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第 1 章 段落書式の設定
第1章 段落書式の設定 第1章 段落書式の設定 この章では、さまざまな段落書式について学習します。 STEP 1:段落の属性 段落記号の次の行から、次の段落記号までを 1 段落といいます。下図の例は、4 段落になります。 段落記号 改行= Shift + Enter キー 段落記号 ※改段落 Enter キーを押すと新しい段落を 作ります。 ≪改行と改段落≫ 文書上の見た目はまったく同じですが、この二つには大きな違いがあります。 『改行』は、段落を切らずに行を変えるだけです。新しい行以降にカーソルがあっても、単に改行されているだけなので、末 尾の段落記号までが 1 段落のままになり、段落書式は最後まで設定されます。 『改段落』は、新しい段落を作りますので、行替えされた部分は上の行とは異なる段落になります。新しい行以降にカーソル があると、段落書式を設定しても、下の段落のみに設定され、上には反映されません。 『改 行』⇒ 『改段落』⇒ Shift + Enter キー Enter キー 禁則処理 行頭に句読点(「 、」 「 。」)や終わり括弧、行末に始め括弧などと、日本語の文章で行頭や行末にきてしまうと体裁が 悪くなってしまう文字があります。禁則処理の設定をすることによって、これらの文字が行頭や行末に配置されない ようにできます。[ツール]メニューの[オプション]をクリックして表示される[オプション]ダイアログボックスの[文字体裁]タブよ り、禁則文字のレベルを選択することもできます。 STEP 2:行間隔の設定 <こんな方法も!!> [書式設定]ツールバーの[行間]ボタンの下向き三角ボタンをクリックし、一覧から[その他]をクリックすると、 [段落]ダイアログボックスの[インデントと行間隔]タブを表示することができます。 2 第1章 段落書式の設定 ≪[段落]ダイアログボックス≫ [インデントと行間隔]タブの[行間]ボックスと[間隔]ボックスから行間隔の詳細を設定することができます。 種 別 内 標準のフォントサイズを基準にして設定されます。ただし、行内に標準のフォントサイズより大きい文字が ① 1 ② 1.5 行 標準のフォントサイズの 1.5 倍に設定されます。 ③ 2 標準のフォントサイズの 2 倍に設定されます。 ④ 最小値 ⑤ 固定値 ⑥ 倍 行 行 数 容 ある場合は、自動的に調整されます。 行間隔を指定した数値に設定します。ただし、行内に指定した数値より大きい文字がある場合は、自動的に 調整されます。 行間隔を指定した数値に設定します。ただし、行内に指定した数値より大きい文字がある場合でも、自動的 に調整はされません。 ①の 1 行を基準にその倍数で行間隔を設定します。1、1.5、2 行は①②③で設定しましょう。 0.8 行など 1 行以下の数値も指定できます。 【1 ページの行数を指定時に文字を行グリッド線に合わせる】 [段落]ダイアログボックスの[インデントと行間隔]タブの[1 ページの行数を指定時に文字を行グリッド線に合わせる]チェッ クボックスをオフにすると、既定のフォントサイズにではなく、行内のフォントサイズに合わせて行間隔が調整されます。 行間隔を既定のフォントサイズより小さくした場合(例:0.8 行)には、オンのままだと調整されませんので、必ずオフにしま しょう。 文書全体の行間隔 文書全体の既定の行間隔は、[ファイル]メニューの[ページ設定]をクリックして表示される[ページ設定]ダイアログ ボックスの[文字数と行数]タブで指定することができます。 STEP 3:段落間隔の設定 ≪段落間隔の単位≫ 段落前後の間隔は、既定では『行』単位で設定します。[段落]ダイアログボッ クスの[インデントと行間隔]タブの[段落前]・[段落後]ボックスのスピンボタン をクリックすると 0.5 行ずつ変更することができます。『行』以外の『pt』や 『mm』などの単位を使用したい場合は、直接ボックス内に単位も含めて半角 で入力します。 STEP 4:インデントの設定 インデントを設定することによって、文章の 一部分にインパクトをつけたり、長文など読み づらい文章を読みやすくすることができます。 ・両端揃え インデント未設定 ・インデント ・マイナスインデント 字下げも設定 ・ぶら下げインデント 3 第1章 段落書式の設定 ≪インデントの設定≫ A) [書式設定]ツールバーの[インデント] B) 水平ルーラー上のインデントマーカーをドラッグして設定。 ボタン、[インデント解除] ボタンをクリックし、1 文字ずつ設定。 【水平ルーラー】 ①1 行目のインデント 段落の 1 行目を下げる ②ぶら下げインデント 段落の 2 行目以降を下げる ③左インデント 段落全体を下げる C) ④右インデント 段落の終了位置を指定する [段落]ダイアログボックスの[インデントと行間隔]タブの[インデント]から数値で設定。 ボックスのスピンボタンをクリックすると 0.5 字ずつ変更すること ができます。『字』以外の『pt』や『mm』などの単位を使用した い場合は、直接ボックス内に単位も含めて半角で入力します。(例: 「30mm」) [最初の行]ボックスの[字下げ]は、インデントマーカーの 1 行目の インデントと同じです。[ぶら下げ]は、ぶら下げインデントのこと です。 表内文字列のインデント 表内の文字列も段落と同じように、インデントを設定することができます。インデントの設定方法は同じです。セル 内の文字列にカーソルを置くか、範囲選択してから設定します。 表全体のインデント 表に対して、インデントを設定することもできます。 A) 表全体を範囲選択し、[書式設定]ツールバーの[インデント]ボタンをクリックする。 B) 表内の任意のセルにカーソルを移動し、[罫線]メニューの[表のプロパティ]を クリックして表示される[表のプロパティ]ダイアログボックスの[表]タブの[左端 からのインデント]ボックスに数値を入力する。 (ルーラー上のインデントマーカーや[段落]ダイアログボックスは、使えません) 書式のコピー [標準]ツールバーの[書式のコピー/貼り付け] ボタンを使用すると、インデント等の段落書式をコピーすることができます。 書式のコピー後、貼り付けたい段落の先頭または末尾でクリックすれば段落書式だけがコピーされ、貼り付けたい段落全体を ドラッグすれば文字書式と段落書式が一緒にコピーされます。 ↓段落書式をコピー 4 ↓文字・段落書式をコピー 第1章 段落書式の設定 ドロップキャップ ドロップキャップの設定 ドロップキャップとは、段落の先頭または段落の左側の余白に、先頭の 文字列を大きく表示する機能です。段落が変わったことを示すための飾り機能で、読み 手にインパクトを与えることができます。 <操作手順> 1. ドロップキャップを設定する段落内にカーソルを表示します。 2. [書式]メニューの[ドロップキャップ]をクリックし、[ドロップキャップ]ダイアログ ボックスを表示します。 3. [本文内に表示]または[余白に表示]を選択し、必要に応じて[フォント]や[ドロップ する行数]などの設定をして、 OK ボタンをクリックします。 ドロップキャップの解除 <操作手順> 1. ドロップキャップが設定されている段落内にカーソルを表示します。 2. [書式]メニューの[ドロップキャップ]をクリックし、[ドロップキャップ]ダイアログボックスを表示します。 3. [なし]を選択し、 OK ボタンをクリックします。 5 第1章 段落書式の設定 第1章のトレーニング (1) ここでは、インデントや行間隔などの段落書式を設定してみましょう。 STEP 1 Word を起動し、My Documents から“1 章(1)インデント.doc”ファイルを開きましょう。 STEP 2 問題は、 内に表記してありますので、完成例を参考に指示にしたがって解答しましょう。 完成例 第1章のトレーニング(1) 1. 次の段落に指示通りのインデントを設定しましょう。 インデント。そのままの意味を取れば『きざみ目』のことです。平 坦な行の並びに段落ごとに『ぎざぎざ』をつける。つまり段落の行 頭を引っ込めたり、選択した何行かを他の部分より1行文字数を少 なくしてコンパクトに縮めたりする機能のことです。 上記の文章に[段落]ダイアログボックスから、左右それぞれ 3 文字分のインデ ントを設定しましょう。 2. 次の段落に指示通りのインデントを設定しましょう。 インデント設定をしたい範囲を選択してから実行するのが基本ルールです が、1段落(段落記号がひとつだけついた文字列)単位ならば、その段落内の どこかにカーソルがあれば機能は働きます。 上記の文章にルーラーを使って、約 2 文字分の字下げインデントを設定しま しょう。 3. 次の段落に指示通りのインデントを設定しましょう。 注目点 新しい OS の大きな特徴のひとつにファイル容量を抑えられるという ものがある。従来はどんなに文字数の少ない簡単なファイルでもけっ こうな容量を食っていた。新しい OS ではこの分割数を一挙に数倍に して1ファイルが必要とする最低容量を小さくすることに成功して いる。 20mm のぶら下げインデントを設定しましょう。 4. 次の段落に指示通りの設定をしましょう。 各インデントマーカーは、ドラッグで動かします。ツールバーのボタン操作と 同じく、複数段落にまたがるインデント設定の場合には全体を範囲選択してか ら操作します。設定が1段落だけならば段落上のどこかにカーソル(挿入ポイン タ)があれば設定できます。 ( Alt +ドラッグで 0.01 字単位でスムーズに動きま す。) 行間隔を 1.5 行に設定しましょう。 6 第1章 段落書式の設定 完成例 5. 次の段落に指示通りの設定をしましょう。 昔のコンピュータというと単色のディスプレイに文字が上下にスクロール するというものだった。命令を送りこむにしてもいちいち「コマンド(命令)」 をタイプしなければならなかった。 しかし、いかにもコンピュータを使っているという雰囲気が好きだった。今の パソコンは便利だがどうしても遊んでいるようにしか見えないのは私だけだ ろうか。 「しかし」の前で改行し、行間隔を固定値 24pt にしましょう。さらに左右イン デントを 0.5 字にし、字下げを 1.5 字に設定しましょう。 6. 次の段落に指示通りの設定をしましょう。 1 行というのはその行内にある最も大きなサイズのフォントに合わせて設 定されます。フォントの上下に適当な間隔(選ぶフォントによって微妙に異 なるため何 pt の間隔とは言えません)をとって決められます。10pt の文字 で±1pt ずつとって 12pt 前後と理解しておけばいいでしょう。 [書式設定]ツールバーのボタンを使って、2 文字分のインデントを設定しましょ う。さらに、行間隔を 0.75 倍にしましょう。 7. 次の二つの段落にそれぞれ指示通りのインデントを設定しましょう。 Word の行間隔は行内にある文字の大きさに依存しています。フォントサイ ズには、pt(ポイント)という単位が使われていますので行間隔も同じ単位 で設定します。 1pt≒0.35mm ですので、10pt 全角文字というのは 3.5mm× 3.5mm の正方形の枠の中にちょうど収まったサイズになります。 1 段落目には、前問で設定した段落書式のみをコピーしましょう。 2 段落目には、左右 12.5mm のインデント、4.5mm の字下げインデントを設定し、 行間隔を最小値 0pt にしましょう。 STEP 3 上書き保存をして、Word を終了しましょう。 7 第1章 段落書式の設定 第1章のトレーニング (2) 完成例を参考に以下の手順に従って、書式を設定しましょう。 STEP 1 Word を起動し、My Documents から“1 章(2)段落間隔.doc”ファイルを開きましょう。 STEP 2 1 行目の“2005 年 3 月 10 日”の段落後の間隔を、1 行に設定しましょう。 STEP 3 2 行目の“青山産業株式会社”の後ろで改行し、3 行目の“営業部長 嶋田 晴彦 様”の行を、ルーラーを使って約 2 文字分のぶら 下げインデントを設定しましょう。 STEP 4 4 行目の“アイ・テック企画株式会社”の段落前の間隔を、0.8 行に設定しましょう。 STEP 5 表題の“営業懇親会のご案内”の段落前の間隔を 1.5 行、段落後の間隔を 1.3 行に設定しましょう。 STEP 6 本文 2 行目~4 行目の“さて、久しく~次第でございます。”に、1 文字分の字下げインデントを設定しましょう。 STEP 7 本文 3 行目の“ご多忙~”の前で改段落し、字下げインデントが設定されることを確認しましょう。 STEP 8 12 行目の“敬具”と 13 行目の“記”の間の段落間隔を、1.7 行に設定しましょう。 STEP 9 表中、2 行 2 列目の“割烹”の前で改行し、3 文字分のぶら下げインデントを設定しましょう。 STEP10 上書き保存をして、Word を終了しましょう。 8 第1章 段落書式の設定 完成例 2005 年 3 月 10 日 青山産業株式会社 営業部長 嶋田 晴彦 様 アイ・テック企画株式会社 取締役社長 服部 清三郎 営業懇親会のご案内 拝啓 浅春のみぎり、時下ますますご清祥の段、お喜び申し上げます。 さて、久しくご無沙汰いたしておりますのでお目にかかり、部長様のご高話 をいろいろと拝聴したいと存じます。 ご多忙の折、恐縮ですが、下記によりご来車賜りたく申し上げる次第でご ざいます。 敬具 記 日 時 2005 年 5 月 10 日(水) 午後6時~午後9時 場 所 梅原市徳田町 3 丁目 6 番地 5 号 割烹 「あさか」(℡:03-5498-7893) 出 席 者 弊社 平川部長・社員浅野も出席させていただきます。 以上 9 第1章 段落書式の設定 STEP 5:タブの設定 Tab キーを押すと、タブ記号『 → 』が表示され ます。 ※タブ記号が表示されない場合は、[標準]ツール バーの[編集記号の表示/非表示] ボタンをオ ンにしましょう。9 左揃えタブ タブ記号の後の 文字列の左端が 揃います。 中央揃えタブ 文字列の中央が 揃います。 右揃えタブ 右端が揃います。 小数点揃えタブ 小数点の位置が揃います。 ≪タブの変更と削除≫ 水平ルーラー上のタブマーカーを左右にドラッグすると、タブ位置を変更することができます。また、タブマーカーを上下 (ルーラー以外)にドラッグすると、設定したタブが削除されます。 ≪[タブとリーダー]ダイアログボックス≫ [書式]メニューの[タブとリーダー]をクリックして表示される[タブとリーダー]ダイアログボックスで、タブの設定や編集、削 除を行うことができます。また、タブ位置にリーダー線を設定することもできます。 【例:タブ位置を 15 字から 20 字に変更し、リーダー線を設定する場合】 15 字のタブ位置を選択し て クリア ボタンをク リックし、20 字のタブ位 置の設定を行います。 ルーラー上の 15 字のタブマー カーが削除され、20 字の位置にタ ブマーカーが表示されます。 タブ位置にリーダー線が表示されます。 表内のタブ設定 表内の文字列も段落と同じように、タブを設定することができます。タブ位置の設定方法は同じですが、タブ記号を 入力する時には、 Ctrl + Tab キーを使います。( Tab キーは、セルの移動になります) 10 第1章 段落書式の設定 STEP 6:箇条書きと段落番号 ≪箇条書きと段落番号の解除と変更≫ [書式設定]ツールバーの[箇条書き] ボタン、あるいは[段落番号] ボタンがオンの状態でもう一度同じボタンをクリッ クすると、設定の解除になります。また、[段落番号]を[箇条書き]に変更する場合は、そのまま[箇条書き]ボタンをクリックす れば変更されますので、[段落番号]の設定を解除する必要がありません。([箇条書き]から[段落番号]に変更する場合も同様) 箇条書きと段落番号の詳細設定 箇条書きの変更 [箇条書きと段落番号]ダイアログボックスの[箇条書き]タブに最初に表示される行頭文字以外の行頭文字に変更し たり、色やサイズを変えることができます。 <操作手順> 1. 設定したい段落を範囲選択します。 5.[書式]メニューの[箇条書きと段落番号]をクリックし、[箇条書きと段落番号] ダイアログボックスの[箇条書き]タブを表示します。 2. 一覧から任意の箇条書きを選択し、 変更 ボタンをクリックして、 [箇条書きの書式設定]ダイアログボックスを表示します。 3. 文字 ボタンをクリックし、[記号と特殊文字]ダイアログボックスを表示 します。 ※ 図 ボタンをクリックすると、『図』を行頭文字として設定することが できます。 4. 任意のフォントを選択し、一覧から好きな記号を選択して、 OK ボタンをクリック します。 5. [箇条書きの書式設定]ダイアログボックスに戻り、 OK ボタンをクリックします。 ※ [箇条書きと段落番号]ダイアログボックスの[箇条書き]タブの記号は、使用した 記号に置き換えられます。既定の種類に戻すには、[箇条書きと段落番号]ダイア ログボックスの 元に戻す ボタンをクリックします。 段落番号の変更 <操作手順> a 文字書式 ボタンをクリックする と、行頭文字や段落番号の色やサ イズを変更することができます。 1. 設定したい段落を範囲選択します。 2. [書式]メニューの[箇条書きと段落番号]をクリックし、[箇条書きと段落番号]ダイアロ グボックスの[段落番号]タブを表示します。 3. 一覧から任意の段落番号を選択し、 変更 ボタンをクリックして、[段落番号の書式 設定]ダイアログボックスを表示します。 4. [番号の種類]ボックスの一覧から任意の番号の種類を選択して、 OK ボタンを クリックします。 5. [開始番号]ボック スで、任意の番号か ら開始するように 設定できます。 [箇条書きの書式設定]ダイアログボックスに戻り、 OK ボタンをクリックします。 箇条書きの自動作成 Word には、箇条書きの『自動作成機能』があります。 任意の記号(「●」「※」など)や番号(「1.」「①」など)を入力し、任意の文字を 入力した後、 Enter キーを押して改段落すると、自動的に箇条書きや段落番号の 設定になり、次の行にも箇条書きや段落番号が作成されます。([オートコレクト オプション]ボタンも表示されます) 自動作成機能を解除するには、 BackSpace キーを押すか、[オートコレクト オプション]ボタンをクリックし、[元に戻す]を選択します。 11 第1章 段落書式の設定 箇条書きや段落番号の段落のインデント 箇条書きや段落番号が設定されている段落にインデントを設定する場合は、[箇条書きの書式設定]ダイアログボック スまたは[段落番号の書式設定]ダイアログボックスを使用します。[箇条書き(段落番号)の書式設定]ダイアログボック スを表示するには、[箇条書きと段落番号]ダイアログボックスの[箇条書き]/[段落番号]タブの 変更 ボタンをクリックします。 ①左余白から箇条書き (あるいは段落番号) までの距離 ③左余白から 2 行目以 降までの距離(ぶら 下げインデント) ① ② ③ ②左余白から本文1行 目までの距離 ※ [段落]ダイアログボックス等で設定するインデントと混同しないように注意しましょう。ただし、①の[左インデント からの距離]は、[段落]ダイアログボックス等で設定することもできます。 12 第1章 段落書式の設定 第1章のトレーニング(3) 完成例を参考に、以下の手順に従って書式を設定しましょう。 STEP 1 Word を起動し、My Documents から“1 章(3)箇条書き.doc”ファイルを開きましょう。 STEP 2 3 行目の“インターネットを使った電子メールとは~”と 13 行目の“このコンピュータは~”の段落に、ドロップキャップを設定 しましょう。ドロップキャップは本文内に表示し、ドロップする行数を 2 行、フォントを HG 創英角ポップ体にしましょう。 STEP 3 8 行目の“メールアドレス~”から 13 行目の“国名~”の ‘「 ’(始めカギ括弧)の前にタブ記号を入力しましょう。 STEP 4 8 行目から 13 行目の段落に、ルーラーを使用して約 26 字の位置に右揃えタブを設定しましょう。 STEP 5 STEP 4 で設定したタブ位置をルーラーを使用して、約 34 字に変更しましょう。変更後、設定したタブを削除しましょう。 STEP 6 8 行目から 13 行目の段落に、[タブとリーダー]ダイアログボックスを使用して、12 字の位置に左揃えタブを設定し、 (2)のリーダー 線を表示しましょう。 STEP 7 8 行目から 13 行目の段落に、“ A) ”から始まる段落番号を設定し、ツールバーのボタンを使って 2 文字分の左インデントを設定 しましょう。 STEP 8 25 行目の“To=”から始まる文章の冒頭には行頭文字が設定してあります。色変わりで表記されている 28 行目の“Cc=”、32 行 目の“BCc=”それぞれの前で改段落し、箇条書きが自動作成されることを確認しましょう。 STEP 9 “●”の行頭文字がついた箇条書きの段落に、段落後の間隔 12pt を設定しましょう。 STEP10 “●”の箇条書きの段落の行頭文字を“ 1. ”から始まる段落番号に変更しましょう。次に、行頭文字を「」(Wingdings フォ ントの 1 行目の右から 5 列目)に変更しましょう。 STEP11 箇条書きの段落の[行頭文字の配置-左インデントからの距離]を 8mm に、[字下げとぶら下げ-左インデントからの距離]を 15mm に設定しましょう。 STEP12 上書き保存をして、Word を終了しましょう。 13 第1章 段落書式の設定 完成例 第1章のトレーニング(3) 電子メールの仕組み イ ンターネットを使った電子メールとは一般的にネットに参加している人たちと契約プロバイ ダーを介して行われる電子の手紙のやり取りのことである。ネットの参加者たちは各契約 プロバイダーから電子メールアドレスというネット上の住所を与えられる。それは下記のような形 態になっている。Bさんの電子メールアドレスを例にとろう。 A) メールアドレス...........「b-san@abc.nagase-net.ne.jp」 B) ユーザー名.................「b-san」 C) ホスト名........................「abc」 D) 組織名..........................「nagase-net」 E) 組織区分.....................「ne」 F) 国名...............................「jp」 のコンピュータは@マークの前にある「Bさん」が契約しているプロバイダーに用意されたコ ンピュータであるのが普通だ。例えばAさんがBさんに電子メールを送信すると、まずAさん が契約しているプロバイダーのコンピュータに送られる。そこにはSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)という電子メール送信に関する約束事に基づいて設定されたコンピュータがあって、そ れが@以後の記述を読み取りBさんが契約しているプロバイダーのコンピュータにメールを送信す る。メールを受信したBさん側のプロバイダーコンピュータにはPOP(Post Office Protocol)という 受信設定が組まれてあって、そこにBさん専用のポストが用意されている。そしてめでたくこのポス トにメールが配達されると、後はBさんが電話線を通じてポストを見に来るのを待つことになる。 こ 電子メールの送信分類 To=To Mail. 個人に対してメールを送る時にはこれを選ぶ。メールアドレス を書きこむ部分には手入力か事前に作成した住所録から個人のアドレスが ひとつだけ選択されて書きこまれる。返信(Reply)も送信者個人に対して送ら れることになる。 Cc=Carbon Copy 同じ文体のメールを多くの人に同時に送信したい時には これを選ぶ。カーボンコピーは受信側が送信された人たちすべてのアドレス を参照できることに特徴がある。パーティのご案内ならば自分の他に誰が招 かれているのかがわかるわけだ。返信(Reply)を選択するとカーボンコピー を受取った人たちすべてに返信文が送信されることがあるので注意が必要。 BCc=Blind Carbon Copy 機能的には Cc と同じで同文メールを複数の人に 同時に送る送信方法である。ただ Cc と異なり受け手側は自分の他に誰が同 文メールを受け取っているかがわからない。この部分がブラインド、つまり隠 されているわけである。 14 第1章 段落書式の設定 STEP 7:段落罫線と網かけ、ページ罫線 ≪[線種とページ罫線と網かけの設定]ダイアログボックス≫ 【[罫線]タブ】 プレビューの絵の中、あるいはボタンを クリックして設定します。上下左右の一 部にのみ設定することもできます。 a 水平線 ボタンをクリックすると、Web ページなどでグラフィカルな罫線を挿入す ることができます。 ただし、ここから挿入される罫線は『図』に なりますので、段落書式ではありません。 a オプション ボタンをクリックすると[罫線とページ罫線の オプション]ダイアログボックスが表示されます。 罫線と文字列との間隔を設定することができます。下のプレ ビューで設定内容を確認することができます。 【[ページ罫線]タブ】 [罫線]タブと同様に設定できます。 設定対象は[文書全体]、[1 ペー ジ目のみ]、[1 ページ目を除く ページ]などを選択すること ができます。 [絵柄]を選ぶと[色]と[線の太さ]が自動 設定されます。[線の太さ]は変更可能 で、[色]は絵柄によって変更できるもの もあります。 ページの端 本文 オプション ボタンをクリック すると[罫線とページ罫線のオプ ション]ダイアログボックスが表 示され、罫線と段落内に表記さ れた文字列との間隔などを設定 することができます。 [基準]を[ページの端]、 あるいは[本文]に設定 することができます。 15 第1章 段落書式の設定 【[網かけ]タブ】 塗りつぶしの色を指定します。 塗りつぶしに対して、模様や何% の密度で重ねるかを[種類]の中 から選択し、模様の色を[色]の下 向き三角ボタンから指定します。 書式の解除方法 文字書式と段落書式が設定されている行で Enter キーを押すと、もともと設定されている書式は次行に引き継がれ ます。引き継いだ書式を解除するには、以下の方法が便利です。 A) B) 書式解除のショートカットキー ・段落書式の解除 ⇒ Ctrl + Q キー ・文字書式の解除 ⇒ Ctrl + スペース キー [編集]メニューの[クリア]をポイントし、[書式]を選択 2.3 行目の書式を解除 16 第1章 段落書式の設定 第1章のトレーニング(4) 完成例を参考に、以下の手順に従って文書を完成しましょう。 STEP 1 Word を起動し、My Documents から“1 章(4)段落書式.doc”ファイルを開きましょう。 STEP 2 表題を除く全文を選択し、フォントを HG 丸ゴシック M-PRO、フォントサイズを 12pt に設定しましょう。 STEP 3 表題の“日々の暮らし彩る布”の段落の上下に、斜め縞柄(線種の最下段から 5 番目)で茶の段落罫線を設定しましょう。 STEP 4 表題の“日々の暮らし彩る布”の段落にルーラーを使って、左右約 4 文字分のインデントを設定しましょう。 STEP 5 表題の“日々の暮らし彩る布”の段落に、背景の色は薄い黄、網かけの種類は濃い格子、色はゴールドの網かけを設定しましょう。 STEP 6 表題を除く 1、3、5 段落(青字)に 2 文字分の字下げインデントを設定しましょう。 STEP 7 表題を除く 2、4、6 段落(ピンク字)の左右インデントを 8mm に設定しましょう。 STEP 8 表題の“日々の暮らし彩る布”の段落に、段落前の間隔 1 行を設定しましょう。 STEP 9 表題を除く 1~6 段落(青字とピンク字)に、段落前の間隔 0.5 行を設定し、行間を固定値 14pt に設定しましょう。 STEP10 表題を除く 1、3、5 段落(青字)の行間を 1.5 行に変更しましょう。 STEP11 23 行目の“緯(よこ)糸の~”から 25 行目の“織った部分を~”の段落に任意の箇条書きを設定しましょう。 STEP12 前問で箇条書きに設定した段落に、[行頭文字の配置-左インデントからの距離]に 10mm、[字下げとぶら下げ-左インデントから の距離]に 15mm を設定しましょう。 STEP13 箇条書きの段落の行間を、1.8 倍に設定しましょう。 STEP14 箇条書きの段落間隔を 12pt に設定しましょう。 17 第1章 段落書式の設定 STEP15 表題の段落書式のみを、22 行目の“織り始める前に、前原さんから注意を二つ。”の段落にコピーしましょう。 STEP16 ページの周囲に任意の絵柄のページ罫線を設定しましょう。 STEP17 上書き保存をして、Word を終了しましょう。 18 第1章 段落書式の設定 完成例 日々の暮らし彩る布 古くから織物の町として発展してきた群馬県桐生市。現在ではパチンコ台 や自動車部品などの機械金属工業が中心になり、戦後の隆盛期には五百軒近く もあったという元織も約百四十軒に減った。それでも、織物をはじめとしたニ ット、刺しゅうなど繊維産業は今なお盛んだ。 「織物参考館紫(ゆかり)」は、森秀織物の森島純男社長(五二)が、 桐生織の伝統を伝えようと一九八一年に開設した。三人がかりで動かす 日本一大きな織り機をはじめ、織物産業の歴史をたどる資料約千二百点 が展示されている。 参考館で講師を務める桐生織伝統工芸士の前原征海さん(五四)の指導の もと、手織りの半日体験コースに挑戦した。 織物は、経(たて)糸の長さをそろえたり、何千本もの経糸を一本一本、 織り機に通すなどの準備作業が大変なのだが、それは急にはとても無 理。半日体験では、準備がすっかり整った織り機の前に座り、長さ五十 センチのテーブルセンターを仕上げるのが目標だ。プロなら十五分くら いでできるが、初心者だと一時間半から二時間くらいかかるという。 織り機は一般的な「高機(たかばた)」。糸は化学染料で染めた絹糸を使い、 もっとも基本的な「平織り」で織っていく。 はじめに前原さんのお手本を見る。足と手がリズミカルに動き、「トン トン」という小気味よい音とともに、きれいな布が織られていく。手順 を習い、高機に向かった。 織り始める前に、前原さんから注意を二つ。 2 緯(よこ)糸の引っ張り方によって布の幅が変わってしまうので均一に すること。 2 織った部分を打ち込む時、力を入れすぎると分厚い布になってしまうの で、これも平均した力で打つこと」 19 第1章 段落書式の設定 Memo 20