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Chapter10 PowerPoint

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Chapter10 PowerPoint
PowerPoint
Chapter10
PowerPoint
4-10-1 画面構成
4-10-2 起動と終了
4-10-3 スライドの作成・デザイン
4-10-4 スライドの削除・移動
4-10-5 書式の設定
4-10-6 オブジェクトの挿入
4-10-7 ヘッダーとフッター
4-10-8 アニメーション
4-10-9 スライドショー
4-10-10 印刷
PowerPoint とは、プレゼンテーションを行うときに使用するソフトウェ
アのことです。プレゼンテーションとは、自分の意見や企画などを相手
に伝えることで、PowerPoint を使用することにより、よりわかりやす
いプレゼンテーションを行うことができます。
221
画面構成
4-10-1
PowerPoint の特徴は、スライドの作成ができることです。スライドを作成する
ことによって、紙芝居のように順を追って、自分のアイデアや意見をより具体的
に説明することができます。ここでは、PowerPoint の起動直後の基本画面を使用
し、画面の各所を説明していきます。
■ PowerPoint の画面構成
基本画面の他に、プレゼンテーションの全体を見ながら確認できるスライド一覧表
示の画面と、画面一面にスライドが表示され、プレゼンテーションの実演・練習が
できるスライドショーの画面があります。これらの画面は表示モードボタンで変更
することができます。
1
5
2
3
4
6
1、メニューバー:PowerPoint の作業を行うボタンの集まりです。
2、アウトライン・スライドタブ:アウトラインの編集・作成中のスライド一覧
が確認できます。
3、ツールバー:クリックしただけで、機能を選択できます。
4、作業ウィンドウ:アニメーションやスライドのデザイン一覧などが表示され
ます。
5、表示モードボタン:表示を切り替えることができます。
6、ノートペイン:メモとして書き込むことができます。
222
4-10-2
起動と終了
スライドを作成するために、まず、PowerPoint を起動させましょう。ここでは、
PowerPoint の起動と終了を説明します。すでに、作成された PowerPoint のファ
イルがある場合は、そのファイルをダブルクリックまたは、[ ファイル (F)] → [ 開
く ] でもできます。
■ 起動
PowerPoint
[ スタート ] → [ すべてのプログラム
(P)] → [Office] をクリックし、[Microsoft
PowerPoint 2003] を ク リ ッ ク し ま す。
すると PowerPoint の画面が表示されま
す。
[ 閉じる ] ボタン
■ 終了
右上にある [ 閉じる ] をクリックする
と、PowerPoint が終了します。
※ [ ファイル (F)] → [ 終了 (X)] でも可能です。
▲保存
作成したデータを保存します。文章
の再編集、または、新たな文章を作成
した場合、そのまま終了をしてしまう
と、編集したデータが消えてしまいま
す。データの消失を防ぐため、こまめ
に保存を行いましょう。[ ファイル (F)]
→ [ 名前をつけて保存 (A)] を選択し、保
存先とファイル名を指定し、[ 保存 (S)]
をクリックします。
223
4-10-3
スライドの作成・デザイン
PowerPoint の特徴であるスライドを作成します。あらかじめ PowerPoint で用
意されているデザインテンプレートを利用することによって、スライドの背景、
文字の大きさ、色、レイアウトなどを自動的に変更することができます。
■ 文字入力
起動画面に表示されているスライドを
クリックすると、文字入力が可能にな
ります。
■ 挿入
新しいスライドを挿入するには [ 挿入
(I)] → [ 新しいスライド (N)] をクリック
します。すると、新しいスライドが表
示されます。
■ レイアウト
[ 書式 (O)] →[スライドのレイアウト
(L)]をクリックすると、[ 作業ウィンド
ウ ] にレイアウトの一覧が表示されま
す。
レイアウトには、文字だけで表現す
るものや、画像やグラフなどを使用す
るものなど様々な種類があります。用途
にあったレイアウトを使用し、相手に
伝わるスライドを作成しましょう。
224
ここに入力
■ デザインテンプレート適用
スライドにデザインを適用したい場合、
[ 書式 (O)] → [ スライドのデザイン (D)]
を選択すると、作業ウィンドウにデザイ
ンテンプレートの一覧が表示されます。
適用したいデザインテンプレートをク
リックします。すると、すべてのスライ
ドに適用されます。
PowerPoint
選択したスライドだけにデザインテン
プレートを適用したい場合は、デザイン
テンプレートの上にカーソルを重ね [ ▼ ]
をクリック→ [ 選択したスライドに適用
(S)] を選択します。
■ デザインテンプレート削除
デザインテンプレートを適用したスラ
イドを元の白いスライドに戻したいと
きは [ スライドのデザイン ] を表示し、
その中にある [ 標準デザイン .pot] をク
リックします。すると、元の白いスラ
イドに戻ります。
標準デザイン .pot
配色の変更
デザインはそのままに色を変更したいときは、[ スライドのデザイン ] の中にあ
る [ 配色 ] を選択すると色合いを変更することができます。この機能を利用する
ことで、デザインの配色だけを変更することができます。ただし、変更できる色
合いは、各々のテンプレートによって異なるので注意しましょう。
225
4-10-4
スライドの削除・移動
スライドの削除は、[ スライド ] タブまたは [ アウトライン ] タブで表示され、
スライド一覧の中から選択して行います。スライドの移動も、[ スライド ] タブま
たは [ アウトライン ] タブを使用して行います。
■ 削除
[ スライド ] タブまたは [ アウトライ
ン ] タブの中から、削除したいスライド
を選択します。
削除したいスライドを選択したら、
[Delete] キーを押します。すると、スラ
イドが削除されます。
または、メニューバーから [ 編集 (E)]
→ [ スライドの削除 (D)] で選択したス
ライドを削除します。
■ 移動
移動したいスライドを、左側の [ スラ
イド ] タブ、または [ アウトライン ] タ
ブの一覧から選択し、移動させたい場
所にドラッグします。
誤って削除してしまった場合
もし、間違って削除してしまった場合は、メニューバーから[編集 (E)]→[元
に戻す (U)]でひとつ前の作業状態に戻すことができます。
226
4-10-5
書式の設定
文字を左や右にそろえる方法を説明します。
■ 左揃え
文字を左に揃えることができます。
PowerPoint
■ 右揃え
文字を右に揃えることができます。
■ 中央揃え
文字を中央に揃えることができます。
■ 均等割り付け
文字を等間隔に配置することができます。
227
4-10-6
オブジェクトの挿入
スライドのデザインは、デザインテンプレートだけではありません。イラスト・
表・グラフ・写真などをスライドに挿入することができます。オブジェクトを挿
入することによって、見栄えのよいスライドが作成できます。
■ 画像の挿入
自分で撮影した写真などの画像を挿入
するには、[ 挿入 (I)] → [ 図 (P)] → [ ファ
イルから (F)] をクリックします。 する
と [ 図の挿入 ] ダイアログが表示されま
す。その中から、挿入したい画像ファ
イルを選択し、[ 挿入 (S)] をクリックし
ます。
■ クリップアート
クリップアートには、数多くのイラス
トが収録されています。クリップアー
トを挿入するには、[ 挿入 (I)] → [ 図 (P)]
→ [ クリップアート (C)] を選択します。
検索画面が表示されたら、挿入したい
イラストを表すキーワードを入力しま
す。該当するクリップアートを選択し、
[OK] をクリックすると、スライドにク
リップアートが挿入されます。
見やすいスライドに
プレゼンテーションをする上では文字だらけのスライドよりも、図や絵、グ
ラフ等を効果的に使ったスライドの方が聞き手に言いたいことを分りやすく伝
えることができます。文章を入れ過ぎてしまうと、聞き手側もスライドばかり
に目が行ってしまい話を聞いて貰えなくなることがあるので注意しましょう。
228
■ 図形の挿入
オートシェイプという機能を使用する
と自分で図形を描くことができます。
図形描画ツールバーの [ オートシェイ
プ ] をクリックし、図形の種類を選択し
ます。
矢印が [ + ] に変わったら、描きたい
場所でドラッグすると、図形が表示さ
れます。適当な大きさになったら、マ
ウスのボタンから指を離します。する
と、選択した図形が挿入されます。
図形描画ツールバー
PowerPoint
色を変えたい場合は、図形をクリック
し、ウィンドウ下部にある図形描画ツー
ルバーの [ 塗りつぶしの色 ] の [ ▼ ] を
クリックします。そして、変更する色
をクリックすると、選択した色が適用
されます。
※図形描画ツールバーが表示されていない場
合は、メニューバーの [ 表示 (V)] → [ ツール
バー (T)] から「図形描画」を選択します。
■ 大きさと位置の変更
ハンドル
挿入したオブジェクトをクリックしま
す。すると、オブジェクトの周囲にハ
ンドルと呼ばれる [ ○ ] が表示されます。
ハンドルをドラッグし、大きさを調節
します。
図を回転させたい場合は、ハンドル
と一緒に黄緑色の [ ○ ] が表示されます
ので、そのマークをドラッグします。
挿入したオブジェクトの位置を変更し
たい場合は、そのオブジェクトをドラッ
グし、目的の位置で指を離します。
229
4-10-7
ヘッダーとフッター
ヘッダーとフッターの機能を使うと、スライドの余白にプレゼンテーションのタ
イトル名やスライド番号、日付、発表者名などを表示させることができます。ス
ライドの番号を活用すると、スライドの整理がしやすくなります。
■ 表示の指定
ヘッダーとフッターの設定を行うに
は、[ 表示 (V)] → [ ヘッダーとフッター
(H)] を選択します。
[ スライド ] タブを選択します。表示
に従い、データを入力していきます。
このとき、プレビュー画面でどこに表
示されるのかを確認します。
[ すべてに適用 (Y)] をクリックします。
決定する前に、[ タイトルスライドに表
示しない (S)] を選択することを忘れな
いようにしましょう。
また、ヘッダーとフッターを使用す
る場合は、必ずどこに表示されるかを
確認しましょう。
※選択しているスライドにだけ、適
用する場合は、[ 適用 ] をクリックしま
す。
このようになります
230
4-10-8
アニメーション
アニメーション効果を付けることで、動きのあるスライドを作ることができま
す。文字や図形などに、点滅や時間を設定した登場などの効果を付けることで、
より印象に残るプレゼンテーションを行うことができます。
■ 設定
PowerPoint
アニメーション効果を設定したいスラ
イドを表示します。メニューバーの [ ス
ライドショー (D)] → [ アニメーション
の設定 (M)] を選択します。すると、作
業ウィンドウに [ アニメーションの設
定 ] タブが表示されます。
アニメーション効果を付けたい文字
や図形を選択し、[ アニメーションの設
定 ] タブの [ 効果の追加 ] → [ 開始 (E)]
→付けたい効果を選択します。
[ アニメーションの設定 ] タブに、効
果が付け足されたことを確認しましょ
う。
同様に効果を付けたい文字や図形にア
ニメーションを付けていきます。付け
ていった順に番号が加算されていきま
す。
[ アニメーションの設定 ] タブの [ 再生 ]
をクリックし、指定したアニメーショ
ンが設定されているかを確認します。
231
■ 変更
一度付けたアニメーションを変更した
い場合は、[ アニメーションの設定 ] タ
ブにある変更したいアニメーションを
選択してから [ 変更 ] をクリックし、変
更するアニメーション効果を選択しま
す。
■ 削除
不要と思ったアニメーション効果を削
除したい場合は、[ アニメーションの設
定 ] タブの中の削除したいアニメーショ
ンを選択し、[ 削除 ] をクリックします。
232
4-10-9
スライドショー
実際にプレゼンテーションを行う場合や練習をする場合は、スライドショーを
使用します。画面全体にスライドが順番通りに表示され、プレゼンテーションを
円滑に進めます。
■ 開始
メニューバーの [ スライドショー (D)]
→ [ 実行 (V)] で、スライドショーに切
り替わり、タイトルスライドが画面全
体に表示されます。
PowerPoint
[Enter] キーを押すと、次の画面に移
動します。
※アニメーションなどの動作を設定し
ている場合は、動作単位で進みます。
■ 中止
最後まで進めると、スライドショーは
自動的に終了します。
ま た、[Esc] キ ー を 押 す と ス ラ イ ド
ショーを途中で終了させることができ
ます。
[Esc] キー
スライドショーに使うショートカットキー
[F5]
:スライドショーの開始 [Enter]:次のスライドへ進む
[Back Space]:前のスライドに戻る [Esc] :スライドショーの終了
233
■ リハーサル
実際のプレゼンテーションに備え、時
間を計ることができ、またタイミング
も記録されスライドショー実行中に、
自動的にスライドが切り替えることが
できる機能のことです。
メニューバーの [ スライドショー (D)]
→ [ リハーサル (R)] をクリックします。
スライドショーが開始され、リハーサ
ルのウィンドウも同時に表示されます。
リハーサルが終了すると、プレゼンテー
ションにかかった時間が表示されます。
[ はい ] をクリックすると、リハーサ
ルにかかった時間が記録されます。
スライドを自動的に進めたくない場
合は、メニューバーの [ スライドショー
(D)] → [ スライドショーの設定 (S)] をク
リックします。
[ スライドショーの設定 ] 画面の [ ス
ライドの切り替え ] を [ クリック時 (M)]
します。
指定したスライドに移動したい場合
指定したスライドに切り替えたい場合は、スライドショー実行中に右クリッ
クします。
表示されたメニューの中から [ スライドへジャンプ (G)] をクリックすると、
各々のスライドのタイトルが表示されるので、移動したいスライドをクリック
します。
必要に応じてこの操作を行うと、よりわかりやすいプレゼンテーションを行
うことができます。
234
4-10-10
印刷
スライド画面をそのまま印刷すると、紙をベースとしたプレゼンテーションを
行うことができます。また、配布資料として印刷すると、相手の手元に資料があ
るので、プレゼンテーションで伝えたいことの理解が深まるでしょう。ここでは、
スライドの印刷とメモ欄のある配布資料の印刷を説明します。
■ スライドの印刷
スライドをそのまま印刷するには、
[ ファイル (F)] → [ 印刷 (P)] をクリッ
クします。
PowerPoint
表示されたメニューの [ 印刷対象 (W)]
が [ スライド ] であることを確認し、[OK]
をクリックすると、印刷されます。
▲ 配布資料の印刷
[ ファイル (F)] → [ 印刷 (P)] で、印刷
画面を表示します。
[ 印刷対象 (W)] の [ 配布資料 ] を選択
します。[1 ページあたりのスライド数
(R)] の矢印をクリックして、[3] を選択
します。
すると、写真のような配布資料が印
刷されます。
▲ ノート
スライドの画面だけの印刷だけでな
く、ノート ( メモ欄 ) も一緒に印刷が可
能です。
[ 印刷 ] の画面の [ 印刷対象 (W)] の中
から、[ ノート ] を選択します。
すると、スライドの下のノートも印
刷することができます。
235
▲ アウトライン表示
アウトラインだけを印刷することが
できます。
[ ファイル (F)] → [ 印刷 (P)] をクリッ
クします。
[ 印刷 ] 画面内の [ 印刷対象 (W)] を [ ア
ウトライン表示 ] に指定すると、スライ
ドは印刷されずに、アウトラインだけ
が印刷されます。
印刷について
印刷の際に、指定のスライドだけの印刷や、印刷部数を指定することができ
ます。指定のスライドを印刷するには、印刷画面を表示し、[ 印刷範囲 ] の [ ス
ライド指定 (T)] をクリックします。右の枠内に印刷したいスライド番号を入力
します。
印刷する部数を指定するには、同じく印刷画面を表示し、[ 印刷部数 ] の [ 部
数 (B)] で数字を変更します。
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