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家庭用品安全対策の現状と課題

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家庭用品安全対策の現状と課題
資料3
家庭用品安全対策の現状と課題
平成20年12月2日
国民生活審議会 消費者安全に関する検討委員会 製品WG
厚生労働省医薬食品局
化学物質安全対策室
1
生活・産業を取り巻く化学物質
一次製品
一次製品
自動車
原
原料
料
石 油 (ナフサ) 鉱石
天然ガス 塩 石
灰石 動植物 水・
空気
中間原料
中間原料
苛性ソーダ 塩酸 メタノ
ール エチレン ベンゼン ト
ルエン キシレン 水素 亜
鉛化合物 クロム化合
物 など
社会のニーズ
社会のニーズ
プラスチック
合成繊維
香料 染料
農薬 肥料
塗料 溶剤
化粧品
医薬品
溶剤 接着剤
燃料
界面活性剤
合成洗剤
合成ゴム
殺菌剤
漂白剤
ガラス セラミックス
調味料
油脂製品
冷媒
船舶・鉄道車両 リサイクル・環境浄化
電子・家電製品
エネルギー
通信
農業
機械
食品・飲料
宇宙・海洋開発
内装・家具
医療・健康
住宅・建設
容器・包装
教育・保育
日用品・雑貨
レジャー・スポーツ
衣料
(社団法人日本化学工業協会資料を参考に作成)
2
化学物質の安全対策に関する法体系
曝露
有害性
環境経由
毒
劇
廃棄
法
大気汚染防止法
※4
※4
新規化学物質の事前審査では変異原性のみが対象
一般消費者の生活の用に供される製品が対象(「有害物質を含有する家庭用品の規制に関する法律」)
有害性のうち環境については水産動植物への著しい被害を対象
現時点では環境生物保全の観点からの化学物質毎の排出基準は定められていない
廃棄物処理法等
水質汚濁防止法
化学物質審査規制法
農薬取締法
※3
排出
土壌汚染対策法
建築基準法
家庭用品規制法 ※2
※1
※2
※3
※4
薬 事 法
(生活環境)
農薬取締法
環境
環境生物毒性
農薬取締法
変異原性
(発がん性)
毒 劇 法
労働安全衛生法 ※1
人健康
慢性毒性
消費者
食品衛生法
急性毒性
労働環境
※4
3
化学物質安全対策室の主な業務
化学物質審査規制法
人健康及び動植物に支障を
及ぼすおそれがある化学物質
による環境の汚染防止
化学物質の
安全・安心確保
急性毒性による健康
被害が発生するおそ
れが高いものを規制
毒物及び劇物取締法
有害物質を含有する家庭用品
について必要な規制を実施
家庭用品規制法
4
家庭用品安全対策の体系
苦情・意見
消費者
陳情・相談
都道府県・政令市・特別区
家庭用品衛生監視員
検査・監視・指導
製造業者
輸入業者
販売業者
指導
検査・監視・指導
国民生活センター
(財)日本中毒情報センター
モニター病院
情報
関連学会
提供
諸外国政府 等
調査依頼
報告
指導
助言・勧告等
厚生労働省
安全衛生自主基準の設定
有害物質の指定
基準の設定
監視指導
調査研究
報告
国立医薬品食品衛生研究所
諮問
業界団体
指導
連携
関係省庁
答申
薬事・食品衛生審議会
試験、研究等
5
厚生労働省の家庭用品安全対策
1 家庭用品規制法に基づく規制
2 業界自主基準の普及促進
3 安全確保マニュアル作成の手引き
4 家庭用品健康被害病院モニター報告
5 製品事故情報の報告・公表
6
家庭用品規制法に基づく基準(20物質)
塩化水素
硫酸
水酸化ナトリウム
水酸化カリウム
住宅用の洗浄剤で液体
状のもの(製剤たる劇物
を除く。)
塩化ビニル
メタノール
家庭用エアゾル製品
DTTB
ディルドリン
繊維製品のうち、おしめカ
バー、下着、寝衣、手袋、
くつした、中衣、外衣、帽
子、寝具及び床敷物
家庭用毛糸
ホルムアルデヒド
繊維製品のうち、おしめ、
おしめカバー、よだれ掛
け、下着、寝衣、手袋、く
つした、中衣、外衣、帽子、
寝具で24ヶ月以下の乳
幼児用のもの
繊維製品のうち、下着、
寝衣、手袋、くつした及び
たび
かつら、つけまつげ、つけ
ひげ又はくつしたどめに
使用される接着剤
トリフェニル錫化合物
トリブチル錫化合物
有機水銀化合物
繊維製品のうち、おしめ、おし
めカバー、よだれ掛け、下着、
衛生バンド、衛生パンツ、手袋
及びくつした
家庭用接着剤
家庭用塗料
家庭用ワックス
くつ墨及びくつクリーム
テトラクロロエチレン
トリクロロエチレン
家庭用エアゾル製品
家庭用の洗浄剤
APO
TDBPP
ビス(2,3-ジブロモプロピ
ル)ホスフェイト化合物
繊維製品のうち、寝衣、寝具、
カーテン及び床敷物
ジベンゾ[a,h]アントラセ
ン
ベンゾ[a]アントラセン
ベンゾ[a]ピレン
クレオソート油を含有する家
庭用の木材防腐剤及び木材
防虫剤
クレオソート油及びその混合
物で処理された家庭用の防腐
木材及び防虫木材
7
安全衛生自主基準
家庭用品規制法第3条(事業者の責務)に基づく
事業者による自主的な安全確保の取組み
これまでに
ウェットワイパー類
芳香・消臭・脱臭剤
家庭用カビ取り剤・防カビ剤 綿棒
生活害虫用殺虫剤
洗浄剤
家庭用シミ抜き剤
漂白剤
コンタクトレンズケア製品
について、業界団体が安全衛生自主基準を設定
8
安全確保マニュアル作成の手引き
平成7年7月の製造物責任法(PL法)の施行に伴い、
事業者による製品の安全確保レベルの向上を支援
「家庭用化学製品に関する総合リスク管理の考え方」
(平成9年)を基に製品群毎に作成
これまで、
防水スプレー(平成10年4月)
芳香・消臭・脱臭・防臭剤(平成12年3月)
家庭用カビ取り・防カビ剤(平成14年1月)
家庭用不快害虫用殺虫剤(平成17年7月)
について手引きを作成
9
家庭用化学製品の総合的リスク管理
設計段階のリスク管理
リスク要因の洗い出しとチェックリスト化
各ハザードのリスク評価
リスクの許容性評価
リスク削減の検討
市販後のリスク管理
情報の収集
リスク管理
健康被害事例の調査
リスクコミュニケーション
情報の提供とフィードバック
フィードバック体制の整備
消費者の理解と安全行動の推進
リスク削減技術の開発
フェイルセーフ・フールプルーフの採用
ポジティブリストの採用
品質保証
品質保証システムの整備
10
家庭用品健康被害病院モニター報告制度
家庭用品等による健康被害の実態を把握し公表することにより、
家庭用品の安全対策を一層推進することを目的として、家庭用品
に係る健康被害病院モニター報告制度を昭和54年度から実施
皮膚科8病院、小児科8病院、(財)日本中毒情報センターの協力
を得て健康被害情報を収集
モニター病院の医師が家庭用品等による健康被害と考えられる
事例(皮膚障害、小児の誤飲事故)について、また、(財)日本中
毒情報センターが家庭用品等による吸入事故等と考えられる事
例について、厚生労働省に報告
11
製品事故情報の報告・公表制度
平成19年5月、改正消費生活用製品安全法に基
づく製品事故の報告・公表制度が発足
製造(輸入)事業者は重大製品事故について主務
大臣に報告
主務大臣は、報告された重大製品事故のうち家庭
用品規制法で対応すべきものと認めるときは厚生
労働大臣に通知
厚生労働省は通知された重大製品事故の内容を
速やかに公表
12
重大製品事故情報報告等の例
平成19年5月10日
卓球ラケット用接着剤の使用に伴う重篤な被害の発生について
平成19年6月1日∼
デスクマットの使用に伴う重大製品事故について(第1報∼第11報)
平成19年6月12日
スプレーのりの使用に伴う重大製品事故について
平成20年1月11日
組み立て式ベッドの使用に伴う重大製品事故について
平成20年8月11日
塗料の使用に伴うものと疑われる重大製品事故について
13
今後の課題
1 規制基準等の計画的整備
2 業界の自主的取り組みの普及促進
3 関係機関との連携強化
4 調査研究機能の強化
5 情報発信機能の強化
14
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