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Parallels Desktop 7 クイックスタートガイド

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Parallels Desktop 7 クイックスタートガイド
PD7M-P1-411-1
Parallels Desktop 7 for Mac
「Parallels Desktop 7 for Mac」および
「Parallels Desktop 7 Switch to Mac Edition」兼用
クイック スタート ガイド
Copyright© 1999-2011 by Parallels Holdings, Ltd. and its affiliates. All rights reserved.
This product is protected by United States and international copyright laws.
The product’s underlying technology, patents, and trademarks are listed at
http://www.parallels.com/trademarks
Microsoft, Windows, Windows Server, Windows NT, Windows Vista, and MS-DOS are registered
trademarks of Microsoft Corporation.
Linux is a registered trademark of Linus Torvalds.
Apple, Mac, and Mac OS are trademarks of Apple Inc.
All other marks and names mentioned herein may be trademarks of their respective owners.
-2-
目次
1. Parallels Desktop 7 for Mac を イ ン ス ト ー ル す る 前 に ······················································ 5
製品パッケージをご購入の場合 ······························································································· 5
ダウンロード版をご購入の場合 ······························································································· 5
最新ビルドを入手する ············································································································· 5
2. Parallels Desktop 7 for Mac の イ ン ス ト ー ル ······································································ 6
アクティベーションキーの準備 ······························································································· 6
Mac 環境の準備 ······················································································································ 6
インストーラの実行 ················································································································· 6
インストールに関するトラブルシューティング ····································································· 7
インストールの際のご注意 ······································································································ 7
Parallels Desktop のインストールが終了したら ····································································· 7
3. Parallels Desktop 7 for Mac の 起 動 ····················································································· 8
4. Parallels Desktop 7 for Mac の ア ク テ ィ ベ ー シ ョ ン ·························································· 9
アクティベーションキーの入力 ······························································································· 9
体験版を製品版にアップグレードする ···················································································· 9
アクティベーションができない場合 ····················································································· 10
現在のバージョンでは使用できませんと表示される ···························································· 10
5. Parallels Desktop 7 for Mac を 登 録 す る ··········································································· 10
6. Parallels Desktop 7 for Mac の ア ン イ ン ス ト ー ル ···························································· 11
通常のアンインストール ······································································································· 11
完全なアンインストール ······································································································· 12
7. ゲ ス ト OS の イ ン ス ト ー ル ································································································· 13
インストールメディアの準備 ································································································ 13
Parallels ウィザード ·············································································································· 13
仮想マシン内での Windows 7 のインストール ····································································· 16
8. Parallels Tools の イ ン ス ト ー ル ·························································································· 18
Parallels Tools インストーラの起動 ······················································································ 18
Parallels Tools インストーラの実行 ······················································································ 18
9. 特 定 の ア プ リ ケ ー シ ョ ン が 文 字 化 け す る 場 合 の 対 処 ····················································· 19
10. Kaspersky Internet Security の イ ン ス ト ー ル ·································································· 19
11. Kaspersky for Mac(Kaspersky Anti-Virus for Mac) ··························································· 19
12. Acronis Online Backup ········································································································ 19
13. Windows の 日 本 語 入 力 切 替 を キ ー ボ ー ド の 表 記 に 合 わ せ る ········································ 20
IME 2010 の日本語入力切替を変更する ··············································································· 20
ATOK の日本語入力切替を変更する ····················································································· 22
-3-
はじめに
本書は Parallels Desktop 7 for Mac を使用して仮想マシンを構築し、ゲスト OS をインストー
ルして、実際にご利用可能な状態にするまでの手順を簡単に記した資料です。本書では
Parallels Desktop や仮想化技術等で常識として使用している略語や用語は極力避け、目の前に
あるコンピュータと Parallels アプリケーションで使われている用語を用いて解説しています。
目の前にあるコンピュータで実際に画面をクリックし、試しながら理解していただければ幸い
です。仮想マシンの構築に失敗しても仮想マシンそのものを削除して、また簡単に構築できる
ことが仮想マシンを利用する利点の一つでもあります。難しく、思うように動作しない場合で
も構築を繰り返すことで、コンピュータそのものの理解も深まることと思います。
内容としては大きく 2 つの部分に分けています。
まず、Parallels Desktop 7 for Mac プログラム自体のインストールを説明し、次にゲスト OS
として Windows 7 Ultimate のインストールを説明しています。
本書では、Mac OS X Snow Leopard をインストールした Mac 上で Parallels Desktop 7 for
Mac のインストールを実行し、仮想マシンを利用することを前提として説明しています。
本書では、Parallels Desktop 7 for Mac の特徴である、ユーザープロファイルの共有、Parallels
Transporter 等の機能については解説していません。仮想マシンを準備し、動作させることだ
けに注力しました。本書中の画面写真は開発中の画面を使用しています、実際の製品とは異な
る場合があります。
今後も Parallels Desktop 7 for Mac をご愛用くださいます様、お願い申し上げます。
2011 年 9 月
株式会社ラネクシー
-4-
1. Parallels Desktop 7 for Mac をインストールする前に
製品パッケージをご購入の場合
製品パッケージのインストールメディアに含まれるインストーラは、パッケージ製造時期によ
り公開されている最新ビルドではない可能性があります。ラネクシーの Web サイトより最新
ビルドの情報を確認して最新のビルドをインストールすることをお薦めします。
ラネクシーの Web サイトから最新ビルドを入手した場合、インストールメディア内のインス
トーラからインストールする必要はありません。入手した最新ビルドのインストーラからイン
ストールするだけでインストールは完了します。
最新ビルドの入手とビルドナンバーの確認は「 最 新 ビ ル ド を 入 手 す る 」を参照してください。
ダウンロード版をご購入の場合
ダウンロード販売サイトでは、最新のビルドを提供できるように調整していますが、ダウンロ
ードサイトの状況により最新ビルドを取得できていない可能性もあります。ラネクシーの Web
サイトより最新ビルドの情報を確認して最新のビルドをインストールすることをお薦めしま
す。
ラネクシーの Web サイトから最新ビルドを入手した場合、ダウンロード販売サイトから入手
したインストーラからインストールする必要はありません。入手した最新ビルドのインストー
ラからインストールするだけでインストールは完了します。
最新ビルドの入手とビルドナンバーの確認は「 最 新 ビ ル ド を 入 手 す る 」を参照してください。
最新ビルドを入手する
Parallels Desktop 7 for Mac の最新ビルドはラネクシー Web サイト内 Parallels Desktop 7 for
Mac 製品情報の新機能ページ、以下の URL に掲載しています。
http://www.runexy.co.jp/software/parallels-desktop/new/
-5-
2. Parallels Desktop 7 for Mac のインストール
アクティベーションキーの準備
インストールを始める前に、お手元に Parallels Desktop 7 for Mac のアクティベーションキーをご
用意ください。Parallels Desktop のインストール時にアクティベーションキーは必要ありま
せんが、プログラムをインストール後、仮想マシンの構築や実行の際に必要となります。製品
パッケージをご購入の場合、パッケージ内にアクティベーションキーを印刷したカードが同梱
されています。ダウンロード版をご購入の場合、ダウンロード販売サイトからのメールにアク
ティベーションキーが記載されています。メールの内容をよく確認しアクティベーションキー
のみをご使用ください。
Mac 環境の準備
Parallels Desktop 7 for Mac は Mac OS X システム内に仮想マシンを構築するためのカーネル
やシステムサービスに依存するデバイスドライバやコンポーネントを複数インストールしま
す。インストールプログラムと他プログラムで競合する可能性がございますので、使用中のプ
ログラムや常駐するシステムサービス
(例えばアンチウィルスソフトウェア等)
をあらかじめ終
了させておくことをお薦めします。
インストーラの実行
Parallels Desktop 7 for Mac のインストールに特別な知識は必要ありません。
ダウンロードしたインストーラディスクイメージをダブルクリックして、
Mac デスクトップ上にマウントさせます。
次にディスクイメージ内の [ イ ン ス ト ー ル ] アイコンをダブルクリックすればインストーラ
が起動します。
-6-
インストールに関するトラブルシューティング
インストーラが終了しない場合、インストーラを終了させるには [option] + [command] +
[esc] キーを同時に押し、[ア プ リ ケ ー シ ョ ン の 強 制 終 了 ] ダイアログを表示させ、インスト
ーラプログラムを強制終了させてください。Mac 本体の電源ボタン長押しによる [強 制 終 了 ]
は行わないようにしてください。Mac OS X システムを破損し Mac OS X が起動しなくなる可
能性があります。
前述の「 Mac 環 境 の 準 備 」を参照し、クリーンな Mac OS X で再インストールをお試しくだ
さい。
以前にバージョンの異なる Parallels Desktop や英語版をインストールしたことがありインス
トールができない場合は「 プ ロ グ ラ ム の ア ン イ ン ス ト ー ル 」 の項を参照し、完全にアンイ
ンストールをした後で再度インストールをお試しください。
インストールの際のご注意
前述のとおり、Parallels Desktop 7 for Mac は Mac OS X システム内部と密接な連携を行い仮
想マシンの環境を実現していますので、Mac OS X の起動ディスク以外にインストールできま
せん。インストーラは現在起動中の起動ディスク以外にインストールできないように作られて
いますが、Mac OS X 起動ディスクを複数持つシステムで、現在起動している起動ディスク内
に正しくインストールされなかった場合は正常に動作しないことがあります。可能な限り現在
起動している Mac OS X システム起動ディスク以外のシステムがインストールされたディスク
を外して、適切にインストールすることをお薦めします。
Parallels Desktop のインストールが終了したら
Parallels Desktop 7 for Mac のインストールが終了するとインストールに使用したファイルは
必要なくなりますが、Mac OS X のクリーンインストール時、Parallels Desktop 7 for Mac 自
体のアンインストールおよび再インストールで必要になることがありますので、安全なところ
に保存しておくことをお薦めします。
-7-
3. Parallels Desktop 7 for Mac の起動
デフォルトの設定では、Parallels Desktop は /Applications/Parallels/ フォルダにインストー
ルされます。
Parallels Desktop を起動するには、[Finder] でアプリケーションフォルダを開き、 [Parallels
Desktop] をダブルクリックします。
-8-
4. Parallels Desktop 7 for Mac のアクティベーション
Parallels Desktop のインストールが完了し、仮想マシンの構築や実行を行うには Parallels
Desktop のアクティベーションが必要です。
Parallels Desktop 7 for Mac プログラムのアクティベーション情報は、インストールした Mac
OS X システムに保存されますので、Mac OS X を再インストールした際や、後述の Parallels
Desktop プログラムの完全なアンインストールをした後で再度インストールした場合には、再
アクティベーションが必要になります。
アクティベーションキーの入力
Parallels Desktop 7 for Mac をインストールして初めて起動した場合、アクティベーションキ
ーの入力を要求するウィンドウが表示されます。準備したアクティベーションキーを入力して
[ア ク テ ィ ベ ー ト ] をクリックしてください。仮想マシンを構築したり起動するには必ずアク
ティベーションが必要です。Parallels メニュー [Parallels Desktop] から [プ ロ ダ ク ト ア ク テ
ィ ベ ー ト ] を選択してアクティベーションすることもできます。
体験版を製品版にアップグレードする
Parallels Desktop 7 for Mac 体験版を使用していて、Parallels Desktop 7 for Mac の製品パッケ
ージまたはダウンロード版を購入した場合、体験版のビルドが最新ビルドであれば、体験版プ
ログラムのアンインストールや再インストールは必要ありません。そのままメニューの
[Parallels Desktop] から [プ ロ ダ ク ト ア ク テ ィ ベ ー ト ] を選択して、製品パッケージまたは
ダウンロードで入手したアクティベーションキーを入力すれば製品版にアップグレードでき
ます。
プログラムのビルドナンバーはメニューの [Parallels Desktop] から [Parallels Desktop に
つ い て ] を選択して確認することができます。
-9-
アクティベーションができない場合
ラネクシーが出荷している製品パッケージ、ダウンロード版すべてのアクティベーションキー
は検査済みで正しくアクティベーションできることを確認しています。アクティベーションが
できない場合、入力に間違いが無いか再度ご確認ください。アクティベーションキーはすべて
半角英数(日本語入力モードで入力したものではなく、直接入力した英数文字)で入力します。
ハイフンは自動的に入力されます。アルファベットは大文字小文字を区別しませんので、大文
字小文字を併用することにより紛らわしい英数文字を区別することができます。数字の [ 1(イ
]
チ)
とアルファベット大文字の [ I(アイ)
]
またはアルファベット小文字の [ l(エル)
]
や数字の [ 0 ]
とアルファベット大文字の [ O ] などが間違えやすいのでご注意ください。
現在のバージョンでは使用できませんと表示される
以前の Parallels Desktop のアクティベーションキーは、Parallels Desktop 7 for Mac では使用
できません。ご購入の Parallels Desktop 7 for Mac パッケージまたは、ダウンロード版の場合
メールに記載されたアクティベーションキーをご使用ください。
5. Parallels Desktop 7 for Mac を登録する
Parallels Desktop のアクティベーションが完了すると [Parallels Desktop を 登 録 す る ] 画面
が表示されます。ここで氏名と Email を登録していただくことで、製品のオンラインアップデ
ートが利用できるようになります。オンラインアップデートを有効にしなくても、ラネクシー
のウェブサイトで最新のプログラムを入手することができます。
Parallels Desktop 7 for Mac の最新ビルドはラネクシーWeb サイト内 Parallels Desktop 7 for
Mac 製品情報の新機能ページ、以下の URL に掲載されています。
http://www.runexy.co.jp/software/parallels-desktop/new/
- 10 -
6. Parallels Desktop 7 for Mac のアンインストール
Parallels Desktop 7 for Mac のプログラムのアンインストールはインストーラディスクイメー
ジ内の [ア ン イ ン ス ト ー ル ] を実行します。アプリケーションフォルダ内の Parallels フォルダ
をゴミ箱にドラッグアンドドロップしただけでは正しくアンインストールできません。アンイ
ンストールの方法は非常に簡単です。また、プログラムをアンインストールしても、構築した
仮想マシンは削除されませんので、体験版で構築した仮想マシンや旧バージョンで構築した仮
想マシンも、アンインストール後に Parallels Desktop を再インストールすれば引き続き使用
できます。仮想マシンの削除方法については、ユーザーガイドをご参照ください。
通常のアンインストール
Parallels Desktop 7 for Mac をアンインストールするには、インストーラデ
ィスクイメージ内に同梱されているアンインストーラを実行する必要があ
ります。インストール時に使用したインストーラディスクイメージファイル
をダブルクリックして、Mac デスクトップ上にマウントさせます。
ディスクイメージ内の [ア ン イ ン ス ト ー ル ] アイコンをダブルクリックし、指示に従い進める
とアンインストールが完了します。
- 11 -
完全なアンインストール
Parallels Desktop 7 for Mac のアンインストールは、通常のアンインストールで十分ですが、
Parallels Desktop が正常に動作しない場合等、何らかの理由でインストール前の環境に戻した
い場合には通常のアンインストールを実行後、[Finder] または、ターミナルより以下のディレ
クトリやファイルを削除します。この操作は、削除するディレクトリやファイルを間違うとシ
ステムに重大な障害を招く可能性がありますので、Mac OS X や Unix 環境を十分理解してい
る方以外は実行しないでください。システムの破損、データの損失には対応いたしかねます。
削除するディレクトリとファイル :
/Library/Parallels
/Library/Logs/Parallels
/Library/Logs/parallels.log
/Library/Preferences/Parallels
~/Library/Logs/Parallels
~/Library/Logs/parallels.log
~/Library/Preferences/Parallels
~/Library/Preferences/com.parallels.*
※上記 [~/Library/] の [~] は、ご利用になっている Mac ユーザ名のディレクトリになります。
※Mac OS X Lion 環境では、[~/Library/] ディレクトリは OS のデフォルト設定で不可視に設
定されています。上記ファイルを削除するために [Finder] で不可視ファイルを視認できる
よう設定変更するには、次の手順を実行します。
1.Mac のアプリケーションフォルダから [ユ ー テ ィ リ テ ィ ] > [タ ー ミ ナ ル ] を選択します。
2.ターミナル上で次のコマンドを入力し、実行します。
defaults write com.apple.finder AppleShowAllFiles TRUE
3.ターミナルを終了して Mac からログアウトし、再度ログインします。
※不可視ファイルが見えないように再設定するには、ターミナルで次のコマンドを実行します。
defaults write com.apple.finder AppleShowAllFiles FALSE
- 12 -
7. ゲスト OS のインストール
インストールメディアの準備
ゲスト OS を仮想マシンへインストールするには、ゲスト OS のインストールメディアや、OS
のプロダクトキーなどが必要となります。Mac 本体の CD/DVD ドライブを Parallels Desktop
7 for Mac が提供する仮想マシンに直接接続することができます。これにより起動可能な
CD/DVD-ROM メディアから仮想マシンを起動できるようになります。
Parallels Desktop 7 for Mac には、Windows を簡単にゲスト OS としてインストールする手段
として [高 速 イ ン ス ト ー ル ] が提供されており、ウィザードに従って数回クリックするだけで
Windows のインストールが完了します。
Parallels ウィザード
「 Parallels Desktop 7 for Mac の ア ク テ ィ ベ ー シ ョ ン 」 が完了すると、[Parallels ウ ィ ザ
ー ド ] が開始されます。[Parallels ウ ィ ザ ー ド ] を閉じてしまった場合は、Parallels メニュー
バーから、[フ ァ イ ル ] > [新 規 ] を選択することで、[Parallels ウ ィ ザ ー ド ] が開始されます。
[Parallels ウ ィ ザ ー ド ] からは、いくつかの方法で仮想マシンを作成し、ゲスト OS をインス
トールできます。具体的には、①ゲスト OS をインストールメディアまたはそれをイメージ化
したファイルからインストールする。②Transporter を使用して別コンピュータから移行する。
③Boot Camp 領域を利用する仮想マシンを作成する。④その他 Chrome OS 等のインストー
ルメディアイメージをダウンロードして使用するといった操作が選択できます。本書では、
Windows 7 インストールメディアからのインストールについて説明します。[DVD/イメージファイ
ルから Windows をインストール] をクリックして、[続行] をクリックします。
[新 規 イ ン ス ト ー ル ] ウィンドウで、Windows のインストールメディアを Mac 本体の
CD/DVD ドライブに挿入し、[イ ン ス ト ー ル 元 :] 項目で Mac の CD/DVD ドライブが選択され
ていることを確認したら、[続 行 ] をクリックします。
- 13 -
[Windows プ ロ ダ ク ト キ ー ] ウィンドウでは、[高 速 イ ン ス ト ー ル ] オプションを選択でき
ます。[高 速 イ ン ス ト ー ル ] は、あらかじめゲスト OS が快適に動作するように、標準的な設
定で、仮想マシンを構成します。一般的な仮想マシンを作成するのであれば、高速インストー
ルで充分です。本書では、高速インストールを前提に説明します。[高 速 イ ン ス ト ー ル ] にチ
ェックを入れ、インストールする Windows 7 のプロダクトキーを入力します。プロダクトキ
ーが正しく入力されていることを確認したら、[続 行 ] をクリックします。
[Mac と の 統 合 ] ウィンドウでは、作成された Windows 仮想マシンと Mac OS の統合レベル
を選択することができます。[Mac ラ イ ク ] を選択することによって、Windows のプログラム
と Mac のアプリケーションが区別なく使用できるだけでなく、Windows と Mac のそれぞれ
で作成したデータを OS の区別なく取り扱うことができます。[Mac ラ イ ク ] を有効にすると、
Windows の表示モードが Coherence モードとなり、共有プロファイルが有効になります。こ
- 14 -
れらについてはユーザーガイドをご覧ください。
ここでは、[Mac ラ イ ク ] を選択して [続 行 ] をクリックします。
次に、作成した仮想マシンに名前を付けます。[名 前 ] の項目欄に仮想マシンの名前を入力し
てください。複数の仮想マシンを作成する場合に備えて、できるだけわかりやすい名前を入力
されることをおすすめします。仮想マシンの構成は、Windows をインストールした後からで
も変更できるので、ここでは [イ ン ス ト ー ル 前 に 構 成 を カ ス タ マ イ ズ す る ] の項目はチェッ
クせずに作業を進めます。
その他のチェック項目は初期設定のままにして、[続 行 ] をクリックします。
- 15 -
これで、Windows 7 をインストールするための仮想マシンが作成されました。構築された仮想
マシンが自動的に起動し、Windows 7 のインストールに進みます。
仮想マシン内での Windows 7 のインストール
インストールする言語とその他の項目を設定する画面が表示されますので、Mac の仕様に合
わ せ て 設 定 を し ま す 、 例 え ば 日 本 語 キ ー ボ ー ド の Mac で あ れ ば [Japanese Keyboard
(106/109 Key)] を選択します。このときマウスの入力が仮想マシン内に送られるようにマウス
カーソルで仮想マシン画面内の項目をクリックして選択します。
設定後、[Next] をクリックすると Windows 7 のインストールが始まります。Windows 7 のイ
ンストールが完了するまでに、仮想マシンが数回再起動します。ユーザ情報など、入力が必要
な項目以外では、そのまま放置しておけば問題ありません。
画面の指示に従って設定を進めて、Windows 7 のセットアップを完了させます。
- 16 -
セットアップが完了すると、自動的に Windows 7 が起動します。引き続き仮想マシン内の環
境を設定していきます。
※ゲスト OS として Windows をご利用になる際は、マイクロソフト社のライセンスポリシーに則って
ご使用ください。ライセンスポリシーの詳細はマイクロソフト社にお尋ねください。
- 17 -
8. Parallels Tools のインストール
これまでの手順でゲスト OS のインストールが完了しました。ここまでは Parallels Desktop 7
for Mac が提供する仮想マシンをそのまま利用して、そこに Windows 7 をインストールしま
した。この方法は、一般的な PC に OS をインストールして環境を設定する手順とまったく
同じです。次に、Parallels Tools をインストールします。Parallels Tools を仮想マシンのゲス
ト OS にインストールすることで、Parallels Desktop 固有の便利な機能が利用可能になります。
これは、一般的な PC にドライバをインストールする行為に相当します。
本書でご紹介している [高 速 イ ン ス ト ー ル ] 方法では、Parallels Tools のインストールは自動
的に行われます。以下の手順により、手動で Parallels Tools のインストールを行うこともでき
ます。
Parallels Tools インストーラの起動
[仮 想 マ シ ン ] メニューから [Parallels Tools の イ ン ス ト ー ル ] を選択します。
マウスカーソルが仮想マシンの外に移動できない場合は、[control] + [option] キーを押すと、
移動できるようになります。
[Parallels Tools の イ ン ス ト ー ル ] を選択すると、ゲスト OS で CD/DVD の自動再生が有効に
なっていれば、自動的に Parallels Tools のインストーラ が起動します。
Parallels Tools インストーラの実行
Parallels Tools のインストーラが起動したら、自動的にインストールを実行します。インスト
ールが完了すると、仮想マシンは再起動します。
Parallels Tools を導入することで、Mac OS X と Windows 間でドラッグアンドドロップによる
ファイルコピー、仮想マシンの画面解像度のフレキシブルな変更など、様々な機能が追加され
ます。各機能の詳細はユーザーガイドをご参照ください。
- 18 -
9. 特定のアプリケーションが文字化けする場合の対処
Windows を使用していると、特定アプリケーションの表示で文字化けする事があります。こ
の問題は、Unicode に対応していないアプリケーションを使用したときに発生します。システ
ム ロケール設定を変更することにより、文字化けを解消することができます。
コントロールパネルから [地 域 と 言 語 ] を開き、管理タブをクリックします。
[シ ス テ ム ロ ケ ー ル の 変 更 ] をクリックし、現在のシステム ロケールを [英 語
( 米 国 )] から
[日 本 語( 日 本 )] に変更します。
10. Kaspersky Internet Security のインストール
仮想マシンがインターネットに接続された状態で [仮 想 マ シ ン ] メニューから [Kaspersky
Internet Security の イ ン ス ト ー ル ] を選択します。
自動的にインストールが開始されます。
インストールが終了すると、自動的に仮想マシンが再起動され、インストールが完了します。
Kaspersky Internet Security は Kaspersky の独自のセキュリティ技術を Parallels Desktop の
Windows 仮想マシン上で動作するようにカスタマイズされたプログラムです。このプログラ
ムは Parallels 社によって、英語によるサポートのみが提供されている試験的なプログラムで
す。日本語によるサポートは提供されませんので、ご理解いただける方のみ、お試しください。
Kaspersky Internet Security は、90 日間のサブスクリプションです。1回でもインストールを
行うと、サブスクリプションはスタートします。サブスクリプション期間を過ぎると、
Kaspersky Internet Security の機能は、休眠状態になります。各ユーザ個人の判断で、追加サ
ブスクリプションを購入するか、Kaspersky Internet Security をアンインストールしてくださ
い。※Parallels Desktop のアップデートビルドをインストールし、Kaspersky Internet Security
を再インストールしてもサブスクリプションは延長されません。
11. Kaspersky for Mac(Kaspersky Anti-Virus for Mac)
Kaspersky for Mac は、Mac OS X 用アンチウィルスソフトウェアで、90 日間のサブスクリプ
ションです。1回でもインストールを行うと、サブスクリプションはスタートします。サブス
クリプション期間を過ぎると、Kaspersky for Mac の機能は、休眠状態になります。各ユーザ
個人の判断で、追加サブスクリプションを購入するか、Kaspersky for Mac をアンインストー
ルしてください。※Parallels Desktop のアップデートビルドをインストールし、Kaspersky for
Mac を再インストールしてもサブスクリプションは延長されません。
12. Acronis Online Backup
Acronis Online Backup は、仮想マシンの Windows にインストールして使用し、指定のファイ
ルを Acronis 社が管理するインターネットストレージにバックアップするソフトウェアです。
地域によってはサービス対象外となり、ご利用になれませんので、あらかじめご了承ください。
※Kaspersky Internet Security や Kaspersky for Mac、Acronis Online Backup など Parallels
Desktop for Mac ユーザ向け特典アプリケーションについてのサポートやサブスクリプシ
ョンの延長については、ホームページ
http://www.runexy.co.jp/software/parallels-desktop/benefit/ をご参照ください。
- 19 -
13. Windows の日本語入力切替をキーボードの表記に合わせる
Windows では、日本語入力切替キーは全角/半角 キーに割り当てられていますが、Mac のキ
ーボードには全角/半角キーがありません。このため Mac と Windows の両方を使うユーザ
は、日本語入力切替キーが OS ごとに異なり、使いにくくなっています。Parallels Desktop for
Mac にインストールした Windows で、ちょっとした設定変更を加えるだけで、Windows の
日本語入力切替をキーボードの表記に合わせることができます。この章では、その手順を簡単
に紹介していますので、参考にしてください。例では [か な ] キーで日本語入力を ON にし、[英
数 ] キーで日本語入力を OFF にしています。
Windows の日本語入力ソフトウェアにはいくつかありますが、Microsoft 社が提供している
Microsoft Office IME 2010 とジャストシステム社が提供している ATOK の 2 種類で手順を
説明します。ほかにも割り当てると便利な機能がありますが、ここでは紹介いたしません。よ
り詳細な設定については、それぞれ日本語入力ソフトウェアの取扱い説明書をお読みください。
注意: Windows 用日本語キーボード等を別途接続している場合、キー割り当てを変更するこ
とにより、キーボード表記と異なる動きになる場合があります。
IME 2010 の日本語入力切替を変更する
1. 言語バーで、[ツ ー ル ] ボタンをクリックし、[プ ロ パ テ ィ ] を選択します。
2. 「Microsoft Office IME 2010 のプロパティ」ウィンドウで、[全 般 ] タブの「編集操作」セ
クションで、「キー設定」右側にある [変 更 ] ボタンをクリックします。
3. 「Microsoft Office IME 2010 詳細プロパティ」ウィンドウが表示されたら、ウィンドウを
- 20 -
スクロールし、「キー」カラムから「ひらがな」を探して選択します。※「ひらがな」キ
ーには、標準で [ひ ら が な キ ー ] が割り当てられています。
4. 「ひらがな」行の「入力/変換済み文字なし」カラムにある [ひ ら が な キ ー ] をダブルクリ
ックするか、選択して [変 更 ] ボタンをクリックします。
5. 「機能選択」ウィンドウで、[IME-オ ン ] を選択し、[OK] をクリックします。
6. 同様に、「キー」カラムから「無変換」を探して選択します。※「無変換」キーには、標
準で [か な 切 替 ] や [か な 変 換 ] が割り当てられています。
7. 「無変換」行の「入力/変換済み文字なし」カラムにある [か な 切 替 ] をダブルクリックす
るか、選択して [変 更 ] ボタンをクリックします。
8. 「機能選択」ウィンドウで、[IME-オ フ ] を選択し、[OK] をクリックします。
9. 「Microsoft Office IME 2010 詳細プロパティ」ウィンドウと「Microsoft Office IME 2010
のプロパティ」ウィンドウで [OK] をクリックして、ウィンドウを閉じます。
以上で、[か な ] キーを押すと日本語入力が ON になり、未変換文字がない状態で、[英 数 ] キ
ーを押すと日本語入力が OFF になるようになりました。
- 21 -
ATOK の日本語入力切替を変更する
1. ATOK パレットで、[メ ニ ュ ー ] ボタンをクリックし、[プ ロ パ テ ィ ] を選択します。
2. 「ATOK プロパティ」ウィンドウで、[キ ー・ロ ー マ 字・色 ] タブをクリックして、[キ ー
カ ス タ マ イ ズ ] ボタンをクリックします。
3. 「ATOK キーカスタマイズ」ウィンドウが表示されたら、ウィンドウ下部にある [キ ー ] に
チェックが入るようにクリックします。
- 22 -
4. 画面右上の [キ ー を 検 索 ] をクリックし「キーボード入力から検索」ウィンドウを表示し
ます。
5. 「キーボード入力から検索」ウィンドウで、[か な ] キーを押します。
6. 「ATOK キーカスタマイズ」ウィンドウの一覧から「ひらがな」キーが選択された状態に
なるので、画面下部の [変 更 ] ボタンをクリックします。※「ひらがな」キーには、標準
で [カ ナ ロ ッ ク ON/OFF] が割り当てられています。
7. 「キーの変更」ウィンドウで。「機能一覧」の選択肢から [日 本 語 入 力 ON/OFF] を選び、
[OK] ボタンをクリックします。
8. 「ATOK キーカスタマイズ」ウィンドウに戻ったら、同様に画面右上の「キーを検索」を
クリックし、[英 数 ] キーを押します。
9. 一覧から「無変換」キーが選択された状態になるので、画面下部の [変 更 ] ボタンをクリ
ックします。※「無変換」キーには、標準で [半 角 無 変 換 固 定 入 力 ON/OFF] が割り当て
られています。
10. 「キーの変更」ウィンドウが表示されます。
「機能一覧」の選択肢から [日 本 語 入 力 OFF]
を選び、[OK] ボタンをクリックします。
11. 「ATOK キーカスタマイズ」ウィンドウと「ATOK プロパティ」ウィンドウの [OK] をク
リックして閉じます。変更したスタイルは、名前を付けて保存することができます。
http://www.runexy.co.jp/software/parallels-desktop/new/ に ATOK2009 で作成したスタ
イルファイルを用意しました。ダウンロードしてご活用ください。
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