障害
Cod-EVS
また、 HEAD acoustics は
は HEAD acoustics の測定フロントエンド MFE VIII.1 用の
MFE VIII.1 と組み合わせて使用
コーデックオプションとして現在ご利用可能です。
可能な MFE VIII.1-IMP も開発し
トすることはメーカーにとってとても重要です。
ました。このオプションにより、
Network Impairment Options
ソース信号に対して直接さまざ
まな IP ネットワーク障害のシミュレーションが可能です。ネ
ットワーク障害は測定フロントエンドの送信 IP パケットに適
用することができます。これらの IP チャンネル・シミュレー
ションは、統計に基づいた障害シミュレーションを行うこと
も可能ですが、 TCN ファイル(Trace Control for Netem(
ネットワーク・エミュレータのための追跡制御))を用いて再
現性を確保したシミュレーションを行うことも可能です。
ドロップダウンリストから様々なバンド幅、ビットレート/
モードに切り替え
TCN ファイルに関する 1 つの共通の問題は、 DTX と
の組み合わせで発生します。 2 つの連続したパケット間の
時間間隔は、無音状態の場合は一定ではありません。した
Cod-EVS は、狭帯域からフルバンドまでのすべての規定
がってネットワーク障害のシミュレートも行う MFE IX は、
されたバンド幅、すべてのビットレート/モードをサポートし
DTXに合わせて時間信号の異なる部分に障害を適用します。
ています。エディターを用い、ユーザーはそれぞれの測定用
「 MFE VIII.1-IMP は、エンコードする前に時間信号に障害
に適切な設定を簡単に調節することができます。
情報を付け加えることでこの問題を解決します。したがって
Cod-EVS の特別な機能: EVS コーデックによって提案さ
DTX の状態に関わらず、常に同じ障害が時間信号の同じ部
れている適応ジッター・バッファーとは対照的に、固定バッフ
分に適用されます」と Dr. Gierlich は MFE IX との違いを説
ァーは正確な遅延条件を保証するのが特徴です。 「 Cod-
明します。こうして、 DTX がアクティブな状態であってもネッ
EVS を MFE VIII.1 と組み合わせることで、ユーザーは測定
トワーク障害を再現することができます。
More Information
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Telecom HEADlines - Summer 2016
製品
HIB I – 新しいヘッドセット・インターフェイスボックス
ヘッドセット、ヘッドホン、
そして電話機のヘッドセット機能の測定と評価
ヘッドセットで電話をかける。ヘッドホンで音楽を聴く。
これらの両方とも、日常生活に不可欠なことです。
しっかり耳にフィットして付
け心地が快適なものであること加え、ヘッドセットやヘッドホンはそれぞれ優れた音声またはオーディオ品質を提供しなければなり
ません。特に後者はヘッドセットやヘッドホンのメーカーにとって簡単な課題ではなく、そして正確なテストが要求されます。HIB I は
ヘッドホン、ヘッドセット、そして電話機のヘッドセット機能の品質と適合性についての測定と評価をサポートしています。
ヘッドセット・インターフェイス・ボックス(HIB I)は、 ACQUA
バージョン 3.4.100 と測定フロントエンド MFE VI.1 との組み
合わせで使用されます。
「音声とオーディオの品質に加えて、
被試験デバイスの標準規格への適合性も HIB I でテストする
ことができます」と HEAD acoustics テレコム部門セールス・
「この新しいフ
マネージャー Christian Schüring は言います。
ロントエンドはレファレンス・フロントエンドとしての機能を果た
し、被試験デバイスに応じてヘッドセット、ヘッドホンや電話機
のヘッドセット機能をシミュレートします。」
追加機能: Loop (ループ)モードでは、ヘッド
DUT
(Mobile Phone)
Radio
Communication
Tester
セットと電話機の間を HIB I を介してケーブル
接続を変更することなくルーティングすること
RF
ができます。またオプションのモニター機能も
Analog
Analog
USB
MFE VI.1
Analog
HIB I
あり、アクティベートすると HIB I が MFE VI.1
にオーディオ信号を同時に転送します。
「ユーザーは測定中に ACQUA を使ってリモ
モバイルホン用の機器構成
ートで HIB I を設定・制御することができます」
、 Schüring
はこの小型で便利なフロントエンドについて
言います。 HIB I を用いた測定は ITU-T P.381、 P.360、
電話機の測定
P.380 そして EN50332 に適合しています。
HIB I は電話機の試験中にヘッドホンとヘッドセットの両方を
シミュレートします。ユーザーは種々の負荷インピーダンスを
More Information
選択することができます。さらに、ヘッドセットのリモート・コ
ントロール機能をシミュレートして、例えば電話機の再生/一
HMS II.3
時停止や音量の+/-機能を使用することが可能です。
ヘッドセットとヘッドホンの測定
with DUT
(Headset)
MFE VI.1
USB
Analog
HIB I
HIB I はヘッドセットまたはヘッドホンのテスト中、レファレン
Analog
スとして電話機の機能をシミュレートします。ヘッドセットま
たはヘッドホンは HIB I 前面にあるジャック・ソケットに直接
Analog
接続します。セカンドマイク付きのヘッドセットを測定する場
合は、アダプター・ケーブルでヘッドセット・インターフェイス・
ヘッドセット 用の機器構成
ボックスに接続することができます。
Telecom HEADlines - Summer 2016
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カンパニー
HEAD acoustics の 30 年 - ビジョンからグローバル・プレーヤーとなるまで
年は 1976 年、Klaus Genuit はアーヘン工科大学(RWTH)の通信工学研究所(Institute of Communications Engineer-
ing)でアシスタントの科学者として働いていました。
『A model for the description of outer-ear transmission characteristics (外耳伝達特性の記述のためのモデル)』
と題した博士論文に向けて、彼は人間の聴覚の心理音響特性とバイノーラル
信号処理について研究していました。
この研究の重要な成果は、従来の不満足なダミーヘッドの概念の抜本的な再設計でし
た。
自動車メーカーであるダイムラー・ベンツと協力して、Klaus Genuit は聴覚的に正確なバイノーラル録音のためのダミ
ーヘッド測定システムの開発に成功しました。
アイデアの誕生…
いつもお客さまのそばに – ドイツ、ヨーロッパ、世界中で
Klaus
2016 年 8 月: 現在名誉教授となった Dr. Klaus Genuit が
でしたが、やがて彼は大企業との協力関係を築く
会社を設立して 30 周年を迎えた今日、 HEAD acoustics
ことに大きな興味を抱くようになりました。
「私はそのよう
GmbH には現在テレコムと NVH という 2 つの主要な事業
Prof.
部門があり、また米国、フランス、日本そして 2015 年から英
は言います。そして彼は彼自身の会社を設立するこ
国に 4 つの子会社があります。お客さまのため、世界各地
とを決めました。研究活動とビジネスを結びつけることに彼
のそれら子会社と 9 つのセールスパートナーが常にすぐ近く
は大いなる興奮を覚えました。 4 名の従業員のチームとと
で、迅速で優れた技術サポートを確実にご提供します。
元々は科学と研究に夢中になっていた
Genuit
Dr.-Ing.
な大企業と協力することに可能性を見出しました」と
Genuit
もに、 HEAD acoustics GmbH は 1986 年 8 月 11 日に
Technologiezentrum Aachen(TZA) で生まれました。
HEAD acoustics はどこに向かう?
HEAD acoustics の成功の秘訣は、 2 つの事業部門での研
しかしアイデアの裏側には何が?
究開発の強い連携にあります。 AachenHEAD® から、発話
最初の AachenHEAD® 技術は、 HEAD acoustics のアイ
するダミーヘッド、モーター駆動のハンドセット・ポジショナ
デアの裏側にあるもののほんの一部分です。わたしたち従業
ー HHP IV MotoMount、バックグラウンド・ノイズ・シミュレ
員は、バイノーラル録音再生技術、音響振動分析、音声通信
ーション・システム 3PASS といったテレコム製品、 ArtemiS
測定技術の分野のエキスパートなのです。製品ポートフォリ
SUITE、 SQobold そして HEAD VISOR といった NVH 製
オは完全互換のハードウェアとソフトウェアシステム、そして
品まで – これらの市場に革命をもたらす開発は、膨大な研究
カスタマイズされたソリューションとサービスから成ります。
努力なしでは不可能だったでしょう。
テレコム部門の発展
現在の製品ポートフォリオが幅広い応用範囲をすでにカバー
HEAD acoustics の設立から数年後、通信業界向けの最初
しているとしても、 HEAD acoustics はここで立ち止まりま
の製品が設計されました。 1990 年、最初のダミーヘッド
せん。新しいソフトウェアやハードウェアの開発を全力で続け
HMS II.3 が開発されたのです。それは 3 年後に標準化され
ており、多くの魅力的な製品を続々と提供して参ります。
ました。 1999 年、テレコム部門は Dr. Hans W. Gierlich
の指示のもと、独立した事業部門になりました。それ以降、テ
レコム部門は大きな製品ポートフォリオを確立しており、通信
業界のこれからの挑戦のお役に立つ準備ができています。
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Telecom HEADlines - Summer 2016
製品
HHP の 20 年、そして今も発展しています
HHP(HEAD Handset Positioner) は誕生から 20 年を迎え、そして HEAD acoustics の製品ポートフォリオの中で変わ
ることのない製品の1つです。 1996 年、 HHP はハンドセットとモバイルハンドセットの試験設備にとって画期的なものでし
た。初期の HHP は、ハンドセットに対して手動で位置調節する装置でした。それ以来、アップグレードする毎に HHP を使っ
たテストの可能性が強化・拡張されています。 20 年を経た現在、 HHP は完全自動のテスト装置に発展しました。
HHP の進歩はまだ終わっていません。次の 20 年におけるさらなるアップグレードにご期待ください。
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製品
TS 26 131-32 のためのスーパーワイドバンドおよびフルバンドのアップグレード
HEAD acoustics は標準規格データベース UG TS 26 SWB/FB を使用したテストをインプリメントしました
標準化団体である 3GPP は、 TS 26.131 および TS 26.132
標準規格を拡張しました。したがって現在テストには、スー
パーワイドバンド(SWB)およびフルバンド(FB)端末の音響
特性に関する最低限の性能要件の評価が含まれています。
HEAD acoustics はこの拡張部分を標準規格データベース
UG TS 26 SWB/FB として通信分析システム ACQUA にイ
ンプリメントしました。
オプションのアップグレード UG TS 26 SWB/FB にインプリ
メントされたテストは、 SWB や FB のモバイル端末につい
て、周波数応答、ラウドネス・レーティング、エコーテスト、さ
らにダブルトークの状況下、といったすべての音響性能側面
ACQUA ユーザー・インターフェイス - UG TS 26 SWB/FB
の測定ツリーと結果グラフのウィンドウ
をカバーしています。ハンドセット、ヘッドセット、車載ハンズ
フリー、ハンドヘルド・ハンズフリーの 4 つの構成が考慮さ
品質分析を行い、 3GPP 標準仕様 TS 26.131/TS 26.132、
れています。ユーザーは測定内容を変更して追加のテストを
Version 12.4.0/12.7.0、 Release 12 両方の要件に彼らの
行うこと、あるいはテストを組み合わせて個々のテスト・シー
端末が適合していることを証明できます。
ケンスを作成することができます。
アップグレード UG TS 26 SWB/FB には ACQUA 標準規格
新しい ACQUA の標準規格データベース UG TS 26 SWB/
データベース TS 26 131-32 が必要です。
FB を使用して、 SWB や FB のモバイル端末メーカーは自動
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Telecom HEADlines - Summer 2016
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フェア&コンファレンス
バルセロナでのモバイル・ワールド・コングレスで展示会が成功裏に終了
HEAD acoustics は国際舞台で最新製品を発表しました
204 ヶ国からの 10万人以上の参加者。 2,100 を超える出展
した中のスマートフォンメーカーすべてが、新しくインプリメン
者。モバイル・ワールド・コングレス(モバイル業界のための主
トされた ACQUA 標準に非常に興味を持っていました」と、
要な国際展示会)は大成功であり、 HEAD acoustics は音声
テレコム部門のシニア・セールス&アプリケーション・スペシャ
品質テストのパイオニアとして最新のソリューションを紹介し
「この革新に
リストである Christian Landauer は言います。
ました。ハイライトの 1 つは、スーパーワイドバンドとフルバン
より、われわれのお客さまはスーパーワイドバンド・フルバンド
ド端末のテストと最適化のための新しい標準規格データベー
端末の音響特性を初めて評価することができるのです。」
「わたしたちのブースを訪問
ス UG TS 26 SWB/FB でした。
もう1つのハイライトは HHP IV MotoMount の生の実演で
した。多くのビジターをブースに引き付け、スーパーワイドバ
ンドと特に EVS コーデック( 4 ページ)のための音声品質の
測定、分析、最適化に関する現在の問題について、興味深く
技術的な議論につながりました。緊急通報システム(eCall シ
ステム)測定のための標準規格にも大きな関心が寄せられて
いました。
「 MWC は参加者が多いため、常に業界における
HEAD acoustics の認知度を上げ、われわれの地位を確実に
し、そしてわたしたちの製品に新しいお客さまの注目を集める
良い機会となっています。さらに、その 4 日間は従来のお客さ
多くのビジターが HEAD acoustics の最新のソフトウェア
およびハードウェア・ソリューションの情報を得ました
まとの関係を保ち、交流を強化するのに理想的に適していま
す」と、 Landauer は言います。
インフォメーション
ご存じでしたか?
今年から、 HEAD acoustics は YouTube チャンネルを使ったソーシャルネットワークに加えて
Google+ や LinkedIn で情報発信をしています。そこでは会社のソフトウェアおよびハードウェ
ア・ソリューションについての興味深いビデオや情報を掲載しています。
www.youtube.com/c/headacousticsdeu
www.linkedin.com/company/head-acoustics-gmbh
plus.google.com/+HeadacousticsDeu
フェア&コンファレンス
HEAD acoustics が参画するイベントです!
12th ITG Conference on Speech Communication • Paderborn, Germany • October 5 - 7, 2016
www.uni-paderborn.de/en/veranstaltungen/itg2016/welcome
Mobile World Congress 2017 • Barcelona, Spain • February 27 - March 2, 2017
www.mobileworldcongress.com
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Telecom HEADlines - Summer 2016
HEAD acoustics GmbH • [email protected] • www.head-acoustics.co.jp
© Copyright HEAD acoustics GmbH 2016
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