Comments
Description
Transcript
2015年度チャペルオルガニストへの招き
学生オルガニストたちの声 お知らせ 谷口光里(人間福祉学部4年生) ♪スプリング・コンサート 日時:4月14日(火)、16日(木)12:50~13:15 皆さんは、チャペルアワーに出席されたことがありますか?まだ出席したこと 場所:ランバス記念礼拝堂(西宮上ケ原キャンパス) のない人は、是非参加してみてください。私たちチャペルオルガニストは、この チャペルオルガニストたちが得意曲を披露します。 チャペルアワーで讃美歌の奏楽をしています。 なお、上ケ原キャンパスでは4月15日(水)、17日(金)12:50~13:15にラン 私は入学するまで、パイプオルガンも、チャペルオルガニストの存在も知りま バス記念礼拝堂で学生による説明会をします。お時間のある方は来てください。 せんでした。入学後にオルガニストの存在を知り、キリスト教の学校で育ったた 聖和キャンパスと神戸三田キャンパスはチャペルアワー等で宗教主事から説 めに讃美歌を歌うことや礼拝の空間が好きだった私は、その歌声や空気を感じた 明があります。 ♪応募資格・条件 いと思いオルガニストになりました。 初めてパイプオルガンを弾いたその音色は、一音なのに体の中に直接響いてく ・本学の1年生か2年生。 るような荘厳なものでした。両手両足を使って演奏するのはもちろん初めてで大 ・4年生まで継続し、その間レッスン(有料)を受けること。 変ですが、皆さんに演奏を聴いていただき、素敵な音色を感じてくださることほ (留学等の長期不在は応相談) ど嬉しいことはありません。チャペルアワーでの奏楽も毎回緊張していますが、 歌声と音色があわさったとき本当に穏やかな気持ちになります。 チャペルオルガニストはこの関学で、今この時にしかできない奉仕活動です。 音楽を愛し、オルガンを愛するチャペルオルガニストに、あなたも是非なってみ ませんか?素敵なオルガニストとの出会いを楽しみにしています。 2015年度 関西学院 チャペルオルガニストへの招き Chapel Organist ・学部チャペルで奏楽の奉仕をすること。 ♪募集要項・応募用紙の入手先 ・ホームページから QRコードは☛ 関西学院大学ホームページからダウンロードできます。 ♪各学部チャペルアワーなどでオルガン奏楽 ♪ランバス記念礼拝堂のパイプオルガンで個人レッスン 教育・研究→宗教センター→オルガニスト募集 大学図書館 ・電子メールから QRコードは☛ [email protected]にあなたのキャンパス名を書い たメールを送信してください。返信で送ります(添付 ファイルが受信可能なメールからお送りください)。 ・事務室から 川村千秋(教育学部3年生) 宗教センター(吉岡記念館1階)、聖和キャンパス 事務室教育学部担当(1号館1階)、神戸三田キャン 皆さんは、パイプオルガンの音色を聴いたことはありますか?おそらく普段の生 活の中でパイプオルガンを目にする機会はほとんど無いのではないでしょうか。 パス事務室(アカデミックコモンズ1階)に置いています。 ♪応募用紙の提出方法 実際に私も関西学院大学に入学して初めて、パイプオルガンに触れることになり ・[email protected]あてに内容を記入した応募用紙を添付して送信してください。 ました。 ・内容を記入した応募用紙を宗教センターのFAX(0798-51-0922)に送信してください。 私たちオルガニストの普段の活動は、チャペルアワーにおける奏楽奉仕です。 また春と秋に行われる研修会では、パイプオルガンへの学びを深めると同時に他 学部のオルガニストとの交流の機会となり、オルガニスト同士の絆がより深まり ます。そして10月に行われる発表会は日頃の練習の成果を発揮し、他のオルガニ ・内容を記入した応募用紙を上記の事務室のいずれかに提出してください。 ♪応募期間 4月1日(水)~23日(木)の事務室開室時間 ♪オーディション ストの演奏を聴くことの出来る貴重な機会でもあります。12月には学生主催の 日時:4月25日(土) 時間予約制(1人約10分間) “Sound of Christmas”というオルガンコンサートが開かれ、オルガンの音色を聴 場所:吉岡記念館2階研修室1(西宮上ケ原キャンパス) くことでクリスマスを身近に感じることができます。 私は初めオルガニストに応募するかどうか迷っていました。そんな時、母の言 葉に後押しされオルガニストとなりました。幼い頃から教会に通い讃美歌に触れ る機会も多かった私にとっては、今ではチャペルで歌われる讃美歌がとても身近 *詳しくは「募集要項」をご参照ください。 ♪指導者 太宰まり、能島亜未、坂倉朗子、西山聡子 ♪レッスン費用 なものに感じられます。また讃美歌を歌う際に演奏されるパイプオルガンの魅力 レッスン費は1年間あたり1年目90,200円(5月レッスン開始)、 は、その音色を聴くだけでその場に集う人たちの心を一瞬にして掴むことができ 2年目以降98,400円(4月レッスン開始)となっています。支払い方法は、1 るということだと思います。 年分一括支払いまたは4回の分割支払いのいずれかを選べます。 オルガニストとなって今年で2年が経ちますが、今の私にとってパイプオルガ ♪奏楽謝礼 ンは、学校生活における大切な一部となっています。これからも毎日練習やレッ 2年目より技術を鑑みて学部チャペルへ派遣します。学部チャペルで奏楽を スンに励み、パイプオルガンの音色でより多くの人を感動させられるようなオル すると1学部週に1回の奏楽(1学期14回程度)で14,000円の謝礼をお支払 ガニストになれるように頑張っていきたいと思います。 いします。春・秋学期の合計で28、000円となります。 ♪お問い合わせ・資料請求 関西学院宗教センター オルガニスト募集担当 電話:0798-54-6018、FAX:0798-51-0922、E-mail:[email protected] 関西学院宗教センター Kwansei Gakuin Christian Center 招きのことば プオルガンを実際に演奏することができるのは、またとない貴重な体験だと思 田淵 結 レッスンの実際 います。 太宰 まり (宗教総主事・教育学部教授) また、春のコンサートや秋の発表会などにおいて、日頃の練習を披露し、多 (学院オルガニスト) 関西学院は1889年、アメリカ南メソヂスト教会のウォルター・ラッセル・ラン くの方に聴いてもらいます。チャペルの時間のオルガンの演奏に心癒されたと オーディションに合格した人たちは、1年後にチャペル奏楽の奉仕を始められ バス宣教師によって創設されました。この宣教師の働きの背後に、メソヂスト か、ランバス礼拝堂でのパイプオルガンの曲に力や希望が与えられた、という るように、オルガンの基礎から学び始めます。月2回のレッスンを受けて、実際 教会の熱い祈りがあったことはいうまでもありません。つまり、キリスト教が 感想を寄せる学生も多くいます。そのようなチャペルオルガニストにあなたも の運指法や足鍵盤の使い方、楽器の仕組みなどを勉強し、同じ鍵盤楽器ではあ なかったら、関西学院もありえなかったのです。 参加されませんか。 りながらピアノとはずいぶんちがうことに少しずつ慣れていきます。足鍵盤は 設立当時制定された関西学院憲法には、「基督教の主義により……知徳兼備 初めてという人が殆どですが、それぞれに新しいことへの挑戦を楽しく経験し の教育を授くるにあり」と記されています。本学の目的は単に高度な知識を得 ます。 ることにあるのではなく、知徳兼備、バランスのとれた全人教育にあるといえ チャペルでのオルガニストは多くの人の讃美の歌声の支えとならねばなりま ます。 せん。そのためにどのように讃美歌を弾けばよいのか、また、前奏・後奏はど このキリスト教教育の根幹をなしているのが、チャペルアワーでしょう。各 うしたらよいかなど、いろいろな角度から奏楽者としての研鑽も積み、その技 学部のチャペルやランバス記念礼拝堂そして中央講堂などで月曜から金曜まで 30分間、午前の最も貴重な時間帯を関西学院大学はチャペルアワーとして守っ て来ました。ここに関学で学ぶことの特色が表わされていますし、ここで「関 術に支えられて大きな誇りを持って奉仕に当たります。 オルガンという楽器 オルガンは教会の歴史の中で成長してきた楽器です。バッハは生涯の大半を 太宰 まり 教会オルガニストとして過ごし、その作品の多くは実際の礼拝のために作られ (学院オルガニスト) たものです。他にもメンデルスゾーン、モーツァルト、メシアンなど私たちの チャペルオルガニストはこのチャペル活動に奉仕する人たちです。最も関学 オルガンは礼拝を支えるものとして、キリスト教音楽になくてはならないも 知っている多くの作曲家がオルガニストとしての側面を持っていました。レッ らしい場で奉仕する、まさにスクール・モットーである「Mastery for Service」を のとなっています。その歴史は、ピアノが登場するずっと前から始まります。 スンでは、そのような人たちの作品も含め、バロックから現代にいたる様々な 体現する場でもあります。あなたもチャペルオルガニストとして、関学で学ん 紀元前3世紀、エジプトのアレキサンドリアで原形が考案されたこの楽器は、 音楽の魅力に触れながら、曲をひとつずつ仕上げていく楽しみや、演奏するこ だことの達成感を味わってみませんか。 いわば笛の集合体とも言えるもので、固有の音色や音程をもったパイプを、一 とのすばらしさを体験していきます。 学生らしさ」が体得されることになります。 定の順序に従って並べ、ふいごによって風を送り、鍵盤で操作して鳴らします。 オルガンの魅力の虜となったレッスン生の何人かは、ついには本職のオルガ 私たちは、パイプが数十本、手鍵盤1段だけの小さな携帯用と言えるものから、 ニストやオルガン製作者となりました。そうでない人たちも、それぞれの生き 数千本のパイプ、足鍵盤と数段の手鍵盤を持つ巨大な楽器まで、さまざまな形 方の中で、やはり学生時代の思い出をかけがえのないものとしています。今年 態のオルガンを見ることが出来ますが、それはつまり設置する場所、使用目的 もチャペル・オルガニストたちは、練達の中に見つけた音楽の喜びを、チャペ を考えながら、その時代の音楽や地域的な特色を反映して造られるものだから ルの奉仕の場へと還元し、よりよき奏楽者としての働きが出来るように祈りつ です。昔は人力で風を送っていましたが、今はもちろんモーターの送風装置に つ励んでいます。 なり、さらには、コンピューターの進歩に伴い、複雑な記憶装置を備える楽器 チャペルオルガニストとは も多くなっています。その改良の歴史は、オルガン音楽にも大いに影響を与え、 ジェフリー・メンセンディーク 素朴な中世の音楽を経て、17〜18 世紀にはさまざまな名器の登場とともに、バ (宗教センター宗教主事) ッハを頂点とするバロック時代のオルガン音楽黄金期を迎えました。さらに、 関西学院は、建学の精神である「キリスト教主義による教育」を重んじてい ロマン派の時代には繊細なソロからダイナミックなフルオーケストラまで演奏 ます。そしてそのために、毎日1限目と2限目の間の30分間がチャペルの時間と され、各学部、大学院でチャペルが行われています。 出来るオルガンも作られ、楽器の女王としてふさわしい存在になりました。 この関西学院でも宝塚、上ケ原、神戸三田、聖和キャンパスにパイプオルガ このチャペルにおいては、教職員などによる聖書のメッセージとお祈り、そ ンが置かれ、数多くの礼拝や式典に用いられています。初等部は日本の草苅オ して出席者全員で歌う讃美歌などがあります。チャペルオルガニストは、讃美 ルガン、上ケ原ランバス記念礼拝堂はドイツのオーバーリンガー、KSC ランバ 歌の伴奏をし、前奏や後奏を弾いて礼拝を作り上げていく役目を共に担ってい スチャペルはカナダのカサバンフレール、理工学部チャペルはヤマハ、聖和メ ます。それゆえ、チャペルオルガニストは関西学院のキリスト教主義教育にお アリー・イザベラ・ランバスチャペルはドイツのボッシュ。それぞれの工房に いて重要な役目を果たしています。 よって造られた楽器が個性を競っていますが、特に 2014 年には創立 125 周年を オーディションに合格してチャペルオルガニストになると、専門の先生から 記念して新しい中央講堂にオーストリアのリーガー社によるシンフォニックな パイプオルガンのレッスンを受けることができます。ランバス礼拝堂における 楽器が設置されました。各学部チャペルの電子オルガンも加えて、これらの楽 パイプオルガンの荘厳な響きに深い感動を覚える人が大勢いますが、そのパイ 器たちは、その豊かな音色で私たちの讃美の声を支え導いているのです。