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9月号

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9月号
奈良県立ろう学校 聴能部
2016/9/29
第 343 号
近畿オーディオロジー研究会の夏期講座
8 月 18・19 日に近畿教育オーディオロジー研究協議会が開催する、第 18 回夏の講演
会・講習会に参加してきました。
1日目の午前中は「特別支援教育 10 年と専門性の方向」をテーマに筑波大学の齋藤佐
和
先生の講演がありました。平成 19 年度より、障害の程度に応じて特別な場で指導を
行うとする特殊教育制度から、一人ひとりに合わせた教育的支援を行う特別支援教育制
度へと、制度も考え方も変わったなかで、これまでの専門性を深めること・新たな知識
を学ぶことが大切であると話をされました。
聴覚障害教育が育んできた専門性として、
①幼児期から青年期までにおける、障害によって学習面や生活面での困っていること
を、それぞれの年齢や環境条件において理解すること
②それらの困難に教育的に適切に対応すること
例えば、一人ひとりが今持っている聴覚を最大限に活用できるようにする。
新たに育むべき専門性として、
①センター的機能に関わる専門性
例えば、教育と係わる機関(幼稚園や保育園、小中高等学校などの学校や、医療・
保健・福祉・労働機関など)との連携の実績をつくること、組織化していくこと
②重複障害児に対する指導法の専門性を育むことが大切であるという話でした。
2日目は、大阪府立生野聴覚支援学校で分科会が開催され「聴覚障害にかかわる福祉
制度」についての講習会に参加しました。内容は、身体障害者手帳の交付や補聴器の修
理、購入のことなど、聴覚障害の子どもたちに関わりのある制度についてでした。身体
障害者手帳の交付については、認定基準を扱う際の細かな決まりがあることや障害の程
度等級の認定方法、手帳を取得した場合にどのような制度が利用できるのかという話を
されていました。また、障害者総合支援法を利用した補聴器の購入については、補装具
費支給制度の基準や申請の方法、今まで全額実費だった軽・中度難聴児への助成制度を
行う自治体が、全国的に増加しているという話をされていました。いずれも福祉サービ
スは地域によって異なる場合があるため居住地の自治体に確認する必要があるというこ
とでした。
その他にも人工内耳の補助制度や障害者割引制度など、さまざまな福祉制度について
学び、改めて認識することがたくさんあり充実した研修になりました。
(山田・畑中)
【PHONAK„フォナック‟の補聴器
スカイ V シリーズ】
7月20日にフォナック社から子ども用スカイ V が発売されました。
ベンチャーというシリーズに新しく加わったものです。
☆特徴☆
・聞こえの快適性を環境に応じて変化させるオートセンスという新技術。
・防じん機能が強化。
・電池誤飲を防ぐため電池ホルダーにチャイルドロック、イヤフックにチャイルドフック仕様。
・動作確認ができる LED ランプ。
・V30シリーズは障害者総合支援法対応。
・対象年齢が0歳から18歳までと幅が広くかたちとバリエーションが豊富。
こどもカラーが充実!!
マジェスティパープル、プレシャスピンク、アルパインホワイト、ブルーオーシャン、ラバレッ
ド、カリビアンパイレーツ、エレクトリックグリーンと補聴器本体はおしゃれなネーミングのカ
ラーが7色、なんとイヤフックもクリア、オレンジ、ピンク、イエロー、グリーン、パープル、ブル
ーの7色、本体との組み合わせは49通りもあります。„ベージュなどベーシックカラーも9色
あります。最大112通りの組み合わせができます‟
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【PHONAK„フォナック‟の補聴器
ナイーダ Q シリーズ】
フォナック社から、新しく『ナイーダ Q30』が障害者総合福祉法の対象となりました。シリー
ズの中で、エッセンシャルクラスとなる『ナイーダ Q30』。その特徴をご紹介します。
☆特徴☆
①防水・防塵の国際保護等級 IP67を取得!
防塵試験装置に8時間入れたり、水面から1mの水中に30分入れたりしたあとでも修理
が必要なレベルのダメージを受けません。„※完全防水ではありません‟
②「サウンドリカバー」機能を標準搭載!
聞き取りづらいとされる高音域„1500Hz 以上‟を、聞き取りやすい音域まで圧縮させる
機能が、標準搭載されています。
③カラーバリエーションが豊富!
14種類のカラーバリエーションがあります。その中でも、「ヘア&スキン」という、髪の毛
や肌色に近い色味が8種類も展開されています。自分の髪色、肌に合わせた自然な色味
の補聴器を選ぶことができます。
【リオネット補聴器
RIONET
PIXY„リオネット ピクシー‟】
日本のメーカー「リオネット補聴器」発、子ども向け補聴器が発売されました。
☆特徴☆
・電池の誤飲を防止する“ロック電池ホルダー”機能付。
・電池の+-を気にせず交換可能な“おまかせ回路”を搭載。
・耐汗コート採用。補聴器表面だけでなく、内部までコーティングすることで耐久性アップ。
・電源の入/切や電池の交換時期を光で知らせる LED ランプ。
・丌快な雑音やピーピー音、突発的な衝撃音を抑制。
・リオネットの補聴器で最小最軽量。
・全9色のカラーバリエーション。
・2年間の無料修理。
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【Roger„ロジャー‟
タッチスクリーンマイク
パスアラウンドマイク】
送信機ロジャーインスパイロの後継機種として、7月20日に新しく「タッチスクリーンマイク」
「パスアラウンドマイク」が発売されました。
タッチスクリーンマイクは、学校など教育現場での使用におすすめのワイヤレスマイクです。
スマートフォンのようなタッチスクリーンを採用し、すっきりとしたデザインで操作性も向上し
ました。
○首かけモード・・・・・先生がタッチスクリーンマイクを首から掛けて、使用します。距離や雑音に
よる影響を最小限に抑え、聴き取りを最大限に高めます。
○小グループモード・・・・・タッチスクリーンマイクを机の上に置いて使用します。3つのマイク
が話し手のいる方向を特定し、話者の声を拾います。班活動での話
し合いやグループワークに最適です。
パスアラウンドマイクは、タッチスクリーンマイクの子機として使用できるハンドマイクです。
子どもでも持ちやすい形状とサイズが特長。手持ちで使用するほか、スタンドに立てて使う
こともできます。
「ほちょうき購入サポート」とは、リオネット補聴器の「キッズ応援プロジェクト」の取り組み
の一つで、身体障害者手帳をお持ちの 20 歳以下の方を対象に、補聴器を特別にお求めやす
く購入できるシステムです。
具体的には、多くのリオネット補聴器を障害者総合支援法の補装具購入基準額のみの差
額負担なしで購入できます。
例えば、リオネットピクシー
HB-P1PC„198,000 円‟
を購入する場合
右図のようになり、より高機能な補聴器を
障害者総合支援法の購入基準額のみで手に
入れることができます。
「ほちょうき購入サポート」で購入で
きる補聴器は、「20 歳以下の方限定で、
差額負担なしでご購入いただける機種の
リスト」に掲載されている補聴器です。
このリストについては、聴力測定室にも置いてありますし、補聴器販売店でも確認すること
ができます。„詳しくは、リオネット補聴器 Web サイトへ http://www.rionet.jp‟
テーマ
「笑顔満 祭 -最高の仲間と羽ばたけ青春!-」
10 月 21 日„金‟・22 日„土‟の 2 日間、ろう学校で「ひびき祭」が開かれます。
22日„土‟は、一般公開となっていますので、是非お越し下さい。学習発表会、模擬店、展示、
演劇部の発表など、盛り沢山の内容となっています。展示では、「ろう学校の昔と今」と題し
て、昔のろう学校の様子や補聴機器などを展示します。また、キンキ補聴器さん・リオン補聴
器さんも来校されます。補聴器の相談も受け付けていますので、何か相談したいことがあれ
ば、気軽に足を運んでいただけたらと思います。
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