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発行:半田市役所 建設部 都市計画課 「公共施設の整備改善」と「宅地の

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発行:半田市役所 建設部 都市計画課 「公共施設の整備改善」と「宅地の
「地区計画」の事例として、JR半田駅前地区に隣接する「知多半田駅前地区」と「彦根市
夢
京橋キャッスルロード地区」について勉強をしました。
■知多半田駅前地区の地区計画概要
発行:平成 20 年 3 月
まちづくり整備方針によって、A∼E地区に分け、それぞ
れに地区計画の内容を定めています。
・ A∼E地区すべてにおいて、
「建築物の用途の制限」を定め、中心市街地にふさわ
しくない建築物を制限しています。
「建築物等の形態・意匠の制限」を定め、街並みに
あった色彩によりまちの統一感を図ります。(※突出
看板等については地区毎により制限内容を定めてい
ます。)
■土地区画整理事業の目的とまちづくりルールの必要性について
JR 半田駅前地区は、道路等の公共施設を整備改善することにより、宅地の利用増進を図り、
総合的にまちの基盤整備を実施したいと考えています。
土地区画整理事業の目的
「かき又はさくの構造の制限」を定め、ブロック塀
による圧迫感をなくし緑化を推進しています。
・ A地区では泉線沿線で「壁面の位置」を制限し、歩行
者のための賑わいを創出する空間をつくり出します。
・ B,C地区では「建築物の敷地面積の最低限度」を定
め、幹線道路である荒古線沿線に小規模な建築物がで
きないように制限しています。
■彦根市夢京橋キャッスルロードの地区計画概要
建築物の高さや色彩
や木造、屋根等に関す
るまちづくりルール
を定め、城下町の実現
に取り組んでいます。
・ 「建築物の用途の制限」を定め、風俗関
連の建築物を制限しています。
・ 「壁面の位置の制限」を定め、公道との
境界線から 1m以上後退する。(3 階以上
は 5m以上後退)
・ 「建築物等の規制または意匠の制限」を
定め、城下町にふさわしい色調とし、黒・
白・灰・および茶系統を基調とする。ま
た、公道との境界線から 10m 以内にある
建築物等は木造または同様の木質仕上げ
とし、屋根は和瓦屋根(色は黒または灰
色)とする。
銀行もまちの統一感
を実現するため、外観
を統一しています。
・「公共施設の整備改善」
:計画的に道路、公園等の公共施設※の整備を行うこと。
・「宅地の利用増進を図る」
:公共施設整備や、宅地の区画形質の整形化等により、宅地
の利用価値が向上すること。
※土地区画整理事業における「公共施設」とは:道路、公園、広場、河川、水路、堤防、緑地等を指します。
建築物は土地区画整理事業による基盤整備後、
地権者や住民の皆さんが建築を行うこととなります。
「沿道の風情を壊すことなく、建物の形態と
色彩を新しい時代にマッチした城下町づく
り」をキーワードに地区計画を定め、まちづ
くりの実現に取り組んでいます。
・ 「建築物の高さの最高限度」を定め、2
階建てを原則とし、高さは 10m以下とす
る。
この建物は銀行です。
「公共施設の整備改善」と「宅地の利用増進を図る」
まちづくりは皆さんが主役です!!
・建築物整備は、住民または民間の任意の建築活動として行われることとなります。
ところが、土地区画整理事業による基盤整備後の土地に「まちづくりのルール」がない状態で建築
が行われていくと、様々な建物が混在して建築されてしまう可能性があり、その場合、まちの統一感
がなくなり魅力のないものとなってしまいます。
イメージ
基盤整備イメージ
道路
土地区画整理
事業は道路や
公園、宅地造
成の基盤整備
を行います。
宅
地
しかし、
「まちづく
りルール」
がないと
・・・・
道路
道路
宅
道路
地
道路
宅
建物規模・建物
用途(商業利用
や住居利用)が
混 在 す る とま
ち の 統 一 感が
なくなります。
地
建築活動を適切に規制して、魅力あるまちづくりを実現するために、
発行:半田市役所 建設部 都市計画課
電話:
(0569)21-3111(代表)
FAX:
(0569)25-3254
E-mail:[email protected]
都市計画課ホームページ: http://www.city.handa.aichi.jp/toshikei/
「まちづくりルール」が必要となります。
〈住宅エリアにおける「地区計画」の設定例〉
これまでのまちづくり勉強会において、まちの統一感を実現していくためにも「まちづくりのルー
ル」が必要であると意見がまとめられています。
〈地区計画によるルールありの場合〉
・建物の高さを統一(例えば道路の幅員に応じ
て高さを設定)
・道路側の壁面を後退(例えば 50cm 以上後退)
し、緑を配置
〈地区計画によるルールなしの場合〉
3 階化などにより高さはまちまちで統一感は
あまり感じられません。
では、「まちづくりのルール」にはどのようなものがあるのでしょうか。
建物の高さを統一
ここで、まちづくりのルールの一つである「地区計画」についてご紹介します。
【地区計画とは】
・地区単位でつくる計画で、地区独自のまちづくりのルールです。
○どういったことをルールで決めるのか?
例えばこんなことを決めます。
道路側の壁面を
50cm 以上後退し、
緑を配置
・ 建築物の用途の制限(建物の使い方の制限・・例:○○地区は商業利用のみ、□□地区は住居利用のみ)
・ 敷地の最低限度(狭小な敷地を新たにつくらない・・例:○○地区は 100 ㎡未満に分割された土地は建築
不可とする。)
道路に面した空間が広がり、
緑ある良好な居住環境が形
成されます。
・ 建築物の高さの最高限度や最低限度(高さの制限・・例:○○地区は建築物の高さ 10mまで)
・ 建築物等の形態、意匠の制限(建築物のデザインや色の制限・・例:○○地区は屋上利用看板の高さは、
)
建物の高さの 5 分の1以内とする。建築物の色は白・灰色系統の落ち着いた色彩とする。
○地区計画を行うことの効果は?
〈商業エリアにおける「地区計画」の設定例〉
・ 建築基準法等の制限の一部が「地区計画」により現状より制限されますが、建築行為や開
〈地区計画によるルールなしの場合〉
基盤整備だけでは、土地利用が様々となり課題
が生じることがあります。
課題
・店舗以外の用途の混在
・土地の高度利用が不十分
・街並みの連続性が乏しい
・街並みの魅力が乏しい
発行為を行う場合、一定のルールに基づき建築されるため、魅力あるまちづくりを実現す
る効果があります。
(イメージ)
○地区計画を行うためにはどういう手続きが必要なのか?
・ 地区計画は都市計画法において定められる制度となります。
・ このため定める手続きも都市計画法に則って進められます。(市が都市計画として定めま
す。)
ただし、住民の皆さんの意向を反映させることが必要なため、皆さんで話し合い、
知恵や考えを出していただくことが必要です。
〈地区計画による
ルールありの場合〉
地区計画の内容
○用途の制限
○容積率の最低限度
○建築面積の最低限度
○形態意匠の制限
なお、皆さんから市に対して都市計画決定するように提案する制度もあります。
【地区計画で定める内容】
地区計画は、「地区計画の方針」と「地区整備計画」から成り立っています。
地区計画の方針
→地区をどのようなまちに育てるのかの方向性を決めます。(まちづくりの全体構想を定める
ことで、地区計画の目標や地区の整備、開発及び保全の方針を定めます。)
地区整備計画
→具体的な計画の内容を定めるものです。(「地区計画の方針」に従って地区計画区域の全部、
又は一部に道路・公園・広場などの配置や建物に関する制限など詳しく定めます。
)
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