ベトナム初『安全運転インストラクター』誕生

ベトナム初『安全運転インストラクター』誕生
～「トヨタ安全運転インストラクター養成プログラム」卒業式典～
2016 年 3 月 11 日「トヨタ安全運転インストラクター養成プログラム」卒業式典
交通事故の無い社会を目指して。
トヨタは交通安全を実現するため、各国でさまざまな社会貢献活動を行っています。
事業開始から 20 周年を迎えたベトナムトヨタでは、ベトナム公安省の交通警察局と共同で「トヨタ安全運転イン
ストラクター養成プログラム」を実施し、ベトナム初となる 8 名のインストラクターが誕生しました。
クラクションが鳴りやむことのないハノイのスクランブル交差点
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ベトナムでは 2015 年、約 23,000 件の交通事故が発生し、8,671 人の方が命をなくされるという厳しい交通状
況。ベトナムトヨタは、警察と一体となって、ベトナムの方々に安全運転の知識や技術さらに安全の心を伝える「安
全運転インストラクター」の養成に着手しました。
（左）2015 年 1 月 30 日 「トヨタ安全運転インストラクター養成」プログラム覚書調印式典
（右）会場：ベトナム公安省「安全運転訓練センター」（ハナム）
Competency Improvement and Driving Training Center
トヨタ自動車は、訓練内容についてのアドバイスや講師の派遣など、プログラム全般を支援。ベトナムトヨタ社員と
交通警察官から選抜された 8 名がインストラクター養成プログラムに参加し、2014 年 8 月から 1 年以上にわた
る訓練を開始しました。
ベトナムトヨタ、交通警察の選抜 8 名
正しい運転姿勢
スラローム走行はこうしたら上手くいきます
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自分の運転をビデオで振り返り
3S 走行訓練
トヨタ自動車でテストドライバーや安全運転インストラクターとして 30 年以上の経験を持つ神野が講師となり、運
転姿勢、ハンドル操作などの基礎から、緊急回避ブレーキやスラローム走行など 3S 走行（Safety, Smooth,
Speedy）中心に高度な運転技術の訓練を実施。加えて、クルマの構造を理解する重要性や安全に対する心
構えについて学びました。
二輪車が主流のベトナムでは、訓練生たちは全員、マイカーを保有していないため、この講習以外にクルマに乗る
機会が殆どありません。したがって、安全運転スキル習得には、各自大変苦労しました。毎日アフター5 に会社内
の駐車場で業務用車を使い訓練の復習をしたり、イメージトレーニングをしたり、日本人では想像できない努力を
していました。
反射材帽子の効果にびっくり
こどもを抱っこしたまま急ブレーキをかけたら・・・
訓練は運転実技以外にも、トヨタ自動車から講師を派遣し、日本で実施している反射材やチャイルドシートの重
要性、飲酒運転の危険、加齢に伴う身体変化など、交通安全に関わる幅広い知識を体験ツールを使い伝授。
教え方もマスターしていきました。講習は日本語からベトナム語に通訳され、優秀な通訳の方のお陰で活発な質
疑応答となりました。
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写真中央の Chin さんの通訳は抜群
ベトナムトヨタのトゥロングさんは次のように語っていました。「交通事故防止は、お年寄りやこどもの行動を理解し、
常に思いやりの心を持ち、運転することなど多くを学びました。今後自分が教えていく立場として、教えていただいた
ことをしっかり伝えていきたいと思います。」
クルマの点検「ブレーキオイルよし！」
ベトナムトヨタ・トゥロングさん熱く語る
2014 年 8 月から 2015 年 10 月までに 5 回の講習が開催され、2016 年 3 月 9 日にはインストラクター認定
試験が行われました。運転技術については、高速のタイムトライアルテストで 3S の習得の見極め、交通安全知識、
マインド、交通安全の啓発の指導方法は、自身がインストラクターを務める模擬講習の形式での試験を実施。こ
れまでの努力が実り、8 名全員が無事合格しました。
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3 月 11 日には、卒業式典が開催され認定証が授与されました。列席したベトナム公安省のタン副大臣、トヨタ
自動車の小平副社長ら関係者からインストラクターに対して、交通安全の心をこれからベトナムに広めていかれる
ようにとの期待が述べられました。
ベトナム公安省・タン副大臣「ベトナムに多くのインストラクターを養成していきたい」
トヨタ自動車・小平副社長「これからも貴国のお役に立ちたいと願っております」
より安全な交通社会を創るため、彼らの活動は今始まったところです。
以 上
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