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旬の食材をかしこくいただくことで、自然との共生にもなっているのです。
食材には一年で最もおいしく、栄養価が高くなる旬の時期があります。 旬の食材は人間がその季節に必要としている栄養素をたっぷり含んでい ます。よく市場に出回るため値段も安く消費者にはうれしい時期です。 魚の旬は、産卵する前のエサをたくさん食べて脂がのっている時期です。肉 にも旬があり、牛はワラを食べ始める秋から冬にかけてが旬で、草を食べる春 から夏にかけては水っぽくなります。旬の栄養価で見ると、冬場のほうれん草は 夏場のほうれん草に比べて3倍のビタミン C を含んでいます。 春キャベツ・ふき・アスパラガス・グリン ピース・菜の花・さやえんどう・たけのこ・ 新たまねぎ・ふきのとう等 南瓜・冬瓜・枝豆・オクラ・トマト・きゅ うり・大葉・ズッキーニ・ナス・ゴーヤ・ いんげん等 新芽、新葉を食べる芽もの野 菜です。春野菜には独特の 苦みをもつものが多く、この 苦味が冬に貯まった老廃物 や毒素を排出してくれます。 ぶらり野菜です。暑い夏に必 要な水分とビタミン類が多く含 まれています。体を冷やし、暑 さで弱った胃を刺激し消化を 助けたり、利尿を促すことでむ くみをとってくれます。 さつまいも・長芋・里芋・春菊・しめじ・ しいたけ・ブロッコリー等 白菜・ゆり根・大根・ほうれん草・水菜・ かぶ・ねぎ等 秋の野菜は、辛みや塩味の効いた 夏の料理で疲れ気味の胃や腸の 調子を整えてくれます。 またビタミン、ミネラル、食物繊維を 豊富に含んでいるため、寒い冬に 備えた体作りに役立ちます。 根もの野菜です。新陳代謝が鈍 る季節に食べることで体を内側 から温めて活発にしてくれます。 四季にあわせ、旬の食材をかしこくいただくことで、自然との共生にもなっているのです。 管理栄養士 石原 絵里・柴田 真衣 施 設 長 から 天から舞い落ちるものも雪から雨へと変わる「雨水」が 経過し、中国地方では例年より二十日余りも早い春一番 が通り過ぎていきました。一雨ごとに少しずつ春光が辺り を温め、私が毎年春の訪れの指標にしている南区比治 山の老梅にも可愛らしい白い花弁が百ほどちりばめられ ました。もうすぐ土中の虫も這いだす「啓蟄」が訪れ、梅か ら桜へと花弁のリレーが始まります。花粉症を患っていら っしゃる方にはとても残念でしょうが、いつもながらこの時 期の空気は気持ちがよいものです。自然と昂揚感に包ま れます。同時に、寝ても、寝ても寝足りないほど眠気を誘 うときでもあります。私自身は、我が家の老犬介護で睡眠 が寸断されるために眠たさが残っているのかも知れませ ん。 さて、今年も2ヶ月が過ぎようとし、残り1ヶ月で今年度 は終わります。我が正仁会 なごみの郷 落合は、正月明 けのインフルエンザ蔓延騒動がようやく落ち着いたところ へ、3日間という広島市法人指導監査と特養・ケアハウス の実地指導がありました。終えて一息つきたいのは山山 ですが、次年度の収支予測に基づいた予算化や今年度 決算の作業が待ち構えています。特に平成 27 年度介護 報酬改定が大幅なマイナス改定であったために、周到な 計画を練らなければ法人全体のダメージが今後の運営 に影を落とすことにもつながります。本来、この時期から 開設するはずであった高齢者住宅の計画がふいになっ たことも悪い影響を及ぼす要因の一つです。介護職員処 遇改善加算とその要件を満たす取組み実施など課題・宿 題が山積しています。個人的には、一月末に行われたあ る国家試験受験のため、昨年末からその準備に追われ て気持ちに余裕を持つことができませんでした。また、緊 急出動で今年に入ってすでに3日も自室の 150 センチ幅 の狭いソファーで寝ています。施設・法人外の仕事の依 頼も多くなってきて、東京日帰り出張や様々な原稿作成、 研修やイベント企画運営など、こういった面でも追い込ま れている感があり、全く余裕なしです。できることを端から 着実にこなしていくだけしかありませんが、心に余裕がな い状況というものは、発想力や創造性、そして何よりも感 性を蝕んでいきます。仕事を丸投げするなど、いい加減 になっているように感じます。 しかし、『割り切り』も必要です。考えようによっては、丸投 げしていてもしっかりとサポートしてくれるスタッフに守ら れています。3 月 1 日から新規開業する『訪問看護ステー ションなごみの郷』の事業申請などは、ほとんどタッチす ることがなく開業認可を得られました。先述の法人監査に おいても結果的に大したお咎めもなく最終公表にこぎつ けることができました。私が施設を空ける機会が多くなっ ても職員の一人ひとりが、それぞれの職責を全うしてしっ かり組織を守っています。 あるいは、そもそも、いてもいなくても態勢に影響がでる ほど、私が仕事をしていないのかも知れませんが…。高 齢者住宅計画がご破算になったことは、多忙の連鎖を断 つよいきっかけとも思われます。2 月 1 日から 14 年目を 迎えることになった なごみの郷 も経年的な経験を職員 が培うことによって、少々のことではバタバタしなくなりま した。物事は、考えようによって良くも悪くもなります。大 変と思われることを一つずつ克服していくことで変化が起 こり、その変化が成長を促しています。即ち なごみの郷 は成長し続けているのです。気を付けなければいけない ことは、「漫然と」という言葉に組織運営が代表されてしま うことです。経験が豊かになりすぎると一つひとつの事象 について検証・確認の作業を蔑ろにしてしまうことも考え られます。そうならないように軌道修正の手綱を締める意 味で外部監査が必要なのでしょう。苦情も成長の糧で す。苦情に真摯に向き合えば体制変化を示さなければな りません。「嫌だなあ。」と思う前に、起こること全てを肯定 的に捉える思考で処理することが気持ちに余裕を生じさ せます。『割り切り』が心の健全性を担保させるコツなの です。 先日、「公益社団法人広島市老人福祉施設連盟」が主催 する『平成 26 年度事例研究発表会』が行われました。福 祉施設職員が日々携わる業務で培った経験を事例発表 という形で文章化・プレゼンテーションをして研鑽すること が目的です。市内各施設から 34 の演題発表がありまし た。内、6 演題を なごみの郷 から提出しました。演題発 表にも各人の成長が伺えます。生みの苦しみの中から得 られるものは大きいと感じます。欲を言えば継続です。個 人が毎年、繰り返し発表の機会を作ることで飛躍的な成 長が求められると思います。創造性に富み、発想力を駆 使し、多様な感性で物事を受止めれば、おのずと秀でた ものが出来上がります。もちろん裏付けされた知識や技 術が必要ですが、まずは心でどう感じるかが重要です。 他法人も次第に力をつけてきています。切磋琢磨するた めには、打ち上げ花火で終わってはいけません。試みや 事象発生、変化などを知識の研鑽と共に事例という形で まとめ、文章化することによって、検証・確認の作業に発 展し、今後の糧とすることができます。追い詰め過ぎず、 「割り切り」ながら、継続していく必要性を感じます。 忙しさの中、感性を蝕まれ、いつもながら一貫性のな い、趣旨不明な文章となってしまいました。 三寒四温の砌、きっとまだ寒の戻りもあります。インフル エンザもジワジワ流行っています。しっかり睡眠をとって、 手洗い・うがいに努めて体調を管理していきましょう。 平成 27 年 2 月 25 日 なごみの郷 松林克典 氏名 小田 生年月日 年齢 地区 氏名 生年月日 年齢 地区 大正 14 年 3 月 1 日 90 歳 落合・可部 宗兼 トキエ様 大正 9 年 3 月 22 日 95 歳 落合 フサ子様 大正 14 年 3 月 1 日 90 歳 落合 池田 ミヨコ様 昭和 5 年 3 月 23 日 85 歳 落合 大正 12 年 3 月 3 日 92 歳 落合 楢 綾子様 大正 7 年 3 月 23 日 97 歳 落合 越智 節子様 下久保 静江様 花上 義道様 昭和 17 年 3 月 3 日 73 歳 落合 岩田 富子様 昭和 6 年 3 月 25 日 84 歳 落合 中元 節子様 大正 15 年 3 月 4 日 89 歳 落合 大原 美榮子様 昭和 7 年 3 月 26 日 83 歳 落合 中本 千代子様 大正 10 年 3 月 4 日 94 歳 落合 増井 ユミ子様 昭和 11 年 3 月 26 日 79 歳 落合 竹内 すみ江様 大正 10 年 3 月 5 日 94 歳 落合 藤本 數枝様 大正 8 年 3 月 27 日 96 歳 落合 秋本 美和子様 大正 13 年 3 月 8 日 91 歳 落合 西村 睦子様 昭和 11 年 3 月 28 日 79 歳 落合 橋岡 ヨシ子様 昭和 10 年 3 月 9 日 80 歳 落合 藤木 弥生様 昭和 9 年 3 月 28 日 81 歳 落合 吉川 照子様 昭和 9 年 3 月 10 日 81 歳 落合 下野 カツコ様 昭和 3 年 3 月 29 日 87 歳 落合 田中 千代子様 昭和 16 年 3 月 10 日 74 歳 落合 瀬尾 朝則様 昭和 14 年 3 月 30 日 76 歳 落合 河野 初美様 大正 15 年 3 月 11 日 89 歳 落合 登立 弘子様 昭和 17 年 3 月 30 日 73 歳 落合・可部 沖 アヤノ様 大正 7 年 3 月 14 日 97 歳 落合 山本 千代枝様 大正 11 年 3 月 30 日 93 歳 落合 中山 繁様 昭和 4 年 3 月 15 日 86 歳 落合 植原 和子様 昭和 10 年 3 月 31 日 80 歳 落合 山下 喜美子様 大正 11 年 3 月 15 日 93 歳 落合 森末 彰子様 大正 12 年 3 月 10 日 92 歳 亀山 明石 ハナ様 大正 8 年 3 月 16 日 96 歳 落合 前川 槻雄様 昭和 2 年 3 月 11 日 88 歳 亀山 井上 八重子様 昭和 2 年 3 月 16 日 88 歳 落合 三宅 明様 昭和 5 年 3 月 18 日 85 歳 亀山 夛根井 吉勝様 昭和 13 年 3 月 16 日 77 歳 落合 川崎 深幸様 昭和 3 年 3 月 27 日 87 歳 亀山 内海 ミサエ様 大正 14 年 3 月 17 日 90 歳 落合 門田 大正 15 年 3 月 4 日 89 歳 可部 小笠原 惠子様 昭和 23 年 3 月 17 日 67 歳 落合 北川 ヲトメ様 大正 3 年 3 月 6 日 101 歳 可部 横田 まり子様 昭和 3 年 3 月 17 日 87 歳 落合 佐藤 博様 大正 10 年 3 月 22 日 94 歳 可部 武田 乃里子様 昭和 2 年 3 月 18 日 88 歳 落合 橋本 かよ様 大正 9 年 3 月 30 日 95 歳 可部 川口 悟様 昭和 3 年 3 月 20 日 87 歳 落合・可部 山本 吉春様 昭和 11 年 3 月 30 日 79 歳 可部 槇本 政雄様 昭和 4 年 3 月 22 日 86 歳 落合 ミヤ子様 投 稿 コーナー 家族会会計報告 日付 1月1日 平成27年1月度 摘要 収入 前月より繰越 合 支払 差引残高 199,373 計 199,373 199,373 0 199,373 <いどばたコーナー> このコーナーでは、皆 様 の心 の呟 きをお待 ちしております。日 々の出 来 事 で 感 じたこと、伝 えたいこと、独 り言 、短 歌 、川 柳 、、、などなど。 また、利 用 者 様 、ご家 族 様 からのご要 望 、ご意 見 がございましたらどんど んお寄 せください。お待 ちしております! 下 のスペースにご記 入 いただいて、職 員 へお渡 しください。 切り取り線 あとがきではないけども・・・ 3 月弥生、それは児童や生徒の卒業、就労者にとっては移動などでの『旅立ち』『別れ』の季節。私たちの 業務においても出会いと別れは数多くあるが、特に寒さの募る冬から春にかけての別れは取り分け多い。そ んな別れの寂しさ辛さが重なるのは仕事とはいえども私たち職員の心には重たいものである。『会うは別れの 始め』とは言うが、出会った人とはいつか必ず別れが訪れる、世は無常だ。 私たちにとっては、デイサービス、ショートステイや特養・ケアハウスなどの利用者は『家族』である。プライベ ートでの家族は然るべきことながら、 なごみの郷 の利用者も『家族』の一員として迎え入れている。 そんな利用者との関わりの中から生じる楽しい思い出のひと時は、ほんの一瞬で過ぎ去っていく。そのひと時 の中に居る間は、 それが永遠に続けば良いのに と思ってしまう。まさに楽しい旅行中の思い出と同じであ る。でも、もちろん、そんな楽しみは永遠に続くことは無く、いつか終わりがやって来る。そしてその終わりは常 に寂しくて悲しい。楽しさが大きいほど悲しみは大きい。これからも来るであろう別れも、きっと悲しいに違いな い。出会う喜びがあるからこその別れの悲しみ、始めがあれば終わりがあるのと同様に必ず訪れるものなら ば、別れがくるまでの時間を大切にすることが重要だ。・・・と最近はつくづく実感している。 ところで、プロ野球広島カープに黒田博樹投手が戻ってきた。昨年末に復帰を表明した彼は、2 月 18 日の 沖縄キャンプからチームに合流し、ファンの注目を一身に集めている。 1996 年のドラフト逆指名第 2 位でカープに入団した黒田投手。フリーエージェント(FA)の権利を取得した 2006 年シーズン終盤の最終登板試合に、ファンが彼の背番号 15 の赤いプラカードを掲げて球場を真っ赤に染め 上げた。それは カープに残って欲しい とファンの願いを込めたメッセージ。 FA 権を行使して移籍するのか、それともしないのか悩んでいた彼は、後に「あのファンの気持ちは大きかっ た」と述べ、カープに残留することを決めた。それは近年低迷を続けているカープのファンの誰もが忘れかけ ていた誇りを感じた出来ごとであり小生も感動した。自信と勇気を与えられ、感激した人も多くいたはずだ。そ んなファンの思いに応えることこそが黒田投手が求める価値観なのである。「カープを相手に投げる姿が想像 できなかった」という言葉は、カープを支えている自負心であり、カープで勝ちたいという心からの叫びであっ た。それは個人主義に走れない性格故だからだろう。しかしその 1 年後の 2007 年のシーズン後、FA宣言し た彼は大リーグ挑戦を表明し、ドジャースと契約して海を渡ったのである。「大リーグから評価されるのもカ ープのおかげで、また日本に帰ってプレーするなら、このチームしかない」と語り、将来日本球界に復帰す る場合はカープに戻ってくることを示唆していた。 そんな彼がメジャーの 7 年間で輝かしい成績を残し、20 億円以上とも言われている年俸を振り切って、2015 年、推定 4 億円のカープのユニホームに袖を通したのである。大リーグの一線で活躍を続けている選手の 日本球界復帰は極めて異例であり、個人の収入や記録よりも古巣への愛着とファンの気持ちを重視した決 断は、いかにも黒田投手らしいものだとして広島の街は熱狂した。 実はこれも出会いと別れ、そして再会・・・。実にドラマチックな話であり、小生も彼の異次元の価値観の高 さに、言葉にならないほどの敬意を感じているのである。あまりにもカッコよすぎる・・・。 到来した球春。今後の楽しみの一つとして注目したい。 合掌 矢矧 秀樹 拝 STAFF 発行所 / なごみの郷 おたっしゃかわら版編集部 〒739-1732 広島市安佐北区落合南町196−1 T e l 082−841−1331 F a x 082−841−1336 U R L http://www.nagominosato.jp Email [email protected] ★ 発行人 / 矢矧 秀樹