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オリジナルPDF(A4版)

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続キナバル山あれこれ
1
www.geocities.co.jp/HeartLand-Oak/1707/prevphoto.html - 26k 朝日に浮かび上がるキナバル・サウス峰
インターネットは、有難いもので、世界中の情報や画像が居ながらにして手に入れることができ
る。しかし、中には間違った情報も沢山あり、キナバルの峰々の名前や高度など、取り違えて載
せられる方も居られ、時たま裏返しの写真も見かけることがある。特にご老人や女性の情報に多
いようである。それらを選り分けるのも楽しみの一つである。折角の綺麗な画像も、画素数が小
さくて引き伸ばせないこともあり、
コメントが無くて何を撮ったのか分からないものも結構見受
けられるのは残念である。今回はその中で秀逸な作品を紹介することにしたい。サイト名は既に
撤収され、無くなっているものが多いので、敢えて割愛させて頂きます。キナバル・オタクが続
けられれば、また何かいらざる御託を並べるかもしれません。
続キナバル山あれこれ
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www.birdguides.com/daveandmichelle/Borneo2004/kinabalu
サンダカン行きの飛行機から見たキナバル山。稜線の中央部分からローズガリーの深い谷
によって、東稜と西稜に分断されているのが見える。最高ピークが集中するウェスターン
プラトーはマムート側からは見ることができなかった。右下よりの岩盤が露出した部分は
マムート鉱山の露天掘りの剥土跡。ピットには水が溜まっている。
KK-サンダカン道路から見たキナバル山。東側からのほぼ全容が見渡すことができる。凸凹
道でジープが揺れた道路も、今は立派に舗装されている。肩には既に雲がかかり、午後の
曇りを予感させる。8.sandakan.org/kinabalu.
続キナバル山あれこれ
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コスモスの咲くクンダサン。開山当初はカンポンが幾つかとオーストラリアの戦争記念碑
があった程度で、冷涼な気候を利用した野菜が売りであった。現在はホテルなども建てら
れて観光リゾートに変貌しているようである。
キナバルパークから。標高 1,600m の公園事務所付近には宿泊施設のほか遊歩道や休憩所な
どが整備されている。入園料 15M$で雄大な景観を楽しむことができる。登山路の途中にあ
る山小屋は定員が年間3万人で、その7倍の人はここから上には登らない。
続キナバル山あれこれ
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クンダサン近くのゴルフ場。マムート建設当時の 9 ホールのコースと異なり、ホテル付き
の立派なコースが幾つか出来ているようである。当時も今もゴルフとは無縁の輩であるが、
行ってみたい気がしないでもない。
コタベル近くのゴルフ場。KK のゴルフ場は暑いので早朝ゴルフが主体だが、キナバル山の
東西にゴルフ場が出現し、快適な高原でのプレーが楽しめる。日本からも長期滞在のお客
がやって来るようになった。キナバルの西稜は起伏が少なく優しい感じである。
続キナバル山あれこれ
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KK から見たキナバル山。旧市街区からは、ビルや、周辺の小山に遮られてキナバル山が見
える場所は少ない。空港近くのタンジョン・アル地区の方が眺望は良い。
同じく KK から見たキナバル山。KK も、立派な公園や遊歩道が整備されて綺麗になった。以
前は、花壇はあまり無くて、水牛の餌の葉っぱの広い、いじけた芝生が生えているだけで
あった。
続キナバル山あれこれ
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晴れた日のローズピーク。まるでガレバのように花崗岩に亀裂が入った主峰が、ウエスタ
ーン・プラトーから屹立する。
ローズピーク頂上。何本もの誘導ロープがあるが、元気な人は我先に登頂するらしい。
続キナバル山あれこれ
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朝焼けに染まるセント・ジョーンズ・ピーク。ゴリラが朝から一杯きこしめしたようであ
る。下方はローズ・ピークの陰でまだ暗い。目から下はなぜか白い。
セント・ジョーンズ・ピークの横顔。百人一首の坊さんのようにも見える。当時ブルネイ
領事でローズに付き従ったスペンサー・セント・ジョンが、1858 年に初登頂した。日本で
は安政の大獄で吉田松陰が処刑されたころである。
続キナバル山あれこれ
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まるで拳骨のようなアレキサンドラ・ピークと親指ピーク。ローズ・ピークの西北西にあ
り、高さは、3,998m である。親指は北に傾いているが、北から見ると直立しているように
見える。
東から見たアレキサンドラ・ピーク。ローズピークから見ると丸みを帯びて見える山体は
角張って横に広がり、間の括れが広がって、拳骨の姿はないが、縦に走る割れ目に指の形
の面影が残る。通常の登山コースに入っていないので、この角度の写真は珍しい。
続キナバル山あれこれ
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ローズピークから見たビクトリアピーク。ビクトリアピークは、ほぼ対称で端正な形の岩
峰である。東側に小さな突起があるのが特徴である。
ホーンと呼ばれるビクトリアピークの突起。下界を見下ろす教会の聖人の像のようにも見
え、その分だけローズピークよりも高いという説がある。しかしサバ政府の公式記録はそ
の説を認めていないようである・。
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アグリー・シスターズ・ピーク。キナバル東稜,西稜を分ける深い谷ローズ・ガリーの南
端にあり、西側から見ると、ロバの耳と共にそれほど醜くはなく、一寸見にはローズピー
クに似ているが標高は 4,032m である。日の出時の景観はまさに絶景である。
アグリー・シスターズ・ピーク
東北面。西からでは良く見えなか
った絶壁には、目と歯をむき出し、
角の生えた怖い魔女の顔が見え
る。この部分が北側から登ってき
た谷の行き止まりで、下の写真の
「竜の歯」のような奇岩が林立し
ている。
続キナバル山あれこれ
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ローズ・ガリーを守るライオンズ・ヘッド。ローズ・ガリーの西南にあり、全体に日光が
当たると只の饅頭型の岩だが、光の加減で、口を開いた怪獣に見える。後ろには暗いロー
ズ・ガリーの谷を隔てて東稜の峰が続く。www.kcn.ne.jp/~kaichiro/kinabalu/kinabalu2.
ローズ・ガリーに沸く雲。下界から上昇してくる熱気はここで冷やされて雲になり、午後
には谷を満たし、下界からは山は見えなくなる。
続キナバル山あれこれ
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8kmの道標とキナバル・サウス。プラトウの縁にあるので、3,932m と高くないが、氷雪に
磨かれた山容は世界の名峰の中でも屈指の美しさである。赤錆びたように見える道標は木
製である。手摺と道案内を兼ねたロープがひたすら続く。
南側から見たキナバル・サウス。下山する時必ず目に入るのでキナバル・サウスの写真は
殆どが北側から撮影したものであり、南側のものは珍しい。
続キナバル山あれこれ
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最もロバの耳らしい角度のドンキー・イアーズ・ピーク 4,054m。左右の耳は太さが違い、
前から見ると著しく非対称でロバの耳には見えない。
ラバンラタ山荘付近から見たロバの耳とトゥンク・アブドル・ラーマン峰(右)。よく見る
と人面の形があちこちに見えるが、もちろん自然のいたずらである。深い切り込み部分は
コールドロン・ギャップ Cauldron Gap と呼ばれている。
続キナバル山あれこれ
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パナール・ラバン小屋。ラバン・ラタ山荘が予約できなかった人や、安いがご馳走の方々
が泊まるハットが幾つかある。寝袋だけでヒーターは無いため寒いこともあるが、宿泊代
は半額で済む。そのほか公園や電力会社の職員専用の小屋も幾つかある。
マシラウ・リゾートの案内板マレー語のマとメは、まぎらわしいので、仮名ではメシラウ
と書く場合も多い。我々はメシラウ川と呼んでいた。スペルは Mesilau である。
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