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1 事故経験

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1 事故経験
1
事故経験
① 事故経験
事故を経験した者の割合が高かったのは、総じて米国の高校生である。
「階段から落ちた」
が7割、
「蜂や毒虫に刺された」が6割弱と、多くの項目でその割合が4か国中最も高かった。
中国は「歩いていて自転車にぶつけられた」が3割弱で、他の3か国に比べて高い。韓国は、
「これらの経験がない」と回答した割合が3割強で4か国中最も高い。
日本が高いのは、
「階段から落ちた」で5割の者が経験したと回答している。
49.5
階段から落ちた
24.8
草木でかぶれた
2.9
70.0
36.2
27.6
35.6
12.3
24.6
犬や蛇などの動物に噛まれた
33.5
11.9
23.1
12.7
11.7
車にぶつかった
44.5
20.2
18.4
蜂や毒虫に刺された
35.9
15.4
56.4
18.2
14.9
20.0
21.0
自転車に乗っていて人にぶつかった
16.5
木やはしごなどの高いところから落ちた
10.6
18.5
13.0
11.7
歩いていて自転車にぶつけられた
28.4
15.1
8.2
プールで溺れた
7.1
33.4
28.6
日本
15.4
8.1
米国
14.7
9.2
10.4
海や川、湖で溺れた
中国
1.4
6.1
6.7
2.1
化学薬品にふれてけがをした
7.1
これらの経験はない
0%
韓国
18.9
18.8
20%
30.9
40%
図1-1 事故経験(複数回答)
3
60%
80%
事故経験について、
「車にぶつかった」
「階段から落ちた」など 11 項目を挙げ、経験したことの
あるものを複数回答してもらった。図 1-1 に示しているように、4か国とも「階段から落ちた」
と回答した者の割合が最も高い。米国は 70.0%に達し、日本 49.5%、中国 36.2%、韓国 27.6%
となっている。
また、日本は、
「草木でかぶれた」
「犬や蛇などの動物に噛まれた」
「車にぶつかった」の経験率
がいずれも 25%弱となっている。
米国は、
「蜂や毒虫に刺された」
(56.4%)、
「犬や蛇などの動物に噛まれた」
(44.5%)、
「草木で
かぶれた」(35.6%)、「木やはしごなどの高いところから落ちた」(33.4%)、「プールで溺れた」
(28.6%)
、
「海や川、湖で溺れた」
(14.7%)といった項目はいずれも他の3か国に比べて高い。
中国は、
「歩いていて自転車にぶつけられた」が 28.4%で他の3か国に比べて高い。
韓国は、
「これらの経験はない」と回答した者の割合が 30.9%で4か国中最も高い。
「階段から
落ちた」
(27.6%)
、
「犬や蛇などの動物に噛まれた」
(11.9%)
、
「蜂や毒虫に刺された」
(15.6%)、
「木やはしごなどの高いところから落ちた」
(10.6%)といった4項目がいずれも他の3か国に比
べて低い。
② けがや病気の経験
けがや病気を経験した割合が高いのも米国の高校生である。
「切り傷」
「打撲、捻挫」
「擦り
傷」の割合がいずれも8割前後と高く、
「やけど(熱傷)
」も5割弱で、4か国中最も高い。
日本が上位となったのは、
「擦り傷」
(77.4%)
「切り傷」
(63.1%)
「打撲、ねんざ」
(49.8%)
である。
「擦り傷」
「切り傷」など 13 のけがや病気を例示して、経験したことのあるものを複数回答し
てもらった。図 1-2 は、日本の回答率の高い順で並べたものである。
日本は「擦り傷」が 77.4%で最も多く、次いで「切り傷」63.1%、「打撲、ねんざ」49.8%と
なっている。米国は「擦り傷」
「切り傷」
「打撲、ねんざ」の3項目とも 80%前後の高い経験率で
ある。
「やけど(熱傷)
」が 47.5%と、日中韓を大きく上回った。また、
「肉離れなど筋・腱損傷」
「骨折、脱臼」
「頭部外傷、脳しんとう」「感電」の割合も他の3か国に比べて高い。中国が上位
となったのは日本と同じく、
「擦り傷」
(72.7%)
、
「打撲、ねんざ」
(51.4%)、
「切り傷」
(31.1%)
である。但し「切り傷」の割合は他の3か国に比べて低い。そのほかに、
「熱中症、熱射病、脱水
症状」が 19.8%で4か国中最も高い。韓国は、
「刺し傷」が 30.9%と4か国中最も多く、
「擦り傷」、
「打撲、ねんざ」「やけど(熱傷)
」「熱中症、熱射病、脱水症状」「骨折、脱臼」が4か国中最も
少ない。
4
77.4
79.5
擦り傷
72.7
30.4
63.1
切り傷
31.1
83.4
65.1
49.8
打撲、ねんざ
28.9
31.3
やけど(熱傷)
23.3
12.2
78.9
51.4
47.5
15.3
14.6
19.8
熱中症、熱射病、脱水症状
1.8
13.4
肉離れなど筋・腱損傷
29.3
11.9
26.5
10.6
15.6
8.1
5.2
骨折、脱臼
10.5
7.6
刺し傷
8.0
食当たり、食中毒
6.0
2.7
頭部外傷、脳しんとう
4.3
0.6
20.6
30.9
13.8
13.3
11.8
1.0
感電
ガス中毒
8.1
4.2
0.7
日本
0.3
0.1
0.7
0.3
米国
中国
5.8
8.2
2.3
3.6
その他
3.2
特にない
0%
韓国
9.2
10.1
18.0
20%
40%
60%
図 1-2 この 1 年間、経験したけがや病気(複数回答)
5
80%
100%
③ けがや病気の治療、場所など
この一年間、けがや病気で病院で治療を受けた回数が「4回以上」と回答した割合が多い
のは日本と韓国であり、少ないのは、中国と米国である。
「この1年間、けがや病気で学校を欠席したことがない」と回答した割合が、韓国は4か
国中最も高く、米国は最も低い。
最も大きいけがをした場所について、日本は「学校の運動場や屋外の運動場」が最も多く、
「学校の体育館や講堂」も1割を超え、米中韓に比べて高い。米国は「自宅内」が4割弱で、
突出して高い。
この1年間、けがや病気で病院などで治療を受けた回数について、
「4回以上」と回答した者の
割合は日本 23.2%、韓国 19.7%、米国 9.6%、中国 5.3%の順となっている。一方、
「ない」と回
答した者の割合は、中国が 53.9%となっていて、日米韓の3割強を上回った(図 1-3)。
また、この1年間、けがや病気で学校を欠席した日数について、
「全くない」と回答した者の割
合は、韓国が 84.2%であるのに対し、米国は 27.2%となっている。「4日以上欠席した」の割合
は、米国が 18.8%と、他の3か国と比べて高い(図 1-4)。
最も大きいけがや病気をした場所について、4か国とも「学校の運動場や屋外の運動場」と「自
宅内」が多い。米国は「自宅内」が 39.4%で、突出して高い。日本は、「学校の体育館や講堂」
の割合が 12.6%で、他の3か国と比べて高い。中国は「自宅周辺の道路」(9.1%)、韓国は「学
校の教室」
(10.4%)がそれぞれ他の国と比べて高い。(図 1-5)
。
ない
日本
30.7
米国
31.0
1回
2~3回
16.6
29.0
29.4
中国
32.7
0%
9.6
21.6
16.9
20%
23.2
29.0
53.9
韓国
4回以上
18.7
30.6
40%
60%
5.3
19.7
80%
図1-3 この1年間、けがや病気で病院や診療所などで治療を受けた回数
6
100%
全くない
日本
1~3日
4~7日
2週間以上
10日間程度
57.3
1.3
34.4
5.8
0.8
3.1
米国
27.2
53.1
12.6
3.1
1.4
中国
61.2
30.0
4.8
0.6
0.6
韓国
84.2
0%
20%
12.1
40%
60%
80%
図1-4 この1年間、けがや病気で学校を欠席した日数
21.9
18.8
18.4
学校の運動場や屋外の運動場
11.3
17.4
自宅内
39.4
15.9
16.9
12.6
3.7
2.6
5.6
学校の体育館や講堂
4.6
5.0
自宅周辺の道路
3.9
9.1
3.0
0.7
2.9
2.1
学校周辺の道路
2.5
2.2
学校の教室
7.2
10.4
1.6
3.3
3.6
2.4
自宅周辺の公園や広場
1.3
山・海・川・湖
6.0
1.6
1.0
日本
0.3
1.2
0.9
0.2
テーマパーク
米国
中国
0.1
0.3
2.2
0.4
青少年教育施設
韓国
3.5
6.2
4.6
4.9
その他
29.6
11.8
特にけがや病気をしたことがない
0%
10%
28.8
20%
30%
39.7
40%
50%
図1-5 この1年間、最も大きいけがや病気をした場所(単一回答)
7
2.3
0.7
100%
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