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さつき通信24号(PDF)

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さつき通信24号(PDF)
さつき通信
第24号
最新の医療に
温もりを、優しさを。
大仲さつき病院
平成26年10月より
Homepageリニューアル
すすむ精神科医療の機能分化と地域移行の流れに乗って
看護部長 水越浩
「入院医療中心から地域生活中心へ」と厚生労働省から基本方針が示され今年で10年が経過しました。そして今年
4月に、診療報酬改定でもこの基本方針は引き継がれており、精神疾患に対する質の高い医療と適切な医療・福祉サー
ビスを受けられる体制づくりと精神障がい者が地域で生活できる社会づくりを推進する取り組みが評価されます。また
9年ぶりに精神保健福祉法の改正もあり、当院看護部としても急性期治療病棟の強化と療養病棟における退院促進に今
まで以上に力を注いでいます。
法律改正に伴い強制入院である医療保護入院の患者さまを1年以内に退院させていく努力も怠りません。急性期治療
病棟がその中心的役割を担い、多くの患者さまが3ヶ月以内で退院していけるように、入院時から退院時期を想定し主
治医、看護師だけでなく、精神保健福祉士、作業療法士、管理栄養士、薬剤師など多職種で話し合いを重ねています。
看護部の今年度の目標の一つに「安心・安全な療養環境の提供」をあげています。精神科病院における患者さまへの
接遇については、まだまだ充分とはいえない状況にあります。当院の取組みとして、看護職員の自己評価と他職員から
見て良い対応をしていると感じたときは「グッドジョブ」というカードを出し合い、評価の高い職員を毎月表彰し、接
遇の向上を目指しています。入院患者さまがこの病院に入院して良かったと思えるようなかかわりを大切にしながら
日々の看護を提供しています。
今年度もすでに後半に入っていますが、それぞれの病棟が目標達成にむけて仕事の充実が感じられる職場を目指し、
患者さまやご家族さまに選ばれる病院でありたいと考えております。
盆踊り大会!
事例検討会 当院にて開催
前日からの天気予報の
平成26年7月26日
第57回
愛知県精神看護
事例検討会
降水確率が高く、当日の
が当院にて開催され、東海地方の精神科病院や大学から、多数の
朝、準備を始めても、曇
ご参加をいただきました。
り空、そして午後にはつ
近年の精神科では、行動制限最小化への意識が高まる中、当院
いに雨もぱらぱら降って
でも隔離拘束は行わない取組が強化されてきました。その一方
きてしましまいた。しか
で、患者さまの治療と安全を
し、みなさんの祈りが通
守る行動制限を行うか判断に
じたのか、盆踊りを始め
迷うケースが多くなってきた
る夕方には雨もやんで、理事長・院長の挨拶をスタートに盆踊り
ことも事実です。今回、「行
をはじめることができました。
動制限における看護師のジレ
平成26年8月6日水曜日
炭 坑節 ・ず んぱ 音頭 ・か わさ
ンマ」というテーマで、様々
き・東京ばやし・めざせヒーロー
な観点から意見を交え、より行動制限に対する知識と意識が高ま
の5曲を2回の休憩を挟んで2回
る貴重な体験となりました。 ≪3A病棟 一色≫
づつ踊りました。色とりどりの浴
当院では7月7日より毎
もの忘れ外来
衣を装い、踊る準備は万端!
当院の盆踊りを何度も経験して
週月曜日・午後1時よ
り、予約制にてもの忘れ
いただいている患者様や職員は、曲がはじまると、自然と身体が
外来を新設致しました。
動き出すといった感じで、はじめて体験していただく患者様や職
もの忘れには、加齢に伴うものと、認知症などの病気によって
員は練習の成果を発揮して一生懸命踊っていただきました。ご
起こされるものがあります。認知症によるもの忘れと加齢によ
家族様や、地域の方もご参加いただき、汗びっしょりになりまし
るもの忘れの違いは、加齢による物忘れは、例えば「うっかり約
たが、楽しい夏の夜を満喫しました。 ≪総務 多湖≫
束をすっぽかしてしまう」「しまったはずの印鑑をどこにしまっ
たか、思い出せない」などですが、「約束をすっぽかし た」
「印鑑をしまい忘れた」という、その出来事は覚えています。
三重県医療懇話会
県内における精神
つまり自分が忘れているということを覚えているのです。
科医療・医学知識の
一方、認知症による物忘れは、例えば「約束したこと自体を忘
交流、調査研究事業の一環として、平成26年9月24日(水)に
れる」「印鑑をしまい忘れたこと自体を忘れる」というもので
「精神科医療の改革を迎えて
~精神科医療の機能分化と地域連
す。 ですから認知症の高齢者の場合「約束していない」とか
携をめざして~ 」をテーマに「第5回三重県精神科医療懇話会」
「印鑑がなくなった!盗まれた!」となります。これは、認知症
が三重県総合文化センターにて開催されました。
の物忘れが「経験(体験)の喪失」と言われるとおり、自分が忘
当院からは、下記の4題のスライド発表を行いました。緊張は
みられたものの、堂々と発表し今後の看護や治療に活かされると
感じました。
れていること自体を忘れて、思い出せない、自覚することができ
なくなっているからです。
認知症は様々な原因で脳の働きが悪くなることによる疾患で、
もっとも多いアルツハイマー型や脳血管性認知症などは、生活習
慣病に関連があるとされています。
ですので、認知症を引き起こす原因を早期に発見し、早期に治
療をはじめることで進行を遅らせたり、症状を軽減したり出き
来ます。
食事が困難と
なった認知症患
者への食事支援
患者の生活習慣
行動の変化
~生活プログラ
ムを作成して~
夜間の喫煙室閉
鎖による喫煙患
者の入院生活の
変化
退院困難と思わ
れた患者の退院
支援
・宮村亜季
・若杉康憲
・藤島康史
・中嶋准子
・松田孝代
・近藤千春
・爲家久美子 ・一色康弘
もしかして認知症?という悩みはなか
なか人には相談しにくい悩みです。そん
なときぜひ当院のもの忘れ外来にご予約
ください。 (0594-76-5511)
日増しに秋の深まりを感じる季節となりましたね。秋の夜長に今年はのんびり読書ができたらなと
思ってます。
これから朝夕冷えてまいりますので、みなさんもお体にはくれぐれもお気をつけください。
≪広報委員会 小島≫
氏 名:鈴木 千裕
患者様より一言!
年 齢:25歳
入職日:平成26年4月1日
職 種:精神保健福祉士
入院中から服薬教室を受けました。看護師さんから服薬教室の
目標を聞きました。自分では目標なんて考えたりしたことは無か
入職して数ヶ月がたちましたが、まだまだ
ったんですよ。先生からお薬をもらって飲んでただけなんです。
勉強させてもらうことが多い毎日です。普段
目標が「自分の薬について知り、正しく薬を飲むことでよい効
は医療相談室にいることが多いので、気軽に
果をえられるようになる」ということを看護師さんから教えても
声をかけてもらえると嬉しいです。これから
らいました。教室はビデオがあっていいと思います。ビデオの患
たくさんの方とお話ができればいいなと思い
者さんの気持ちもわかるように思います。今まで、薬を飲むこと
ます。
が当たり前だと思いながら飲んできましたが、当たり前のことが
禁煙促進委員会
なぜわからなかったんだろうと思いました。看護師さんへ質問す
ると、ホワイトボードに質問の内容を書いてくれてわかりやすく
こんにちは、禁煙推進委員会です。 私たち
してくれました。他の患者さんの意見も私と一緒だったりして笑
は、よりクリーンで健康的な治療が提供出来
ってしまいました。服薬教室は6回でした。退院しても病院で教
るよう禁煙の輪を広げるために活動しています。
えてもらったことを忘れないようにしたいと思います。お薬につ
喫煙は単なる嗜好や習慣ではなく、ニコチン依存症という『繰
いて勉強になりました。服薬症状チェック表の方も記入していき
り返し治療が必要な慢性の病気』として近年知られるようになり
ます。飲んだか飲まなかったのか忘れてしまいますから。副作用
ました。 自分1人での「がまん大会」では、なかなか禁煙は達
も心配なので、チェック表の記入も続けます。
成できません。
私たちは、喫煙の正しい知識を提供し
地域移行交流会
5病棟の病棟レクリエー
シ ョ ン で 平 成 26 年 9 月 8 日
禁 煙 を し た い と い う 皆 様 の た め に 全力
に、ピアサポーター(*)の協力のもと、地域移行(退院促進)の
でサポートいたします。 さあ 、あ なた
普及啓発の一環として、長期に入院されている患者様に地域で暮
も一緒に禁煙を始めましょう!
らすことについて具体的なイメージを持っていただくための交流
※喫煙はガンだけでなく、脳卒中、心筋梗塞、慢性気管支炎、肺
会を開催しました。普段あまり話さない患者様も積極的に質問し
気腫など様々な病気の危険因子となります。また、相次ぐタバコ
会話が弾んでいました。最後はみなさんでアイスを食べて和やか
の値上げのために経済的負担もより大きなものとなっています。
な雰囲気で行うことができてよかったと思います。
トピックス:インフルエンザ
*同じ悩みや症状などの問題を抱えている当事者同士が、互いの
経験・体験を基に語り合い、問題の解明(回復)に向けて協同的に
インフルエンザは、いうまでもなく主に冬
サポートを行う相互支援の取り組みを行う人をピアサポーターと
の乾燥した時期に流行するウイルス感染症で
言います。 ≪5病棟 市川≫
す。感染しやすさというのは非常に個人差が大きく、最近遺伝子
レベルの問題と考えられています。型にはA型・B型・C型があ
り、おもにA型・B型が流行します。個人個人が予防すること・
日本精神保健看護学会
平成26年6月21日~22日に横浜市立大学
人にうつさないことが重要です。
で開催された日本精神保健看護学会第24回
■感染予防策■
学術集会に参加いたしました。大会テーマは
◆日常生活で・・・インフルエンザウイルスの感染経路には、飛
「嗜癖を知って看護に活かす~精神保健看護
沫感染と接触感染の二つがあります。その為、手洗いやマスク着
とアディクション問題~」であり、アディクション看護研究で
用などでこの二つの経路を断つことが大切です。
ご活躍されているテキサス大学教授Snow先生による講演を聴
◆ワクチンで・・・インフルエンザワクチンは接種してから実際
講しました。また、シンポジウムでは「精神保健看護における
に効果を発揮するまでに約2週間かかりますので、流行期間が
先駆的実践と将来展望」をメインテーマとして、4名のシンポ
12月~3月ですから、11月中旬頃までには接種を終えておくと
ジストの講演も聴講しました。大会2日目には一般演題で「長
より効果的でしょう。
期に入院している精神障がい者の生きがい」の発表を行い、さ
■主な抗インフルエンザ薬■
まざまなご意見やご指導をいただきました。開催地で現役の学
◆タミフル(経口薬)やリレンザ(吸入薬)は、2001年に発売
生さんの活動を目にしながら広大なキャンパスを歩いていると
されおおむね十分な臨床効果が得られている薬です。2010年に
自分も大学生になったような気分となり、そういう意味でもた
は、単回吸入で治療が完結するイナビルや、一回の点滴静注で治
いへん貴重な経験をさせて頂きました。
療の終わるラピアクタが発売されました。
≪2病棟 看護師 上野恵≫
さつき通信
別館2階完成
6月末より別館2階の改修工事を行い、看護実習生の控室や大小の会議室等を完備
して、8月末に完成いたしました。
発行元
医療法人大仲会
大仲さつき病院 広報委員会
発行日 平成26年10月21日
地域の皆様に使用していただくこともでき
ますので、お問い合わせください。
(0594-76-5511:経営企画部 渡邉)
運動会案内
さわやかな秋空の広がる季節となりました。当院では恒例とな
っている運動会を今年も開催いたします。今年は、新しく出き
たグラウンドでの開催となります。日頃のストレスと運動不足
の解消に頑張りたいと思います。地域の皆さんやご家族さまの
温かいご声援をお願いします。
日時:平成26年11月5日(水) 13:30~15:30 (雨天中止)
場所:大仲さつき病院内グラウンド
グラウンドゴルフ大会 ~交流と親睦を深めるために~
別館2階の改修完成と新グラウンドの完成を記念し、地域の皆さん
との交流と親睦を深めるために、11月1日(土)に下記の講演と地域
のグラウンドゴルフクラブの大会を行います。今後は恒例行事にな
れば良いと考えています。
講演:四日市看護医療大学 准教授 萩典子先生
「自分に優しい生活をめざして」ーこころとからだの力を抜いてみませんかー
生活の中からストレスをすべて取り除いてしまうことはでき
ませんけれど、ストレスとのつき合いを工夫できれば、もう
少し暮らしやすくなります。ストレスでお困りの方、お待ち
しております。
時間:月曜日~金曜日 13:00~17:00
土(第1、第3、第5) 9:00~12:00
料金:50分 4,320円(税込)
25分 2,160円(税込)
人との付き合い方、家族関係の悩みなど、ひとりで抱えこまず、お気軽に
ご相談ください。臨床心理士が丁寧にお話を伺い、問題解決ができるよう
お手伝いします。完全予約制ですのであらかじめ、お電話で予約をお願い
致します。(健康保険、医療費控除の対象外です。)
Tel 0594-76-5511 (臨床心理士 澤田)
診察のご案内(外来診察予定表)
月
火
水
木
金
一診
井上
伊藤
古濱
近岡
古濱
伊藤
古濱
二診
菰田
玉谷
玉谷
菰田
玉谷
近岡
玉谷
三診
片岡
近岡
光田
片岡
井上
井上
光田
※土曜日診察(伊藤・井上・古濱・玉谷・光田・近岡・
菰田
片岡
菰田・片岡)は隔週交代となりますので、毎月掲示表
五診
六診
土
受付時間
月~金
8時30分~11時30分
土曜日
8時30分~11時00分
☆休診日:午後・日曜・祝祭日・年末年始
にて確認をお願いします。
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