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長崎県説明会概要(PDF:95KB)
今般の施策の見直しに関する県別説明会(長崎)概要 日 時:平成26年1月27日(月)13:00~15:00 会 場:長崎県総合福祉センター 出席者数:234名 【議事概要】 冒頭、九州農政局経営・事業支援部伊藤部次長からの挨拶に続き、資料に沿って 当省から施策 の見直し内容について説明。引き続き行われた質疑応答の概要は次 のとおり。 質 問 者:日本型直接支払制度で農地維持支払と資源向上支払の両方を取り組 む場合、交付金はそれぞれの通帳で管理しなければならないのか。 また、流用等はできるのか。 農林水産省:通帳、経費共に別管理としてください。流用については基本的 にはできない。 質 問 者:5年後に行政による生産数量目標の配分の見直しが予定されている が、本県は系統集荷率が低く米の情報が非常に取りづらいため、国 によるきめ細かい情報提供については、速やかに開始することをお 願いしたい。また、産地交付金についての拡充をお願いする。 農林水産省:現在、農水省から米の売れ行きや価格情報をマンスリーレポート にて提供している。本年4月からは更に都道府県ごとに販売進捗状 況、在庫状況などきめ細かい情報を提供するよう準備を進めている。 産地交付金については、水田フル活用ビジョンに戦略を位置づけな がら、産地化、団地化などにより、成果を上げていくことが必要。 質 問 者:中間管理機構で市町村に業務委託を出来るようになっているが、こ の考え方、スタンスを教えてほしい。 農林水産省:農地中間管理機構の業務を遂行するに当たり、基本的には人員の問 題があるので、県や機構だけでできることではありません。 機構が直接地域で業務を行うことも出来ますし、機構の出来ない部 分を市町村などに委託すること考えております。実際には、全国の ほぼ全ての市町村や農業委員会・JA等へ委託をしながら業務が進め られると思います。ある県では、既に地域に対して人を貼り付けて - 1 - 農地集積を進めていると聞いております。 質 問 者:農地中間管理機構の中で簡易な基盤整備等を行うとあるが、従来、 進められてきた農地集積事業との整合性について見解をお願いす る。また、農地の80%を担い手に集積させることができるのか危 惧している。 政権交代で政策が代わり現場は混乱しており、唐突感がある。 農林水産省:農地中間管理機構が、従来の土地改良事業で行っているものに代わ り、特別に何かを行うわけではありません。機構が農地を保有して いる間は、いわゆる3条資格者となり、今までの土地改良事業のス キームに従ってやっていくということです。 また、現在、日本の農業従事者は65歳以上で61%となっており ます。担い手が不足している状況で、経営局としては新規就農者に 対しての施策を行っています。中間管理機構においては、これまで の受け手の探し方でなく公募を広く行いますので、他の市町村・他 県の担い手、新規就農者、企業の参入も考えられ、新たな担い手が 出てくること考えられますので目標を高くもって考えていただきた い。 農林水産省:今般の施策の見直しは、複数の制度の見直しであることから、時間 を要した次第である。中身については、現場が混乱しないよう5年 間の暫定措置等を設けるなど影響を緩和しながら、いかに構造改革 をすすめていくかを考え施策の見直しを行っている。また、多面的 機能支払については、農地・水保全管理の要件を緩和し、取り組み やすいようにした。 質 問 者:飼料用米の数量払いについて、農産物検査が要件となっているが、 具体的にどこまでの確認を受けないといけないのか。また、飼料用 米、WCSに対する助成の上乗せはないのか。畜産農家の施設に対 する助成はないのか。 農林水産省:飼料用米の検査規格については、現在、検討中である。水分、異種 穀粒などの具体的内容を定め、なるべく早くお知らせできるよう努 力する。飼料用米の産地資金の追加配分は、多収性専用品種の導入 の係増し経費に着目して全国一律で措置しているところ。WCSや、 主食用の品種を用いた飼料用米については産地資金でどうするか地 域で定めることができる。畜産農家には25年度補正予算で乾燥調 - 2 - 整施設の再編合理化、粉砕器、飼料保管タンク等のリース方式によ る導入支援など26年度予算と合わせメニューを用意しているので 活用願いたい。 質 問 者:3点お伺いする。①これまで農地・水交付金の共同活動については、 お金が余った場合、繰り越しが可能であったが、農地維持支払、資 源向上支払ではどのようになるのか。②26年度において早く工事 を発注したいが、交付決定はいつ頃になるのか。③事務委託の契約 は、交付決定後にしかできないのか。 農林水産省:①について、現行制度では年度繰り越しを行い、事業完了の5年目 に精算している。この仕組みは変わらないようにする。②③につい て、交付前にできるかということだが、細かい運用は分からないが、 基本的にこれまで農地・水交付金で行われてきたものは踏襲すると 担当から聞いている。交付決定については、なるべく早く行うよう 努力する。 質 問 者:飼料用米の検査方法は全量持ち込みなのか、サンプル検査なのか。 また、検査機関は農協のみなのか。 農林水産省:農産物検査の具体的なやり方は、後日、情報提供する。検査機関 は、地域によってどこを使うかこれから決まっていく。 質 問 者:担い手に該当しない生産者において、畑作物である麦、大豆等の直 接支払交付金については27年度から廃止されるが、このような担 い手でない農業者に対して産地資金で支援できるか。また、産地資 金のそば、なたねの二毛作15,000円の中身を教えてほしい。 農林水産省:産地資金で地域でどのような作物を支援していくかは、具体的事例 を用いて、地域センター等へご相談ください。今回、そば、なたね が戦略作物から外れたため、産地交付金で対応することとなった。 具体的には、二毛作として取り組む場合は、その作付けを確認した 上で産地交付金として追加配分されることとなる。 質 問 者:日本型直接支払の実施要綱・要領(案)を早急に出してほしい。ま た、交付金の交付ルートを27年に法制化する場合、返還を行う場 合の事務も視野に入れ同じ形でお願いしたい。 - 3 - 農林水産省:要綱・要領については、要望があったことを担当者へ伝える。また、 交付ルートについては、各地で変えたら困ると言われている。担当 者は法律に書き込むので大変苦慮しているようだが、要望があった ことを伝える。 質 問 者:26年度に協定を結ばなければならないが、27年度に法制化され た場合、再度協定を結ばなければならないのか。また、現在ある農 地・水交付金の繰越金を多面的機能支払に繰り越せるのか。その場 合、農地維持支払と資源向上支払のどちらか。 農林水産省:要綱・要領ができていないため、はっきり答えが言えず申し訳 な い。内容は宿題として持ち帰る。 -以上- - 4 -