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処方薬の情報とイメージ 第1章

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処方薬の情報とイメージ 第1章
第1章
処方薬の情報とイメージ
-19-
1 処方薬についての説明
(1) 医師・薬剤師からの説明程度 [ 問3 ]
処方薬について医師・薬剤師から、全体の94%が説明を受けている
■処方された薬について医師や薬剤師が「必ず説明してくれた」と回答した人は61.2%、「説明して
くれたことが多い」が32.8%で、「説明された層」は94.0%である。
■「説明された」層の比率は、時系列でみると過去5回の調査結果の中で今回が最も高い。特に「必ず
説明してくれた」との回答の割合が前回より4ポイント増加している。
図表1. 医師・薬剤師からの説明程度 (全体/属性別)
調査数 0.0%
14年
1764
全体
(調査年別)
性別
年代別
地域別
25.0%
50.0%
75.0%
100.0%
94.0
6.0
6.9
12年
1829
93.1
10年
1852
93.5
6.5
08年
1364
92.4
7.6
05年
1344
男
837
93.7
6.3
女
927
94.4
5.6
20代
249
95.6
4.4
30代
303
94.7
5.3
40代
265
95.5
4.5
50代
60代
335
281
93.7
6.3
92.5
7.5
70代以上
331
92.7
7.3
首都圏
1222
94.3
5.7
京阪神圏
542
93.5
6.5
9.6
90.4
説明された層
説明されなかった層
注1) 「無回答」除く
注2) 「説明された層」=「必ず説明してくれた」「説明してくれたことが多い」の合計比率
「説明されなかった層」=「説明してくれなかったことが多い」「ほとんど説明してくれなかった」の合計比率
図表2. 医師・薬剤師からの説明程度 (全体/属性別/項目)
調査数
14年
全体
(調査年別)
地域別
50.0%
1829
10年
1852
57.0
男
75.0%
61.2
1764
12年
05年
年代別
25.0%
56.9
08年
性別
0.0%
60.4
1364
53.6
1344
32.8
36.2
36.5
32.0
62.5
4.9
1.1
5.6
1.4
4.8
1.7
5.3
36.8
59.9
837
100.0%
7.4
33.8
2.3
2.2
5.1
1.2
31.9
4.6
1.0
35.7
3.6 0.8
女
927
20代
249
59.8
30代
303
59.1
40代
265
50代
335
5.1
1.2
60代
281
58.7
33.8
6.0
1.4
70代以上
331
59.2
33.5
6.3
0.9
首都圏
1222
61.3
33.0
京阪神圏
542
61.1
32.5
35.6
68.7
62.4
4.6
26.8
31.3
4.9
4.8
必ず説明してくれた
説明してくれたことが多い
説明してくれなかったことが多い
ほとんど説明してくれなかった
注1) 「無回答」除く
-21-
0.7
3.0 1.5
0.8
1.7
(2) 説明の内容 [ 問3-1 ]
「薬の名前」と「ジェネリック医薬品」が前回より目立って増加
■処方薬の説明の内容で、「薬の服用方法」が78.5%で最も多く、次いで「薬の効能・効果」74.6%、
以下、「薬の種類・成分・特長」68.5%、「薬の名前」49.0%、「薬の副作用」27.3%と続く。
■上位の「薬の服用方法」「薬の効能・効果」は08年から下降傾向が続いている。前回に比べて目立
って増加しているのは「薬の名前」と「ジェネリック医薬品に関する情報」である。特に、「ジェ
ネリック医薬品に関する情報」は時系列でみて伸長度合が大きい。
図表3. 説明の内容 (全体/14年/12年/10年/08年/05年) 【複数回答】
0.0
25.0
50.0
78.5
81.5
82.7
86.2
78.9
薬の服用方法
74.6
76.1
77.2
80.6
76.8
薬の効能・効果
68.5
69.1
65.5
67.7
62.6
薬の種類・成分・特長
薬の名前
29.5
27.3
29.7
30.2
29.9
薬の副作用
ジェネリック医薬品に
関する情報
3.8
12.7
薬のメーカー名
その他
18.1
43.7
41.2
41.9
49.0
22.6
23.9
18.4
19.1
17.8
17.4
15.1
薬の飲み合わせの注意
薬の保管方法
100.0 %
75.0
14年(1659)
6.3
8.6
7.2
10.2
9.6
4.5
3.3
3.3
1.3
1.7
0.2
0.2
0.1
0.6
0.7
12年(1702)
10年(1732)
08年(1260)
05年(1215)
注1) 「ジェネリック医薬品」は08年調査で新設
注2) 「無回答」除く
-22-
(3) 患者側からの質問実態 [ 問4 ]
医師や薬剤師への処方薬についての質問は、減少傾向が続く
■処方された薬をもらった時に、医師や薬剤師に「必ず質問していた」が3.6%、「質問したことが多
い」が17.9%で、両層を合計した「積極層」は21.5%。この「積極層」の割合は時系列でみて減少の
傾向がみられる。
■属性別でみると、「積極層」の割合は、年代別では、20代が22.5%とほぼ全体値と同じ水準だが、30
代が最も低く、その後年代が上になるほど増加している。
図表4. 患者側からの質問実態 (全体/属性別)
調査数 0.0
全体
(調査年別)
性別
年代別
地域別
25.0
50.0
21.5
75.0
100.0
75.0
100.0
%
78.5
14年
1764
12年
1829
23.9
10年
1732
25.1
08年
1364
05年
1344
男
女
20代
30代
303
40代
265
50代
335
60代
281
70代以上
331
首都圏
1222
京阪神圏
542
76.1
74.9
27.9
67.6
28.9
71.1
837
20.9
79.1
927
22.1
77.9
249
22.5
77.5
15.5
84.5
17.7
82.3
21.2
78.8
24.6
75.4
27.2
72.8
20.5
79.5
23.8
76.2
積極層
注1) 「無回答」除く
注2) 「積極層」=「必ず質問していた」「質問したことが多い」の合計比率
「消極層」=「質問しなかったことが多い」「まったく質問していなかった」の合計比率
消極層
図表5. 患者側からの質問実態 (全体/属性別/項目)
調査数 0.0
全体
(調査年別)
性別
年代別
地域別
14年
1764
3.6
12年
1829
3.0
10年
1732
4.3
08年
1364
05年
1344
男
837
3.5
25.0
50.0
17.9
55.4
20.9
20.8
5.9
23.4
女
927
3.8
18.3
249
4.0
18.5
30代
303
3.3
12.2
40代
265
1.9
15.8
50代
335
3.3
60代
281
5.0
70代以上
331
4.2
首都圏
1222
3.4
京阪神圏
542
4.2
20.2
51.3
16.3
54.8
17.4
20代
20.9
54.7
22.0
5.4
23.1
55.2
16.2
53.3
25.8
57.3
20.6
47.0
30.5
54.8
29.7
57.4
17.9
24.9
57.6
19.6
21.2
57.3
23.0
17.2
18.1
56.8
16.0
55.2
19.6
24.3
55.9
20.3
必ず質問していた
質問したことが多い
質問しなかったことが多い
まったく質問していなかった
注1) 「無回答」除く
-23-
%
(4) 質問の内容 [ 問4-1 ]
質問内容は「薬の効能・効果」が最も多い
■患者からの質問内容で最も多かったのは、「薬の効能・効果」で52.4%、次いで「薬の副作用」が49.2
%、「薬の服用方法」が44.7%と続く。
■12年、10年調査で最も多かった「薬の副作用」は、今回5ポイント減少して2位に、「薬の効能・効果」
は3ポイント増加して最多となっている。3位の「薬の服用方法」は減少傾向が顕著で、反対に時系列
でみて増加傾向なのは「ジェネリック医薬品について」である。
図表6. 患者側からの質問内容 (全体/14年/12年/10年/08年/05年) 【複数回答】
0.0
25.0
%
75.0
50.0
52.4
49.7
46.8
薬の効能・効果
59.1
57.7
49.2
薬の副作用
42.3
46.1
44.7
47.6
49.3
51.2
薬の服用方法
43.8
40.5
41.2
40.8
37.8
薬の飲み合わせの注意
38.7
薬の種類・成分・特長
28.8
34.7
34.8
39.9
38.7
ジェネリック医薬品について
14.1
6.6
1.5
8.7
8.5
薬の名前
7.4
6.6
薬の保管方法
17.8
21.8
11.3
12.6
14年(380)
16.2
12年(437)
9.9
10.0
8.2
薬のメーカー名
0.8
10年(434)
5.0
3.9
3.9
08年(381)
2.1
その他
54.2
54.4
1.1
0.7
1.4
2.6
05年(388)
1.0
注1) 母数は「積極質問層」
注2) 「ジェネリック薬について」は05年調査で新設
注3) 「無回答」除く
-24-
(5) 質問しなかった理由 [ 問4-2 ]
「十分説明してくれるので」が質問しなかった理由トップ
■質問をしなかった理由で最も多かったのは、「十分説明してくれるので」が41.0%、次いで「病院や
薬局で作った説明書をもらったので」が37.8%と続いている。
■「病院や薬局で作った説明書をもらったので」「医師や薬剤師を信頼しているので」は減少傾向がみら
れ、反対に「聞かなくてもわかっているので」「聞いてもわからないので」は増加傾向である。
■年代別でみると「聞いてもわからないので」は若い層で多い。また「医師や薬剤師を信頼しているので」
は年代が上になるほど高くなる傾向があり、20代、30代では10%なのに対し、70代以上は30%と多い。
図表7. 質問をしなかった理由 (全体/14年/12年/10年/08年/05年) 【複数回答】
0.0
20.0
%
60.0
40.0
41.0
36.9
39.8
36.3
37.8
37.8
43.8
45.5
十分説明してくれるので
病院や薬局で作った説明書をもらったので
57.8
48.5
18.5
19.5
21.3
医師や薬剤師を信頼しているので
聞かなくてもわかっているので
5.5
何となく聞きにくいので
その他
14.3
13.7
11.3
13.2
12.3
9.8
8.4
11.4
11.1
11.9
10.6
7.9
13.6
聞いてもわからないので
注) 「無回答」除く
7.8
29.3
27.0
14年(1384)
12年(1392)
10年(1298)
08年(922)
1.2
1.8
1.8
2.7
2.8
05年(955)
図表8. 質問をしなかった理由 (全体/属性別) 【複数回答】
(単位:%)
年代別
地域別
で 信医
頼師
しや
て薬
い剤
る師
のを
か聞
か
てな
いく
るて
のも
でわ
っ
性別
っ
全体
も 作病
ら 院
たや
た 説薬
の明局
で書で
を
っ
調査数
れ十
る分
の説
で明
し
て
く
そ
の
他
く何
いと
のな
でく
聞
き
に
な聞
いい
のて
でも
わ
か
ら
14年
1384
41.0
37.8
18.5
14.3
13.2
11.1
1.2
12年
1392
36.9
43.8
19.5
13.7
12.3
11.9
1.8
男
662
39.7
32.9
20.2
13.3
16.5
10.0
1.2
女
722
42.1
42.2
16.9
15.2
10.2
12.2
1.2
20代
193
50.3
32.1
10.9
10.4
19.2
15.0
1.6
30代
256
41.8
36.3
10.5
13.7
19.1
15.2
1.6
40代
218
45.4
33.5
14.7
15.1
12.8
10.6
1.8
50代
264
41.3
39.0
20.8
13.3
10.2
12.5
0.8
60代
212
34.4
44.8
22.2
15.1
9.9
9.0
0.0
70代以上
241
34.0
40.2
30.7
17.8
8.7
4.6
1.7
首都圏
971
41.7
37.4
18.2
14.2
13.2
11.3
1.4
京阪神圏
413
39.2
38.7
19.1
14.5
13.3
10.7
0.7
注) 「無回答」除く
※ 14年全体より5ポイント以上高い数値に網掛け
-25-
(6) 医師・薬剤師からの説明満足度 [ 問5 ]
全体の93%が医師や薬剤師からの説明に満足している
■処方された薬について、医師や薬剤師からの説明に満足している人は92.6%で、12年調査より2ポイ
ント増加となった。
■属性別でみると、満足層の割合に大きな差はみられないが、「とても満足している」という強い満足
を示した割合については、年代別では20代が突出して高くなっている。
図表9. 医師・薬剤師からの説明満足度 (全体/14年/12年/10年/08年/05年)
0.0
25.0
50.0
75.0
100.0
%
14年(1764)
92.6
12年(1829)
7.4
90.6
10年(1732)
9.4
94.1
08年(1364)
89.1
05年(1344)
88.8
5.9
6.2
11.2
満足層
不満層
注1) 「無回答」除く
注2) 「満足層」=「とても満足している」「まあ満足している」の合計比率
「不満層」=「やや不満である」「まったく不満である」の合計比率
図表10. 医師・薬剤師からの説明満足度 (全体/属性別/項目)
調査数 0.0
全体
性別
年代別
地域別
注) 「無回答」除く
25.0
50.0
14年
1764
12.0
12年
1829
11.5
男
837
11.8
女
927
12.1
20代
249
30代
303
11.2
80.9
40代
265
10.9
80.4
50代
335
60代
281
8.2
70代以上
331
10.6
84.0
首都圏
1222
11.9
80.1
京阪神圏
542
12.2
75.0
80.7
6.5
79.1
79.9
81.3
21.3
73.1
11.0
-26-
まあ満足している
1.3
1.3
6.0
0.5
4.4
1.2
0.6
7.5
0.7
4.5
4.8
やや不満である
0.3
1.9
7.8
7.2
81.9
0.9
6.9
7.6
80.6
%
8.1
6.8
83.6
とても満足している
100.0
全く不満である
0.9
0.8
1.1
2 処方薬の誤使用実態
(1) 医師の指示遵守度 [ 問11 ]
全体の97.4%が医師や薬剤師の指示どおりに薬を飲んでいる
■処方された薬を医師や薬剤師の「指示どおり飲んでいる」は57.3%、「まあ指示どおり飲んでいる」は
40.1%で、その合計は97.4%である。肯定層の割合は12年調査と同じである。
■年代別にみると、「指示どおり飲んでいる」割合は70代以上が65.0%と高く、50代、60代は50%台後
半、40代以下は50%台前半である。
■医師・薬剤師からの説明満足度別では、説明への不満層の「指示どおり飲んでいる」との回答割合が、
満足層に比べて顕著に低い。
図表11. 医師の指示遵守度 (全体/14年/12年/10年/08年/05年)
0.0%
25.0%
50.0%
75.0%
100.0%
14年(1764)
97.4
2.6
12年(1829)
97.4
2.6
10年(1852)
97.0
3.0
08年(1364)
96.1
3.7
05年(1344)
96.4
3.6
肯定層
否定層
注1) 「無回答」除く
注2) 「肯定層」=「指示どおり飲んでいる」「まあ指示どおり飲んでいる」の合計比率
「否定層」=「あまり指示どおりには飲まない」「指示どおり飲まない」の合計比率
注3) 12年調査から「~飲んでいた」を「~飲んでいる」、「~飲まなかった」を「~飲まない」に変更
図表12. 医師の指示遵守度 (全体/属性別/要因別)
調査数
全体
(調査年別)
性別
年代別
地域別
医師・薬剤師
からの説明満足度
14年
1764
12年
1829
10年
1852
08年
1364
05年
1344
男
0.0%
25.0%
50.0%
75.0%
100.0%
40.1
57.3
42.2
55.2
43.5
53.6
2.2
0.5
2.1
0.5
2.6
0.3
3.2 0.5
39.4
56.7
3.2 0.4
44.9
51.4
837
57.7
39.8
2.3
0.2
57.0
40.3
2.0
0.6
女
927
20代
249
1.6
0.0
30代
303
53.1
44.6
1.7
0.7
40代
265
52.8
45.3
1.1
0.8
50代
335
58.2
38.2
58.4
38.1
60代
281
70代以上
331
首都圏
1222
43.8
54.6
32.6
65.0
40.5
56.3
3.0 0.6
3.2 0.4
2.1
2.7
0.3
0.5
京阪神圏
542
59.6
39.1
0.9
0.4
満足層
1634
59.1
39.1
1.3
0.5
不満足層
130
52.3
35.4
指示どおり飲んでいる
まあ指示どおり飲んでいる
あまり指示どおりには飲まない
指示どおり飲まない
12.3
0.0
注1) 「無回答」除く
注2) 12年調査から「指示どおり飲んでいた」を「指示どおり飲んでいる」、「まあ指示どおり飲んていた」を「まあ指示どおり飲んでいる」、
「あまり指示どおり飲まなかった」を「あまり指示どおりには飲まない」、「指示どおり飲まなかった」を「指示どおり飲まない」に変更。
-27-
(2) 処方薬の誤使用経験 [ 問14 ]
処方薬の誤使用経験率は減少傾向が続く
■処方薬の誤使用経験で最も多かったのは、「指示された回数どおりに飲まなかったことがある」で
37.0%。次いで、「症状がよくなり、自分の判断で服用を中止したことがある」が29.4%、「前と同
じ症状が出たので、前にもらった薬を飲んだ」が22.9%と続く。
■12年調査と比べて「ひとつもない」が32.5%と8.1ポイント増加している。特に、上位の「指示回数
どおりに飲まなかったことがある」「症状がよくなったので、自分の判断で服用を中止した」「前と同じ
症状が出たので、前にもらった薬を飲んだ」などが前回に引き続き大きく減少した。
図表13. 処方薬の誤使用経験 (全体/14年/12年/10年/08年/05年) 【複数回答】
0.0
25.0
37.0
指示された回数どおりに
飲まなかったことがある
22.9
※注1)
21.7
ジュースや牛乳などで
飲んだことがある
9.6
9.6
自分の判断で、薬の種類を
減らして飲んだことがある
12.7
12.9
13.8
7.7
9.3
10.6
10.3
7.1
家族などに同じ症状の人がいたので、
自分の薬を与えた
上記のようなことは
ひとつもない
54.5
28.1
31.0
29.5
57.2
38.9
25.5
27.9
45.6
17.7
11.9
13.9
13.0
10.3
他人が処方してもらった薬を、
症状が同じなので飲んだ
カプセル剤の中身を
出して飲んだことがある
41.2
58.0
13.3
14.3
13.9
12.4
9.2
錠剤やカプセル剤を水なしで
そのまま飲んだことがある
自分の判断で、市販の薬を
あわせて飲んだことがある
49.0
12.0
13.6
15.5
17.0
13.4
薬をもらいに行けずに、
飲まなかったことがある
錠剤をかみ砕いて
飲んだことがある
36.0
23.9
自分の判断で、薬の服用量を
加減して飲んだことがある
前回飲み忘れた分を、
次回に一緒に飲んだことがある
44.4
53.1
29.4
症状がよくなったので、
自分の判断で服用を中止した
前と同じ症状が出たので、
前にもらった薬を飲んだ
75.0%
50.0
13.9
10.1
11.5
16.2
13.8
4.4
5.2
4.8
4.0
3.9
3.5
3.8
3.8
3.0
1.2
14年(1764)
12年(1829)
3.2
4.4
4.1
4.9
4.3
10年(1852)
08年(1364)
2.3
2.2
2.7
2.3
1.0
05年(1344)
12.3
14.5
20.0
24.4
32.5
注1) 05年調査まで「ジュースやお茶などで飲んだことがある」、08年から「ジュースや牛乳などで飲んだことがある」に変更
注2) 「無回答」除く
-28-
■属性別でみると、年代別では30代、50代で誤使用経験率が高い。具体的な誤使用内容としては、30
代は「ジュースや牛乳で飲んだことがある」、50代は「他人が処方してもらった薬を症状が同じな
ので飲んだ」などが全体より高めである。
■要因別でみると、副作用経験別では副作用経験層の方が、未経験層より「前と同じ症状が出たので
前にもらった薬を飲んだ」「自分の判断で、薬の服用量を加減して飲んだことがある」「自分の判断で
薬の種類を減らして飲んだことがある」などの誤使用経験率が高くなっている。また、医師・薬剤
師からの説明程度別では説明されなかった層は、「服用中止」や「服用量を加減」「薬の種類を減
らす」などを「自分の判断で」行っている割合が高い。
図表14. 処方薬の誤使用経験層-何らかの誤使用経験率 (全体/属性別) 【複数回答】
全体
性別
年代別
地域別
調査数 0.0
14年
1764
25.0
50.0
75.0
100.0
%
67.5
75.6
12年
1829
男
837
女
927
68.7
20代
249
68.3
30代
303
40代
265
50代
60代
335
281
70代以上
331
首都圏
1222
京阪神圏
542
66.2
72.9
69.4
70.7
63.3
60.7
68.5
65.3
図表15. 処方薬の誤使用経験率-上位10項目 (全体/属性別/要因) 【複数回答】
、
、
29.4
22.9
21.7
12.0
9.6
9.6
9.2
7.7
7.1
1829
44.4
36.0
28.1
25.5
13.6
13.3
12.7
11.9
9.3
10.1
男
837
37.2
25.3
17.6
24.5
11.2
9.7
8.2
13.4
6.0
4.4
女
927
36.9
33.1
27.7
19.2
12.7
9.6
10.8
5.4
9.3
9.6
20代
249
33.7
27.7
18.9
24.1
13.7
10.8
8.0
7.6
9.2
6.0
30代
303
34.7
33.7
22.1
29.0
13.5
9.9
12.2
12.9
7.6
7.9
40代
265
40.4
29.4
25.3
25.7
12.1
10.2
9.8
7.9
6.0
7.9
50代
335
37.3
33.7
25.1
21.5
11.3
11.9
8.4
9.3
13.7
9.0
4.3
、
37.0
、
、
、
っ
かかりつけの
薬局の有無
っ
副作用経験別
ュー
1764
っ
地域別
、
年代別
(単位:%)
こ 用自 かが薬 と 類自 だ な 錠 のた他 薬人家
と 量分
でを がを分
し 剤 で 薬人 を が族
が を の た き も あ減の
でや 飲を が 与い な
あ加判
カ ん 処 えたど
ずら るら判
そ プ だ症方 たのに
し断
る 減断
にい
のセ
状し
しで
てで
に
で同
飲行
まル
がて
て
飲
じ
自症
ま く
ま剤
同も
飲薬
ん薬
分状
なこ
飲を
じら
んの
だの
のの
ん水
な
だ服
こ種
と
12年
っ
性別
飲ジ
ん
だ
こス
とや
が牛
あ乳
るな
ど
で
14年
っ
全体
を で症 飲で前
中 状 ん と
止自が だ前同
にじ
し分よ
も症
たの く
判な
ら状
断
が
た出
でた
薬た
服の
をの
用
、
あに指
る 飲示
まさ
なれ
かた
調査数
回
た数
こど
とお
がり
60代
281
38.8
24.9
22.8
19.2
11.7
7.1
10.3
8.9
3.9
70代以上
331
37.2
26.3
22.7
12.4
10.3
7.9
8.8
8.2
5.1
7.3
首都圏
1222
37.7
30.5
23.4
22.9
12.3
9.9
9.4
9.4
7.8
7.4
京阪神圏
542
35.4
26.9
21.8
19.0
11.4
9.0
10.0
8.7
7.6
6.5
副作用経験層
624
43.1
34.6
30.8
26.9
19.6
13.1
14.7
10.1
9.5
10.3
副作用未経験層
1140
33.7
26.6
18.6
18.9
7.9
7.7
6.8
8.7
6.8
5.4
ある
528
34.8
23.3
23.3
18.0
13.1
9.1
10.8
7.8
6.8
7.8
ない
860
39.0
34.0
21.0
23.3
10.7
9.8
8.5
10.1
8.4
6.3
どちらとも言えない
376
35.6
27.7
26.6
23.4
13.6
10.1
10.4
9.0
7.4
8.2
説明された層
医師・薬剤師から
の説明程度
説明されなかった層
1659
36.7
28.9
22.8
21.5
11.6
9.8
9.2
8.9
7.5
7.2
105
41.9
38.1
24.8
25.7
18.1
7.6
15.2
14.3
11.4
6.7
※ 14年全体より5ポイント以上高い数値に網掛け
-29-
3 副作用の経験・認識
(1) 副作用の経験 [ 問13 ]
副作用経験率は12年調査よりやや減って全体の35.4%
■副作用と思われる症状を経験したことが、「時々ある」「1~2度ある」と回答した人の合計は35.4
%で、12年調査よりやや減少している。
■属性別でみると、性別では女性の方が男性より1ポイント高い。女性を年代別でみると20代が46.0
%で最も高く、年代が上になるほど減少している。男性の中で最も高いのは60代の34.5%である。
図表16. 副作用の経験 (全体/属性別)
調査数 0.0%
全体
(調査年別)
性別
年代別
性・年代別
25.0%
14年
1764
12.9
12年
1829
14.3
10年
1852
14.8
08年
1364
05年
1344
男
837
12.0
7.5
50.0%
75.0%
22.5
64.6
23.7
23.3
20.8
19.1
副作用経験者(%)
35.4
61.9
38.1
61.8
38.2
67.2
21.9
11.1
100.0%
32.8
70.5
29.4
69.8
30.2
女
927
14.5
25.6
60.0
40.0
20代
249
14.9
23.3
61.8
38.2
30代
303
15.5
21.1
63.4
36.6
40代
265
14.7
22.6
62.6
37.4
50代
335
10.4
22.4
67.2
32.8
60代
281
11.7
70代以上
331
10.9
男・20代
112
8.9
30代
140
40代
121
11.6
50代
158
10.8
60代
142
11.3
70代以上
164
11.0
女・20代
137
30代
163
17.8
24.5
57.7
42.3
40代
144
17.4
24.3
58.3
41.7
50代
177
60代
70代以上
139
12.2
167
10.8
12.9
24.9
68.0
19.6
32.0
28.6
70.0
30.0
20.7
67.8
17.7
32.2
71.5
23.2
28.5
65.5
17.1
72.0
26.3
63.3
26.6
61.2
25.1
64.1
1~2度ある
注) 「無回答」除く
-30-
34.5
28.0
54.0
26.6
時々ある
36.7
71.4
17.1
19.7
10.2
63.3
21.1
ない
46.0
36.7
38.8
35.9
(2) 副作用を経験した時の対応 [ 問13-1 ]
副作用について「医師に相談」61.7%、「相談せず」32.2%
■副作用を経験した時の対応では、「医師に相談したことがある」が最も多く61.7%、「薬剤師に相
談したことがある」が14.3%、「どちらにも相談しなかった」は32.2%である。
■時系列でみると、「医師に相談したことがある」割合は過去5回の調査結果の中で最も低く、「相談
しなかった」割合は最も高い。
■年代別では、「医師に相談したことがある」割合は20代で43.2%と低く、反対に70代以上は80.2%と
高い。
■性・年代別でみると、男女とも70代以上は「医師に相談したことがある」割合が各年代の中で最も
高いが、女性70代以上は86.7%と男性70代以上の71.7%に10ポイント以上差をつけて高くなっている。
図表17. 副作用を経験した時の対応 (全体/属性別) 【複数回答】
調査数
全体
(調査年別)
性別
年代別
性・年代別
25.0
50.0
14年
624
61.7
12年
696
63.1
10年
707
66.8
08年
447
66.2
396
男
253
61.3
女
371
62.0
20代
95
30代
111
62.7
60代
103
70歳以上
106
42
32.4
34.3
15.5
30.0
12.6
32.0
16.0
60代
49
70代以上
46
42.9
15.4
30.8
15.6
26.7
10.2
71.7
41.3
30.6
15.2
11.1
13.0
16.7
60
50代
65
60.0
54
59.3
15.4
14.8
86.7
60
医師に相談したことがある
-31-
21.7
55.6
69.6
55.0
40代
13.2
50.0
19.0
66.7
69
53.7
61.5
65.3
30代
31.8
15.3
50.0
45
25.0
32.8
14.6
6.3
50代
63
13.8
80.2
39
27.0
28.4
11.4
46.9
40代
女・20代
12.8
16.2
62.1
125.0
30.9
18.2
62.2
99
30代
15.4
57.6
110
100.0
32.2
9.5
50代
32
14.3
43.2
40代
男・20代
75.0
69.4
05年
60代
70代以上
注) 「無回答」除く
0.0
薬剤師に相談したことがある
26.1
36.7
32.3
33.3
16.7
6.7
どちらにも相談しなかった
%
(3) 副作用への関心 [ 問12 ]
副作用を気にするのは60%弱。女性は男性より関心が高い
■処方された薬を飲むとき、副作用について「非常に気にしている」のは12.0%、「まあ気にしてい
る」が46.7%。副作用関心層は全体の58.7%で、12年調査より微増している。
■性別では、男性の関心度が51.0%なのに対し、副作用経験率が男性より高い女性は65.7%と副作用
に対する関心度が高くなっている。
■性・年代別でみると、女性40代が75.7%で最多、次いで女性70代以上が69.5%である。
■健康状態別では不健康層の関心度が62.9%、副作用経験別では副作用経験層の関心度が76.0%と高
い(副作用未経験層は49.3%)。
図表18. 副作用への関心 (全体/属性別)
調査数 0.0%
全体
(調査年別)
性別
年代別
性・年代別
健康状態別
副作用経験別
25.0%
1764
12年
1829
13.3
44.1
10年
1852
12.0
45.7
08年
1364
05年
1344
男
837
女
927
20代
249
10.8
30代
303
11.9
40代
265
10.6
50代
335
9.0
60代
281
70代以上
331
12.0
18.6
9.9
10.7
40代
121
7.4
50代
158
5.7
142
164
12.2
女・20代
137
11.7
30代
163
12.9
40代
144
13.2
50代
177
11.9
60代
139
11.5
70代以上
167
健康層
1411
353
副作用経験層
624
副作用未経験層
1140
45.0
44.9
65.7
5.7
53.4
32.9
40.2
43.7
38.4
37.2
30.7
62.5
21.5
49.2
36.2
53.2
31.7
47.9
27.5
37.2
44.5
32.0
54.2
42.6
まあ気にしている
-32-
23.1
43.3
あまり気にしていない
58.4
62.8
5.7
36.4
51.5
3.9
4.2
8.0
46.4
21.8
非常に気にしている
6.0
47.4
18.4
6.7
56.8
37.7
47.3
65.7
55.8
46.2
10.4
51.0
5.3
45.9
21.6
6.9
5.6
45.9
43.9
57.0
38.0
28.3
38.7
61.1
3.5
40.9
37.1
4.2
5.4
38.6
55.1
39.2
60代
57.7
30.9
46.3
70代以上
57.5
42.1
42.0
13.4
3.9
4.7
51.8
16.9
140
38.7
37.6
34.3
44.5
112
58.7
37.5
41.1
30代
5.1
42.5
12.5
100.0% 副作用関心者(%)
36.2
41.9
13.9
男・20代
不健康層
75.0%
46.7
15.1
9.8
注) 「無回答」除く
50.0%
14年
51.8
47.9
9.9
53.7
8.9
44.9
4.2
52.1
5.5
56.1
3.6
59.1
4.9
64.4
2.8
75.7
2.8
61.0
3.6
64.7
3.0
69.5
5.1
57.7
5.1
62.9
1.0
7.4
まったく気にしていない
76.0
49.3
4 処方された薬のメーカー名の認知意向
(1) 処方された薬のメーカー名の認知意向 [ 問8 ]
メーカー名の認知意向は約30%。時系列で微減傾向
■処方された薬のメーカー名については、知りたいと「思った」人が全体の28.9%で、時系列では、
微減の傾向で推移している。
■性別では男女にあまり差はなく、年代別でみると、年代が上になるほど高くなっていく。
■副作用経験別では、副作用経験層の37.8%に認知意向がある。(未経験層は24.0%)
■『製薬会社の名前が分からないので何となく不安』の肯定、否定別では、「そう思う」層で58.8%、
「まあそう思う」層で48.4%が認知意向を示しており、「あまりそう思わない」「そう思わない」の
否定層で約20%と、その差が顕著である。
図表19. 処方された薬のメーカー名の認知意向 (全体/属性別/要因別)
調査数 0.0%
全体
(調査年別)
性別
年代別
地域別
副作用経験別
28.9
75.0%
71.1
1764
12年
1829
31.5
68.5
10年
1852
32.6
67.4
08年
1364
31.0
68.8
05年
1344
男
837
女
927
31.0
68.9
28.6
71.4
29.2
70.8
24.5
75.5
20代
249
30代
303
27.1
72.9
40代
265
26.4
73.6
50代
335
29.3
70.7
30.6
69.4
60代
281
70代以上
331
首都圏
1222
京阪神圏
542
副作用経験層
624
1140
ある
528
34.1
37.8
36.0
376
25.8
そう思う
51
64.0
74.1
74.2
58.8
41.2
48.4
434
243
62.2
76.0
860
そう思わない
68.1
24.0
ない
1036
72.4
31.9
どちらとも言えない
製薬会社の名
まあそう思う
前が分からな
いので何となく
あまりそう思わない
不安
65.9
27.6
25.9
注) 「無回答」除く
50.0%
14年
副作用未経験層
かかりつけの
薬局の有無別
25.0%
21.6
51.6
78.4
18.9
81.1
知りたいと思った
-33-
思わなかった
100.0%
(2) 処方された薬のメーカー名を知りたいと思った理由 [ 問8-1 ]
知りたい理由は「知っていると安心だから」
■処方された薬のメーカー名の認知意向者の、知りたいと思った理由は「知っていると安心だから」
が74.9%で最も多い。次いで、「副作用が起きた時のために知っておきたいから」が39.2%、「信頼
できないメーカー(製薬会社)があるから」が26.5%、「問合せ先を知りたいから」が15.1%と続い
ている。
■時系列でみると、「副作用が起きた時のために知っておきたいから」は12年調査まで減少傾向だった
が、今回は増加している。また、今回「信頼できないメーカー(製薬会社)があるから」が8ポイント
と目立って増加している。
図表20. 知りたいと思った理由 (全体/14年/12年/10年/08年/05年)
0.0
20.0
【複数回答】
40.0
60.0
74.9
74.0
78.6
74.0
73.4
知っていると安心だから
39.2
35.9
38.3
45.4
48.0
副作用が起きた時のために知っておきたいから
18.2
18.1
17.5
16.5
信頼できないメーカー(製薬会社)があるから
26.5
15.1
16.5
16.9
22.7
20.4
問い合わせ先を知りたいから
その他
80.0
14年(510)
12年(577)
10年(603)
08年(417)
05年(423)
2.7
4.9
3.0
5.0
2.9
注) 「無回答」除く
-34-
100.0%
(3) 処方された薬のメーカー名の認知度 [ 問9 ]
処方された薬のメーカー名を「多少」以上知っているのは6割
■処方された薬のメーカー名を「全て知っている」は3.1%、「大体知っている」が16.5%で、「高
認知層」は19.6%となった。「多少知っている」の43.4%を合計した認知層は62.9%で、12年調査
よりやや減って10年調査水準であった。
■属性別にみると、認知層の割合は、年代別では70代以上が74.3%で最多。次いで60代の71.5%、
40代65.7%、50代65.1%の順。高認知層の割合も、年代が上の方が高い。
図表21. 処方された薬のメーカー名の認知度 (全体/14年/12年/10年/08年/05年)
認知層(%)
0.0%
25.0%
14年
(1764)
3.1
12年
(1829)
2.6
10年
(1852)
2.8
08年
(1364)
0.5
05年
(1344)
0.9
50.0%
16.5
75.0%
100.0%
37.1
62.9
35.7
64.3
37.2
62.8
43.4
17.7
44.0
43.3
16.7
8.6
43.3
47.5
52.4
7.8
42.6
48.6
51.3
全て知っている
大体知っている
多少知っている
全く知らない
注) 「無回答」除く
図表22. 処方された薬のメーカー名の認知度 (全体/属性別)
認知層(%)
調査数
全体
性別
年代別
地域別
注) 「無回答」除く
0.0
25.0
14年
1764 3.1
16.5
12年
1829 2.6
17.7
837
4.2
女
927
2.0
20代
249
1.6
30代
303
0.7
40代
265
1.5
50代
335
3.6
60代
281
4.6
70代以上
331
5.7
首都圏
1222
2.8
542
3.7
男
京阪神圏
50.0
43.4
44.0
49.4
46.0
15.5
49.5
34.3
65.7
34.9
65.1
25.7
43.8
24.8
44.1
15.9
41.7
17.9
全て知っている
48.6
28.5
49.1
17.8
大体知っている
-35-
多少知っている
65.9
60.2
50.5
37.6
14.7
64.3
51.4
33.3
13.7
62.9
35.7
39.8
42.0
11.2
37.1
34.1
44.9
16.8
16.2
100.0 %
75.0
71.5
74.3
37.2
62.8
36.7
63.3
全く知らない
(4) 処方された薬のメーカー名の認知経路 [ 問9-1 ]
「薬の包装にある製薬会社のマーク」が最多だが、減少傾向
■処方された薬のメーカー名の認知経路は、「薬の包装にある製薬会社のマークで」が55.6%で最も
高く、次いで「インターネットで調べて」の40.0%で、この2項目が主な経路といえる。
■時系列でみると、「薬の包装にある製薬会社のマークで」は減少傾向が続き、「インターネットで
調べて」も前回よりやや減少している。
■認知経路を高認知層と認知層の認知度別に比べてみると、高認知層は認知層全体より「薬の包装に
ある製薬会社のマークで」以外の項目で殆ど高い。特に「インターネットで調べて」「院外にある調
剤薬局の薬剤師に聞いて」などが高く、自ら情報収集に動いていることがわかる。
図表23. 処方された薬のメーカー名の認知経路 (全体/14年/12年/10年/08年/05年)
0.0
20.0
40.0
60.0
55.6
57.2
薬の包装にある製薬会社のマークで
インターネットで調べて
11.6
8.6
15.6
13.3
13.8
14.3
12.0
9.1
8.8
9.1
11.8
11.0
7.9
7.9
8.3
8.7
7.7
6.7
7.1
9.9
13.0
11.9
5.8
5.7
6.4
院外にある調剤薬局の薬剤師に聞いて
医師に聞いて
病院や診療所(医院)の薬剤師に聞いて
薬についての本で調べて
新聞・雑誌などの報道を通じて
2.1
2.0
2.6
3.4
2.3
3.7
2.0
2.1
4.6
2.6
看護師に聞いて
注) 「無回答」除く
【複数回答】
その他
80.0
62.4
40.0
43.3
38.9
%
67.8
69.7
14年(1110)
12年(1176)
30.0
28.3
10年(1163)
08年(714)
05年(690)
図表24. 処方された薬のメーカー名の認知経路 (認知度別/14年)
【複数回答】
(単位:%)
認知経路
高認知層(345)
認知層(1110)
薬の包装にある製薬会社のマークで
54.2
55.6
インターネットで調べて
47.2
40.0
院外にある調剤薬局の薬剤師に聞いて
21.2
15.6
医師に聞いて
13.0
9.1
病院や診療所(医院)の薬剤師に聞いて
12.5
7.9
薬についての本で調べて
10.1
6.7
新聞・雑誌などの報道を通じて
2.9
5.8
看護師に聞いて
2.9
2.1
その他
5.2
3.7
※認知層より5ポイント以上高い数値に網掛け
-36-
5 入手したい処方薬情報
(1) 入手したい処方薬情報 [ 問17 ]
患者側の入手意向トップ2は「薬の効能・効果」と「薬の副作用」。医師・薬剤師が提供す
る情報との間でギャップが大きいのは「薬の副作用」と「薬の飲み合わせの注意」
■入手したい処方薬情報は、高い順に「薬の効能・効果」「薬の副作用」「薬の種類・成分・特長」「薬の飲み
合わせの注意」「薬の服用方法」。一方、実態としての医師・薬剤師からの説明の内容は、「薬の服用方
法」と「薬の効能・効果」が中心である。患者側の情報入手意向より、説明実態が大きく下回っている
のは「薬の副作用」「薬の飲み合わせの注意」である。
■情報入手意向率は、性別では女性の方が男性より全般に高い。特に「薬の飲み合わせの注意」と「薬の
副作用」は全体に比べて入手意向が高い。年代別では60代の「ジェネリック医薬品」の意向率が高い。
図表25. 入手したい処方薬情報×医師・薬剤師からの説明の内容 (全体/14年) 【複数回答】
0.0
25.0
50.0
75.0
54.0
薬の効能・効果
薬の副作用
44.2
薬の種類・成分・特長
24.3
68.5
▲ 19.7
46.9
78.5
22.9
26.2
49.0
21.1
23.9
ジェネリック医薬品
薬のメーカー名
2.9
20.0
4.5
薬の保管方法
その他
▲ 26.1
31.7
薬の服用方法
6.3
入手意向率説明実態(%)
20.6
74.6
38.2
18.4
薬の名前
%
53.5
27.3
薬の飲み合わせの注意
100.0
▲ 15.4
12.3
▲ 6.0
0.2
0.2
0.0
入手したい処方薬情報(2000)
27.8
特にない
医師・薬剤師からの説明の内容(1659)
注) 「無回答」除く
図表26. 情報入手意向比率 (全体/14年/12年/10年/08年/05年/属性別) 【複数回答】
地域別
健康状態別
受診経験別
副作用経験別
方薬
法の
服
用
薬
の
名
前
医ジ
薬
品ネ
リ
メ薬
の
カ
ー
年代別
せ薬
のの
注飲
意み
合
わ
ー
性別
成薬
分の
・ 種
特類
長・
ッ
全体
薬
の
副
作
用
ェ
調査数
効薬
果の
効
能
・
名
ク
薬
の
保
管
方
法
そ
の
他
(単位:%)
特
に
な
い
14年
2000
54.0
53.5
44.2
38.2
31.7
22.9
21.1
20.0
12.3
0.2
27.8
12年
2000
60.7
60.4
48.3
45.3
35.0
23.7
24.7
21.5
15.4
0.6
22.3
10年
2000
62.4
61.5
50.9
46.4
36.5
28.1
27.8
24.8
16.5
0.7
20.2
08年
1420
70.4
68.7
52.4
50.5
40.8
28.2
26.1
21.4
17.3
1.3
12.7
05年
1430
70.2
70.0
53.0
56.1
42.0
28.3
0.0
23.1
19.2
1.9
12.4
男
963
50.8
47.7
40.9
30.8
28.7
22.7
20.7
20.1
10.5
0.2
31.6
女
1037
56.9
58.8
47.3
44.9
34.4
23.0
21.4
19.8
14.0
0.2
24.2
20代
306
48.0
46.7
43.5
35.6
36.3
21.9
10.8
17.0
11.4
0.0
38.2
30代
358
52.0
48.3
45.8
35.5
34.6
22.9
18.2
18.4
14.8
0.3
31.8
40代
307
51.1
51.5
45.9
35.8
32.2
23.8
21.5
20.5
10.4
0.3
29.0
50代
370
53.5
55.4
43.8
42.2
27.6
21.6
21.9
17.3
13.2
0.5
25.7
60代
309
57.6
58.3
43.0
39.2
27.2
23.0
29.4
21.7
10.7
0.0
20.7
70歳以上
350
60.9
60.0
43.1
40.0
32.3
24.0
24.3
24.9
12.6
0.0
21.7
首都圏
1388
54.2
53.7
42.9
39.7
32.1
22.4
21.3
19.2
11.8
0.3
28.5
26.0
京阪神圏
612
53.4
52.9
47.1
34.6
30.6
23.9
20.4
21.7
13.4
0.0
健康層
1623
53.0
51.9
43.1
37.0
30.9
21.7
20.2
18.9
12.1
0.1
28.8
不健康層
377
57.8
60.2
49.1
43.0
34.7
27.9
24.7
24.4
13.3
0.5
23.3
受診経験なし層
509
40.1
39.3
36.3
25.5
25.7
19.6
16.9
17.3
12.2
0.0
44.4
通院経験層
1474
58.9
58.4
46.8
42.5
33.6
23.9
22.5
20.9
12.3
0.3
21.8
入院経験層
339
57.2
59.3
47.5
42.5
34.2
26.5
24.2
24.2
13.0
0.3
20.4
副作用経験層
624
64.9
69.9
55.1
48.1
40.2
29.6
26.1
25.6
16.3
0.5
14.9
副作用未経験層
1140
53.6
50.1
42.2
36.5
29.7
20.4
19.7
18.2
10.3
0.1
28.2
※全体より5ポイント以上高い数値に網掛け
注) 「無回答」除く
-37-
(2) 医師・薬剤師以外からの処方薬の情報源 [ 問16 ]
医師・薬剤師以外では「インターネット」が主な情報源
■医師・薬剤師以外からの情報源としては「インターネット」が圧倒的に多く42.3%となっている。
次いで大きく差があき「テレビ、ラジオ」が16.3%、「新聞」が14.4%と続いている。
■年代別でみると、20代は半数以上が医師・薬剤師以外から特に情報を入手していないとしており、
70代以上では、「新聞」を情報源としている人が多い。
図表27. 医師・薬剤師以外からの処方薬の情報源 (全体/14年/12年/10年/08年/05年) 【複数回答】
0.0
20.0
16.3
14.0
17.0
14.4
12.4 15.2
新聞
6.2
7.5
書籍
3.9
3.6
4.3
週刊誌などの雑誌
3.5
3.5
健康専門誌
製薬会社へ電話などで問い合わせる
その他
1.3
1.5
1.2
1.1
1.5
0.7
0.6
0.8
0.4
1.2
1.8
1.3
3.3
2.3
%
24.8
23.4
21.7
21.9
9.7
10.6
10.6
6.0
6.4
製薬会社のパンフレットや冊子
60.0
47.2
47.5
13.4
7.1
テレビ、ラジオ
講演会や公開講座など
40.0
42.3
インターネット
(ウェブサイト)
8.2
7.0
8.0
14年(2000)
7.6
12年(2000)
9.3
10年(2000)
5.3
5.1
6.2
08年(1420)
05年(1430)
37.6 39.7
特に入手していない
43.8
47.0
50.8
注1) 「無回答」除く
注2) 12年調査から「インターネットで」から「インターネット(ウェブサイト)で」に文言変更。
注3) 14年調査から「インターネット(ウェブサイト)で」から「インターネット(ウェブサイト)」など各選択肢から「で」を削除。
図表28. 医師・薬剤師以外からの処方薬の情報源 (全体/14年/12年/属性別/要因別) 【複数回答】
受診経験別
副作用経験別
そ
の
他
い特
なに
い入
手
し
て
42.3
16.3
14.4
6.2
6.0
3.9
3.5
1.3
0.7
1.2
43.8
2000
47.2
14.0
12.4
7.5
6.4
3.6
3.5
1.5
0.6
1.8
39.7
男
963
43.2
16.0
15.3
6.6
5.5
5.5
2.5
1.6
0.8
1.3
43.5
女
1037
41.4
16.6
13.6
5.8
6.5
2.4
4.3
1.0
0.5
1.0
44.0
(
健康状態別
(単位:%)
わ話製
せ等薬
る で会
問社
いへ
合電
2000
書
籍
ッ
地域別
講講
座演
な会
どや
公
開
12年
新
聞
、
年代別
健
康
専
門
誌
14年
ラテ
ジレ
オビ
ッ
性別
雑週
誌刊
誌
な
ど
の
調査数
ー
ェ
全体
冊ン製
子フ薬
レ会
社
トの
やパ
イ
ウン
タ
ブ
サネ
イ
ト
)
ト
20代
306
28.8
16.3
9.2
4.2
4.2
2.3
2.0
1.3
0.3
1.0
58.5
30代
358
39.1
15.6
10.1
5.3
4.5
6.7
2.8
0.6
0.6
1.1
47.5
40代
307
42.3
12.4
10.4
5.9
3.6
2.6
2.6
0.7
0.7
1.0
46.3
50代
370
47.8
18.6
14.1
5.4
7.0
3.5
4.9
0.8
0.8
1.4
38.4
60代
309
47.6
17.5
17.2
6.1
6.1
2.9
3.2
1.3
0.3
1.3
36.2
70代以上
350
46.6
16.9
24.9
10.0
10.0
4.9
4.9
2.9
1.1
1.1
37.1
首都圏
1388
42.1
15.9
14.4
6.6
5.8
4.4
3.6
1.4
0.6
1.0
44.5
京阪神圏
612
42.5
17.3
14.4
5.2
6.4
2.8
3.1
1.0
0.7
1.5
42.0
健康層
1623
40.0
16.6
14.2
5.4
5.2
4.2
3.3
0.9
0.5
0.9
45.7
不健康層
377
52.0
15.1
15.4
9.8
9.5
2.7
4.0
2.9
1.3
2.4
35.3
受診経験なし層
509
25.7
13.2
9.2
3.7
3.3
2.4
1.2
0.4
0.4
1.0
62.1
通院経験層
1474
48.1
17.4
16.3
7.1
7.0
4.5
4.3
1.6
0.7
1.2
37.4
30.1
入院経験層
339
51.3
18.0
19.2
8.3
8.3
4.1
5.6
2.1
0.6
2.7
副作用経験層
624
53.8
19.2
17.1
9.9
8.5
5.4
6.1
1.9
1.6
1.8
29.8
副作用未経験層
1140
41.6
15.9
14.2
5.2
5.1
3.5
2.4
1.1
0.1
0.9
45.3
※全体より5ポイント以上高い数値に網掛け
注) 「無回答」除く
-38-
(3) インターネットの情報入手ホームページ [ 問16-1 ]
「民間の情報サイト」「製薬会社」のHPが多い
■インターネットで情報入手する人の、入手先ホームページ(ウェブサイト)としては、今回新設の
「民間の情報サイト」が54.1%で最も多く、次いで、前回までの代表的なサイトの「製薬会社」が
47.2%、今回新設の「マスメディアが運営する医療情報サイト」の21.9%と続く。
■時系列でみて、「病院・診療所(医院)」「患者会団体」は減少傾向がみられ、今回選択肢を新設
した影響からか「個人」「製薬産業の業界団体」などが大きく減少している。
図表29. インターネットの情報入手先ホームページ (全体/14年/12年/10年/08年/05年)
0.0
20.0
40.0
60.0
【複数回答】
80.0 %
54.1
民間の情報サイト
47.2
製薬会社
42.1
9.1
12.8
14.0
病院・診療所(医院)
21.1
8.9
国や国の機関、自治体
など公的機関
8.5
24.2
24.3
25.8
個人
(FacebookやLine、Twitter等SNS
からの情報も含む)
7.9
33.7
14年(845)
18.1
18.2
17.9
17.8
製薬産業の業界団体
12年(944)
10年(949)
5.9
5.6
5.2
5.3
6.9
08年(190)
05年(101)
5.6
9.9
9.4
7.9
9.9
薬剤師会
患者会団体
2.4
3.3
4.7
6.8
2.8
その他
注1)
注2)
注3)
注4)
注5)
注6)
49.5
21.9
マスメディアが運営する
医療情報サイト
医師会、学会
60.4
59.2
11.9
13.7
15.4
20.0
19.8
「病院・診療所(医院)」は、08年に新設選択肢
「製薬産業の業界団体」は、05年は「製薬団体」であった
「学会」は「医師会、学会」に、「患者」は「患者会団体」に文言変更。
「国や国の機関、自治体など公的機関」「マスメディアが運営する医療情報サイト」「民間の情報サイト」は、14年に新設選択肢。
「個人」に(FacebookやLine、Twitter等SNSからの情報も含む)の注釈を14年に追加。
「無回答」除く
-39-
(4) 「新薬」と「ジェネリック医薬品」の認知と服用薬についての認識 [ 問10、問10-1 ]
「新薬」と「ジェネリック医薬品」があることの認知率は90.4%。自分の服用薬がどちら
かを知っているのは75.8%
■薬に「新薬(先発医薬品)」と「ジェネリック医薬品(後発医薬品)」があることの認知率は90.4%。
12年調査と変化はない。
■年代別でみると、70代以上の認知率が96.4%で最も高く、年代が若くなるほど低くなる。
■服用している薬が「新薬」か「ジェネリック医薬品」かを知っているかを問うと、全体の75.8%が
「知っている」と回答した。
■性別では、女性がやや男性より高いものの大きな差はない。年代別でみると、70代以上が82.1%で
最も高く、上記認知率と同様に、やはり年代が若くなるほど低くなる。
図表30. 「新薬」と「ジェネリック医薬品」の認知率 (全体/14年/12年/属性別)
調査数 0.0
全体
性別
年代別
50.0
14年
1764
90.4
12年
1829
90.5
男
837
女
927
20代
249
30代
303
40代
265
50代
335
60代
地域別
25.0
331
首都圏
1222
京阪神圏
542
100.0
9.5
11.0
91.6
8.4
80.7
19.3
85.8
14.2
88.7
11.3
93.1
6.9
95.0
5.0
96.4
3.6
90.9
9.1
89.1
知っている
注1) 08年調査で新設
注2) 「無回答」除く
%
9.6
89.0
281
70代以上
75.0
10.9
知らない
図表31. 服用薬が「新薬」「ジェネリック医薬品」かの認知率 (全体/14年/属性別)
調査数 0.0
全体
性別
年代別
地域別
注1) 14年調査で新設
注2) 「無回答」除く
25.0
50.0
100.0 %
75.0
14年
1594
75.8
24.2
男
745
74.9
25.1
女
849
20代
201
30代
260
40代
235
77.9
22.1
50代
312
78.5
21.5
60代
267
80.9
70代以上
319
82.1
首都圏
1111
京阪神圏
483
23.4
76.6
37.8
62.2
31.9
68.1
19.1
17.9
23.3
76.7
26.3
73.7
知っている
-40-
知らない
(5) 「新薬」と「ジェネリック医薬品」の選択意向 [ 問10-2 ]
「ジェネリック医薬品」を認知している人の52.3%が「選択したい」
■「新薬」と「ジェネリック医薬品」の選択意向については、「ジェネリック医薬品」が52.3%で、
「医師にまかせる」の33.8%を大きく上回った。12年調査の46.7%から5.6ポイントの増加である。
■性別では、「ジェネリック医薬品」の割合が男性は56.5%に対し、女性は48.5%と少ない。女性
は「医師にまかせる」割合がその分男性より高い。
■年代別では、20代は「医師にまかせる」割合が「ジェネリック医薬品」より高く、他年代層は
「ジェネリック医薬品」の選択意向が「医師にまかせる」割合を上回る。60代は「ジェネリック医
薬品」を選択する割合が各年代の中で最も高く、「新薬」の比率が最も高いのは30代である。
図表32. 「新薬」と「ジェネリック医薬品」の選択意向 (全体/14年/12年/属性別)
調査数 0.0
全体
性別
年代別
地域別
注1) 「無回答」除く
25.0
14年
1594
8.9
12年
1656
7.9
男
745
9.3
女
849
8.6
20代
201
8.5
30代
260
40代
235
7.2
50代
312
8.7
60代
267
7.5
70代以上
319
首都圏
1111
京阪神圏
483
50.0
75.0
52.3
46.7
33.8
38.3
48.5
30.3
36.7
39.3
53.6
55.1
6.5
32.7
32.8
30.1
61.4
9.7
50.5
9.8
52.6
6.8
51.6
新薬(先発医薬品)
-41-
ジェネリック医薬品(後発医薬品)
3.9
6.1
45.8
50.4
5.1
7.1
56.5
11.5
100.0
26.6
37.3
32.7
36.2
医師にまかせる
5.4
6.4
6.1
4.5
2.5
5.0
5.4
わからない
%
(6) 「新薬」と「ジェネリック医薬品」の選択理由 [ 問10-3 ]
「品質と信頼」の「新薬」、「価格」の「ジェネリック医薬品」
■「新薬」の選択理由では「品質」が69.7%で最も高く、次いで「信頼」が65.5%と続き、これらの
2項目が代表的な理由となっている。
■性別では、女性は「品質」「信頼」をあげる割合が男性より高い。
■「ジェネリック医薬品」の選択理由は、「価格」が90.5%と圧倒的に高い。大きく離れて「品質」
の23.3%、「信頼」の22.9%が続く。
■性別では、男性は「信頼」の回答率が女性よりやや高い。
図表33. 「新薬」と「ジェネリック医薬品」の選択理由 (新薬/ジェネリック医薬品)【複数回答】
0.0
価格
25.0
信頼
22.9
その他
何となく・特に理由はない
100.0
%
90.5
23.3
宣伝・広告
75.0
3.5
品質
ブランド品
50.0
69.7
65.5
4.9
3.2
0.7
1.4
新薬(先発医薬品)(142)
3.5
2.0
3.0
ジェネリック医薬品(後発医薬品)(833)
12.7
注) 「無回答」除く
図表34. 「新薬」の選択理由 (全体/14年/12年/性別)【複数回答】
%
品
質
信
頼
調査数
全体
性別
14年
142
12年
130
男
69
女
73
価
格
ブ
ラ
ン
ド
品
69.7
65.5
77.7
76.2
66.7
62.3
7.2
72.6
68.5
2.7
4.9
0.7
3.5
0.8
7.7
6.2
4.3
1.4
1.4
13.0
2.7
0.0
5.5
12.3
3.5
14.6
な 特何
いに と
理な
由く
は・
そ
の
他
宣
伝
・
広
告
7.7
12.7
注) 「無回答」除く
図表35. 「ジェネリック医薬品」の選択理由 (全体/14年/12年/性別)【複数回答】
%
価
格
品
質
信
頼
調査数
全体
性別
な 特何
いに と
理な
由く
は・
そ
の
他
宣
伝
・
広
告
ブ
ラ
ン
ド
品
14年
833
90.5
23.3
22.9
3.2
1.4
2.0
3.0
12年
774
93.0
21.7
20.3
1.4
1.8
2.1
2.2
男
421
90.0
22.1
25.2
4.8
1.4
1.9
3.8
女
412
91.0
24.5
20.6
1.7
1.5
2.2
2.2
注) 「無回答」除く
-42-
6 処方薬のイメージ
(1) 処方薬のイメージ [ 問15 ]
医師や病院で処方される薬は、「安心」で「市販薬よりよく効く」
■処方薬のイメージで肯定層が最も多かったのは「医師が処方してくれるので安心」が、92.8%。
次いで「総合的にみて、病院や診療所(医院)で処方される薬は信頼できる」の90.0%、「市販の
薬よりよく効く」の89.0%と続く。
■時系列でみると、安心感や信頼感はほぼ安定している中で、「市販の薬よりもよく効く」は微増傾
向にあり、また同時に「市販の薬に比べて副作用が強い」や「薬により思いがけない健康被害を
受ける心配がある」なども増加の傾向がみられる。12年調査と比べると「製薬会社の名前が分から
ないので何となく不安」「薬が必要以上に多く使われていると思う」が増加している。
図表36. 処方薬観 (全体/肯定層/否定層)
0.0
(1)
医師が処方してくれる
ので安心
25.0
50.0
14年
92.8
7.2
12年
91.5
8.5
10年
92.8
7.2
08年
93.5
14年
89.0
11.1
12年
88.7
11.4
10年
88.5
11.6
08年
87.1
05年
86.6
市販の薬に比べて副
作用が強い
08年
18.7
05年
20.0
10年
08年
05年
63.5
67.2
32.9
10年
78.5
79.1
70.8
29.2
14年
製薬会社の名前が分
(4) からないので何となく
不安
77.9
22.1
78.3
21.7
79.7
19.0
77.1
22.4
薬が必要以上に多く使
われていると思う
49.0
51.1
10年
49.2
49.3
47.8
51.6
05年
57.0
43.0
14年
総合的にみて、病院や
(7) 診療所(医院)で処方
される薬は信頼できる
53.1
46.9
12年
08年
薬による思いがけない
(6) 健康被害を受ける心
配がある
47.1
53.0
14年
(5)
12.8
58.6
36.5
12年
12年
11.8
41.5
14年
(3)
6.1
8.7
91.3
05年
(2) 市販の薬よりもよく効く
100.0%
75.0
12年
37.2
62.9
10年
36.4
63.6
08年
31.4
05年
31.5
67.0
68.0
14年
90.0
10.0
12年
89.0
11.1
9.0
91.0
10年
6.8
92.6
08年
8.7
91.2
05年
調査数:14年(2000) 12年(2000) 10年(2000) 08年(1420) 05年(1430)
肯定層
注1) 「無回答」除く
注2) 「肯定層」=「そう思う」「まあそう思う」の合計比率。「否定層」=「あまりそう思わない」「そう思わない」の合計比率
-43-
否定層
図表37. 処方薬観 (全体/属性別)
(単位:%)
安
心
調査数
全体
性別
年代別
地域別
良
く
効
く
副
作
用
が
強
い
い前製
のが薬
で 分会
不か社
安らの
な名
そく必
う 使要
わ以
れ上
てに
い多
る け健
る康
心被
配害
がを
あ受
信
頼
で
き
る
14年
2000
92.8
89.0
41.5
29.2
53.0
43.0
90.0
12年
2000
91.5
88.7
36.5
22.1
46.9
37.2
89.0
男
963
91.3
85.7
43.0
30.7
54.0
41.1
88.6
女
1037
94.2
92.0
40.0
27.8
52.0
44.7
91.3
20代
306
90.8
86.6
45.1
35.0
48.4
40.5
84.6
30代
358
92.5
89.7
51.7
34.4
53.6
46.9
89.1
40代
307
92.8
88.3
45.0
34.5
56.0
47.2
88.3
50代
370
92.7
91.6
39.2
24.9
52.4
38.6
91.6
60代
309
91.9
88.0
38.5
24.3
57.9
46.3
91.3
70代以上
350
95.7
88.9
29.7
23.1
49.7
39.1
94.3
首都圏
1388
92.2
88.9
40.8
28.6
51.5
43.6
89.9
京阪神圏
612
94.1
89.1
43.0
30.6
56.2
41.7
90.2
※全体より3ポイント以上高い数値に網掛け
注) 「無回答」除く
-44-
(2) 処方薬の信頼感 [ 問15-(7) ]
全体の90%が処方薬を「信頼できる」
■「総合的にみて、病院や診療所(医院)で処方される薬は信頼できる」と思う肯定層の割合は90.0%
で、08年調査から12年調査にかけて微減傾向だったが、今回わずかに上向きとなった。
■年代別でみると、肯定層の割合は70代以上が最も高く、20代が最も低いが、「そう思う」という積極
肯定層の割合は20代が最も高くなっている。
図表38. 処方薬観『総合的にみて処方薬は信頼できる』 (全体/属性別/肯定層/否定層)
調査数 0.0
14年
全体
性別
年代別
地域別
健康状態別
受診経験別
副作用経験別
2000
12年
2000
10年
2000
08年
1420
05年
1430
男
963
女
1037
20代
306
30代
358
40代
307
25.0
50.0
18.7
71.4
16.3
10.0
72.7
18.3
100.0 %
75.0
11.1
72.7
32.1
9.0
60.5
25.4
6.8
65.8
16.0
8.7
72.6
21.1
11.4
70.2
23.9
8.7
60.8
17.9
19.9
15.1
15.4
71.2
10.9
68.4
11.7
76.5
8.4
50代
370
60代
309
17.5
70代以上
350
18.6
首都圏
1388
18.4
71.5
10.1
京阪神圏
612
19.3
70.9
9.8
健康層
1623
18.1
72.0
10.0
73.8
8.7
75.7
21.2
5.7
68.7
10.1
不健康層
377
受診経験なし層
509
通院経験層
1474
20.6
72.0
7.5
入院経験層
339
19.8
73.7
6.5
副作用経験層
624
副作用未経験層
1140
13.4
69.0
17.6
17.7
73.4
20.2
9.0
72.3
そう思う
まあそう思う
注1) 「無回答」除く
注2) 「否定層」は、「あまりそう思わない」「そう思わない」の合計比率
-45-
7.5
否定層
■医師・薬剤師からの説明程度別では「説明された層」、医師・薬剤師からの説明満足度別では「満足
層」の信頼できる割合が90%を超えているのに対し、「説明されなかった層」や「不満層」は80%前後
と低いことから、医師・薬剤師の処方薬についての説明・対応が処方薬に対する信頼感に影響を及ぼし
ていることがうかがえる。また、かかりつけの薬局の有無別でも、「かかりつけの薬局がある層」の処
方薬に対する信頼度は「そう思う」という積極肯定層の割合が28.4%と「かかりつけの薬局がない
層」、「どちらともいえない層」と比べて高い。
■医師の指示遵守度別では、「否定層」の信頼度の低さが顕著である。
図表39. 処方薬観『総合的にみて処方薬は信頼できる』 (全体/要因別/肯定層/否定層)
調査数 0.0
全体
14年
2000
12年
2000
10年
2000
08年
1420
05年
1430
25.0
50.0
75.0
100.0
10.0
71.4
18.7
11.1
72.7
16.3
9.0
72.7
18.3
6.8
60.5
32.1
8.7
65.8
25.4
7.4
72.5
20.1
説明された層
医師・薬剤師から
の説明程度別 説明されなかった層
1659
満足層
1634
不満層
130
ある
528
ない
860
どちらとも言えない
376
19.4
72.3
8.2
肯定層
1718
19.6
73.2
7.2
否定層
46
医師・薬剤師から
の説明満足度別
かかりつけの薬
局の有無別
医師の指示の
遵守度別
105
18.1
75.2
6.7
7.0
72.7
20.3
21.5
72.3
6.2
4.4
67.2
28.4
10.2
76.2
13.6
39.1
52.2
8.7
そう思う
注1) 「無回答」除く
注2) 「否定層」は、「あまりそう思わない」「そう思わない」の合計比率
-46-
まあそう思う
否定層
%
(3) 処方薬の信頼感に与える要因分析 [ 問15-(7) ]
「医師が処方してくれるので安心」が最大の要因
■処方薬の総合的な印象である「信頼感」について、問15(1)~(6)で示された各々の要素が
どのくらい影響を与えているか、重回帰分析という手法を使って、その要因別の影響度を探った。
■「医師が処方してくれるので安心」「市販の薬よりもよく効く」という要因が処方薬への信頼を高
めるのに大きな影響を持っているという分析結果となった。これは時系列でみても同様である。
また、マイナスの影響を与えている要因としては「薬による思いがけない健康被害を受ける心配が
ある」があげられる。
図表40. 処方薬の信頼感についての重回帰分析
-0.150
-0.050
0.050
0.150
0.250
0.350
0.450
0.550
0.650
**
Q15(1) 医師が処方して
くれるので安心
0.508
**
0.235
Q15(2) 市販の薬よりもよく効く
Q15(4) 製薬会社の名前が
分からないので何となく不安
0.003
Q15(5) 薬が必要以上に多く
使われていると思う
0.003
Q15(3) 市販の薬に比べて
副作用が強い
Q15(6) 薬による思いがけない
健康被害を受ける心配がある
-0.015
*
-0.057
n=2000
**:1%水準で有意
*:5%水準で有意
注) 図表40で、標準偏回帰係数の棒グラフ横につけられた*印(アスタリスク)は、標準偏回帰係数の有意性検定の結果であって、
その変数単独の寄与が母集団においても0ではないと、一定の確率で推論されたことを表している。**は危険率1%の確率で
の検定の結果で有意差があったことを示している。
■ 重回帰分析とは
・ 項目や事象の関連性を説明したり、ひとつの事象から他の事象を予測したりする際に使われる解析方法。ここでは、(問15-7「総合的
にみて、病院や診療所で処方される薬は信頼できる」との回答)に対して、(問15-1~6の項目)が、それぞれどの程度の影響を与え
ているかを探った。(このケースでは、問15-7の回答を目的変数とし、問15-1~6の回答を説明変数としている。)
・ 目的変数への影響度を測る指標として、標準偏回帰係数(標準化した説明変数の係数、この係数の大小により、目的変数への影響力
が比較できる)と、有意確率(0.05以下だと統計的に意味がある)を表示した。
-47-
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