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生活保護の現況と課題 ファイナルセーフティネットと政策的インプリ

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生活保護の現況と課題 ファイナルセーフティネットと政策的インプリ
三重県議会議員勉強会
資料①(抜粋)
「子どもの貧困」の連鎖を断つ
2016(平成28)年9月21日
関西国際大学教育学部
道 中
隆
※子どもの貧困対策調査特別委員会において使用した箇所を、参考資料として会議録に添付。
1
(2) 母子世帯の消費性向
ディーセントな生活機能
C’
スティグ
マによる
抑制
平均所得世帯の潜在能力
A’
X = C> B> A
被保護母子世帯
社会的抑制・経済的抑制が
B’
働いた場合
X=
C> B>A
>a
低所得母子世帯
0
a
(著者作成)
Y = C ’ > A ‘> B ‘
A
B
C
社会活動・将来設計機能
272
2 対象はどんな子ども?
(1)どんな子どもが対象
スーパーハイリスク層
ポピュレーション
アプローチ
貧困層
低所得層
ハイリスクアプローチ
非貧困層
グランドデザイン
※公衆衛生、保健・医療領域で採用されている対象領域をとらえる場合の概念
を モデル図として示した。
31
(2) 子どもの貧困対策に向けた教育の支援
【子どもの貧困対策ビジョン】
《普遍的対策》
ポピュレーションアプローチ
《選別的対策》
ハイリスクアプローチ
スーパーハイリスク
緊急度・優先度の高いスーパー
ハイリスク層
32
4 貧困とアウトカムをつなぐ経路
【貧困問題】
低所得
情報の不足 社会ネットワークの欠如
経 路
要 因
栄 養
医療へのアクセス
家庭環境
親のストレス
学習資源の不足
住居の問題
近隣地域
意 識
親の就労状況
文化 その他
(Path)
主 な内 容
低体重出産 栄養不足 鉄分不足
発見の遅れ 治療の遅れ 予防欠如
乏しい刺激 ロールモデルの欠如
親のメンタルヘルス 家庭内不和 虐待・ネグレクト
教育費不足 親による勉強指導の不足
不十分な広さ 勉強場所の欠如 頻繁な転居
犯罪・暴力 劣悪な学校 公害 ロールモデルの欠如
意欲の欠如、親の教育へのインセンティブ(無関心) 、自己効力感欠如
コンピテンシーの未成熟性
子育て時間の不足 保育の不足
アウトカム
アウトカム(健康、学力、所得、幸福度)
出典 : Seccombe(2007,和訳小西)の図をもとに筆者追加
5 42
11 《尼崎市社会的な居場所づくり支援事業》
地域・居場所
様々な悩み
「よろず相談」
【地域の住民組織】
《 学習支援事業 》
プログラムの実施=関西国際大学教育学部
教員免許資格者
ボランティアグループ
・関西国際大学
・京都大学
・同志社大学
・立命館大学
・大阪市立大学
・龍谷大学
報
告
【多面的な支援】
尼崎市・生活支援
(こども家庭支援課)
保健センター
支 援
対 象
地 域
の 拡 大
ボランティア団体
関西国際大教育学部
・支援プログラム作成
・各種支援
・アセスメント分析
・支援方向の確立
尼崎市福祉事務所
・JRたちばな駅 すこやかプラザ
・阪神「シンホニー研修室」
・武庫之荘教室(2015)
民生委員・児童相談
主任児童員
《学術研究機関》
管理運営者の設置
【居場所の設定・学習支援】
地域各種団体
(老人会・青年会議所等)
【運営管理】
NPO法人
シンフォニー
ハローワーク・マザーズコーナー
地域社会福祉協議会
PTA
【社会福祉施設】
協議会
【養育支援】
・健康管理
児童福祉施設
・メンタルケア相談
母子センター
・就労意欲増進
児童相談所
・インセンティ再確立
心理カウンセラー
キャリアカウンセラー
【保育所、幼稚園、小学校、中学校】
6
58
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•
7 今後の課題
イギリス、アメリカやカナダなど貧困世帯への包括的な支
援を導入し、すでに評価システムの検証段階にある国が増え
るなか、わが国は世代間の貧困連鎖防止に向けた政策の取り
組みは十分でない
政策形成に必要な実態把握や基礎的なデータによる実証研
究が遅れており研究蓄積がない。実証データに基づく政策
マクロ研究による事実の把握とそれに基づく政策、支援プ
ログラムの開発が求められる
子どもの成育環境を整備していくためにも、すべての子ど
もと家庭に最善の環境を保障することを目標とした、虐待等
の不安定な家庭といった、劣悪な環境にいる子どもたちへの
セーフティネットの確保、質の高いサービスを確実に保障す
る仕組みを導入する必要
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