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2005 年度 地方自治土曜講座 「コミュニティビジネスと建設帰農」 −北海道の事例に日本の先端を学ぶ− ■■■ プ ロ グ ラ ム ■■■■■■■■■■■■■■ 10:00-11:10 講 演 松本 懿さん(酪農学園大学教授) 「地方発のビジネス∼地域活性化へ」 11:10-11:50 事例報告1 佐藤 吉彦さん(標茶町職員) 「地方発、産官学共同から生まれた環境ビジネス−カムイウッド の開発・販売」 (昼休み 1 時間) 12:50-14:50 事例報告2∼4 橋場 利夫さん(風連町/橋場建設・五大農園) 「建設業から低農薬栽培の大規模農業へ進出」 山北 博明さん(北檜山町/北工建設・ヒルトップファーム) 「建設業の異業種参入の先駆事例―羊牧場とレストラン」 飯野 政一さん(大樹町農業協同組合) 「農協と建設業とによる新たな地域連携 ―農業コントラクター」 14:50∼16:10 質疑応答 (進行)神原 勝さん(北海学園大学教授) (参加)松本 懿さん、佐藤 吉彦さん、橋場 利夫さん、 山北 博明さん、飯野 政一さん 地方自治土曜講座実行委員会 1 講 演 10:00-11:10 酪農学園大学教授 松本 懿(まつもと あつし) テーマ「地方発のビジネス∼地域活性化へ」 1 はじめに ・ せめて面白く! ・ 関満博『地域産業の未来∼21 世紀型中小企業の戦略』:海外進出、中小企業ネットワーク (共同受注グループやカタログ通販等)、オンリーワン、身の回りから(環境・介護等) ・ 業績(売上等)は企業の諸活動のもっとも弱いもので決定される!! ・ 変化が常態∼お客様は浮気者!? 会社に寿命があるのではなく、製品・サービスや事業 に寿命がある。地場産業の歴史は、イノベーション(事業転換)の歴史!! ・ 道内建設業の多角化 * 状況:道・道建協『建設業等の新分野進出・多角化事例集<第2集>』(H15.9) 全 146 件=一次関連 45 件、環境・リサイクル 41 件、健康福祉 10 件、建設関連 25 件、 情報・通信4件、文化・レジャー・観光9件、その他の分野 31 件 * 問題点・課題:同上『平成 15 年度建設業等の新分野進出ゼミナール報告書』(H16.3) ①顧客の開拓・マーケティング②人材育成・確保、教育③製品・技術・サービスの企 画開発 2 事業の核心 ・ 顧客の問題解決∼「お役立ち」競争 ・ ニーズに応える ・ ニーズを創る 3 多角化ないし事業転換のポイント ・ 関連型多角化(技術、市場) ・ 非関連型多角化 ・ 多角化展開の方法 4 成功している研究開発型ベンチャーに学ぶ ・ 吉川智教:第1回日本ベンチャー学会全国大会(98 年 12 月 15 日) 『日本における研究開発型ベンチャー企業成立のための主要条件』 ・ 成功している企業の特徴:技術と市場、新製品開発(市場性・差別化)、新製品の寿命、市 場規模、生産システム、連続的に新製品開発に成功するシステム ・ 成立の主要要件:連続的な新製品開発、営業活動、シード技術の適用、新製品の生産、リ スク・マネー、人材 5 コミュニティビジネスを巡って ・ 成功の要件と経営上の課題 ・ 04 土曜講座:松下圭一「NPOへの手助けは間違い、放っておけばいい」(道新 04.7.4) 6 まとめ 2 別紙資料 (講師紹介) ●松本 懿(まつもと あつし) 1946年 北海道生まれ 1968年 北海道生産性本部(教育事業部主事、主任研究員) 1977年 (社)北海道未来総合研究所(設立から参画∼主任研究員、次長、所長) 1990年 北海道文理科短期大学(現在の酪農学園大学短期大学部)助教授 1999年 酪農学園大学 2000年 環境システム学部 〃 助教授 教授 現在に至る 担当「経営学」および「企業論」 〈所属学会〉 日本経営学会、日本ベンチャー学会、北海道自治体学会、自治体学会、日本自治学会、 日本マーケティング協会特別会員など 〈公職等〉 北海地域づくりアドバイザー、江別市行政改革推進委員会副委員長、北海道生産性本部理事、 (社)北方圏センター理事 など多数歴任 〈主な著書等〉 「挑戦する北海道企業」 (日本能率協会)、 「経営学」 (横山出版)、 「経営戦略」 (横山出版) 「地域づくりの要諦」(横山出版)、 「議会に風穴をあけたヤツら」(グリーンシード 21)、 「北の挑戦∼一村一品運動はいま∼」(北海道市町村振興協会)、 「北海道再生のシナリオ∼北海道創世ビジョンの提言」(北海道雇用経済研究機構) 3 など 実践報告1 11:10-11:50 標茶町職員 佐 藤 吉 彦(さとう よしひこ) テーマ「地方発、産官学共同から生まれた環境ビジネス−カムイウッドの開発・販売」 1 地域の有志の思いから地域ゼロエミッション研究会の発足 ① 地域を取り巻く状況 ・ 公共事業依存からの脱却 ・ 企業誘致の限界 ・ 地域における廃棄物処理問題 カラマツ間伐材の有効利用 酪農における家畜ふん尿処理(法施行2004年10月末) 農業用廃プラスチックの適正処理 ・ 釧路湿原の上流域45%、釧路川、西別川及び別寒辺牛の3河川の上 中流域のまちとしての環境保全の課題 ② カムイの歩み ・ 釧路公立大学 小磯修二地域経済研究センター長との出会い →2000年「産業廃棄物リサイクル事業研究会」発足 活動の理念→ 地域ゼロエミッション の確立をめざす ・ 2001年「しべちゃゼロエミッション21研究会」 北海道経済産業局のコーディネート支援事業に挑戦 ・ 2002年4月 カムイ・エンジニアリング㈱設立 大学発環境ベンチャー企業として誕生 ③ 2 アイン(株)総合研究所(西堀社長)との運命的な出会い ・ 過去の熱帯雨林の伐採に対する反省→地球環境再生をめざす技術開発会社に。 ・ 1,200件に及ぶ特許出願 ・ 釧路湿原の上流で、環境に取り組む起業化に共感→技術提携 会社設立から工場建設まで、1 年5月で実現 ①新規研究開発のための資金調達 ・2002年 経済産業省 地域新産業創造活動事業に挑戦 牧草と廃プラスチックから新しいリサイクルボード開発(特許申請) ②工場建設資金調達に苦戦 ・ 新たな資金調達方法として縁故私募債に着目 (コミュニティ・エンジェル) 34名から約1億円の資金調達に成功→金融機関の協調融資へ ・ 2003年8月 標茶工場竣工 4 3 カムイウッドの誕生 ① カムイウッド(熱可塑性木質複合材製品)の開発 ・ 原材料の全てが廃棄物、接着剤を一切使わず、水を使わない廃プラ洗浄 ・ 剛性、曲げ強度、表面硬度、耐水性、寸法安定性、耐熱性、耐寒性、 リサイクルが可能 ②2005年 北海道認定リサイクル商品 4 カムイの経験から ① 産学官の連携とコーディネート機能 ② 技術発からニーズ発へ ③ ベンチャービジネスを支える環境 (講師紹介) ● 佐藤吉彦(さとう よしひこ) 標茶町役場職員 1957年 標茶町生まれ 1981年 北海道教育大学卒業 1992年 総務課行政開発係長 1998年 振興課企画調整係長 2003年 企画財政課長 同年標茶町役場に採用 1997年に「地方自治土曜講座 in くしろ」の代表 5 実践報告2 12:50-13:30 橋場建設(株)社長 橋 場 利 夫(はしば としお) テーマ「建設業から低農薬栽培の大規模農業へ進出」 五大農園㈱ 事例報告参考資料 建設業から農業生産法人を設立。企業としての農業を目指す! 1.保有面積 517,586 ㎡(51.7ha)(※賃貸 216,444 ㎡含む) 2.耕作面積 383,150 ㎡(38.3ha)(詳細は別紙) 営農上の課題 1. 農地の確保と作付け品種の設定(露地栽培、ハウス栽培) 2. 農業技術の習得と作業人材の確保 3. 生産物の高品質化(有機栽培または低農薬栽培) 4. 資金調達(融資・補助金等) 5. 営業による販路の拡大 6. 地元(役所・JA・農家)との連携・調整 その他、別紙資料 (講師紹介) ● 橋場 利夫(はしば 1953年 〃 年 としお) 橋場建設(株)取締役社長 日本大学短期大学部建設科(土木)卒業 東邦電化様似事業所、電源開発(株)糠平ダム建設事業所勤務 1956年 法人改組により「橋場建設株式会社」専務取締役に就任 1961年 「橋場建設株式会社」設立 1966年 「橋場建設株式会社」取締役社長に就任し現在に至る 1994年 「カーボナイズ株式会社」設立、取締役社長に就任。 2003年 「五大農園株式会社」設立、代表取締役社長に就任し現在に至る 2003年 「カーボナイズ株式会社」代表取締役社長に就任し現在に至る 〈公職等) 名寄地方法人会連合会風連支部会長、風連町建設協会会長、 名寄労働基準協会会長 など 多数歴任 6 実践報告3 北工建設(株)総務課長 13:30-14:10 山 北 博 明(やまきた ひろあき) テーマ「建設業の異業種参入の先駆事例―羊牧場とレストラン」 別紙資料 (講師紹介) ● 山北 博明(やまきた ひろあき) 北工建設株式会社 総務部 総務課長 1968年 瀬棚郡今金町生まれ 1987年 北海道檜山北高等学校卒業 1987年 エヌ・ケー興業株式会社入社 1995年 北工建設株式会社入社 2004年 有限会社ヒルトップファーム取締役就任 実践報告4 JA大樹町事業部長 14:10-14:50 飯 野 政 一(いいの まさいち) テーマ「農協と建設業とによる新たな地域連携―農業コントラクター」 別紙資料 (講師紹介) ● 飯野 政一(いいの まさいち) 1950年 大樹町生まれ 1968年 大樹町農協に就職 JA大樹町 1988年 〃 農業機械課長代理 1992年 〃 燃料課長 1998年 〃 生産資材課長 2001年 〃 事業部長 現在に至る 7 事業部長 質 (進行)神原 (参加)松本 佐藤 橋場 山北 飯野 疑 応 答 (14:50-16:10) 勝(北海学園大学教授) 懿(酪農学園大学教授) 吉彦(標茶町職員) 利夫(風連町/橋場建設・五大農園) 博明(北檜山町/北工建設・ヒルトップファーム) 政一(大樹町農業協同組合) 本日は、長時間にわたって地方自治土曜講座受講くださり、ありがとうございました。 8