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オーパック株式会社
オーパック株式会社 世界でトップクラスの“カーボンブラシ”生産量を誇る 海外進出自己採点簿 企業概要 収益力 市場 開拓力 4 総合満足度 本社力 人材力 現地事業所力 所在地 〒242-0012 神奈川県大和市深見東1-3-6 電話番号 046-261-9340 FAX 046-261-3337 設立年 1967年 資本金 45百万円 売上高 単独:2,200百万円 連結:4,000百万円 従業員数 (国内50名・海外500名) 業種 粉末冶金製品製造 事業内容 カーボンブラシ等設計製造 海外展開 中国、 ヨーロッパ、 アメリカ、東南アジア URL http://www.aupac.co.jp 中国進出の先駆者からのアプローチ 1987 年、日本の商社に加工先を紹介してもらい北 京でカーボン製品の委託加工を開始いたしました。委 25年前採用の現地要員は 現在では管理職 託先の製品は思った以上に良い品質であったことか 現地採用のスタッフは入社後 2~3 人ずつに分かれ ら 1 年後に中国での自社生産を決断したのですが、時 て日本で半年間の研修をしていますが、中国工場の を同じくして国内の得意先 (大田区の二部上場企業、 第 1 期生、第 2 期生 (24~25 年前入社) のメンバーは モーターのアンテナユニットを製造) から、 「自社が すでに部長・課長等管理職になっており、会社の主 大連に工場を建設するが一緒に出て来ないか?」 と 力メンバーとなっています。 のお誘いがあったため、まずはレンタル工場でとい うことで大連に工場を開設し、生産を開始しました。 従業員は現地で採用し、当初は本社から技術者が 4 中国工場を供給基地とし、地球に優し いものづくりをめざす 人出向、大連に駐在しながら生産指導に当たってい 当社は “物づくり” と “人づくり” の相乗効果を大切 ました。1989 年末には同じ大連で土地を手に入れ工 にし、 「品質で世界一にする」 をモットーに、日本本 場の建設を開始、1990 年竣工、この頃従業員の人数 社ではより良い品質の新規商品の開発に注力し、中 も多くなっていたので、同時に社員寮も建設、同年 国では大連の工場を生産と物流の一大拠点として、世 竣工しました。これにより本格的にカーボンブラシ 界各国に販売していきます。同時に 地球環境の保 の生産がスタートしましたが、その際、上記の得意 全が人類共通の最重要課題の 1 つであることを認識 先から、インフラ・建築・物流等のノウハウについ し、経営のあらゆる面で環境に配慮して行動します。 ていろいろとご指導をいただいたおかげで、順調な 海外展開のポイントとしては、以下の 2 点です。 スタートを切ることが出来ました。製造品目はモー 1.インフラの整備が出来た地域に進出する。 ター用カーボンブラシで、主にヨーロッパ、アメリ 2.いい人材を育てるために社員の住居をしっかり確 カ、東南アジア、日本に輸出し、中国国内では日本 企業向けが多く、中国企業向けにも商社経由で販売 しています。 多分野で活躍するカーボンブラシ カーボンブラシはモーター用のみならず、広い分 野に活躍の場があります。 スリップリング用カーボンブラシは、回転体や移 動体に電気や信号のやり取りを行う為に使用されま す。代表的な用途は大小風力発電機からの電流の取 り出しや、大型船舶のスクリューシャフトを電食か 63 ら守る軸アースとして使われます。 保する。 ▶ 企業組織図とキーマン オーナーの積極性と決断力、それをフォローする経営陣 キーマン キーマン 代表取締役社長 馬場 悟 常務取締役 境 君夫 日本本社 中国工場 現地法人 工場 工場 Ⅲ.豊 富 な 海 外 進 出 経 験タイプ 中国国内 マーケット 日本・欧米 マーケット 東南アジア 営業部門 営業部門 管理部門 管理部門 ★【縦組織】 日本本社内組織+中国工場(現地法人)内組織 【横組織】 工場・営業部門・管理部門⇒各部門の横連絡 ▶ 海外事業の目標と成果 目標 中国国内企業への販売の増加 中国工場の生産比率は福島(白川)工場からのシフトが早まり、すでに 90%となっています。 これは、中国工場の製品の品質 がすでに日本での生産品と変わらないものになっているからで、いい意味で予想外になっており、大きな戦力となっています。 今後は、足許でもある中国国内企業への積極的なアプローチにより、現地での売り上げのさらなるアップを図っていきます。 64