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1 東アジア研究者フォーラム国際会議企画 東アジア共同体の

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1 東アジア研究者フォーラム国際会議企画 東アジア共同体の
東アジア研究者フォーラム国際会議企画
東アジア共同体
アジア共同体の
共同体のダイナミズム
日時:2005 年 12 月 2 日(金)午後セッション
場所:早稲田大学国際会議場 3 階第一会議室
東アジア地域協力
アジア地域協力に
地域協力に向けた大学間連携
けた大学間連携『
大学間連携『ネットワークをいかに
ネットワークをいかに構築
をいかに構築するか
構築するか』
するか』
挨拶:奥島孝康(早稲田大学アジア研究機構長、早稲田大学前総長)
司会:天児慧(早稲田大学)
出席者:
孫
基燮(ソウル大学国際大学院・韓国)
金
栄作(国民大学日本学研究所・韓国)
王
正毅(北京大学国際関係学院・中国)
劉
培峰(清華大学公共管理学院・中国)
張
浩川(復旦大学日本研究センター・中国)
蕭
新煌(台湾大学社会学部・台湾)
馮
錦榮(香港大学中文学部・香港)
N.アルタンツェツェグ(モンゴル国立大学国際関係学院・モンゴル)
キムベン・ファー(マレーシア科学大学・タンスリ・ラザリ・イスマイル名誉学長の代理
出席)
プルナワン・ジュナディ(インドネシア大学)
アミタフ・アチャリヤ(南洋工科大学防衛戦略問題研究所・シンガポール)
ダン・バ・ラム(ベトナム・国立教育戦略・カリキュラム研究所)
片山裕(神戸大学大学院国際協力研究科)
園田茂人(早稲田大学大学院アジア太平洋研究科)
司会の天児氏より開会の挨拶及び各出席者の紹介がなされた後、会議の進行方法につ
いての説明が行われた。
天児:
天児:
これまで大学間連携は様々な形で試みられてきた。しかし、これだけの東アジアの大学
関係者が集まって話をするのは初めてのことである。まずは本シンポジウムにおける流れ
を簡単に説明する。それぞれの自己紹介、個人発表後、休憩とする。休憩後は提示された
意見に対するディスカッションを行う、という流れでシンポジウムを進めていきたい。
引き続き早稲田大学前総長の奥島氏より開会の挨拶があった。
奥島:
奥島:
図書館の碑は早稲田を「知の学府」としての再建を願って建てたものである。近年「ア
ジア思考」という言葉が流行している。私はアジアを中心とした「研究教育の場」として、
早稲田大学の役割を再考している。
1
近年、法学におけるキーワードとして「持続可能な発展・成長」がある。またこの言葉
は学問を発展させていくうえでも新たな方向性であるといえる。
アジアを豊かな地域として再生させていくには持続可能な発展・成長が必要である。そ
のためには、アジア各国との共生(生き生きとした国と国との関係)と協存(アジアの国
同士が互いに協力して生きていこうとする姿勢)が鍵となる。その取り組みに向けて早稲
田は中心的な役割を果たしたい。アジアを見据えることへの旗印として、まずはアジア太
平洋研究科を創ることを目指した。また、シンガポールに高校を、北九州にはアジアへの
情報発信の玄関口として生産情報研究科を、アジア学の発信の場としてのアジア研究機構
を創った。
新たなアジアにおいて重要なことは情報ネットワークではなく、人間のネットワークで
ある。
「アジアの研究者同士が協力をすることより、知的な共通基盤を築く」というような
知的なインフラ整備こそが必要である。今回のシンポジウムは、アジアを豊かな地域とし
て再生させ、持続可能な発展成長を目指す第一歩である。この目標達成のためには若者の
養成が重要な鍵となる。
早稲田大学はこれまで、アジアからの受け入れを重視してきた。これからは早稲田の学
生を特にアジア地域に送り出すことによって、送り出した若者たちへの知的刺激を与るこ
とに重点をおきたい。現在、早稲田大学は世界 400 の大学との留学提携をおこなっている。
これらの制度を通して、彼らがアジアとの架け橋になることを期待している。
続いて COE プロジェクトの代表である毛里和子氏より挨拶があった。
毛里:
毛里:
「COE~現代アジア学の創生~」がはじまり4年。あと一年半で結果を出さなければな
らない時期に差し掛かっている。その中で「アジアがどう提携したらいいのか?」「アジア
間のネットワーク作りをどうするのか」が課題となっている。
COE と個人的な願いに「アジア研究者はアジアで養成したい。」というものがある。現在、
研究をする場合にはオックスフォード、コロンビア、ハーバードに行く傾向がある。だが
アメリカに行かずとも、アジアで生きるリーダーはアジアで養成できるようにしたい。そ
のためには大学院間連携を密にしなければならない。そして、そのための方法論などを話
し合いの場が今日である。ぜひとも喧々諤々の議論をし、連携のための知恵を出し合って
ほしい。
天児氏より今回のシンポジウムの目的と議論に進め方についての確認があった。
天児:
天児:
今回のシンポジウムの目的は、大学間連携のための議論と問題点の解決を図ることであ
る。個別バラバラの議論をしても仕方無いので大枠を設けたい。大枠は「それぞれがアジ
アの連携についてどう思っているのか」である。皆の共通認識を確認し、その共通認識か
ら大学間連携ネットワークの可能性を明らかにしていきたい。
議論の進め方として、まずは天児自身が意見を述べる。次にそれを巡って、関連した意
見を述べてほしい。
東アジア共同体の重要性と大学連携についての天児の意見は以下の通りである。現在、
2
東アジアの連携について行われている試みは、サミット、政府間協議、政府系シンクタン
クを基礎とした機能的なアプローチのみに終始している。だがこの機能的な取り組みは東
アジア共同体の創造につながるのだろうか。天児自身は第一に、機能的な取り組みだけで
は共同体にはつながらず、人を基礎としたネットワークが必要。第二に、特に「大学人」
の連携が必要であり、大学の役割としてエリートを育てるだけでなく社会との連携が必要
である。アジアの大学が連携を通して共通の問題意識を持ち、その共通意識を政府に提言
してくことで、国レベルでの問題意識の共有につながる、と考えている。この意味でも大
学間連携は重要な意味を持つ。
大学連携を行うことで、第一にはアジアの重大な問題を共有したい。現在アジアのなか
で様々な問題が噴出している。地域協力は進んでいるが、組織として制度化されていない。
組織的連携が試みられているのは経済、安全保障の分野のみ。大学間の連携強化のために
は問題意識の共有が必要である。共有すべき問題として一つに環境、二つに平和構築、三
つに貧困・格差解消、四つに人の移動をあげる。だがこの 4 つにこだわる必要もない。大
学間連携を強化するために何を議論したら良いのか、皆で議論しいてほしい。
大学連携を行う第二の目的として「アジア共同体を担う人材養成の取り組み」をあげる。
早稲田大学での具体的な取り組みも後に紹介をする。今回の議論では可能性としていえる
こと、考えていることを述べていただきたい。
各大学からの出席者が各自のポジションペーパーに基づいて報告を行った。なお、順
番はプログラム掲載順。
孫基燮氏
基燮氏の報告:
報告:
東アジア共同体構築に向けて、大学の役割を。アジアの平和と安寧をもたらす人材の育
成においては東アジアにおける様々なアクターを考慮する必要がある。様々なアクターと
は、大学の役割、政府の役割、企業・産業社会の役割、アジアの市民の役割である。これ
らアクターを考慮したうえで「アジアの市民精神をどう育てて制度化するのか」
「東アジア
の大学をまとめてアジアにおける国際教育の場をどう構築していくのか」が問題である。
そこで、上記二点の問題に対する韓国ソウル大学の取り組みを紹介したい。現在は中国、
日本、米国、ロシアなどの留学生に加え在外韓国人学生を受け入れているが、国際的な評
価は乏しい状況である。教育インフラについては、英語教育強化、国際教育プログラムの
強化に加え、遠隔授業への取り組みを行っている。またインターナショナルセンターを建
設中で、韓国語教育にも力をいれ、留学生の受け入態勢を整えている。
また政府の取り組みとしては、留学生 5 万人誘致を計画している。政府はこれまでアメ
リカを第一とし、留学生を送り出すことに力をいれてきた。しかし、これからは受け入れ
る留学、アジアに発信する大学に力をいれたいとしている。
韓国の教育国際化への取り組みとしては、90 年代半ばから国際学部、国際大学院の新設
に注力しているものの、行政の留学生受け入れのための言語教育整備が遅れている。
また韓国における国際教育における長所としては、第一に、韓国は大学の種類も多く、
教育費が安いこと、第二に、文化も「韓流」と言われるほど他国に負けず発達しているこ
とがあげられる。
韓国の留学生受け入れのための努力としては、支援体制や受け入れ制度の構築、英語を
3
中心とした授業や教育、インターネットを利用した遠隔教育の可能性を考えなければなら
ない。そのためには政府と企業、そして市民社会との連携が不可欠である。大学、国、市
民社会との連携で学生の留学意欲を高揚させる一方で、留学のアフターケアである留学生
の就職問題など、留学生を如何に活用していくのかという問題も解決せねばならない。
東アジアの大学連携に向けては「東アジア共同大学の設立」
「人材ネットワークの制度化」
を提言したい。
「東アジア共同大学の設立」は、二国間の共同大学設立の可能性であり、基
金の創設をすることで可能ではないか。大学設立の理念としては、東アジアにおける共同
社会を共同の価値観で纏めることを目的としている。
天児:
天児:
大変示唆に富んだコメントであった。
金栄作氏
栄作氏の報告:
報告:
大学連携に向けて、アジア太平洋研究、東アジア研究を如何に有効なものにしていくの
かが課題である。東アジア共同体論は楽観・悲観論がある。だが楽観的に見てイニシアチ
ブをとっていくことが必要である。誰がイニシアチブを取るのかは、APEC の経験からも、
指導権を持っていったもの勝ちの状態である。また現在の東北アジアは、ヤドカリである。
東アジアの中の北東アジアは ASEAN の体制横断的、発展段階縦断的な努力に学ぶべきで
ある。
AHC(アジアヒューマンコミュニティ)を創るには「組織としてどのように機能させる
のか」という展望が必要である。韓国でも「アジア共同体」はホットイシューであり、国
民大学、東アジア財団、国政政治学会でも官・民を含めて議論が行われている。しかし多
くは研究所間の連携はなく、個人レベルである。組織的な連携が必要である。
大学間連携を進めるにあたり二つの問題がある。ひとつは「早稲田大学が東アジア研究
の中核になることが出来るのか」である。これはアジアの中心としてどのようなイニシア
チブを発揮し、内実のある研究所を造ることが出来るのかが鍵となる。
二つめの問題は「地域間のネットワークをどう作るか」である。そのためにはそれぞれ
の大学にある東アジア研究所の連合組織をつくり、組織の所長をメンバーとし、総長を諮
問委員とする。総長に関心を持たせることで組織にお金が入ってくる。さらに環境、貧困
などの問題を審議する分科会を創り、定期的な審議の場をつくる。このような組織をまず
初めに創設することで、相互交流の機会が増え、金銭的にも人材的にも自動的に回り、長
期的に予測可能な組織を創ることが出来るだろう。
天児:
天児:
具体的で壮大なアイデアである。
王正毅氏
正毅氏の報告:
報告:
First, I would like to focus on education of East Asian studies. I would like to talk
about my experiences in School of International Studies at the Peking University. In
recent years, we start to emphasize on building networks based on East Asian Studies
through different methods. For example, we have doubled-degree program, cooperating
with the LSE (London School of Economics and Political Science) and Waseda
4
University. We also plan to establish new partnership with Princeton University and
Nanyang University. In addition, we cooperate with EU, US and ASEAN universities
for midi-career and international collaboration program to train officials, such as those
from the Commerce department. Partially, we moved the focus from European studies
and American studies to Asian studies, in particular, East Asian studies.
Second, from my point of view, nowadays, many institutions around the world face the
common challenges as follows:
First, Knowledge of structure: as we discuss building East Asian community, the main
problem is, we, Asian, are the producers or the consumers of knowledge? For example,
as we pay attention to humanity, such as culture and anthropology, in East Asian
studies, we emphasize on diversity or uniqueness of East Asian society. When we move
humanity studies to social science studies, we must use of methodology, techniques and
categories. However, looking carefully at literatures in today’s international academic
circle, most of them adopt US approach. I am wondering how our education policy can
let Asian studies go beyond this kind of Orientalism.
Recently, though difficult,
Chinese scholars today try to create Chinese school, just like English school, to make
ourselves not only consumers but also producers.
Secondly, Area studies: What is the exact definition of East Asia community? Some
scholars talk about East Asia while some talk about the ASEAN countries. I argue
that we have shattered the knowledge about the East Asia. In other words, while not
reaching regional consensus, we’d over-emphasized the diversity of identity. I have
asked a German ambassador to the UN in a forum, do the EU members share the same
culture? Similarly, what is the substance of East Asian community? Politically,
culturally, or economically? This is the other big
I address these two challenges challenge that the PKU and Asian universities face
nowadays and hope to learn from all of you.
天児:
天児:
北京大学の取り組みを中心として、知の共同体をどう構築するかという本質的な問題が
提示された。
劉培峰氏
培峰氏の報告:
報告:
The concept of East Asian community remains elusive at present. It is more likely to
be perceived as a market community rather than a political community. Building East
Asian community, broadly discussed, serves as a mechanism to maintain regional
interest and security in the globalization era. Nowadays, the key factor that influences
East Asian prosperity is over-intervention by external forces.
They could possibly
disorder the balance of power under certain circumstances. Therefore, the premise of
regional security and prosperity maintenance is to reach and confirm fundamental
consensus cooperatively. I signifies three perspectives as follows.
1) Human rights protections: The legitimacy of modern politics is founded on people’s
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rights. The establishment and transition of state sovereignty require public support.
In addition, policymaking and social governance lie in people.
Human rights
protection is signified in constitutional context universally. However, compared with
other regions, Asian countries have achieved less common consensus in standard and
mechanism to protect human rights. Diversity of cultures and history can positively
contribute to enrich the essence of human rights.
Regional development and
engagement should be based on human rights protection.
2) Common values building: Though its tradition does not perfectly apply to modern
society, the Confucius philosophy of generosity and virtue, in pursuit of world peace,
commonwealth, comradeship is treasure for human being. In particular, the concept of
generosity and virtue should be the guideline to realize regional cooperation.
Goodwill policy toward the neighboring countries also serves to be fundamental
principle.
3) Historical clarification: A historical issue is still a determinant factor that greatly
influences relations in East Asian society. To face up to the history, and to apologize
people for the historical mischief show how a leading country takes responsibility.
Refusal to face or to clarify the history will be blamed to be ungracious. In terms of
priority, historical clarification is the premise of consensus building.
An important factor leads to fear and mistrust is that communication cannot be done
effectively and smoothly. Therefore, creating channels for information flow and setting
up public communication mechanism is of great significance. In this area, both
universities and NGOs (non-governmental organizations) can play a critical role.
Firstly, research projects on regional development, regional security and history can
be jointly done, so as to seek problem-solving mechanisms with joint efforts. The
example of the history book written by scholars from China, Japan and Korea was a
good attempt.
Secondly, forums can be organized by universities or NGOs to discuss issues of
common concerns, so as to exert influence on policy decision and public opinion. Another
possible attempt is to set up networks among NGOs which devote themselves to East
Asian collective issues. Since cooperation between governments may be affected by
various factors, to develop links on the nongovernmental level first can lessen the social
impact and explore useful cooperation formats for reference. Then these experiences
and cooperation formats can be passed to governments.
Third, the exchange between people, especially the one between researchers and NGO
staff should be strengthened. The best means to understand a country is to experience
its customs, systems and people in person. It is useful to clear up misunderstanding and
achieve consensus. I suggest governments to set up short-term or long-term research
projects in the universities, in order to advance the communication between
researchers.
6
天児:
天児:
東アジア共同体形成のための裏側にある重要な問題、歴史認識の共有、人権などの具体
的な乗り越えなければならない問題点が提起された。中国が変わっている。中国自身がも
のの取り組みの考え方が変わった。人権やNGOなど多くのアクターに触れたコメントに
感謝する。
張浩川氏
浩川氏の報告:
報告:
EU の成功を踏まえて、東アジア共同体の役割が議論されている。東アジア、特に中国、
日本には儒教や漢字のように共通の文化がある。しかし共通の傷も残されている。傷は戦
争だけでなく、共通の文明の基盤にも大きな影響を与えた。
東アジア共同体構築のためには第一には、共通の文明基盤の修復・再構築が必要。第二
には「了解(知ること)」「理解(理解する)」「諒承(了承する)」相手を知ることが重要。
大学の二つの側面として①教育者、②教育を受ける側がある。東アジア共同体を担う学
生は東アジア共同体をどう考えているのか。担い手である学生の視点に注目すべき。互い
に身近に接することが重要。大学は知的交流の最適な舞台である。
大学間連携に向けて福旦大学の取り組みを紹介すると、第一に福旦大学は東アジアの多
くの大学と提携している。第二に早稲田とダブル学位。第三に環太平洋地域の交換留学生
制度の構築を検討している。
天児氏より東南アジアと北東アジアがそれぞれに基盤を作り、その基盤をつなげてい
くことが現実的という金先生のアイデアにどう考えるか。各地域の特性と前半報告の
コメントを併せて後半の報告者に報告していただきたいとの提案がなされた。
蕭新煌氏
新煌氏の報告:
報告:
Responding to the previous speakers, especially Professor Amako’s grand propose of
Asian human community, I think it should be human, or humane. Therefore, firstly,
universalism should be the only important criteria; that is, no particular exclusion is
allowed for political bias.
I prefer idea of human community rather than that of
political community which uses popular words like “plus.”
something, we must miss something.
When we keep “plus”
We do not need to create other terminology
standing for Asia or Asia Pacific to separate someone already existing community.
I had experience building network whereas I think we had spent too much time or
energy in building network without substance. To avoid bureaucratization and finding
substance is a key.
I will suggest three approaches to build regional academic networks:
1) Disciplinary approach: I think we can start with inter-disciplinary network based on
each disciplinary. So far, we do not have a kind of Asian academic association of a
disciplinary, such as Asian sociology or political science community.
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2) Area Studies approach: All countries involved in Asia, Northeast Asia, Southeast
Asia, Asia Pacific or Pacific Asia can work together. This is different disciplinary
approach. While disciplinary are more theoretical concerns, area studies catch all.
3) Current issue approach: To build network based on the issue we mostly concerned
about now. For example, in five years, our major concern is peace. Then we can
have work on peace building analysis together. Taiwan is taking the first step to
look at regional peace.
Three possible ways to facilitate networks:
1) Hosting regular conferences among related professors, researchers and graduate
students: I would like to focus on graduate students, who stand for the future. To
start this approach, we can invite good graduate students to sit on the penal, rather
than letting them sit outside as receptionists. For example, we can even create
East Asian Graduate Student Congress for student panelist.
2) Developing consortium of related research institutions. For example, East Asian
consortium of Asia-Pacific. Let Northeast Asian scholars study Southeast Asia.
Membership is based on institutions, rather than region. With consortium, we can
help graduate students to hold or organize conferences.
3) Asian identity: It is a grandiose idea related to Professor Amako’s idea. Asian
studies was defined and worked by the Westerns in the past and we should develop
our own identity in terms of Asian. I suggest we can create regular so called Asian
Sociological Association, or Asian Sociological Conference.
Lastly, I would like to put emphasize on the question how to expand the network
already exists.
1) To put all networks together. I am sure that each institution already has its network
and we can expand it by putting networks together.
2) Future of next generation. It is time to bring young generation into the network. Do
not leave young people behind.
3) Regional program. Every university should look at regional issue. For example, we
are developing an annual project. to look into peace issue. Through annual watch
report, we will examine our perspective to see if it is too narrow or too political. It is
interesting to know Asian to view Asian peace.
天児:
天児:
豊かな内容の提起である。
馮錦榮氏
錦榮氏の報告:
報告:
First at all, I would like to respond to Professor Hsiao’s networking on Asian studies.
My affiliation of the University of Hong Kong has become a branch of American
university, and joins league with 21 the overseas universities.
The concept of Asian community, I would like to describe in the following term.
1) The Asian Community should aim for solidarity, cooperation and peace.
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2) There is a supporting framework for an Asian community across Asia, a framework
that is seen in the extensive and diverse network of literally hundreds of
multilateral organizations, institutions and associations that are engaged in
regional collaboration.
3) All members-nations within the Asia community should be politically equal and
their people enjoy political freedom and effective democracy and share the benefits
of diversity, creativity and opportunity in everything that is open, cosmopolitan,
liberal and humane.
4) This community needs to encourage the incorporation of the Asian languages and
cultures into the curriculum of secondary schools and institutions of higher learning.
Centers providing adequate sustained and in-depth learning on Asia literacy (i.e.
comprehensive training in issues pertaining to Asia) across all member-nations
within the Asian Community will consequently increase, in which Asia-literate
scholars and leaders, particularly in socio-economic-cultural planning and the
development programs of government and business will then be nurtured to serve
worldwide demand.
5) The community should be open to religiously different and politically different
people from outside and open to different ideas. With such openness, the community
may be able to recruit people of talent who may contribute significantly to the
advancement of culture.
Based on my experience as an acting director at the center of East Asian studies, I
suggest building university network as follows:
1)
I would like to single out the importance of E-data resources consortia and the
inter-library loan mechanism.
2)
The translation of policy papers and reports on sustainable economic development
in the Asian region.
3)
Regular workshops or roundtable on policy research should be strengthened. At the
same time the impact of extra-regional actors on burgeoning regional institutions
also need to be considered. This workshop will look at the intersection of
regionalization and governance structures in Asia. Last but not least, paper
presentations in the above-mentioned workshops or roundtables will be published
in the form of refereed publications such as proceedings, occasional papers or
monographs.
天児:
天児:
香港独自の動きや実際に取り組んでいる課題の紹介は大いに参考になる。
N.アルタンツェツェグ
N.アルタンツェツェグ氏
アルタンツェツェグ氏の報告:
報告:
First, I would like to express my opinion on the cooperation of East Asian universities
and on how to create a cooperation network (UNINET) among them.
9
1) To create association of East Asian universities. This association should establish
and maintain scientific, research and training cooperation and coordinate activities
of East Asian universities.
2) To define the goals of this coordinating organization. I think its goals should be
aimed at internationalizing the education of member universities and institutes.
In order to achieve these goals, we should
-
Establish scientific and research relations between members universities and
institutes.
-
Intensify exchanges of students and academic staff if member universities and
institutes. Train exchange students and let exchange professor to give lectures.
-
Accept credit transfer in certain subjects. To this end, standardize syllabuses
and develop joint syllabuses.
-
Provide technical and teaching possibilities for conducting joint distance
learning programs.
3) To overcome language barriers. We should train students not only to improve their
English ability but also to understand culture, history, and contemporary studies of
relevant Asian countries. It is important to support foreign language training and
allow language practices in respective countries.
4) To solve financial and legal problem with concrete project implementation. We need
to designate a project leader, a project team or a coordinator who takes
responsibilities for the project. To this extent, we should develop a joint plan to
implement the project, determine its schedule and dins solutions for financing the
project. It is also desirable to resolve issues to determining and finding financial
resources.
Second, I’d like to express a few ideas of possibilities that we can do using our present
means and resources.
1) We should maintain database on their scientific and academic activities and
possible cooperative work. All the information contained in the database should be
in English. The database information should be exchanged among member
universities and reflected in the cooperation program.
2) Short term training course for students, especially summer course should be
conducted. The study program of the short term course with various steps should be
developed in accordance with students’ knowledge level and their demands. In
addition, opportunities for participating in professional courses, lectures, workshops
and scientific conference should be granted to students and researches.
3) Support young researchers and doctoral students and allow them to take part into
scientific conferences and workshops related to their research topics.
天児氏より最初の指摘は大きな問題提起、どう制度化するかの具体的な提案であるとコメ
10
ントがあり、キムベン・ファー氏より引き続き報告が行われた。
キムベン・
キムベン・ファー氏
ファー氏の報告:
報告:
The concept of East Asian Community has been primarily proposed by the lights of
politicians, such as Dr. Mahathir or Lee, Kuag Yew in Singapore, especially in the form
of Asian value or East Asian economic group, which eventually became caucus.
Scholars working in think thanks have also played a significant role in popularly
raising the concept of East Asian community.
I think what we need to do today
basically is to invent the “third way” to allow universities to collaborate, and to
consolidate the identity of Asian studies view or the concept of Asian human community.
Universities as an agent of intellectual explorations can obviously propose the
collaborations they want.
However, universities should be careful. I found several
problems in Japanese universities as follows.
1) Structure of networking accessibility: Japanese universities which want to
collaborate with universities in Malaysia have to be aware of that not necessarily
everyone agrees with the concept advocated by Dr.Mahathir, who is too authoritarian in
terms of domestic politics. In other words, Malaysian universities do not necessarily
project the value of Malaysian government, which is good.
2) Teaching: From my observation for 10-15 years, Japanese universities have made a
great effort to embrace globalization by teaching course of international relations in
English rather than Japanese.
In that context, Japanese universities reached out
students and politician from Japan to Asia by English program. However, unlike
American universities, Japanese teaching institutions do not have a solid foundation
yet. Japanese universities themselves do not have a consolidate idea that transfer their
ideas to Asian students or policy makers.
Japanese universities concerning
international studies suffer from three problems so far as follows:
a) Over-specialization: Japanese universities are tremendously strong in history,
diplomacy, area studies and international law and there are lots of good experts on
languages, anthropology and culture. But the there is imbalance of expertise, too
specialized.
b) Methodological and generational transition: A group of elderly scholars is more
accustomed to traditional approach while the other group of younger scholars is more
inclines to American approach of social science. It is very crucial to find comparative
advantage to collaborate.
3) Lack of central identity. Japan has made tremendous contributions to foster Asian
studies and internationalize itself by teaching English.
However, in terms of
etymological view, as I mentioned, it lacks central identity to train students.
天児:
天児:
現代のアメリカの学問を意識しながらアジアで知的なコミュニティをどう作るか、特に
日本における指摘であった。
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アミタフ・
アミタフ・アチャリヤ氏
アチャリヤ氏の報告:
報告:
I think South East Asia is the hub of Asia, full of multiculturalism and diversity. In my
opinion, East Asia should be inclusive. That is East Asian community should be open,
which should be based on regional insightful experiences, rather than mimicking the
West.
That serves to be the foundation of East Asian community. I outline several
characteristics of regionalism as follow:
1) The agents involved should not only be inter-governmental, such as East Asian
summit, but also non-governmental and civil society, such as East Asian university
network.
2) Open regionalism. What underline is that the East Asian community should not be
a geographical or ethnic concept, but a functional or political concept.
3)
It is market-driven or network-driven, rather than state-led or bureaucratic-led. It
is very different from the marble of EU. Therefore universities network makes
perfect sense. Multidiscipline should be the base for increase networks.
4) It should be based on soft power oriented, rather hegemonic. No country should
impose its will on others. Japan and India have been successful leading in this way.
But it was quite get out of ground because South East Asian countries fear of in
dominance.
5) It is non-legalistic. It is important to create some structure, say building institutions,
rather than just have the form of consultations in the term of caucus or dialogue.
Finally I would like to offer some recommendations:
1) Common understanding of history. We have to build common understanding what
went wrong with the history. It is important to let some historian or political
scientists join this network. Even encourage them to write books to compete with
the official textbooks.
2) Create an East Asian Research program on globalization and regionalization. The
emergence of East Asian community is a product of regionalization. The global
economy also engines the dynamism of China and Japan. The university of Warwick
and the University of Australia establishes research program of globalization, which
contributes not only to Europe but also Asia by publishing journals, such as Asian
Review.
3) Create faculty positions or Chair program at various regional universities.
4) Promote non-traditional and human security issues, such as illegal migration,
pandemics, and natural disasters. Collaborating funding and expertise, I had a
successful project with Hong Kong partner in China.
Japan, as a main
contributor, is the pioneer of human security. Disasters, such as Asian crisis, SARS
will bring the region together from divisive attention.
5) Translations. I found so many excellent scholars in Japan, however there is
language barrier. I was pleased to have a book translated into Chinese. University
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networks should be making efforts to overcome language barriers by enhancing
translations.
天児:
天児:
開かれたリージョナリズムのもとにどのように知的ネットワークを構築するかの指摘で
あった。
プルナワン・
プルナワン・ジュナディ氏
ジュナディ氏の報告:
報告:
I will like address more about the globalization. Globalization facilitate people in
distance, meanwhile, paradoxically, it also make people lose identity. Networking can
foster information exchange and understanding building.
I suggest priority to build network the as follows:
1) Trust Building. People have conflicting interests so trust should serve as common
base to connect people.
2) Consortium building. Not only universities, but also institutions and faculty, we can
target in advanced level for university networking.
3) Curriculum. Though one day we might have common language, I suggest that
university create curriculum in English, which is the universal language so far in
the world. I personally have problem in reading Japanese literatures.
4)
Internet access for multi-purpose research. We can make research more efficient
cross the boarder.
天児:
天児:
具体的なシナリオの提案であった。
ダン・
ダン・バ・ラム氏
ラム氏の報告:
報告:
I just have a short comment that is to build the East Asian community, I think the most
critical task is to overcome the overlapped institutions in East Asian universities.
片山氏
片山氏の報告:
報告:
「アジアの連携に向けて肝心の日本における大学の受け入れ状況は整っているのか」と
いう指摘を受けたが、以下、反省も込めて日本の主要国立大学、特に大学院における国際
交流の現状、問題点を述べる。
日本の主要国立大学の英語による教育状況は、新たにつくった研究科内でテスト的に行
われているのみ。伝統的な研究科ではこれまでと同じように日本語による授業が行われて
いる。
日本の主要国立大学における留学生受け入れ状況は文部科学省による奨学生に全面的に
依存している。東京大学では政府奨学金の学生も受け入れるが、基本的には文科省による
奨学生のみ。日本で奨学金による留学生以外の学生を受け入れている大学院は少ない。ま
たカリキュラムの見直しも行われていない。
神戸大学では新たな試みをはじめている。第一に留学生の受け入れが、7 年前の 10%か
ら現在は 40%へ増加。第二に来年からインドネシア主要大学との単位交換。両大学での学
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位取得制度を開始予定。一年目はインドネシア、二年目は日本で行う予定。
現在の日本の大学院は少子化の影響を受け、外国人の留学生を受け入れないと経営が成
り立たない。そのため主要国立大学大学院の留学生受け入れは、文科省奨学金に加え、
JAICA、JBIC などの機関の人材開発の一環による受け入れも増えている。文科省はこれま
で留学生の学位取得に対して難色を示していたが、近年は制度を緩めつつある。第二に日
本の大学院において、私費留学生の受け皿が少ない。英語での授業には手間と労力がかか
るため、大学内からの反対が大きく、研究科内でのコンセンサスが得られないためである。
奨学金制度の現状と大学内部での調整から、短期間での現状変化は望めないだろう。だ
が他国大学との提携をすることで、日本の大学院教育レベル・制度が国際基準に合致する
という変化の可能性もある。
これをきっかけとして日本の教育産業が成長するきっかけになるかもしれない。日本の
教育の発展という意味からもAHCには賛成である。
天児:
天児:
私立には分からない、日本の国立大学の異なる側面に関する報告へ感謝する。
園田氏
園田氏の報告:
報告:
如何にして若い学生を育てるのか。特に個人的経験を中心として提言を行う。
香港中文大学での日中学生の社会学調査を行った。一年目失敗。相手方が学生の動員に
失敗したため。二年目成功。相手方が学生の動員に成功したため。三年目韓国延世大学で
の調査では成功。日韓共催のワールドカップがあったため。共通の問題意識を持つことで、
質の高い討論に成功した。
この経験から社会学教育とアジア理解、成功のための三要件を発見。第一に、相手方に
個人的につながりのある人間を見つけること。第二に、互いに実のあるプロジェクトをつ
くること。第三に、学生が利益を確認し楽しむこと、である。
また 2003 年に行った上海大学との共同社会調査でも、質問表の結果解釈について日・中
学生双方の意見が分かれた。質問表の結果解釈という経験から、日本人学生は、質問表の
解釈には国の文化的な差異の理解が必要なことを学んだ。つまり「如何に調査をするのか」
「結果をどう解釈するのか」などの調査に関する全ての過程に学生が入ることで、お互い
の理解が極めて深まるといえる。
次に、「アジアバロメーター」の取り組みの紹介を行う。「アジアバロメーター」の狙い
は相互理解不足であるアジアの国の中でデータベースをつくり、相手国の理解に努めるこ
とだ。また相手の変化を見ることで自国を理解し、自己の変化の認識をも目指すことにあ
る。だが欠点は、質問作成・理解の過程にあまり学生が入っていないことにある。相互理
解を深めるためには、共通の苦労をすることが重要である。
アジアの大学提携、相互理解、大学院教育を事例として。海外の同じ志を持つ人々との
共同プロジェクトを行うことが必要。学生と教師らの共同調査の経験から、困難の共有は、
互いの理解と問題意識の深化を推し進め、苦しさを共有することで互いの立場の理解も可
能となる。
早稲田大学のアジア地域への取り組みとして「文部科学省・魅力ある大学イニシアチブ。
海外連携型プロジェクトの有機的展開」を紹介する。早稲田大学では「国際協働プロジェ
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クト」と銘打ち、各学生のキャリアの合わせた目的で海外の大学と連携した共同研究を行
う予定。プロジェクトには目的別に三種のタイプ。インターンシップ型は実務志望者対象
の相互理解促進プログラム。フィールドリサーチ型は研究志望者対象の相互理解促進プロ
グラム。ワークショップ型は博士課程学生対象。個々の研究対象を持ち寄り、互いに学ん
でいく。多くの学生がキャリアごとに違う運営能力を使い、相互交流をすることで、互い
の理解を深め、共同体の人材育成へもつながる。
天児:
天児:
基本的な効果のケーススタディ及び早稲田大学の試みに関する説明に対する感謝する。
フロアからの
フロアからの質疑
からの質疑と
質疑と応答
天児:
天児:
討論に向けてポイントを整理したい。第一に「大学間連携は何を目指すのか」について
皆さんの意見をより明確にしたい。第二に、連携をどう考えるのか。その提携のなかでも
大学研究所の連携や東アジア大学協会の設立のように、
「どのような枠組みで連携を行うの
か」の問題。あるいは、東南アジアと北東アジアとの関係をどう見るのか、というような
地域的な問題。第三に「何を目的にして連携するのか。
」これらの問題について具体的な作
業の前に、その捉え方について討論をおこないたい。
王平(
王平(拓殖大学)
拓殖大学):
「大学人」という言葉が印象的であった。しかし同じ「大学人」である留学生は、第三
国では市民として認められていない。第三国の社会に受け入れられていない。他国で長く
勉強した場合には、自国にも戻る場所がなくなる。留学生は宿無しの人間となる。
国の垣根を越えた連携を目指す場合、このような留学生の存在をどのように活かそうと
しているのか教えていただきたい。
天児:
天児:
現段階では、どう解決していくのかについては話す段階にまで全体の枠組みづくりが進
んでいない。地域的なつながりが拡大する中、市民権の問題については非常に本質的な問
題であるので、皆で議論をしていきながら解決を図りたい。
松田(
松田(島根県大学)
島根県大学):
大学連携ネットワークは知的な連携ネットワーク。そのネットワークは国や研究領域の
垣根を超えた多元的な性格のものか?アジアという広い地域での発展・平和構築・協力を
促すため、その連携は多元的な性格であることが求められる。しかし、やはり一つのミッ
ションが必要だと考える。地域の発展、協力を目指しつつ、連携を進めていくことが重要。
早稲田がネットワーク構築の基点になることを期待する。
孫:
アジア大学間連携のために、東アジア教育文化共同センターの設立やリーダー、共同プ
ロジェクトの立ち上げが必要。これらの実施方法を具体的に検討しなければならない。
アイデアの実現可能性を考えると、東アジア大学協議会、東アジア研究大学の構想など
は、各国の政治学会等の連携にはお金もかからないし実現可能性はある。だがその際に地
域統合具合のばらつきが問題となる。北東アジアに比べて、東南アジア、ASEAN はまとま
っている。地域の統合状況に応じて協力を段階的に進めていくべきである。
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また信頼醸成も必要である。何をもって東アジアをまとめるのか。アジアは宗教の違い
に加えて歴史問題、貿易の問題など摩擦が絶えないが、その必要性を感じているし実現の
可能性はある。われわれは「敵でなく友」である。
金:
具体的提案として大学にある地域研究所のネットワークを作り、交流の基点にしようと
提案したが、現実問題として主体がないといけない。主体をはっきりさせることが重要。
イベントごとに別々の主体の組織となることは避け、既存組織を活かすことが必要。
またそれぞれの大学の質の向上は必要だが、別の次元であり、組織作りにおいて戦略的
にどこから始めるか、の提案が必要である。
またアジア連携については、東北アジアをアジアから引き離したいのではない。現実的
な問題として連携を深めた場合、財務や活動方法などに考えの違いが現れる。ASEAN では
これらの問題に対する共通見解は形成されつつあるようにみうけられる。しかし北東アジ
アではこの繋がりが弱いため、まずは優先して行うべきと主張したまでである。
天児:
天児:
東南アジアでは組織化が進んでいるが、北東アジアでは弱いという指摘と関連している。
この点について、東南アジアの論者から意見をいただきたい。
アチャリヤ:
アチャリヤ:
I sympathize with Korean colleague for two reasons; ASEAN can share the experience
and ASEAN is a hub of community of APEC and so on but it has no hegemonic
characteristics. From such perspective, ASEAN should provide a good model.
About the university network, there is a worry that some universities will be out of the
gate because only few people will run the network. It is important to start up with
building human community.
総括
天児氏より明日の昼も引き続き「何をもって大学間連携ネットワークを創るのか」「大学
がどこまでコミットしていけるのか」というようなより具体的な構築への方法、可能性に
関する意見交換をしたいとの提案があった。
また、次回について来年以降の展望を述べると、このような話し合いは必要であると思わ
れる。今はまだ準備期間だが、以降は具体的な提案を持って集まり、方法をつめていきた
い。次回は 7 月 15,16,17 日を予定しているとのアナウンスがあった後、閉会された。
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