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1 結婚を応援するための取組(PDF:3027KB)
第4部 施策の展開 1 結婚を応援するための取組 2 母子保健対策の推進 3 地域における子ども・子育ての支援 4 子どもの心身の健やかな成長を支える教育環境等の整備 5 子育て等を支援する生活環境の整備 6 仕事と生活との両立の支援 7 子どもの安全の確保 8 援護を必要とする子育て家庭等への支援 8-1 援護を必要とする子ども・保護者等への支援の推進 8-2 ひとり親家庭等の自立支援の推進 8-3 子どもの貧困対策の推進 ●項目別担当課室一覧 ●目標設定指標一覧 第4部 施策の展開 1 結婚を応援するための取組 【取組の趣旨】 未婚率の上昇や晩婚化・晩産化の急速な進行に伴い、平成 25 年の本県の出生数は過去最低 を記録し、合計特殊出生率も人口を維持するのに必要とされる水準(人口置換水準)を大きく 下回る一方で、多くの若者が結婚を希望しています。 また、結婚して子どもを持ちたいと願う未婚者が多い中、長引く景気の低迷や就労構造の 変化、核家族化の進行、女性の社会進出等、結婚や子育てを取り巻く環境は大きく変化して います。 このため、結婚を望む未婚者や就労を希望する若者が家族や子どもがいる生活等の夢を描く ことができるよう、社会全体で結婚を支援する環境づくりに取り組みます。 【取組の方向】 ⑴ 出会いを応援する施策の充実 ⑵ 地域全体で結婚を応援する気運の醸成 ⑶ 若者の就労支援等 施策の展開 第4部 ⑴ 出会いを応援する施策の充実 <現状と課題> 結婚は、個人の生き方や価値観に基づき自由に選択されることが基本ですが、一方で、 結婚を希望しながら、その相手に巡り合う機会がない、相手とうまく交際することができ ないという未婚者の現状もあります。 県では、これまで「とちぎ未来クラブ」の事業等を通して、結婚を希望する未婚者を対 象に出会いの場の提供等に努めてきましたが、依然として、その相手と出会うことができ ないことを課題としている未婚者が多いことから、結婚を希望する人に出会いの機会の提 供等の更なる支援が必要です。 <具体的取組> ①出会いを支援する体制の充実 ◆ とちぎ未来クラブにおいて、結婚を応援してくれる人を結婚サポーターとして登録 し、結婚相談や出会いイベントの開催等、成婚に結び付く活動を支援します。 ◆ 市町、NPO・ボランティア、企業等が行う出会いイベントや交流会等の結婚支援 に関する情報提供体制を充実します。 ②出会いの機会の充実 ◆ 結婚サポーターによる出会いの機会の提供や個別結婚相談等を行います。 ◆ 交際に向けたスキルアップセミナー(マナー講座、コミュニケーション講座等)等 の実施により、婚活に必要なスキルを身に付ける機会を提供します。 40 ◆ 市町、NPO・ボランティア、企業等と連携し、様々な出会いの機会に関する情報 提供の充実を図ります。 ◆ 出会いイベントの開催により、出会いの機会を提供します。 ◆ 企業内結婚サポーターを育成し、企業等で働く人の出会いの機会の提供等、婚活を 支援します。 目標設定指標 婚姻率 単位 % 基準値 H31目標値 5.2 上昇を目指す ⑵ 地域全体で結婚を応援する気運の醸成 <現状と課題> 近年、就業人口の減少等により職場で結婚相手と出会う機会が減少し、更に地域のつな がりの希薄化による地域コミュニティの衰退に伴い、近所で結婚相手を紹介してくれる仲 人等が少なくなるなど、結婚を望む人がその相手と出会える機会を確保することが課題に なっています。 このため、結婚相手との出会いを求める未婚者に対して、地域での出会いをサポートす る結婚サポーターを増やすほか、県民に結婚や子育てについて考える機会を提供するな 第4部 施策の展開 ど、社会全体で結婚を応援する気運の醸成が必要です。 <具体的取組> ①結婚を支援する環境づくりの推進 ◆ 結婚を希望しながらそれを実現できない若者の現状を広く県民に周知し、若者の結 婚を応援する気運を醸成するため、幅広い啓発活動を展開します。 ◆ 地域や企業等で結婚を応援する取組を行う結婚サポーターの育成を推進します。 ②結婚を考える機会の提供 ◆ 結婚は本人の自由な意思で選択するものですが、結婚を人生の重要な選択肢として 考えられるよう、学生や新社会人等の若者を中心に、結婚や子育て等の生き方を学ぶ 機会等を幅広く提供します。 ◆ 県政出前講座や幸せエピソードの活用等により、広く県民に結婚や子育てについて 考える機会を提供します。 ⑶ 若者の就労支援等 <現状と課題> 少子化の進行の原因の一つとして、景気の低迷や雇用形態の変化等による将来への不安 が挙げられます。労働政策研究 ・ 研修機構による平成 21 年の全国調査では、パートやアル バイト等の非典型雇用者の結婚している割合は正社員の約半数であり、若者が家庭を持つ ためには、安定した就労の確保が重要となっています。 このため、安定した就労が継続できるよう、若年者に対し、在学時から個人の適性や能 41 力等に応じたキャリア形成の支援に取り組むほか、就労を希望する者や非正規労働者に対 して、就職や職場への定着に向けた支援を行うことが必要です。 <具体的取組> ①若年者の安定就労への支援 ◆ 中学生や高校生に対する職場体験・就業体験の機会の拡充や進路ガイダンスの充 実を図り、望ましい職業観・勤労観や主体的に進路を選択・決定できる能力を育成 します。 ◆ 県立産業技術専門校をはじめとする公共職業能力開発施設等において、多様な職業 訓練を実施します。 ◆ とちぎジョブモールにおいて、学生やフリーター等の若者の就業意識の形成や就職 活動を支援します。 ◆ 就職に必要な基礎的能力を習得するための講座や就業体験、バウチャー(利用券) を活用した職業訓練等、若者の就職活動を支援します。 ②困難を有する子ども・若者、ひきこもり対策の実施 ◆ ひきこもりやニート、不登校等の社会生活を円滑に営む上で困難を有する子ども・ 若者等やその家族等が安心して社会生活を送ることができるよう、ワンストップで 対応できる総合的な相談窓口である「栃木県子ども若者・ひきこもり総合相談セン ター」と関係機関が事例研究や情報交換を行う場である「栃木県子ども・若者支援地 域協議会」を運営し、相談支援を行います。 施策の展開 第4部 まちキュンご当地婚姻届 栃木県産のイチゴや、 幸せの青い鳥オオルリで デザインを作ったまるよ! 42