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同窓会通信vol.6(02年度)

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同窓会通信vol.6(02年度)
2002 年度 同窓会通信 目次
研究室スタッフ近況報告
原
純輔
2
海野
道郎
4
佐藤
嘉倫
5
木村
邦博
6
神林
博史
7
寄稿
初代教授
8
西田先生より
同窓会公式報告
2001 年度
決算報告
2002 年度
予算案
9
10
11
同窓会新会員紹介
同窓生の広場
井桁
章雄(平成 6 年度卒業)
12
黒澤
晋一(平成 12 年度卒業)
13
研究室近況
新しい研究室メンバー紹介
門間
由紀子
14
井上
富美子
14
工藤
尋樹
15
銀屋
裕
15
2 年生自己紹介
16
3 年生自己紹介
18
ゼミ近況報告
20
2001 年度、修士論文、卒業研究・卒業論文題目
21
1
研究 室スタッ フ近況報 告
福武直『社会調査』
(1958 年)を読み返す
原 純輔
今、後で紹介する必要に迫られて、福武直『社会調査』を読み返している。この本 は、
「データ蒐集という古典的な社会調査法の教科書として、最も完成された形の著 書といっ
て良い。・・・・私自身、先生の共著者ではないが協力者であったので、ひいき目かも知れ
ないが、今日に至るまで社会調査の代表的な教科書を一冊あげる時は、必ず本書を推して
いる」と安田三郎先生が評した(1975 年)名著である。しかも、安田先生が評した時点ど
ころか、現在でも1年に何回か増刷が繰り返されているという、驚異的なロングセラーで
もある。
この本が広く読まれた理由の1つは、岩波全書の1冊として刊行されたことにあるだろ
う。少なくとも 1970 年代までは、大学生の教科書として最も権威をもっていたのは岩波全
書だった。『社会調査』巻末の「岩波全書刊行書目」をみると、東大、京大をはじめとする
往時の有名教授たちが著者に名前を連ねている。私が大学の教養課程から専門課程へ進ん
だとき、教科書として指定されたのも、この『社会調査』と尾高邦雄『現代の社会学』、新
明正道『社会学史概説』の3冊で、いずれも岩波全書であった。
茶色と白に塗り分けられた箱入り、本体はベージュのクロス装B6版という岩波全書を
執筆するということは、堅実な売り上げによる印税収入と一流教師としての証という両面
で、大学教師にとっても大きな魅力であったと思われるが、実はこの私にもそのチャンス
があったのである。発端は福武先生から『社会調査』の改訂を依頼されたことにある。薄
れてきた記憶では、1982 年頃のことである。
「どのように切り刻んでも、書き改めてもよい」
と先生にはいわれたのだが、実際にカッチリとまとまった名著を前にすると、部分的に書
き改めるということは難しく、手を下しかねたというのが正直な気持ちであった。
そこで、岩波書店の加藤亮三さんという担当の編集者を訪ね、気持ちを打ち明けて相談
し、多少古めかしいところはあるかも知れないけれども、それも残しつつ、いくらなんで
もという箇所だけは書き改めることと、何年か後にまったく別の書物として『社会調査』
を刊行するということで話がまとまった。こうして生まれたのが『社会調査(補訂版)』
(1984
年)である。
「この補訂修正作業を担当してくれた原純輔君は、私が東大在職中の学生であ
るが、社会調査に関しては、安田三郎君の指導を受けている。・・・・そのはしがきに記し
たように、[初版は]私の社会調査の講義を敗戦直後に聴いてくれた安田君の協力なしには
陽のめをみることができなかったものである。そして、この補訂版の出版も、原君の助力
がなければ不可能であったといわねばならない。私は弟子という言葉を使うのが嫌いであ
るが、あえて使うとすれば、この本は、弟子と孫弟子の援助によって、4半世紀をこえる
2
寿命をもつことになったというわけである。私としては、両君に厚く感謝し、師弟3代の
協力の成果としての本が、さらに寿命を長く伸ばしてくれるようにと願いたい」と、補訂
版の序文で福武先生は書いている。
その後、この本は福武先生の予想をはるかにこえる寿命を保ち続けている。現在でも年
に数回の増刷が行われて、印税が支払われる。著作権は福武先生のお嬢様、安田先生の奥
様、それに私で3等分されており、福武先生の分の印税は実際にはお孫さんに渡っている
らしい。福武先生のお嬢様にお目に掛かると、
「娘のお小遣いを稼いでいただいて」と感謝
される。しかし、上の序文に続いて、福武先生はこうも書いている。
「他面において、一日
も早く、この書物が無用の書物となるようにという気持ちもおさえがたい」。私がようやく
『(新)社会調査』のことを考えはじめたのは、1985 年のSSM調査が一段落した 1990 年
頃のことである。
ところが、相談のために岩波書店を訪ねたところ、加藤亮三さんはすでに定年退職して
しまっていた。また、岩波書店としては岩波全書の新規刊行を打ち切っていることも告げ
られた。「最近だって岩波全書は刊行されているではありませんか」と食い下がると、あれ
はすでに 20 数年前に出版契約を結んだものです」と退けられ、すごすごと引き返すより外
なかった(当然のことながら、加藤さんと私との取り決めは口約束でしかなかった)。私の
岩波全書執筆計画は頓挫した。増刷のたびに送られてくる『社会調査(補訂版)
』だけが部
屋の隅に積み重なった(院生の中には、私からプレゼントされた人も多いだろう)。
そうこうするうちに、『(新)社会調査』どころではなく、海野さんとの共著である『社
会調査演習』
(1984 年)で尻に火がついてきた。東大出版会から改訂を強く要請されたので
ある。幸いこちらも増刷を続けているが、この本の命であるデータが古くなりすぎた。学
生諸君は知っているように、近年の授業ではデータを差し替えて行ってきたので、それだ
けならばさしたる困難はない。しかし、これを機会に長すぎる頓挫状態から立ち直りたい
と考えている。つまり、
『社会調査演習』の実質は残しつつ、より全般的な社会調査の教科
書に仕立てたい(名称は『社会調査法』ではどうか)。
『社会調査演習』を作ったときには、
福武版『社会調査』ではカバーできないものをという気持ちが強かったのだが、また、共
著者である海野さんの諒解を得なければならないのだが、今度はむしろ『社会調査』に代
わるものをと意気込んでいる。そこで、ロングセラーの秘密を探るべく『社会調査』を読
み返しているのである。
予定どおりに仕事が進行すれば、来年の4月からは新しい教科書がお目見えするはずで
あるが、どうなるであろうか。なお、一昨年の近況報告で「どうなるであろうか」と書い
た『流動化と社会格差』
(講座社会変動5、ミネルヴァ書房)は、ようやく今年の5月に刊
行にこぎつけた。こちらにも目をとおしていただけると有難いと思う。
3
二つの原理
−「背伸び」原理と「恥知らず」原理−
海野 道郎
「うちの学生は、素直で良い子なんだけど、背伸びをしないんだ。東北大の時には、学
生が背伸びをした。東北大はいい大学だよ。」――東北社会学会で秋田を訪れた夜、旧知の
仲間が酒食を共にしたとき、かつて東北大学教授であったその先生がそう語った。もう一
人の東北大学名誉教授も、すぐに賛同した。言外に、「今のお前は羨ましいよ」と言ってい
るようでもあった。
確かにそうだ。背伸びをする学生は、難しくて分からないように思えても挑戦する。知
らないことでも取りあえずは知っている振りをして、その後で急いで調べる。そのような
ことをしているうちに、いつのまにか、不可能が可能になり、未知が既知になる。背伸び
は成長を促すのである。
しかし、次のようなこともある。
もうずいぶん昔、1978 年の秋、シカゴ大学の授業を初めて受講したときのことである。
数十人の大学院生を相手とした授業だったが、学生が実に初歩的な質問をするのに驚いた。
具体的な内容は忘れてしまったが、日本の学生なら恐らくは恥ずかしがってしないであろ
う質問を平気でする。世界各国から集まった秀才連中がそうするのである。しかし、講義
期間も終わりに近づく頃(当時のシカゴ大学はクウォータ制で、講義期間は 3 ヶ月間だっ
たから、3ヶ月も経ってないのだが)、学生たちの質問は、これがあの初歩的な質問をして
いた連中か、と思うほど高度なものになるのである。一科目の講義は週に(90 分授業で)
2回か(60 分授業で)3回あった。正規の学生が受講するのは1学期に3科目だ。少数の
科目を短期間・集中的に勉強する間に、学生たちは長足の進歩を遂げるのだ。
この二つの事例が示唆する二つの原理――「背伸び」原理と「恥知らず」原理とでも呼
べる原理――は、一見したところ正反対である。それにもかかわらず、それぞれが説得的
である。では、本当はどちらが正しいのだろうか。
おそらくは、どちらも正しいのである。質問などせずとも自分で徹底的に調べて我が物
にすることもできれば、初歩的だからといって臆せずにどんどん質問していれば理解も深
まり批判力もつくのだろう。あるいは、本当の正解は、この二つの戦略を状況に応じて使
い分けることかもしれない。そして、いずれの戦略も、舞台裏には努力がある。
もちろんこれは、「勉強」だけの話ではない。
4
(2002 年9月8日、箱根湯本)
近況報告
佐藤 嘉倫
昨年7月末にコーネル大学での在外研究を終えて帰国した。8 月、9 月は逆カルチャー・
ショックからのリハビリに費やしたが、10 月に入るとまたカリフォルニア州アーバインと
コーネル大学を訪ねる旅に出た。目的は、全米科学アカデミーのカンファレンスでマイケ
ル・メイシーとの共著論文を報告することとカンファレンス後に彼と論文の改訂を行うこ
とだった。この旅から帰ってすぐにドイツのライプツィッヒで行われたワークショップで
も論文を報告した。9 月 11 日のテロ直後だっただけに、どちらの旅も少し緊張したが、航
空機には空席が多く、航空会社のサービスも向上したため、快適な旅だった。
10 月からの秋学期では、エージェント・ベースト・モデルの演習を開講した。目的は、
エージェント・ベースト・モデルで用いられる手法を修得することとその手法を用いたプ
ログラムを書けるようになることだった。プログラミング言語(Delphi)の習得は私なん
かより若い学生のほうが速いと思っていたが、結果は予想以上で、多くの学生が Delphi を
十分に使いこなしてプログラムを書けるようになった。私が大学院生の頃に Fortran の独
習に四苦八苦していた頃とは隔世の感がある。
3 月の数理社会学会では「日本の階層状況と階層研究:回顧と展望」と題したシンポジウ
ムをオーガナイズした。多くの人が参加して活況だった。改めて階層研究に対する人々の
関心の高さを実感した。また 4 月に入り、私が代表になって申請した科研費が交付される
ことになり、階層研究を本格的に推進することになった。
4 月からは留学生と日本人学生の合同講義を英語で行った。教科書にメアリー・ブリント
ンの Women and the Economic Miracle を使い、官庁データや SSM データを用いて、日本
女性をめぐる状況について講義した。これはかなりたいへんな仕事だったが、それなりに
自分の勉強にもなった。また演習ではディビッド・グルスキーの Social Stratification を用
いて、階級・階層の基礎理論を修得することを目的とした。秋学期には、それらの基礎理
論をエージェント・ベースト・モデルで再検討するつもりである。
5 月末にはバンクーバーで行われた第 2 回日米数理社会学合同カンファレンスのオーガナ
イズと論文報告をした。2 年前にハワイで知り合った人々と再会できて、楽しい一時を過ご
した。このカンファレンスから帰ってきて 3 日後にまたアーバインに出かけた。今度は、
12 月に開かれる日米先端科学会議の準備会議をするためである。この会議は複雑系をテー
マとしたもので、12 月の本会議では活気ある議論が展開されそうである。
7 月にはオーストラリア・ブリスベンで行われた国際社会学会大会で論文報告をした。私
の所属する合理的選択部会はこじんまりした部会なので、和気藹々とした雰囲気で議論を
することができた。またコーネル大で仲良くしていた大学院生やフルブライト招聘講師だ
ったハーム・スミス、ラリー・ニューマンにも再会できて、とても楽しい旅になった。
こうして 1 年を振り返ってみると、しょっちゅう外国に出ていることに気づいた。秋か
らもいくつか外国出張が予定されているため、まだまだ落ち着きそうにない。
5
近況報告
木村 邦博
昨年度は、私の病気のため、多くの方にご迷惑をおかけすることになってしまいました。
誠に申し訳ありませんでした。今年度はまず病気を治すことを第一にしたいと思っていま
す。
そのような状況でも、博士論文をもとにした初の単著、
『大集団のジレンマ−集合行為と
集団規模の数理−』を今年の5月にミネルヴァ書房から上梓することができました。これ
も、研究室・同窓生の皆様のおかげと感謝しています。
今は研究室の皆様にもわがままを認めていただいておりますが、次第にもとのようにば
りばりと仕事ができるようになり、来年度の同窓会通信では全快のご報告ができればと願
っています。皆様のご健勝もお祈りしています。
6
就任のご挨拶 + 近況報告
神林 博史
4 月より前任の近藤さんに替わり助手に就任しました。よろしくお願いいたします。就職
難のご時世ですが、博士課程を出た大学院生も例外ではなく、就職は非常に厳しい状況で
す。そのような中、このポストを得ることができたのは非常に幸運なことだと思っていま
す。とはいえ任期が 3 年と決まっており、その間に次の就職先を見つけないと路頭に迷う
ことになりますので、そうそう安心することもできません。数年前から毎週テニスをして
いる心理学研究室の某先生に助手就任の報告をした時にまず言われたのは、
「いよいよ後が
なくなったねえ・・・」でした。
と、のっけから不景気な話題になってしまいましたが、この話はこれくらいにして後は
最近の生活のことなどをつらつら書いてみたいと思います。そんなもん誰が興味を持つん
じゃー、というツッコミは重々承知していますが、他に特記事項もありませんのでご了承
下さい。
院生時代からの最大の変化は、生活時間が変化したということです。10 時過ぎぐらいに
登校し適当な時間に帰るという院生の平均的な(?)生活だったのが、助手就任以降は勤
務時間を遵守し、午前 8 時半登校・午後 6 時前後帰宅というパターンになっています。
「月
給泥棒」と言われるのも嫌なので、せめて勤務時間ぐらいは体裁を整えとかないといかん
なあということなのですが・・・いつまで続くのかはわかりません。 中学・高校時代は部活
の朝練のため毎日 7 時半登校という生活をしていたのですが、長年の大学生活ですっかり
ぐうたらな体質になってしまい、未だにこの生活に完全には適応できてません。まっとう
な勤め人の方々からすると噴飯ものでしょうが・・・
助手の仕事はというと、これは皆様ご存知の通りの研究室よろず係なのですが、事務関
係の仕事は事務補佐員の須藤さんがほとんど処理してくれますので、それほど負担を感じ
たことはありません。私が学部時代に在籍していた某地方国立大学は予算の関係で研究室
付事務補佐員などというものはなく、助手が研究室のありとあらゆる雑用を背負い込み、
傍から見ても気の毒なほどでした。その当時は間違っても大学の助手なんぞになってはい
かんと思っていたのですが、東北大は腐っても旧帝大、何だかんだ言っても恵まれていま
す。「やっぱお金よねー」とか「やっぱブランドは大切よねー」との確信を深めつつある今
日この頃です。
先日、その学部時代の仲間から同窓会の案内が来ました。日程の都合で残念ながら出席
できなかったのですが、幹事に現状報告のメールを出したところ、「好きなことを仕事にで
きるなんて羨ましい」との返事が来ました。その幹事氏は学生時代は大学の教授になりた
いと公言していたのですが、結局地方公務員になりました。私はというと、当時は公務員
志望だったのですが、何の因果か研究者になってしまいました。「皮肉な運命」というほど
のこともないでしょうが、そこはかとない奇妙さと、普段大学にいると忘れがちな「好き
なことを仕事にできる」ことの有難さを改めて感じました。
7
寄稿
初代教授 西田先生から
これは私のメモです。暇なとき、読んでください。
私は 1999 年のある写生会に参加しました。そのとき絵の先生が写生について説明しまし
た。それは遠近法、空気遠近法、(喪)失点、目(線)の高さ、部分と全体、光と陰(明と
暗)、対照の動きの表現など、絵を描くときの基本的な概念と方法の説明でした。絵と社会
学はまったく違いますが、多次元の世界の中のものを見るという点で両者に似たところが
あるのではないかと思いました。絵では多次元の世界を 2 次元の画面にうつします。絵の
方法と概念はそのための工夫だと思います。
絵は対称の 100%のコピーを作ることは不可能で、むしろ対象(の何か)を表現すること
が目的なのだという見解があります。例えば、ピカソは作品ゲルニカで、スペイン市民戦
争で句集されたゲルニカの住民たちの姿を、白黒 2 色で写実的でなく抽象的に描きました。
絵を見ると、住民たちの驚き、悲しみ、怒り、恐れなどが表現されているように思います。
ピカソの描き方は惨状を表現するのにこれ以上はないだろうと私は思いました。だが、多
次元の世界を 2 次元の画面にうつすのは 1 通りに限られません。多色を用いて写実的にゲ
ルニカの惨状を描いた画がかかれることも可能性としてはあります。ただし、画家に是非
描きたいという意欲とピカソのゲルニカを越えている想いがないと、とても描けないでし
ょうが。ピカソのゲルニカはマドリッドの国立ソフィア王妃芸術センターにあります。機
会があれば縦 3.5m、横 7.83mの実物の迫力を見てください。
社会学者は多次元の世界を持つと少ないn次元で、例えば 1 次元と2次元位で表現でき
きれば有難いと考えているように思います。1つ1つの次元でなくn次元のなかの対象を
社会学者はどう見ているのでしょうか。n次元空間の中でその対象をどう位置づけている
のでしょうか。これはときどき思うことです。
以下は蛇足です。私は仙台にいたころ、宮城県の美術館が大学の近くにありますので、
ときどき美術館に出かけました。絵も楽しいものですが、3次元で表現したもの、彫刻も
興味深いものです。頭部の彫刻も若い人を対象にしたものだけでなく、老いた男女の像も
興味深いと思います。その人たちがどのような年輪を経てきたのか、彫刻家はその人たち
をどのように見ていたのか、眺めていて飽きることはありません。だが、私に衝撃的だっ
たのはミケランジェロのピエタでした。これはローマのサンピエトロ寺院にあります。ピ
エタはマリアがキリストの遺体を抱いて嘆く像のことです。見ていると、マリアの悲しみ
の情感がピエタのまわりに静かにあふれているような印象です。私だけがおかしいのかと
思っていましたが、このピエタを見た人は強い印象を受けているようです。ミケランジェ
ロ25才の作品。(2002、6/4)
8
同窓 会新会員 紹介
今年度、あらためて行動科学同窓会員となった方を紹介します。
<新会員>
石田
直子
大武
真希
井上
圭
奥村
幸子
小熊
純平
加藤
由佳
小坂
文子
設楽
史
鈴木
敦子
高橋
千晶
松永
知士
松山
藍
山本
東太
福富
英明
吉田
麻由美
智恵子
渡辺
真奈美
槙
<新準会員>
門間
由紀子
井上
冨美子
銀屋
裕
工藤
尋樹
青木
絵美子
安住
信彦
荒木
睦
奥野
貴彦
工藤
敏之
野竿
幸洋
藤田
弥栄子
柴田
慎太郎
古本
頼孝
若杉
茂晃
渡辺
富紀子
また、新会員の中から、会長の推薦により、次の方に幹事をお願いすることになりまし
た。
<幹事>
石田
直子(18 期)
11
同窓 生近況報 告
黒澤
船会社の真相
晋一(平成 12 年度卒業)
船会社に勤めるようになって1年余りが過ぎた。意外にも船会社、あるいは海運業とい
うのは世間に知れ渡っていないようで、「船に乗るのですか」とか、「船を造るのですか」
などと聞かれる。ひどいときには、
「マグロですか、カツオですか」と聞かれたこともある。
念のために断っておくが、船会社の仕事は上記のどれとも違う。メインとなる仕事は、
①集荷(営業)と②オペレーション(運航管理)である。
①については、言うまでもなく、船に積む荷物を集めることである。と言っても運ぶ荷
物の種類は多岐に渡っており、エネルギー資源、食品など身近なものから輸入する必要が
あるのか疑問を抱いてしまうようなもの(例:干草)まである。
②については、航空機の管制塔をご想像していただくとよい。海の上を走る船を、陸上
から操るのである。オペレーションの醍醐味は、船をスケジュール通りに、貨物のダメージ
を抑え、効率よく揚地まで導くことにある。海には道があるわけではなく、台風や海流など
の気象条件から海賊(!)まで、実に多くの障害がある。こうした中で、本船に的確な指示
を出し、収益をあげなければならないのだ。
私の仕事は、残念ながら上記とは異なり、船のファイナンスに関する仕事を担当している。
海運会社は荷物を運ぶために自前の船を持つ。船は最大の資産でもあるため、これをできる
だけ安く調達する必要がある。私の仕事は、デリバティブという金融工学的な手法を用いて
リスクをヘッジしつつ調達コストを抑える、というものである。学生時代には経済学など
全く勉強しなかった私であるが、行動科学研究室の数理の授業を修めた者にとってはこれ
くらい朝飯前である(に違いない)
。
余談になるが、港で船をじっくり観察したことはあるだろうか。船は想像以上に大きいも
のである。一番大きい船はタンカーであり、その長さは約 300 メートルある。ちょうど、東
京タワーを横にしたのと同じである。あるいは、仙台大観音の3倍であると言えばその大
きさが想像できるだろう。また、生活物資を運ぶコンテナ船は、大型トレーラーで運ぶコ
ンテナ(約 12 メートル)が約 2,700 個も積める。これだけの巨大な建造物が海に浮かび、
最高時速 45 キロを出すことができる。航空機に比べればはるかに遅いものの、北米まで8
日、欧州までは3週間で到着する。すでに述べたが、運ぶものは実に多様であり、時には密
航者が紛れ込むこともある。特にこわいのは海賊で、インドネシアのマラッカ海峡には今で
も海賊がいて、船が乗っとられるという事件が後を絶たない。現代では信じられないような
話であるが、運のよいことにこの目で確かめる機会が巡ってきた。この秋に乗船研修を受け
ることになったのである。実際に海賊にお目にかかれるかどうかは定かでないが、船会社
ならではのユニークな体験ができるのも海運業の魅力のひとつである。
12
近況報告
井桁 章雄(平成 6 年度卒業)
今年の夏は特に暑いように感じられましたが、みなさまはいかがお過ごしだったでしょ
うか。
月日のたつのは速いもので、私が研究室を卒業してから 6 年、就職して 5 年がたちまし
た。就職してからずっと県立高校の事務室に配属されています。
学校事務の仕事にはどんなものがあるかと思われますか。自分自身の高校時代を振り返
ってみても、事務室には証明書を取りに行くぐらいで、その存在感は薄く、事務室でどん
なことをするのか、初めは想像もつきませんでした。学校事務の仕事は、大きく 3 つに分
けられます。まず 1 つ目は生徒相手の仕事で、学割や在学証明書等の諸証明書を発行した
り授業料を徴収したりします。2 つ目は先生相手の仕事で、給与や出張旅費を計算します。
3 つ目は施設や物品相手の仕事で、施設が傷んだときに修理するよう業者に依頼したり、授
業等に必要な物品を購入したりします。
これらのうちで、僕がもっとも面白いと思うのが施設の修繕の仕事です。まず修繕の必
要な箇所を他の職員から言われたり、自分で探したりします。次に原因を考え、修繕の方
法について業者と打ち合わせて、よりよい方法を選び、見積もりをとります。なお、専門
知識の不足を補うためには、現場を何度もみて、自分なりに施工方法等を理解し納得する
ことが大切だと考えています。施設の修繕も、窓ガラスや水道の蛇口の交換等小額ででき
るものから、校舎内の塗装やバックネットの新設等多額の費用がかかるため予算元課に予
算要求しなければできないものまであります。費用のかかる修繕が校内に複数ある場合、
財政状況の厳しい時代ですからすべてに予算がつくわけではありません。そこで、必要性
や重要性をどう見極め優先順位をつけて要求するか自分の判断が問われますし、修繕の必
要性を認めてもらうために、説得力のある資料を作り説明しなければなりません。
このように、問題の対象こそ違いますが、問題を発見し、原因を考え、対策を立てる、
という研究室で学んだ思考のプロセスを踏み、研究室で培ったプレゼンテーション能力を
少しですが活かして仕事をしています。
また今まで仕事をしてきて思うのは、仕事の基本は同じで、職場内の人間関係作り、顧
客や社会のニーズへの対応、職業上の専門知識の学習、これらの 3 つは、どこでどんな仕
事でも重要であること、これらに取り組む方法や姿勢はどんな仕事をしていても身に付け、
磨くことができるのではないかということです。
物事の基本というものは、意外なところで、どこででも共通しているのではないか、と
思っています。
13
研究 室近況
研究室新メンババー自己紹介
門間 由記子 (D1)
行動科学研究室の皆様、はじめまして。門間由記子と申します。宮二女→早稲田(商)→会社
員→神戸商科大学という経路を辿り、現在に至ります。組織としてのNPOに興味があり、
自分も活動しながらフィールドワークをしてきました。経営学出身の門外漢なので、行動
科学の知識もなく、課題は山積みですが、量的方法を勉強し、客観的なフィールドワーク
が出来るようになりたいと思っています。またかなり大雑把な性格なので気をつけていき
たいと思っています。趣味は空手(体育会空手部でした)と料理です。今後ともよろしくお願
いします。
井上 富美子 (M1 社会人)
受験日は小雨が降る肌寒い日でした。久しぶりに味わった緊張感、不合格であると思い
ながら合格発表日まで落ち着かない日々を過ごしたこと、昨日のように思いだされます。
私は、学校法人宮城学院で学校事務職員として11年目を迎えた中堅の「社会人」です。
仕事で失敗することもなくなり、自分流のやり方が確立されていくなかで、このままでい
いのだろうか、この状態のまま40・50代になってしまっていいのだろうか、という不
安を感じるようになりました。お稽古事や資格取得のために勉強をしながらスキルアップ
を目指していましたが、何かが違うと感じながら過ごしていました。
そんな時に、行動科学研究室のことを知り、「社会人リフレッシュコース」という制度を
利用して受験をしてみようと思ったのです。そして、1年間の休職をしながら学ぶチャン
スを与えていただいたわけです。
4月から始まった新しい生活は想像以上に楽しく、辛いものです。来年からは仕事に復
帰しなければならず、学業との両立になるのですが、研究室の居心地がよすぎて復職した
くなくなるのが心配なほど充実した毎日を過ごさせてもらっています。
ひと回りも違う学部生との授業では「私にもこんな頃があったなぁ∼」などと昔を回想
させられ苦笑してしまうこともあります。年下の先輩方は優しく見守り、いつも支えてく
れまし、先生方は私を導いてくださいます。研究室の一員として受け入れていただき、本
当に感謝しています。私にできることは皆様の厚意を無駄にしないようにがんばっていく
ことだけだと思っています。
諸先輩方、研究室の皆様、今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
14
工藤 尋樹 (M1)
今年の春に福島大学経済学部を卒業して4月から行動科学科にお世話になっている、修
士課程1年の工藤尋樹と申します。生まれも育ちも青森県青森市で、4年間過ごした福島
市から仙台市へとやってきました。人口30万人程度の市以外に住んだことがないので、
仙台市はとても大きく、驚きの毎日です。私は中・高校生時代は自転車で移動をしていま
した。青森市は自転車で十分移動できる広さなのですが、仙台市はそうもいきませんでし
た。青葉区一つで青森市、福島市とほぼ同じ大きさくらいなので、区が5つもある仙台市
はとてもじゃないですが全体を自転車での移動は無理です。そのうち暇があれば仙台市を
自転車で一周してみようかなと考えています。ここで、私の研究関心の話をしましょう。
私は環境問題を研究対象としています。しかし、一口に環境問題といってもその範囲は広
く、多種多彩であるのがその特徴ともいえます。その中で、私は個人の環境配慮行動に着
目して、いかに環境配慮型の行動をとるようにするにはどうしたらよいか、ということを
考えています。その際に、市民の行動を喚起するには、市民の意識を変えるだけでなく、
企業の対応や行政の行う役割も重要であると考え、行政、企業、市民の3つの視点から研
究していこうと思っています。経済学部から行動科学科に来ましたので、見ること、聞く
ことが初めてなことが多く、いろいろ大変だとは思いますが頑張っていこうと思います。
2年になるか、3年になるか、はたまたそれ以上になるのかわかりませんが、どうかこれ
からよろしくお願いします。
銀屋 裕 (M1)
今年より修士 1 年として研究室メンバーに加わることとなりました銀屋と申します。昨
年まではここ東北大学の教育学部で教育社会学を専攻する学部生でした。そこでの勉強(と
行動科学の授業)を通じて、社会階層、社会移動の概念の面白さ、数理計量的方法論の重
要性に惹かれ、その関心をさらに掘り下げていきたいと思うようになりました。そういう
訳で、ここ行動科学研究室に引越しを決心した次第です。
果たして、その決心は間違いではなかったことがすぐにわかりました。よい先生方、先
輩方に恵まれ、新参で不安だった私に何かと気遣いをしていただき、勉学、人間関係とも
不自由ない毎日を過ごせています。まだまだ不勉強ゆえに、冷や汗もののことも多々あり
ますが。本当にありがたいことです。
しかし、そんな私にとって不満な点が 1 つだけあります。それは仙台に美味しい「うど
ん屋」がないこと、これに尽きます。私は半年に一度は実家である神戸から明石架橋大橋
(長さ世界一のつり橋です)、鳴門大橋を渡って、香川へ讃岐うどんを食べに行くほどのう
どん好きなのです。関西出身の私にとってはしょうゆのたっぷり入った黒いうどんにはど
うしても馴染めません。仙台は気候もよく、緑も美しくて大変好きな街なのですが、コシ、
ツヤのある麺と薄味のダシがどうしても恋しくなります。
乱文失礼いたしました。仙台に美味しい讃岐うどん屋ができることを祈りつつ。
15
2年 生自己紹 介
質問項目
3.
DTM、麻雀、野球、卓球など
4.
これからもっと開拓していきたい場所
5.
徐々に行動科学研究室という新たな環
境にも慣れてきました。これからは更に研
1.
名前
2.
4.
あなたにとって行動科学研究室とは?
いて良く知って行けるように努力したいと
5.
自己PR
思います。不束者ですがよろしくお願いし
出身高校
3.
趣味
究室の方々や行動科学という学問の事につ
ます。
1.
阿住信彦
2. 安積高等学校
3.
自転車(ロード)
4.
5.
運動好きであまり学問は得意ではあり
1.
野竿幸洋
2. 東北学院高校
3.
音楽、映画
4.
興味深い知識を提供してくれるところ
であり、同時に悩みの種も生み出すところ
ません。そういうわけで学友会トライアス
5.
ロン部でがんばっています。でもそろそろ
るのに、宮城県民あまり見かけません。結
学問にも力を入れていきたいと思います。
構寂しいです。統計学が理解できません。
宮城県出身です。東北大学は宮城にあ
これからよろしくお願いします。
1.
荒木睦
2.
3.
映画鑑賞・食べること
1. 藤田弥栄子
4.
楽しいけれど、厳しいところ
3. ツーリング、読書、洗車
5.
2 年生になって、レポートの多さにびっ
4. 恐れ多くて語れません…
福島県立安積黎明高校
2. 雲雀丘学園高校
くりしつつも、なんとか一生懸命がんばっ
5. 5月に二輪を取得し、ブッ壊しっぷりは
ています。分析室に行くと緊張してしまう
既に一部で伝説になっていますが、相棒を
ので、他の学年の方たちとはあまり交流で
心から愛しています!
きませんでしたが、これからは元気にあい
インドア派 、よろしくお願いします。(あ
さつをするのでよろしくお願いします
おらないで下さい)
バイクに乗りたい
(^^)
1.
柴田真太郎
2. 室蘭栄高校
1.
奥野貴彦
2. 福島高校
3.
スキー
3.
音楽鑑賞
演奏
立ち読み
4.
徒歩8分、自転車で4分
4.
堅守と強肩を誇るところ。
5.
授業や分析室にはあまり顔を出さずに、
5.
非常に視野が狭くてご迷惑をおかけし
大学祭のプレハブにいることが多いです。
「ん、こんなやついたっけ?」と思われる
ますがよろしくお願いします。
方も多いとは思いますが、今年のツケで、
1. 工藤敏之
来年は必然的によくみなさんにお会いする
2.山形県立山形高校
16
かと…。
1.
古本頼孝、2.
滋賀県立彦根東高校、
3. 球技、映画をみること
4. 知識の泉、
5. いろいろ(特に野球を)がんばります。
1.
若杉
3.
合唱、音楽鑑賞、ネットブラウジング
4.
周りが常識人ばかりで少し肩身が狭い
茂晃
2.盛岡第一高等学校
(笑)
5.
ルーズな性格です。ルーズを通り越し
て、周りに無頓着と言えるかもしれません。
おまけに、変わった性格です。天才と何と
やらは紙一重、の何とやらというやつです。
このような性格で、周囲と協調できないか
もしれませんが、どうかよろしくお願いし
ます。
17
3年 生自己紹 介
質問項目
3.
落語鑑賞、詩の鑑賞、積ん読(?)
4.
社会分析方法習練の場
5.
勉学の道一直線!と思いつつもつい
「笑い」の道に外れてしまうというのが現
1.
名前
4.
あなたにとって行動科学研究室とは?
通過点とするのではなく、自分の「足場」
5.
自己PR
をしっかりと固めたいと思います。
1.
小林洋平
3.
4.
出身高校
3.
趣味
在の大学における状況です。大学を単なる
2. 山形南高校
1.
周藤史裕
カフェイン摂取、サッカー観戦
3.
アカペラ
牛丼における玉葱
4.
身を引き締める場所
5.
行動科学研究室の汚点にならないよう
尋坊
5.
2.
福井県における東
Wink における suger baby love
この前ミスチルの桜井に似ているとい
2. 群馬県立太田高校
頑張りたいと思います。よろしくお願いし
う驚く意見をいただいたのですが、人に言
ます。
うと馬鹿にされること必死なのでここにこ
っそり書いておきます。
2. 新潟南高校
1.
庄司咲
2.
3.
音楽鑑賞、雑貨集め
4.
みんないる場所
最近、入浴剤にこっています。
「タンポ
宮城県第二女子高校
1.
小林綾子
3.
写真、居合、漫画
5.
4.
自己訓練の場
ポの香り」とか意外なものもあっておもし
5.
あっという間に 3 年となり、先のこと
ろいです。おすすめのものがあったら教え
が不安な今日この頃です。自分を成長させ
てください。楽焼同好会という陶芸のサー
るには、やっぱり努力しかないと思って、
クルに入っています。そろそろ湯飲み以外
これからの大学生活を有意義に過ごせるよ
のものを作りたいと思います。
う頑張る予定です。
1.鈴木舞
1. 佐々木健太
2.宮城県第一女子高等学校
2. 仙台ニ高
3. 空手&ピアノ
3.絵とか工作とか。
4. The best place
4.うーん、知識のアトリエ?(てきとう)
5. 佐々木智仁の弟で、佐々木兄弟2号やっ
5.今が今後の人生の分かれ時なのかなぁと
てます(笑)
。極真空手部で心身ともにベン
思う今日この頃。やりたいこととやらなき
チプレス。好きな歌手は長淵剛。好きな言
ゃいけないこととなりたいものの兼ね合い
葉は「天馬空をゆく」。我道いっててすみま
なのですね。
せぬ。
1.
四戸幸一郎
2. 盛岡第四高等学校
18
1.
高橋淳
2.
3.
釣り、映画、音楽鑑賞
泉館山高校
4.
知的遊戯(苦行?)の場
より高めるために、残りの大学生活、楽し
5.
最近夜に徘徊することが多いんですが、
く、充実したものに出来るように頑張って
誰もいない公園を犬と散歩するのはおすす
いきたいです。
めですね。空気も気持ちいいし、口笛を吹
くと響いていい感じです。いつもはにぎわ
1.
中村理絵
2. 岩手県立宮古高校
っている所がとっても静かだと幻想的です。
3.
野球観戦
たまに、ブランコとかがひとりでに揺れて
4.
語らいの場
て怖いですけど。
5.
人としゃべるのが好きです。分析室で
時々お菓子パーティーになってる時もあり
1.
高橋達
2.
3.
音楽鑑賞(特にソプラノ)
イ・・・。スポーツを見るのは好きだけど、
4.
不夜城
自分では全く出来ません。こんな私ですが、
5.
僕の名前は「達」と書いて「いたる」
よろしくお願いします。
秋田県立横手高校
ます。もしうるさかったらゴメンナサ
と読みます。名前が似ているからというわ
けではないんですが、最近イタリアが大好
1.
長崎和子
2. 青森高校
きです。白いご飯の代わりに毎日パスタで
3.
ギター、居合
も大丈夫です。また日本ではオペラ公演の
4.
大変だけど楽しい場所
チケットは破格の値段がついていますが、
5.
3 年生になり、やっと研究室の一員にな
現地では数千円程度で聞けるそうなのでう
ったという実感が出てきました。ところで
らやましいかぎりです。
最近研究室にこもる機会が多いのですが、
OBの方からのお菓子をいただきながら楽
1.
高橋由紀子
2. 岩手県立花巻北高校
3.
今探しているところです。
4.
憩いと分析
5.
今年の 3 月に、合気道初段となり、黒
1.
山内雄介
帯になりました。11 月の学祭で演武を行い
3.
阿部次郎記念館の探求
ますので、よろしかったら見にいらしてく
4.
レジュメやレポートが終わっていない
ださい。最近のお気に入りは、ハムスター
ので、しかたなく分析室にいくと、不思議
まくらです。よろしくお願いします。
なことにそのまま朝をむかえ、疲労困憊し、
しく過ごしています。ありがとうございま
す。
2. 福島県立郡山高等学校
椅子に座ったままいつのまにか寝る
5.
1.
千葉哲也
2. 泉館山高校
3.
サッカー、自然に親しむこと
がある。すでに二度と水が出ることのない、
4.
楽しいところ
その「噴水」。のぞき込むと、鯉が泳いでい
5.
こんにちは。去年の自己紹介文を書い
る。噂では、ブラックバスも生息している
ている時より、自分はどのくらい成長した
という。ぼくはいつの日か、鯉の一本釣り
のかなぁ、と思う今日この頃です。自分を
をしたいと狙っている。
19
川内南キャンパスの真ん中に文系噴水
各ゼ ミ研究報 告
匿名希望
2001 年度は大ゼミが廃止されました。その代わりに近況報告として、各先生方のゼミから一
人ずつ、主なテーマ、感想などを書いてもらいました。
<海野ゼミ>
合理的選択理論に関する英文の輪読と様々な日本語の文献を読んだ。英文がやたらに難解
だったような気がする。その分日本語は PHP 新書など馴染みやすいものもあった。授業の
内容には概論で学んだこともあり、自らの不勉強さを痛感した。複数のゼミに出ていたの
で、大変でした。(I.K)
<原ゼミ>
『不平等社会日本』これに始まりこれに終わった。『論争・中流崩壊』を読んでいたはず
なのに。何だか世の中が不平等に見えてきて鬱になった。参加していたメンバーも暗くな
っていた。原先生を見ていると「お前らもっとちゃんと読んでおけよ」というオーラがに
じみ出ていて、余計に暗くなってしまった。でも、最終的には、社会に対する洞察を深め
ることができたので、とても充実した昼下がりであったと思う。(ふつつか者)
<木村ゼミ>
ジェンダー・階級をメインに Wright の文献を精読した。イメージのわきづらかった研究
の方法がより明確になった。Wright の巧妙な論文の書き方にただただ感嘆。朝早い時間と
いう厳しい条件にも関わらず、ゼミ生みな真面目に出席していた。紅茶を飲みながら和や
かな雰囲気で、しかし厳しくもあった。院生と一緒に参加することで非常に知的好奇心を
刺激された。サロン風といった形容がぴったりであろう(M.J:2001)。
<佐藤ゼミ>
Axelrod の Agent Based Model を中心とした文献を精読し、その後その文献のモデルに
基づいて実際にプログラミングした。プログラムに使用した言語は Delphi、Mathematica
である。参加ゼミ生ほとんどプログラミング初心者だったが休日を返上して講習会を行い、
マスターすることができた。なかには先生も驚嘆するほどの腕をあげる学生もいて、非常
に面白いゼミであった。(D.K)
最後に、時間のないところ感想を寄せて下さった学部生の皆様に、感謝申し上げます。
20
2001 年度 修士論文、卒業研究・卒業論文題目リスト
修士論文
半澤太一:非定型データ分析法の比較研究
―昭和 60 年代原子爆弾被害者実態調査を踏まえて―
丹野綾子:『売買春』の語られ方の変容
―構築主義アプローチを通して―
蟹沢尚子:戦後日本社会と「世代論」
卒業研究・卒業論文
渡辺真奈美:リサイクルは環境に良いのか―推進派の論理と反対派の論理―
井上
圭:環境活動に関する一般市民意識の時系列的変化とその特徴
槇知恵子:新聞広告に見る社会意識の変容
加藤由佳:消費における日本人の意識と行動―私生活主義の台頭とその後の変化―
石田直子:40 年後の被爆記憶―厚生省昭和 60 年度原子爆弾被害者実態調査の分析―
設楽
史:若者におけるボランティア意識の形成
−きぼっこキャンプを通して考える―
鈴木敦子:身体障害者差別は軽減するか―バリアフリー化の及ぼす影響―
松山
藍:コントロール理論による非行研究
高井正樹:貧困の発生・存続をめぐる経済倫理学的研究
―なぜ貧困はなくならないのか―
大武真希:出生力の規定要因
高橋千晶:専業主婦のキャリアと意識
吉田麻由美:主婦における性役割意識の関係
小坂文子:学校外学習時間からみる日本の教育社会―階層と教育に焦点をあてて―
奥村幸子:現代日本の農民階層―社会構造内における階層的独自性の考察―
小熊純平:実態としての格差,認識としての格差―今、語るべき階層論―
齋藤雄三:SSM 調査職業経歴表示システムの開発
福富英明:提携形成に関する数理モデルの検討―政治空間への適用を中心として―
松永知士:社会的影響によるマジョリティ・マイノリティ関係の変化の分析
―マルチエージェントシミュレーションを用いて―
山本東太:共有地の悲劇問題に対するエージェントベースアプローチ
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編集 後記
福富 英明(M1)
今年も、同窓会通信を発行できることを喜ばしく思います。お忙しい中、原稿をお寄せく
ださった方たちには、深く感謝申し上げます。
銀屋
裕(M1)
私自身はあまり大した仕事はしていません。この同窓会通信が無事に完成にこぎついた
のも、原稿をお寄せ下さった同窓生、研究室の皆様、そして他の編集委員の方々のおかげ
です。ごめんなさい。
工藤
尋樹(M1)
何かしましたか、と聞かれると「何もしていない」というのが正しいほど、わたしは何
もしていません。非常に申し訳ないと思います。それでも、ほんのわずかでも役に立った
と思っていただけるなら幸いです。原稿をお寄せ下さった方々、研究室の皆様、編集委員
の方々、ありがとうございました。本当にごめんなさい。
井上 富美子(M1)
幼い頃から、 ここぞ!!
という時に体調を崩してしまうことが多く、楽しみにしてい
た「学芸会」、「遠足」を休んだ記憶があります。この度も8月下旬に帰省し、4∼5日で
仙台に戻り同窓会通信の仕事をするつもりでしたが、9月中旬まで実家で検査を受けるこ
とになってしまいました。何もしなかった私を許してください。いつか、一生懸命に働か
せていただきますので・・・。
22
23
同窓会通信 第6号
――――――――――――――――――――――――――――――
2001 年 10 月 8 日発行
編集・発行
東北大学行動科学研究室
〒980-8576
仙台市青葉区川内
TEL:022-217-6037
FAX:022-217-5972
――――――――――――――――――――――――――――――
24
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