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学校BD
細胞検査士の未来を考える
「細胞検査士の業務拡大の展望について」
東京セントラルパソロジーラボラトリー
上野 喜三郎
細胞検査士の業務展望について
業務拡大要因として
・検診受信率のアップ
・免疫組織化学、遺伝子解析などの研究参画
・大学における教育への参画
・PA(PT)としての活躍
・関連医療業界への進出(製薬会社、医療機器メーカー、治験事業など)
不安に思う要因として
・訴訟リスク
・労働環境の悪化
・自動スクリーニング装置の普及
・HPV DNA検査
・HPVワクチンの出現
・細胞検査士の不足
各国の子宮頸がん検診率
OECD医療関連統計より
2008,8
日本
韓国
ポーランド
オランダ
デンマーク
フランス
カナダ
アメリカ
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
90%
100%
米国における自動スクリーニング装置
およびLBC開発の背景
*自動スクリーニング装置
慢性的なCT不足を補う
精度の向上・・・Pap スキャンダル
訴訟対策
*LBC
標本作製の標準化
スクリーニングの効率化
HPV-DNA検査
精度の向上
細胞診自動スクリーニング装置
(Focal Point)
FocalPoint Market Share Overview
Size
Tests (mm)
Asia-Pacific Market
BD
USA
50-55
FocalPoint
Tests
Placement Processe
s
dYearly
174
4.8mm
Imaged
Market
Share
10%
Canada
4.5
6
500k
11%
Europe
35
47
1.9mm
5%
Asia
37
34
(17)
1.1mm
4%
BD
US Market is 92% Liquid-Based
US Pap Tests
SurePath Tests
27%
Convent'l
Manual
8%
Cytyc LBC Tests
65%
BD
European Market
Europe Pap Testing
LBC
Europe LBC
Automated
Screening
conventional
3%
Other LBC
10%
25%
SurePath Tests
36%
Convent'l
Manual
Cytyc LBC Tests
54%
72%
BD
Asia-Pacific Market
Asia-Pacific Pap Testing
LBC
BD
10%
Asia-Pacific LBC
Automated
Screening
conventional
4%
Other LBC
7%
BD
Cytyc LBC Tests
40%
SurePath Tests
Convent'l
Manual
53%
86%
BD
HPVテストとワクチンに関して
1.HPVテストでは感度が上昇するが、特異度も下がる.二次検診症例が増加
す る の で 費 用 効 果 の 点 で 問 題 が あ る.特 に 2 0 歳 台 で は、 陽 性 率 が 5 0%
と高くこの年代では(推奨されず)細胞診の方が優れている。
2.HPVテストはドックなどでの導入は容易だが、行政の関与する検診(政策
型検診)では更なる検討が必要.
3.HPVワクチンは世界全体では70%の子宮頚癌を予防するが、我が国では
16、18型が少ない分、50%に止まる恐れがある.
4.ワクチンの費用5~6万円/人を、我が国では、誰が負担するかが問題点で
1.核異型のするが、特異度も下がる.二次検診症例が増加するので費用効果の点で問題がある.特に20歳台で
ある.
は、陽性率が50%と高くこの年代では(推奨されず)細胞診の方が優れている。
3.HPVテストはドックなどでの導入は容易だが、行政の関与する検診(政策型検診)では更なる検討が必要.
4.HPVワクチンは世界全体では70%の子宮頚癌を予防するが、我が国では16、18型が少ない分、50%に
止まる恐れがある.
5.ワクチンの費用5~6万円/人を、我が国では、誰が負担するかが問題点である.
第49回春期大会「診断学推進協会フォーラム」の結論
(子宮がん診断とHPV)
細胞検査士が求めるもの
・診断料の適正化(ダンピングの防止策)
(検査センターの多くは人件費の問題で、常勤(社員)としての採用は難
勤細胞検査士に頼らざるを得ない)
・単にスクリーニング業務だけではなく、時間的余裕が持てる環境
(組織との照合、免疫組織学を用いての確認業
・学会発表などができる環境
( したくない人もいるようですが)
・社会から認知され評価されること。
病理の標榜科のように
国家資格化
・高学歴化に伴う検査士として責任ある体制づくり
責任の伴わない仕事にやりがいは生まれない!!
診療報酬
自由価格競争(独占禁止法)
企業によるダンピング・・・実勢価格により保険点数が
決められる
診断的価値の低下に繋がる
細胞検査士の過剰労働
*保険制度の抜本的改革が必要
諸外国の動き
台湾政府
ダンピング有り
費用支払
1995年以前
保険料請求
検査依頼+費用支払
検査所
臨床医
1995年以降
結果報告+費用請求
台湾政府
ダンピング無し
費用支払
検査料(定額)支払
保険料請求
結果報告
検査受託
検査所
臨床医
結果報告
保険診療報酬
第1章
基本診療料
第1部
初・再診
第2部
入院料等
第2章
特掲診療料
第1部
医学管理料
第2部
在宅医療
第3部
検査
第4部
画像診断
第5部
投薬
第6部
注射
第7部
リハビリテーション
第8部
精神科専門療法
第9部
処置
第10部
手術
第11部
麻酔
第12部
放射線治療
第13部
病理診断
第13部
病理診断
病理診断―通則
(第1節
病理標本作製料)
N000 病理標本作製(1臓器につき)
N001 電子顕微鏡病理組織標本作製(1臓器につき)
N002 免疫染色(免疫抗体法)病理組織標本作製
N003 術中迅速病理組織標本作製(1手術につき)
N004 細胞診(1部位につき)
N005 HER2遺伝子標本作製
(第2節
病理診断・判断料)
N006 病理診断料
N007 病理判断料
臨床検査技師の高学歴化
専門学校
大
学
大 学 院
2~3年
4年制
2~4年(修士、博士)
*単にスクリーニング業務で良いのか?
細胞検査士の学位取得状況
博士課程 17名
修士課程
6名
千葉科学大学
福留氏より
細胞検査士の資格を有する大学教員
教授
9名
准教授 12名
講師
5名
助手
5名
計
31名
*理論と同時に実務経験が重要である。
千葉科学大学
福留氏より
細胞検査士が教員を勤める大学一覧
北里大学医療衛生学部 医療検査学科
千葉科学大学危機管理学部 医療危機管理学科
杏林大学保健学部 臨床検査学科
愛媛県立医療技術大学 保健科学部
群馬大学医学部保健学科 検査技術科学専攻
山口大学医学部保健学科 臨床技術学専攻
藤田保健衛生大学 医療科学部 臨床検査学科
九州大学医学部保健学科 臨床技術科学専攻
名古屋大学医学部保健学科 検査技術科学専攻
帝京大学医療技術学部 臨床検査学科
大阪大学大学院
香川県立保健医療大学 保健医療学部
神戸大学大学院 保健学研究科
神戸常磐大学保健科学部 医療検査学科
倉敷芸術科学大学生命科学部 生命医科学科
熊本保健科学大学保健科学部 衛生技術学科
千葉科学大学
福留氏より
質的診断
陰性(良性病変)
シニア細胞検査士
*ただし、専門医との信頼関係が重要であり臨床医との
コミュニケーションが保たれていることが前提となる。
細胞学会認定施設に対する細胞診精度管理ガイドライン
(2) 陰性例に対する細胞診専門医・指導医の対応
臨床的に病名診断が必要と判断される細胞診検体(良性
腫瘍や感染症など)では、必ず判定を行う。
臨床的に病名診断が必要と判断される細胞診検体(良性
腫瘍や感染症など)では、細胞診専門医・指導医と連携
を保ち、細胞検査士の責任のもと判定を行う。
海外で活躍しているCT
人
アメリカ
英 国
ニュージーランド
JICA
スイス
不 明
合
計
数
5
4
3
2
1
2
17
細胞学会事務局より
まとめ
・ 新しいテクノロジーとの共存、共栄が求められる。
・働き甲斐のある職場環境作りが重要。
・国際社会へのさらなる進出が求められる。
・質の高い細胞検査士養成プログラムが求められる。
・高学歴化に伴う、細胞検査士の業務変革が望まれる。
細胞診は永久に不滅である!!
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