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「かけはし46号」(PDF文書)
回覧 第 46 号 か け は し 平成27年12月18日発行 ◆連 絡 先◆ ◆発 行◆ 平 少 年 セ ン タ ー 小名浜少年センター 勿来少年センター 常磐少年センター 内郷少年センター 四倉少年センター いわき市教育委員会事務局 生 涯 学 習 課 いわき市少年補導員 連 絡 協 議 会 ℡ 22-5431 ℡ 54-1890 ℡ 63-3467 ℡ 43-2305 ℡ 26-2974 ℡ 32-2920 第8回いわき市青少年育成大会 第8回いわき市青少年育成大会 が8月30日に文化センターにお いて開催され、少年補導員、市内 各学校の児童生徒・教職員・PT A関係者、各関係機関団体会員な ど、約310人が参加しました。 オープニングセレモニーでは、 第4回フラガールズ甲子園で初代 フラガール賞を受賞した、福島 県立湯本高等学校フラダンス部 「Welina Мahalo」による、若さ あふれるフラダンスステージが披 露され、大会に華を添えました。 意見発表では、平子絢菜さん (勿来高3年)が、学校で取り組 んでいるボランティア活動を通じ て、非行防止や地域の人々とつな がることの大切さについて述べる など、小・中・高生の代表五人が、 学校での活動や出来事、青少年が 関わった事件等について、日頃の 思いを発表し、参加者は熱心に聞 き入っていました。 未来を担う子どもたちは 社会の宝もの いわき市少年補導員連絡協議会 会長 松﨑 總一郎 私たち「いわき市少年補導員連 絡協議会」は、おかげをもちまし て、昨年、制度発足 50 周年を迎 えました。関係の皆様方には心よ り御礼を申し上げます。と共に、 又、心を新たに、青少年の健全育 成を目指して活動して参りたいと 思っています。 さて、昨今、低年齢層が絡んだ 記念講演では、上方落語協会理 事であり、また教員免許も有して 【意見発表者】 ・大竹花菜さん(汐見が丘小4年) いる落語家の桂文喬さんが、「考 えよう、育てよう、思いやりの心 ~笑える・学べる・楽しめる~」 「いじめを許さない」 ・宮下風香さん(赤井中3年) 「明るい社会をめざして」 をテーマにお話をされました。 桂さんは、笑いで会場を盛り上 げながら、自らの人格を愛する ことは他人の人格も認めること、 様々なルールを守ってこそ安全で 心豊かな社会になること等を参加 者に伝えました。 ・小澤梨奈さん(入遠野中3年) 「違いをこえて」 ・平子絢菜さん(勿来高3年) 「地域の方々とのつながりを大切に」 ・保田知美さん(四倉高2年) 「暴力防止へ ~私たちが心がけること~」 福島県立湯本高等学校「Welina Mahalo」によるフラダンスステージ 事件、事故を目の当りにして、本 当に悲しい、且つ、一抹の不安や 寂しさを感じるのは私ばかりでは ない・・・そう思います。加えて、 社会環境は、私たちが育った時代 とは全くと言えるくらいに変容し ています。携帯電話、インターネッ ト、ゲーム等、勿論、全てが上記 のような事件、事故に絡むもので はありませんが、その中で、私た ち大人が変わらなければ、子ども は変わらず、換言すれば、子ども たちの未来、そして、社会の宝も のである子どもたちの夢や希望 を、大人である私たちが摘んでし まうことになりかねません。 震災より4年以上経過した今、 時代を担う子どもたちを社会の一 員として、その役割を果たせるよ う教え導き、子どもたちの笑顔、 元気な姿や声を、決して絶やして はなりません。子どもたちを見守 り、支えながら、健全育成はもと より、安心して生活できる環境づ くりを目指し、関係の皆様方とよ り一層の連携を図りながら、今後 共活動して参りたいと思います。 『「やめようよ。」 言ってみせるよ こんどこそ』 平成 26 年度いじめ根絶 10 か条標語の部 最優秀賞 平 野 凛 《毎月第3金曜日は街頭補導活動強化の日/毎月第3日曜日は家庭の日》 平成27年12月18日発行 か け は し 第 46 号 ノスタルジーにしたくない 地域育成力 平西方部 補導員 小野 由子 少子化と言われる昨今ではありますが、地域の子 どもたちが安心して過ごせるよう、補導員の一人と して、見守っていきたいと思います。子どもは国の 宝であり、地域の宝ですから。 補導員になった当時を振り返り 小名浜方部 補導員 渡辺 容将 私が28年前初めて義父より補導員を引き継いだ 当時は、青色パトロール車はまだなく、公民館の事 「あのおんちゃんどうしてる?」時折帰省する長 男は必ず私に聞くのです。長男が子どもの頃、「た だいま」と学校から帰っても玄関にはカバンだけ。 そして間もなく「コラア何やってんだ!」と迫力満 点の叱り声。叱られた原因の多くはボールを拾うた め田畑に入ってしまうことでした。親の目の届かな い所でいつも見てくれている妙な安心感があったの を覚えています。自分の子でも他人の子でもダメな ことはダメと叱ってくれた、正に地域が子どもを育 成する姿がありました。おんちゃんは先日亡くなり ましたが、その大きな声は一児の父となった長男の 心に今でも響いていて、次世代へと受け継がれてい くと信じています。 務局の車で巡回補導をしていました。 当時の学生は、ヤンチャな高校生が多く、横町公 園の中や今のリスポ(昔の名店街やショッピングセ ンター)の周辺で喫煙をしていたことがありました。 その際、私は声かけ注意をして家に帰るように伝え て別れましたが、私も若気の至りで少し強い口調で 話をした覚えがあり、補導後に事務局より注意され、 それ以降少しずつ相手の目を見て優しく声かけする ようになりました。 10年の任期が終わり、補導員を辞めて2年後に 事務局より連絡を頂き、また補導員に復帰してから 今年で16年になります。これからは、少しでも青 少年非行防止のため「愛の一声」で子どもたちを見 守り、やさしい声かけをしたいと思います。 補導員を続けて 繋いでいくこと 内郷方部 補導員 能嶋 幸子 常磐方部 補導員 清水 明美 今年の夏も昨年同様、猛暑日が続きました。夏休 み中の街頭補導では、部活動に通う子どもたち以外 「若い人に頑張ってほしいの」更生保護女性会の 先輩からバトンを受け取り、少年補導員として活動 は、ほとんど見かけませんでした。夏休みの宿題を したり、あまりの暑さのせいで、家の中で過ごす時 間が多かったのだと思います。 私は、補導に関わって10年経ちましたが、我が を始めて3年が経ちました。私にも息子が2人いて、 日頃から地域の力で子どもたちの健全育成を図るこ とは大切だと考えていたので、迷わず参加させてい ただきました。 子も成人してしまうと、あまり中高生の情報が伝 わってこなくなり、現状に疎くなりがちです。月に 研修会やパトロール中にお聞きする先輩方のお話 は、とても勉強になります。『継続は力なり』とい 一度の補導日の巡回車の中で、視線は外に向けなが らも、アドバイザーさんや他の補導員の方々から、 他地域の状況や情報等を知り得ることができていま す。灯台下暗しの話も多々ありました。 いますが、次の世代へ繋ぐことは大事なことだと思 います。 私は午後2時からのパトロールが中心なので、小 学校低学年の下校時間に元気な子どもたちに出会い 『いじめの芽 育てぬ空気 摘む勇気』 平成 26 年度いじめ根絶 10 か条標語の部 優秀賞 樫 村 凛 第 46 号 か け は し 街頭補導活動リポート 平成27年12月18日発行 けに、いわき市の子どもたちが、地域の防災につい て考え、宿泊体験や、体験学習プログラムを通して、 ます。子どもたちの笑顔は、地域の大人が力を合わ 自ら考え、互いに助け合い生き抜くための力を育む 目的で始まりました。今年も、市内の小学4~6年 生30名程度を募集し、災害時を想定したサバイバ せて守っていかなければなりません。地域の力は繋 いでいくことで強くなると思いますので、次の世代 へバトンを渡すまで今後も頑張ります。 ル技術、宿泊体験、非常食や炊き出し体験などを2 日間に亘って楽しく学びました。 植田・錦・勿来・山田公民館と続き、私たちボラ 初心を忘れずに ンティアも4年目を迎えて、今回は少し余裕が出て きたせいか、子どもたちと楽しく話し合える時間も 作れたような気がします。2日目に行われた班対抗 防災オリエンテ-リングでは、自ら考え、互いに助 平東方部 補導員 渡邉 恭子 け合う各班のチームワークの良さが見受けられ頼も しく感じられました。 補導活動において最近思うこと 四倉・久之浜方部 補導員になり18年、月日の経つのは早いもので す。これまで続けることができたのも諸先輩方の良 きアドバイスや、研修視察など貴重な体験から、た くさんのことを学んだからだと思います。 初めての補導の時、「本当にこんな時間にこんな 所に高校生が」と驚きました。先輩方はさりげなく 「おはよう」と声をかけ、話を聞き、「じゃあ、気を 補導員 村田 陽子 私が補導活動を行うようになって随分長い年月が 経ちました。始めた頃は、町内をずっと徒歩で、海 岸の方まで歩いた事もありましたし、道すがら子ど もたちと話をする事も多々ありました。 今、私は午前の補導が比較的多いので、子どもた ちとの出会いも少なくなりました。しかし、遅れて 登校したり、再登校する子どもたちに声をかけると、 正直に遅れた理由を話してくれます。 ただ、今の子どもたちは、スマホを手に下を向き 耳にイヤホンを挿すため、後方から近づく車に気付 かずとても危険です。このような危険を未然に防ぐ ように、時代に応じた補導活動が必要だと思います。 つけてね」とやさしく見送っていました。声かけは 注意や叱ることではなく見守ることなんだと深く感 じました。今は青パトによる見せる補導で広く巡回 することが多くなりましたが、初心を忘れずやさし い気持ちで声かけをしながら、子どもたちを見守っ ていきたいと思います。 震災と子どもたち (4年目の夏が終わって) 勿来方部 補導員 三戸 進 7月18日~ 19日、勿来地区の防災サマーキャン プが、山田公民館で行われました。 思い起こせば、あの3.11東日本大震災をきっか 『手を伸ばす あなたの勇気が 笑顔呼ぶ』 平成 26 年度いじめ根絶 10 か条標語の部 優秀賞 鈴 木 美 歩 平成27年12月18日発行 か け は し フレッシュな新任補導員から一言 家庭のちかい 1つ 親も子も、早寝、早起 きして規則正しい生活 につとめます。 2つ 親も子も、進んであい さつするようにつとめ ます。 3つ 親も子も、何でも話し あえるようにつとめま す。 4つ 親も子も、家事を分担 し、役割を果たすよう につとめます。 5つ 親も子も、隣近所と仲 良くし、社会参加につ とめます。 (毎月第3日曜日は家庭の日です) 第 46 号 親には見えない 子どもの行動と犯罪 小名浜方部 補導員 吹田 幸一 私は、最近の少年犯罪や非行に ついて不安を感じます。なぜなら 今、少年犯罪が年々増え悪質化し ていると思うからです。こんな世 の中になってしまったのは、何か 理由があると思います。 友達や先輩の勧めでタバコやお 酒はやらないのかなどと言われた り、ストレスや不満などのため上 手に自己主張できないで非行に 走ってしまう・・・そのような少 年のために、大人はお手本になる 必要があります。 「おとな」の役割 常磐方部 補導員 土田 和恵 今年は「戦後70年」という言葉 をよく耳にしました。あの時代から 現在へ、子どもたちを取り巻く環境 (価値観や考え方等)は大きく変化 しました。しかし、いつの時代も環 境はおとなといわれる人々が創り出 すもので、だからこそその責任は大 きいのだと思います。 時の流れと共に子どもたちがお となへ、そして新たな子どもを育む という自然の摂理を思う時、改めて おとなとして果たしていく役割の重 要さを痛感しています。 uuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuu 「愛の一声」で住みよい地域づくり 今年の4月から、少年アドバイ ザーとして勤務しています。 少年犯罪で、以前多かったのは 窃盗(万引き・自転車盗)事件で したが、現在は万引き・自転車盗 ともに減少し、万引きは高齢者の いわき市少年アドバイザー 小針 利廣 犯罪として見られています。一方、 今年8月に大阪府で中1男女が被 害に遭う殺人事件が起きました が、少年が被害に遭う事件が全国 で発生しています。以前、三重県 でも同様の事件が起きており、何 時、いわき市で発生してもおかし くないので、注意が必要です。 このような事案を防止するた め、これからもアドバイザーとし ての巡回活動を通じ、少年に対す る「愛の声かけ」を継続し、安心 で安全な住みよい地域づくりに貢 献していきたいと思います。 街頭補導の状況 平成26年度の街頭補導における 内訳は、右のグラフのとおりです。 補導人数は39人で、25年度から 増加し、24年度に近い数字となっ ています。 行為別では、自転車二人乗りが 16人で最も多く、路上でのスケー トボード等の危険な遊び、及び夜間 のゲームセンターにおける不健全娯 楽が共に8人となっています。 編集 後記 昨今では、街中から子どもた ちの遊ぶ声が少なくなりまし た。 小学生 18% その他 19% 不健全 娯楽 20% 行為別 自転車 二人乗り 41% 危険な 遊び 20% 少子化は勿論の事、放射能へ の懸念による影響も、それに拍 車を掛けた事は間違いありませ ん。外で遊ばなくなってしまっ た子どもたちの中で、スマー トフォンなどによるゲームや LINE など保護者が分からない 『勇気出し 「私がいるよ」で いじめゼロ』 世代別 中学生 28% 高校生 54% ネット仮想空間で遊ぶ子どもた ちが増えてきました。 街中の補導に留まらず、ネッ トの危険地帯で遊ぶ子どもたち にも焦点をおき、変化する環境 に合わせたITによる補導の時 代がやって来ると思われます。 平成 26 年度いじめ根絶 10 か条標語の部 最優秀賞 中 村 綾 夏