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線形代数学B 演習問題
線形代数学 B 演習問題 1. 次の連立方程式を解け. { { x + y = 200 (1) x + y = 200 (2) x + 1.001y = 200.1 x + 1.001y = 200.2 2. 次の行列を行基本変形により簡約化して,その階数を答えよ. 1 3 5 3 9 1 13 2 6 11 2 6 1 7 (1) (2) −3 −9 −14 −1 −3 0 −5 3 4 16 3. 次の行列の行列式を求めよ.ただし,ω は x3 = 1 の解のうち 1 とは異なるものとする. ) ( 2 −3 −4 3 −2 (2) 1 0 −2 (1) 4 1 0 −5 −6 1 1 (3) 3 −2 1 −1 3 2 −3 1 1 1 −1 3 −1 2 1 ω ω2 ω3 ω ω2 ω3 1 (4) ω 2 ω 3 1 ω ω3 1 ω ω2 sin θ cos φ sin θ sin φ cos θ (5) r cos θ cos φ r cos θ sin φ −r sin θ −r sin θ sin φ r sin θ cos φ 0 1 + x1 y1 x 1 y2 x2 y1 1 + x2 y2 . . .. .. (6) xn−1 y1 xn−1 y2 y1 y2 ··· ··· .. . x1 yn−1 x2 yn−1 .. . ··· ··· 1 + xn−1 yn−1 yn−1 x1 yn x2 yn .. . xn−1 yn yn 4. 2 つの行列 A, B を 0 a b A = a 0 c , b c 0 2 a + b2 bc ac a2 + c2 ab B = bc 2 ac ab b + c2 とおく. (1) A2 = B であることを示せ. (2) det B を求めよ. 1 5. 次のベクトルの組は1次独立であるかどうかを調べよ. ( ) ( ) ( ) 2 1 1 1 3 2 (1) a1 = , a2 = , a3 = (2) a1 = 1 , a2 = −1 , a3 = 2 2 2 1 1 1 3 1 1 0 , a2 = −1 (3) a1 = −1 1 2 1 1 5 (4) a1 = 1 , a2 = −1 , a3 = 1 1 −1 6. 次の集合 L が R3 の部分空間であるかどうかを調べよ. また,部分空間になっているものについては その次元を求めよ. x1 (1) L = x2 ∈ R3 x3 2 2 2 x1 + x2 + x3 5 1 7. (発展)2 つの平面ベクトル ⃗a = x1 (2) L = x2 ∈ R3 x3 3x1 − x2 = x3 ( ) ( ) a1 ⃗ b , b = 1 が 1 次独立であるための必要十分条件は a2 b2 ⃗a = \ ⃗ 0, ⃗b = \ ⃗ 0, ⃗a /\/ ⃗b であることを証明せよ. \ V2 かつ 8. V1 と V2 はともに Rn (n = 3) の部分空間で,V1 = dim V1 = dim V2 = n − 1 であるとする.このとき,dim(V1 ∩ V2 ) = n − 2 であることを証明せよ. 9. (発展)A を n 次正方行列で,A2 = A を満たすものとする. V = {x ∈ Rn | Ax = 0}, W = {x ∈ Rn | Ay = x となる y ∈ Rn が存在する } とおくとき,以下の設問に答えよ. (1) V, W はともに Rn の部分空間であることを示せ. (2) Rn = V ⊕ W であることを示せ.(Hint:x = (x − Ax) + Ax と表せることを利用する) ただし,Rn = V ⊕ W とは Rn = V + W かつ V ∩ W = {0} となることである. 2 10. 次の写像は線形写像であるかどうか答えよ. ( ) ( ) x1 2x2 2 2 (1) f : R → R , f ( )= x2 3x1 − 4x2 ( ) x (3) f : R → R, f ( 1 ) = 4x1 + 3x2 x2 ( ) x 2 (5) f : R → R, f ( 1 ) = sin x1 + ex2 x2 2 ( ) x1 x (2) f : R2 → R3 , f ( 1 ) = x2 x2 x1 + 1 ( ) x (4) f : R2 → R, f ( 1 ) = x21 + x2 x2 ( ) 2x 2 (6) f : R → R , f (x) = −x 11. 線形写像 f, g は次の条件をみたしている. f : R2 → R3 , g : R2 → R3 , ( ) 1 1 f( ) = 2 , 0 3 ( ) 1 2 g( ) = 2 , 1 1 ( ) 4 0 f( ) = 5 1 6 ( ) −1 5 g( )= 0 3 1 ( ) ( ) x1 x このとき,f ( ), g( 1 ) を具体的に x1 , x2 の式で表せ. x2 x2 12. 次の線形写像 f の Im(f ) と Ker(f ) の次元を求めよ. ( ) x1 x1 − 3x2 + x3 3 2 (1) f : R → R , f ( x2 ) = 2x1 + 5x2 − x3 x3 x1 x − 2x − x 1 2 3 x2 x2 + x3 + x4 (2) f : R4 → R3 , f ( x3 ) = x1 − 3x2 − 2x3 − x4 x4 13. (発展)写像 f : R → R が線形写像ならば,ある実数 a を用いて f (x) = ax (x ∈ R) の形で表されることを示せ. また,一般に線形写像 f : Rn → Rm は実数を成分にもつ m × n 行列 A を用いて f (u) = Au の形で表されることを示せ. 3 (u ∈ Rn ) ( ) x1 2x + x 1 2 14. 線形写像 f : R3 → R2 , f (x2 ) = について,以下の問いに答えよ. x2 + 3x3 x3 ( ) ( ) 1 0 0 1 0 3 2 (1) R の標準基底 0 , 1 , 0 と R の標準基底 , に関する f の表現行列 0 1 0 0 1 を求めよ. ( ) ( ) −1 1 1 −1 −1 3 2 1 , −1 , 1 と R の基底 , に関する f の表現行 (2) R の基底 1 −1 1 1 −1 列を求めよ. 15. 次の行列に逆行列があればそれを求め,ないものはその理由を述べよ. ( ) ( ) −3 4 −2 2 −3 (1) (2) (3) −2 3 1 −4 6 2 2 1 −1 3 −4 −3 4 1 3 (5) −2 2 (6) (4) 1 −2 2 2 1 1 2 −1 0 −2 3 1 1 −1 2 1 1 1 2 −1 −1 −1 0 3 0 −2 1 4 (7) (8) (9) −3 −1 −2 1 0 −1 0 −2 −2 −1 0 0 1 3 1 1 1 2 16. 次の行列の固有値を求めよ. 6 −3 −7 2 2 −6 1 (1) −1 2 (2) 0 −1 2 0 −2 3 5 −3 −6 1 2 1 1 3 −2 (4) −1 4 1 (5) −3 13 −7 2 −4 0 −5 19 −10 0 0 0 1 −4 0 0 3 −2 0 −2 0 3 −1 0 −3 (7) (8) 3 1 3 −1 0 0 −1 0 −2 0 0 3 −6 0 0 5 3 2 1 2 −1 1 −1 −1 −2 1 2 3 2 0 −4 (3) 2 −2 −4 −4 8 6 5 −2 4 0 2 (6) 2 −2 1 −1 −1 −1 −1 −2 1 1 1 0 (9) 2 1 2 2 1 1 0 3 17. 問題 16 の行列について,各固有値の固有空間の次元を求めよ. また,行列が対角化可能かどうか判定し,可能なものは対角化せよ. 4 2 2 2 1 −1 −1 1 2 2 −1 −2 2 線形代数学 B 演習問題解答 1. (1) x = y = 100 (2) x = 0, y = 200 2. 階段行列は一例で他にも考えられるが,階数はすべて同じになる. 1 0 0 1 3 0 0 0 1 0 (2) (1) 0 0 1 0 階数は 3 0 0 1 階数は 3 0 0 0 1 0 0 0 3. (1) 11 (2) −18 (4) (ω − 1)3 (3) 98 (6) 第 n 行の xk 倍を第 k 行から引くと (k 1 0 0 1 .. .. . . 0 0 y1 y2 (5) r2 sin θ = 1, 2, · · · , n − 1) ··· 0 0 ··· 0 0 .. .. .. . . . ··· 1 0 · · · yn−1 yn と変形できるから,行列式は yn となる(各自確かめよ). 4. (1) 直接計算すればよい (2) サラスの公式より det A = 2abc である.よって,行列式の性質 det(XY ) = (det X)(det Y ) を利用して det B = det(A2 ) = (det A)2 = 4a2 b2 c2 (直接 det B を計算してもよいが,やや面倒) 5. (1) 1 次独立ではない (a1 − 3a2 + 4a3 = 0 etc.) (2) 1 次独立である (並べた行列の行列式が −9 または階数 3) (3) 1 次独立である (並べた行列が階数 2) (4) 1 次独立ではない (並べた行列の行列式が 0 または階数 2) 5 6. (1) L は部分空間ではない.何でもよいが,例えば 1 2 a = 0 ∈ L だが 2a = 0 ̸∈ L 0 0 \ ∅ であって (2) L は部分空間である.実際に L = i. u, v ∈ L =⇒ u + v ∈ L ii. c ∈ R, u ∈ L =⇒ cu ∈ L が成り立つことを確認すればよい(各自確かめよ). また,L に属する任意のベクトル a は x1 x1 1 0 x2 a = x2 = = x1 0 + x2 1 x3 3 −1 3x1 − x2 と表せるので,例えば 1 a1 = 0 , 3 0 a2 = 1 −1 が L の基底となることを示せばよい(各自確かめよ.また,基底の組は他にもある). よって,L の次元は 2 である. \ ⃗ \ ⃗ 0, ⃗b = 0 であ 7. 平面ベクトル ⃗a, ⃗b が 1 次独立であるとする.このとき,定義よりまず ⃗a = ⃗ ⃗ ⃗ ⃗ る.次に,もし a // b であると仮定すると,b = k a となる実数 k が存在する.これより k⃗a − ⃗b = ⃗0 となるが,これは自明でない線形結合をもたないこと(1 次独立の定義)に矛盾する.ゆえ に,⃗a /\/ ⃗b が成り立つ. \ ⃗ 逆に ⃗a = 0, ⃗b = \ ⃗ 0, ⃗a /\/ ⃗b であるとする.このとき c1⃗a + c2⃗b = ⃗0 \ 0 と仮定すれば とおくと,もし c2 = ⃗b = − c1 ⃗a c2 となってしまうので,これは ⃗a /\/ ⃗b に矛盾する.したがって c2 = 0 であり,c1⃗a = ⃗0 より c1 = 0 が成り立つ.よって,自明な線形結合しかもたないので ⃗a, ⃗b は 1 次独立である. \ V2 より V1 ( V1 + V2 ⊂ Rn であるから 8. V1 = n − 1 = dim V1 < dim(V1 + V2 ) 5 dim Rn = n よって,dim(V1 + V2 ) = n となる.ゆえに,次元公式 dim(V1 + V2 ) = dim V1 + dim V2 − dim(V1 ∩ V2 ) より dim(V1 ∩ V2 ) = dim V1 + dim V2 − dim(V1 + V2 ) = (n − 1) + (n − 1) − n = n − 2 6 9. (1) V について \ ∅ • A0 = 0 より,0 ∈ V なので V = • u, v ∈ V とすると A(u + v) = Au + Av = 0 + 0 = 0 であるから,u + v ∈ V • c ∈ R, u ∈ V とすると A(cu) = cAu = c0 = 0 であるから,cu ∈ V よって,V は Rn の部分空間である. W について \ ∅ • A0 = 0 より,y = 0 とすればよいので,0 ∈ W となる.ゆえに W = • u, v ∈ W とすると,u = Ay1 , v = Ay2 となる y1 , y2 ∈ Rn が存在する.よって u + v = Ay1 + Ay2 = A(y1 + y2 ) より,y = y1 + y2 とすればよいので,u + v ∈ W • c ∈ R, u ∈ W とすると,u = Ay1 となる y1 ∈ Rn が存在する.よって cu = cAy1 = A(cy1 ) より,y = cy1 とすればよいので,cu ∈ W よって,W は Rn の部分空間である. (2) V + W ⊂ Rn は明らかなので,逆の包含関係を示す.任意の x ∈ Rn に対して x = (x − Ax) + Ax と表してやると,A2 = A より A(x − Ax) = Ax − A2 x = Ax − Ax = 0 ∴ x − Ax ∈ V また,Ax ∈ W であるから x = (x − Ax) + Ax ∈ V + W よって,Rn ⊂ V + W なので,Rn = V + W が成り立つ. 次に,V ∩ W = {0} であることを示す.{0} ⊂ V ∩ W であることは (1) よりわかる ので,逆の包含関係を示す.任意の x ∈ V ∩ W をとると,x ∈ V より Ay = x となる y ∈ Rn が存在し,x ∈ W より Ax = 0 となる.よって x = Ay = A2 y = A(Ay) = Ax = 0 より,x = 0 である.ゆえに,V ∩ W ⊂ {0} であるから,V ∩ W = {0} が成り立つ. 以上のことより,Rn = V ⊕ W (直和)となることが示せた. 7 10. 線形写像であるものは (1), (3), (6) の 3 個 ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) 1 0 x1 1 0 11. e1 = , e2 = とおくと, = x1 + x2 = x1 e1 + x2 e2 と表せるから 0 1 x2 0 1 ( ) 1 4 x1 + 4x2 x f ( 1 ) = f (x1 e1 + x2 e2 ) = x1 f (e1 ) + x2 f (e2 ) = x1 2 + x2 5 = 2x1 + 5x2 x2 3 6 3x1 + 6x2 ( ) ( ) ( ) 2 5 x a1 = , a2 = とし, 1 = c1 a1 + c2 a2 と表せたとすると 1 3 x2 ( ) ( )( ) x1 2 5 c1 = 1 3 x2 c2 ( ) ( )−1 ( ) ( )( ) c1 2 5 x1 3 −5 x1 ∴ = = 1 3 −1 2 c2 x2 x2 よって, c1 = 3x1 − 5x2 , c2 = −x1 + 2x2 となる.ゆえに ( ) 1 −1 4x1 − 7x2 x g( 1 ) = g(c1 a1 + c2 a2 ) = c1 g(a1 ) + c2 g(a2 ) = c1 2 + c2 0 = 6x1 − 10x2 x2 1 1 2x1 − 3x2 なお,表現行列の考え方を用いると(本質的には同じであるが)簡単に答えは求められる. 12. (1) 線形写像 f は行列を用いて ) x1 ( x1 1 −3 1 x2 f (x2 ) = 2 5 −1 x3 x3 と表せる.この行列は行基本変形により ( ) ( ) 1 −3 1 1 −3 1 7−→ 2 5 −1 0 11 −3 となり,階数は 2 である.よって,dim(Im(f )) = 2 となる. また,dim(Ker(f )) = 3 − 2 = 1 である. (2) 線形写像 f は行列を用いて x1 x1 1 −2 −1 0 x2 x2 1 1 f ( ) = 0 1 x3 x3 1 −3 −2 −1 x4 x4 と表せる.この行列は行基本変形により 1 −2 −1 0 1 −2 −1 0 1 −2 −1 0 0 1 1 1 7−→ 0 1 1 1 7−→ 0 1 1 1 1 −3 −2 −1 0 −1 −1 −1 0 0 0 0 となり,階数は 2 である.よって,dim(Im(f )) = 2 となる. また,dim(Ker(f )) = 4 − 2 = 2 である. 8 13. f : R → R を線形写像とする.a = f (1) とおくと,任意の実数 x について f (x) = f (x · 1) = xf (1) = ax となる.よって,線形写像はこの形しかない. 一般の場合については各自確かめてみよ.問題 11(1) の考え方がヒントとなる. ( ) 2 1 0 14. (1) 0 1 3 (2) 与えられた基底に関する f の表現行列は ( ) ( )−1 ( ) −1 1 1 5 5 1 − −1 1 2 1 0 2 2 2 1 −1 1 = 3 3 1 −1 −1 0 1 3 − − − 2 2 2 1 1 −1 となる. (余力があるものは基底となっていることも確認せよ) 15. 与えられた行列の右側に単位行列をつけて,左半分が単位行列となるように行基本変形すれ ば右半分に逆行列が現れる.左半分が単位行列にならないときは,正則でないことになる. 1 2 2 例えば A = 2 0 2 の逆行列は 1 1 0 1 2 2 1 0 0 1 2 2 1 0 0 1 2 2 1 0 0 2 0 2 0 1 0 7−→ 0 −4 −2 −2 1 0 7−→ 0 1 2 1 0 −1 1 1 0 0 0 1 0 −1 −2 −1 0 1 0 −4 −2 −2 1 0 2 1 0 0 − 13 31 3 1 0 −2 −1 0 2 1 0 −2 −1 0 2 1 1 1 0 −1 7−→ 0 1 2 1 0 −1 7−→ 0 1 0 3 − 3 31 7−→ 0 1 2 1 1 − 23 0 0 6 2 1 −4 0 0 1 1 3 6 0 0 1 13 − 23 6 1 1 2 −3 3 3 −2 2 4 1 2 −2 2 となる. より,A−1 = 13 − 13 31 = (各自確かめよ) 6 2 1 −4 1 1 −2 3 6 3 問題の解答は以下の通り. (1) 1 10 ( 1 2 −3 4 ) 4 2 0 (4) 1 −3 −4 5 10 −5 0 5 1 1 0 1 0 −2 1 −1 (7) −1 0 −1 0 1 1 0 2 (2) 存在しない 1 3 2 6 3 (5) 2 −2 −5 −2 −1 0 0 1 18 2 3 −14 (8) −6 −1 −1 5 −9 −1 −2 7 9 1 0 2 (3) 0 1 1 2 −1 2 (6) 存在しない (9) 存在しない 16. 固有多項式(特性多項式)は次のようになる. (1) (λ − 1)(λ + 1)(λ − 2) ∴ λ = 1, −1, 2 (2) (λ − 1)2 (λ − 2) ∴ λ = 1, 1, 2 (3) (λ − 2)3 ∴ λ = 2, 2, 2 (4) (λ − 1)(λ − 2)2 ∴ λ = 1, 2, 2 (5) (λ − 1)2 (λ − 2) ∴ λ = 1, 1, 2 (6) (λ − 1)2 (λ − 2) ∴ λ = 1, 1, 2 (7) (λ − 1)2 (λ − 2)2 ∴ λ = 1, 1, 2, 2 (8) (λ − 2)(λ + 1)3 ∴ λ = 2, −1, −1, −1 (9) (λ − 1)3 (λ − 2) ∴ λ = 1, 1, 1, 2 17. n 次正方行列 A の固有値 λ の固有空間を E(λ) とする.A が対角化可能かどうかについて は,すべての固有値 λ について dim E(λ) が固有方程式における λ の重複度と等しいかを 調べればよい.その際,固有空間の次元に関して dim E(λ) = n − rank(A − λI) が成り立つことを利用する.対角化には固有ベクトルからなる基底を求めて,それを並べた ものを P とし,P −1 AP を計算すればよい. (重要なので講義でしっかりと勉強すること) (1) dim E(1) = 1 dim E(−1) = 1 dim E(2) = 1 =⇒ 対角化可能 \ 2 (2) dim E(1) = 1 = dim E(2) = 1 =⇒ 対角化不可能 \ 3 (3) dim E(2) = 1 = =⇒ 対角化不可能 (4) dim E(1) = 1 dim E(2) = 2 =⇒ 対角化可能 \ 2 (5) dim E(1) = 1 = dim E(2) = 1 =⇒ 対角化不可能 (6) dim E(1) = 2 dim E(2) = 1 =⇒ 対角化可能 (7) dim E(1) = 2 dim E(2) = 2 =⇒ 対角化可能 (8) dim E(2) = 1 dim E(−1) = 3 =⇒ 対角化可能 \ 3 (9) dim E(1) = 2 = dim E(2) = 1 =⇒ 対角化不可能 10