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4 帽子 (適用範囲)

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4 帽子 (適用範囲)
4
帽子
(適用範囲)
Q
ナース帽やコック帽は適用対象となるか。
A
業務用として販売される帽子は、条例の適用対象外である。
Q
防寒用の耳あては「帽子」に該当するか。
A
耳をおおうだけのものは帽子ではなく、対象外。ただし、消費者にとっては洗濯表示
などがあったほうが望ましい。
Q
ウェディングハット(帽子のような形のウェディングベール)は適用対象か。
A
条例が対象としているのは日常的に使用される実用帽子であって、特に装飾性の強い
帽子は対象とならない。したがって、ウェディングハットは対象外である。
Q
ラフィアを編んだ帽子は適用対象か。洗濯できないが洗濯表示はどうするか。
A
条例の適用対象となるのは、家庭用品品質表示法施行令別表第1第1号(1)に掲げ
られた糸を使用した織物製又は編物製の帽子であるため、指定外繊維であるラフィアで
織ったり編んだりした帽子は条例の適用対象外である。しかし、消費者にとって表示が
ある方が望ましいため、事業者の任意表示となるが、繊維の組成については「指定外繊
維(ラフィア)」と表示し、洗濯不可の旨を表示してはどうか。
Q
ひさし部分がポリプロピレン樹脂で、本体が綿織物でできた帽子がある。綿織物の部
分は全体の組成のなかでは50%未満であるが、条例の適用対象となるか。
A
表面積の50%以上が繊維製である帽子が対象となるので、繊維の割合が50%未満
であれば、条例の適用対象外である。
Q
フェルト製の帽子を販売したい。洗濯はできない素材である。洗濯表示はどのように
すればよいか。
A
フェルトは不織布であり、条例の対象外となる。したがって、洗濯表示については事
業者の任意となるが、洗濯はできない旨等を表示することが消費者にとって親切である。
Q
天然草木2種類が絡まった繊維でできているため、混用率を表示することが難しい商
品がある。どのように表示したらよいか。
A
指定外繊維製の帽子は、条例の適用対象とならない。また、条例では、繊維の組成の
混用率はできる限り表示することが望ましいが、義務ではない。当該商品については、
例えば「指定外繊維(ラフィア)」「指定外繊維(パナマ)」などと草木の名称を並べて
記載されてはいかがか。
Q
毛皮の帽子は適用対象か。
A
素材が毛皮だけなら対象外。
Q
店頭ディスプレイ用のみに使用予定で輸入する帽子についても、表示は必要か。
A
消費者に販売されない場合は適用対象外である。ただし、当初の目的がディスプレイ
用であっても、最終的に消費者に販売される可能性があるならば、条例に基づく表示を
行う必要がある。
(表生地の繊維の組成の表示)
Q
「サイザル麻」製の帽子について、繊維の組成は「麻」と表示してよいか。
A
家庭用品品質表示法施行令別表第1第1号(1)に規定されている「麻」は、亜麻と
苧麻(ちょま)に限られ、サイザル麻は指定外繊維である。したがって、サイザル麻だ
けでできている帽子は条例の適用対象外であるが、あえて表示するならば、繊維の組成
については「指定外繊維(サイザル麻)」とすべきである。
Q
表生地に、綿、レーヨン、ポリエステルなど合計5種類の繊維の混紡生地を使ってい
る場合、全部の繊維について混用率を含め、表示しなければならないのか。
A
組成繊維が3種類以上の場合は、3番目以降のものを「その他」として一括して表示
することができる。混用率については併記を義務付けていない。ただし、可能な限り繊
維の名称と混用率を表示することが望ましい。
Q
繊維の組成が異なる6種類の布地を使ったパッチワーク帽子を販売したい。6種類の
布地について繊維の組成をそれぞれ表示すると、品質表示タグが大きくなってしまうが、
全部表示しなければならないか。
A
可能ならば6種類の布地の繊維の組成をそれぞれ表示した方が望ましいが、無理であ
るならば6種類の布地を合わせた全体で組成繊維を換算し、その中で混用率の多いもの
から順に2種類を表示し、3番目以降は「その他」と表示することができる。
Q
綿100%のはずが、3%~7%のレーヨンが混じってしまった。
「綿100%」と表
示してはいけないか。また、何%まで綿であれば、「綿100%」と表示できるか。
A
条例では、繊維の混用率表示について「可能なかぎり併記することが望ましい」とし
ているが、義務付けてはいない。この事例では、繊維の組成を「綿、レーヨン」と表示
し、混用率表示を省略することができる。ただし、事業者が任意で混用率表示を行おう
とするならば、綿100%でない商品について「綿100%」と表示してはならない。
家庭用品品質表示法では、綿製の衣料品の混用率誤差は、100%表示を行う場合はマ
イナス1%まで、それ以外の場合はプラス・マイナス4%まで許容される。これに準じ
て、「綿95%、レーヨン5%」と表示してはいかがか。
Q
帽子に縫い付けるロゴやリボンについても、繊維の組成の表示が必要か。皮や合成樹
脂を使うものがあり、取扱いに特別な注意を要するのだが、注意表示は必要か。
A
条例で表示を指定しているのは「表生地の繊維の組成」なので、装飾用のロゴやリボ
ンについてまで繊維の組成表示を求めてはいない。したがって、表示するかどうかは事
業者の任意となる。ただし、特別な取扱いが必要な場合は、組成表示や取扱い絵表示を
行うことが望ましい。
Q
トップ(頭が入る部分)とつばが別の繊維の場合は、つばについても繊維の組成表示
は必要か。
A
つばも表生地に含まれるため、繊維の組成表示が必要である。トップとつばで繊維の
組成が異なる場合は、部位ごとに組成を表示することが望ましい。
(取扱方法の表示)
Q
輸入した帽子に、外国語で洗濯方法が表示され、当該国で使用されている洗濯絵表示
が付いているが、日本の絵表示であらためて表示を作成する必要があるのか。
A
取扱方法については、日本工業規格(JIS)L0217「繊維製品の取扱いに関す
る表示記号及びその表示方法」の規定に基づく記号(取扱い絵表示)で表示する必要が
ある。
取扱い絵表示については、2014年以降の国際規格(ISO)への改定が検討され
ているが、現時点では、外国で利用されている洗濯絵表示は認められない。
Q
輸入した帽子に、今さら日本語の表示タグを縫い付けることは難しい。どうしたらよ
いか。
A
取扱方法の表示については縫い付けタグによることが望ましいが、困難ということな
らば、下げ札等に記載して付けることが可能である。
Q
本体は洗濯不可だが、ツバの裏側の額にあたる部分が取外し可能で、その部分だけが
洗濯可能な場合、本体の洗濯不可表示の下に文章で説明しても構わないか。
A
絵表示のみでは取扱方法の説明が不十分な場合、簡潔な文章を付記して絵表示を補足
することができる。
Q
帽子の取扱方法で、塩素漂白の可否表示は省略できるか。なお、該当商品は、塩素漂
白ができない。
A
白物及び白地になせん加工をしたものに限り、塩素漂白剤で漂白できないものについ
ては、できない旨を表示しなければならないと実施要領で定めている。
色物については、通常、塩素漂白を行わないので、塩素漂白の可否の絵表示は省略す
ることができる。
(事業者の氏名等)
Q
当社は、別の事業者から依頼を受けて帽子の製造をする。事業者名は、当社の名を表
示するのか、それとも注文主の名を表示するのか。
A
表示について責任を持つ事業者の名を表示する。したがって、表示内容について注文
主が責任を持つというのならば、注文主の名を表示する。注文主ときちんとした取り決
めがない場合は、表示義務者は製造者であると見なされることになる。
Q
事業者名について、家庭用品品質表示法では、表示責任者として組合等の団体名と登
録番号等を表示することを認めているが、帽子の表示についても同様に考えてよいか。
A
実施要領では、事業者について「自己の責任において表示すべき事項を表示する者」
と規定している。したがって、消費者からの問合せに対して、責任を持って的確に応じ
られる体制になっているなら、組合等の表示でもよいと考える。
Q
事業者の名称は、ブランド名ではダメか。
A
ブランド名ではなく、正式な事業者名を表示する。株式会社であれば、株式会社○○
と表示する。ただし、法人の種類を表わす文字は、これを省いても誤解を生ずるおそれ
のないときは省略することができる。
Q
個人事業主で、屋号により取引をしている。事業者名として屋号を表示してもよいか。
A
帽子については、要領では、
「商号を有する場合は商号、有さない場合は法人名又は屋
号を表示する」と規定している。個人事業主の場合は、屋号の表示でもよい。
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