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マダイの種苗生産
沖栽セ 事報. 2004 年( 平成 16 年度 ) マダイの種苗生産 井上 顕*・金城清昭・鳩間用一・仲原秀盛・濱川薫 しによる斃死が 1 万尾 /50 kLを超えたのは,生産回 1.目的 マダイ養殖用種苗( 25mm・ 50mm) を要望に応じ て生産・供給する。 次 2 で 2 回だけであった。これは、前年度と違い, アルテミア投餌を行ったため、仔魚に活力があった と思われる。 PCR 法によりイリドウィルス検査を実施したが, 2.方法 2001 年 12 月に生産した方法と基本的には同様で 感染が確認された水槽は無かった。養殖用 25mm 種 ある。1) 異なることは,生産回次 1 で貝化石投与に 苗の出荷数は 125 千尾であった。また中間育成用と よる底掃除作業軽減化を行ったことであった。ヒー して二次飼育水槽へ移送した数は 385 千尾だった。 ターは使用しなかった。 4.参考文献 1) 井上顕,宮城美加代,石垣新,真境名真弓.マ 3.結果と考察 表 1 に種苗生産と中間育成の結果を示した。特別 ダイの種苗生産.平成 13・14 年度沖縄県栽培漁 な問題もなく順調に生産できたが,生産回次 1 の開 業センター事業報告書.2005; 34-37. 鰾率が 60%であった。開鰾率が低いものは,奇形率 2) 北島力,岩本浩,藤田矢郎.マダイ人工種苗の が高まるため2),開鰾率の高かった生産回次2の種苗 奇形防除対策試験.昭和52年度熊本水試事報. を配付した。日令 30 前後にみられる底掃除の吸い出 1977; 120-130. 表1 水 槽 1 次 飼 育 種 苗 利 用 魚 種 生産回次 卵収容日 卵収容数 ふ化日 ふ化率 開始時水槽 仔魚収容数 開始密度 飼育日数 取揚全長範囲 取揚平均全長 取揚尾数 生残率(ふ化) 開ヒョウ率 分槽時全長 使用水槽容量 取揚密度 飼育水温 用途 配布先 配布サイズ 配布価格 名 回 月日 千粒 月日 % kL,槽 千尾 千尾/kL 日間 mm mm 千尾 % % mm kL 千尾/kL ℃ 平成16年度の飼育結果 マダイ 1 2003/11/24 1,032 11/25 73.0% 50kL,1槽 753 15.1 43 20.28~34.04 27.58 398 52.9% 60% マダイ 2 2003/11/25 1,728 11/26 87.0% 100kL,1槽 1,503 15.0 41-42 16.00-30.14 24.76 784 52.1% 95% 50 7.96 20.6~23.2 保険的飼育 すべて廃棄 100 7.84 20.6-23.3 養殖 県内 27~23 18.9~16.1 mm 円/尾 - 80 - マダイ 3 2003/12/2 1,216 12/3 81.7% 50kL,1槽 993 19.9 22 生産調整のため 途中廃棄 計 3,977 81.7% 3,250 16.2 1,182 52.4% 95% 7.88