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本邦初、抗がん剤注射薬自動調製ロボット CytoCareTM 導入に向けた取り組み① 抗がん剤調製における精度の検討
◯杉野 智子 1 ,
安室 修 1 ,
桝田 浩司 1 ,
斎藤 大祐 1 ,
石塚 寛和 1 ,
永井 淳子 1 ,
1 1
ウォーン ポール 1 ,
佐々木 忠徳(
亀田メディカルセンター薬)
【目的】当院ではがん化学療法レジメン(以下、レジメンとする)を薬剤部に
て運用管理している。また抗がん剤の特性を考慮しながら、患者に適切な用量を
算出し、副作用をモニターすることを標準業務としている。抗がん剤を調製する
ことには精度の高さが求められる。抗がん剤注射薬自動調製ロボットCytoCareTMは、
抗がん剤の重量を監査することにより処方量を調製する。CytoCareTM の調製精度
に着目し、薬剤師による調製と比較したときの精度について調査した。
【方法】調製者は 1 年以上の抗がん剤調製経験のある薬剤師 10 名としCytoCareTM
と比較した。調製に使用した器具は両者とも同一とし、以下の通りである。針:
Baxa社製Two-ferTM non coring huber point needle、シリンジ:BD社製BD syringe
Luer-Lock Tip、はかり:研精工業株式会社製電子式はかり(HX-400)。当院にお
いて処方頻度の高いレジメンのうち 2 薬剤から、その一般的な調製量を常水の入
ったバイアルからシリンジを用いて計量し輸液バッグに注入した。注入前後の輸
液バッグの重量差から、実際に注入された量を算出し、これを 7 回繰り返した。
測定結果のうち注入量が最大、最小であった結果を除外した。
【結果・考察】CytoCareTMは調製前後のバイアル重量の差で確認を行うため、薬
剤師に比べ、精度の高い調製が可能であった。
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