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超伝導テラヘルツ発振、超伝導スーパーコンピュータ 超伝導の
第3回地球シミュレータセンターシンポジウム 平成16年10月13日 イイノホール 超伝導テラヘルツ発振、超伝導スーパーコンピュータ 超伝導の創る未来 立木 昌 独立行政法人 物質・材料研究機構 財団法人 高度情報科学技術研究機構 1 1. 超伝導とは何か 2. 超伝導テラヘルツ発振 3. 超伝導スーパーコンピュータ 4. 20XX年の超伝導社会は? 2 超伝導とは何か カマリン・オネス 1911年 水銀 電 気 抵 抗 リニア・モーターカー 超伝導体 銅 0 Tc 温度 超伝導状態 MRI 3 SQUID 磁束量子= nΦ0 Φ0= 2.07 10-15 wb 10-7 gauss・cm2 磁場 脳磁計 4 ジョセフソン効果 超伝導体 電 圧 振 動 電 流 時間 絶縁体 5 超伝導テラヘルツ発振 テラヘルツ波とは何か 波 長 6 応用:多数・広範囲 応用: X線に代わる低エネルギー プラスチック爆発 物の検出等 の安全な医療用光源 汚染物質、生体系 の連続モニタリン グ モバイル映画 (医療診断・治療)(テロ対策) (環境対策) (大容量通信) 7 高温超伝導体を用いてのテラヘルツ波の発振 ジョセフソン接合の重ね合わせ 8 磁束は、電流と磁場に対して垂直に、光の1%程度の 速さで進行し、ジョセフソン接合に1~2mV程度の電 圧を生ずる V ジョセフソン振動電流 振動数はテラヘルツ 9 ジョセフソン・プラズマ ジョセフソン電流と電磁波との結合波 ゴールド 振 動 数 ジョセフソン振動数 ジョセフソン・プラズマの横波 共 鳴 0 波数 10 テ ラ ヘ ル ツ 波 プラズマの定常波 テ ラ ヘ ル ツ 波 電流により挿入されたエネルギーはジョセフソン・ プラズマの定常波として蓄えられ、一部は強度の強 いテラヘルツ波として放出される 11 テラヘルツ波の発振器の設計は、多数の結合ー非 線型方程式を解くことによって初めて得られるの で、地球シミュレータは不可欠である 地球科学や種々の機器の設計には、地球シミュレー タよりも高速で消費電力の少ないスーパーコン ピュータが、世界で数十台必要とされている 12 超伝導スーパーコンピュータ SFQマイクロプロセッサ 単一磁束量子(SFQ)集積回路 バイアス電流 超伝導 ループ Φ0 名古屋大学 藤巻教授等 1 0 磁束あり 1 ジョセフソン 磁束なし 0 接合 13 何が、超伝導スーパーコンピュータ開発の課題なのか 数千接合のSFQプロセッサは完 成 課題: •メモリーの開発 •プロセッサ間や、プロセッサとメモリーを つなぐ配線媒体の開発 消費電力は非常に少なく(現在の計算機の1/10 00)、計算性能が遥かに速い(100倍)、超 伝導スーパー・コンピュータの誕生 14 20XX年の超伝導社会は? 150 (-123℃) 超伝導転移温度 絶対温度(K) H-Ba-Ca-Cu-O Tl-Ba-Ca-Cu-O 100 Bi-Sr-Ca-Cu-O (-173℃) Y-Ba-Cu-O 液体窒素 50 液体水素 液体ヘリウム (-223℃) Hg 0 1900 Pb La-Sr-Cu-O La-Ba-Cu-O Nb3Sn Nb3Ge 15 1950 2000年 太陽エネルギー社会 16 太陽エネルギー社会 太陽 太陽電池 テラヘルツ波 地球 17